533 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/11 11:25 ID:PqN+S4z3
>>530 私は最近、「日本人はなぜいつも「申し訳ない」と思うのか」長野晃子著
という本を読んでいるのですが、これは日本と西洋の民話や都市伝説
を比較して、ベネディクトの「恥の文化」説を徹底的に批判しているもの
です。日本の民話では、良心の呵責が描かれるが、欧米の話にはそれが
みあたらない。欧米の話では悪事の責任は悪魔に転嫁され、本人が
良心の呵責でくるしむことはない。
この本では韓国人は韓水山しか出てきませんが、韓国の民話を
同じ視点で比較したらどうなんだろう、と思いました。悪魔のいない韓国
で誰に責任を転嫁しているのだろうかと。残念なことに、私は郎女さんと
違って韓国民話の本は「朝鮮の物語」しか持っていないのです。
どうでしょうね。朝鮮の物語で、主人公が良心の呵責に苦しむというような
話はあるんでしょうか。
535 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/11 11:32 ID:PqN+S4z3
日本漫画『ふたりエッチ』、3月からオンライン販売
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/02/11/20040211000013.html 性に関する新婚夫婦の関心を漫画で描き、日本で人気を集めた『ラブ・ダイアリー
(原題:ふたりエッチ)』が3月初めから国内で販売される。
しかし、この漫画は書店では購入できない。版権を輸入した出版社「テウォンCI」が
インターネット書店やホームページ(ilovediary.co.kr)での販売を決めたためだ。
同出版社のイム・ジョンオクPRチーム長は「成人かどうかを確認して販売する」とし
ている。配送料の負担を軽減するため、セット(10巻)販売するのも出版社にとっては
不利な要素だ。
出版社側はオンライン販売が「居場所のない」成人漫画の活路になることを期待している。
イムチーム長は「この方法まで失敗したら、韓国で健全な成人漫画は立つ瀬を失い、
不法なポルノだけが残ることになる」と懸念した。
536 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/11 11:37 ID:PqN+S4z3
中央公論 Central Review
2004年3月号 第119年第3号
特集
「竹島切手」発行・「高句麗」歴史認識・反米
周辺国を苛立たせる韓国ナショナリズム 正義感と情熱の「迷走」 金 両基
盧武鉉政権下の危険な「火遊び」 木村 幹
「竹島切手」発行を許した日本外交の不作為 内藤陽介
---
「海峡は越えられるか」の金両基先生もどうやら最近の韓国には批判的なのか?
>>525 後先になり、失礼しました。
ポシャギとアメリカンパッチワークの違いのご説明ありがとうございました。
著者について調べてみました。
日本でも染色技法を学んでいるようですので、たぶん、少々日本化しているのでしょうね。
崔 良淑 ( チェ ヤンスク ) ChoiYangsook
韓国・ソウル生まれ。日本住在。染色・ポジャギ作家、ポジャギとして活動中。
1985年 来日。日本の様々な染色技法を学ぶ。
http://www.karamusi.co.jp/koubouzyasinn.htm
538 :
郎女:04/02/11 21:08 ID:whLsMJSf
>>532 ありがとうございます。
さっそくアマゾンにいってみました。
「北朝鮮の軍事工業化ー帝国の戦争から金日成の戦争へ」
が、「北朝鮮も帝国の申し子」という
木村氏の持論の論拠なのだろうと思ったのですが
学術書だけに値段が6800円。
半島は日本支配下の戦時体制から、
そのまま南北対立に突入したわけですから、
経済体制に延長はあって当然。
それだけのことでしたら、李大統領下の韓国も「申し子」と
言えてしまいますし、読むまでもないような気もしまして
購入を迷っています。
539 :
郎女:04/02/11 22:36 ID:OeC7XjBn
>>534 ベネディクトの批判なら、おもしろそうですね。
ご紹介の本、さっそくアマゾンで注文しました。
私が同人誌で持っている民話、伝説も、それほど数があるわけではないんです。
「良心の呵責」の描写、あまり思い当たらないんですが
「端宗哀史」に、あったような気がしないでもないんです。
「端宗哀史」の訳、いまちょっと見あたらなくて確かめようもないんですけれど。
端宗は、ハングル文字を制定した名君・世宗大王の孫にあたります。「長子の長子」ということで、世宗大王は、早くから
この端宗を王世孫(王位継承権第2位)に封じていました。
世宗大王が世を去り、端宗の父・文宗が即位しますが、
わずか2年で逝き、端宗は15歳の少年王となりました。
しかしこれは、端宗の叔父たちにとっては、納得のいかないことで、
やがて叔父によって位を追われ、17歳で謀殺されて、即位の事実も消されてしまいます。
名誉が回復されたのは、二百数十年後のこと。
少年王を廃位し、謀殺する過程で、自責の念にかられる登場人物が
いたような気がするのですが。
蚯蚓さんは、ヒロヒトの連続コピペ荒らしをご存じでしたっけ?
