1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
たとえば『講座国際政治』の第一巻に山本よしのぶ先生が、国際政治
を数理モデルを使って研究した論文ありましたよね?私にはあの論文
がさっぱり理解できないのですが、実際のところああいった数理モデル
はどのくらい有用なのでしょうか?みなさんのご意見お聞かせくださ
い。マジレスを希望します。
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/02(月) 05:26
現在学生で単位をとるため或いは職業としての国際政治学者
になるためには有用であることには間違いないとは思いますけど........
あそこまでの数理的分析の導入は国際政治学に必要なんでしょうかねえ?
囚人のジレンマやゲーム理論の導入ぐらいならまだ理解できたけど
昔 ギルピンの覇権安定論とレジームを検証するためにクールノー解や
リンダール均衡(パレート最適)を用いた論文を読んだときにはうーむと
少し考えてしまいました。
経済学で合理的期待学説などが脚光を浴びていた時にサミュエルソンが
どうすれば社会がよくなるのかということを考えるのが経済学の原点だ
という主旨のことを強調していましたがこの議論は経済学よりも国際政治学
にはもっとあてはまるのではないでしょうかね?
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/02(月) 05:28
>2
さっぱり、わかりませぬ・・・。
異なった効用関数を持つ複数の主体による公共財の最適供給量の問題ではリンダール均衡解はパレート最適になるけれど、パレート最適はもっと広い概念だから「同じ」ではないよ。
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/02(月) 05:34
>>2 >昔 ギルピンの覇権安定論とレジームを検証するためにクールノー解や
>リンダール均衡(パレート最適)を用いた論文を読んだときにはうーむと
自分の考えが正しいことを証明するためのツールとして用いるために
数学は論理として一定の意味があると思う。
ただ、一歩間違うと、一部の数理政治学・計量政治学者にしか理解
できない論理構築を積み重ねていく危険性はあるような気がする。
学者志望でも、かならずしも必修とは思えないが。
クールノー均衡やリンダール均衡といった概念はそれ自体は普通の連立方程式などが解ければわかる話だから、中等教育をちゃんとやっていれば問題無い。もちろん状況の設定が特殊であればいくらでも難しい形にできるが、国際関係論じゃそんなことやらないんじゃないの。数学が得意じゃなくちゃ、歯が立たないという学問だとは思えないが、やはり高校までの数学ぐらいはそれなりにわかってるというくらいの論理的能力はあったほうがいいのでは。
経済学でも初級・中級ぐらいでなら連立方程式と、行列、微積分が取りあえず扱えればどうにかなると思う。もちろん経済学の場合それでは専門家にはなれないが、他の社会科学では上等だろう。
あと数学力を考えておいた方がいいのは統計学を理解するため。ゲーム論だの経済学から導入された均衡概念よりこの方が多くの人にとってずっと重要な問題だと思います。
基本的な(?)統計学や初級か中級レベルまでの経済学は知っている必要があると思うが、やはり古今東西の歴史に通じることの方がずっと大事じゃないかな。数学についてはあまり神経質に考えなくてもいいと思うが。
対象を計量的に研究するにあたっては対象が国際情勢だろうと
なんだろうと数学は必要。政治経済を計量したければやって
みれば?
