アルメニア

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1名無しさん@お腹いっぱい。
西アジアに存在する小国の一つで、コーカサス地域の南側にその国は在ります。
首都であるエレバンは世界最古の都市と言われており、現在25ヶ国の姉妹都市を
有している国として世界に認知されています。
(日本ではあまり馴染みの無い国であり、聞き方(聴き方)によっては
アルバニアと混同してしまいがちですが、全く別の国です。)

嘗ては紀元前1世紀に大アルメニア王国を築き上げ、他国に負けず劣らずの
繁栄振りを誇示していた歴史が在り、16世紀にはオスマン帝国と
サファヴィー朝ペルシアに分割統治され当時のトルコ人民族主義者らに
虐殺されるという凄惨な出来事も在ったという負の歴史も背負っています。
更に20世紀においては、ソヴェト連邦への統合により社会主義共和国として
独立し、当時ナゴルノ・カラバフの帰属替えを求める現地のアルメニア人と関係から
アゼルバイジャンと衝突し戦争となり、またもや凄惨な出来事を歴史に残しました。

現在は世界一、美女の多い国として各国から男性観光客が訪れる国へ。
そして、商業においてはユダヤ人が3人(若しくは束に)になっても
敵わない程に商才の高い国民性の国として発展しています。

そんなアルメニアについての国際情勢を語るスレです。
2名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/05(火) 04:35:08 ID:X2Ii2G5C
あまり知らないです。
アルメニア人の方、どうぞ。
3名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/06(水) 15:29:54 ID:XNngU0MB
ソ連崩壊・解体後はきちんと共和国として独立してるんだっけな
今はアゼルバイジャンと停戦状態であるらしいが
4名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 04:03:03 ID:sOArgBpZ
民族主義者行動党、「アルメニア人への謝罪キャンペーンを始めた人を恥ずかしく思う」
2008年12月19日付 Milliyet紙
http://www.milliyet.com.tr/Siyaset/HaberDetay.aspx?aType=HaberDetay&Kategori=siyaset&KategoriID=4&ArticleID=1029944&Date

 民族主義者行動党(MHP)デヴレット・バフチェリ党首は、ある知識人の
グループが「アルメニア人に謝罪をする」キャンペーンを始めたことに対し、
「この人たちを恥ずかしく思う」と反感を示した。バフチェリ党首は、18日、
新聞社やテレビ局の代表と行った談話会で、以下のメッセージを発信した。

■ジェノサイドへの謝罪
彼らは頑なにキャンペーンを行っている。このキャンペーンを始めた人たち
を恥ずかしく思っていると申し上げたい。トルコ国民としてこのような行動に
出る人たちを恥じなければならない。

■エルドアン首相は事実を見ている
(エルドアン首相の予算案に関する発言で、国を分裂させはしないという
言葉を引用し) 総理が私と同じ考えであると評価付けしたこと、そして
2005年のディヤルバクル訪問後にトルコで何がなされようとしているのか
についてさらに理解を深めたという考えをもっていることが、重要な一歩
だと私は見ている。民族主義者行動党は彼の考えと合致しているという
意味ではない。明白な真実がある。この真実をすべての人が見られる
ようにするという観点から、重要な一歩である。

■解決の場は、通りでない
分離主義テロと民族問題の論争と共に議論されようとしている宗派論争に、
解決不可能な問題が生じる前に解決策を見つけなければならない。解決
の場は通りであってはいけない。政党事務所への投石であってはならない。
この問題を解決するのはトルコ大国民議会(TBMM)である。議会外での
反対者を増やしてしまうと、インティファーダが始まり、子どもたちに波及し、
反乱が続き、内戦が良くも悪くも方向付けをすることになる。トルコにとって
残念な結果をもたらすことになる。
5名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/07(木) 23:57:43 ID:ZxF4JaA0
C・アズナブールさん、アルメニアの駐スイス大使就任を承諾
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_cul&k=20090213021155a
6名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/08(金) 17:12:14 ID:NOGtCfWz
「アルメニア人への謝罪」キャンペーンに研究者から反発 2008年12月24日付 Milliyet紙
http://www.milliyet.com.tr/Siyaset/HaberDetay.aspx?aType=HaberDetay&Kategori=siyaset&KategoriID=4&ArticleID=1031965&Date

 ある知識人グループが先導して行った「アルメニア人への謝罪」キャン
ペーンに対し、声明を発表した205名の研究者は「具体的な歴史史料に
即していないキャンペーンは非科学的であり詭弁である」と明言した。

 議論を巻き起こしている「アルメニア人への謝罪」キャンペーンは
エーゲ大学の教員が多数を占める研究者グループから反発を引き
起こしている。エーゲ地方出身者の研究者プラットフォームが中心と
なって始められ、205名の研究者の署名が集まったキャンペーンの
記者会見で、「謝罪します」というキャンペーンを始めたグループに対し
「敵への協力者」や「ソロスの手先」と名指しして非難した。

 会見にて「謝罪キャンペーンは帝国主義や、国民国家を分断し
支配しようとする戦略の延長線上にあるものである」と述べられた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ジョージ・ソロスはユダヤ系アメリカ人の投機家。投機家として
莫大な富を稼ぐ一方、ソロス財団を中心に慈善事業に力を入れている
という。彼の慈善活動の中心をなす理念が「開かれた社会」。絶対的な
権力構造をもつ国家や社会(閉じた社会)に対し、批判的な思想を
生み出すための活動を支援している。
7名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/09(土) 01:04:15 ID:e2dLPw6z
アルメニア人の歴代有名人

ジャック ケボキアン(安楽死の専門家、服役中)
アナスタス ミコヤン(スターリン時代の政治家)
カルースト ガルベンキアン(20C最大の石油フィクサー)
ウィリアム・サロイアン…小説家(アメリカ)
シャルル・アズナヴ−ル(本姓アズナヴーリアン)…歌手(フランス)
アーシル・ゴーキー(本姓アドイアン)…画家(アメリカ)
アーチボルド・コーチャン…ロッキード社副会長(アメリカ)
アルチュール・アダモフ(本姓アダミアン)…劇作家(フランス)
アナスタス・ミコヤン…政治家(ソ連)
アルチョム・ミコヤン…ミグ戦闘機設計者の一人(ソ連)
アラム・ハチャトリアン…作曲家(ソ連)
ロリス・チェクナヴォリアン…指揮者(イラン)
カテリーナ・マヌーキアン…ヴァイオリニスト(カナダ)
シェール(本名Cherilyn Sarkisian)…歌手(アメリカ)
シルヴィ・ヴァルタン…歌手(フランス)
アブラハム・ドーソン(本姓ドゥスニアン)…歴史家(スウェーデン)
8名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/10(日) 02:10:00 ID:0ppQIyLF
トルコによるアルメニア人大虐殺には左翼のユダヤ人バルブスも一枚噛んでいる。
ロシア出身で主にドイツ・スイスで活動したバルブスは優秀なマルクス主義者であり、
レーニン、トロツキーと親しく、トロツキーと永続革命論を練り上げたが、
一方では株仲買人や武器商人として暗躍し、
バルカン戦争と第一次世界大戦では青年トルコを全面支援し、顧問にもなって、アルメニア人大虐殺に深く関与した。
ロシアで2月革命が起きると、かねてから親交のあったドイツ参謀本部にかけあって、
レーニンらボリシェビキ続いてマルトフら左派メンシェビキを封印列車でロシアに帰国させ、

また、ドイツ参謀本部からの莫大な支援金をスウェーデンで経由でボリシェビキに送った。
彼は革命後のロシアをその政治感覚、財力、「嗅覚神経」とで操ろうとしたが、
レーニン、トロツキーに絶交され、ドイツ(スイスだったかな?)で逝った。
彼とレーニンとの関係を示す書類はソ連国内で処分されてしまったこともあって不明確だが、
とにかく金に汚く貪欲で無節操な人物であったことは事実らしい。
オスマン帝国の青年トルコ政権に与えた影響度もより一層の解明が待たれる。
98:2009/05/16(土) 02:50:38 ID:bBF2DjYp
また間違えた
○>バルブス
×>バルブス

それにトルコはオスマン帝国時代にはロマニオット(ギリシア系)、スファルディ、
ミズラヒー、アシュケナジーを問わずユダヤ人を保護し、
トルコ革命の際、ケマルの国民軍はイズミルのギリシア人地区と
アルメニア人地区は徹底的に破壊したが、ユダヤ人地区は無傷。
イスラエル建国から現在にいたるまでトルコ共和国はイスラエルのマブダチで、
イスラエルと軍事同盟を組み、合同軍事演習は幾度となく行われている。
10名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/16(土) 05:28:32 ID:1ZdwiY5S
今のアルメニアって、大アルメニアの東端なんだよね
11名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/17(日) 00:11:31 ID:peFE/1GI
白人系ユダヤ人と現在のアルメニア人はもともと同じ種族?
12タコス:2009/05/17(日) 22:05:32 ID:ugca3QMg
>>11
むしろ白人系ユダヤ人はハザールの子孫だから
アゼルバイジャンに近い。
ま、結局アルメニア人虐殺騒ぎでドサクサにまぎれて
トルコを占領したろうっちゅう英仏の思惑を感じる。
正直ユダヤ(=欧米)人とアルメニア人とロシア人とトルコ人とクルド人の関係って、
メッチャ複雑な感じだよな。頭が混乱してくるわ。
カフカスの紛争でも莫大な金と利権が絡んで、訳が分からん感じだよ。
極東の日本と中国・朝鮮の比じゃない罠
13名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/20(水) 06:47:06 ID:QbzOcRPk
規制に巻き込まれておりました

ハザール人て突蕨系遊牧民?超好戦的戦闘民族じゃん。で、現イスラエル支配者層?
ぐぐってたらホロコースト有無論争とかでてきた。
教えてくれてありがとう!いろいろ興味が湧いてきた。
14名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 18:36:31 ID:ESP/vCVi
>>13
>ハザール人て突蕨系遊牧民?超好戦的戦闘民族じゃん。で、現イスラエル支配者層?
隠猷太と呼ばれている、他民族への成済ましに特化した害人種が
今ヨーロッパとアメリカ、オセアニア、北アフリカを支配しているとも言えるね。
15名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/31(日) 21:14:03 ID:Si9T68Bs
アルメニアについて語るなら 五井野 正 博士 は外せません。