それでハン板が機能しなくなっていたとき、
たしか2000年の秋か暮れころじゃなかったかと思うのですが、
「端宗哀史」のスレッドがたっていたんです。
半島では人気のある話だそうで、幾度もドラマ化され、
一度だけ、日本でもTV放送されたことがあったそうです。
そのスレを見て以来、一度読んでみたいと思っていたのですが
ごく簡単な訳ながら、同人誌で見つけたときは喜びました。
本の山の中からさがしだして、再読してみます。
540 :
郎女:04/02/12 16:07 ID:juzQlLjK
>>537 著者の背景、有難うございました。
興味有りのジャンルですので、早速見ました。
>>539 コメントありがとうございました。
私は、ヒロヒト以前からおりました。「端宗哀史」の話も、記憶にあります。
くだんの本はごく簡単に言えば、欧米の民話は竜退治のような英雄譚であり、
日本の民話は因果応報譚。悪いことをすれば悪いことが返ってくるという
考え方が、犯罪抑止力として働いているという。若干牽強付会ではありますが。
そうすると、韓国人はどういう価値観の民話を聞いてるんだろうか?と。
脱解が、瓢公をだまして土地を奪っても、賢いと賞賛されるような民話かな?
自国の人たちを賢くしようとして、ネギを植えたけど食べられてしまう民話かな?
クマが粗食に耐えて人間になり、子供を産む神話はみんな聞くだろうけど、
こういった話を聞いて育つと、まあ、どんなになるんだか。ああいうふうになる
んだろうけど。なんだか、独り言になりましたが。
543 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/12 21:43 ID:2EAlbmI0
李丞涓の「慰安婦ヌード」が波紋
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/02/12/20040212000063.html タレントの李丞涓(イ・スンヨン/36)さんが12日、「日本軍慰安婦」を素材に
上半身の露出を含んだ映像、写真集を撮影し、これをインターネットなどで有料
サービスする予定だと発表し物議をかもしている。
これに対し元従軍慰安婦の女性や挺身隊問題対策協議会(シン・ヘス代表)は
「悲しみの歴史を商品化し、金儲けの材料にすること自体が想像すらできない
こと」とし、強く反発している。
15歳のときに慰安婦として連れて行かれたというイ・ヨンス(77)さんは記者との
通話で「強烈なショックを受けた。一生結婚せずに心の傷を癒している私のような
元慰安婦が多いのに、どうしてこんなことができるのか」と泣き続けた。
544 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/12 22:07 ID:2EAlbmI0
>>536 金両基先生は、果たして韓国の悪口を言えるのか?やっぱり言えませんでした。
一番、きつい表現は
>>ナショナリズムの過度な強調は対外関係にマイナス効果をもたらすこともある。
でした。一般論だから、韓国の批判とは言えないし。
そして韓国人に特有な「韓国に対するお願い」で終わる。なんで日本語で書いて
韓国にお願いするんだろう。
>>かつてのドイツや日本がたどった一国ナショナリズムの失敗を反面教師として、
>>ナショナリズムの共生時代へ移行しつつある国際環境を先取りした二十一世紀
>>型ナショナリズムを創出してほしい。独創的なハングルを創成した民族の誇り、
>>自負心をそういうかたちで再創造することは難しくない。
金先生は、その前で韓国の反米・反日が「ガス抜き」であることを指摘している。
今の病的なナショナリズムは、「ガス抜き」であって、とても二十一世紀型ナショ
ナリズムなどというものに繋がっていくわけもない。
545 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/12 22:47 ID:2EAlbmI0
【古代の日本と渡来文化】荒竹 清光、明石書店、2004.02
仏教寺院跡、古墳の発掘、出土木簡など近年なお意義が高まる古代東国における
「渡来人」研究。従来の中央中心史観に対し、関東山地山麓部の地理的・地形的
結節点に注目し、渡来人の足跡を地域史として捉え直した著者20年にわたる調査