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/02(月) 16:54
少なくとも高校レベルの数学能力がないと、苦労するし、
やれることの幅が著しく狭まる。文系でも。経済やるなら
これにプラスアルファが必要。よって私立文系は逝ってよし。
11 :
私立文系大学生:2001/04/03(火) 00:16
私は高校時代、担任だった数学教師が大嫌いだったことが理由で数学の
勉強を放棄し、得意の英語国語世界史だけを勉強し、今にいたっています。
首都圏の私大への進学に中学時代からあこがれていたので、私のこの高校時代の
選択はきわめて「合理的選択」だと考えていました、少なくとも受験突破
のためには・・・・。
しかし、大学3年になった今、社会科学を研究する上で数学はツールとして
必要不可欠であることに気付き、私の高校時代の選択はたいへんな失敗だっと
と遅まきながら反省しはじめております・・・・。
私はこれでも国際政治研究者を志望しております。単位をとり卒業だけが
目標なら数学なしでもごまかしていけそうなのですが、大学院以降の本格的
な研究を視野にいれると、先が思いやられる今日このごろです。
どうか、みなさん、こんな私に、社会科学を学ぶための数学入門に適した
参考書等を紹介していただけないでしょうか。(受験数学ではなく)
私の数学力は、少数、分数はさすがに大丈夫です。方程式などの中学レベル
もクリアーしておりまう。ですけど、微分積分、行列などなど高校数学につ
いてはゼロの状態です。微分って何?ベクトルって何?というような状況で
す・・・・。
みなさんの貴重なアドバイス、マジレスでお願いします。
12 :
>11:2001/04/03(火) 00:24
俺は経済だから政治学で必要な数学については
よくわかんないんだけど、高校レベルの知識も
ないんだったら、微分積分と行列に関しては、
とりあえず高校の教科書を一通り読んでみたら?
それ以上は各分野で必要なものは違ってくるだろーから。
あと統計学はどこに進んでも必須だと思ふ。
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/03(火) 01:11
統計が専門の友人がこっそり教えてくれたことですが・・・。
統計学的に十分な確かさで言えることというのは、実は統計をとらなくても大体予想がつくようなことだそうです。
統計屋さんのコケオドシに乗らないようにしましょう。
そのコケオドシを見抜くためにこそ、数学を勉強せねばならない?
14 :
>13:2001/04/03(火) 01:18
少なくとも学部レベルではある程度の統計、計量的
手法が使えれば論文等の提出楽々だからなあ。ただ
理解するまで統計学はつらい。
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/03(火) 22:59
学生の時
鴨雄彦の「国際統合理論」とかいう本を
読んだ。
途中まではなんとか理解できたのだけど
急に途中から数式が出まくって
さっぱり分からなかった。
同じ鴨先生の、EC関係の本は読めたが
所詮NHKブックスなどのガイドライン的読み物。
真面目に勉強するならいるんでしょうね、数学。
ただ拘りすぎると社会主義に偏りそう(笑)
16 :
名無しさん:2001/04/03(火) 23:02
高校レベルからやらないといけないんでしょ?
素直に本屋で入門書を買うのが一番
17 :
>11:2001/04/03(火) 23:04
とりあえず高校の教科書やるのが一番ベターかと。
それと平行して簡単な問題集買ってやるのがよろしいかと。
サクシードとか
18 :
11:2001/04/03(火) 23:36
みなさん、よいアドバイスありがとう。
さっそく高校1年の数学教科書を友人からもらってきてやりなおしています。
数学の、論理として、あるいは研究ツールとしての必要性を
認識できていますので、高校時代よりははかどるような気がします。
とにっかう、早稲田慶応、関西学院同志社クラスの一流大は、数学も入試
で必修にすべきとさいきん思います・・・・。
19 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/04(水) 00:24
しかし新しい指導要項だっけ、円周率3って教えるんだ。
その他も削られまくってるし。文部省寺脇研ちゃんは
一体何考えてんだか。。。まあ数学はある程度以上は
必要性にかられてやった方が身につくとは思うけど、
最低限はねえ。
20 :
名無しさん:2001/04/04(水) 00:27
寺脇っていうおっさん学生の時数学できなくてコンプレックス
持ってるって聞いたことがある 教育板で
ホントかな?
