日米安保の学術研究

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1日米安保
いろいろ文献を眺めていますが、日米安保の有力な代替案がある訳でもなし、目新
しい視点で分析された研究は殆どないというのが印象です。
特に、practicalな価値を持つものは皆無に近いと思います。
日米安保関連の研究者は何が面白くて、この分野の研究をしているのでしょうか?
ちなみに私は公共政策の院生なのでこの分野の専門家という訳ではありません。
2>1:2001/07/10(火) 06:01
っていうか代替案もなにも日本にとっては安保は必要じゃない。
アメリカが極東で何かやるときに便利なアメリカ国益のための
条約。今までは「ソ連の脅威」最近では「北朝鮮・中国の脅威」
っていうアメリカ発の宣伝でずっと日本人に安保は必要だと思わせて
いただけ。だが実際には戦後、日本を侵略・占領する軍事力を有する
国はアメリカだけしか存在しない。80年代に流行った「ソ連北海道侵略」
なんてのも今となっては幻想とわかっている。最近にわかに「中国の軍事費
の増大」なんていう米軍需産業や防衛庁の兵器調達役人の喜びそうなネタが
まことしやかに流れているが、中国軍が日本と事を構える際に重要な空・海軍
の実態はまことにお寒い限り。北はさらに貧弱。そして今後、中共がどれだけ
軍事費を上乗せしようが80年代のソ連軍レベルにさえしばらく追いつけない。
結局、本質的な意味で日本にとっての脅威があるとすれば、それは戦後ずっと
中、露の経空核兵器のみ。ではアメリカ本土にも届く核を持つ中、露の核に
対してアメリカが安保に基つ゛いて日本のために核報復してくれるか?
答えるまでもあるまい。ゆえに日本の核武装と同時に安保も廃棄される
べきであろう。日本がこのままアメリカの前線基地として存続していく
つもりなら永久に安保を結んでいればよいのだろうけど。
3日米安保:2001/07/10(火) 09:53
おっしゃられるように、中国、ロシアが日本に対して核兵器による攻撃をした場合
に、米国が日米安保に基づき確実に核兵器による反撃をしてくれるとは、断定的
には言うことが出来ないかも知れません。しかし、米国が核兵器による反撃をし
ないとも断定的に言うことが出来ないため、抑止は機能すると言うことが出来る
と思います。抑止が機能しなくなるのは、日本が核兵器による攻撃を受けたにも
かかわらず、米国が核兵器による反撃をしなかったという事実が発生し、それに
よって、日米安保の信頼性が完全に失われた後のことではないでしょうか。
例えて言えば、学校で体力はないが学力のある生徒Aがいじめられる脅囲に直面
している場合に、勉強を教えてあげることを条件に、体力はあるが学力のない生
徒Bと言わば同盟関係を結ぶとします。この場合、生徒Aが他の体力のあるいじ
めっこの生徒Cにいじめられた場合に、生徒Bが『確実に』助けに来ると断定す
ることは出来ず、不確実性が常にあります。しかし、猛烈な反撃を受ける可能性
がある以上、生徒Cのいじめ行動は抑止されると思います。
4日米安保:2001/07/10(火) 10:13
更に言えば、信号及び一時停止の標識ののない、見通しの悪い交差点において、仮
に止まることなしに、そのまま突っ切って走った場合においても、『確実に』、
交差する道路から来た車と衝突する訳ではありません。このような状況において
も、常識のあるドライバーであれば、必ず一時停止します。このドライバーをそ
のまま突っ切るという行動を抑止したのは、確実に交通事故になるということで
はなく、交通事故の『リスク』です。
確実性がないから、機能せず、無用だというのは短絡的だと思えます。
5日米安保:2001/07/10(火) 10:17
>>2
日米安保が相対的に言って、米国の利益のための条約であり、日本の国益のための
条約ではないと主張するためには、日米安保を成立させるための各々の国が負担
しているコストを推定し、さらに条約から各々の国が得られる直接的、間接的な
安全保障上のベネフィット及び派生的(経済的、社会的)なベネフィットを推定
し、両者を比較してみる必要があります。
私が言っているのは、このような定量的分析あるいはきちんとした体系的な分析
枠組を用いて分析をすることなしに、思い付き的な提言をしているだけの研究が
多い印象があるということです。
6名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/11(水) 08:52
naze daremo kakikomanai?
7Undergraduate PoliSci Major:2001/07/12(木) 08:11
>>1 >>5

具体的にどの文献を対象に「practicalな価値がない」「定量的あるいは……
体系的な分析枠組を用いてない」「思い付き的な提言をしているだけ」と仰て
いるのか分からないのですが、とりあえず思い付いたことを書いてみます。

日米安保に関してはこれまで外交史・国際政治史からのアプローチが多く、計
量的ないし数理的な国際政治理論からのアプローチが少なかったことが上記の
批判の一因かと私は思います。また、このテーマは政策(提言)志向を持つ人
の興味を引く内容なので、シンクタンク系の専門家による(非学術的な)政策
提言が多いのかもしれません。1さんの仰るような定量的な分析が行われる為
には理論志向の強い国際政治学者の参入を待たねばならないと思います。

ただ私個人としては計量ないし数理的な理論に基づいた研究でなければ意味が
ないとは思えません。実際、これまで日本の政治外交史学者・国際政治史学者
の日米安保分析には興味深いものが多いように思えます。また政策提言系の日
米安保分析も学術的なものと捉えず、現実政治への示唆を目的としているとい
う風に考えれば傾聴に値すると思います。理論的な分析も、数理的・計量的な
方法論を用いる政治学者が日本で増加するに従ってこれから増えていくのでは
ないでしょうか?

まだまだ勉強不足な学部生の意見ですので、間違っている点や誤解などがある
かもしれませんが、私の個人的な見解は上記の通りです。
8Undergraduate PoliSci Major:2001/07/12(木) 08:28
>>6に対する補足で、幾つか文献を挙げておきます。それぞれに対する>>1さん
の感想を聞かせて頂けたら幸いです。

・西原正・土山実男(編)「日米同盟Q&A100」(亜紀書房)
・パトリック=クローニン・マイケル=グリーン(編)、川上高司監訳「日米
 同盟・米国の戦略」(勁草書房)
・川崎剛『吉田路線の一般理論的根拠を求めて』「レヴァイアサン」26号(20
 00年春季号)、132-149頁

順に、外交史・国際政治理論系の概説書、シンクタンク系の政策提言書、そし
て国際政治理論系の学術論文です。ちなみに私はどれも面白いと思いました。
9ぽにゅ。:2001/07/12(木) 22:55
 Undergraduateさんは中々に正統的な道筋で勉強されている
 ようですね。ただきっと、あなたも感じていらっしゃるように、
 日本語の文献では安保に関する良質な文献が驚く程に少ないのが
 痛いところです。
 そこで、日米安保さんは院生のようなので、当然英語文献は読み
 こなせると思いますので、こういうのはどうでしょう。
 まず、上記の土山實男氏には「同盟の終焉?」という論文がありま
 すが、猪口孝 編「冷戦後の日米関係〜国際制度の政治経済学〜」
 に収められています。NTT出版です。ここで土山氏の論文に目を
 通し、そしてその参考文献を追っていく、と。特に国際制度論です
 とか、あるいはコンストラクティビズムと呼ばれる視点からの論文
 などは、きっとあなたにとって新鮮だと思います。
 特にこの二つのパースペクティブからの論文は、何故冷戦が終結し
 たにもかかわらず未だ安保体制はあるのか、という疑問にいわゆる
 政策提言ですとか、戦略論めいた視点からの解答とはまるで異なっ
 た解答を提供してくれるかと思います。
 国際政治学専攻の院生ぽにゅでした。
 ちなみに私には、公共政策の研究の面白さはわかりません。
 世の中、人の興味は様々ですな。(笑)
10Undergraduate PoliSci Major:2001/07/13(金) 06:26
>>9

私の興味は先進国の比較政治と外交論・安全保障論で、国際政治理論一般には
あまり興味がないのですが、>>8のレヴァイサン論文は一般理論も現実政策に
当てはめてみると説得力の強い議論が出来て面白いんだなぁ、と感心しました。
それまでは政策提言や戦略論系の日米同盟論を多く読んでいたので、理論的な
アプローチの有効性を実感しました。国際制度論も勉強しないといけませんね。
不勉強なものでコンストラクティヴィズムの名前は知っていても内容は全く知
りませんし。何事もバランスよく、ということでしょうか。

では>>1さんの返事を待つとしましょう。
11名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/13(金) 19:43
age
12名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/16(月) 13:38
>>1さんおいで〜
13 :2001/07/16(月) 15:46
MDに広島の市民団体が抗議したようだけど
迎撃に使われるミサイルは核ミサイルなの?
14名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/16(月) 15:50
通常弾で良いはずだけど。
15名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/17(火) 08:03
1さんが来ないからageを兼ねて>>13にレス。

MDの迎撃ミサイルはもちろん通常弾頭。
核弾頭搭載の迎撃ミサイル(ABM)は70年代に実用化されたけど、
核抑止(相互確証破壊)体制を不安定化させるという理由で
ABM禁止条約が結ばれた。それに核搭載ABMを実際に使ってしまうと
自国の上空で核爆発を起こすことになって、色々と不都合が多いという
理由で結局アメリカは「使えない兵器」として廃止してしまった。
SDI以来のミサイル防衛構想はいかに通常兵器を以って
核ミサイルを迎撃するかが課題になっている。
16名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/17(火) 08:04
ていうか、学術的な話をしましょうよ。
17名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/17(火) 08:35
>>16
高卒ドキュソが嫉妬するから無理だろ。
18名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/17(火) 08:45
>>1が返答すればこのスレも育つのだが・・・
結構長く>>1が自分の考えを述べたうえ、まともなレスも
付いていただけにそこから議論にならないのは勿体ない。
19名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/17(火) 20:29
岡崎久彦さんの書いたものは学術的じゃないの?
あの人のファンなんだけど、折れ。
20名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/17(火) 21:18
>>19
真紀子外相が使えないから小泉首相訪米の直前に岡崎元タイ大使を
アメリカに派遣していたね スーパーモーニングでビデオ出演したときに
京都議定書はEUに都合の良いようにまとめられているとクレームを
付けていました 外務省の昇格レースでは遅れをとったようだけど
外交ブレーンとしての実務は大いに期待できそうだね
21名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/18(水) 16:13
>>19
岡崎さんは私も好きだけど彼の文章は学術的ではないね。
>>7で言うところの「シンクタンク系の専門家による
(非学術的な)政策提言」が一番近いかな?元々は実務家だし。
学術的な文章というのは一定のアカデミックに従って
書かれているもので、データないし史料に基づいて
「実証的」に書かれているものを言うからね。
22名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/18(水) 18:55
>>21
外交文書はなかなか公開されないので実証的な学術研究は困難だから
岡崎氏のような実務家の評論が重要なんだろうね
23新規参入:2001/07/20(金) 02:34
日本で知的な日米安保の研究というと、日米安保だけをやる人はすくない(森本敏氏が本格的だが、アカデミシャンではない)。
安全保障研究者は、東アジア地域まで含めて見る、とか、
経済関係とリンクさせて総合的視点を持って見る、という人を加えると、
結構日本にも優れた研究者はいますね。
大御所の西原氏をはじめとして、神谷、田所、土山、渡辺(昭夫)、添谷....。
国際政治学の理論家からは田中明彦とか。
若手では京都の中西寛が注目されてる、日米安保というよりもっと広い研究対象でしょうけど。
アメリカ政治・日米関係史の研究から入ってくる人もいる…広島の村田先生なんてそんな感じ?
24新規参入:2001/07/20(金) 02:46
>>1
「practicalな」という意味によるけど、上に挙げたような名前は全部リアリストですから、
彼らは現実離れした研究はしてませんよね。この手の人たちは、政策立案者たちと普段から
密接に付き合ってるし。
でも、政策研究って、ほんとに政府の政策立案に生かされることがどれだけあるかというと、
直接影響を与えることの方がまれであるとは言っておきましょう。
(森本氏を私が買うのは、彼がまさに日米安保の実務家であった点です。
彼は岡崎大使とはぜんぜんちがいますね。後者の主張も個人的には賛同する点多いですが、
森本氏がほんとのプロって感じです。)

社会における政策研究の存在価値は、直接政策を考案するというより、
オルターナティブな視点を提示すること、あるいはそれ以上に将来政策立案に
携わる人材を育成することかも。アメリカの回転ドアのシステムなんかそうですよね。




そもそも日米安保をリアリストの立場で考えると、合理的に考えようとするほど、
政策の選択肢の幅は狭い、と思っており、その点では貴殿と共通の感想をもってるかもしれません。
25名無しさん@お腹いっぱい:2001/07/20(金) 07:01
日米安保の英文には過去分詞形が多用されている。
(通例、軍事同盟の出来る/出来ないの記述には絶対に使わない)

解釈しようによっては「〜するかもしれない」と解釈して
アメリカ側は何もしなくても国際法的には何の問題もない。

確約を取らないマヌケな安全保障条約を結んだ日本が悪い。
26名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/20(金) 17:48
>>25 意味不明。
27Undergraduate PoliSci Major:2001/07/20(金) 18:05
>>23
森本敏ってそんなに評価高いのですか?どのような方向性の人なのかよく知ら
ないもので。彼がMike Mochizuki等と共著した「Toward A True Alliance」
の中の彼の文章を読みましたが、今一つパッとしないというのが印象でした。

学者で一つのテーマだけを狭く追求する人って少ないのではないでしょうか。
仮に問題意識が「日米同盟」だったとしても、その分析には様々な分野からの
アプローチが必要な訳で、当然他の分野も手がけてなくてはならなくなる訳で
す。私の印象では上記の防大・防研系の学者およびに土山教授は全て日米同盟
の専門家という気がします。

中西寛は外交史系の国際政治学者ですか?あと村田晃嗣(今は同志社のはず)
はGeorgetownだかGeorge Washingtonだかの安全保障プログラムを出たはず
なので、本格的な安全保障研究の観点から日米安保を見られるという点で彼に
は今後注目していきたいですね。

>>25
外交文書で過去分詞形は珍しくないと思うのですが。法律や決議、条約の前文
は普通、長たらしい分詞構文で書かれるものですよ。
28新規参入:2001/07/20(金) 22:12
>>27 Undergradute〜さんへ
森本氏を評価してるのは私の個人の見解でして(笑)。
かれは最初防衛庁に入ってから、外務省に行き、日米安保室長とか、とにかく
外務省で日米安保条約の直接の担当を長年やってた人。アカデミックではありません。
しかし、この分野では結局、現場実務の膨大な経験と知識は凄い価値でして、
研究者は情報にアクセスできないから、日本では。
(米国だと、研究者が実務者になること多いので、研究と実務との両方にメリットがあるんですけど)
彼はマイク・モチヅキとは旧知で仲良いみたいですね。森本氏はアカデミックな観点からは
評価できないのは、研究者の貴殿には当然でしょう。
私は彼を、ある種のinformant(と言ったら失礼かな)と思っているのかも。

「一つのテーマ…」のパラの貴殿のおっしゃること、私も同じように思いますよ。
昨日は眠いとき投稿したんで、文章の趣旨がわかりにくくなっちゃった。
同感ッス。

日本の若手では、あとはNIRAの福島アキコ、
この間CFRから帰ってきて選挙に出て負けた長島氏とか、ですか。

でもさ、むしろ憂うべきは、米国側に日米安保研究の若手人材が少ないこと。
マイケル・グリーンの後は、シーラ・スミス、ベンジャミン・セルフ、ロバート・エルドリッジくらいしか聞かない。
他にいる?
29新規参入:2001/07/20(金) 22:15
>>23
中西寛
まさかと思うけど、あの中西輝政とはお間違えなきよう。
30名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/20(金) 22:16
>>28
森本って航空自衛隊のパイロット出身じゃないの?
31新規参入:2001/07/20(金) 22:26
>>30
エー、ホント? にわかに信じにくいけど。
彼の本の略歴とかには普段そうは書いてないような気が。
私は、背広組出身とおもってた
32名無しさん@お腹いっぱい:2001/07/22(日) 01:06
>>27
前文じゃなく主文、特にアメリカ軍の行動に関するところに沢山ある
33Undergraduate PoliSci Major:2001/07/22(日) 16:41
>>28

お互いにちょっと誤解している点があるみたいですね。言葉足らずだった点を
補足していきたいと思います。

「森本氏はアカデミックな観点からは評価できないのは、研究者の貴殿には当
然」と仰ってますが、私は研究者などではなく一介の学部生(Undergraduate)
に過ぎません(苦笑)。また森本氏のことを評価していない訳でもなく(まだ
学部生に過ぎない私に評価を云々する資格なんてないです)、ある論文を読ん
だ印象が「パッとしなかった」だけです。おそらく英語で書かれた論文だった
からでしょう。特殊な経歴(元空自パイロットで正しいらしいです)の持ち主
ですし、本当に内側から実務を知っている専門家として注目しています。日本
では日米同盟の現場を知る人からの政策提言が少ないことですし。

>>24の「政策研究の存在価値は〜オルターナティブな視点を提示すること〜、
将来政策立案に携わる人材を育成すること」という点は私も強く同意ですね。
あと「日米安保をリアリストの立場で考えると、合理的に考えようとするほど、
政策の選択肢の幅は狭い」というのも同感です。

新規参入さんは日米両方の政策専門家に詳しいんですね。>>28で挙げられてい
た専門家で知っていたのは長島氏とエルドリッジ氏だけでした。(ちなみに後
者は神戸大で五百旗頭氏の下、博士の学位を取ったそうです。双方向的な相互
理解のためにも今後日本で学位を取るアメリカの学者が増えるといいですね。)

>>29ですが、中西寛氏と中西輝政氏の違いは分かります。ただ、中西寛氏が
高坂流の外交史から国際政治にアプローチする研究者なのか、それとも計量・
数理理論から国際政治にアプローチする研究者なのかが分からなかっただけ
です。京大は前者の方で優れた学者を数多く輩出しているので、やはり前者
の方でしょうか?

