【石工組合】湯駄屋の陰謀【啓蒙協会】19

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530名無しさん@お腹いっぱい。
>>527
林業水産業の兼業を省いて単純化すると、水呑み・本百姓・庄屋・その先には商人や武家。
社会保障に関しては呑百姓には無理だがそれ以上の全ての階層で備蓄はした。
階層間の断絶はなくある程度の融通や互助があった。
醸造業は資産家で農業技術の収集向上にも積極関与して、金融機能も果たした。
ということでいいのかな?
持丸長者に江戸時代編があるなら読んでみたいけど広瀬には書けないかな。

農業は労働集約産業だから百姓はたくさん産んで労働力として使うんだけど、
原則的に土地は増えないから収量も増やせず養える人口はほぼ不変で、
最後には2人しか残せない。2人のうち1人は嫁か婿に出し1人は嫁か婿に貰う。
後継者以外はどうすんだよ?残酷っちゃ残酷。呑百姓なら2人残すのも至難の業。
地域社会を安定維持するには開拓地や都市や姥捨山に人を送り出していく、
いわば人間の死滅回遊で口減らし。気象災害などで収穫が減るとガラガラポン。

それを今の社会と比べて未開で残酷だと思うかどうかがポイントかな。
領土が拡大していかない稲作社会とはそういうものだと諦めるか、あがくか。
開国後の富国強兵策(半島・大陸進出)と戦後のベビーブームで日本は人口を増やしたけど、
もう増やすのが無理ならば江戸時代と同じことになると思う。
百数十年の祭りのあとには長〜い停滞期があるはず。