■地政学とは?

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316名無しさん@お腹いっぱい。
中央アジアについて。

カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン。
旧ソ連の崩壊に伴い、独立した国々。一応CISにはまだ加盟してはいます。
イスラム教徒の多い土地で、スンニ派が主体。ロシア正教徒もいるが、これはスラヴ人。
イラン・アフガニスタンと国境を接しているため、原理主義者の浸透に苦慮している。
様々な地下資源が豊富に発見されているのは西シベリア低地と同様である。
ただし、西シベリアと違ってこちらには欧米の資本が入りつつあります。
これは必然的にイスラム原理主義との対立を意味します。
(イスラム原理主義者は反米・反イスラエルなので、これらの国々が欧米資本を受け入れるということは欧米の走狗と見なされることを意味する)

資源の輸出にあたっては鉄道・パイプライン(石油と天然ガスのみ)・船舶のいずれを選ぶかでルートの策定が制限される。
日本にとって一番安上がりにつくのはカスピ海・ヴォルガ川・ヴォルガドン運河・ドン川・黒海・地中海というルートが考えられる。
イランやアフガニスタン・パキスタン経由は論外。山がちな地形なので、非効率で仕方ない。
欧州にとってはカスピ海沿岸からワルシャワ・ベルリン・ライプチヒまでパイプラインが既に通っている。
問題は、ロシア・ベラルーシ・ポーランドにいくら「通行料」を支払うのかということと、何か問題があってもちゃんと送られてくるかどうか、ということ。
アメリカは日本のルートと欧州のルートのどちらでも選択できる。
ただし、どちらのルートもロシアとの関係が重要になる。
このことを考えるとカスピ海・黒海のアクセスはグルジア・アゼルバイジャン両国を通過するパイプラインを選択することも考えられる。