>>32
具体的にはどの条文ですか?当該部分を掲載してくれると有り難いです。
34新規参入:2001/07/22(日) 21:27
丁寧なレスありがとうございます。
たしかにundergraduateって書いてますね(笑)
でも、ネットは、年齢や権威所属肩書一切無効で自由に議論できるのがいいとこで。
ご遠慮したり過度の謙遜をされる必要はないと思いますよ。

私は、研究側でなく実務側に近い者なので(大学の専攻も政治学/国際政治じゃなかった)、
政治学で学術的なベースがなく、中西寛氏の流派について正確にお答えする自信がありません。
(多分前者なのでしょうが。)
ここに来ている他の誰かが補足してくれるでしょうか。

実務側に近い人間だから、どうしても、理論家よりも現場のリアルな情報に強い人を
信頼する傾向が私にはあるようです。
実際、日本では政府の外にいる学者に大切な外交情報、防衛情報は流れない。
防衛大や防衛研の研究者ならある程度アクセスがあるのだろうか?

アメリカの学者のこと、私が名を挙げた若手は皆日本語達者で
日本語で資料を読みこなせる優秀な人たちです。
でも、ブッシュ大統領が「世界で最重要の二国間同盟関係」とまで言いながら
米国の日米安全保障関係研究者がこんなに若手不足とは....危なっかしいですね。
35安保5条:2001/07/23(月) 00:53
ARTICLE NO.5(第5条の一部)
Each Party recognizes that an armed attack against either Party in the territories under the
administration of Japan would be dangerous to its own peace
and security and declares that it would act to meet the common danger in accordance
with its constitutional provisions and processes.

"common danger共通の危機"(米日共通の危機)の範囲がかなり曖昧。
36名無しさん@お腹いっぱい :2001/07/23(月) 00:57
日米安保の明確な骨子は、

合衆国は日本に存在する合衆国の主権(基地や大使館など)の防衛を
一方的に宣言(declares)しているだけ、

であって同盟や友好関係を保障するものではないのは明白。
37Undergraduate PoliSci Major:2001/07/23(月) 06:23
>>34
新規参入さんは大学での専攻が政治学/国際政治学ではなかったのですか。
それなのに日米同盟にこれほど詳しいとは驚きました。実務側に近いという
ことは、もしかしてNDA関係者ですか?

防大や防研の研究者であってもやはり内部情報へのアクセスは限られている
のではないでしょうか。防研所属の研究者がレポートを公表する場合でも、
「このレポートは防研の立場を反映するものではなく、あくまでも研究者個
人の考えを述べたものに過ぎない」という断り文句が常に付いているくらい
ですし、日本における政府系国防シンクタンクの地位は低いように思われま
す。政府の政策構想力の向上のため、また学術研究の実際性の向上のために
も、今後はアメリカのような回転ドア化が進むといいのですが。

日本語が達者なアメリカ人の日本政治の専門家は今後増えて欲しいものです。
やはり彼ら知日派がいるからこそ日米両政府の実務関係もスムーズに行くの
だと思うし、学術的にも彼らは日米の政治学交流の要でしょうから。最近、
英語が得意な日本人の安全保障研究者が増えているのが救いですが。

>>35
確かに他の条約に比べたら曖昧な文言なのかもしれませんが(でも他の条約
の原文を見たことがないので断言できない)、「an armed attack against
either Party」とあるように、日米いずれかへの攻撃に共同で対処すると
明言しているので「合衆国は日本に存在する合衆国の主権〜の防衛を 一方的
に宣言」とは断定できないと思われますが?
38名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/23(月) 11:17
>>37
35じゃないけどその後に地域的限定がついてるでしょ。
under the administration of Japan
つまり「日本領土内の」両軍いずれに対する攻撃にも共同で対処するってことでは?
39新規参入:2001/07/24(火) 00:31
>>37
わたし? NDA関係じゃないです。
じゃ、何者? っていうのはご勘弁を。
ネットの匿名性の恩恵で好きなこと書けるので。

森本先生が元パイロットとは知らず驚きました。(カッコいい)
でもパイロットってどの国でも知能の高いエリートですからね。
大学院で学位とるよりパイロットになる方がずっと難しい(笑)
パイロット出身の国家指導者もけっこういたりする。
例えば、エジプトのムバラク大統領なんて空軍パイロット出身だそうです。
40名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/24(火) 00:37
宮崎学の選挙専門サイトで「★特集★小泉改革はウソの動かぬ証拠!独自調査データ公開中!」
http://www.jcss.ne.jp/~manabu/kiji/0723.html
41名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/24(火) 13:16
>>39
サウジの王子様もじょんずほぷきんすで博士号取りつつ、F15の
パイロット!
42Undergraduate PoliSci Major:2001/07/24(火) 15:08
>>39
そうですね、2chで詮索はマナー違反でした。すみません。

パイロット、特にファイターパイロットは軍隊の花形ですからね。
ブッシュSr.の方はWWII中にアヴェンジャー攻撃機のパイロットだったで、
Jr.の方も州空軍でF4か何かのファイターパイロットだったとか。
ちょっとズレますがカーターは原潜の技師でしたね。
43名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/25(水) 02:50
朝鮮戦争-ベトナム戦争介入までのアメリカは
韓国、日本を放棄してグァムやハワイまで撤退する後退戦を
前提にしていたから安保の条文は曖昧なものになっている。

70年代になるとソ連への譲歩と日米経済摩擦から
対日圧力としての安保不履行、日本の軍事費負担も議員だけでなく
官僚の口から公然と出るようになった。

80年代になると、ソ連経済の悪化が激しいことが分かり再度対ソ圧力の
ほうが強くなった(そしてそれが最後のソ連への攻撃となった)
44イーグルライダー:2001/07/27(金) 23:16
>大学院で学位とるよりパイロットになる方がずっと難しい(笑)
まったくその通り!
45新規参入:2001/07/28(土) 00:55
>>42
現米国大統領が戦闘機パイロットだったの忘れてた!
日本の首相にはいないなあ。せいぜい普通自動車運転免許(笑
46名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/28(土) 02:08
>>42
パイロットはいないが(議員にはいっぱいいた)軍人は沢山首相に
なってるぞ(藁
それでも戦争にはまったく勝てなかったが
47名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/28(土) 02:14
>>46
糞ちょんはウソばかりだな
日本が負けたのはアメリカのみ 支那事変では日本軍の圧勝続き
48Foresight:2001/07/28(土) 02:27
 本筋に戻りましょう。
 村田晃嗣先生の名前が挙げられていましたが、彼は
 非常に有望な人物であると思います。1970年代
 のアメリカ外交を専門としておられますが、『大統領の
 挫折―カーター政権の在韓米軍撤退政策』は、日米安保
 と比較する上で有効であろうかと思います。台湾で開か
 れた国際会議で村田先生とお会いしましたが、各国の
 政策担当者と懇意になっているというのも、研究者として
 の強みでしょうね。勁草書房から出ている『日米同盟・
 米国の戦略』も日米安保を学ぶ上で参考になるのではない
 でしょうか。
49名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/31(火) 01:46
船橋洋一ってどうでしょう?
同盟漂流、同盟を考える、同盟の比較研究
と同盟関連で本を書いてますよね。
50日米安保:2001/07/31(火) 15:50
船橋洋一『同盟を考える:国々の生き方』(1998)191ページ

『日本は米国とともに、日米同盟を活用して、より一層の努力をしなければなら
ない。それはその方が長期的なこの地域の安定と平和に役に立つ。その方が結局
は日米同盟も『冷戦後同盟』としてよりよく受け入れられ、さらに新たな安定機
能を果たすことが出来る。アジアの経済安定、朝鮮半島の軟着陸、中国の国際社
会への参画/統合、ロシアのアジア太平洋地域との協調はいずれも、日米同盟を
活用してはじめてより豊かな可能性を拓くことができる。』
51日米安保:2001/07/31(火) 15:55
森本敏『極東軍事で日本は何ができるのか』(1999)112ページ

『同盟というものは永久に存続したためしはない。日米安保もその例外ではない
であろう。しかし、予見しうる将来において、日米同盟以上の安全保障政策は見
当たらない。日米同盟が成り立たなくなるというシナリオは、日米同盟にとって
極めて重要な対象、例えば日本に対する重要な核脅威が発生し威嚇されているに
もかかわらず、日米同盟による抑止がまったく機能しない、あるいは、米国が重
大な国家の危機に直面しているのに日本が米国から見て必要な貢献や支援もせず、
結果として米国から日米同盟の破棄が通告されるといった場合である。』
52日米安保:2001/07/31(火) 16:09
寺島実郎『国家の論理と企業の論理:時代認識と未来構想を求めて』
158ー9ページ

『もちろん極東の安定のための米軍のプレズンスを否定するものではないし、現
状において極東に軍事的空白を生じさせることも賢明ではない。またいたずらに
『自主防衛の強化シナリオに与することも危険であろう。私の論点は、日本が独
立国である限り、どんなに時間をかけても外国の軍事基地を日本の主権性のなか
に解消すべきであり、基地を縮小しながら日米の防衛協力を継続深化させること
は可能という点にある。..............
一つの仮設に過ぎないが、米国との合意が形成されやすい柔軟な選択シナリオと
して、日本の軍事基地を縮小してグアムやハワイの線に後退させる米軍に対し、
極東の安全保障のための予備兵力として維持するために、日本が一定の経費を分
担することも検討に値するであろう。』
53日米安保:2001/07/31(火) 16:19
Khalilzad, Zalmay et. al. (2001, RAND Corporation)
"The United States and Asia: Toward a New U.S. Strategy and Force
Structure, p.73

"One way to overcome resistance to an initiative to permit U.S. access to
the Southern Ryukakus might be either explicitely or implicitely to
offer the Japanese government in general - and the Okinawan people
in particular - a quid pro quo arrangement. The removal or reduction
of U.S. forces elsewhere in the islands, such as the withdrawal of the
Marines from Okinawa, could be the currency with which Washington might
pay for a foothold in the critical area surrounding the troubled waters
of the Taniwan Strait."
54日米安保:2001/07/31(火) 16:26
Swain, Michael D. et al,
"Japan and Ballistic Missile Defense" (2001, RAND Corporation), p.85

"To the author's knowledge, the Japanese government has undertaken few,
if any, thorough assessments of the most critical political and strategic
dimensions of a Japanese ballistic missile defense system, such as its
effect on the U.S. - Japan alliance and the U.S. forward presence in the
Asia-Pacific region, and the possible responses of China and Russia."

これは日本政府が批判されているようです。
55日米安保:2001/07/31(火) 16:41
こんなところが手持ちの資料なのですが。
国際ジャーナルにアクセス出来ないので、いわゆる学者の執筆した論文は読むこ
とが出来ませんでした。
と勉強不足を留保しつつ、日米安保について発言している人達の主流は、冷戦終
了後の安全保障環境の中で、日米安保の維持が唯一の確実な政策であり、その遂
行のために、同盟の更なる信頼性の向上を主張していると理解しました。そのた
めの方法論ー日本の防衛負担の向上、政策立案能力の向上、アジア諸国との信頼
醸成措置の補完的利用、独自の情報分析能力の充実、国内法基盤の整備等々ーを
いろいろと呈示しているのですが、余り変わりばえしないか、既に政府が実施し
つつある政策の解説に終わっているという印象です。
56日米安保:2001/07/31(火) 16:47
国際ジャーナルー>国内ジャーナル
57日米安保:2001/07/31(火) 16:59
日米安保に関するpolicy questionとしてはどういうものが考えられるのでしょう
か?外務省の北米一課長や防衛庁の政策課長は現在何を知ることを求めていると
考えられますか?それは単に現在のアジェンダをうまく政治的にころがしていく
ための戦術だけなのでしょうか?何を知ることが今求められていて、その問いに
対して何を知的に貢献することが出来るのか、いまいち良く見えてきません。
58名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/01(水) 00:45
>>57
北米一課長より日米安全保障課長じゃないの?
59名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/01(水) 00:47

米国との関係を対等にし、沖縄をはじめとする米軍基地の
大幅縮小が長期的な日本の国家戦略上の課題であると思いますが、
可能でしょうかね?
60Foresight:2001/08/01(水) 13:59
アーミテージレポートは述べている。
「我々は米軍の能力が維持される範囲内で、日本における米軍の軍事的足跡
 を減少させるように努力すべきである。」
日本に対する表面的な努力姿勢を見せているだけである、との見方も存在するが、
兵力構成が変更される可能性は十二分にあると考える。しかし、いざ米軍の一部が
撤退した場合、日本側は「巻き込まれ」から「見捨てられ」の恐怖を味わうことには
ならないか。はたまた、東アジアの大国に誤ったシグナルを与えることにはならない
のか。東アジアの大国が誤ったシグナルとして受け取らないのか。50年間継続
されていたことを早急に変更しようとすることは、稚拙であり机上の議論にほかなら
ず、我々にとり愚論とも言えるだろう。荒らされる前に、現実的生産的会話を望みます。
61名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/01(水) 16:26
∧ ∧    <   なんちったりちて
  (,,・Д・)      \_____________
〜(___ノ
62日米安保:2001/08/02(木) 15:40
>>60
ということは現状維持が一番望ましいということですか?
現状維持が望ましいのであれば研究の動機付けは何なのですか?
単純に考えて、『冷戦が終わりました、それでも日米安保は必要です。』という
命題は示せているとして、これからの研究アジェンダは何なのですか?
それと、信頼性の向上が重要と言っている人が軍事的な分析にふみこんでいない
印象があります。重要なことのような気がしますが、理由がよく分かりません。
63Undergraduate PoliSci Major:2001/08/02(木) 16:36
>>55
>いろいろと呈示しているのですが、余り変わりばえしないか、
>既に政府が実施しつつある政策の解説に終わっているという印象です。
>>57
>何を知ることが今求められていて、その問いに対して何を知的に
>貢献することが出来るのか、いまいち良く見えてきません。
>>62
>これからの研究アジェンダは何なのですか?

