何故問わぬ？韓国の戦争責任

　すでにいくつかのメディアで紹介されていることですが、韓国軍のベトナム
参戦を批判的に振り返る市民の動きが韓国で生まれています。

　ハンギョレ新聞は4月30日付の社説でもこの問題を論じています。
　同社説は、これまで韓国軍のベトナム人虐殺を告発する動きにはさま
ざまな抵抗があったが、こうした状態では他国に過去清算を求める韓国
の声も説得力を欠くと指摘（日本の教科書問題を念頭においた言葉でしょ
う）。
　さらに、「過去の歴史の痛みと傷を治癒しようとする姿勢が、アジアの
人権と平和の新しい地平をひらく」という趣旨の上記声明を引用し、加害
者が事実を素直に認めて責任を果たすことが必要であると論じています。

　韓国から発せられる日本の教科書批判に対して、「韓国も酷いことをし
ている。しかし、それを教科書に載せていないではないか。日本の教科書
を批判するな！」と感情的に応じる声も、日本にはあります。しかし、上の
ような動きをみれば、こうした声にまったく意味がないことは明らか。

http://www1.jca.apc.org/aml/200105/21795.html