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コラム ソウルからヨボセヨキャッチフレーズは「馬鹿政府」? ( 1/18)
韓国で日本語の「馬鹿」にあたる言葉は「パボ」である。韓国語で「バーカ!」とか「アホやなあ」など
といいたいときは「パーボ!」といえばいい。よく子供たちが言い合っている。したがって「パボ」とは
「愚か者」ということだが、韓国人の名前にはこの「愚」の字をつけた人が意外にいる。盧泰愚・元大統
領(一九八八−九三年在任)がそうで、筆者の知人にも「韓鍾愚」という人がいる。
これはおそらく「馬鹿になって生きろ」というような意味があるのだろう。つまり「愚=パボ」には純粋、
正直、無欲、献身など逆にプラスのイメージがあるということだ。
韓国は今、政権交代期で、盧武鉉(ノムヒョン)・次期政権は金泳三政権の「文民政府」や金大中政
権の「国民の政府」にならった新政権のキャッチフレーズを検討中だ。そこでその名称を一般募集し
たところ、「開かれた政府」とか「庶民政府」などにまじって「パボ政府」はどうかという案があったという。
盧氏については庶民派ということで支持者たちが親近感から「パボ盧武鉉」などとPRしていた経緯もある。
韓国は五年ごとの政権交代だから面白い。毎回、初心新たにスタートするが最後はよれよれになる。
今回はどうだろうか。(黒田勝弘)
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案の定よれよれですw