181 :
mp3 :2010/01/01(金) 10:02:43 ID:xFViDQvk
>>180 THX
昨日、軍板が書けなかったもんですから助かりました、恐縮です。
あとは、米軍が動くかどうか、また、日本がどのように関わるかどうかが、
気がかりです。
ありきたりですが、平和な年をのぞみます。
182 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2010/01/02(土) 21:59:00 ID:qSJ4Q+DI
サウジアラビアに入国することって基本的には許可が下りたツアー以外はほぼ無理ってホントですか?
Houthis retalliate: New Saudi base burns
http://sadahonline.org/ar/home.html サウジ-イエメン合同軍の連続3日目の越境攻撃をルマイフ山とアルムドゥド山でフーティが撃退し、3台の軍用車両と2台の戦車を
破壊する。またこの侵略の報復として、フーティはアル=ハウバ地区にサウジ軍が新規に建設した前線基地に砲弾とカチューシャ・
ロケットを多数撃ち込み、基地を炎上させた。
2009年12月28日、ロンポール、CNN LARRY KING LIVE
http://www.youtube.com/watch?v=zN2vD-qzpQM Ron Paul
ひとつ、ここで見落としているものは、この動機は何だという質問です。
彼は何故これをやったのか言いました。それは、私たちが二週間前に、
イエメンを爆撃したからだと彼は言いました。それが彼の動機です。
オサマ・ビン・ラディンは、自分にはアメリカに対する計画があると言いました。
まず私たちを、勝者なき戦争で、中東の泥沼で身動き出来なくしたいと。
彼はこの国を破産させたいのです。私たちの自信を失わせたいのです。
自分の過激派の運動に、人々が加わろうという気を起こすようなものを、
私たちにやらせたいのです。私たちは、彼が仕掛けた罠に陥っていってる
ように思われます。どうして、これが的はずれですか?
今日この人は、自分は爆撃があったから、これをやったと述べました。
それでこの政権は、何と言いましたか?彼らは、それをさっさと片付けて。
そんなのあり得ないと。
彼らが私たちをなぜ憎んでいるのか、動機を片付けてしまったら、
私たちは決してこれを解決できません。どちらにも憎しみがあるのですが、
なぜ彼らは憎んでいるのかと、問わねばなりません。政府は、いつもその
理由を考え出してきますが、私たちはこれを考慮に入れずにバカみたいです。
Larry King
ベン。
Ben Stein 私は、これまで生きてきて、そんな話は聞いたことありません。 彼(ロン・ポール)が言っていることは基本的に、我々自身を守ることで、 我々が何か間違ったことをやっていると。 Ron Paul フハッ Ben Stein イエメンで政府を潰そうとしている、このテロリストたちを見てください。 我々が助けて、彼ら(イエメン政府)を守ってやらねばなりません。 我々は、アルカイダを蔓延らせるわけにはいきません。 Ron Paul なぜ? Ben Stein なぜ、我々が彼らを阻止せねばならないか。 彼らがテロリストであり、殺人者であり、彼らはとても反米だからです。 Ron Paul なぜ、彼らはテロリストなのですか? Ben Stein もちろん議員、彼らがテロリストで殺人者なのは、気が狂ってるからです。 Ron Paul 彼らがテロリストなのは、私たちが占領者だからです。 Ben Stein いいえ、我々は占領者ではありません。 それは我々が何度も何度も聞いてきた、同じ反ユダヤ主義の主張です。
Ron Paul
おぅ、今のは悪意ある攻撃です。これは酷い。
Ben Stein
これは悪意ある攻撃ではありません。
Ron Paul
あなたは謝らねばなりません。自分自身をおとしめていますよ。
ひどいです。あなたには全く当惑させられます。
Larry King
皆さん見てください、二人の共和党員がやりあっています。
これは面白い。民主党のリベラルを真ん中にして。
2009年12月31日、ロン・ポール、1250 AM WTMA
http://www.youtube.com/watch?v=eFjxiExbGKo 私たちは、この男が爆弾に火を付けようとする前にも、イエメンについては、
ちょっと耳にしてきました。彼がイエメンに結びついていて、それについては
間違いありません。彼はイエメンを憂慮していました。しかし、私たちが
あそこに関与してきました。
私たちはサウジアラビアと関係を持ってきました。サウジアラビアがイエメン
に干渉していて、サウジアラビアがやることは、何でもそれは私たちです。
ちょうどイスラエルがパレスチナに何かすれば、それには私たちに道徳的
責任があるようにです。なぜなら、それは私たちのお金ですし、私たちの
武器ですし、私たちが是認したのですから。サウジアラビアがイエメンで
何かしているという時も、同じことです。それが人々を怒らせているのです。
