辛淑玉 日本社会に吹き荒れる嵐、身挺し止める

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食堂で三人は朝鮮総連系の学生だと名乗った。彼らが日本人学生から暴行を受けるのは、
昨日、今日に始まったことではないといった。暴行を受けたとき、日本人はほとんど見て見ぬ
ふりをするとのことだった。はなはだしいのは日本の警官が知らん顔をすることだった。
普通の喧嘩なら、喧嘩両成敗といくのに、片方が朝鮮人学生だと、通報を受けても来てくれない
こともあるという。

「以前は学校に通う時はチマ・チョゴリでした。カミソリでチマを切られたり、汚されたりしました。
チマ・チョゴリを着るのが嫌になったこともありました。怖くて・・・・・。でも家に帰って切られたところ
を繕ったり、洗ったりして、また翌日着て出かけたのです。何をされようとチマ・チョゴリは私たちの
民族の誇りですから・・・・。でも親はそうした私たちを見るに見かねたのでしょう。それに身の
危険をも感じて、チマ・チョゴリを着るのを止めさせたのです。私たちはみんな泣きました。
なぜ、私たちだけが、自分の民族衣裳を着ることができないのかと、腹が立ってなりませんでした。」