どれも厳しい指摘・問題提起ばかりですね。私程度の知識の持ち主には
とてもではないけどまだ答えられる問題ではありません。

ただ>>55に関して個人的に思うのは、>>24にあるように『そもそも
日米安保をリアリストの立場で考えると、合理的に考えようとするほど、
政策の選択肢の幅は狭い』というのが実情ではないでしょうか。また、
同じく>>24に書かれている『オルターナティブな視点を提示する』と
いう点も日米安保研究の重要な目的の1つだと思います。例えば、
沖縄基地政策の一案としてラディカルな米軍撤退案を構想すること
によって、「既に政府が実施しつつある政策の解説」から離れ、
政策の比較検討を通じて各案の相対的利点・欠点をilluminateする
ことが出来るのではないかと愚考します。

また、日米安保研究の知的貢献という点については、とかく抽象的に
なりがちな国際政治理論の実践的検証に有益なテストベッドを提供
できるのではないでしょうか。各種の理論が持つ政策的implicationを
実際に日米安保に当てはめてみることによって、政策の質の向上に
資することができる訳ですし、また理論のさらなる修正・洗練にも
役立つと思います。

軍事的な分析については日本における安全保障研究の今後の発展を
待つしかないと思います。そもそも今まで日米安保を軍事的な側面から
学術的・理論的に考察しようとした(する能力のあった)学者は
非常に少数であったわけですし、海外で研修を積んだ研究者が
今後増えるにつれ徐々に検討されていくのではないでしょうか。

国際政治理論をほとんど勉強したことがない若輩者の意見ですが、
議論の進展に何らかの貢献となったなら幸いです。また、>>9
ぽにゅ。さんや新規参入さんのように博識な方の意見も聞かせて
頂けたらと思います。
64名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/03(金) 05:15
age
65日米安保:2001/08/03(金) 07:52
とりあえず日米安保に関する研究手法はこんな感じで良いのだろうか?想像が80%
です。
『組織論的な研究』
防衛庁はどーしたくて、外務省はどーしたくて、国防部会はどーしたい、ペンタ
ゴンはこーしたくて、大統領はこーしたかった、結果こーなってしまいました、
というような研究。手間がかかるが、結局何なの?という感じか。もっとも本格
的なこの種の研究は見たことがない。
『歴史論的な研究』
日米安保の歴史を埋もれた資料を地道に発掘しつつ新たな視点で解釈、将来への
視点も入れつつ。もっとも余り現状には関係ないことが多かったりする。
『軍事戦略論的な研究』
アジアの諸国がどんな装備品をもっているか、今後導入するか、軍事バランスは
どー保たれるか、その中での日米安保の意義は。装備数の単純比較以上のことを
するには知識が足りないことが多いのでdefense week等々の見解の引き写しに終
わりがち。
『何かとりあえず言っておく研究』
取り敢えず話題のトピックについて何か言っておいた方が良さそう。防衛ガイド
ラインの改正とか。分析はどうせどれも変わりばえしないんだし。2年後には殆
ど価値がないか、当時の新聞を読んだ方が良いことが多い。
66日米安保:2001/08/03(金) 08:22
神谷万丈『アジア太平洋地域における重層的安全保障構造に向かって:多国間協調
体制の限界と日米安保体制の役割』(1997)、『国際政治』(5月)、15
7ページ

『アジア太平洋地域の安全保障の中核は、今なお日米安保体制である。日米安保
体制は、現在のこの地域の安定的な状況を今後も維持していくために不可欠な紛
争対処のための軍事力を供給できる安全保障メカニズムとして、予見し得る将来
における唯一の現実的な選択枝である。
しかし、日米安保体制を堅持すると同時に、協調的安全保障体制としてのARF
を発展させ、今日のヨーロッパにみられるような重層的な安全保障構造を徐々に
構築していくことが出来れば、地域の平和ははるかに確固としたものとなる。』
67日米安保:2001/08/03(金) 08:23
岩田修一郎、『米国の軍事戦略と日米安保体制』(1997)、『国際政治』(5
月)、115ー6ページ

『米国の東アジア戦略の現状を踏まえ、日米安保の変化と継続について次の3点
を指摘したい。第一は、日米安保の中で、朝鮮半島の持つ重要性が増大した点で
ある。。。。第二は、日本の米国離れと独自路線への傾斜を防ぐことが、米国に
とって日米安保維持の重要な目的の一つになったことである。。。。第三は、冷
戦後の東アジア戦略を実践していく上で、在日米軍基地の重要性が高くなったこ
とである。』
68日米安保:2001/08/03(金) 08:40
中西寛、『日本の安全保障経験:国民生存権論から総合安全保障へ』(1998)、
『国際政治』(3月)、148、150ページ

『『国体』の護持や、経済政策、共産主義の封じ込めといった国内体制の安定を
追求する一方で、対外的安全の問題については、吉田は国際的な安全保障の枠組
みで解決を考えていた。現代世界は集団防衛ないし集団安全保障の時代だという
吉田の認識は、欧米で発展してきた権力政治的な安全保障の意味合いを彼が理解
していたことを示している。。。。
しかしそこには問題が残されていた。体制の安定は、権力政治的な安全保障につ
いてのコンセンサスによってではなく、硬直的な対立の制度化によって達成され
たことである。。。彼はこの問題についての政治的正統性を確立するのには失敗
したというべきである。』

これは論文の題目を見ると分かるように同盟には直接的には関係ないですね。
69日米安保:2001/08/03(金) 08:57
もともと理系だったので、余り良く分からないのですが、大学(院)の博士修士学
士論文の発表会や日本政治学会?の発表会で、みんなが、これは!おもろい!す
ごい!と思うような研究は、どのようなものなのですか?
理系だと、面白い研究というのはもちろん人によって違うと思いますが、結論が
面白いとか、手法/視点が面白いとか、今まで解けなかった問題が解けたとか、
糸口がつかめたとか、あるいは、その人が面白がって興奮しながら発表している
とかで、何となく分かります。
日本の安全保障の研究だとどんな感じなのでしょう。
70Undergraduate PoliSci Major:2001/08/03(金) 11:55
>>65
日米安保の研究手法ですか。私なりに整理し直すとこうなります。

1.『国際政治理論に基づく研究』
日米両国をそれぞれ単一のアクターと捉え、より大きな国際環境の中で両国が
どう行動するのか、理論的に検討する。権力政治的なリアリズム理論からも国
際制度論に基づくリベラリズム理論からも日米安保は捉えられる。つまり、一
般的な同盟理論の事例研究として日米安保を検討する。国際情勢の変化に伴い
日米安保もどう変わるべきかを考える際に有用。

2.『政策過程の研究』
日米両国内の政治的アクターがどう日米安保を認識しているのか、また政策の
形成や執行の過程でどのような行動をとるのか。アクター間の相互作用が日米
安保政策やアクターの認識に影響を与えるのか。日米安保という国際政治問題
に関する国内政治過程を検討する。今後の政策形成過程を追う際に有用では?
本格的な政策過程研究には新ガイドラインの形成過程を追ったもの(著書名は
失念)や、日本政治(国会・官僚・政党)における安全保障問題を追った研究
(Keddell, Joseph P., Jr. The Politics of Defense in Japan: Managing
Internal and External Pressures. 1993.)などがある。
#「組織論」という言葉は「マネジメント」を想起させるのでこの場合は
#「政策過程」の方が良いと思います。

3.『外交史・国際政治史研究』
日米安保がいかなる国際環境の中から生まれ、また発展していったのか。日米
安保の形成や発展に携わった当事者たちは何を考えてそれぞれの行動に至った
のか。歴史的経緯の中から日米安保を再検討する。今現在の国際環境の変化に
翻弄されず、冷静な目で変わりつつあるものと変わらないものの違いを見抜く
ためには歴史研究は欠かせない。
71Undergraduate PoliSci Major:2001/08/03(金) 12:07
4.『軍事・戦略論からの研究』
日米および周辺諸国の軍事バランスや、日米間のロール・アンド・ミッション
分担のあり方を検討する。有事の際に自衛隊と米軍はどう動くべきか。平時に
おける両軍の協力のあり方は。両軍の指揮・連絡・調整はどうするのか。純粋
に軍事的な課題が多いため、制服と背広の防衛当局者以外には分かりにくい部
分が多い。しかしアメリカでは本格的な軍事研究者がおり、今後は日本でも同
様の研究者が登場することを期待。

5.『ジャーナリズム・時事解説』
これは新聞などの役割であって、実際に「研究」の体裁をとって行われること
は少ないのでは?

>>69
まだ私は学会に出たことがないのでちょっと分かりませんね。
72日米安保:2001/08/03(金) 16:57
これは何かの冗談なのであろうか?
(平成12年度防衛庁長官賞ということです。)

"Contrary to what one might think, Japan's peaceful track record since 1945
has not given Japan a reputation of a modern, democratic, pacifist nation;
but instead, has resulted in the theory that Japan is a bottle waiting to
burst - a bottle which is only made stable by an America cork."
防衛庁による日本語訳
『意外なことに、1945年以降 の日本の平和的トラックレコード(実績)にもかか
わらず、日本は近代的、民主的な平和国家という評価を得ておらず、 日本は破裂
寸前のボトルであり、そのボトルはアメリカ製のコカコーラによってのみ安定す
ると言われている。』

http://www.jda.go.jp/j/info/ronbun/2000/envall.htm
73日米安保:2001/08/03(金) 17:16
一応マイナーな賞ですが一番の論文ということで、上の論文読んでみましたが、ど
うもあまり説得力がないし、論理構造もはっきりしないし、言葉の定義も明確で
ない。僕が先生だとしたらAマイナスをつけると思いました。
防衛庁にとってはとってもウエルカムな主張だというのは分かりますが。
74Undergraduate PoliSci Major :2001/08/03(金) 19:37
そろそろ本音を言わしてもらいますけれども、我々のような政策決定に何ら関与していない者同士であーだ、こーだとのたまっていてどのような意味があるのでしょうか?
結局暇つぶしにしかならんでしょう。防大の安全保障研究科の学生と議論していたほうがよほど有益ですよ。書物を読む重要性・必要性は十二分に理解しておりますが、
著者の意見が皆さんの意見なのでしょうか。それ以上に発展していないんじゃないですか?自分の考えを発表できなければ、理解したことにはならない。なんの値打ちもない。
そのように恩師である五百旗頭真先生にお叱りを受けたことを、ふと思い出しました。
75名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/03(金) 20:20
何1点の、2chはきっと中共や添うかのスパイも目を通してる、
大衆政策のヒントを得るにはいいでしょ。
76名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/03(金) 20:27
ちゅかオゥム関係の製品は発注しないでね。(ヨロピク
77Undergraduate:2001/08/04(土) 03:07
73の安保くんは、2日の教育テレビを見ていたのでしょう。
他人のパクリはやめようね。
78名無しさん@どっと混む:2001/08/04(土) 03:19
>>69
日本政治学会自体が1968年前後を境に意気消沈してしまっている。

70年代以後に出来た学会はまだ元気ありますけど。
(数理、計量系や政治史寄りしか知らんですが)
79日米安保:2001/08/04(土) 06:02
>>77
カルフォルニアに住んでいるので教育テレビは見ることが出来ません。
80日米安保:2001/08/04(土) 06:06
>>74
政策決定にかかわる人同士でもあーだこーだ議論して結局意味がないことが多いけ
どね。
どころで、あなた本当に大学生?
81まさる:2001/08/04(土) 07:19
日本のアメリカ支配の呪縛から抜け出すために10おきに見直すようにした
先人の知恵を。役にたたない自衛隊も簡単にアメリカ軍に組み込まれないように
するため
しかし中国とアメリカを天秤にかけないといけないって
情けねー国だよな。日本は。かっては大陸に満州国
そんで中国国内に特務を張り巡らせていたのにな
今は逆。トップからアメ公や中国のやつらに機密漏洩
82名無しさん:2001/08/04(土) 07:27
解放軍報、台湾当局の「米日台軍事協力」論で論評掲載

2日付の解放軍報は台湾当局指導者の「米日台の軍事協力」論について論評を掲載した。論評の内容は次の通り。

台湾当局の指導者は先に米記者の取材に対し、米日台の軍事協力の根拠として「共通利益論」を提唱し、米日台の軍事協力は「台湾海峡の平和とアジア太平洋地区の安定につながる」「台湾だけでなく米日にとっても共通の利益になる」などと語った。

http://j.people.ne.jp/2001/08/02/jp20010802_8022.html
83Undergraduate PoliSci Major:2001/08/04(土) 14:48
>>74 >>77
あのぉ、私は一度も五百頭旗先生にお会いしたことがないんですが?
こんなところで私を騙って何になるんでしょう?
(煽りではなく純粋な疑問です。)
84Undergraduate:2001/08/04(土) 14:49
>>80
74と77は私ではありませんので悪しからず。
85Undergraduate PoliSci Major:2001/08/04(土) 16:00
>>72-73
防衛庁長官賞の論文を読みました。確かに日米安保さんが仰るように論理の展
開がスムーズじゃありませんね。多くのことを短い論文の中に盛り込み過ぎて
消化不良になっている印象を受けました。防衛庁と自衛隊の役割を強調し過ぎ
る余り、論文としての構成が歪んでしまったようです。

これまでのレスを読んでいる限り、日米安保さんにとっての一番大きな疑問は、
説得的かつ明白な論理展開で日米安保を論じる文献が少ないことだという印象
を受けました。確かに>>72で挙げられている論文や、政策提言系のレポートな
どを読んでいると、具体的な事実を列挙するだけで統一的・体系的な議論を展開
している文献が少ないと思われても仕方ない面があります。

ただ、これまでのレスから察するに日米安保さんが読まれてきた文献は政策提
言系のレポートないし個別・具体的な問題を論じた文章が多いように思います。
学術的で理論的な論文は余り読まれてないのではないでしょうか?それが日米
安保さんの疑問の一因のように思うのですが。一度その手の学術論文を読まれ
てみては如何でしょうか?私が一番お勧めするのは>>8でも挙げた次の論文です。

・川崎剛『吉田路線の一般理論的根拠を求めて』「レヴァイアサン」26号(2000年
 春季号)、132-149頁

どうして私がこの論文を評価しているのかと言うと、この著者は具体的な事実
から帰納的に議論を展開したり政策を提言したりということを避けて、一般的・
普遍的な国際政治理論から演繹的に戦後日本の国家戦略(日米安保を含む)を論
証しているからです。演繹的な合理的選択論によるアプローチとでも言えるか
もしれません。(数理的な手法は用いていませんが。)一読されては如何でしょう?

この論文に関しては次のスレにコメントが載っています。
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=army&key=987785336&st=106&to=106&nofirst=true
86Undergraduate PoliSci Major:2001/08/04(土) 16:29
>>72-73
他にも学術的な文献としては、>>8で挙げた

・西原正・土山実男(編)「日米同盟Q&A100」(亜紀書房)

に国際政治理論に基づく文章が何篇か収められていますし、
>>9で挙げられていた

・猪口孝・P.グレビッチ・C.プリントン(編著)『冷戦後の日米関係: 国際制度
 の政治経済学』(NTT出版)所収、土山実男「同盟の終焉?」

なども良さそうな感じです。


話は変わりますが、日米安保さんに1つお願いがあります。これまでのレスで、
日米安保さんは多くの疑問や問題提起を出され、私としても色々と考えさせ
られる点が多く勉強になったのですが、逆に私や他の方の回答や意見などに
対してあまり回答されてないように思われます。どうも議論が一方通行になっ
てるようなので、これからは他の人のレスに対してもご意見を聞かせてもら
えませんか?お願いします。

それにしても私程度では答えられない問題が多いですね。どなたか国際政治
専攻の院生の方はいらっしゃらないのでしょうか?
87MDは:2001/08/04(土) 21:49
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88名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/04(土) 22:52
日本は軍事面ではほとんど何もイニシアティブもとる事が出来ないだろう。条約の名のもとで事実上アメリカの占領状態にある国にいったいどんな選択肢があるというのかね?
彼らの描いた絵の中で踊る以外無いのよ。後、沖縄の海兵隊の削減を期待してる人達に言うが、待ってもムダだから。これらはいってみれば公共事業と同じ。巨額の金が動くんですよ。全てはどうしようもないくらい汚いビジネスなの。永田町あたりではこんなの常識だと思うよ。
89名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/05(日) 04:44
ここは日米安保の「学術研究」に関するスレです。
非学術的な意見はご遠慮ください。
90名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/05(日) 08:14
88です。すいません。業者の方とは知りませんでした。
91ジャーナリスト系:2001/08/05(日) 10:09
2chにはまれに面白そうなので入れてください。
>>62
>現状維持が望ましいのであれば研究の動機付けは何なのですか?