彼(ベン・スタイン)の基本的な主張は、イエメンで爆撃して干渉している 我が国の政策に私が賛成しなければ、それゆえに私は反ユダヤ主義だと。 どこで彼がこんなに飛躍するのか私には分かりませんが、お前は反ユダヤ 主義だと、その言葉を発しました。しかし、彼が暗に意味しているものは、 もっと不吉です。なぜなら、彼はそう疑っている人もいることを、その通りだと 確認させたのですから。それはイスラエルが、我が国の外交政策に大きな 影響力を持っているということです。 私が、ああ、それは良い考えじゃないと。私たちはもう、軍隊も、お金も持って いないと。たぶん、それが物事に役立つことはないだろうと。それは生産的な ことではないと。そう言うと、じゃあお前はイスラエルを憎んでいるんだと。 しかしそれは、たぶんいつの日か変化して、ついには人々が目覚めるでしょう。 私は35年間この立場を取ってきました。時々彼らは、私にその言葉を投げ つけています。しかし大部分は、私が反ユダヤ、反イスラエルだとは本気で 信じられてはいません。なぜなら討論でも、この話になると、私の立場は すべての海外援助の停止ですから。 もしも私たちが海外援助をすべて停止すると、実際には私たちは、アラブ人 たちから、もっと援助を取り上げることになるのです。彼らはイスラエルよりも 多く受け取っていますから。ですから、イスラエルは正味、利得者なのです。 私たちが、これだけイスラエルに与えているということが、彼らに対して、 私たちに頼るよう教えているのです。もしも彼らが国境で問題を抱えても、 私たちに頼るべきではありません。議論すべきことはたくさんあります。 私は実際、彼らの安全は、私たちがあそこに関わらなければ良くなると思います。 なぜなら過去数年間に、ここで起こったことを考えてください。パキスタンにしろ、 アフガニスタンにしろ、イエメンにしろ。たくさんの人々を怒らせて、それは私たち にとっても、イスラエルにとっても、健全なことではないと思います。
>>189 >それは我々が何度も何度も聞いてきた、同じ反ユダヤ主義の主張です。
語るに落ちた瞬間だな。これは酷い。
イエメンで反ユダヤ主義なる論理が通用する訳がない。
建前上は全員「イスラム教徒」なのだから。
イエメンでは、アメリカ、イギリスに次いで、日本までもが大使館業務を停止 している。加えて、フランスも大使館業務を停止するという情報が流れている。 つまり、主要な西側諸国は、早々とイエメンから逃げ出したということだろうか。 アメリカでは、アフガニスタンに対する攻撃が実行される大分前には、 ランボーの活躍するアフガン映画が製作され、イラク攻撃の前には、サダム らしき人物を悪者として取り扱った映画が製作されている。そうだとすれば、 イエメンの場合も攻撃が近いということであろうか? イエメンのアメリカ大使館が襲撃を受け、発砲を許可した軍司令官が、 後に裁判にかけられるといった内容の映画が、数年前に製作されている。 アメリカが戦争を始める前に、敵国の大統領や国民を悪者に仕立て上げた 映画が製作されているとすれば、イエメンの場合もそうなるということであろう。 アメリカが戦争前に映画を製作するのは、大衆操作がし易いからであろうか。 それでは何故、アメリカが今の時期に、イエメンをアルカーイダの一大拠点 として、軍事力までも行使しようと考えているのであろうか。それは、このイエ メン内紛に、サウジアラビアが絡んできていることに起因しているのではないか。 あるいはサウジアラビアに、イエメンを軍事支援しろと、アメリカが助言した のかもしれない。 それにしてもサウジアラビアのパイロットは相当腕を上げたものだと驚嘆 している。一説には、サウジアラビア空軍パイロットの多くがパキスタン人だ という説もあるが、アメリカ人を含む外国人のパイロットが搭乗している 可能性は高いだろう。
サウジアラビア軍がイエメン軍を支援し、戦闘に参加したことで、 イエメン内紛はサウジアラビアとイエメンの間に元々あった領土問題を 表面化するきっかけになる可能性があろう。その結果、サウジアラビアは より一層の兵器をアメリカやイギリスから輸入しなければならなくなるだろう。 結果的に、サウジアラビア国民の間に反政府の機運を高める可能性もあろう。 そうなれば王国の安全のために、アメリカ、イギリスの力を借りなければならなく なるのではないか。アメリカにとって今回のイエメン問題は、イエメン内紛やアル カーイダ対策もさることながら、より一層、サウジアラビアに対する影響力を 強めることも含まれているのではないか。 数年前に、アメリカの考える新中東地図というものが流出した。 その地図には3分割されたサウジアラビアが描かれていた。そして確か、 イエメンの領土は拡大していた。サウジアラビアはメッカを中心とする イスラム国、アルカテイーフを中心とするペルシャ湾岸沿いのシーア派の国、 そして何もないアラビア半島の中部のサウジアラビアだったと記憶する。 いずれが正解かは別に、アメリカはそこまでやるのだろうか。 中東の人たちの多くは、今回の航空機爆破未遂事件に始まるイエメンへの アメリカの関与について、強い疑いの目で成り行きを見守っている。
>>192 >そうだとすれば、イエメンの場合も攻撃が近いということであろうか?