ご存知ないかたは、驚かれると思います。
http://www.avis.ne.jp/~wippii/keireki.html
16名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/01(月) 00:36:04 ID:ftFLd+OA
>今ヨーロッパとアメリカ、オセアニア、北アフリカを支配しているとも言えるね。
先生!ロシアはヨーロッパに含まれますか?
17名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/04(木) 19:14:18 ID:4TtwLr+a
>そして、商業においてはユダヤ人が3人(若しくは束に)になっても
>敵わない程に商才の高い国民性の国として発展しています。
そんなに商売上手なイメージないけどなあアルメニア。聞いた話では経済そうとうヤバイらしいし。
でもまあ死ぬまでに行ってみたい国のひとつではある。
18名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/11(木) 13:41:56 ID:hhkd5Sv1
かわいそうだな。
あと、ただでさえアルメニアはスポーツ盛んじゃないのにもったいない。

> アルメニアの選手が兵役を苦に自殺
> http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090611-00000021-ism-socc
>
>  現地時間9日、U-19アルメニア代表のサルキス・アロヤン選手が飛び降り
>  自殺したことが分かった。ロイター通信が報じている。
>
>  警察の発表によれば、同選手はエレバン市内中心部にある橋から30メートル下の
>  ラズダン川に投身自殺を図った模様。犯罪の線は薄いという。
>  なお、アロヤンの友人の証言によれば、同選手は、トップレベルのサッカーから
>  兵役のために離れなければならないことを苦にしていたとのこと。
19名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/14(日) 13:51:52 ID:DVbYo/GC
>>11
今のアルメニアはほんと小さい
20名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/14(日) 20:35:48 ID:D2ZOydum
「チン、チャン、チョン」と言われ続け
すっかりアルメニア嫌いになりました。
21名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 15:51:10 ID:pwsA0yFa
>>16
地理的な視野から見ればロシアはヨーロッパに含まれるね。
ただ、歴史的な視野から見ればアジアとも交わる箇所が多い。
22名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 22:53:08 ID:NmyLeo9h
シリア情勢:大統領のアルメニア訪問 2009年06月18日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20090618_193333.pdf

 欧米並びに高位のシリア筋が本紙に述べたところによれば、ダマスカスは、
トルコ・アルメニア間の歴史的不和解決のために仲介役を演じる予定である。
1920年代にトルコ軍がアルメニア住民に対して行ったとされる虐殺が両国間
紛糾の原因であり、アルメニア側は虐殺犠牲者が数十万に及んだと主張する。

 上述の情報源は、この虐殺問題が、現在2日間のアルメニア訪問を行って
いるアサド大統領とアルメニア首脳との協議において重要な議題の一つとなる
と述べた。また同筋は、アンカラ、エレバン双方と強い関係を有するダマスカス
なら、この、歴史的に重要かつ微妙な問題に対処可能であり、その下準備の
ためダマスカス政府は過去数カ月間、両国に対し明らかに柔軟な姿勢を見せ
ていると指摘した。更に、この根深い問題の終結を好まない複数の国際的勢力
が介入しない限り、ダマスカスの試みが成功を収めると予測した。

 アルメニア虐殺は、トルコのEU加盟の障害となってきた問題である。この数年、
加盟に向け尽力してきたトルコだが、人権問題、世俗体制でありながらイスラーム
国家である(点がEU側に受け入れられない)など数々の障害にぶつかってきた。
一方で、シリア大統領は欧州首脳らに、ユーロ圏にトルコが参入する妥当性を
説いてきた。もしこれが実現すれば、シリアの北の国境のすぐ向こうはEUという
ことになり、経済的にシリアにも有利となる。

 トルコは、虐殺事件を認めないことにより、アルメニアだけではなく合衆国や
欧州諸国との関係を危うくしている。例えばフランスは、アルメニア民族に対する
虐殺を認めよとアンカラに要請したが、トルコ側は、それは戦時下で起きたこと
であり、民族性を標的とした「虐殺」とは異なるとして反論した。
23名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 22:54:41 ID:NmyLeo9h
 昨日、サルキスヤーン・アルメニア大統領との会談後の共同記者会見に
おいて、アサド大統領は、シリア・アルメニア関係では種々の方面でペース
アップの必要があると述べるかたわら、トルコ・アルメニア関係での進展には
安堵しており、シリアが両国と有する強い紐帯により、これを更に進めたい意向
を表明した。また、アサド大統領は、中東和平問題に関するシリアの見解を
アルメニア大統領に伝え、和平パートナーとしてのイスラエルの不在により
プロセスが停止しているが、和平に向けた協議や作業が停止しているわけ
ではなく、交渉相手の用意が整えは和平プランも準備ができると述べた。

 シリア国営新聞、テレビ、中でも体制に近いものは、大統領の今次アルメ
ニア訪問報道に多大な時間、紙面を費やし、いかにこれが両国関係に寄与
するかというその重要性に焦点をあてた。また、シリア国内アルメニア人の
社会経済状態を詳細に報じ、彼らが経済的、文化的にシリア社会の重要な
構成要素として溶け込んでいる様子を伝えた。

 国内アルメニア人の最大人口は、シリアの経済的首都とされるアレッポ
在住であり、アレッポ商工会議所には約千名のアルメニア系ビジネスマンが
加盟している。故ハーフィズ・アサド大統領がアルメニアを訪問したのは30年
前のことであり、ソ連が崩壊する前、つまりアルメニア独立以前であった。
24名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 18:18:17 ID:B0usNN1N
中近東では隠れアルメニア人が多いと言われているらしいな
25名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/23(火) 22:26:25 ID:JaCR+Rdb
日本ではアルメニアをはじめカフカースに関する専門書籍がほとんど出ていない
26名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/07(火) 14:21:11 ID:3eTEE2Xt
1922年に殺害されたジェマル・パシャのドラマ 2008年10月11日付 Milliyet紙
http://www.milliyet.com.tr/2008/10/11/guncel/?ver=66

アルメニア人活動家らに1922年に殺害されたジェマル・パシャが、手紙で
「アルメニア人保護」を強く訴えていたことが明らかとなった。

ジェマル・パシャはアルメニア人活動家により1922年に「アルメニア人虐殺
の決定を下した一人である」として殺害された。しかし今回、彼が1915年に
第4師団司令官であった当時、副総司令官であったエンヴェル・パシャに
「追放されたアルメニア人の生命・財産・名誉を守る」よう、強い調子で訴え
ていたことが明らかになった。

参謀本部が、アルメニア人虐殺があったとする主張に対して、2006年に
始めた「オスマン古文書館所蔵資料とアルメニア人の活動」という(出版)
事業は、第8巻の出版により完結した。その第8巻では、1915年7月3日に
エンヴェル・パシャに送った「極秘かつ親展」扱いの電報で、特定の地域
から追放されたアルメニア人に関して次のような訴えが見受けられる。

「中立国家や報道機関がアルメニア人問題を取り上げはじめたように思い
ます。さらに彼らがキリスト教徒であるために、ドイツ人までも誤った情報に
踊らされていると、人々の話や遠回しな言い方から感じられます。アルメニ
ア人が追放される際、これに対して攻撃がなされたなら、国家の利益に
とってマイナスになることは明らかです。こうした事態が広がるのを防ぐため、
以下の措置が取られることを提示、提案します。
27名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/08(水) 14:54:35 ID:GhyeaqqJ
>>26の続き
■ 強い指示を出してください

1. 第4師団管区から追放されたアルメニア人の財産・生命・名誉を完全に
保証するよう、我々の側から関係者にはっきりと指示を出しました。他の
地域や州でもこの問題にきちんと重要性を与え、追放されるアルメニア人
の安全とあらゆる攻撃からの保護を保証するため、特にあなたの側から
強い指示を出していただくようお願い申し上げます。

2. ドイツ人が、ベルギーで住民退去措置を行ったことへの反発に対し、
彼らが自衛の目的で出した通達のように、キリスト教世界や海外の世論に
対して、オスマン政府の側から文書による詳細な通達によって問題を
はっきりさせる必要があると思われます。この通達で、アルメニア人と
彼らが戦時下に国家に対し背信行為を行った場所、その事件、関わった
人物などを公表し、政府の側の措置が国防のためであったこと、そして
これが必要であったと理解されると考えております。

■ 暗号への返事
ジェマル・パシャが暗号で送った電報に対し、エンヴェル・パシャが1915年
7月22日に送った返事には、「アルメニア人について必要かつ正しいと証明
された文書が、各大使を通して関係者に伝えられ、外国の新聞にも掲載
されました。この文書の写しは郵便で送られました。追放となった者の財産
と生命が守られることが伝えられました」と述べられていた。

■ ジェマル・パシャとは?
ジェマル・パシャことアフメット・ジェマルは、1872年ミディリに生まれた。
1808年から1918年の間、統一と進歩委員会のエンヴェル・パシャ、タラト・
パシャとともに重要な指導者の1人であった。この時代は後に「3パシャ政権」
と呼ばれる。オスマン帝国が第一次世界大戦に敗北した後、国外に逃亡した
ジェマル・パシャは、1922年7月21日にトビリシ(グルジアの首都)でアルメニ
ア人活動家によって計画された暗殺によりその生涯を終えた。ジェマル・
パシャはミリエット新聞の記者ハサン・ジェマルの祖父にあたる。
28名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 04:48:35 ID:3LcH99t8
アルメニア人テロ組織グループ
・ASALA(アルメニア解放秘密部隊)
・アルメニア人集団虐殺に対する正義の闘士(アルメニア人ジャスティスコマンド)
・ESAK
・グループ・オルリー(オルリー・アルメニア機関)
29名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 05:35:30 ID:v/k2BGHj
>>28
ロシアンマフィアよりタチが悪そうだな
30名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/08(土) 05:15:20 ID:ChU8DM+U
アルメニアからのWEB新聞記事が結構出ているみたい
http://www.newspaperindex.com/ja/%E6%96%B0%E8%81%9E/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%82%A2
31名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/02(水) 00:39:12 ID:s4YUQDxM
<トルコ>アルメニアと国交正常化で合意

 【エルサレム前田英司】トルコ、アルメニア両国は31日、共同声明を発表し、国交がなく断絶してきた両国関係の正常化を
進めることで合意したと明らかにした。ロイター通信などが伝えた。両国は今後6週間以内にそれぞれ国会承認などの手続き
を終え、国交樹立に正式署名する方針という。スイスが両国の交渉を仲介した。