米国側の動機は、冷戦終結による「平和の配当」=軍事費の削減をはかりたい
ということではないでしょうか。

ただし、中国・北朝鮮の政権への信頼感が欠けている。このため、「平和の配
当」を東アジアで得る為米軍のプレゼンスを低めれば、東アジアの軍事バラン
スが崩れおそれがある。したがって、当面は、米国としても現状維持でいかざ
るを得ない。

米国が「平和の配当」をえる為には、日本の自主的な軍備拡大を通じ軍事バラ
ンスを崩すことなく、米国の負担を軽くしていこうとの考え方でしょう。

この意味で、>>72で挙げられた論文は、日米関係論を専攻している米人学者に
とっては極めて自然な論理だと思います。「瓶の蓋」論、「安保タダノリ」論
はアメリカ人知日派にとってはごく自然なものと思っています。

日本側も、湾岸危機・朝鮮半島危機・台湾海峡危機、テポドン騒動などを通じ、
ようやく、こうした米国側の意図通りに動ける環境が整ってきたという状態だ
と思います。ただし、2chを見ていると「瓶の蓋」理論はアメリカ人の思いこ
みともあながち言えないかな、と思ってしまいます(^^;。
92名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/05(日) 12:07
>>88
「業者の方」って何?
93ジャーナリスト系:2001/08/05(日) 12:50
なお、「瓶の蓋」「安保ただ乗り」論については、リビジョニスト系です
がS.クレメンス(アメリカン・ファウンデーション)がアーミテージ・レ
ポートを以下のように解題しています。

The Armitage Report: Reading Between the Lines
by Steven C. Clemons JPRI Occasional Paper No. 20: February 2001
http://www.jpri.org/jpri/public/op20.html
94日米安保:2001/08/05(日) 15:11
>>72

>>これは何かの冗談なのであろうか?

理解してもらえましたか?

実際の英文
"Japan is a bottle waiting to burst - a bottle which is only made stable
by an America cork."

防衛庁による日本語訳
『日本は破裂寸前のボトルであり、そのボトルは<<<<アメリカ製のコカコー
ラ!!!!!>>>によってのみ安定すると言われている。』

私の解説
コカコーラはCOKE、CORKはコルクの栓とかふた。
95日米安保:2001/08/05(日) 16:01
>>85

川崎剛氏の論文(『吉田路線の一般的根拠を求めて』、レヴァイアサン、2000
春)読みました。
要旨によれば、『吉田路線の理論的根拠をポストクラシカルリアリズムの立場か
ら探るのが本稿の目的である。具体的には以下の議論を展開する。北東アジアに
おける地政学的条件の下で、『安全保障のジレンマ』の激化回避並びに自国の経
済的国力の温存、発展をはかることにより、安全の確保を日本が図っていると想
定するならば、米国との同盟と防御的な軍備の充実という二つの政策は日本の合
理的選択の結果として理解出来る。』
96日米安保:2001/08/05(日) 16:01
疑問に思ったのは、著者はポストクラシカルリアリズムを用いて、吉田路線の合理
性の説明に努めているのですが、ある現象の説明に何かの理論を使用するために
は、その理論が成立するための条件を検討しないと意味がないのではないでしょ
うか?それをしないと、理論を都合の良い解釈を引き出すために使用することに
なってしまうと思います。
『リアリズムは整然とまとまった一つの理論体系というよりは諸理論の集合体で
あって、ネオリアリズムもその集合体をなす一理論、つまり一つの<下位理論>
に過ぎない。吉田路線がネオリアリズムでうまく説明出来なくても、別のリアリ
ズムの<下位理論>でもってうまく説明出来るかも知れないのである。』(13
4ページ)というのはこの分野の理論家ではない私には説得力を持ちませんでし
た。
97日米安保:2001/08/05(日) 16:02
私なりに、(私の理解を)簡単にまとめると、吉田ドクトリン(軽軍備+経済重視
+日米安保)は、結果として大成功(経済発展実現+安全保障危機の回避)した
政策でしたが、当時の米国との圧倒的な国力の差、敗戦、戦後の貧しさという状
況のもとで選択された政策であり、『非合理的』選択の結果であると理解するこ
とも可能です。他方、冷戦の終結、日本の国力の上昇から、安保政策に関して合
理的選択をする余地が現在高まっているとすれば、その合理的に選択される政策
が何なのか(核武装、軍備拡張、日米安保廃棄等々)、あるいは、吉田路線がも
ともと合理的であったのか、を分析することは重要です。
国際政治理論においては、リアリズム的解釈が主流であり、それによれば、国家
は最悪の事態に備えて行動するものであり、日本は軍備拡張を進めていくという
ことになり、『日本軍拡論』者の理論的支柱となっています。著者によれば、現
状が合理的選択の結果であるとはリアリズムからは説明出来なく、それが、日本
の政策の曖昧さを生みだしている。そういう背景のもとで、著者は理論をポスト
クラシカルリアリズムに求めて説明しています。
98日米安保:2001/08/05(日) 16:19
理論的な説明のところで、『ポストクラシカルリアリズムの第二の特徴は、軍備に
かかる経済的コストに国家は非常に敏感で、最低限の安全が保障されなければ、
少々の軍備はおろそかにしても経済的国力を増強することに力を入れるかも知れ
ないと説くことにある。これとは対照的に、ネオリアリズムは軍備にかかる経済
的コストに比較的敏感であり、経済的国力増強よりも軍事的装備を国家は重視す
ると主張するのである。』(136ページ)とありますが、月並みに言い方をす
れば、時と場合によると思いますが。
国際政治理論の関心は、あえて極端に単純な法則、ルールを想定し、その法則の
もとで国際(無)秩序がどのようなものになるかをきれいな形で予想すること、
その予想結果と現実を比較してみて、想定されたルールを再検討してみることに
あるのでしょうか?国際政治のアクターの行動原理らしきものを国際政治の現実
を観察から導いていくというアプローチではないのでしょうか?
99日米安保:2001/08/05(日) 17:13
ポストクラシカルリアリズムなるものの理解を試みるために、Stephen Brooksの
Dueling Realisms, International Organization, Summer, 1997, pp445-77を読
んで見ましたが、この著者は、1. Balancing Hypothesis? :theFuture Behavior
of Germanyand Japanと一節を設けて、ポストクラシカルリアリズムの日本の安保
政策の説明への適用について言及しています。川崎氏の論文では、この理論を日
本の安保政策の説明へ適用したところにオリジナルティがあるように記述してい
る印象を受けました(注釈にもこの部分を引用していないように)が、既にこの
理論の提唱者によってされているのではないでしょうか?
100日米安保:2001/08/05(日) 17:27
>>93
これは殆ど単なるレポートの要約だと思いました。
意見らしきものとしては以下の文章だけですが、バイアスは入っていません。

Armitage and his Pentagon buddies seem to believe they are firmly in the
driver's seat
of not only American but also Japanese foreign policy. We shall have to
wait and see whether this is so, or
whether the new administration needs to think about more than just keeping
its generals happy
101日米安保:2001/08/05(日) 17:40
>>91
これは本当にそうなのでしょうか?集団的自衛権の行使や後方支援の拡大を米国が
日本に求めるのは、私は、同盟関係への投資コストを、双方、より対等で自然な
ものにすることで同盟関係の寿命を延ばすことにあると考えていました。『平和
の配当』や軍事費の削減が米国の直接的な目的であるとは思いません。
102国際政治のアクター:2001/08/05(日) 17:54
学術的にはどのような危機が想定されているのでしょうか?
103名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/05(日) 19:05
いるんだね〜。オタクって!
日米安保!君だよ!君!
プップップッ
104ジャーナリスト系:2001/08/06(月) 00:38
>>94
誤解してました(^^;。

>>101
>これは本当にそうなのでしょうか?

うーん、もちろん、これだけではないでしょう。現実の政策は政権内部
のタカ派(ラムズフェルド、ウオルフウィッツ)とハト派(パウエル、
アーミテージ)の対立から、議会における民主・共和の対立をクリアし
なくてはならないですから、米国としてコンセンサスが得られ、かつ、
国際的にも(日本にとっても)理解が得られる表現は、「平和の配当」
論ではないのかと思っています。

米国側の考え方を現象面から見れば、93-4年の朝鮮半島危機における日
本の対応=(米国は北を爆撃するつもりだった)、日本側の逡巡と政権
交代(自社合同)により挫折し、東アジアに不安定の種を残してしまっ
た。さらに95年の自動車摩擦を通じて、日本が米国の防衛努力に見合う
だけの経済的見返りを充分には支払わないことが明らかとなった。

そこででてきたのが、米中接近による中国市場に対する米国の利権拡大
と中国懐柔を通じての東アジアの安定の確保という政策であろうと思い
ます。この一方で「日本無視」政策がでてきたのでしょう。

このスレの「吉田ドクトリンは合理的選択か」という命題に沿っていえば、
それが合理的であろうが、なかろうが、「軽軍備+経済重視+日米安保」
により日本だけが一方的に経済的恩恵を享受し、米国やアジアの市場を自
由に席巻するようなことは米国として許さないということが、民主・共和
を通じて米国の対日・アジア政策立案者のコンセンサスとなったと思って
います。

つまり、アーミテージ・レポートの一方で、タイソン教授らの「Future
Directions for U.S. Economic Policy Toward Japan」(CFR、OCT.
2000)やB.ストークスの「A NEW BEGINNING」(CFR、JULY.2000)等
に見られるように、米国においても経済安全保障という考え方が外交政策
の比重を大きくしてきて、それが軍事バランスに基づく安全保障論を凌ぐ
事態になっていると見るのは見当違いでしょうか?
105ジャーナリスト系:2001/08/06(月) 00:41
日本の立場からすれば、憲法上の制約や国内の平和主義支持ムードの中で、
吉田ドクトリンに変わり得る日米安保についての理論的主張が欠けている
と言うことについては異論はありません。

日本の立場から見た理論的主張の欠けているもう一つの理由は、市場経済
化しつつある中国に対する評価です。この国を「失地回復運動」を行う為
に国力を増大させている国と捉えるか、それとも、市場経済化を通じ、世
界経済のPUBLIC GOODSを増大させるべく自らを変革しつつある国と捉え
るか、日米はもとより、中国人自身も分っていない(意見が分かれている)
と思います。

日本側からみたもう一つの視点はフーバーの片岡哲也氏が主張しているよ
うな、アメリカの「孤立主義への回帰」現象を根拠に、日本の自主防衛努
力、日米安保の双務性拡大の必要性の主張だろうと思います。こうした説
は、日本の学会ではどの程度評価を得ているのでしょうか?
106そもそもなんなんだ?:2001/08/06(月) 03:43
アメリカは日本や中国、その他アジア諸国を個別のプレイヤーとみてシュミレーションをやったりする学問があるみたいだけど、
学術的な日米安保研究とは、あくまで、日と米がセットで共通の目的(安保)を達成するための政策論なのですか?
107Undergraduate PoliSci Major:2001/08/06(月) 04:12
>>95-99
さすがは院生の方ですね。非常に的確な反論をされたのでぐうの音も出ません。
日米安保さんの指摘を要約すると、

1.ポストクラシカル理論が成立する前提条件の検討が欠けている
2.吉田路線が「合理的選択」の結果だったというのは、後付け的な解釈ではないか
3.日本の国家戦略を規定する前提条件の変化と共に日本の取り得る選択肢の幅も
 広がったのではないか
 (ネオリアリズムに基づく「日本軍拡論」も日本の国力増大に伴って現れたも
 のであって、敗戦後の環境の中から生まれたによる吉田路線をポストクラシカ
 ル理論で正当化しても、ネオリアリズム側の反論を棄却できないのではないか)
4.『国際政治理論の関心は、あえて極端に単純な法則、ルールを想定し、その法
 則のもとで国際(無)秩序がどのようなものになるかをきれいな形で予想する
 こと、その予想結果と現実を比較してみて、想定されたルールを再検討してみ
 ることにあるのでしょうか?国際政治のアクターの行動原理らしきものを国際
 政治の現実を観察から導いていくというアプローチではないのでしょうか?』

というところでしょうか。1〜3については全くその通りだと思います。ただ
4については次のような解釈も可能ではないでしょうか。ポストクラシカル
理論というのも、前提となる「極端に単純化されたルール、法則」の設定が
ネオリアリズムと異なるだけで、単純な前提を設けてそこから国際秩序やア
クターの行動原理を演繹するモデルの1つに成り得るのでは?そういう解釈を
認めるのなら、上記の論文も思考実験の1つとして価値があるように思います。
108痔作痔炎:2001/08/06(月) 17:22
さすがはドキュソの方ですね。非常に強力な電波が放出されたのでぐうの音も出ません。
109 :2001/08/08(水) 09:36
age
110パウエル長官と稲嶺知事:2001/08/08(水) 16:53
稲嶺沖縄県知事の8月3日の外人記者クラブでの
講演と、7月24日のパウエル国務長官の会見を
ノーカットで無料ストリーミング放送しています
ので、何かのお役にたてば、せひご利用下さい。
http://www.videonews.com

★☆ビデオニュース・ドットコム新着情報★☆
地位協定の抜本的見直し不可欠
稲嶺沖縄県知事・外人記者クラブ講演
 東京(8月3日)ー稲嶺恵一沖縄県知事は3日
都内外国特派員協会で講演し、先の米兵による
女性暴行事件によって、日米地位協定の抜本的
な見直しが不可欠であることが、沖縄では改めて
再認識されていると述べ、地位協定の抜本的見直
しを強く求める姿勢を示した。また、先に来日した
パウエル国務長官らが、運用の改善で対処したいと
したことについては、「それでは解決にはならない」と
して、あくまで協定の改定の必要性を訴えた。
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方よろしくお願いします。
111名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/09(木) 06:48
坂元一哉『日米同盟の絆−安保条約と相互性の模索』(有斐閣)
は少なくとも読むべきかと思うのですが。
112名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/09(木) 09:26
>>111
1がどう難癖つけるか楽しみだね(藁
113厨房:2001/08/09(木) 18:36
坂元一哉『日米同盟の絆−安保条約と相互性の模索』(有斐閣)
君、評判になったからといって、そのすべてが良書というわけではないんだよ。
あの本が受けた賞は影で五百旗頭真賞とも呼ばれているんだ。
五百旗頭氏の弟子またはそれに相当する者にしか与えられないからね。
歴代の受賞者を見てみなさい。まだまだ学会のことを知らないようだね。
日本政治学会恐ろしいや。トップに君臨する五百旗頭恐ろしいや。
114名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/15(水) 15:04
あげ
115名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/15(水) 15:54
それじゃ、ご子息の五百旗頭薫・都立大助教授が受賞するのも、時間の問題かな?
116名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/15(水) 18:53
つーか、子息が戸栗大浄教授になれたのも、パパのおかげなんじゃないの?
117a-:2001/08/19(日) 03:06
あげときますか?
118111じゃないよ:2001/08/19(日) 03:18
>>113
とりあえず、日米安保の歴史の最新の概説書として、
坂本氏の本を挙げるのは別におかしくないと思うんだが。
それとも、もっといい本を紹介できるのかね、この知ったかぶりみたいな人。
119名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/19(日) 11:28
>>118
あれって通史の概説書なの?
50年代だけじゃなかった?
120 :2001/08/19(日) 11:48
ttp://www.yuhikaku.co.jp/bookhtml/011/011234.html

