>>339 >今NHKのニュースの中でアメリカから日本の漫画家のスカウトに来ているといってた。
私もそれ見ていました。
その番組の中で、「サイレントメビウス」「コンパイラ」等の作者の麻宮騎亜氏も既にアメコミの人気シリーズ「X-MEN」の作者としてスカウトされ、現地のファン投票で高い人気を得ていると言っていましたが。
ただ、その番組の中では日本の漫画家のアメリカ進出を「日本人野球選手のメジャーリーグ進出」に例えていましたが、実の所アメリカの漫画市場は日本より遙かに小さかったりするのです。
2〜3年前の資料だと、日本の漫画本の総売上額が5300億円なのに対し、アメリカの漫画本の売り上げはわずか300億円に過ぎませんでした。
これは日本の漫画のジャンルの幅が極めて広く、読者の年齢層の幅も広いのに対し、アメリカの漫画のジャンルの大半は「スーパーヒーロー物」とスヌーピーの様な新聞連載漫画で占められ、読者も殆どは子供と一部のマニアしかいない為です。
その為、アメリカは日本の倍以上の人口を持ち、出版市場そのものも日本より大きいにも関わらず、アメコミがアメリカの出版産業に占める割合は非常に小さな物でしか無いのです。
その上、日本の漫画とアメコミではあまりにも”漫画の文法”が違いすぎますから、よほど腕のいいアメリカ側の編集者と組まないと、アメリカの読者には通用しないでしょう。
まして、麻宮氏の様な実力のあるベテランならまだしも、無名の新人をスカウトして一から仕込むのはかなりの手間が掛かるはずです。