落合信彦PART4

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505名無しさん@お腹いっぱい。
とりあえず奥菜本を「暴露本」というのをやめようよ。暴露本ってよぶから
アホな連中が奥菜自身の信憑性だのジェフ君と一緒だのいいだすんだから。(ジェフ君の本は読んだこと無いから内容知らんが)
実際この本で「暴露」と呼べるのは裁判の話と藤原さんの話くらいで、あとはせいぜいスパイス的に奥菜さんの友人だの落合の
元関係者だのといった話がたまに出てくる程度なんだから。残りはすべて「検証」でしょ。

これがもし「わたしは落合の元ゴーストだ。私は落合の盗作のネタ探しを手伝わされた。また関係者しか知らない事だが
落合は取材なんかしていない。記事はすべて捏造だ。また、居酒屋で落合本人が元オイルマンはウソだって
言ったのを聞いたぜ。最後に、これも関係者しか知らない事だが、落合は実はシークレットブーツで
身長をごまかしているのさ。ついでに実は禿でヅラなんだ」

なんて話が延々と書いてある本ならそれは「暴露本」であり、問題提示としては「この話は本当か嘘か?」「奥菜とは
何者なんだ?」ということで正解だと思う。

でも実際の奥菜本は「検証本」もしくは「研究本」なんだから、この本を批判するとしたら
「この部分は検証が正確なのか?」「このソースは信憑性があるのか?」「この部分の論理展開に飛躍は無いのか?」といった
ことになるとおもうが。(話のネタとして奥菜は何者だ?ってな指摘はあってもいいけどね。)
少なくとも奥菜本における落合の著作に対しての姿勢はそうでしょ。
過去ログでも落合擁護派からはそのような指摘は一切見当たらないのに今さら
奥菜信者とかいってバカにされても困る。

あと奥菜本の検証が落合の「記憶違い」や「許される範囲の誇張表現」で済まされるもの
(年月や固有名詞のミスとか、単なる知り合いを親友としたり、など)などを取上げてるだけならば
「重箱の隅をつついただけ」と言えるが、石油のことを何も知らなかったり、石油時代の友人は存在すら確認できなかったり、
ジャーナリスト時代に「初めて会った」と自分で書いたシャヒーンがいつのまにか石油時代のライバルになったり、
見つけたはずの油田は地図にも載らず統計的にもありえなかったり、と言うようなそんな男が「オレは昔一流のオイルマンだった」
といって説教のネタにし、本を売っている。それを指摘するのはもはや「重箱の隅」ではないでしょう。

もちろん、奥菜本を丸々信用するのは落合の本を信用するのと同じくらい危険
な事ではあるからある程度批判的な目で読む必要はある。
でもこの本をして「落合の名を営利目的に利用した下品な本」といった類の批判は
巷に売られているすべての批評、評論書を否定する事になると思うが。
たとえば小泉さんを批評すれば「総理になるだけの器の無いものの嫉妬」とか
イチローを批評すれば「くやしかったらメジャーリーガ―になってみろ」とか
夏目漱石を批評すれば「そんな本を書く暇があったら一流の小説家になる努力をしろ」とか
言われてしまうのかな。そんな世の中、オレはやだな。