>>429 3.台湾ファクターの存在を無視している
それから、本当に中国のロビー団体が米国の議員を動かして、決議案を採択させることができるほど強力
だというなら、台湾に有利な決議など採択されようもなく、台湾はとっくに終わっているかも知れない。
要するに、産経や自民党右派議員は、「日米中」関係しか見えていないから、こんなトンチンカンな主張を
するのである。
4.慰安婦など日本軍国主義批判は、中国ではなく米国から起こった見方
産経や自民党右派などの国粋主義者はどうも勘違いしているようだ。日本右派的にいう
「自虐史観」=「反日」史観なるものが、中国や朝鮮が発明したものだなどと本気で考えている節がある
からである。ところが、そんな気の利いた思想を中国人や朝鮮人が考え出したものだと考えるのは、
それこそ中国人や朝鮮人を買いかぶりすぎている。いわゆる「自虐史観」の起源は、中国やソ連などの
「アカ」ではなくて、日本を戦争で破った米国が作り出した戦勝者史観なのである。
しかし「反日」史観が米国製のものであるとしたら、自民党、とくに安倍政権は矛盾した立場に追い込まれる
ことになる。つまり、一方では「親米」というより米国従属を進めながら、史観としては米国の主流と敵対する
ものを抱いているからである。実際、安倍総理が慰安婦の「強制性」を愚かにも否定したとき、米国から
こっぴどく批判され、最終的には米国に「屈服」する形で、慰安婦問題で抽象的な反省を述べることになった
のである。
ところが、日本の右派は、この矛盾を直視できない。だから、それを「中国の工作」のせいにして、自己安撫
を行おうとしているが、そうした核心から目をそむけた自己欺瞞はいつまで続くのだろうか?(以上、抜粋)
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