研究の精華。
第一部 古代東国と渡来人
古代東国における朝鮮渡来人の足跡
古代毛野の人々と渡来人
高句麗・新羅混血の深大寺
古代東国の檜前一族
第二部 古代日本の神仙思想と渡来人
朱の呪術と神仙思想の渡来――文化地理的試論――
古代再生の呪術――壺と勾玉胎児論――
新「常世」考――常世神の分布と考古学的知見を通して――
546 :
郎女:04/02/13 01:45 ID:OOqiN+g6
>>542 因果応報は仏教思想からきていますし
「沈清伝」あたりは、そういう感じがするんですけれども。
日本の民話のどのあたりを対象にしているのか
とりあえず、
>>534でご紹介の本を読みましてから
もう一度、書き込みにまいります。
西洋と日本の比較において、では半島がどうなのかは
私も、つい探索してみたくなります。
どなたか
>>493で紹介されてるブルースカミングスの
「現代朝鮮の歴史」読んだ人いませんか?
本屋で見かけてパラパラ読んだんですが
あまりに分厚く値段も張るので買いませんでした。(6000円ちょっとしたと思う)
日本による統治は搾取だったか〜みたいな章だけ少し読みましたが
資料を元にしているものの著者のスタンスは朝鮮寄りかなと感じました。
ただ、朝鮮人の底辺がどういう待遇に置かれていたか等、
ハン板ではあまり語られていない部分があった事も事実であり収穫でもあります。
この著者を調べて見るとカーターと思想を同じくしているようで、
朝鮮半島の安定は、米軍が韓国にある米軍基地から核兵器を排除するところから始まるなど
語っており、幾分か左翼的平和思考が読み取れます。
しかしそれらを踏まえても、韓国内からは日帝時代を肯定する本だとして批判されています。
548 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/13 23:24 ID:Y495XQsN
【書評】「国際交流の諸相」 鈴木利久編著
http://www.sankei.co.jp/news/040213/boo016.htm 環日本海の一部をなす新潟は中国、朝鮮半島、ロシア極東地域との経済
文化交流を進めている。本書は北東アジア交流圏の拠点都市、新潟から
発信する隣人との交流のようすを、現地でのビジネス、ボランティア活動、
援助に実際に携わる人々の現場からの報告などを通して紹介する。
北東アジア地域との交流は、その理想とは裏腹に、現実は特に厳しい。
国際交流とはどうあるべきかが読み進むうちに理解できる。鈴木利久編著。
溪水社。一九〇〇円。
549 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/13 23:25 ID:Y495XQsN
【書評】「どん底の北朝鮮」 趙甲済編
http://www.sankei.co.jp/news/040213/boo014.htm 本書は北朝鮮に住んだロシア人記者、元軍医、政治犯の子女、中国朝鮮族の
宣教師、韓国人記者、そして北朝鮮に拉致され、その後、脱北した韓国人らの
最新の記録や証言を収録。北朝鮮住民の生活や社会状況、かつて北朝鮮に
帰国した在日朝鮮人や、日本人妻の“どん底”の生活の実態などが克明に
記されている。
特に最終章の韓国漁民の拉致・脱北の手記は当事者ならではの説得力があり、
拉致被害者問題に対する韓国社会の現状がよく分かる。趙甲済編。中根悠訳。
ビジネス社。一四〇〇円。
550 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/13 23:26 ID:Y495XQsN
書評】「日本帝国の申し子」 カーター・J・エッカート著
http://www.sankei.co.jp/news/040213/boo013.htm 米ハーバード大学教授の著者は、日韓の膨大な資料とインタビューを通じ、
韓国の産業発展のルーツを、日本による朝鮮半島統治時代に見いだした。
著者がその実証例として注目したのが、一九一九年に設立された京城紡織
(京紡)。日本統治下では初の朝鮮資本による大企業、京紡の成功が、朝鮮
総督府が設立した朝鮮殖産銀行からの一貫した融資に起因することなど、
朝鮮人企業が日本統治の枠組みの中で発展した事実を検証する。