まさかそんな奴が理数系の指導要領決めてるなんてことないよな、、、
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/04(水) 00:30
>>20 でも、寺脇さんも東大卒だから数学苦手てことはないでしょ・・・・。
教科書より、1000円程度で買えるやさしめの参考書の方がイイよ。
三省堂?の「理解しやすい数学〜」とか数研出版の白チャートか黄チャート?がいいと思う。
教科書は解説少ないから、参考書の参考程度にとどめておいた方が吉。
23 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/04(水) 00:36
数式で国際政治の理論を組み立てようとしても、絶対うまくいきません
どの学問も数学や物理の様な精緻さに憧れるけど、
この世はそんな風に明快に割り切れるものの方が稀なのです。
24 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/04(水) 00:38
文部官僚の真の目的は、日本人全体を文部官僚なみのアホにすることです。
25 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/04(水) 00:40
>>23 社会科学に数学を導入すると、必ずこの手の反論があるなぁ・・・・。
これに対しての再反論きぼーん。
26 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/04(水) 00:40
文部馬鹿学省って陰謀団体だったんだな。
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/04(水) 00:40
いろいろな分野(学問、実務)で活躍していて、自分の専門分野とはまったく
異なる分野やそれこそ趣味から新しいアイディアが得ることもある、という人も
少なくないようです。
無駄だと思えば無駄になってしまうだろうし、関係がある(かも知れない)と
思えば関係がある(かも知れない)。
一般論で申し訳ないですが、やれることはやっておいて損はないと思いますよ。
28 :
名無しさん:2001/04/04(水) 00:49
アメリカでは、グラフで現象を描けないと、学問の扱いをうけないことが多い。
したがって物理学>>>>>>経済学>>>>>>国際関係論 と考えられている。
29 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/04(水) 00:53
>>28 ほんかかいな?
あとアメリカでそう評価されていたとしても、国際関係論
という学問の必要性を否定することはないと思うが・・・。
30 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/04(水) 00:57
31 :
とーしろ:2001/04/04(水) 01:28
でも国際関係論というか地域研究って
学問としてしっかりしているという
印象はないんだけれども。やっぱ
数式化、グラフ化できる奴は強いよ。
32 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/04(水) 01:39
>>31 たしかに地域研究は、「地域事情」をうだうだ書き記している
だけのような論文が目に付く・・・・・。
33 :
28:2001/04/05(木) 01:46
別に国際関係論という学問の必要性を否定しているわけではないよ。
アメリカでのイメージということ。
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/05(木) 16:25
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/05(木) 17:29
結局社会科学って、抽象化しないと現象を扱えないでしょ。
でもその抽象化したモデルが曖昧な構造だったら、無脊椎動物
みたいなもんで、なんでも言えるような気がするのね。
つまり形があってないようなもの。
だからせめて抽象モデルくらい、数理的なかっちりした構造を
備えてないと信用できない(というより、一意に扱えない)っ
てことじゃないかな。
所詮モデルは現実じゃないことくらい皆わかってるんだから、
モデルと現実の齟齬を針小棒大にあげつらうのも野暮ってもん
だが、まま根本的な間違いだったりするから始末に負えない(藁
36 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/05(木) 17:33
>>33 国際関係論をグラフで表現した研究は別に珍しくないのでは。
数学屋呼んで来てテーマ与えればいろんな理論使って適当に
でっち上げられるよ。
俺は経済(学部)の頃、システムダイナミックスのフィード
バックループのフローチャート描いてたぞ、卒論で。
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/06(金) 04:23
数学屋のなかには、ときどき
「私の作ったモデルは完璧だ。現実が間違っている」などとのたまう
ドキュソがいるから手におえない。
どちらかというと私は人文アプローチ(高坂先生のような)を信用している。
38 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/06(金) 16:04
人文アプローチはややもすると衒学的になってヘタすると当事者にも
始末に負えなくなるから、まだ数学モデルの方が馬鹿っぽいのが判り
やすい分、ちょっとばかし安全かな。
39 :
>19:2001/04/07(土) 21:43
寺脇っておっさん昔広島県の教育長してたそーだね。
真意はどこにあるのか。。。
40 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :
>>39 愚民化政策以外の何者でもないでしょ。
自分達の権力は高まるが、日本全体の人材輩出能力は著しく低下する。
保身しか考えていない売国奴の典型例が寺脇研。