現代クーペマンセー

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42イルボソ
クーペの購買層とその特性に関する考察。

その1.いわゆる走り屋系の若者。
金は無い、乗り心地より運動性能・スペックを重視する、という層。
この層に対しては絶対性能での訴求力がライバルに比して劣位。
また、この層自体シュリンクしているし、クーペ以外の選択肢も増えた。
(セダンやワゴンではアルテッツァやレガシィ等性能のよいものがある。
或いはユーロ・ホットハッチを選ぶか。)

その2.熟年層(団塊系)
子供が独立して余裕が出てきた層。
セダンやワゴン等、多人数乗車の必要性が無い。
また、嘗てスポーツクーペに憧れ、ある程度裕福となった今、夢をかなえようと言う層。
(ヨーロッパではこう言った高齢層がクーペの需要層としてかなりいる。日本もこう言った層が
クーペの新たな需要層として開拓できる余地が大きい。)
この層は、ある程度の経済力を持つため「経済性」より「プレミアム性」を選択する可能性が高い。
そうなるとヒュンダイではプレミアム性が無いので選択肢に残りにくい。

その3.「セクレタリーカー」購買層。
本来ヒュンダイクーペが最重視している北米市場での主要購買層。
若い独身女性(ハイティーンやOL)が自身の給与で買うか、或いは親から買い与えられる。
ただ、北米と異なり、日本の場合この層は取り回しのよさ、維持費の観点から軽自動車、
或いはリッターカーを好む。
このような比較的大型のクーペがこの層を需要層として開拓することは困難だろう。

前にも書いたような気がするが、ヒュンダイの日本法人はどのようなマーケティングを
したのだろうか?
それともこのような内容のリサーチ報告書があがっても握りつぶしたのか?
いったい現状の日本市場でどのような成算があるというのか?

はっきり言って、マティスの方がよっぽど日本市場と自分の置かれた立場と言うものを
理解して商売している。