 トルコとアルメニアは隣接しながら、91年にアルメニアが旧ソ連から独立して以来、国交はない。第一次大戦末期の
オスマン・トルコによるアルメニア人「虐殺」の歴史認識の違いや、アルメニアと隣国アゼルバイジャンの対立を巡り、トルコが
宗教的なつながりからアゼルバイジャンを支持することなどを背景に、対立を深めてきた。トルコのギュル大統領が昨年9月、
サッカー・ワールドカップ地区予選の観戦でアルメニアを初訪問し、和解の動きが加速した。

 共同声明によると、国交樹立後2カ月以内に、93年から閉鎖しているトルコ・アルメニア国境も再開される。

 トルコとしては長年の懸案を解決して、欧州連合(EU)への加盟促進を図る狙いがあるようだ。一方、内陸国アルメニアには、
トルコ国境が再開すれば欧州市場への「出口拡大」にもつながる。

32名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/05(土) 04:30:50 ID:Qn0BPrWU
>>31の詳細ソースURL

トルコ:アルメニアと国交正常化で合意
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090902k0000m030057000c.html
トルコとアルメニア、6週間以内に正常化合意へ
http://www.asahi.com/international/update/0901/TKY200909010444.html
アルメニアとの関係正常化へ大きな一歩―2つの協定に向け合意
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090901_070518.html
http://www.hurriyet.com.tr/gundem/12387460.asp?gid=229
33名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/05(土) 22:41:58 ID:1LS89nLL
>>30
世界に向けて低コストで発信ね

日本はプロパガンダで最後進国だな
34名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/06(日) 08:37:27 ID:LkFyzei3
hosyu
35名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/06(日) 20:40:42 ID:ftbe5l3d
アルメニアの民族主義政党、トルコとの合意に猛反発 2009年09月01日付 Hurriyet紙
http://www.hurriyet.com.tr/dunya/12395273.asp

 トルコ―アルメニア間の外交関係を新たに構築するための最後の調整は、
アルメニア野党による反発をもたらした。野党は、アルメニア側が、条件として
まずカルス協定を事実上認め、次にアルメニア人大虐殺を双方の歴史家の
協議議題として取り上げることを受け入れたと非難した。

 野党であるイルス党国会議員は「ステファン・サファルヤン協定により、
アルメニア側が4つの権利を放棄している」と述べている。

■野党が挙げたサルキシャン大統領の4つの背信行為

1.アルメニア側は虐殺を結論付けることで和平を結んだ。

2.アルメニアは損害賠償請求を行っていない。

3.アルメニアは、トルコを非難することを放棄している。

4.トルコ政府の提示する「ナゴルノ・カラバフ条件」を承認している。

野党は、1915年の事件を調査するための委員会の設立も拒んでいる。
36名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/06(日) 20:47:03 ID:EaxQ5R6/
Rマニア
37名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/08(火) 18:30:30 ID:pZmh3gjz
トルコ・アルメニアの関係改善の動きに、アルメニア・ディアスポラ団体反発
2009年09月04日付 Milliyet紙
http://www.milliyet.com.tr/Siyaset/HaberDetay.aspx?aType=HaberDetay&KategoriID=4&ArticleID=1135396

 欧州アルメニア同盟は、トルコ・アルメニア間で仮調印された議定書を
「危険な後退」であるとした。

 この発表は、ディアスポラ団体が議定書の実施を困難にさせ、また可能であれば
阻止する目的であらゆる手段を講じることを最初に示したという点で、重要である。

 ディアスポラ団体は発表で次のような見解を表明した。
「調印された議定書と国際的な強い圧力により、アルメニアが何年もの間拒んで
きた前提条件がトルコによって押し付けられてしまった。欧州アルメニア同盟は、
この議定書を、アルメニアの伝統に則った(従来の)トルコとの関係が、前提条件
なしに正常化される政策であるからして、危険な後退だとみなしています。トルコ
政府の前提条件は、アルメニアが独立前に署名した古く、正当性を欠く協定の
承認を含んでおり、国際法の基本原則に反したものです」

 ダシュナク党のヨーロッパ共同党首のムラト・パパズヤンは会見で、
「アルメニア人虐殺訴訟は危機的状況にある。ナゴルノ・カラバフ問題は危機的
状況にある。アルメニア政府は独立国アルメニアの建国から今日までの中で、
最大の政治的過ちを犯そうとしています」と述べた。
38名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/08(火) 18:39:15 ID:pZmh3gjz
遅くとも春には国境開通―ダヴトオール外相、対アルメニア問題の見通しを語る
2009年09月02日付 Hurriyet紙
http://www.hurriyet.com.tr/gundem/12396406.asp?gid=233

 ダヴトオール外相は、現在起こっているプロセスは新しいものではないと述べ、
「国境開通を春に間に合わせたいと考えている。年始頃にも開通の可能性がある」
と話した。同外相は、現状は誰の利益にもならないと強調した。

 アルメニアとの間で4月に仮調印がなされた議定書の署名に6週間を残し、
アフメト・ダヴトオール外相は、「国境開通を春に間に合わせたいと考えている。
年始頃にも開通の可能性がある」と話した。

 ダヴトオール外相は、昨日北キプロス・トルコ共和国にてNTVの質問に回答した。
トルコ―アルメニア間の接近において双方の見解の相違はないと述べた同外相は、
「危機の固定化に結びついた国境閉鎖は我々の手の中で爆発寸前の爆弾のよう
である」と話した。現状が誰の利益にもならないと強調する同外相は、アルメニア
との間で実施されるであろう正常化のプロセスを以下のように説明した。

 「トルコとアルメニアがスイスの仲介の下続けてきた努力の中で仮調印を行った
『外交関係の基礎議定書』と『二国関係の進展議定書』の中で国境が定義される
ことは、重要な要素である。アルメニアとの議論は、世論に対して『中断した』と
公表された瞬間も続いていた。現在起こっているこのプロセスは新しいものでは
ない。4月に仮調印がなされた文書がいつか署名されるだろうとは知られていた。
(1921年の)カルス条約とともに生じた国際標準に沿って国境は定義されるべき
である。それなくして、隣国関係への言及はありえない。」
39名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/10(木) 17:36:22 ID:nk/MZtU7
 トルコとアルメニアの関係改善の動きを見て気がかりだったのは、アゼル
バイジャンの反応だった。アゼルバイジャンからしてみれば、兄弟国である
トルコが突然敵対国であるアルメニアとの関係を改善する動きに出たことは、
裏切り行為のように受け止められかねないからだ。

 しかし、関係改善のニュースの後に出てきたのは、アルメニアがアゼル
バイジャンに対して、5つの地区を返還するという話だった。つまり、トルコは
アルメニアとの関係改善の動きのなかで、十分にアゼルバイジャンを考慮に
入れていたということであろう。

 結果として、アゼルバイジャンもアルメニアとの国境を開放する方向に
向かい始めている。そうなれば、早晩、アゼルバイジャンとアルメニアとの
間に横たわる、ナゴルノ・カラバフ問題も解決に向かうだろう。

 結果がそうなれば、アゼルバイジャンを玄関口とし、アルメニアを経由し、
中央アジアのエネルギー資源がトルコに届けられることになるのではないか。
そうなれば、3国にはお互いにメリットがあるということであろう。
ぜひそうあってほしいものだ。
40りょ:2009/09/10(木) 22:10:50 ID:sOBVj7pU
話はずれるけど、ちょっと昔に、アルメニア人の大学教授が、朝鮮人は民族だが、日本人は国民だといっていた。
41名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/22(火) 01:17:43 ID:W965lf9n
アルメニア、トルコ軌道対応の機関車・貨物車を発注 2009年09月14日付 Yeni Safak紙
http://yenisafak.com.tr/Dunya/?i=210966

 アルメニアがトルコの鉄道の軌道に合わせた三台の新しい車体を注文した
ことが発表された。ポーランドのポズナンスキ車両製造会社が機関車を含む
三台の新しい貨物列車を近々アルメニアに納品する予定という。新しい貨物
列車は、トルコ行きの路線で使われる。

 ポーランドのラジオ局マーキュリーラジオのニュースによると、アルメニアの
ワルシャワ大使アショット・ガロヤン氏が同社を訪れ、同社責任者と契約書に
サインをした。ポーランドの新聞ヴィボルチャ紙はアルメニアが列車を注文した
ことが会社を経済危機から救ったと報じた。ポズナンスキ会社は世界的な
経済危機を理由に九月に多数の従業員を解雇することを計画していたが、
アルメニアの列車の注文が会社で働く者たちの顔を笑顔にした、という。

 アルメニアは二国間にある既存の鉄道が再び利用できるようになることを
望んでいる。エリヴァン(のアルメニア政府)はカルスからギュムリュまで
伸びる鉄道で必要な点検と修理が終わるのを待って、二国間での貨物と
旅客の運送が始められることを意図している。ロシア鉄道傘下の南カフカス
鉄道会長のアレクサンドル・グネッソフ氏は先日、ギュムリュとトルコのカルス市
の間で鉄道交通を確保するというアルメニア政府の意向を言明していた。

 クズネッソフ会長はアルメニアのメディアに向けての説明で、エリヴァン政府
とアンカラ政府がプロジェクトに青信号を灯した場合には、南カフカス鉄道は、
アルメニア側のアフルヤン-2駅を通る形で、二国間の鉄道運営をする準備が
あると述べている。クズネッソフ会長はこのプロジェクトにより、アルメニアと
トルコの間に貨物と旅客の運送も提供されるという。

 南カフカス鉄道は、アルメニアの鉄道を管理するために設立された私企業
である。2008年1月16日にロシア−アルメニア間の鉄道の営業権を獲得した
同会社は、今回の発表に先立ち、アルメニア鉄道のために57億ドルの投資を
行うとの発表を行っている。
42名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/23(水) 19:46:39 ID:E5OeGKqP
トルコと関係正常化交渉のサルキシャン・アルメニア大統領「空気を食べては生きられない」
2009年09月21日付 Zaman紙
http://www.zaman.com.tr/haber.do?haberno=894932

