>>802の続き
今回のKAL機事件に関する謀略説や疑惑説は、北朝鮮に対し限りなく“甘い”という最近
の韓国社会の風潮が、北朝鮮のテロ犯罪まで免罪する方向に進みつつあることを示すものだ。
事件は中東帰りの韓国人を中心に乗客乗員百十五人が乗ったKAL機が飛行中に爆破
され全員犠牲になるという凶悪なものだった。日本人を装い途中で飛行機を降りた犯人の一人、
金賢姫(偽名は蜂谷真由美)が直後に逮捕されたため事件の真相が明らかになった。
しかし北朝鮮は今なお「われわれは無関係。事件は韓国当局による謀略」といい、その
主張に乗った出版物やパンフレットなどが日本では以前から出されている。韓国で問題に
なっている小説『背後』やKBS、MBCなどテレビ各局の疑惑を強調する特集番組は、そうした
日本での以前の出版物が大きなヒントになっている。
謀略論や疑惑説は、事件が韓国の大統領選直前だったことや犯人の行動の“不自然さ”など
を無理に疑惑に仕立て上げたものだが、それによると結果的には「犯人の金賢姫は韓国当局
の要員で事件はやらせ」という「とんでもないお話」になってしまう。
元捜査官たちによる小説の作家や出版社に対する告訴が正式に取り上げられた場合、
金賢姫が証人として出廷するのではないかといった期待(?)も聞かれる。
過去否定で情報機関を悪者にする風潮が最近の韓国では強いだけに、「とんでもないお話」
が意外に関心を引いている。
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/kokusai/20031129/KOKU-1129-03-02-58.html