>>170 音声合成についての技術者のコメントの元ネタ、紹介に感謝する。
これだと、オレが言ってたような「個人的見解」じゃなく「技術的根拠のある指摘」だと言えるね。
ロジャース君も、「誰が言ったか」を重視するんじゃなくて「何を言ったか」を重視していれば、
もっとマトモな質問になっただろうな。
たとえば、「音声合成で替え玉電話をかけるには、本人の音声サンプルが必要だ。陰謀実行者はどうやって乗客のそれを入手できたのか?」って質問だったら、グリフィン氏もちょっとは困ったかも知れない。
ただし、オレならそれへの回答を持ち合わせている。以下、その内容。
まず第一に、乗客全員の音声サンプルは必要ない。
また、機内から通話したとされる乗客に限っても、その全員から音声サンプルを入手しなければならないわけでもない。
なぜなら、音声合成を使わなくても、本人でないことがバレる心配のない通話が多くあるからだ。
「レッツ・ロール」で有名なトッド・ビーマー氏が通話した相手は、ヴェリゾン社のスーパーバイザー、リサ・ジェファーソン氏だった。
彼女はビーマー氏の声を知らないので、本人からの通話であるかどうか確認することができない。
さらに、本人の声を知っている家族が電話を受けたケースでも、声色で名乗られれば「本人に違いない」と錯覚してしまうのは、「オレオレ詐欺」の手口などから見て、十分にありえることだ。
次に、音声サンプルの入手が簡単にできる乗客(例えばCNNキャスターのバーバラ・オルソン氏とか)も居た。
また、必要とあればエシュロンによる電話盗聴で特定人物の音声サンプルを入手することも、政府が関与していたのなら簡単な話だ。
他にも、サンプル入手の方法はいくらでも考えられるだろう。それでも入手できなかった乗客は「電話をかけなかった乗客」ということにすれば良い。
音声合成技術のみではなく、虚偽通信を捏造する手口は沢山あるのだ。
「替え玉電話には音声サンプルが必要」と言う技術的指摘は、確かに「通信捏造」が簡単ではなかったと主張する根拠になりうる。
だが、「絶対に本物の通話だった」という主張の根拠には、到底なりえない。