 ロシアで発行されているモスコフスキー・コムソモーレツ新聞に語ったアルメニアの
セルジ・サルキシャン大統領は、トルコとの関係正常化を主張した。アルメニア大統領は、
ロシアとの関係発展を妨げる可能性のあることはしないと述べ、以下のように続けた。

 「モスクワがアンカラを戦略的パートナーとみている以上、我々のトルコとの関係改善も
受け入れられるだろう。アゼルバイジャンもロシアの戦略パートナーだ。ロシアは強国で、
自国の望む国と友好を築く。では、我々は何を食べていけばいいというのか。空気をか。
我々(アルメニア)がグルジアと関係をもとうとしていると、我々に怒りの矛先を向ける
ものがいる。言いたいやつにはいわせておけばいい。我々はグルジアとの関係を壊す
ことはしない。二国(グルジアとアルメニア)は、とても近い国どうしだ。」

 サルキシャン大統領は、ロシアとグルジアの間で5日間続いた戦争中、(グルジアの)
ティフリスから来るはずの列車がとまり、アルメニアではガソリンさえ不足したと述べ、
「我々は四方を囲まれている。トルコがあり、アゼルバイジャンがあり、ナゴルノ・カラ
バフ問題がある。イランと鉄道ラインを結びたいが、この点でロシアは我々に協力して
くれない。イスタンブルは100年前とは違う。バクーも20年前とは違うのだ。したがって
交渉を続行していく。」と論じた。
43名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/25(金) 08:14:21 ID:8vVLHt9z
トルコ外交したたかです
44名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/13(火) 20:28:21 ID:77t4ZPe6
アルメニア・ロビー、関係正常化支持のオバマ大統領を非難
2009年10月10日付 Zaman紙
http://www.zaman.com.tr/haber.do?haberno=901949

 アメリカ・アルメニア人国民委員会(ANCA)は、トルコ・アルメニア関係正常化
合意文書の署名に対し、強い反発を示した。ANCA委員長のケン・ハチキアン氏は
声明の中で、アメリカ合衆国バラク・オバマ大統領を約束を破ったとして非難した。

 ハチキアン氏は、オバマ大統領が1915年アルメニア人大虐殺の事件に関する
約束を守るのではなく、「全く逆の方向に進んでしまい、包囲された状態のアルメ
ニアを苦しめるために全外交力をつぎ込んでいる」と述べた。

ANCAは、別の声明においても、「アメリカ合衆国ヒラリー・クリントン国務相が、
チューリッヒでの調印式に出席したことは、悲しむべきことだ」とした。声明では、
「オバマ政権が、一方的な譲歩をアルメニアに無理やり受け入れさせることは
軽率な行為であり、長期的に見てより多くの問題を引き起こすであろう」と述べた。
45名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/14(水) 07:27:52 ID:xHQt8yGS
>>44
まあ、西アジアの朝鮮人の言うことをまともに受けてはきりがない。
オバマはよくやったといえる。

ちなみに、トルコと国交正常化しなくて困るのはアルメニアの方。アルメニアは
西の朝鮮人といわれているぐらい傲慢な民族で、周囲から総スカンを食らって
おり、物資の投入もままならない。アルメニアが日干しにされても、トルコは
何も困らない。その立場を理解せず、声だけ大きくても、利益どころか害にしか
ならない。

ついでに、大声を挙げると、相手国の「漢奸」が騒ぎ、自国のマイナス印象操作
してくれる国なんて、日本(日奸)以外に殆どないからな。
46名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 12:59:17 ID:dXqBuhD9
トルコ・アルメニア合意文書、難産の末、調印 2009年10月10日付 Milliyet紙
http://www.milliyet.com.tr/Dunya/SonDakika.aspx?aType=SonDakika&ArticleID=1148740

 数か月間に亘る交渉を経て、スイスのチューリッヒでトルコのアフメト・ダウト
オール外相とアルメニアのエドゥアルド・ナルバンジャン外相が、二国間の関係
改善と国交樹立を謳った2つの合意文書に調印した。土壇場で、アルメニア側が
懸念を表明し調印式(開催)を危機に陥れたものの、アメリカとスイスの仲介に
よって危機は回避された。

 調印がなされるかどうかという危機的な状況を招いたのは、トルコのダウト
オール外相が調印式の後に行う予定にしていた声明文案に対する、アルメニア
外相エドゥアルド・ナルバンジャンの抗議だった。トルコ側は、声明に包括的な
内容をもりこみ、ナゴルノ・カラバフ問題に直接言及しないものの地域の安定を
強調していたが、その際、トルコが使った表現の一部に対し、ナルバンジャン
外相が不快感を示した。ナルバンジャン外相は、合意文書とナゴルノ・カラバフ
問題が関連しているという理解につながる表現を声明文に載せないよう要求した。

 アルメニアは、「この合意文書とナゴルノ・カラバフ問題は関係ない。関連は
あってはならない。このプロセスは、(他の問題によって)条件づけらることなく
進められる。」とのメッセージを表明した。アルメニアのこのメッセージが、ナル
バンジャン外相の行う予定の声明文にも反映し、そこでは「前提条件なし」という
表現が使われることが明らかになったため、トルコ側もこれに抗議した。

 決裂の危機が増したため、ダウトオール外相は、アンカラとコンタクトを取り、
アブドゥッラー・ギュル大統領とレジェプ・タイイプ・エルドアン首相に説明を行った。
説明の中では、「調印式後の声明を見送る」という形での妥協案が検討されている
ことがアンカラに知らされた。アルメニア側の抵抗が増したため、トルコは、スイス
を通じ、「そうであるならば、調印式後の声明はともに見送ろう」という提案を公式に
伝えた。この提案をアメリカ、ロシア、そしてフランスが、全面的に支持した。
47名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 13:00:11 ID:dXqBuhD9
 声明の発表にこだわったナルバンジャン外相は再び抵抗したものの、今回は、
アメリカのヒラリー・クリントン国務長官が圧力を加え、アルメニアを「演説なしの
調印式」という結論に落ち着くよう説得した。その後、ダウトオール外相とナルバン
ジャン外相は、カメラの前にたち、歴史的重要性を持った2つの合意文書に調印した。
今後は、この合意文書の両国での承認プロセスに注目が集まる。

 アメリカ政府は、今後、両国が意見の相違を克服するため、外交レベルで手助け
をするつもりである。アメリカは、地域における平和と安定の確立を、優先順位の高い、
アメリカの国益に適うものとみなしており、関係正常化の過程に対し、最大級の支援
を行っている。この枠組みで、アメリカのオバマ大統領は、アルメニアのセルジ・
サルキシャン大統領に電話した。アンカラとエレバン(アルメニアの首都)の接近に
直接かかわり、それを誘導したものの一つがEUである。ブリュッセル(EU本部)は、
調印が、トルコとEU、そしてアルメニアとEUの関係にとっても大変有益な貢献に
なると明確に述べている。

■分刻みの危機

17:30 トルコのアフメト・ダウトオール外相とアメリカのヒラリー・クリントン国務長官が会談。
17:50 EUのハビエル・ソラナ上級代表、到着。
17:54 報道陣、調印式の行われる部屋へ移動。
17:55 フランスのベルナール・クシュネール外相、到着
17:58 ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相到着。
18:20 トルコのアフメト・ダウトオール外相、到着。
18:25 「危機の報せ」が来始める。
18:30 報道陣が調印式の行われる会場から追い出される。
19:39 EUが声明を発表し、「調印」を祝福。
19:47 アメリカのヒラリー・クリントン国務長官が来場。
19:49 アルメニア系歌手で駐スイス大使シャルル・アズナブール、そしてアルメニア代表団、来場。
20:39 EUが、「祝福」メッセージを撤回
20:10 危機が克服され、文書に調印するとの知らせ。
20:13 代表団が会場に入場。
21:17 調印。調印には5分しかかからなかった。
48名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/15(木) 13:01:07 ID:dXqBuhD9
■最後の写真が多くを物語る

 チューリッヒ大学は、昨日、たぶん、歴史上最も活発で、混沌とした一日を過ごした。
全員が「この仕事はもう終わり」という雰囲気で笑顔を振りまきながら訪れたこの大学で、
数時間後に起こることは、「小さな可能性」としてさえ考えられていなかった。調印式を
主催したスイスのミッシェリーヌ・カルミー・レイ外相が初めて相対した賓客は、EUの
ハビエル・ソラナ上級代表であった。ソラナ代表は、いつもどおり、今回も暖かい態度を
示していた。それに続いて到着したフランスのベルナール・クシュネール外相と、ロシア
のセルゲイ・ラヴロフ外相も、二カ国が調印というステージにまでたどり着いたことに
喜んでいることをはっきり示す態度をとっていた。

 こうなると、次は、関係正常化プロセスの鍵を握るアメリカのヒラリー・クリントン国務
長官の登場が待たれた。しかし、ここからが長かった。なぜなら、調印式に関して問題
が発生したとの情報を得たクリントン国務大臣は、いったん会場に向かったにも関わ
らず、瞬時に判断して引き返し、ホテルに留まったからだ。危機の報せが届き始めた
状況のなか、トルコのダウトオール外相は、式典会場に到着した。出迎えのときに、
スイスのカルミー・レイ外相にキスしなかったただ一人の男性外相は、彼だった。

 調印が見送られる危険性が高まり、クリントン国務大臣とナルバンジャン外相が
すぐには、式典に来ないことがわかると、式典の準備は繰り延べとなり、式典を行う
予定の会場からは報道陣が追い出された。この後は、完全な混沌と、誤った情報が
乱れ飛ぶなかで時が過ぎた。国の代表団からは米粒ほどの情報も漏れては来ず、
絶望したスイスの担当者は、報道センターと化したホールのスクリーンに、式典会場
に関する映像に代わって、サッカーの試合の映像を映し始めた。

 約3時間の待機の後、式典会場へ入場した際に示された写真は、多くのことを
物語るものだった。式場では、笑みを浮かべ、自信に満ち、ゆったりとした表情の
ダウトオール外相に対し、困った状況であることがその表情から読み取れるナルバン
ジャン外相の姿があった。ナルバンジャン外相は、まるで関係改善の合意文書ではなく、
死を命じる勅令にサインをするかのようだった。
49名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/19(月) 15:37:38 ID:OFlrsbvI
 トルコとアルメニアとの関係改善が一気に進み、両国の国民が友好的に
成るかと言えばそうではあるまい。しかし、スイスのジュネーブで行われた
トルコとアルメニアの関係正常化調印式では、アメリカやヨーロッパ諸国が、
アルメニア側に対し圧力をかけてまで合意に到らせていることから見て、
今後経済的な支援をアルメニアに実施していくものと思われる。そのことは
徐々にではあるが、アルメニアの経済状態を改善していくことに結びつき、
アルメニア国民の間の反発も和らいでいくことを期待したい。

