北朝鮮船舶問題を考える

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630労働新聞 10月14日付
朝鮮労働党の機関紙、労働新聞10月14日付は以下の文面を掲載しました。

原文は朝鮮語です。これは北朝鮮当局が運営するサイトにあったものです。

対朝鮮封鎖を狙った無謀な多国籍海上検索騒動
www.uriminzokkiri.com/uriminzokkiri/Newspaper/RoDong/htm/2003-10-14-B8.htm
631労働新聞 10月14日付:03/10/15 10:40 ID:fYDRQ63E
>>630
チュチェ92(2003)年10月14日 労動新聞に掲載された文

対朝鮮封鎖を狙った無謀な多国籍海上検索騒動

偉大な領導者、金正日同志は次のように指摘した。

「今、敵方は社会主義旗印を高く持って出る我が国を孤立、圧殺しようと悪辣に策動
しています」

この間、オーストラリア沖合で船舶検査のための多国籍軍事演習が起った。世界で
初めて進行されたこの軍事演習を主導したのはアメリカだった。アメリカは多国籍
海上検索演習に多くの追従国家武力を動員した。日本は海上保安庁の巡視船
「しきしま」を派遣した。アメリカは7つの追従国家代表を率いて、合同
軍事演習を参観するようにした。アメリカはこんな軍事演習をこれから10回も
進行することを計画している。

アメリカの今度の多国籍海上検索演習の危険性を隠すために、それを「太平洋の
守護」、「大量破壊武器拡散防止」のためのことと描いた。しかし、このような
論理は内外世論を欺瞞するための言葉の遊びに過ぎないし、そんな手法では決して
今度の軍事演習の侵略的で挑発的な性格を隠すことができない。アメリカが行った
今度の多国籍海上軍事演習は我が国の船舶と飛行機を取り締まり、捜索、拿捕する
ことを主要目的にした反共和国軍事演習だった。

今度の軍事演習はアジア太平洋地域の緊張状態が激化した事態が起ったのと同様に
思える、大きな危険性を持った。
632労働新聞 10月14日付:03/10/15 10:41 ID:fYDRQ63E
>>630-631
今、この地域では我が共和国に反対する挑発的な軍事的動きが強化されている。
アメリカ本土の侵略武力などが朝鮮半島とその周辺に大大的に投入されている中に、
アメリカ帝国主義は22か国の軍事当局者を南朝鮮に引き入れて、「対平壌地域六軍
参謀総長会」ということを開いて、反共和国戦争謀議をした。このようなときに
アメリカが我々を狙った多国籍海上検索演習を開けたことは我が共和国に対する
国際的な包囲網を形成して、圧迫を強化するためのアメリカ帝国主義の封鎖作戦が
本格的な実行段階に立ち入ったということを実証している。

知られたところと同様だが、去る5月、アメリカ大統領ブッシュはアメリカ、日本、
オーストラリアなど11か国で武器拡散防止安全行動計画を持ち出して実行することを
持って来た。これに従って6月、アメリカはスペインで11の追従国の会議を召集して、
集団的な対朝鮮封鎖措置を実施することに対して協議した。会議でアメリカは
媒介国が国内法を利用して領海、領空で我が国の船舶と飛行機を検閲するなど、
厳格な取り締まり統制を進行することを強要した。アメリカ帝国主義はこの会議の
後、日米南朝鮮会談、アメリカ・ヨーロッパ同盟首脳者会談、オーストラリアでの
実務級会談などを連続して開けながら、我が共和国に対する集団的な軍事封鎖措置を
執るための作戦を具体化した。
633労働新聞 10月14日付:03/10/15 10:43 ID:Dy6DrI3C
>>630-632
アメリカ帝国主義は我が国の船舶が沢山、出入りする国に圧力を加えて、「相互安全
保障協定」だということを名分に、我が国に搬出する物資に対する監視と統制を前例
なしに強化するようにした。これを率先したのが日本だった。日本反動は日本に
出入りする我が国の船舶に対する全面的な封鎖措置を執った。特に万景峰92号に
対しては150人余りの検閲要員を動員して、検査を進行して、何かのけちをつける
ための意図的で計画的な挑発行為を敢行した。アメリカ帝国主義の対朝鮮封鎖作戦は
我が国が経済的にもっと困難を経験するようにして、朝米間の核問題解決で
イニシアチブを執ることであり、さらには武力で我がの共和国を圧しようとするのに
その目的がある。アメリカが去年12月、イエメン近所の公海上で我が国の貿易貨物船、
瑞山(ソサン)号に対する海賊行為を敢行したこと、今年4月、「北朝鮮の濃縮
ウラニウム製造に必要なアルミニウム板」を積んだという虚偽情報を捏造し、
フランス貨物船を取り締まったことなどは皆、これと関連している。去る8月7日、
台湾政府が正常な輸送契約によって合法的な貿易貨物を積んで高雄港に入港した
我が国の貿易貨物船 枕峰号に対する強制捜索と貨物押収騒動を展開したことも
我が共和国に対するアメリカ帝国主義の国際的な封鎖戦略に伴うものだった。
アメリカがこの延長線で多国籍海上検索演習を展開することはさらに言うまでもない。

