韓国系企業の明日はどっちだ! Part12

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日経産業はあまり一般的ではないから誰かが持ってこないとね。
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電子大攻勢(1)安く作り30%高く売る(サムスンはどこまで強いか)
2003/06/16 (日経産業新聞)
 サムスンは一貫した大型投資で、世界のメモリー市場でのシェアを一段と高めている。
 主要製品の二〇〇二年の世界シェアはDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込
み読み出しメモリー)が三二%で断然トップ。SRAM(記憶保持動作が不要な随時
書き込み読み出しメモリー)も首位を守った。さらにフラッシュメモリー(電気的に
一括消去・再書き込み可能なメモリー)でも二位に浮上した。
 投資がライバル各社より早く、量産開始も早い。このためコストダウンも進み「同
じ製品でもコストは他社より三〇%は低い」(李潤雨半導体総括社長)。世界の多く
の半導体大手が相次ぎ赤字に転落する中、圧倒的なコスト競争力をテコにサムスンは
二〇〇二年も半導体分野で三兆八千二百億ウォンの利益を確保した。
 もう一つの強さは、投資が早いだけ高付加価値製品へのシフトも早いことだ。野村
証券金融研究所の石原昇主任研究員は「同じDRAMでも毎年戦略商品を変えてい
る」と指摘する。二〇〇〇年はサーバー向け「EDO」、二〇〇一年は高性能パソコ
ン向け「ラムバス」、二〇〇二年は高速の「DDR」といった具合だ。日本や台湾勢
の量産が追いつくと、すぐに一歩先に進んでしまう。
470 :03/06/17 22:32 ID:D8vvRIwY
 その結果、「平均価格は三〇%高い」(李総括社長)。三〇%低コストで三〇%高
く販売できる――これが、不況期でも利益を上げるサムスンの強さの秘密だ。
 サムスンは今年もメモリーに三兆二千九百億ウォン、システムLSIに八千四百億
ウォンを投資する。投資力が落ちた日米企業との差はさらに拡大する。サムスンが投
資の手を緩めないのは、単に競合他社との競争に勝つためだけではない。今後の成長
に対する絶対的な自信を持つからだ。

 黄社長はまた、今後の成長の中心は「半導体メモリー」と見る。パソコン時代は、
半導体の中核製品はMPU(超小型演算処理装置)で、メモリーは周辺チップだっ
た。しかし、今後はメモリーがあらゆる機器の頭脳の役割を果たすという。
 当面の中心はフラッシュメモリーだが、数年以内に、画像処理能力などさまざまな
機能がメモリーに取り込まれる。黄社長は、こうした製品を「フュージョン(融合)
メモリー」と名付け、近い将来に半導体産業の中心になると読む。
471  :03/06/17 22:34 ID:D8vvRIwY
 新成長論に沿ってサムスンは走り出した。器興の第十一、第十二ラインはともに最
新の三百ミリウエハーを量産する。回路線幅も〇・一マイクロ(マイクロは百万分の
一)メートルを切る「ナノ・メモリー」だ。一枚のウエハーで生産できるメモリー量
を大幅に増やし、需要増に対応した供給能力を整える。
 もう一つ重視するのが研究開発だ。十日に京都で開かれた半導体学会の「VLSI
シンポジウム」。サムスンは参加企業最多の二十二の論文を発表した。二月の国際固
体回路学会でもメモリーに関する十件の発表のうち五件をサムスンが占めた。「市場
シェアトップの次は世界の技術のリーダーになる」と黄社長。サムスンの強さは巨額
の投資能力だけではない。(この連載はソウル=玉置直司が担当する)