 今回のトルコとアルメニアの関係正常化に対し、アゼルバイジャンは怒りを
あらわにしているが、今後、1993年のアルメニアがアゼルバイジャンとの戦争
以来、占領したままになっているナゴルノ・カラバフ問題で、トルコとの交渉の
中でアゼルバイジャン側に返還していくのではないかと思われる。既にナゴル
ノ・カラバフの7地区のうち、5地区をアゼルバイジャン側に返還する合意が
出来ているという情報が流れていることからも、この問題の解決については
楽観できるのではないか。

 アルメニアのナルバンデアン外相は、調印式でアメリカ・ロシアの圧力に
よって合意に至らしめられたことから、不満の表情を隠さなかったと伝えられ
ている。しかし、その二日後、トルコのブルサ市で行われたサッカー試合に、
アルメニアのサルキシアン大統領が、観戦のためトルコを訪問している。
サルキシアン大統領がどのような表情を見せるのかが注目されていたが、
彼はいたって明るく、楽しかったと賞賛してさえいる。

 つまり、サルキシアン大統領は、アルメニア人に対するゼスチャーとして
不満の表情を見せたのであり、決して合意そのものに不満だったのでは
なかったものと思われる。これといった資源も産業も持たないアルメニアに
とっては、人材が自由に国内外を移動できることが、唯一の財産であろう。

 今回のトルコとアルメニアの合意は、アルメニアに対し外国、海外へのアク
セスを与えるという性格のものであったと思われる。その関係正常化合意の
目的の根底にあったのはアルメニアの経済活性化であり、トルコにとっては
新たな投資先、輸出先の確保であったということだ。
50名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/26(木) 19:01:42 ID:0j4Y2kAc
アゼルバイジャン、アルメニア両首脳、ドイツで会談 2009年11月22日付 Yeni Safak紙
http://yenisafak.com.tr/Dunya/?i=224849

 アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領とアルメニアのセルジ・サルキシャン
大統領は今日ドイツのミュンヘンで会談した。

 欧州安全保障協力機構の共同議長であるフランス人のベルナール・ファシェ氏は、
両国の大統領がカラバー問題の会談において「重要な進展」と見せたと述べた。

 フランスの在ミュンヘン総領事官邸で行なわれた会談で、アゼルバイジャンの
エルマル・メメドヤロフ外相、アルメニアのエドゥアルド・ナルバンジャン外相、
欧州安全保障協力機構ミンスクグループの共同議長のベルナール・ファシェ氏(仏)、
ユーリ・メルズヤコフ氏(露)、ロバート・ブラッケ氏(米)と欧州安全保障協力機構
議長代表アンジェイ・カプシュクAnjey Kasp?ikも参加した。

 約4時間にわたる会談に続きアリエフ大統領とサルキシャン大統領は、総領事
官邸から別々に出て帰国の為に空港に向かった。

 ファシェ共同議長は、会議後に新聞記者に対して行なった会見で「いくつかの
重要な進展があった。同時にいくつかの問題点も確認した。」と述べた。ファシェ
共同議長は、ロシア、アメリカの共同議長と共に、両大統領が次に行なう会談の
ための準備を整えると述べた。しかし、ファシェ共同議長は、アリエフ大統領と
サルキシャン大統領の間で次の会談の時期について明らかにしなかった。

 両大統領はというと、会談後に会見を行なわなかった。
51名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/26(火) 20:30:28 ID:MX4vx7r/
Taha Akyok コラム:アルメニア議定書に暗雲 2010年01月20日付 Milliyet紙
http://www.milliyet.com.tr/ermenistan-protokolu-zora-girdi/taha-akyol/siyaset/yazardetay/20.01.2010/1188258/default.htm?

 アルメニア憲法裁判所は議定書の一本の柱を折ってしまった。今後、両国関係が
進展するのはかなり難しくなるだろう。この事態を受け、タシュナク派と在外アルメ
ニア人らは今とても安堵している。裁判所の決定を調べてみた。決定の条項では、
『議定書は合法である、承認した』となっているが、根拠条項の第5項には「議定書
のアルメニア側の柱は崩れ落ちている」と書かれているも同然である。

 この第5項の要約は次の通り。
「アルメニア-トルコ間の議定書は、アルメニア憲法の序文と独立宣言の第11項に
反する形で解釈されることはあり得ないし、適用されることもありえない」
アルメニア憲法の序文は「独立宣言に刻まれた国家的目標」について説明して
いるのだ!独立宣言の第11項には、「オスマン時代のトルコと西アルメニアで
起きた1915年虐殺の国際的認識」を、アルメニア共和国に「任務」として課しており、
これを「国の目標」としている。このように裁判所は、要約すると次のようなことを
述べているのだ。「議定書に問題はないが、共通歴史委員会を設立し1915年事件
が虐殺であるかどうかを議論することはありえない」

■誰のせいか?

 しかし議定書には基本的な3本の柱があった。
・両国の国土保全と2国間の国境再確認。
・共通歴史委員会を設立し1915年事件を検討する。
・議定書が両国の国会により承認されてから2ヶ月後に国境を開放する。

 アルメニア憲法裁判所は「事件の議論」の道を閉ざして、議定書の歴史委員会
という柱を壊したのだ!外務省の言葉によれば「変形させてしまった」のである。
トルコの主な主張のうちの1つは、共通歴史委員会を通して、虐殺の主張が議論
できるようになることであった。これが実現しなければ、トルコがいかに民主主義
の国だからと言って、議定書をトルコ大国民議会(TBMM)へ送ることはできないし、
TBMMも承認できない!
52名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/26(火) 21:17:51 ID:MX4vx7r/
 両国の常識ある人々に平和への希望を訴えかける議定書は、ナゴルノ・
カラバフでの進展が見られなければ、トルコのせいで手詰まりになると思われる
一方・・・議定書はアルメニア憲法裁判所のせいで袋小路に押しやられているのだ。
しかしタシュナク派と在外アルメニア人はそれゆえとても安堵しているのだ!

■責任はアルメニアにある

 在外アルメニア人の重鎮であるハルト・サスンヤン氏は、昨日(19日)の
「カリフォルニア・クーリア」の記事で、もう「歴史委員会で虐殺について議論が
なされえない」ということを喜々として説明しており、更にはもっと踏み込んでいた。
氏によると憲法裁判所の決定は、1921年のカルス条約も「認められない」という
ことになっていたのだ!

 これは馬鹿げたことだ。このような解釈は在外アルメニア人らの馬鹿さ加減を
示すだけだ。しかし次のことは絶対である。アルメニア憲法裁判所は「虐殺」
という阻止材料を示しながら、議定書を「変形させた」のだ。

 トルコはこの議定書を承認して良かった!今こそトルコは素晴らしい意図を
世界中に説明することで、新しい議論の根拠を勝ち取ったことになるのだ。

・1つの国内組織であるアルメニア憲法裁判所は、国際条約である「議定書」に
 変更を加えた。国際法によればこれは支持されえない。

・調印されたテキストを「1つの国内組織」がこのように変えたことにより、
 誰も議定書をトルコが一方的に進めているなどと主張する権利はない。

・外交で、特に議定書に大きな支持を示しているミンスク・グループ、特に
 アメリカとロシアでは、この行き詰まりの責任はアルメニアにあると考えら
 れている。この憲法問題はアルメニア政府自身が解決するものである。
53名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/27(水) 19:41:10 ID:pfNBP2VX
アルメニア人「アララト山を返せ!!」
54名無しさん@お腹いっぱい。:2010/02/03(水) 12:18:01 ID:Bae2BJvR
アルメニア憲法裁判所の決定に対し、不快感―ダヴトオール外相、表明 2010年01月21日付 Milliyet紙
http://www.milliyet.com.tr/davutoglu-ankara-rahatsiz/siyaset/haberdetay/21.01.2010/1188758/default.htm?ver=98

 アルメニア憲法裁判所が公表した二両国間で調印された合意文書に関する
決定において、虐殺について暗に言及されていることにトルコ政府が厳しい声明で
反発を示したことに続いて、アフメト・ダヴトオール外相は自身に電話をかけてきた
アルメニアのエドワード・ナルバンタヤン外相に、「アンカラは不快に感じている。
合意文書の未来が危険にさらされてはならない」とのメッセージを伝えた。

■ナルバンタヤンは電話した

 ナルバンタヤンは一昨日の夜、「トルコ側が、裁判所の決定のどの部分を
前提条件であると看做したのかを明確にするため、ダヴトオール氏と連絡を
取ろうと考えている」と述べていた。待っていた電話は昨日来た。

 外交筋の情報によると、サウジアラビアに滞在中のダヴトオール外相は、
自身に電話したナルバンタヤンに、アルメニア憲法裁判所の決定について
不快であることをはっきりと伝えた。ダヴトオール外相は、裁判所の決定が、
認めることのできない前提条件と矮小化した解釈が含まれていることを述べた。

 トルコは、調印された合意文書の精神に忠実であり続けているとしたダヴト
オール外相は、同様の決意と善意をアルメニアからも期待していると主張した。
ダヴトオールは、トルコがアルメニア政府が、事態の解明と然るべき政治的意思
を示すことを期待していると述べた。

 トルコ側がプロセスを遅延させようとしているとの批判は不当であると主張する
ダヴトオール外相は、アルメニア側の議会でのプロセスはトルコに比べ、
相当遅れていると述べた。
55名無しさん@お腹いっぱい。:2010/02/06(土) 21:29:44 ID:gk0ZqZvE
アルメニア・トルコ議定書難航、アルメニア国会で「拒否権」法案審議中
2010年01月28日付 Radikal紙
http://www.radikal.com.tr/Radikal.aspx?aType=RadikalDetay&ArticleID=977241