日本人でも韓国人でもない第三者による本書は、決して日本の朝鮮半島
統治を美化せず、マイナス面にも触れた客観的な内容だ。だが、韓国では
理解されず筆者への批判が続いているのが現状だ。
カーター・J・エッカート著、小谷まさ代訳。草思社。二四〇〇円。
551 :
郎女:04/02/14 04:50 ID:ElSXopHh
>>534 >>542 本が届きまして、ざっととばし読みました。
>悪魔のいない韓国で誰に責任を転嫁しているのだろうかと。
いえ、実は、本を読む前から、
「他人では?」と言いたくなったのですが、
ハン板らしくありすぎて顰蹙ものかと、ひかえました。
西洋で人を罰するのは神であり、自分ではない。
罪の責任は、外部の悪魔にある。
ひるがえって日本では、自分が自分を罰する。
罪の責任は自己にある。
といった双方の現代にいたる罪の意識を、
具体例を挙げて述べている部分には、説得力があります。
著者は、双方の幽霊の話をひろい集めていますが、
「日本の幽霊は自分に害をなしたものの前にのみ現れて祟る。
これは、加害者の良心の呵責の表現」という点にも、納得です。
四谷怪談なども、そうですね。
朝鮮半島の幽霊話といえば「薔花紅蓮」です。
虐め殺された継子が幽霊になる話なんですが、
本が見つからず、細かいことを覚えてないんです。
ただ、幽霊の現れ方が、
加害者である継母の良心の呵責を現すようなものでは
なかったように思います。
552 :
郎女:04/02/14 04:57 ID:MPQEEMqv
>>551の続き
半島の幽霊民話の日本語訳が他にないかと、ぐぐったら、ありました。
どうやら、韓国の日本語世代の方のサイトのようで、
小説にはちょっとあきれますが。
http://homepage3.nifty.com/hakutousan/ 昔話7の阿娘伝説なんですが、殺された女の幽霊が現れるのは、
中央から赴任する地方役人の宿舎。
犯人を罰して、恨みを晴らしてもらわんがためです。
幽霊は、何人もの地方役人を取り殺した後にようやく望みを達します。確かに、加害者の夫のもとに現れ、夫を錯乱させる日本の幽霊、
お岩さんとは、かなりちがいます。
これだけで言うのもなんなんですが、他の民話も読んだ印象として、
やはり中国文化の影響を強く感じます。
西洋とちがって人間万能であり、罪を罰するのは人なんですが、
自己ではなく外部。
他人の集合である、社会なのではないでしょうか。
とすれば、責任転嫁も社会でしょうか。
「自分が罪を犯したのは世の中が悪いから」
という開き直りになるのでは、と、つい憶測。
ハン板に毒されすぎでしょうか(笑)
553 :
郎女:04/02/14 05:22 ID:T/3nWveK
スレちがいかもしれませんが
>>552でリンクした「白頭山のHP」にある
自伝小説のような「書き下ろし文集 ソウル男の物語」ですが
あきれると同時に、おもしろくもあります。
韓国独立後、日本に密航するくだりなど
つい、笑ってしまいました。
歴史記述が教条的に反日ですが、戦前、戦中の半島の日常生活は
リアルで、興味深いですし。
554 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/14 22:35 ID:9oYrWCt4
>>551-552 >>「他人では?」と言いたくなったのですが、
>>ハン板らしくありすぎて顰蹙ものかと、ひかえました。
これはほとんど誘導尋問みたいなものでした(笑。
まあ、この本の著者の主張は、まずまず納得のいくような話でした。
さて、幽霊について考えると、
西洋の幽霊は、罪に対する罰としてさまよい続ける。
日本の幽霊は、現世への執着が強く恨みを晴らしに来る。
中国の幽霊は、あの世で現世と同じような生活をしている。
朝鮮の幽霊は、話がほとんど残っていない。
幽霊がなぜ出るかは、死をどのように考えるかであり、朝鮮では死後の世界や
地獄を考えていないのでしょう。儒教ならそれでよいのですが。
野崎充彦は「朝鮮の物語」で、幽霊とムーダンは反比例すると言うのですが、
要するに朝鮮の幽霊は、ムーダンに話しかける程度の力しか残っていないと
いうところでしょうか。
>>552 おもしろいサイトのご紹介ありがとうございました。
ご紹介の幽霊の話は、むしろ役人の手柄話のような印象です。
