イラク首相、日本との貿易促進へ専門委 日本経済新聞に寄稿
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE3EAE2E6878DE3EAE3E3E0E2E3E39494E0E2E2E2;at=DGXZZO0195570008122009000000 イラクのマリキ首相は20日からの来日を前に日本経済新聞に寄稿し、日本との貿易促進へ専門の委員会などを設置したい考えを明らかにした。
学生の日本留学などを支援し、国内の教育水準向上を図る方針も表明。国内の民主化プロセスの進展を強調し、国際社会の制裁解除も訴えた。
寄稿の主な内容は次の通り。
イラクは政治、治安の制度・機構を整備しつつあり、歴史的な変容のさなかにある。政府は有益で魅力的な投資環境の整備を進めている。国際的な企業によっていくつか好機が実を結んでいるが、未着手のチャンスも残されている。
残念なことに日本企業の積極的かつ建設的な関与をこれまで目にすることがなかった。イラクは数々の戦略的経済分野で日本企業の活動を待ち望んでいる。
イラクは2カ国間の貿易促進のための委員会・連携・フォーラムの設立や活動の活発化に関して自らの役割を担う用意がある。日本企業が活躍できるよう可能な支援をする準備がある。
イラクは学生1万人を海外に派遣して学位取得を支援する事業「教育イニシアチブ」を始めた。日本を主要留学先の一つとしたい。教育機関を抜本的に変革し、最新の水準にまで高めるニーズを抱えており、日本のような発展した教育システムを持つパートナーを必要としている。
国連憲章第7章に基づく制裁措置の解除について日本の価値ある支援を得たいと願っている。過去の独裁政権に科された制裁はもはや必要ではないと考えており、制裁はイラク社会の発展の遅延要因でしかない。
イラク首相来日 野田首相と会談へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111120/t10014078751000.html イラクのマリキ首相は20日から日本を訪れ、野田総理大臣らと会談し、日本とイラクの経済関係を抜本的に強化する方針を確認したうえで、石油資源の開発やインフラ整備の分野で日本企業の進出を促進するための方策などについて意見を交わすことにしています。
イラクのマリキ首相は、石油や運輸担当の閣僚や経済界の代表をともない、20日から4日間の日程で日本を訪れ、
滞在中、野田総理大臣や玄葉外務大臣、枝野経済産業大臣と会談するほか、日本の商社やエネルギー関連の企業関係者らと面会する予定です。
野田総理大臣は、マリキ首相との会談で、中東・北アフリカ地域が歴史的な変革期にあるなか、イラクがこの地域の民主的な安定勢力となるよう、支援を継続する方針を伝えることにしています。
そして両首脳は、日本とイラクの経済関係を抜本的に強化する方針を確認したうえで、世界有数の埋蔵量を誇る石油資源の開発や電気や水道など、インフラ整備の分野で日本企業の進出を促進するための具体的な方策などについて、意見を交わすことにしています。
また、日本政府は、イラクに対して石油開発や通信の分野で、新たなODA=政府開発援助を行う方針を伝える見通しです。