【報道】日本マスコミによる半島ニュース6

このエントリーをはてなブックマークに追加
35
7月22日付・編集手帳
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20030721ig15.htm

 北海道小樽市の観光振興室が、うれしい異変に気づいたのは一九九九年の秋だった。
韓国から同市を訪れる旅行者が急増したのである◆この年、同市内に宿泊したアジア人は、
延べ四千二百三十二人と、一気に前年の四倍に増えた。宿泊者は、その後も順調に伸び、
昨年度は一万六千八百五十四人に達している◆理由をいぶかる担当者に、小樽商科大の
韓国人留学生が核心を突く情報を伝えた。同市を舞台にした日本映画「ラブレター」が韓国
で大ヒットしていた。中山美穂さんが主演したこの映画、国内より韓国や香港、台湾で成功し、
ロケ地ツアーも組まれた◆映画、アニメ、音楽といった日本の「ポップカルチャー」が、新たな
輸出産業として注目されている。経済産業省は、関連産業を経済再生の担い手に育てようと、
支援に乗り出した◆だが、韓国の追い上げも急だ。博報堂によると台北市で好まれる外国の
テレビドラマは、つい一年半前まで日本製の独壇場だったが、今年一月の調査では日本製
18%、韓国製23%と逆転されてしまった◆日本でも韓国製ドラマ「冬のソナタ」が話題を集
めている。旅行会社は早くもロケ地ツアーの検討を始めた。小樽とは逆の現象が起きるのだ
ろうか。日韓交流の活発化は歓迎するが、半導体、液晶に続きドラマまで抜かれては寂しい
限りだ。