たしか李朝に名裁判官の説話集があったような記憶がありますが
少数のエリートが文化の担い手であったことを考えると、
こういうものしか残らないのでしょうね。
556 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/14 22:45 ID:9oYrWCt4
【金正日伝 第1巻 】朝鮮・金正日伝編纂委員会;チュチェ思想国際研究所
白峰社(豊島区) (星雲社) 2004/02出版
内容は全然分かりません。
557 :
:04/02/14 22:59 ID:rZS+Rzsq
孔子やら朱子が死後の世界を考えてないからだよなあ。
朝鮮では鬼になるんだか・・忘れた。郎女さんお久しぶりですなあ。
生きていたんだ(w
558 :
_:04/02/14 23:11 ID:YRfrcP83
>>556 一瞬
【金正日伝 第1巻 】
2004年星雲賞受賞
と読んでしまった。
560 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/16 01:10 ID:ULpbkSK8
561 :
郎女:04/02/16 01:28 ID:aaoRgGJ9
>>554 >>555 >>552は、自分で書いてても、無理があるな、と(笑)
死後の世界観については、双方、時代差もあると思うんです。
それをくらべるには、半島の古典文学、民話そのものが
残っている数が少なすぎるのではないか
という気がしないでもないんです。
以前はあった半島の古典文学スレッドがないのが寂しくて
立てたいなあ、と思うのですが
私はあきっぽくて、スレに責任が持てないでしょうし
いつも結局、日本、中国の古典に話が脱線してたよなあ、
と思って、躊躇しています(笑)
>>557 どなたかは存じませんが、お久しぶりです。
一応、生きておりましたよ(w
朝鮮では死後は「鬼神」になるようです。
>>552でリンクした先の「昔話25 鬼談義」に載っています。
>>557 孔子は考えてただろうし、認識もあったはず。
ただ、そんな不確かなことを考える暇があったら、
自分の能力を磨け、といっていただけ。
儒はもともと葬式集団で、それを孔子が思想にまで高めた。
(というより、孔子がたまたま儒に属していた、というべきなのかも)
原始儒教と孔子儒教、朱子学は別物と考えたほうがすっきりする。
寓話の多い荘子でも、死後の世界の話はなかったはず。
神仙思想の国だし、死後よりも現世で如何に生きるか、
ということに重きを置く土地柄だと思う。
563 :
郎女:04/02/16 01:53 ID:vWYr+ITq
『「ならずもの国家」異論』 吉本隆明 光文社
著者のものは、大昔に『共同幻想論』を
読んでみただけなのですが
ネーミングにつられて買ってしまいました。
8章にわかれたうち、半島関係は
「拉致」異論 と「金正日」異論の最初の2章。
一言でいって、この人、日朝関係の歴史について
ハン板で得られるほどの知識もないんじゃないか
と思ってしまいます。
「印象だけで、えらそうに北朝鮮の代弁をするなよ」
と、いうところでしょうか。
しかし、1月30日初版1刷発行で、2月15日に2刷発行。
こんなものが売れているのでしょうか。
一人で幻想の世界に住んでいて欲しい。
564 :
:04/02/16 04:14 ID:N+YiSGkQ
孔子:未だ生を知らず、焉んぞ死をしらん。
孟子:死もまた我が悪むところなるも、悪むところ死より甚だしきものあり。
墨子:死生の利、一の若くなれば択ぶことなきあらざるなり。
荀子:生は人の始めなり。死は人の終わりなり。
朱子:幽明始終は一理であって二里ではない。
程子:死生は一にして二、二にして一。
老子:出ずれば生、入れば死。
荘子「死生は命なり。その夜旦の常あるは天なり。人の与るを得ざるところあるは、皆物の情なり。」
死を悪しきもの、生死を区別する考え方から、生死を表裏一体とする死生観などがみうけられますが、
荘子は、流転こそ万物の真相であり、生も死も循環する変化にすぎず、どちらも区別無く肯定的に受
け入れるといった思想のようです。髑髏と死後について語る話では寧ろ死を楽しむといった感もありま
すが。
http://www.sankei.co.jp/news/040216/boo012.htm 人類のあらゆる言語をわずか二十数個の記号で表すことができるアルファベット。
