在日コリアンの民族教育の必要性
ttp://yeoseong.korea-htr.com/porappi/171/171-3.htm 金寿美
私達在日コリアンの子ども達は当たり前の権利として、民族教育を受ける権利を持っています。
その事は子どもの権利条約にも書かれており、日本はその批准国です。
しかし、現実を見ると、民族教育を受ける権利が満たされている状況はごく限られているよう
に感じます。
子ども達には何故「民族教育」が必要なのでしょうか?
私達在日コリアンは日本の同化政策のもと、今日に至っています。本名を名乗る事が難しい
世の中。朝鮮学校をはじめとする民族学校への不当な差別。生きていく上でコリアンである事が
マイナスの要素になることが多々あると思います。コリアンがコリアンとして胸を張って堂々と
生きる事の出きる社会こそが、真の国際化された社会であると感じるのです。
祖国の言葉を学び、歴史を学び、文化を学ぶ事によって、自分のルーツを知ると言う事が
人間形成されていく上でどれほど必要なことでしょう。
また、日本の子ども達にとっても「友人のルーツである朝鮮半島のことを知る」と言う事は、
とても貴重な体験だと思うのです。 子どもは偏見も差別も持ちません。大人が教えているの
です。そういう子ども達が自然に「隣人である友達」の祖国の文化・言葉などを肌で感じていく
事が、将来的には差別も偏見も持たない人間を育てる事だと感じています。