【帰ってきた】黒田勝弘 総合スレ【産経】

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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 「火病」にご用心(12/10)
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韓国人のけんかはすごい。怒鳴りあって大声を張り合う。手が出るのは意外にもマレでもっぱらののしり合いだ。

韓国語で怒ることを「ファルルネダ」「ファガナダ」というが、ファは火のことで「怒る」は直訳すると「火を出す」となる。確かに火がついたようになる人々だ。
なるほどと思っていたら、朝鮮半島には独特の「火病」というのがあった。

 「火病」というのは強いストレスが体に出る「鬱(うつ)火病」の略称だ。ほかの国ではあまり聞かない韓国人独特の“病気”として知られる。
東洋医学の五行、すなわち木火土金水が名の由来だそうで、激烈な感情(火)が蓄積して起きる。胸が苦しく、体のしんが熱くなり頭痛に悩まされるなどの症状で、専門の「火病クリニック」まである。

どうも、怒りの「火」がうまく処理されないと発病するらしい。しゅうとめとの不和などからお嫁さんがよくこの病気になることで、これまで女性の病気とされた。
ところが男性患者も急増して、いまや患者の三割。失業や就職難などストレスが原因というから「火病」は韓国社会のバロメーターかもしれない。

深夜、うちのアパートでも夫婦げんかの罵声(ばせい)がしばしば聞こえる。
何が原因か知らないが、うまく火を処理して「火病」にかかりませんように…と隣人としてお祈りしている。(久保田るり子)