 アルメニアは、トルコと共同で作られた議定書に対してセルジ・サルキシャン
大統領へ拒否権を認める法案を審議中である。

 ウォールストリートジャーナル紙に登場した話好きなビゲン・サルキシャン・
アルメニア共和国大統領外務参事官は、政府が議定書承認のために必要な
資料を議会に提供し、同時にそれとは異なる審議も行っていると話した。

 参事官は議定書に対する拒否権行使法案の審議を進めていると話した。
こうなると、アルメニアとトルコの議会が議定書を承認しても、サルキシャン・
アルメニア大統領が最終的に拒否権を行使しうる。ビゲン・サルキシャン
参事官は「もう既にかなり複雑な段階に来ています」と話した。そして、
議定書の承認にとってせっかくの機会を失ってしまうと、全地域で昨今
見られる進展が後退するだろうと述べた。

 アリエフ・アゼルバイジャン大統領は同紙にコメントを寄せた。彼はトルコが
アルメニアとの関係正常化を目指した議定書を絶対に承認しないと話した。
アリエフ大統領は、カラバフのアルメニア占領の解決なくして議定書の発行は
あり得ないと考えている。トルコの態度にも満足していると話した。

 アンカラ・エリヴァン両政府間の議定書は、10月に調印され、トルコとの
外交関係の構築、国境解放が見込まれたが、これに関して、アルメニア憲法
裁判所が、法的判断を発表した後、このプロセスは困難な状況に陥った。
裁判所は、設立予定の歴史研究機構が1915年の出来事を議論できないで
あろうこと、そして「相互国境の承認」の原則が1990年後の合意を含むとの
判断に至った。アフメト・ダヴトオール外務大臣は、決定に関する不快感を、
エドワード・ナルバンジャン・アルメニア外務大臣と両国和解を支持した
ヒラリー・クリントン合衆国国務大臣に伝えた。
56名無しさん@お腹いっぱい。:2010/02/15(月) 17:27:35 ID:ACbaGaxc
サルキシアン・アルメニア大統領、「まずトルコが議会承認を」 2010年02月10日付 Radikal紙
http://www.radikal.com.tr/Radikal.aspx?aType=RadikalDetay&ArticleID=979621

 サルキシアン大統領はイギリスの王立国際問題研究所(チャタム・ハウス)で
「南カフカスの重要性と治安」をテーマに講演を行った。そこでトルコとの関係にも触れ、
「昨年はトルコとアルメニアの国交正常化において、前提なしで重要な前進があった」
と話した。「閉ざされた国境と危機状態が、過去のものとなったと実感する」と語る
サルキシアン大統領は、両国の関係正常化がアルメニアとトルコだけでなく、
地域全体やヨーロッパにもよい影響を与えると述べた。

 また、両国の外交関係の構築と発展のために調印された議定書が「どちらの国でも
議会承認を得られるよう期待」していると示唆し、下記のように話した。

 「アルメニア憲法裁判所の決定からもわかるように、アルメニアでは議定書の批准が
何の問題もなく進められている。憲法裁判所で投票により認められたということは、
この議定書が憲法に反していないと判断されたことになる。この決定を今度は議会に
提出するため大統領府で準備をしてきた。この会合のあと、議定書を批准段階に
進めるため議会に提出するよう指示を出すことにしている。」

 「トルコがこれまで合意してきたように前提条件なしで議定書を承認すれば、
これに対してアルメニア議会が承認を拒否する可能性は一切ない。」

 「アルメニアよりトルコが先に承認すべきか」という問いに対し、サルキシアン大統領は
「もちろん。トルコ議会が投票すればアルメニア議会も投票する。理由は、政治的多数派
のリーダーとしてこれまでも何度か述べたように、アルメニア議会はこの件に関して
肯定的な姿勢をとっていると保証する。従ってまずトルコ議会が投票すべきで、それを
受けてアルメニア議会が投票するべきだ。なぜなら逆の場合には、アルメニア議会は
承認したが、トルコは拒否したという状況になりかねない」と話した。
57名無しさん@お腹いっぱい。:2010/02/20(土) 23:28:01 ID:P3uER0VW
               _,..----、_
              / ,r ̄\!!;へ
             /〃/   、  , ;i
             i,__ i ‐=・ァj,ir=・゙)
             lk i.l  /',!゙i\ i
             ゙iヾ,.   ,..-ニ_ /
             Y ト、  ト-:=┘i                     ナゴムノカラバフに栄光あれッ!!
              l ! \__j'.l
              」-ゝr―‐==;十i      _,r--――、
             .ト、.j.!レ' ̄三! >ーr‐r‐r‐<  _,.r<"「 l_____
     ____,..r--r=ヾヽj,r―'"≦__ ̄ ̄r―'"\\ \r",.-、, \
    ∧   ト-'‐'"三へ>ト-‐'"~    ゙i  /       \\(_.人 ヽ._ ヽ
    レ'へ._ノi 「 \ ゙l //./",「 ̄/ / /       ヽ-ゝ. \   /
    レ'// .l l   ! ! i/./ ./  /  / /         ,(  \  ノハ
    レ'/  .! !   i ゙'!  ̄ ∠,  /  ヽ._        ,ター  '",〈 !
   /゙" ,r'" .l‐=ニ゙,「l ! 「 ̄!. /./   ー=='       .l.ト、. -‐'"/!.ト,
  /   .ト-  ゙ー―┘!└‐'='-‐"   ヽ._/   、     トミ、 ̄ ̄._ノノli\
58名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/07(日) 18:43:45 ID:YfmYdL/A
 いまから100年ほど前に起こったとされる、アルメニア人虐殺事件がアメリカで再燃した。
1915年にオスマン帝国時代に起こったとされる問題だが、これについては幾つもの解釈がある。
トルコ側は虐殺ではないとし、トルコとロシアとの戦いの中で、一部はロシア側に付いたアルメニア人
によって殺害されたのだと主張している。もちろんアルメニア側は虐殺だと主張し続けてきていた。
トルコはまた、アルメニア人によってトルコ人も大量に殺害されたとも主張してきている。

 しかし、最近になりトルコの外交努力もあり、トルコとアルメニアはこの問題について、冷静な
対応を採り始めている。つまり、トルコとアルメニアの学者専門家による共同研究で、事実を
明らかにしようという動きだ。

 こうした共同研究の動きが双方から出てきたのには、それなりの理由がある。アルメニアは
コーカサスの南、トルコの東に位置しているが、海へのアクセスが全く無い。周辺を完全に他国
によって囲まれている内陸国家なのだ。このためアルメニアはこれまで経済発展をしようとしても、
多くの難問に直面せざるを得なかった。

 しかも、周辺諸国とアルメニアの関係は、決していいものではなかった。トルコとの間には
虐殺問題が、約100年にも及んで横たわっており、東の隣国アゼルバイジャンとは、ナゴルノ
カラバフ問題を抱えている。南部はイランだが、この国との関係もよくない。加えて北に隣接する
グルジアとの関係も、決していいものではないからだ。皮肉なことに、この地域でアルメニアに
対して比較的友好的な姿勢を示してくれ、経済的支援が可能な国は、虐殺問題を抱えている、
人種も宗教も異なる、トルコだけであろう。

 アルメニアが最近、トルコとの関係改善を考え始めたのは、こうした事情からだ。
まさに背に腹は変えられないということであろうか。トルコ側との国境が再開されれば、アルメ
ニアの物資がトルコだけではなく、ヨーロッパ市場にも流れやすくなるのだ。トルコの建設技術や、
多くの分野での開発技術は、アルメニアの産業振興、インフラ整備に不可欠であろう。トルコ人の
ビジネスマンがアルメニアに進出してくれば、観光開発も可能となろう。
59名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/07(日) 18:46:47 ID:YfmYdL/A
 そうしたアルメニアの事情を無視したような、今回の突然のアメリカ議会におけるアルメニア人
虐殺問題の復活は、当事者であるアルメニアにして見れば、いい迷惑なのではないか。
誰がこの問題に火をつけたのか、という犯人探しをすれば、在米アルメニア人団体であり、
それを支援するユダヤ人団体、ということになろう。

 在米アルメニア人団体にしてみれば、彼らがアルメニア人であり続ける上で、虐殺問題は
団結の唯一のコアであろう。ユダヤ人団体にしてみれば、虐殺がホロコーストだけではなく、
過去に幾つも起こったのであり、そしてこれからも起こりうるということになり、ホロコーストという
ユダヤ人の受けた悲惨な過去がより明確なものになるからではないか。アルメニア問題が
アメリカ議会で持ち上がった後、間も無くアラブのマスコミでは、ユダヤ人の策謀という憶測
ニュースが流れている。

 結果的には、アメリカの下院議会はアルメニア人殺害事件を、虐殺事件と断定することを
避けた。賢明な判断であろう。もし、アメリカ政府がアルメニア問題を虐殺事件と断定すれば、
トルコはアメリカ軍がいま使用している、トルコ国内にあるインジルリク空軍基地の使用合意を
破棄したかもしれないからだ。それだけトルコにとっては、アルメニア人虐殺問題は大きな
比重を占めている、歴史的な汚点ということであろう。
60名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/16(火) 15:55:09 ID:Zqrrn9R/
アゼルバイジャン議会、米「虐殺」法案を批判 2010年03月05日付 Hurriyet紙
http://www.hurriyet.com.tr/dunya/14021274.asp?gid=373

アゼルバイジャン議会は、アルメニア人「虐殺」法案が米下院で可決されたことが、周辺地域
の安定とナゴルノ・カラバフ問題の解決の為のこれまでの努力を妨げることになると説明した。
アゼルバイジャン議会は、法案の可決が不当であること、アルメニア人の主張は「病的精神
の産物」であると断言する声明を可決した。

アゼルバイジャン議会の発表では、「「虐殺」法案の可決で、ナゴルノ・カラバフ問題解決の
為のそれまでの努力が無駄になった」と述べられた。更に発表では、外交委員会の決定により
周辺地域の平和と安定の為のこれまでの努力に支障をきたすことになると述べられた。

声明ではアルメニアがアゼルバイジャンの領土を占領し続けていることも強調され、アル
メニアの主張が歴史家によって調査される必要があると伝え、「我々が期待しているのは、
米国のような民主主義国家が、米−トルコ間、米−アゼルバイジャン間の関係に支障を
きたすような決定をしないことである」と述べた。