アメリカサウジイエメンは結局フーティを倒したいのだろうけど、今の小理屈じゃ全然フーティを倒す口実が出来ないので
とりあえず南部に米軍基地を置こうかと考えてるんじゃないかな。
それよりもイスラエルのガザ攻撃の方が差し迫っているように思う。
>アメリカ人を含む外国人のパイロットが搭乗している
確実にそうでしょう。
>アルカテイーフを中心とするペルシャ湾岸沿いのシーア派の国
適当にシーア派にも分けてくれるなら有り難いが、そういう雰囲気は欠片も感じられない。
そういうおいし目の分割案を見せて、諸国をたぶらかそうとしてるだけなんじゃないですか?
>アメリカはそこまでやるのだろうか。
実力が無いので無理でしょう。反米イスラム勢力は核で脅しても従わないんで。
197 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2010/01/14(木) 10:50:13 ID:pRNiSQcq
つ「ザイード派」
イエメン:ウラマーたちが外国軍介入に警告 2010年01月15日付 al-Quds al-Arabi紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20100115_093002.pdf 木曜(14日)、イエメンの宗教関係者グループは、外国軍が同国に入った場合には
ジハードを認めるとの声明を出した。
首都の宗教関係者150名が署名した同声明は、他国がイエメンに対し敵対的
軍事行動を起こした場合、もしくは攻撃した場合、あるいは軍事的治安的に同国に
介入した場合、イスラームに則り全信者にジハードを呼び掛けるとしている。
12月25日の米旅客機爆破未遂事件につき、アラビア半島のアル=カーイダが
犯行声明を出して以来、合衆国主導による過激派対策を背景にイエメンに対する
関心が高まっている。合衆国並びにサウジアラビアが懸念するのは、カーイダが
イエメンの混乱に乗じ作戦範囲をサウジ及び域内他国へ及ぼすことである。
イエメン当局によれば、過激派に対する軍事作戦は続行されており、社会的、
経済的、宗教的疎外を申し立てる彼らは2004年以来イエメン政府と戦闘を
行っている。北部でのホースィー派との対立に加え、イエメンは、南部では
分離主義と、そして多くの県で活動を始めたカーイダに対抗しなくてはならない。
フーティが一方的停戦を宣言。
しかし無視。空爆は続く。
コラム:イエメンでの武器流通と部族社会 2010年01月28日付 al-Hayat紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/pdf/pdfNews20100128_224223.pdf テロの脅威を理由に、近頃は警官がまた武装するようになり、IDを細かく調べる
検問所が街のあちらこちらに置かれるようになった。ヨーロッパの人々は、これを
良しとしない。彼らにしてみれば、二度払いをしてしまった気分なのだ。
まず、自分たちの国が標的にされたおかげで、罪もない人々が無差別爆破により
殺された。そして、それに対する返礼として彼らの国は、やはり無差別の踏み込み
捜査、所持品検査を行うようになり、公共機関、空港、港湾には武装した治安要員が
展開した。ヨーロッパの人々は、次のように考えていた。自分たちの社会では平等が
実現されている。だから、治安を守り違反者を罰する義務を国が有するにしても、
それには、武器や武装警官といった武器庫を公開して見せる必要はない。
欧州ではそうだ。一方、イエメンでは事態は全く逆さまになる。武器や武装した
人間、兵士であれ市民であれ、は、イエメンの人々の日常生活の一部である。
子供のころから、そういった光景は脳裏に刻まれている。その光景は、家族と
部族の伝統、長じて広く社会や政治の仕組みといったものを吹き込まれる内に
更に大きくなる。そして、そういうもの無しでは違和感を覚え、果ては恐怖や
嫌悪を生じる程になる。
この20年以上、イエメンには6千万ユニットの武器が存在すると言われてきた。