  《主な目次》
はじめに
第1章 安保条約の成立
第2章 防衛力漸増――吉田路線とアメリカ
第3章 安保改定構想の挫折――重光訪米の意義
第4章 安保改定の逆説――岸信介と安保改定
第5章 新安保条約の意匠――条約区域と事前協議をめぐって
おわりに
◆資 料
 日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約(旧日米安保条約)/日本国とアメリカ合衆国との間の
相互協力及び安全保障条約(新日米安定保障条約)/関連年

only before 1960?
121118:2001/08/19(日) 16:19
確かに新安保条約までですね。
「日米安保の概説書」というのは言い過ぎだった。失礼。
でも、新安保までの過程の実証研究として、
(現時点で)一番いい本であることは確かだと思う。
122名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/19(日) 17:23
日米安保は日本の電子技術と土地を提供しているだけです。
123名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/20(月) 06:55
よく、合理的選択論者って、政治学の科学化とか一般的な仮説の提示と称して、当事者の意思を
軽視して結果的に合理的に説明できたという、事実と異なることをやる人がいるけど、
僕はあまり価値を置かないけどね。外見から、そのように見えるというだけで、
そこまで科学にこだわるって、どうだろう。思考実験としても、安直すぎるとは
思う。その程度の検証は、事柄の一回性の否定という問題と抵触しないと思うし。
124名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/20(月) 08:30
文系には自然科学コムプレックスがあるのだよ。
数学を使えば箔が付くと思っている人が結構居る。
125名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/20(月) 11:16
この分野にopen problemは何かあるんですか?
成立過程のことなど良く記録しておくのは大切なことで敬意を表しますが。
126名無しさん@お腹いっぱい:2001/08/25(土) 15:49
あげ
127名無しさん@お腹いっぱい。:01/08/27 12:57 ID:QMzI2ipw
新規参入です。
詳しい方が多いようなので、以前からの疑問を質問させて頂きます。
(歴史的研究に関することなので、やや畑違いかとは思います。
 スレの主旨と違うようでしたら注意して下さい。即刻退出しますので)

お聞きしたいのは、次の2つの本の問題提起についてです。
@片岡鉄哉『日本永久占領』(講談社+α文庫、1999)※『さらば吉田茂』(1992)の改訂
A豊下楢彦『安保条約の成立―吉田外交―と天皇外交』(岩波新書、1996)

@Aとも、1951年締結の安保条約に否定的な評価という点では一致してますが、
その視角は大きく異なります(@は改憲派、Aはおそらく護憲派)
@は、吉田・マッカーサー・コンパクトという仮説(戦後憲法を守ることで合意したというもの)を提示し、
マッカーサー解任後、ダレスによって懲罰的な条約が押し付けられたと主張しています。
Aは、再軍備に消極的な吉田に対し、アメリカによる安全保障を積極的に望む昭和天皇が
吉田とダレスの交渉に介入、吉田の外交を封じ込めたとするものです。
128127:01/08/27 13:04 ID:knU14md2
@については、評論家の副島隆彦が強力にこの説を主張してますが、
学術研究で参考文献に挙げてるのは見たことがありません。
Aは、安保に否定的な研究の代表例として、参考文献にあがることも多いようですが、
田中明彦『安全保障』、坂本一哉『日米同盟の絆』などでは、Aのような解釈は
吉田が再軍備を望まなかったという前提に立っており、首肯できないとしているようです。
ただ、田中・坂本などは、天皇の介入という点については触れていません。

この2冊の本の問題提起は、学界では否定あるいは無視された状態になってるのでしょうか?
もしそうだとすれば、具体的にどこに@A説の欠点があるのでしょうか?
指摘をお願いします。
129名無しさん@お腹いっぱい。:01/08/28 23:04 ID:4qR3xbDY
age
130.ひろゆき@"管直人":01/08/29 09:57 ID:LvV4oxGw
131日米安保:01/08/30 09:17 ID:pmqtp2ns
この前読んだ
Sun-Ki Chai, Entrenching the Yoshida Defense Doctrine: Three Techniques
for Institutionalization, International Organization, Summer 1997
には,
Kataoka Tetsuya, 1991, The Price of a Constitution: The Origin of Japan's
Postwar Politics, New York, Crane Russak
がbibliographyに載っていましたが。
この英語の本の内容は、推測ですが、たぶん『日本永久占領』と同じなのではな
いでしょうか?
132127:01/08/30 12:24 ID:0iSGVer2
>>131
副島による『日本永久占領』の解題では、The Price of a Constitution が
「英文原著」とされています。ただ、文脈を見ると、訳書であるのか
原著を一般向けに書き改めたものなのか、判断できません。
いずれにせよ、大まかな内容は共通してるのではないかと思います。
The Price of a Constitutionを入手できたら確認してみます。

Sun-Ki Chaiの論文はどのような内容なのでしょう?
また、どのような叙述で片岡の本を引用しているのでしょうか?
133日米安保:01/08/30 13:45 ID:pmqtp2ns
The following is the excerpt from the article by Chai (1997).

Japan's low level of defense expenditure relative to the size of its economy has long been
viewed as an important anomaly among major industrialized countries, yet there has been
little effort to subject it to a theoretically informed explanation. The most obvious
factors, those linked to theories of the international system, provide an incomplete
explanation for the phenomenon. Domestic factors need to be examined but in ways that are
grounded in theory rather than ad hoc. This article focuses on the process through which
postwar Prime Minister Yoshida Shigeru and like-minded successors entrenched a minimalist
defense policy, making it resistant to significant changes over time. In doing so, the
article discusses the theoretical basis of three different techniques for
institutionalization: the creation of formal rules and organizations, the promulgation of
informal boundaries that serve as "focal points" for bargaining and conflict, and the
shaping of public ideology through dissonance resolution. The article also examines the
implications of this analysis for theories of institutions and for future Japanese defense
policies.
134127:01/08/30 15:04 ID:pSdsM/3I
>>133
私の英語力は貧弱なので、間違ってたら指摘してください。
要するに、吉田及び吉田学校の政治家が採用した吉田ドクトリンの制度化を、

・法令の制定と機関設置(憲法? それとも別のもの?)
・(軍備の?)上限を非公式に設置して(アメリカ向けに?)喧伝する
・(吉田礼賛の?)イデオロギーの形成

という3つの手段に分けて分析してるわけですか?
(カッコ内は推測です)
135   .kjuyyfdazz:01/08/30 16:48 ID:vyrG5pAo
following is the excerpt from the article by Chai (1997).

Japan's low level of defense expenditure relative to the size of its economy has long been
viewed as an important anomaly among major industrialized countries, yet there has been
little effort to subject it to a theoretically informed explanation. The most obvious
factors, those linked to theories of the international system, provide an incomplete
explanation for the phenomenon. Domestic factors need to be examined but in ways that are
grounded in theory rather than ad hoc. This article focuses on the process through which
postwar Prime Minister Yoshida Shigeru and like-minded successors entrenched a minimalist
defense policy, making it resistant to significant changes over time. In doing so, the
article discusses the theoretical basis of three different techniques for
institutionalization: the creation of formal rules and organizations, the promulgation of
informal boundaries that serve as "focal points" for bargaining and conflict, and the
shaping of public ideology through dissonance resolution. The article also examines the
implications of this analysis for theories of institutions and for future Japanese defense
policies.
136  ,M:01/08/30 18:13 ID:vyrG5pAo
JBV,JHVJLIUGLIUH;OUIH
137日米安保:01/08/31 04:45 ID:qDsw0T7Y
>>134
1 憲法改正手続きを堅くしたことにより政策変更の取引費用を高めたこと。
2 軍事費1%枠の設定(協力ゲームにおけるThomas C. Schellingのいうところ
のfocal pointとしての役割)
3 敗戦後の日本人の厭戦気分に合致した(ここのところ、心理学のdissonance
theoryを援用して説明しています)自衛隊、防衛政策の特色付け<自衛隊の軍事
色を弱めたこと>(災害支援活動の重視、非核3原則、武器輸出禁止等)

個人的には2の論点は少しおかしいと思います。防衛費の規模を決めるプロセス
はcooperation problemではないし、multiple equilibriaが具体的に何に該当す
るのか明確に説明していないし、1%がそもそもequilibriumであるとも思えませ
ん。
138 SC MsdMJ:01/08/31 12:05 ID:NuY0Rz/I
139127:01/08/31 13:02 ID:zBcAAIO6
>>137
うーむ。私の理解は根本的に間違ってたみたいですね。
これだから英語と政策科学は苦手だ。やっぱ歴史は文学だよ・・・
というつまらん愚痴はさておいて、

片岡の議論は、戦後憲法が非武装を規定し、しかもそれを擁護する勢力
(保守勢力内の吉田系グループ&社会党)が一定の自歩を占めてしまったため、
アメリカと相互的・平等な条約を結ぶ事が出来なかった。
岸も改憲が出来なかったために、安保改正も不十分に止まった、
という議論ですので、Chaiの論点の1の材料となってる可能性が一番高いです。
片岡の本は岸の安保改定までなので、1%枠とは無関係です。
140127:01/08/31 13:04 ID:zBcAAIO6
もっとも、こういう議論だったら日本の改憲派は誰でも言いそうなこと。
片岡の議論の焦点は、あくまでも吉田・マッカーサー・コンパクトという
仮説にあると思います。
141日米安保:01/09/01 05:55 ID:rcHb9m5M
とても良いところを発見しました。
調停する人がいるので、秩序があるし、有名な人もポストしています。

Japan-U.S. Discussion Forum
ttp://lists.nbr.org/japanforum/
142名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/04 01:33 ID:DmFC9daE
>>127
ダレスに宛てられた天皇メッセージは、史料的な信頼性に問題があるらしいです。
坂元一哉が歴史シンポジウムをまとめた本で書いてました。
143名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/07 05:54
名スレあげ
144結論:01/09/07 06:58
日米安保は未来永劫に必要である。
ただしアメリカのために(w
145名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/07 09:31
ここの在日米軍に関する分析をどう思う?
http://www.billtotten.com/japanese/ow1/00486.html
146 :01/09/13 00:43 ID:???
147 :01/09/14 04:24 ID:???
148名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/15 00:05 ID:no/r.zzo
ageとく。たかがテロ事件如きで良スレが次々と過去ログに沈んでいくのは
見ていて堪え難いよ。
149 :01/09/16 04:19 ID:???
150 :01/09/16 23:41 ID:???
151名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/17 23:22 ID:sQIYildg
age
152名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/22 21:54 ID:z/HiBwdc
良スレage
153名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/25 00:16 ID:/chSIrlc
age
154名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/28 04:00 ID:???
良スレage
155名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/28 04:49 ID:???
賛同age
156名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/04 21:21 ID:i0oXduxU
坂本一哉age
157名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/07 05:49 ID:???
アーミテージage
158名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/13 03:10 ID:???
sage
159日米安保:01/10/13 08:41 ID:fWknz7Os
誰か以下のトピックで卒業論文を書く人はいませんか?

1)日米安保に対する意識の変容:コア反対層に関する分析
総理府や新聞各社等による各種世論調査によれば自衛隊、日米安保体制に対する
理解、支持は増加しており、選挙においても、安保防衛問題は大きな争点とはなっ
ていない。他方、一部野党、社民党、共産党においてはほぼ一貫して安保自衛隊
反対路線を取っており、コアな反対層が存在するものと推定される。本研究にお
いては、一貫して安保自衛隊反対路線を取っている社会党、共産党の国会議員1
0名程度をインタビューすること及び各種世論調査を比較検討してみることで、
コア反対層がどのようなものかを分析し、その変容、今後を予測する。

2)防衛政策変更のコストの規模及びその内容の変遷に関する定量的分析
90年代日本の防衛政策はいくつかの大きな転換を遂げてきた。安保自衛隊に対
する国民の支持率の上昇に伴い、政策変更のためのコストは、例えば60年代、
70年代に比較すれば大きく低下してきているものと推定される。湾岸危機時の
国際平和協力法(廃案)、国際平和協力法の制定、新防衛政策大綱の制定、新日
米防衛協力ガイドラインの制定の4つの事例において、朝日、読売新聞の記事数、
記事内容を時系列で分析することで、この仮設を検証してみる。
160Undergraduate PoliSci Major:01/10/20 07:06 ID:DHkDDlSD
>>159
面白そうなテーマですね。
まだ先の話ですが(2)は自分の卒論題目の参考になりそうです。
国内政治から見た日米安保について書きたいと前から思っていたのですが、
どういう切り口でテーマを選べばいいのか迷っていました。

ところで日米安保さんは次の論文を読んだことはありますか?

Berger, Thomas U. "Norms, Identity, and National Security in Germany and Japan."
in Katzenstein, Peter, ed. "The Culture of National Security." New York:
Columbia University Press, 1997.

>>95-99の川崎論文は日独両国におけるminimalistな安全保障政策を合理的選択アプローチに
基づいて説明していましたが、この論文は国内政治における文化や規範が時間の経過とともに
制度化し、それが両国の安全保障政策を限定的なものにしている、というアプローチです。
日米安保さんの批評を聞かせて頂けたら幸いです。
161名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/20 18:54 ID:C465Z8N6
>>159
自分で研究してみればいいじゃん。
162 :01/10/20 21:12 ID:/nrDzx/B
>>161
まじめに議論してる人達にそういう煽りはいれないほうが
いい。横レスごめん。
興味あり、アゲ。
163鉄槌:01/10/20 21:30 ID:tMlkzg5Z
アメリカでは、たくさんのアジア太平洋地域の集団安全保障の将来像に関する論文が発表されています。
たとえば、ジョセフ・ないとか、キッシンジャーとか・・。その他にも、多くの論文が 発表されていま
す。
では翻って、日本の学界では何でそういう論文がないのか?その最大の要因は、日本の学界って、評価が
減点主義らしいんです。とっぴな意見や論文を発表して、失敗したり、学界で浮いたら、それでその研究
者は終わってしまう。だからみんな怖くて、そういう斬新なアイデアは発表しないみたいです。いやです
ね。日本の学界って。これじゃ、学者に国家戦略会議なんて任せられないですよ。」
164p:01/10/20 22:47 ID:W0TqAYta
>>163
アジア太平洋安全保障に関しては、渡辺昭夫のグループなんかが
頑張って色々やってるよ。
165日米安保:01/10/25 14:33 ID:gBMh/pJB
図書館に置いてあったので読んでみました。日本の政治について大変良く調べて書
いてある論文で勉強になりました。一番最後の文は、
The outcome of such debate would be, at least in part, strongly shaped by
domestic political forces, and the kind of policies that would then be adopted
are not predictable by considering external factors alone.
ですが、これがほぼ作者のいいたいことだと思います。至極真っ当な主張です
(真っ当過ぎて面白くはない)が、実際学術的に主張するのは大変なことで極め
て地味に一つ一つの歴史的事実を積み上げていくことが必要です。この論文では
この困難な作業に取り組んでいます。
思った点を無責任に簡単に言うと、
1)防衛政策に関わる政治的経緯についての記述とこの論文の中心的概念である
political-military cultureに関する記述の間にまだ断絶があり、後者が前者を
どういうメカニズムで決定しているのかについて説得力が弱い(という印象あり)。

2)個人的にはcultureという高次概念を持ち出すまでもなく、戦後の憲法体制が
lock-inされただけだと解釈した方が分かり易い。憲法はOperating System(Windows)
やキーボード(QWERTY)のようなもので事実上規格が決まれば変わりがたい。それ
は国際構造が変わったからcultureが変わったからと言って柔軟に対応するもので
はない。
166日米安保:01/10/25 14:34 ID:gBMh/pJB
ちなみに、定義は、
a) Culture: ... comprise beliefs about the way the world is and ideas about
the way the world ought to be.
b) Political culture: cultural beliefs and values that shape a given society'
s orientations toward politics.
c) Political-military culture: subset of the larger political culture that
influences how members of a given society view national security, the military
as an institution, and the use of force in international relations.
167日米安保:01/10/25 14:36 ID:gBMh/pJB
2)に関連して、この論文の注34.に
Douglas C. North, Institutions, Institutional Development, and Economic
Performance, 1990
がpath dependenceに関する文献としてreferenceされているんですけど、Evolutional
Economicsは少し勉強したので、この文献に関心があります。誰か読んだ人はいま
すか?
168日米安保:01/10/25 14:39 ID:gBMh/pJB
>>165 -- >>167

On >>160
169日米安保:01/10/25 14:46 ID:gBMh/pJB
ちなみに、この人の博士論文は多少関係があるようです。
Ikegami, Masako (1996) "Anzen-Hosho no Shakaigaku ? Atarashii Anzen-hosho-sochi
o
Motomete ? [Sociology of Security ?Searching for an Alternative
Security
Complex?]", Department of Sociology, University of Tokyo, 163
pp.

ttp://www.pcr.uu.se/ikegami.htm
170名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/12 13:34 ID:???
171名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/21 16:49 ID:???
救済あげ
172 :01/12/13 01:51 ID:???
173 :02/01/19 14:59 ID:DC+0nBAJ
age
174名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/20 05:56 ID:ZMl+hWzO
日本の安全保障(日米関係、専守防衛)を考えた場合、太平洋戦争での敗戦は
それらにどのような影響を与えたのでしょうか?