本書はこの文字表記システムの誕生と発展の過程を解き明かす文化誌である。
四千年前にエジプトで発明されたアルファベットは、その単純さと柔軟性によって
どんな言語にも適応し、より効率的な文字コミュニケーションの道具へと成長しながら、
世界各地の文化形成に大きく貢献した。
しかし、言語の完璧な表記方法など有り得るのか。
西洋アルファベット以上の働きをするアルファベットの存在を本書は紹介している。
可能な限り進化したそのアルファベットは、意外にも十五世紀半ばに朝鮮半島で生まれた。
人類の成し遂げた知的偉業の一例といわれるその表記方法とは…。
(晶文社・二四〇〇円)
566 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/16 21:54 ID:ULpbkSK8
儒教では、死後は気が散じているが、依代(よりしろ)にもどってくるという
ふうに死を考えていた。人が死ぬと、屋根の上でその人の服を振る習慣は、
服を依代にしてもどそうという考え。この儀式は、確か朝鮮にも残っている。
荘子が髑髏と語るのも、髑髏を依代としたお話。ただ、生と死は等しいと
考える万物斉同論者の荘子が、死を肯定するような話なので、あまり
荘子の思想とは関係ないかな。
こういう依代に対する考え方は、「靖国神社に祭られていると、ウリナラの
墓に帰って来られない。」というような発言にも見られる。でも、靖国に
祭られている名前より、ウリナラのりっぱな石の墓の方が依代として弱い
というのは、おかしいことではある。
568 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/16 22:21 ID:ULpbkSK8
>>565 【人類最高の発明アルファベット】・マン,ジョン【著】〈Man,John〉・金原 瑞人・杉田 七重【訳】
晶文社 (2004-02-05出版)
[原書名:ALPHA BETA : How our alphabet shaped the western world〈Man, John〉 ]
この本だが、本当に脱力する。最初、訳者の金原氏が著者に無断でハングルについて、
書き加えたのかと思ったが、原著に対するアマゾンのレビューを見ると、ハングルに
言及しているらしい。どうやら、マン・ジョンという素人臭い著者自身がどうやらコリアン
から聞いた話を紹介したらしい。
・・・きっと世界遺産とか書かれているのではないかな。私も見てみるけど、誰か見つけたら
報告して下さい。
569 :
:04/02/16 23:48 ID:l/RJqGwa
そして訳者がキムハラ……ごめん笑った
570 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/17 22:33 ID:Zm9mdzYM
【枯れ木にいのちの水流れて 】・金 守珍【著】《キム スジン》・韓 大圭【訳】《ハン デギュウ》
いのちのことば社 (2004-02-20出版)
韓国の刑務所で起きた感動の実話!幼子の賛美歌に心とかされた「放蕩娘」の帰還、
数百人を救いに導くことになった殺人鬼の回心、死刑執行の直前、凶悪犯の口から
あふれでた感謝…教誨師が目撃した驚愕のドラマ。
憂鬱なクリスマス
きっと、お願いします
天使の、賛美の声
クリスマスの祝福
偉大な弁護士
降参した死刑囚たち
牧師先生、大変です
時間が止まったなら
神父様、泣かないで
ひまわり教誨室〔ほか〕
571 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/17 22:55 ID:Zm9mdzYM
旧日本軍の蛮行写真30点公開
http://japanese.joins.com/html/2004/0217/20040217205021400.html 旧日本軍が白頭山(ぺクドゥサン)頂上の天池(チョンジ)に鉄杭を打ち込むなど、
日本植民地時代の各種蛮行を物語る写真が大量に公開された。時事週刊誌
「週間朝鮮」は18日発刊の最新号(2月26日付)に、こうした写真30点を掲載した。
洪思光(ホン・サグァン)韓国社会文化研究院理事長(50)とチョン・ソンギル
