570 :
-0-:
千と千尋の神隠しのパンフから抜粋
今までシプリでは、作画を海外に発注したことはありません。
ところが今回、切迫したスケジュールや国内の動画スタッフ
減少の問題から。ついに韓国のスタジオに仕事を発注すること
になったのです。
---まだ、続くけどもっと読みたい?>all
571 :
-R- ◆iqChonSA :02/02/21 00:01 ID:OHNgHGVC
572 :
-0-:02/02/21 00:13 ID:2tupPKpG
では、まとめてアップするから
ちょっと待ってて。
573 :
-0-:02/02/21 00:23 ID:hqxfRSl4
その1
早速シプリ制作担当者が3月初めに現地視察に飛び、
先方と打ち合わせ。帰国後様々な準備を進め、3月23日、
斉藤、大橋、石井、田中の4名のジプリスタッフ、通称
ジプリ韓国班がソウルへと出発したのです。もちろん絵を
描き色を塗るのは現地のスタッフですが、品質を維持しつつ
日本と韓国間で作業を円滑に進めるには、ジプリスタッフ
数名の現地駐在が不可欠であり、そのための長期出張でした。
今回動画、デジタルペイントをお願いしたのはD.R.デジタル
というスタジオです。ここは昨今話題となっている作品、
「人狼」や「メトロポリス」等の作画で日本の高品質の
アニメーションを支えているスタジオ。D.R.の実力は、
他の国内劇場用作品に参加しているスタッフからも「日本
より描ける動画スタッフの数は多い」と高い評価を得ていました。
実際、ソウルに行ったジプリ韓国班もそのポテンシャルの
高さに圧倒されました。とにかくスピードが速い。
日本同様、個人個人得意不得意の分野があり、一概には
言えませんが、スピードと実力を兼ね備えたスタッフが
ずいぶんといます。
574 :
-0-:02/02/21 00:24 ID:hqxfRSl4
その2
何かジプリとは違っているのでしょう。
スタジオも、動画机の回りの感じもジプリと何ら変わりません。
考えられるのは、個人個人のエネルギーの違いでしょうか。
とにかく元気なのです。
いつも大変な密度の仕事を厳しいスケジュールでこなして
いますから、緊張感が、悲壮感が…と思いがちですが、仕事場は
とても明るく、楽しい仕事をしているという感じが溢れています。
理由は幾つかありそうですが、その1つはもしかしたら食べ物かも。
D.R.デジタルの回りには、とにかく食事をするところが多い。ジプリ、
D.R.とも、駅から徒歩5分圏内ですが、ジプリのまわり半径100mに、
食事が出来るところは数えるほどしかありません。ところがD.R.では
同じ範囲内なら多分100件以上はあるのではないでしょうか。
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-0-:02/02/21 00:25 ID:hqxfRSl4
その3(ラスト)
しかも焼肉から、ウナギにドジョウ、フグにサムゲタンと
スタミナ料理屋さんがめじろ押しです。勿論味も抜群。
このエネルギーが日頃の明るさや、最後の踏ん張りの元になって
いるのでは、と思わせる充実ぶりです。ジプリ韓国班は6月中旬
に帰国しましたが、みな、大変な作業であったにもかかわらず、
帰国直後の顔色があまりによく肌がつやつやしているので、
サボっていたのでは?と疑いをかけられたほどでした。
何はともあれ、たった2カ月半の作業にも関わらず、動画
ペイント共に1万枚単位の仕事をすぐれたクオリティでこなし
てくれた韓国スタッフは、この作品の完成に大きな力と
なってくれました。