拉致問題ばかりBY朝鮮学校生徒会長

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見出しに見る”民族逆差別”   軍事評論家 柿谷 勲夫  
 
 九月四日付朝日新聞によれば、「新潟県警捜査一課と新潟東署は三日までに、朝鮮大学
校四年生(二人)と元同学校生の計三人を、婦女暴行などの疑いで逮捕、同日、東京都小平
市の同校学生寮を家宅捜索した。三人はことし三月、新潟港南ふ頭で、車の中で休んでいた
十八歳の女性会社員二人を木刀で殴り顔などに二週間のけがを負わせたうえ、自分たちの
車に監禁、約四時間にわたって乱暴したとされる」(要約)。ところが、この記事の見出しは、
「車に女性監禁暴行した疑い 3人を逮捕」。見出しだけを見て、加害者の朝鮮大学校生を
見落とす読者も少なくないだろう。これは朝鮮学校生徒などが民族差別を受けたとされる報道
の見出しと著しく異なっている。
 例えば、「北朝鮮食料支援コンサート 脅迫電話相次ぎ中止」(平成八年九月十二日付)、
「朝鮮学校への嫌がらせ続く 『ミサイル』問題巡り」(同年九月十七日付)、「朝鮮学校生徒
への暴行 キリスト教団声明発表」(同年九月十七日付夕刊)、「ハサミ見せ『髪切るぞ』、
被害多発 朝鮮学校生から聞き取り 弁護士らが調査委発足」(同年九月二十七日付)、
「朝鮮学校生、手を切られる 止まらぬ嫌がらせ」(同年十一月十日付)、「チマ・チョゴリ制服、
通学時廃止 暴力で『苦渋の決定』 日本社会の差別問われる」(平成十一年三月六日付)、
「茨城朝鮮学校 児童、服切られる 登校中3人組に押さえられ」(同年八月七日付夕刊)、
「朝鮮総連本部窓ガラスに穴 パチンコ撃ち込みか」(同年八月十九日付)など、朝日新聞の
見出しはいずれも加害者不詳であるが、日本人の「悪行」を印象づけている。
 朝鮮大学校生の監禁、暴行は、朝鮮学校生などが被ったとされるものとは比べ物にならな
い極悪非道。受けた心身のキズははかり知れないものがある。にもかかわらず、見出しから
加害者たる朝鮮大学校生を故意にはずし、かつ記事も小さい。被害者と加害者が入れ替わっ
たために記事の扱いが変わったとは思いたくないが・・・。