誰か一緒に考えましょう。
175名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/20 06:02 ID:umUOYaM0
安保を語るには軍事に関して相当な知識があることが必要。

ところで江畑さんは安保について論文を書いていないのでしょうか。
176樋口:02/01/20 08:16 ID:unGTpDlt
チャンコロのこうたくみんのB767に複数の盗聴機
シナにもこう抜けぬけと仕掛けるくらいだから
日本に納入のアメ公製コンピューター機器、防衛関連機器
なんかは当然だろう
一度総チェックしたほうがエエで
177台湾が親日を演じてる理由:02/01/20 20:31 ID:0+fMcUV5

「イージス艦より、もっとよい台湾防衛のシステムがある」
ttp://www.chunichi.co.jp/anpo/0905.html

台北で最近、開かれた民間団体主催の講演会で、米バンダービルト大学の
ジェームズ・アワー教授が語ると、聴衆は身を乗り出した。

アワー氏は米海軍、海上自衛隊に通じ、レーガン、ブッシュ政権と連続して
国防総省の日本部長などを務めた知日派。

同氏が「それは強力な日米同盟」と明かすと、聴衆から「なるほど」という
声が漏れた。

---------------------------------------------------------------------

▼沖縄の米軍基地は台湾のため?

「沖縄の基地は、台湾のために存在している面が強い」と、台湾で国民党の
幹部から聞いた。

アメリカは中国との外交関係上、台湾を守りたくても台湾島内に基地を作れ
ないから、近くの沖縄に基地を置き続け、「日米安保条約」によって、台湾を
中国の軍事的脅威から守ってくれているのだという。

178台湾が親日を演じてる理由:02/01/20 20:32 ID:0+fMcUV5

▼台湾有事に備えた前線基地になる沖縄西部
ttp://tanakanews.com/b0605okinawa.htm

アメリカ国防総省系のシンクタンク「ランド研究所」が発表した報告書「アメリカとアジア」
の中に「シモジシマ」の名前が登場したからだった。報告書を書いた中心人物は、その後
ブッシュ大統領の軍事顧問(国家安全保障会議メンバー)としてホワイトハウス入りしており、
この報告書はアメリカ政府の政策決定のたたき台として使われていることがうかがえる。

この報告書では、北朝鮮の脅威が減る可能性がある一方、アジアでの支配力を強めた中国が
台湾を攻撃する可能性が増えていると指摘し、中国が台湾を攻めた場合の米軍の反撃をより
効果的なものにするため、台湾海峡に近い場所に米軍の前線基地(forward operation locations)
を新設することを提案している。フィリピンやベトナムに米軍機が離発着できる基地を新設
することに加え、「米軍機が下地島をはじめとする琉球列島の各空港を軍事利用できるよう
にする」という提案が盛り込まれていた。

琉球列島には、すでに沖縄本島に普天間や嘉手納という米軍の飛行場がある。それなのに新た
に下地島などの民間空港を軍事基地として使おうとする背景には、下地島や石垣島といった
沖縄県西部(先島諸島)は、沖縄本島に比べてずっと台湾に近いという地理的な事情がある。

台湾北部から先島諸島まで400キロ前後だが、沖縄本島まではその倍ぐらいの距離がある。
中国空軍機が台湾を侵略した場合、米軍機がなるべく早く反撃するには、沖縄本島より先島
諸島から出撃した方が効果があるというわけだ。
179名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/24 05:43 ID:???
age
180名無しさん@お腹いっぱい。:02/04/02 07:19 ID:nvjWefzE
あげとく
181名無しさん@お腹いっぱい。:02/04/02 07:51 ID:jdZIs8a0
日米安保なんて徹頭徹尾アメリカ側が利するための
モノにしか思えないのだが。(それとそれで利益を得る一部の
日本人のため)
冷静に考えてみればいい。戦争に勝った方が負けた方に半ば強制的に
組ませる「同盟」の内容が両者に平等なモノのわけがない。
よくあるのが日米安保があったから日本は戦後平和だった
なんて意見。これも戦後の「周辺国」の軍事力を冷静に分析すれば
たんなるアメリカのための詭弁にしか過ぎないということがよくわかる。
いくらアメリカが冷戦中は「ソ連の脅威」その後は「中国・北朝鮮の脅威」
を煽ったところで戦後、日本に軍事的に上陸侵攻し占領しうる軍事力を
持った国なんて実際にはない。アメリカ以外は。(冷戦期のソ連で
すらそれは無理だった)それほど大規模な上陸侵攻作戦とういうのは
困難なものだ。いくら防衛庁やアメリカやサピオが中国の国防率の伸びを
喧伝したところで実際の彼らの海軍・空軍のハードウェア、システムは
お寒い限り。結局それらの「仮想敵国」が日本に致命的なダメージを
与えうる軍事力は実質的には核兵器のみ。(おそらくその切り札に
なりえるゆえに北も核兵器開発をあきらめないのだろう)
で、もしなんらかの予測不可の事態で日本がそれらの核の脅威に
晒されたとき、アメリカが日米安保を根拠に守ってくれるのか?
これも限りなく「?」である。(個人的にはありえないと思っている)
ちなみに日米安保には「アメリカが日本を守らなくてはいけない」と
いった趣旨のことばは存在しない。
結局、日米安保とはアメリカが極東で自由に軍事活動を遂行するため
のモノでしかないと思われる。
そのようないわばミカジメ料のようなもののために「思いやり予算」など
というジョークとしか思えないネーミングを付けて上納金を献上したうえに
少女を強姦するような不良外国人を何人も抱え込むくらいならその金で
核開発も含めた自前の防衛力をもっと整備・強化した方がよっぽど国益に
沿うと思うのだが、いかがなものか?
182にょ:02/04/02 09:40 ID:I65JMs4+
>>181
まあ、半分くらいは当たっているかもしれないね。
ただし、甘い。(w
反米を叫ぶのは簡単だけど、具体的な方法を持っていないね。
米ソ冷戦はその根幹では3つ大洋を支配する米国と、ユーラシア大陸の
中心を持つソ連の対決だったわけだろ。その間に日本が米国の陣営から
離脱したらどうなるかは、前の大戦で証明した通り。
地政学的にソ連の盾である日本が中立をとなることは、完全自給自足の
閉鎖的国家だったら許されるが、貿易をやる限り、絶対に西側陣営に
つかなければ、ソ連の太平洋への玄関口として利用される可能性がある
為、米国にとって不可能。仮に大戦後、世界の大洋が複数の国によって
それぞれ覇権を握られていたら、それぞれの国からみかじめ料をとられるわけ
だしね。その意味で米国1国が海上の覇権を持っていたことは非常に幸運だったね。
仮にソ連の陣営についたとしたら、このような発展は絶対にあり得なか
ったとは断言できるよ。米国との軋轢の矢面に立たされるんだもの。
話を聞いていると、世界の多極化と日本の武装中立が望みみたいだけど、
おそらくそれでは世界が不安定になるだろうし、日本としてはとても現在の
GDP1%程度の国防費ではまかなえない。何がまかなえないかと言うと、
貿易立国としてのシーレーンの確保が一番まかなえないだろうな、、
自己完結型ではない持たざる国である日本は結局、米国の需要に頼って
経済を発展させているのも事実。米国との潜在的衝突は結局、日本にとって
は命取りになる。前の大戦で大いに経験済みだと思うけどね。米国に経済封鎖
されたら、何もできないんだもの。悔しいけで、それが現実。
個人的には以上に理由から日米同盟は必要。しかし、今のままでいいとは
思わない。早く憲法改正して自衛隊を軍隊として認め、集団的自衛権を
行使できる国にならなければ、何を言おうが、米国にはガキ扱いされる
だろう。これができてから、おもいやり予算、地位協定と在日米軍、その
他のことは文句を言わなければ、筋ではないでしょ。
但し、文句を言う時は、理路整然と、世界の安全保障の分析と、この
自由主義陣営の利益にそった長期的戦略を持ってから文句を言うこと。
それができなければ、結局、母親に対するガキの文句になる。
183泥酔論説委員:02/04/02 10:55 ID:AX3m2frP
あー、学術研究がテーマだったのに、なんか安保論に変わってますねー
ま、そろそろシーズンも近いので、それもいいかも。
ところで、>>181氏の言わんとしていることは、
1)安保は極東方面のアメリカ防衛用である。
2)ならば、日本は強武装中立政策の方が良い。
とかなり乱暴に要約してみました。
これは、一理あります。
184泥酔論説委員:02/04/02 10:56 ID:AX3m2frP
まず、歴史を振返ってみたい。
先の日米戦は太平洋の覇権を争ったもので、これに勝利したアメリカは、ペリー以来
の念願であった中国東海岸部の後背地を自国の防衛ラインに設定することができた。
しかし、鉄のカーテン、中国国民党の敗走、朝鮮戦争など外的要因やアメリカ政府内
とGHQとの対立など内部要因により、日本の独立回復は右に左に迷走する。
これに伴い、アメリカにとっての日本の戦略的価値も大きくブレるのだが、詳述はしない。
結局、アメリカは防衛ラインを日本まで後退せざるを得なくなり、ここに自国のフロントラ
インを設定するとしたのが旧安保条約であり、それは全てアメリカの国益のためだけの
政策であったことは言うに及ばない。
そもそも、憲法第9条はこの安保条約とセットであり、どちらが欠けても理論的に構成し得
ない関係にある。
これにより、アメリカは極東方面の防衛線の完成と、日本の再軍備による復讐戦の防止が
図れるという一粒で2度おいしい戦略を実行できることになった。
その後、岸首相によってこの安保は改正されて現在にいたるが、アメリカの戦略は依然と
して変更があるわけではない。
185泥酔論説委員:02/04/02 10:56 ID:AX3m2frP
さて、ここからが本論ですが、
日本の選択肢は、二つだと思う。
1)現状の体制を維持する。
2)安保体制を解消し、日本独自の防衛体制に移行する。
この場合の、メリット、デメリット、実現の可能性を議論する必要があるのでは。
186泥酔論説委員:02/04/02 11:04 ID:AX3m2frP
にょ氏は、強武装中立はカネがかかり過ぎて、現実的ではないという論かと。
それよりもアメリカと対等な立場による同盟戦略に変更し、日本の安全保障を図ろうという
スタンスに読み取れるが、いかがか?
187にょ:02/04/02 18:57 ID:FJ1Rurzr
あ、なんかいぱーいレスがついている。
>>186
大体あってますね。日米同盟を強化すること=日本が集団的自衛権の行使を
認めて、東アジアの地域安保にある程度イニシアチブをとるということです。
現在の日本は自衛隊というある程度精強は軍がありますが、国民の意識と、
法律の問題、そして国家戦略においては赤子同然です。これらの問題を解決
しても、力関係上、米国と対等にはなれませんが。地位協定や在日米軍、
独自の軍事技術の開発などで、米国の横槍に対してある程度、こっちの言は通る
ようになりますよ。外交交渉とはバーターで成立するもので、子供のわがまま
ではいけません。米国の言い分としては、在日米軍を削減したいけど、そのためには
日本はこの地域の安定に責任を持たなくてはならないのと。自由主義陣営の
利益の為に経済に見合うだけの貢献をしてもらわねばならない、ということかと。
まあ米国の言う地域の安定とは米国の国益にとっての安定だろ、と反発する
方もいるかと思いますが、だとしたら、彼らよりも優れた方法論を提示しなければ
ならないし、何よりも実績をつくらねばならない。理想論ではだめなんですよね。
安全保障というのは、、さらに自由主義陣営からの離脱は日本の国益上できない
ですからね、、、
188泥酔論説委員:02/04/02 20:38 ID:1mdOJFKW
にょ氏とは、スタンスは同じなので、あえてアメリカ同盟戦略の問題点を提起します。
さて、アメリカとの対等の攻守同盟になる場合、おおきく二つの問題があると考えます。
1)>>184の歴史的経緯からもわかる通り、アメリカのビンの蓋論をどう解消するか。
2)本格的な攻守同盟の場合、極東とは関係ない地域への軍派遣を国内でどうクリアするか。

極東防衛にできるだけ手を抜きたいアメリカは、日本にそれを担任させることには、
異論がない。
しかし、日本の強武装化は、よくアジア諸国が反発するとの論があるが、歴史的には
アメリカにからの強いプレッシャーの方が、実効性があった。
やはり、アメリカの戦略上、アジアに強武装国は無いに越したことがなく、対中国や北朝鮮
を想定しても今程度の自衛隊能力で充分と考えてはいないか。