啓明(ケミョン)大ドンサン医療院名誉博物館長(63)が収集したこれらの写真は、
ほとんどが未公開で、学界の関心を集める見通しだ。
最も注目される写真は、韓民族の精気を断つために白頭山の天池に鉄杭を
打ち込み、天皇の始祖神であり、日本人の先祖として知られる「天照大神」に
祭祀を執り行う場面(1943)。日本731部隊の人体実験および解剖室の光景、
内臓が飛び出したまま倒れている女性の姿、強姦される女性、日本刀で首を
切って処刑する場面などは、旧日本軍の野蛮性を表している。
>>571 >日本731部隊の人体実験および解剖室の光景
昔、カッパブックスの本のグラビアにつかわれて
捏造だと訴えられて、そう認定されたやつじゃないんですかね(笑)
>>572 .>これらの写真は、洪理事長とチョン館長が収集した約1000点のうち、学界の考証と
>>検討を経て、歴史的資料として重要な価値があるものだけが選ばれた。 洪理事長と
>>チョン館長は個人的な関心から、私財6億ウォン(約6000万円)を投じて、日本、
>>中国、ロシア、ドイツ、フランス、英国、オランダなど17カ国を回りながら7年かけて
>>この資料を収集した。
日本に来たときにコピー機で収集した、というのはありえますね。
575 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/17 23:35 ID:Zm9mdzYM
【噴水台】無境界人間
http://japanese.joins.com/html/2004/0217/20040217215606100.html 日本の作家、森巣博は自らを国賊作家と呼ぶ。世界のどの国よりも外国人および他民族に
対する排他性が強い日本の単一民族観にメスを入れるためだ。彼は「無境界家族」、無境界
の人など自身の作品を通じて、日本人の排他的、自我陶酔的自己像を批判する。「日本国
籍所有者という意味以外に、日本人というものはない」というのが彼の主張だ。
彼がこう主張する根底には、一国史の限界に閉じ込められた日本人、日本文化論の虚構を
破ることこそ、日本と周辺の和解を可能にするという考えがある。このため彼は、日本社会
内で普通、日本人だと呼ぶ概念の中に、果たしてアイヌ、ウィルタ((サハリンに居住する
少数民族)、沖縄原住民、小笠原人などが含まれているのかと反問する。また、もとは
韓国人だったが、解放後に国籍を変えた在日同胞などの帰化人をどのように定義すべき
か。彼らは永遠な国外人・外人なのか、それとも日本列島に存在する数多くの個性的
社会集団や地域社会と同じように自らの文化を持つ日本人なのかと質問する。彼が
在日同胞学者の姜尚中(カン・サンジュン)とともに「ナショナリズムの克服」を著述し
たのも、こう見ると極めて自然なことである。
576 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/18 21:54 ID:1N7kQL5e
【金正日核の陰謀】 謎の核戦略を徹底解明する
キム ミョンチョル著、光人社2004.3
■内容説明
抜き取られた燃料棒。抽出されたプルトニウムの行方。北朝鮮のICBMは米本土全域を攻撃…?
金正日の核戦略の全貌を解き明かし、それが周到に計画準備された冷徹な戦略「核のルアー・
フィッシング」であることを示す一冊。
■著者紹介
1944年生まれ。軍事・外交評論家。『ザ・ピープルズ・コリア』記者等を経て独立。朝鮮半島の
政治情勢と軍事問題が専門。米国内にも豊富な人脈を持つ。著書に「金正日朝鮮統一の日」がある。
577 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/18 21:59 ID:1N7kQL5e
日本、大衆雑誌で「慰安婦ヌード」報道
http://japanese.joins.com/html/2004/0218/20040218165215700.html 李丞涓(イ・スンヨン)さんのヌード撮影が起こした波紋で、日本の主な新聞が一貫して
沈黙を守るなか、大衆雑誌がこの事件を掲載した。
今月18日に出た日本の大衆週刊誌(「FLASH」3月2日号)は、李さんのヌード集と
関連し、韓国内で最近起こった一連の動きを詳しく掲載した。同誌は「韓国中が大騒ぎ!
