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○芝の人:
漏れは○芝の電器屋で働いてたことがある。
で、当時テレビデオがあったのだが、明らかにブラウン管は金魚鉢みたいに丸いし、デザインもキモい。
ビデオはモノラルで裏録不可、CATVの上のほうは対応ナシでリモコンもタッチが硬い。
正直言って値段の安さだけが売りだったので、弱小ストアの売り上げアップの為に
普段はpanas○nicあたりを売っていたが、たまに「安いんでいい、映れば」という客にこれが売れていた。
設置したこともあるがチャンネル設定・Gコード設定が異様に複雑怪奇だったのを覚えている。
悪夢はその一年後。
売った大半の画面が真っ暗になるのだ。慌てて修理に走り回った。
裏蓋をあけると、ブラウン管の後ろ側には青いサムソンのラベル。
修理自体は半田不良なので、これを盛り足すだけ。あの国は半田付けもできないのか。
顧客を大切にする店で1年ちょっとなので修理代は当然もらわない。
が、CRTラベルやキャビネットのKOREAの文字なんて今更当然いえない。
売っていた頃は安物だったので誰もこだわらず、箱や本体のそんな表示には気づかなかった。
その一週間後、○芝のメーカーの新製品展示商談会で、ARENAの名がついてデザインも良く、
機能もアップした(ビデオの時計の液晶表示がついた)の新製品があった。
そして壇上で「今度は○芝の設計です!」と力説していた。
あれから数年、従業員だった漏れはその店の客となり、加湿器を買おうかと見にいったが、
1.5万のものは国産だが、6千円のものにはあの忌まわしい「韓国製」の文字が付いていた。
○芝はまた、あの悪夢を見させてくれるのだろうか。
必要ないと思ったマイナスイオンの文字が躍る1.5万の加湿器を持ち帰りながら考えた昨日の夜。