ナゴルノ・カラバフ問題は、トルコーアゼルバイジャン‐アルメニア間の3国関係の観点からも、
重要な地位を占めている。アルメニアとアゼルバイジャン間の問題解決に関する話し合いが
続く中、アルメニアが占領し、さらにアゼルバイジャンの20%を占める領土から撤退すること
については、具体的な進展はまだない。

アルメニアとの2国間友好関係の樹立と、国境開放を念頭においた条約に調印したトルコ
政府はといえば、プロセスを進めるためには、アルメニアが占領しているアゼルバイジャン
領土から撤退することとが条件であるとしている。
61名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/18(木) 17:22:34 ID:FJJXm7TK
 トルコのエルドアン首相が、トルコに居住するアルメニア人非合法滞在者10万人を
追放すると脅しをかけた。これは、アメリカとスエーデンの議会が、拘束力を持たないが、
トルコのアルメニア人虐殺を、非難する決議を出したからだ。

 アメリカとスエーデン政府は、この決議を拘束力の無いものに抑え込んではいるが、
トルコにとっては極めて不愉快なものだった。トルコ政府はアルメニア政府との間で、
気の遠くなるような辛抱強い交渉を続け、正常化への道を大きく開くことが出来たのは
昨年のことだった。多くの問題はまだ残っているものの、トルコとアルメニアは国境を
開放し、通商を自由化する方向になっている。その最中に、アメリカとスエーデンが、
当事者であるトルコとアルメニアとの外交努力を潰す動きをしたのだ。

 トルコにしてみれば、この問題を1日も早く片付けて、アルメニアと正常な関係に
なりたいと望んでいる。自国の暗い歴史を書き変えたいのであろうし、経済関係の拡大
も望んでいよう。他方、アルメニアは周辺を外国に囲まれ、海へのアクセスがない国
だけに、何とか外国への出口を得たいということであろう。そうなると、歴史的に種々の
問題はあったものの、トルコがその相手としては最も好都合なのであろう。アゼルバイ
ジャンとは領土問題を抱えているし、イランとはあまり関係を持ちたくないというのが
本音であろう。

 しかし、そうした両当事国の思惑とは異なり、アメリカのアルメニア人団体が相当に
活発なロビー活動を展開し、今回の決議が出されたのであろう。アルメニアの活動家
たちにしてみれば、生活がかかっているだけに必死であろう。

 トルコには現在17万人のアルメニア人が居住しており、そのうち7万人はトルコ国籍
を有し、10万人は非合法居住者だ。1988年のアルメニアの地震以来、トルコ領内に
非合法に入り込み、生活しているということだ。

 与党AKPの幹部は、これまでもこの話は出たが、実際にアルメニア人を追放して
いないと語っている。エルドアン首相はアメリカとスエーデンに対し、ある種の警告を
発したということであろう。
62名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/23(火) 19:33:12 ID:oisRouaQ
トルコの歴史家、アルメニア虐殺に反証 2010年03月14日付 Yeni Safak紙
http://yenisafak.com.tr/Gundem/?t=14.03.2010&c=1&i=246720

 歴史家のジェズミ・ユルトゥセヴェル氏は、アルメニア公文書館から入手した一枚の写真が、
1915年にアダナからアレッポへ移住してきたアルメニア人たちが音楽隊を伴う歓迎を受けたことを
示していると発言した。同氏は、この写真をアルメニア人虐殺の主張に「イエス」と言う人々が
見たならばきっと恥じ入るだろうと述べた。

 ユルトゥセヴェル氏は以下のように発言した。「アダナを離れアレッポに移住してきた人々は、
まず音楽隊によって歓迎されます。その後すでに用意されていたテントに移る人々もいれば、
オスマン軍の兵舎関係の建物に落ち着く人々もいました」

 1915年の事件に関連するいわゆる「アルメニア人虐殺」の主張は、アメリカ下院外交委員会に
続いてスウェーデン議会も承認した。歴史家のジェズミ・ユルトゥセヴェル氏は、1906年にカイロで
設立され、創立者兼会長をアルメニア人の血を引くエジプト人であり、外交官で銀行家であった
ボゴス・ヌバル・パシャが務めた、「AGBU」という略称の支援組織の文書館に保管されていた
多くの写真が一部の研究者たちに公開されたと述べた。

 ニューヨークに本部があり、ディアスポラのアルメニア人たちの間で支援活動を統括する
AGBUが、2008年に研究者たちに情報提供した多くの歴史的な写真では、1915年にアナトリア
からシリアへやってきたアルメニア人たちが移住したキャンプや、(彼らが受けた)社会経済的な
(支援)活動が(研究者たちの)視界の前に広がったと同氏は述べた。
63名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/23(火) 19:33:54 ID:oisRouaQ
 また、同氏は以下のように述べた。「1915年にアダナからアレッポへ移住したアルメニア人
たちが、楽隊を伴う歓迎を受けたことを示す写真は歴史的な事実を反映しています。アダナを
離れアレッポにやってきた人々はまず楽隊によって歓待されます。その後すでに用意されていた
テントに移る人々もいればオスマン軍の兵舎関係の建物に落ち着く人々もいました。アルメニア
のAGBUに付属する歴史文書館から出た多くの写真さえも、全体として1915年にオスマン政府が
アナトリアのアルメニア人たちに行った強制移住や、追放政策という名で知られる政策が虐殺
ではなかったことを示しています。」

■ 在シリアアメリカ領事も追放が虐殺ではなかったことを明らかにしている

 アレッポとユーフラテス川沿岸にあるアルメニア人移住者用のキャンプを訪れたアレッポ
駐在のジャクソン米領事が、1916年2月8日にモーゲンソー在イスタンブル大使に宛てて送り、
公式文書としてアメリカの国立公文館の中に納められている報告書によると、アレッポや
ダマスカス、そしてユーフラテス川沿岸に至ったアルメニア人移住者の数は486,000人に
達したことを明らかにしている。

 ユルトゥセヴェル氏は、この報告書が50万人の移住アルメニア人たちがシリアへ移ったことや、
テントや新設の建物に移住したことを示していると強調し、以下のように述べた。「まずアルメニア人
ディアスポラの最も強大な支援組織であり、その活動をアメリカのニューヨークで続けているAGBU
が所蔵する、1915年に関するアナトリアからシリアに移住し、キャンプに移り住んだアルメニア人
たちに関係する写真のコピーは、www.cezmiyurtsever.comにて公開し学術界に提供しています。」
64名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/25(木) 19:44:32 ID:UtIzCv05
作家ヤシャル・ケマル、エルドアン発言を批判 2010年03月20日付 Radikal紙
http://www.radikal.com.tr/Radikal.aspx?aType=RadikalDetay&ArticleID=986752&Date=21.03.2010&CategoryID=77

トルコ糖尿病財団、子供と青年糖尿病協会、糖尿病との生活協会によって行われたコンテストで
審査員を務めたケマル氏は、授賞式の前に記者団の質問に答えた。ヤシャル・ケマル氏は、
エルドアン首相の「違法に国内で働く10万人のアルメニア人を国外退去させる」という発言に対し、
「国外退去させるのは良くない。退去させるべきではない」と答えた。

ヤシャル・ケマル氏は、首相の芸術家との会合への招待が自身に来たのかどうかという質問に
対し、「聞いてもいないし、来てもいない」と言った。ケマル氏は(クルド問題の)民主的解決策を
支持するか支持しないかという質問に対しては、「私のジャーナリスト人生はとうに終わった。
支持しない」と答えた。
65名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/28(日) 20:59:19 ID:moMHCb4q
キム・ヨナはなぜ『アララトの聖母』を踊らないのか?
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/skate/1269760343
66名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/31(水) 22:13:29 ID:IpTrdqIg
トルコから一歩歩み寄り―歴史的アルメニア教会での儀式解禁 2010年03月25日付 Hurriyet紙
http://www.hurriyet.com.tr/planet/14217523.asp?gid=286

 文化省が本日発表した決定によって、アクダマル島の教会を儀式のために年に一度開放することを、
海外の通信社が伝えた。昨夜ダヴトオール外相が、召還されていた在スウェーデン・トルコ大使の復帰を
明らかにしたことで、トルコがこの二日間で次々とアルメニア人に和解を申し出ているのだと解釈されている。

AFP通信:トルコは具体的な形でアルメニア人に宗教儀式の許可を出した。
トルコのマイノリティーであるアルメニア人との和解の具体的な形として、歴史的な教会で年に一度宗教
儀式を行うことに許可が下りた。キリスト教世界の最も重要な人物の一人にちなんで名付けられた教会の
屋根の上には十字架が無い。なぜなら当局が今日までアルメニア人のこの問題に関する訴えを退けてきた
からであった。トルコとアルメニアの間で1世紀にわたり和解に向けての話し合いが続いてきたが、ようやく
二国は、十月に外交関係を再構築し、国境を開くために歴史的な議定書にサインした。しかしそのプロセス
は早くも障害に直面した。双方とも、合意するに十分な誠意を示していないとお互いを非難している。

ロイター通信:トルコはアルメニアとの問題に一歩を踏み出している
トルコのゼルギュン・コルテュルクスウェーデン大使が、協議のためにトルコに召還されてから2週間が
経過した。大使は数日のうちに任務にもどると発表された。ダヴトオール外相が発表したこの決定は、
トルコとアルメニアの関係正常化に影を落としていたデリケートな問題に決着をつけるためである。

トルコのEU加盟プロセスにおいて最も重要な促進者の一人であるスウェーデン大使は、アメリカ大使の
一週間後に呼び戻されていた。アルドアン首相は、スウェーデンによる「アルメニア人虐殺」の承認決議を
うけて今月開催される首脳会議をキャンセルした。ダヴトオール外相は、スウェーデンとアメリカの状況は
同じでなく、スウェーデン政府はこの決定に対し反対を明確に表明していたと語った。
67名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/31(水) 22:23:35 ID:IpTrdqIg
アルメニア人協会代表、エルドアン首相と面会「先をみることが大事」 2010年03月26日付 Radikal紙
http://www.radikal.com.tr/Radikal.aspx?aType=RadikalDetay&ArticleID=987929&Date=27.03.2010&CategoryID=77

