>>226の続き
そこでぼくは「うちの新聞では仕方なくカタカナでウリ党≠ニ書いているのだが、
お宅も発音だけで烏離党≠ノしたらどうかいな?」といったところ、彼は「なるほど
ウーリー党ねえ…」といって笑うだけで賛成とも反対ともいわなかった。ついでに
聞くとハンナラ党については中国では「大国家党」と表記しているという。なるほど
ハンナラ党は英語では「グランド・ナショナル・パーティー」だから、その意をくんで
漢字表記しているのだ。これはマイッターだ。
ぼくらは面倒くさがって「ハンナラ」をそのままカタカナ書きしてしまったのだが、
漢字文化圏としてはやはり中国は先輩だ。うまい。漢字でその意味がちゃんと
伝わるよう工夫している。これは見習わなければならない。今回、彼らが「ヨルリン
ウリ党」をどう表記するのか注目している。
ところでハングルしか書けない表記は最近、人の名前にもふえている。先ごろ
日本の共立奨学財団がソウルで開いた日本語スピーチコンテストで審査員をした
のだが、出場者の名前に「ハナ(一つ)」「コウン(美しい)」「スルギ(かしこい)」
「ハヌル(そら)」などこれまでになくハングル・ネーミングがたくさんあった。こうした
流れをハングル民族主義≠ニいえば大げさかな。
韓国版・新幹線の京釜高速鉄道もやっと来年には部分開通のようだが、新しい
列車名はどうなるだろう。在来線の「セマウル」はハングル主義の傑作だったが
「トンイル(統一)」や「ムグンファ(無窮花)」はいけません。韓国新幹線について
以前、ぼくは「アリラン」はどうかと書いたことがあるが、新列車名も流行の
「ハナなんとか」などというものになるのだろうか。
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