また、かつて日英同盟において第一次大戦に英国は日本陸軍1個師団の欧州派遣
を要請したが、いろいろな国内議論の末、地中海への駆逐艦隊の派遣でお茶を濁し、
その後の同盟破棄の遠因になったが、これと同じ轍を踏む恐れはないか。
189にょ:02/04/02 21:37 ID:QSfotIhO
>>188
なるほど、、
まず(1)について。まあ浮沈空母論ってやつだろうかな。これは
地政学的に解消するのは非常に困難。国の位置取りを恨むしかない(w
個人的な見解とすれば、周囲に同じ利害関係を有する友人を作る
しかないと考える。候補としてあげられるのは台湾、そして韓国と
する。どちらも貿易をその国益としている国家であるため、これらの
国と米国を加えたNATO型の同盟を模索するべき。その際、台湾の独立
が大きな鍵を握ると考える。現在極東に於ける軍拡競争は、その中心
に中共の勃興があることは事実。それに対抗する手段として、対中共
としての日本、韓国、台湾の共同による、潜在的冷戦の演出が望ましい。
これは中共が覇権国家の野望をすて、米国を中心とするNATOや日米同盟
のルールに参加するまで続けるべきと考える。その後、この軸をフィリピン
やベトナムなどアセアン地域に広げていくべきだろう。オーストラリア
までこれに加えることができれば、御の字だろう。
(2)に関してはNATO諸国を参考にするべきと考える。但し、日本と
西欧諸国は宗教、文化の面での相違があるし、また特にイスラムに対して
はロシアにチャネルがない分、彼らとは逆の利害関係を持っている為、
何らかのドクトリンが必要かもしれない。例えば国連安保理決議に
基づく多国籍軍であれば、無条件に参加する拘束力を持つが、それ以外
は国益との対話になるとか。但しこの際も、NATOのように、極東の同盟国と
同じように行動するというのであれば、国際問題を想起しにくいと思う。
第一次大戦での問題に関しても、以上のような地域同盟があれば、
国内議論という孤独を解消できると考える。
190泥酔論説委員:02/04/03 11:00 ID:KQQFRQE+
>>189
アジア同盟、やっぱりそう来ますよねー(笑)
理論的な帰結として、当然ですよね。
さて、いわゆるアジア同盟は、現在米国と日、台、韓の各々で締結している二国間同盟、更には米豪等の太平
洋条約で実質は完成していると見ています。
実は、これも歴史的には終戦直後より日本の安保とセットでアメリカと関係国で様々な議論があり、この形に
落ち着いたと言うのが真相です。
191泥酔論説委員:02/04/03 11:00 ID:KQQFRQE+
さて、これをNATO型の同盟に変える場合、問題点が二つあります。
1)中国を仮想敵とした場合、韓国、フィリピン、ベトナム等の腰が引けてしまう可能性が大きい。
かつて自国の安全保障は大国ソ連を慰撫することにあるとした、フィンランドのごとく、いわゆるフィンラン
ダゼーションが現出する恐れがあり、そうなると同盟は空中分解し有名無実化する。
古来より実体がない同盟くらい、危険なものはないと言われている。
日本人には全く理解不能だが、旧宗主国に対する彼らの恐怖心は並大抵のものではなく、例えば朝鮮戦争時、
韓国軍は北朝鮮軍とはよく戦ったが、中共軍の突撃合図であるチャルメラやドラの音だけで彼らは壊走したと、
リッジウェイを呆れさせた逸話が残っている。w)
1977年の東南アジア条約機構(SEATO)の瓦解も、中国への加盟国同士の対応の違いが原因であった。
もともと、海洋で遠く隔てられた島嶼国や半島国とは、大陸国家と異なり性格も歴史も国力も違うため軍事同
盟関係を築けたことは、こと太平洋では歴史上一度もないので、懐疑的にならざるを得ない。
また、中国はここ5000年間程、宗主関係以外にまともに対等の同盟を結んだことがほとんどない。これは、中華
帝国の考え方からすれば当然で、国土の大きさから、同盟戦略がなくても自国の安全は保障できるし、
その超然さが中国の強みである。
したがって、現中共政権が軍事同盟に参加することは、非常に考えにくいかと。
192泥酔論説委員:02/04/03 11:01 ID:KQQFRQE+
2)日本がアジア同盟の中核となった場合、他国が離反する可能性が大きい。
これは、50年代の米豪太平洋条約時に議論となったことだが、当初アメリカは日米安保と太平洋条約をリンケ
ージさせようと企図していた。
これに対して、オーストラリアとニュージーランドは猛然と抗議して、いろいろなやり取りのあげく、挫折し
た経緯がある。
この原因は、日本の軍事的潜在力が自国にとって将来脅威となる可能性があると考えたからであるという。
簡単に言えば、日本をあまり信用していないので、一緒は嫌だよという典型的な白豪主義というか、大戦時の
トラウマというか、情緒的な話らしい。
しかし、タイ以外のアジア諸国で日本との軍事同盟に心理的な忌避感があるのは間違いないと思う。
同盟は、日本だけやりましょうと言っても、相手が拒否すれば成立しない。これをどう解消するのかが問題と
なろう。
193にょ:02/04/03 17:08 ID:dTATIcmc
>>189-192
いや〜泥酔論説委員さん、なかなか鋭い指摘でございますな〜。
もちろん、言っていることは、重々よく解ります。欧州と違って、
文明が違う訳ですからね、、それに長い歴史の中ではアジア諸国は
支那へのバンドワゴニング、つまり朝貢が基本だったことは、
大きな影響力を残しているのも事実ですね。
その意味で中共政府が同盟に参加というのは考えにくいのは当たり前です。
但し、門戸を開いておかないと、彼らの覇権主義をあぶり出すためにも、
よろしくなかろうということです。
アジア各国に於いては自分より経済的に低い中共が覇権を唱えることへのアレルギーが
あるのも確かなんでしょう。台湾、韓国、シンガポール、オーストラリア
に関しては、こちらのほうが、強く働く気がしますね。但し、とはいっても
日本がデカイ顔をするのは彼らは非常に嫌うでしょうな(w。それは192で
おっしゃったとおりだと思います。
だからどうしても、米国の接着剤としての役割を求めざるを得ないのですよ。
NATO型といったのはそのためですね。
彼らの心理的忌避感に関しては彼らがこちらを向くまでは、積極的に、
あるいは強権的にこちらから働きかけてはいかんということでしょうな。
194にょ:02/04/03 17:36 ID:dTATIcmc
続きです、2重レスすまんです。

その意味で台湾の存在は大きいですね。彼らが独立した国になることは
米国と日本にとっては非常に重要なことです。今回、陳水扁や台湾の
国防部長が日本との安全保障分野に於ける協力を呼びかけたのは、
中共の海軍との軍拡競争に台湾の経済力とそれに対する米国の協力のみ
では抗しきれなくなるということからでしょう。東アジア版のNATOを
作るためには、この動きを積極的に利用しなければならないと感じますね。

後は韓国ですが、残念ながら彼らからの呼びかけは、当分ないでしょう。
米韓安保と日米安保が存在しているけど、結局これが一つになれないのは、
韓国の不信感でしょう。これの緩衝剤としても台湾の存在は大きいと思います。
まあ緩衝剤にもならないかもしれないですけどね。
韓国は朝鮮戦争から始まって、ベトナム戦争、湾岸戦争、そして今回の
対テロ戦にも参加している訳ですから、米国との同盟の役割を
果たしている自負心は相当なものだと思います。ただ、それが日本に対する
米国の感情と相まって、複雑なものになっているのも確かです。国内では
反米感情が高まっていますし、政治の場でも、それが顕著になりつつある。
そんな意味で、米国は在韓米軍を半分引き揚げ、そしてイージス艦も供与する
という決定が下されたんだと思います。ひるがえって日本は政治や世論の場で
これらのことに対する韓国の評価がごっそり抜けているのも事実なんですよね。
日本が米国の瓶の蓋だとすると、韓国はもっと瓶の蓋でもあるわけでね、、
戦前の話を彼らがこぞって持ち出すのは、結局戦前に日本の瓶の蓋に
させられたことと、戦後の対共での苦労の裏返しなのかもしれませんね、、
195泥酔論説委員:02/04/03 20:16 ID:8e3WO1lF
>>194
台湾については、全くご指摘の通りと感じてますが、如何せん取扱いが難しいですねー
そもそも、中台の現況はアメリカの蒋介石に対する中途半端な介入が、その原因でした。
国民党を援助するのか否か、文字通り迷走するのですが、朝鮮戦争中にマッカーサーが
台湾から中国本土への逆上陸作戦を蒋介石に容認する発言あたりから、アメリカ国内では
議論が全く冷めてしまいました。
にょ氏は、台湾の独立が日米共に重要と指摘してますが、実のところ今でもアメリカは、
台湾をどうしたいのか、その戦略が見えてません。
従って日本にとっても、台湾は使いたくても当面は使えないカードという不確定ファクター
なのでは、ないでしょうか。
中共陸海軍の揚陸能力がいまだプア-なので、しばらくはこの状態が継続すると判断して
ますが、いずれにせよ悩ましいファクターです。
196泥酔論説委員:02/04/03 20:17 ID:8e3WO1lF
続きです。
一方、半島国である韓国のことを考えると、島嶼国日本は欧州における英国のようなスタ
ンスが良いのかなと、思います。
NATOのなかでも、英国のスタンスはまずアメリカのプレゼンスを考えており、フランスや
ドイツとは異なっています。
ですから、軍事行動も考え方も英仏独ではだいぶ違いますね。
これは、かつてソ連などと直接国境を接していたので、開戦劈頭で甚大な被害を受ける
可能性がある大陸側と、独仏がバッファーとなって時間が稼げる島嶼側との差が出てる
のかもしれません。
余談ですが、その意味ではアメリカも立派な島嶼国ですね。
これらの経緯からも、韓国との軍事関係もしばらくは、この状態が継続するのではないかと。
ちなみに、在韓米軍については、施設の半数を韓国に返還するが、定数は変えないと
聞いていますが、どうなのでしょう。
韓国世論の動向が不明ですが、戦略上、在韓米軍はいわば人質ですよね。
特に、議政府に駐屯している米陸軍部隊は、ソウル正面のまさに人間の盾なので、
開戦時にはアメリカが自動参戦できる仕掛けになっています。
ですから、もしこいつらを引っこ抜いたら、北朝鮮軍は、明日にでもビクニック気分で
38度線を突破してきます。
197名無しさん@お腹いっぱい。:02/04/03 20:18 ID:S3B+KySW
198にょ:02/04/03 21:52 ID:hjZ9D/eV
>>195-196
確かに台湾の取り扱いは難しいですね。米国の台湾に対する取り扱い
に関しては、そうですね、パウエルとアーミテージが政権にいる間、
特にアーミテージがいる間がチャンスなんですよね。なんにしろ。
この両者はジェームス・アワーとの繋がりが強く。アワーは、日本の
海上自衛隊によるシーレーン防衛、所謂中村ラインの積極的な賛同者
でしたから、この防衛ラインに台湾が含まれていたことを考えると、
対中共という意識が、米国内で沸き上がってきた時、当然、日本と
共同して、台湾を如何に守るか、という話になるはずです。
それと、米海軍、特に沖縄に拠点を持つ海兵隊を中心とした勢力と、
日本の海上自衛隊の中で、中共の海軍の台頭に対する警戒感は非常に
強いと感じます。不審船騒ぎでイージス艦の派遣をすることなど、
その最たる例でね。また随分良い位置に沈んでくれたな、などと
不謹慎にも思うわけですが、、また中共の海洋調査船による日本の
EEZ内での調査などを巧く利用するべきですね。米軍の偵察機の事件
などもそうですね。特に沖縄の米軍にとっては、台湾が中共側になびく
ことは、自分達の中東までをカバーする戦略的重要性が低下することに
つながりますから、ここでの、譲歩は絶対にできないでしょう。
これは米国の国益の点からも言えることです。フィリピンのスービック
ではなく、沖縄基地が残ったことは、日本にとって長期的に見れば、
幸運だったと思いますよ。ただ、それらを勘案しても、台湾の取り扱い
は難しいと言わざるを得ないのも確かです。中共海軍の実力をどう見るか
ということにもこれは関係していますが、揚陸能力という個々の戦術という
見方ではなく、武力で圧力を加えつつ。高雄に海軍基地を提供する替わり
に台湾を国家として認め、国連加盟を認めるというアメで台湾を一本釣り
することを警戒しなくてはいけないでしょう。所謂中台安保ってやつです。
現時点では、中共は狭量な政策を取っているため、こちらとしては助かり
ますが、トウショウヘイレベルの強力な基盤を持った指導者が現れたら、
上に言った条件で、台湾の国民を巧く手なずける可能性もあるかもしれません。
199にょ:02/04/03 22:10 ID:hjZ9D/eV
続きでごんす。
韓国に対しては、まったくもって、それが基本的な考えであろうと思います。
つまり日本はイギリス、そして半島は、ということですね。ただし、
北朝鮮の国力はテロ国家になるほど、弱まっている(不安定にはなってますけど)
訳で、ある意味では、中共やロシアに対するバッファになっているのも
事実でね。この辺、考え方としては難しいですな。
在韓米軍の半数引き揚げに関しては定数や何かという部分で、詳しい
ことはわかりませんが、アーミテージの差し金でしょう。しかし巧い
と思いますね。今まで米国との同盟に協力してきたから、ソウル周辺の
基地は経済発展の阻害要因になってはいけない。故に縮小する。
でもソウルは北と目と鼻の先、、、
それだけではなく、集団的自衛権の行使をすれば、日本の在日米軍の
削減(特に戦略的に重要ではない、首都圏の基地)も吝かではない。
ということでもある訳ですから。
200泥酔論説委員:02/04/04 17:50 ID:4W2AtOmN
200ゲットでーす w)
>>198-199
台湾、韓国については、かように悩ましい問題があることに依存ありません。
上でも書きましたが、両国ともいまだ戦時下の暫定状態であるという中途半端
なポジションにあるため、日本の安全保障上、確実な戦略予備となりえないと
ころがあります。
まぁ、彼らをあてにするなと言うことですねー
かつての西ドイツ軍を、対ソ戦の際の戦力として計算していなかったのと、同じです。
そうなると、アメリカとの同盟関係は、これを維持、強化していく方が、お互いに安上
がりではないのでしょうか?
特にシーレーンは、海域の安全確保もさることながら、南アジア、中東などエリア
としての安定性が保持できないと、意味がないものとなります。
日本が、将来の強武装化をもってしても、線ではなく、面としての安全保障を担保す
ることは、かなり困難ではないかと考えます。
当面、これらのエリアの安定化には、アメリカのプレゼンスを利用しながら、一朝事
あれば日本も軍を急派し、米と協力して現地対応するという戦略なら、国内外のコン
センサスも比較的得やすし、現実的な選択いかと。
201泥酔論説委員:02/04/04 17:50 ID:4W2AtOmN
上の続き。
この観点から、日本も軍の編成を変えざるを得なくなります。
海外派兵を念頭におくと、米海兵隊と同様に海空陸が一軍だけで運用できる強襲揚陸
編成が必要ではないかと考えます。
少数精鋭で良いので、これらのマリーンが2個師団程度編成できれば、国土防衛の際
の戦略的予備兵力としても転用できるのではないでしょうか?
例えば、敵勢力が国内に上陸した際にも、仁川作戦さながら、敵の裏側からの逆上陸
作戦など現在の自衛隊では不可能な機動作戦が、可能となります。
また、空挺部隊の拡充や対ゲリラ・テロ戦、都市戦などの特殊任務が可能な部隊など、
特色のある兵科の創設も必要でしょう。
でっかいどう北海道で派手な戦車戦もいいですが、限られた予算と人員なのですから
そろそろ戦略的な軍編成にしていただきたいと、納税者の端くれとして切望してます。
202にょ:02/04/04 18:26 ID:DXrzUbzS
>>200
だうも、そうですね、日米同盟強化がトッププライオリティにあるのは
大前提です。国民の国防意識の向上、日米同盟の重要性への認識向上、
集団的自衛権の容認、法整備、これに全力を傾けること。これがならずに
ただの友好心理だけで、隣国に友人を捜すのは、ちょと別の方向に話しを
もっていってしまう可能性がありますからね。
韓国に関しては個人的には在韓米軍に入隊した韓国人の集団がもっと
力を持ってくれば、相当な戦力になると考えます。あの国も、ある程度
民主的国家になったわけですから、日本に比べて、国防意識というのは
比べ物にならないほど高いですが、それでも朝鮮戦争から年月がたって
いる訳で、兵役というシステム自体が古くなってきているのも否めない
事実でしょう。但し感情的な問題、国是(笑)としての反日があります
からね、、軍事の部分で提携を求めるのは難しい状況でしょう。
その意味で西ドイツ軍というイメージは正しいですね。
台湾に関しては国民党の軍からの転換からまだ日が浅いという点で、
それほど改革が進んでいるとも思えないため、戦力として考えるのは、
ちょっとあてにはならないでしょうね。韓国軍くらいの実力があるの
であれば心強いのですが、、、まあしょうがないですね、これは、(w
但し戦力として当てにならないことと、戦略的に重要ということは、
話が別です。この点は政治に力点を置いて欲しいものです。
自衛隊の近代化に関しては、おっしゃる通りだと思います。
戦力として当てにならないのなら、現在の自衛隊に関してもある程度
言えることで、、(笑)
現在の自衛隊が方面軍的な性質をもち、装備は最新だけど、ストラクチャー
の近代化がなっていない点は、税金の問題に関してもそうですが、
何よりも、個々の戦略、戦術に大きな障害になるのも事実で、、、
防衛という点から考えても、機動部隊の編成は急務でしょう。
少数精鋭で急派できる部隊の存在は本当に必要ですよ。
強襲揚陸部隊というと、「どこを攻めるんだ」という論が主体となって
しまう現在の世論をもっと変えていかないといかんですな、、、
何より防衛には、それに即応できるスピードも欠かせない点がごっそりと
議論から抜け落ちている。この状況を変えなけれなならんです。
203泥酔論説委員:02/04/04 22:30 ID:UqiHHSMr
ちなみに韓国軍の名誉のためにも付け加えますが、朝鮮戦争時の白将軍揮
下の首都防衛師団の奮戦は、特筆すべきものがありました。
にょ氏も指摘されてますが、もとより国防意識の高さは日本の比などではなく、
古来より朝鮮半島の頑張りがあるからこそ、白村江、元寇、朝鮮戦争などなど、
日本の防衛が切羽詰まる前に、半島で解決しているという歴史には、感謝しています。

ところで、今般の辻元スキャンダルで社民党が崩壊しますが、今後の安全保障の議論
での影響はどうお考えでしょうか。
204エラワン ◆X0jRLHdw :02/04/04 22:31 ID:???
親米親米親米親米親米親米親米、アメリカ万歳!
205名無しさん@お腹いっぱい。:02/04/04 23:16 ID:oG6WdUqS
社民党が潰れるかは不明です。