ブッシュ政権は我が共和国を孤立、圧殺するために、ありとあらゆる手法をすべて
使ってみた。しかし、それらが我々に通じなくなると、アメリカ帝国主義は分別を
失って無謀にも力を行史しようと思っている。我が船舶と飛行機に対する取り締まり、
捜索、拿捕することはすなわち力の行事を意味する。アメリカの欺瞞は我が共和国を
国際的に完全にかこんで、集団封鎖で制裁しようというのだ。アメリカ帝国主義は
追従国を発動して、多国籍海上検索演習を開けることで我々の船舶と飛行機を取り
締まって、捜索して、捕えることができる軍事作戦準備を最終的に検討完成しようと
思っている。アメリカがこれから10回の多国籍海上検索演習を開けようと思うことも
これと関連している。
634労働新聞 10月14日付:03/10/15 10:44 ID:Dy6DrI3C
>>630-633
今までアメリカは朝米間の核問題を題材にして、我が共和国に国際的圧迫攻勢を
強化して来た。しかし、今度は一緒に同盟国、追従勢力で連合戦線を形成して
集団的な対朝鮮軍事封鎖作戦までは敢えて実施することができなかった。ところが
これからはアメリカ帝国主義がそれを出して行おうと思っている。アメリカが
この前の6者会談で我々が強盗的な要求を申し立てながら会談を無意味したこと
にしてしまったことも、結局は我が共和国に国際的圧迫と封鎖を強化するための
言い立てを得て、時間を稼ごうとする下心があった。

1930年代に採択、発効された「侵略の正義に関する条約」を含めた一連の国際的
条約と協定、決議では、他国の自主権とその経済的独立を侵害して国の経済命脈の
基礎を脅威する経済的圧力措置を取ること、他国に経済的封鎖をするのなどを
国際法に対する違反と規定した。特にアメリカが船舶と飛行機に対する取り締まりを
通じて追い求めている我が共和国に対する海上と公衆封鎖行為は「朝鮮に対する
どんな種類の封鎖も禁止」することに対して規制した、朝鮮停戦協定 第2条15項に
対する乱暴な違反になる。

こんなやり方でアメリカ帝国主義が国際法と朝鮮停戦協定をでたらめに蹂躙、破棄
したら、朝鮮半島と世界の任意の海上と空は厳重な危機と戦争状態に置かれるように
なるだろう。ここに今度の多国籍海上検索演習の深刻な問題点がある。
635労働新聞 10月14日付:03/10/15 10:45 ID:Dy6DrI3C
>>630-634
香港の雑誌「極東経済週報」8月28日、オーストラリアは国際法によれば公海上に
ある船舶を取り締まるとか、それに上船することはその船舶が登録された国から
許可を受ける場合、または国籍がない場合にだけ可能だと言いながら、「北朝鮮の
ように核兵器拡散防止条約やミサイル技術統制制度に加入しない国である場合、
自分の国旗を掲げた船舶がミサイルなどを搬送することは非合法にならない」と
述べた。

国際法と停戦協定などが戦争を抑制することができるという信頼が崩れるように
なれば、ブドックブル他の抑制力に対する需要が申し立てられることはどの位、
不可欠な事になるだろう。アメリカは反共和国 多国籍海上検索騒動がもたらす
厳重な後日の禍に対して深思、熟考しなければならないし、そんな行為を
しでかしてはいけない。