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サンデー毎日2002年9月22日号記事 上:
サンデー毎日 2002年9月22日号(9月10日発売)
マブチモーター社長宅妻娘殺人放火事件
あぶり出された事件異聞
松戸市と馬淵家の不可思議な関係 "幻"のフィリピン人ボーイ!? (P153)
マブチモーター社長、馬渕隆一氏(69)宅での惨劇から1ヵ月。この間、解けぬ謎だけが積み重なる。そんなな
か、ミステリアスな土地売買契約が新たに浮上した。
# 優れた経営者として評価の高い馬渕隆一氏。
# 不利な契約条項に「筋を重んじる馬渕社長らしくない」との声も
「でっち上げだ。報道されて以来、売り上げは激減。明らかな営業妨害で、今、被害額を集計している。民事訴訟で
白黒をはっきりさせる」
怒り心頭に発した口調でそう話すのは、現場近くの新京成線・五香駅(松戸市)前でフィリピンパブを経営する男
性。『週刊文春』は2週にわたって、事件の「重要参考人」としてフィリピン人ボーイが浮上している、と”スクープ
報道”しているが、そのボーイが勤務していた、とされる店の経営者である。同誌によると、そのボーイは8月23日
深夜、忽然と姿を消したことになっている。
「ウチの従業員を犯人に仕立てて、濡れ衣もいいところ。3人のフィリピン人ボーイがいるが、今も変わらず働いて
いる。2ヵ月前に日本人のボーイが辞めましたが、馬渕さんの事件とはまったく関係ない。文春の記者にそのことを
話したら、『どうぞ訴えてください』と。弁護士に相談している。ええ、やりますよ」
本誌の取材でも文春が「重要参考人」と断じる”4人目のフィリピン人ボーイ”は浮かんでこない。いずれにして
も、過熱する報道合戦に早くも場外乱戦が始まろうとしているようでもある。
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サンデー毎日2002年9月22日号記事 下:02/09/10 19:45 ID:F+O2vJXM
事件発生から1ヵ月。千葉県警の懸命な捜査が続くなか、事件の約1年前、馬渕隆一氏が松戸市都市整備公社との間
で不可思議な土地売買契約を結んでいたことが分かった。問題を指摘するのは、前松戸市議の沢間俊太郎氏。
「常識では考えられないほど、馬渕さんにとって不利な条件での売買契約なんです」
弱みを握られていた? 公募なしで随意契約へ
問題の土地はJR武蔵野線、北総線・東松戸駅北西の区画整理事業が進められている区域にある4300坪の土地。
元々、区画整理組合が保留地として事業を進めていたエリアだったが、組合が窮地に陥ったため、公社が1999年
2月に約19億円で取得したものだった。公社と市は分譲宅地として開発する計画だったという。ところが、公社側は
昨年9月、隆一氏に金利分、手数料を含めた約20億円で売り渡す契約を結んだ。隆一氏側は同年8月9日付で買受申
込書を提出しているが、それによると、購入する土地の相当部分を公園・緑地として整備したうえで、市に寄付し、
その管理費についても負担する、としている。それだけでない。そもそも保留地のため、所有権の移転には煩雑な事務
手続きが必要。「ふつうならば手を出さない代物」(不動産関係者)という。
「しかも、公社は組合との間で売買契約を結んだ際、転売して利益が上がったら、組合に還元することなどを約して
いるが、第三者に権利を譲渡した以降も、その約定は続くことになっている。つまり馬渕さんはその義務を負うこと
になるんです。何か弱みを握られていたのか、とも思えてしまう」(市関係者)
公社側は「馬渕さんから宅地用に購入したいという話があった。公社にとってはありがたい話だった。不審な点は
ない」と話す。
一方の隆一氏だが、「捜査中であり、取材には一切応じられない」(マブチ社)。
「公募もしないで馬淵家と随意契約。交渉には市のトップが出ている。不可思議な点が多すぎる。馬渕さんは何者か
に脅かされていたのではないか」ともみる沢間氏だが、契約からほぼ1年後に起きた惨劇との間に何らかの接点はあ
るのだろうか。