2002年釜山アジア大会
【釜山臨時支局】陸上の女子マラソンは弘山晴美(資生堂)が2位、大南博美(UFJ銀行)は
3位に入り、バンコク大会の高橋尚子(積水化学)に続く日本勢の2連覇はならなかった。
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のハム・ボンシルが2時間33分35秒で優勝。
◇疲れ抜けきらず 大南
アクシデントに襲われたのは32キロ過ぎだった。21キロ過ぎから飛び出し、金メダルに向け
てひた走っていた大南は、背後に影のようについていたハム・ボンシルに接触され、バランス
を崩した。「足をかけられて、靴が脱げそうになった」。スパートしたハムを追いかけようとした
が、余力は残っていなかった。
ハムとの接触は一度だけではなく、一騎打ちになってから、しばしばあったという。ハムの執念
にも絡めとられ、大南は次第に消耗していった。「30キロから足が重くなった。(32キロ過ぎで
離されて)もうつけなかった」
http://www.mainichi.co.jp/sports/asia02/kyogi/athletics/1014-3.html