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69だけど。:
僕は何でこんな美人が朝から・・・との疑問が沸いた。
僕は震えながら、そっと口をひらいた・・。
・・・が、声を発することが出来なかった。
”いくら”とも言えないし、どうすればいいのか逡巡した。
この辺の娼婦はみんな、それとわかるような派手な格好をしている。
コートのしたは下着姿という娼婦も一人や二人ではなかった。
全ての娼婦は男性を惹きつける為、ミニスカート、透けて見えるブラーウス、
下着姿、これでもかと娼婦を強調していた。
が、僕の目の前にいるパリジェンヌは高校生といってもなんの不思議もない、
普通の娘であった。
ひょとしたら、僕の妄想で彼女はなんにも発していないのかも知れないと
考えてしまうほど、彼女は清純で、その美しさに僕はひかれた。
アローとフランス語で彼女が再び言った。
僕は彼女をまじまじと見た。
僕のつたないフランス語で、いくつ?と聞いた。
じっとみつめると、その大きなひとみから涙が溢れていた・・・。