既出だったら申し訳ないが、ちょっと古い雑誌記事からの引用。
(前略)
北朝鮮を味方につけることはKGBの方針でもあり、そのために安全面で協力していたが、時には、
信じられないようなことも起きた。
例えば1989年、KGBの国境警備隊は北朝鮮の同志に、血統書付きの犬200〜300匹を中国
国境地帯の警備用にと贈呈した。北朝鮮の国境警備隊将校たちはこの贈り物を歓喜して受け取った。
しかし、この贈り物が国境警備に使われることはなかった。後日、ロシアの国境警備隊将校が教えて
くれたところでは、北朝鮮警備隊員はこれらの犬をすべて食べてしまったそうだ。北朝鮮は当時から
食糧事情が逼迫しており、しかも彼らには犬を好んで食べる習慣がある。ソ連側の国境警備隊長官は
これに怒って、北朝鮮との協力を一時停止したという。
(後略)
発行元 時事通信社
雑誌名 世界週報2003年4月8日号 27ページ
執筆者 コンスタンチン・プレオブラジェンスキー
記事名 短期連載・プーチンのKGB帝国B「北朝鮮の偽ドル印刷機」