 エルドアン首相は、アルメニア人協会代表ベドロス・シリンオール氏とアルメニア病院副理事長
のヘルマン・バルヨン氏を接見した。首相官邸での接見後に会見を行ったシリンオール氏は、
1915年の出来事について、「非常に親密な2人の友人関係が損なわれた。彼らの間に不信が
生まれた」と述べた。氏は、「忘れて、先を見ることが必要だ」と話した。

セルジ・サルキシャン・アルメニア大統領も同じ見解であると語ったシリンオール氏は、記者が
「1915年以前のアナトリアでアルメニア人人口は150万、現在は7万人だが、これの意味する
ところは何か」と質問すると、「その答えは諍いだ。150万のアルメニア人がいた。そうだ、確かに
アルメニア人もトルコ人も失われたのだ。この150万人のアルメニア人のうち、大部分は国外へ
移住した。今日、ベイルート、シリア、イラン、イラク、アメリカ、フランスにいるアルメニア人の数を
数えてごらんなさい、その差が見られるでしょう」と答えた。

■「祖父は事件の際に死んだ」
「私は何もなかったと言っているのではない。アルメニアの同胞は困難を味わっただろう」と述べ、
「しかし、あまり掘り返すことは有益ではない。こうしていては我々の未来は常に暗いままだ、
光を見ることはできないだろう。(しかし)確かに何かが起こった」と表現した。アルメニア人協会
代表は、1915年の事件の際アルメニア人に起こったのと同様に、トルコ人にも困難が起きたと述べ、
自身の祖父も事件の際に死亡したことをつけ加えた。シリンオール氏は、この事件を「民族虐殺」
と呼ぶ必要はないと述べた。

シリンオール氏は、「あれから100年が過ぎた。憎しみ続ける必要はない。世界でこのような事件は
たくさん起きた、戦争も何度も起きたし、困難も多く起こった、しかしそれらには蓋がされてきた」と述べ、
「どうした訳か、トルコではオスマン朝に生きたアルメニア人の時代から、この事件に蓋がなされる
ことが望まれない。なぜ望まれないのか、私には分からない」と話した。
68名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/31(水) 22:25:38 ID:IpTrdqIg
■アルメニア・ディアスポラへの呼びかけ
「アルメニア人はトルコで安全に暮らしているか?」という質問にシリンオール氏は、
「そうだ、アルメニア人は自らをトルコで安全の中にいると感じている。あなた方はアルメニア人に
ついて不満を感じたというのか?トルコで暮らすアルメニア人に何か不満を感じましたか?どうか?
そんなことはない」と話した。

シリンオール氏は、「アルメニア人に不満がないのなら、なぜこうした案が出てくるのか。あなたの
これらの言葉はディアスポラから反発を受けますか?」という質問に、「ディアスポラにいる人々は
来るといい、長い間、国から遠く離れている人々は来るといい、トルコのアルメニア人ワクフの資産、
学校、そしてアルメニア国民の暮らしを見て、それから決めるといい」と答えた。

エルドアン首相の「10万人の違法滞在アルメニア人を国外追放する」という発言についても、
シリンオール氏は10万という数字はエルドアン首相に自分たちが伝えたものであり、それが
誤っていたと述べて謝罪した。

トルコに10万人のアルメニア国民はいない。2万人のアルメニア国民がいる。首相閣下は我々の
言葉を信頼し、信じて10万人という言葉を使われたのだろう。調査したなら、人数はすぐに分かった
のだ。これは我々への信頼だ。我々を信じて下さって首相閣下に本当に感謝している。同時に、
彼を誤らせてしまったために謝罪する。我々のワクフが保有する8か所の不動産はワクフ総局が
我々に返還したものだ。これにも感謝している。今回は首相との7回目の面会だった」と述べた。

■発言と本心はひとつではない
ベドロス・シリンオール氏は、違法滞在するアルメニア人に関する質問に対し、「首相閣下の口
から出た発言は、彼の本心とひとつのものではない。『首相閣下はすべきことをなさるだろう』と
私は言った、首相閣下はすべきことをなされたのだと推察する」と答えた。
69名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/31(水) 22:28:27 ID:IpTrdqIg
トルコに違法滞在するアルメニア人子弟の就学に関する質問に対しては、シリンオール氏は
「首相閣下は、ニメト・チュブクチュ女史に必要な指示を与えられた。この問題について対策が
行われている。待とう。女史は必要な処置をとられるだろう。しかし、これにも順序がある。
トルコの違法滞在者はアルメニア人だけではない。世界の四方八方から来て違法に滞在している
人間がいる。彼らにそれぞれ学校を建てようとするなら、どうやってこれを成し遂げようというのか?
しかし、最低10人から15人の子弟がいれば、解決の道を探されるだろうと私は考えている」と話した。

■我々はマイノリティだ、しかしトルコ共和国の国民だ
シリンオール氏は、「首相閣下はマイノリティに対して行われることについて、何か示唆されたか」
という質問に、「我々はマイノリティだ、しかしトルコ共和国の国民だ。すべてのトルコ共和国国民
のように、我々にも欠陥を補うために首相閣下に請願する権利がある。必要なことが行われている」
と答えた。トルコとアルメニアの間の外交議定について希望的観測を持っているかどうかという
質問に答える時も、シリンオール氏は、「私は希望を持っている、なぜなら、アルメニアもトルコも
過去から教訓を得るだろうと考えるからだ。同じ過ちは繰り返されない。この問題は速やかに
終息する。」と述べた。

シリンオール氏は、すべての面会の申し出に応じてくれた首相にも感謝した。
会見中、氏が身に付けたオスマン朝スルタン・マフムート2世の描かれたカフスボタンが注意を引いた。

1808年から1839年にかけて在位したマフムート2世は、「私は臣民のうちムスリムはモスクで、
キリスト教徒は教会で、ユダヤ教徒はシナゴーグで彼らを見たい」と、オスマン朝臣民は自身が
求め、帰依した宗教の定めに自由に従うことができると明言した。信仰の自由を持ち続けた
アルメニア人社会は、自身の言語、文化、宗教的生活、社会関係を、長い間開校された共同体
学校で学び、教えていた。

タンズィマート時代(1839年‐)が始まると、全ての非ムスリムに広範な権利と自由がもたらされた。
忠誠なる民という立場にあったアルメニア人は、アルメニア人民法典と、オスマン国家のもっとも
信頼のおける構成員という特徴を守り続けていた。
70名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/03(土) 08:52:05 ID:EJX1pX25
連邦軍のアムロです。
ジオン軍のシャア大佐がアルメニア人であると聞いたのですが、根拠は何ですか?
71dsl.static.85-105-59550.ttnet.net.tr:2010/04/04(日) 20:43:33 ID:e30mqEXe
test
72名無しさん@お腹いっぱい。:2010/04/26(月) 22:48:46 ID:mifpeTJD
アルメニア、関係正常化議定書議会承認手続きを凍結? 2010年04月22日付 Hurriyet紙
http://www.hurriyet.com.tr/dunya/14507704.asp?gid=373

アルメニア政府は、1915年の事件が起こった4月24日の前日に、トルコ関係の正常化を
見据えた議定書承認の手続きを一時停止した。その理由として、トルコがナゴルノ・
カラバフ問題を議定書承認の前提条件としていることが挙げられた。

アルメニア議会における連立与党3党が共同声明を発表し、サルキシャン・アルメニア
大統領に対してトルコとの間で調印された議定書を議会から取り下げるよう求めた。
共和主義党、法治党および繁栄アルメニア党は声明の中で、この決定はトルコの
振る舞いが引き起こした結果だと主張した。声明は以下のとおり:

「アルメニアは2年間トルコと誠意をもって会談を重ね、2009年10月10日に国交正常化
に関する議定書を締結した。しかし議定書締結の後、カラバフ問題のようにトルコに
関係のない問題を、トルコ政府から前提条件として提示された。トルコは、カラバフ
問題の解決の為にアルメニアからの一方的な歩み寄りを待っている。

この歩み寄りなしに、正常化に関する議定書はトルコ議会を通過しないことを明示した。
正常化への準備が整っていないトルコと、議定書の手続きを今の段階で進めていく
意味はまったくない。連立を組む与党として大統領に呼びかけを行い、議定書が議会
での審議から取り下げるよう求めている。国会における政治家のほとんどは、カラバフ
問題の解決をトルコが議定書を承認する条件としようとするエルドアン首相を始めとする、
トルコ側の発言を受け入れることは出来ないとしている」

アルメニアのセルジ・サルキシャン大統領は、アルメニアがトルコと締結した正常化に
関する議定書の承認は凍結したものの、正常化プロセス自体を放棄したわけではない
と述べた。サルキシャン大統領は、国民への演説において、「トルコにおいて(正常化を
議論するに)相応しい環境があり、トルコ政府に国交正常化プロセスを再開する用意が
整った指導部がいると私達が納得したら、先へ進むことを考える」と述べた。
73名無しさん@お腹いっぱい。:2010/05/11(火) 11:04:37 ID:85p3ucji
74名無しさん@お腹いっぱい。
「新資料がある」―アルメニア対トルコ弁償裁判の米・弁護士 2010年08月11日付 Milliyet紙
http://www.milliyet.com.tr/-elimizde-yeni-belgeler-var-/dunya/haberdetay/11.08.2010/1275014/default.htm?ref=OtherNews

(「アルメニア人虐殺」として知られる)1915年の事件の際に奪われた財産に対する損害賠償を求め、
トルコに対して起こされた裁判 で、アメリカのマーク・ゲラゴス弁護士は、手元へ新資料が存在している
と主張した。ゲラゴス氏はこの裁判でアルメニア人を弁護する2人の弁護士のうちのひとりであり、
「セレブ弁護士」としても知られている弁護士である。

マーク・ゲラゴス弁護士は、ロサンジェルスタイムズ紙のインタビューで新たに裁判を始める理由を
問われ、入手した重要な資料をその理由として挙げた。しかしゲラゴス氏は、戦略的理由のために、
この資料に関してこれ以上話すことはできないと述べ、「180日以内には何らかの進展があるでしょう」
と述べた。また、弁償額に関する質問に対しても、まだ完全には計算していないことを述べたが、
弁償要求額は数十億ドルになるであろうとの予想を示した。

一方、アルメニア全世界教会カトリコス(総主教)、ガレギン2世の代理として、2人の上級聖職者が、
9月19日の(ヴァン湖にある)アクダマル聖十字教会で行われる儀式に参加するために、トルコへ
来ることが発表された。