W杯特需が予想外に低迷
韓国代表チームの善戦により、全国がサッカーワールドカップ(W杯)の熱気で
湧いている中、期待されていた「W杯特需」は予想を大幅に下回っており、W杯特
需が「あだ花」ではないかという懸念の声が上がっている。
1998年夏季オリンピック当時、最高の好況を呈した梨泰院(イテウォン)商店街
は昨年米国で発生した同時多発テロ以来の売上急減をW杯特需で埋め合わせたいと
期待を寄せていたが、売上は小幅増加、ひどい場合にはむしろ減少している。
梨泰院で貴金属店を営んでいる朴某(42/女)さんは、7日「街を行き交う外国
人の数がW杯開幕前より減ったような気がする」とし「梨泰院を訪れる外国人もウ
ィンドーショッピングだけで終わるため、店の売上には何のプラスにもならない」
と梨泰院の空気を伝えた。
同じく梨泰院のカバン店で働く店員は、「梨泰院の売上を伸ばしてくれるのは日
本人観光客なのに、韓日共催となったため、日本人観光客の足が途絶えてしまった。
また、試合も全国で分散開催されるため、外国人観光客に買い物を楽しむ余裕がな
いようだ」と話した。
梨泰院特区連合会が明らかにしたところによると、梨泰院商店街の売上の70%を
占める日本人観光客が6月から途絶えたという。
商人らはこのような不況の原因として、世界的な不況、日本人観光客の急減、関
係当局の無関心を挙げている。
明(ミョン)洞ミリオレの広報担当者は「伝統市場であれ、大型ショッピング
モールであれW杯特需は期待できない」と失望感を隠せなかった。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2002/06/07/20020607000015.html