“従軍慰安婦”ヌード」という題を表紙に掲載し、10、11ページにわたって写真と
記事を掲載した。
同誌はこの中で、韓国の女性像を象徴するトップスターだった李さんが、最近の
人気下落を挽回するため、ヌード集を企画したのではないかとしている。一方、
写真集の発表で明らかにした「日本文化の開放と独島(ドクト、日本名・竹島)紛争に
対し、韓国人の警戒心を呼び覚ますために現場に行ってみたかった」という言葉とは
裏腹に、韓国挺身隊問題対策協議会など市民団体とメディアが強く反発していると
報じた。また撮影場所が、第2次大戦当時に日本軍慰安所のあったパラオ島だと
付け加えている。
578 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/19 22:55 ID:uhGDlEJx
【若者たちの東アジア宣言】朱鞠内に集う日・韓・在日・アイヌ
殿平 善彦著、かもがわ出版2004.2
■内容説明
毎年、北海道朱鞠内に集う日・韓・在日・アイヌの若者たち。朝鮮人強制連行、
タコ部屋労働の調査と遺骨発掘作業を通じて見えてきたものは…。
東アジア共同ワークショップの報告をまとめる。
■著者紹介
1945年生まれ。浄土真宗本願寺派一乗寺住職。社会福祉法人多度志保育
園園長。空知民衆史講座代表。著書に「念仏の鼓動」など。
579 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/19 22:59 ID:uhGDlEJx
【傷痕に咲いた花】金 芝河著、金 丙鎮訳、毎日新聞社2004.2
■内容説明
国家や経済価値ではなく命や心を中心に世界を見直す生命運動について、
日韓をつなぐ東北アジアの伝統思想について、朝鮮半島の統一について、
そして自ら受けた死刑宣告について。未来の平和を信じて語りかける講演
とエッセイ。
■著者紹介
〈芝河〉1941年韓国全羅南道生まれ。ソウル大学校美術大学美学科卒業。
詩人。ロータス特別賞、クライスキー人権賞、偉大な詩人賞を受賞。
著書に「白い影の道」など。
580 :
蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY :04/02/20 23:45 ID:VATfd15d
【検証 日朝交渉】(平凡社新書 213) 高崎宗司著、2004.02
■内容説明
日本は北朝鮮とどう向き合うべきなのか。この問題を冷静に考えるために、
1990年代から本格化した日朝交渉で何が議論されてきたのかを振り返り、
今後の交渉の方向をさぐる。
581 :
*:04/02/21 01:30 ID:np9jhyLW
イザベラ・バードといえば 『朝鮮紀行』 などで有名な人物ですが、中西輝政/著
『国民の文明史』 (2003年 扶桑社) の332〜333ページに、以下の記述が
ありました。
> 明治十一年に日本にやってきて、東北、北海道を旅行し、『日本奥地紀行』
> (原題 「日本の未踏の土地」 一八八〇年刊) を著したイザベラ・バード
> (Isabella Bird 一八三一−一九〇四) のような探検家も、日本のことを
> イギリスに詳しく報告している。もっとも彼女の場合は、ニューデリーに
> あったイギリス情報部の契約エージェントで、れっきとした諜報員であった
> ようだ。彼女は、一方で探検家としての仕事は自分自身の仕事としてしっかり
> そのアイデンティティを保ちつつ、政府の情報部から仕事を頼まれれば、
> その都度個別のミッションとしてやるということだった。これも一種の 「民活」
> によるインテリジェンス活動といえる。恒常的な職業的スパイであったわけ
> ではないが、日本人が彼女の情報部コネクションを、当時はもちろん、
> いまだに気がついていないのも頼りない話ではある。
>>581 なるほど、と納得してしまう。
すごい観察力と行動力の持ち主だもんな、あのオバサンは。