479 :
○その1:
『剣道日本』今月号に、日本剣士からの反論が投稿されました。
全く正論であり何も言う事はありませんので、そのまま抜粋引用させて貰います。
>『剣道日本』2003年08月号 No.330
「剣道の源流」好村兼一
「本誌5月号、イ・キョンヨプ氏の『韓国剣道だよりA』に書かれている『剣道の本流は韓国』という表現が気になった。
それはまず、韓国のは愛好家が『剣道』という言葉の定義を誤認しているためになされた表現と思われ、剣道の歴史を知る者にとっては、ことさら取り上げるまでもない奇論である。
しかし、最近インターネット上でも似たような表現や見解が紹介されていると聞くので、さし当たっては剣道の運動要素面だけに興味をひかれて剣道を実践している、剣道の成り
立ちや理念について無知識の初心愛好家は、そうした見解を鵜呑みにする恐れがあり、このままではそこら中に誤った剣道観が蔓延しないとも限らない。
(略)
それはともかく、剣道愛好家に少なくとも「竹刀を日本刀と見なす」という指導がなされているからには、「剣道」が「日本刀文化」であるのは間違いがなく、「剣道」=「日本刀道」なのである。
(略)
以上を踏まえて「剣道の本流は韓国」という表現を読んで頂くと、なんとも不可解なのがおわかりだろう。「剣道の源流は韓国」ならば、まだ議論の余地は残るが(後述)、「本流」というのである。
「剣道」=「日本刀道」なのであるから、日本刀の伝統がなく、剣道を日本から輸入した韓国が、大元の日本の剣道が衰退したというのならまだしも、本流になる道理がない。
(略)
480 :
○その2:03/06/25 21:05 ID:Xj9+Bl2x
韓国の愛好家は、自分たちの実践する剣道にどのような位置づけをするのか。「花郎剣法」として求めていくのか、それとも、剣道が日本製である事にこだわりを持たず、そのまま受け入れるのか。
または、両者をはっきり区別した上で併用していくのか。その内のどれか一つの明確な意識を持つべきである。
(略)
イ・キョンヨプ氏は「本国剣法」を挙げ、「韓国ではそれが世界最古の剣術、三国時代に生まれたと言われる」と書いているが、筆者は、確証はないながらも、それについては非常に懐疑的でいる。
(略)
ただ武器をむやみに振り回すだけの事なら、石器時代の人間でもやっており、それを剣技と呼べるはずがない。そして「本国剣法」の形が諸手刀法であるという事実から、筆者には、それは上記「倭剣交戦附」を基として考案されたものであろうと思われるわけである。
それが真実とすれば、それは江戸時代の日本からの輸入品であるので、「本国剣法」の源流は「日本」ということになる。
(略)
日本に高度な剣技が生まれ、剣術や居合い術が体系化されるようになったのは、日本刀が存在したからに他ならない。日本の剣術、剣道、両者の「源流」を探すというのなら、それは「日本刀」以外には有り得ない。」
好村氏、見事。