先住民2万人がデモ行進、警官隊と衝突で死者も コロンビア
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081021-00000003-cnn-int コロンビア・ポパヤン(CNN) 南米コロンビアの先住民が、自由市場経済政策に反対する抗議活動を続けている。
21日には工業・農業の中心地である同国第2の都市カリで、2万人規模のデモ行進を行う予定だ。
抗議行動は、中南米で先住民族の日に当たる10月12日に合わせて始まった。南西部カウカ州など2州の7民族が参加し、
アメリカ大陸を縦断するパンアメリカンハイウェイ封鎖などの活動を展開している。
石や火炎瓶を投げ付けるデモ参加者に、警官隊は催涙弾で応酬。これまでに少なくとも先住民2人が死亡、80人以上が
負傷した。政府によると、治安部隊にも約70人の負傷者が出ている。
先住民側は、治安部隊がライフル銃や火器を使ったと主張するが、ウリベ大統領は警察による銃火器の利用を否定。
しかし負傷者の治療にあたった医師らは、デモ参加者は銃弾で負傷していたと証言した。
中南米の「民族の日」は、米国ではコロンブスが1492年にアメリカ大陸を発見した「コロンバスデー」の記念日。
しかし中南米の先住民にとってこの日は、スペインによる侵略と殺戮、略奪が始まった日に当たる。
政府の推計によると、コロンビアに住む先住民は102民族、約130万人。今回の抗議活動で先住民側は政府に対し、
先住民保護区を増やす約束の履行、医療と教育の充実、巨大企業や多国籍企業の進出食い止めを要求している。