ただ、与党が社民をけん制することで、
有事法制を含めた軍事力強化が容易にはなると推測します。
206にょ:02/04/05 00:36 ID:uI7pLNYl
>>203
どうも、白将軍ですか、世界史のスレで見かけましたけど、
まあ、彼のように、国を守る為に、正規の戦闘で奮戦した人が
いなかったら、今の韓国は、もっと辛い国になっていたでしょう。
テロリストが英雄の大韓民国では、あまりにもかわいそうなもんで、、
いわば彼らにとっては独立戦争みたいなもんなんですよね、、
日本の身代わり(といったら変ですが)になって、大陸からの
バッファ機能を負っていた云々に関しては同感です。我々は、
もっと、そのことに対しては敬意を払わねばならんでしょう。
それを言うことは、彼らの狭量な反日感情を癒す薬となる
かもしれません。
えっと、辻元云々に関しては、ほんの少しだけ、安保議論に対して
風通しが良くなるでしょう。ただ一つ気になることがあります。
今日川口外相が、軍縮大使に猪口邦子を選びましたが、米国民主党
政権であれば、まあ別にそれ程の問題にならないでしょうが、共和党
政権との相性はちょと宜しくないと思います。少々教条主義的というか
なんというか、理想論に傾きすぎて、リアリストではないのではないか
という懸念があるんですね。別に左翼ではないでしょうが、朝日新聞が
少々喜びそうな人選で、、この辺どうなんでしょうね、、
彼女のページをちらっと見ただけなんですが、誰か詳しい方はいない
でしょうかね、、おそらく民意は自衛力を持つことには賛成、そして
それを憲法に明記することも賛成でしょうが、米国の同盟として、
集団的自衛権を行使することにはまだまだアレルギーはあるでしょう。
この辺を如何に解決していくかが、今後の課題ですね。
207フムフム:02/04/05 00:51 ID:Bl4ZaywA
今後の日米安保の問題は安全保障面でアメリカの国益と日本の国益が
合致しなくなった場合だな。過去にも90年代初期の北の核査察問題で
半島に緊張が走ったときアメリカは本気でヤル気だったが日、韓、中が
懸命にアメリカをなだめたというようなケースもあるし、また似たような
事態が発生する可能性はある。アメリカは半島で戦争を起こしても
収支決算が合う場合もあるだろうが、日・韓・中はその限りではない。
(理由は各国異なるが。)
個人的には拉致された日本人が帰国しつつ朝鮮半島は分断状態の
ままというのが日本国家にとって一番、「おいしい状況」だと思うのだが
それは無理なのだろうなあ・・
208にょ:02/04/05 02:28 ID:uI7pLNYl
>>207
もちろんその点はキツイでんな。
しかし、朝鮮半島情勢に関して、本当にビジョンが見えないんですよね。
ドキュソな指導者の処遇をどうするのか、もう還暦ですし、その息子が
父に輪をかけてできが悪そうですし、、三代で国家を潰すとは良くいった
もんで、、
例えばこの国に対しては日米韓で協力して事にあたるとしていますが、
一体どんなオプションが考えられるんでしょうね。
韓国主導による統治、つまり韓国に北が吸い込まれるというのが可能性と
してはありそうですが、東独と違い、国内に改革を望む声さえ、完全に
無くなった状態の国でしょ。東独の場合は、ある程度の民主化勢力が弾圧下に
ありながらも、一般市民の中にはあったでしょうし。おそらく現在の北は
歴史的に民主主義というものを自らの手で運営する経験がないわけですから、、、
まあ比較的に民主的であったとされる日本統治下の記憶も、結局60年
という年月には勝てないかと思われますし、、、実際自分らの手で、民主主義
を勝ち取ったり、革命を起こしたわけではないので、、、、
そういう意味では革命さえも(笑)、実は経験していないんですよね、
何にも打倒していないで、共産主義という衣だけをきた王朝政治でしょう
から、この国を韓国と混ぜて一体何が残るのか、非常に危うい気がする
わけですよ。そういう意味で金大中政権の包容政策もそのビジョンがない
訳でね、、、
さらに彼らの背後、というか現在の宗主国が中共だということも、
大きな問題です。これがある限り、共産主義に対する磁力は非常に強い
訳ですから、、、
ということは統一はひとまず棚上げにして、国際犯罪に走らない程度に
叩いておくかということになるかもしれませんが、
まあ王朝政治ということはですね、考えられるラインとして、李朝の
復活なんてのも、候補にあがるかもしれませんね、、というか米国が
日本に打診してきそうで恐いんですけどね、、この辺の考え方としては、
一応、旧宗主国ですし、、(w
209名無しさん@お腹いっぱい。:02/04/05 02:31 ID:???
白将軍インタビュー

韓国将軍が五十年後に明かす朝鮮戦争の真実
http://www.sankei.co.jp/pr/seiron/koukoku/2000/ronbun/09-r5.html
210名無しさん@お腹いっぱい。:02/04/05 03:38 ID:w8g6ja0x
>>208
ということは統一はひとまず棚上げにして、国際犯罪に走らない程度に>
叩いておくかということになるかもしれませんが>

この辺、アメリカのサジ加減が恐い。本格的な戦争になってしまえば
最終的には北側の政体を残すとしても向こうも死に物狂いで反撃して
くるだろうから当然、日本国内でも北によるテロの可能性大、さらに
いくら北の通常兵器能力が貧弱とはいえ38線近くのソウルは被害甚大
だろうから戦後、復旧支援という後始末を日本に押し付けられる可能性が
高い。(この「後始末」は北が完全崩壊した場合でもやはり日本にお役が
回ってくるだろう。完全崩壊までさせるかどうかは「主役」のアメリカの
思惑次第だろうが)
しかしアメリカとの緩衝地帯(北)が完全に消滅するのは中国に
とっては簡単には受け入れがたいだろうなあ。
しかも統一された単一朝鮮国家が将来にわたって親日国家であるとは
考えにくい・・これは日本にとって在る意味大きな不安材料。
もう一つの可能性として統一がソフトランディングで行われた場合だが
この場合でもかつて西ドイツがジリ貧の東を統合して苦しんだように
伸びつつある韓国経済はとんでもない負の遺産を背負い込むことになるから
しばらくは遠慮したいはず。
そうなった場合でも「過去」を持ち出されて日本はやはり無い袖を
振らざるをえなくなる。

こう考えていくと軍事的経験値、軍需経済効果など
戦争をプラスにする体制を持ってるアメリカ以外、
日・韓・中にとってしばらくは半島統一は美味しくないなあ・・・
この辺、安保が凶と出るか吉と出るか微妙だと思います。
211にょ:02/04/05 04:51 ID:uI7pLNYl
>>210
まあ、米国に対する恨み節になってもしょうがないんですよ。
米国も、日本と韓国が決定的に反旗を翻すようなことはしないし。
できないはず。何故ならば、米国にとっての悪夢とは、日本、韓国が
中共の方を振り向くことですからね。但し、北に対しては強硬姿勢で
いくでしょう。何故ならば、クリントン政権期にアメを与えすぎまし
たから。北もそのことを重々承知していると思います。
このようなブッシュ政権の強硬姿勢が、日本国内の北への資金凍結や
不審船引き揚げに対する強気な姿勢つながっていることも確かですし。
韓国と朝鮮の二国間協議に、韓国に助けを求めるように北が応じている
ことも確かなわけで、十分日本と韓国の国益にもつながっているとも
言えるんですよね。
で、テロに対する恐怖であれば、結局は米国がその親玉ですから、一番
危険性があるわけですし、北がらみではないですが、傷をしっかり負って
いるのも事実な訳で、これに関しては痛み分けでしょう。同盟をしている
ならば、、むしろ弱気な姿勢で、ことに当たると結局は、彼ら共産主義側
のペースにはめられますからね。米国のことをうらやましく思うのは、
誰でもできますが、結局、それは隣の畑はよく見えるってやつで、
国防について考える時に思考停止になってしまう訳ですよ。
ことこの朝鮮半島危機に関しては、日米韓の3国が、一体どのような
方法論がそれぞれの国にとって理想であって、それがどうすれば実現
できるかということを、ねばり強く考えて、戦略として提示して
いかなければならない訳でね。日米同盟という機軸を失ってしまったら、
先に説明したもの全てが水泡に帰すわけですから、、
で、米国の出方として、空爆を実施するかどうかですが、実施した
場合の、韓国、北朝鮮、中国の出方を考えなければいけませんね。
その場合の日米同盟の枠内での動き方、それに対する米国の反応などを
予想しておくべきだと思います。もちろん空爆の規模や目標もね、、、
212にょ:02/04/05 05:15 ID:uI7pLNYl
続きレスです。スマソです。
ちなみに南北統一朝鮮の復興支援という話があるとするならば、
これは実は対中ODAをこれを口実に完全に終了することができるという
考えもあるんですよね。日本の国益を考えるのであれば、
中共にこのままダラダラODAを続けるよりは、崩壊後の統一朝鮮をまともな
国にする努力をしたほうが全然、良い訳でね。バランスオブパワーの
観点からも、、そうすると必然的に、統一朝鮮は中共の方を振り向く
ことができなくなるでしょう。必然的に資本的な宗主国になる訳で、
外交上はとんでもなく大きな貸しになります。しかも、軍事的に
日本の潜在力の方が上な訳ですから、現在の中共と日本のような
関係にはならない。彼らが、もしかりに、日米の基軸から外れたら、
日本経済もお釈迦になる状態であれば、米国がこれを許すはずがない
でしょうし、当然米軍基地は置かれたままになろうかと。
まあそうとうな劇薬でしょうが、、、
213 :02/04/05 11:21 ID:EeMXGFz5

安全保障では他国を信頼とか信用することは愚かだ。
214名無しさん@お腹いっぱい。:02/04/16 04:01 ID:jHvgoFm7
ちょいとage
215名無しさん@お腹いっぱい。:02/04/17 20:52 ID:uTYMIMkO
お二方とも非常に東アジアの戦略情勢にお詳しいですね。
しかも軍事的・作戦的側面についても相当専門的な知識をお持ちのようですね。
もしかして軍事板の住人さんでしょうか?
このような高度な議論はあそこでよく見受けるので。
216名無しさん@お腹いっぱい。:02/04/17 21:01 ID:uTYMIMkO
この手の高度な戦略研究(strategic studies)はアメリカでは
軍や関連シンクタンクだけでなく大学などでも行われているわけですが、
日本の大学でも戦略研究の萌芽となるようなことをしている所はあるんでしょうか。
確かに外交史としての安全保障研究は猪木正道以来の長い蓄積がありますし、
国際政治学の一部としての安全保障の理論研究も最近盛んになっています。
しかし軍事的・実際的側面に注目した戦略研究は中々見受けられません。
日本でも外交史(更には軍事史)、国際政治学、戦略研究を統合した、
国家戦略について考えるための総合的な大学院が必要だと思うのですが。
#中曽根康弘も常々言ってますね。
217名無しさん@お腹いっぱい。:02/04/18 14:48 ID:RtSBHLA4
>>216
防衛研究所、防衛大学ではダメ?
218名無しさん@お腹いっぱい:02/04/19 00:14 ID:ozMvwwXO
>>217
戦前に対する反省点の一つとして、軍事や国防研究を軍が独占していたことがあげられている。
だから、216のいうような大学院は市民(一般の学生)に対して開かれていることが大事だろう。

アメリカだと、国際関係論専門大学院(たとえばフレッチャー・スクールやSAIS)とか政治行政専門大学院(たとえばハーバードのKSG)には必ず安全保障のコースがあって、
ふつうの大学院生がふつうに勉強しているよね。
219日本孔明:02/04/19 00:44 ID:NSOPzu03
日米安保を軍事面だけからだけではなく経済戦略面から検討する視点が必要。
軍事同盟を結びつつ経済的な主体性を発揮することが可能なのか。
例えば今日の膨大な財政赤字の元凶が日米構造協議だったことは自明。
あの時アメリカの要求をはねつけることができたのか。
こうした政策の代替可能性を研究するのが真の「国家戦略研究」というものだ。
220にょ:02/04/19 01:11 ID:Rfj4/f67
>>216-218
なんか久々にカキコ、、、
今日、爺ちゃんに話を聞いたが、爺ちゃん海軍の師範学校出てて、
地理、歴史(外交史、軍事史)、地政学なんかをトータルで学んでいたらしい。
で、帝大でも同じように普通の学問として戦史とかはあっただろうし、、
やっぱ敗戦で、これらがいったん断絶していることが大きいよね。
唯一彼らの時代からの断絶がなく残っているのは、防衛大学くらいだもん、本当に、、
国立大学などは、完全に左派勢力に支配された今では、私立大学のほうが
まだ可能性あるかもね、、、
221215 = Undergraduate PoliSci Major:02/04/19 01:55 ID:dZDSqjj5
>>217
Fletcher School、School of Foreign Service (MSFS)、SIPA、SAISと
アメリカには戦略研究を講じている大学院が多いですね。
安全保障の一般理論も国際政治学の主要研究テーマの1つですし。
ただ軍事史ばかりはアメリカでもマイナーなようですが。

>>220
私立でも戦略研究となるとあまり期待できないでしょうね。
安全保障論の科目がある大学でも時事的な概説が精一杯かと。
例外は筑波の国際総合学類でしょうか。あそこの安全保障論の科目は
国際政治学理論というより完全に実際的な戦略研究のようですし。
青学の国際政経では土山実夫教授がいますが、
彼の専門は安全保障の理論研究のようです。
222名無しさん@お腹いっぱい:02/04/19 05:40 ID:4CnYy2/0
>220
「海軍の師範学校」というのは? 内容からすると「海軍兵学校」のことでは。
ちなみに陸軍の方は「陸軍士官学校」ですね。

>帝大でも同じように普通の学問として戦史とかはあっただろうし、、
んー、なかった、と聞いています。つまり、軍事に関する研究を軍が独占していたと
いうのは、軍以外では軍事に関する研究・教育がされてなかった、ということでもあ
るようです。

>221
ちなみに、この書き込みはアメリカ東部にある、某大学の研究室からの書き込みね(^.^)
私は実はFletcherの卒業生だったりして。さらになぜか修論が安全保障だったりして。
あ、ここはFletcherじゃないけどね。
現在東部夏時間、午後4時40分。

ただの通りすがりなんで、またここを覗くとは限りません。ごめんなさい。
223にょ:02/04/19 09:54 ID:F7GMJk0P
>>222
いやいや、師範学校っていってたぞ、、予科練の先生を育てるところだった
らしい。教員の育成をやってたみたい。筑波大の前進だって話だから、もしかしたら、
「海軍の師範学校」の「海軍の」ってのはいらないかもしれない。
爺ちゃんが元海軍の飛行機乗りで、支那事変の時に飛行機墜落して、大けが
しちゃってね、飛行機乗りは止めたの、、そんで海軍から色々と補助が出て、
普通だったら入れないような師範学校に入れたっていってたから、、、
海軍兵学校は士官様を育てるところでしょ。そこではないはず。
224にょ:02/04/19 09:57 ID:F7GMJk0P
2重レスすまそです。
爺ちゃんが行っていたのは東京高等師範学校だす。
ネットでしらべて判った。
225お役立ちサイトです。:02/04/19 10:18 ID:2dDGM9jG
役立つサイトを満載したサイトです。
是非見にきてください。
http://home9.highway.ne.jp/cym10262/
226名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/03 16:37 ID:LOnfGPDP
良スレ復活age
227 :02/07/31 07:01 ID:Tze267YP
http://www.isis.ne.jp/

http://www.maromaro.com/

こういうとこ参考にしたら?
228名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/30 05:25 ID:OHDgHPDO
     ┌─────────────
     │保守保守ギーコギコ♪
     └───v─────────
           クルクル
         ∧∧  ∧∧             
         (,,゚Д゚) (Д゚ ,,)         
     彡 ⊂   つ⊂  つ  ミ         
   ((   ⊂、 /   \ 〜つ   ))      
     ミ   ∪  ≡  U′  彡      
229にょ
お、なつかしや、、
まだあったんだね、このスレ、、
そうそう、ちなみに
>>221
筑波の国際総合学類ですか、、
よく調べたら、爺ちゃんの行っていた東京高等師範学校って
筑波大の前身なんだよね、、