『アメリカの日本潰しが始まった』
日高 義樹【著】 徳間書店 (2010/03/31 出版)
第1章 トヨタ叩きはアメリカの国家戦略である
第6章 アメリカの日本企業潰しが始まった
https://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4198629323.html 米国のトヨタ叩きに関心がある人は、この新刊本を必ず読め!
初の黒人大統領に祝福ムードだった中で、早い時点からオバマ政権が日本叩きを仕掛けて
くると分析していた日高は信頼できる。
この本では、オバマ政権が「産業政策」としてトヨタ叩きをけしかけている事実を、ワシントンから
リアルな声を多数紹介しながら説明している。
トヨタ叩きの成果は、秋頃には販売台数ではっきり現れてくるだろうが、もし成功だった場合、
オバマはいよいよ本格的な日本企業叩きを開始するとワシントンでは噂されているそうだ。
ジャーナリズム関係者の話として、次に狙われる企業として東芝とパナソニックの名が挙げられ
ている。東芝は原子力とコンピューターに技術力がある。特に原子力に関しては世界王者の
地位にあり、オバマのグリーンニューディール政策のターゲットそのものでもある。
パナソニックはどこが着目されているかは書かれていないが、明らかにリチウムイオン電池だろう。
三洋を飲み込んだパナソニックは、スマートグリッドの中枢技術である同電池の分野で圧倒的な
地位にある。また、『選択』2010年3月号の記事にあるが、パナソニックは燃料電池で世界初の
量産工場立ち上げに成功しており、トヨタなど自動車各社の技術者がしきりにコンタクトを取って
いるそうだ。
『選択』2010年3月号
パナソニック環境事業の本気度
復権のカギ握る燃料電池最新事情
http://www.sentaku.co.jp/category/economies/post-971.php