人口の3倍である。しかしこの数字は過去10年、特に1994年の分離の試み以降、
急上昇した。争う双方へ武器は溢れんばかりに流入し、しかも性能は向上している。
その流通の仕方は、市場へ行けば、ロケット弾から装甲車まであらゆる種類、
モデルの武器が見つかると言われた程であった。
イエメン人も、自分たちと武器との結びつきを茶化して次のように言う。
もし、国外亡命したがっているイエメン人に第一希望の行き先を尋ねたら、
皆が合衆国というだろう。なぜなら、その国では武器購入が自由であり自宅に
武器を置くことができるからだ。
206 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2010/02/03(水) 12:21:58 ID:Bae2BJvR
世界的な通信社のある特派員は、イエメンからの中継で、かの地の伝統的な スタイルの短刀を身に帯びてテレビに出演した。彼が言うには、伝統的装束が 要請される部族の会合に出席しており、そのような場合には短刀が「男性用 装飾品」として欠かせないとのことだった。 武器没収に尽力するイエメン政府は、武器を引き渡した者に充分な見返りを 与えるため数1千万ドルを費やした。そしてイエメン人は、より高値で国に武器を 売りつけるため市場で武器購入をするようになった。 また、イエメンでは人々は、国家以前に自身の部族や家族に忠誠をささげる。 イエメンで、アル=カーイダのテロリストは、自身の出身部族の庇護を受けられる。 本人の犯した罪がどれほどのものであろうとも、公的機関に追われていても これは変わらない。法に抵触した罪人を追跡すると、相手部族全体と対決する ことにしばしばなる。他の部族がそれを支援するということも起こる。 アラブ社会自体が部族的性格を強く有しているのは間違いがない。しかし、 市民法に従うようになり、少しずつ伝統に対し柔軟な、異なる生活様式へと移行 している。武器は姿を消し、都市部から離れた砂漠地帯でしか見られないように なった。ドバイやアブダビの通りを武装して歩くアラブ首長国連邦人はいないし、 リヤドの通りでは四輪駆動の上に対空砲を装備して走りまわる人も見られない。 以上にかんがみ、欧米がイエメンを没落から救おうとするのは重要な任務で あると思われる。ゼロに近い場所から国の復興再建を行うようなもので、また、 今となっては地震に破壊されたハイチの復興が優先されるであろうが。
208 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2010/02/05(金) 09:33:33 ID:JYe1Y3fR
最近、国連さんはご無沙汰だねー 触らぬ神に祟りなしっていうところでしょうーな
アラビア半島の南東端に位置するイエメンでは、戦闘が続いている。 これまで何人の人が犠牲になったのか、正確な数字は何処からも発表されていない。 つまりイエメンでの戦闘は、世界的にはあまり関心をもたれていないということのようだ。 イエメンの戦闘は歴史的には大分古いものだ。イエメン国家そのものが歴史的に浅く、 建国した後も地方では部族国家のようなものが残り、中央政府の影響を受けることなく、 自治区のような形で残っていた。近代国家と呼べる体裁を整えていたのは、南北イエ メンであり、イエメンは二つに分裂していた。北には西側が支援を送り、南にはソビエト が支援を送っていた。しかし、それもごく一部を支配統治していたに過ぎなかった。 北イエメンのサウジアラビアと隣接する地域には、アルホウシなる部族が居住して おり、彼らはイエメンが南北に分裂していたときも、その後も、あるいはそれ以前から、 自治区として存在していた。この地域には武器兵器の自由市場があり、アラビア半島 だけではなく、各地から武器の買い付けに来ていたようだ。もちろん、そのほとんどの バイヤーたちは反政府組織やテロリストだったということであろう。 アルホウシ族に言わせれば、元々この地域はシーア派の王国であったところであり、 中央政府には何の権限もなかった、ということになる。彼らに言わせれば、突然中央 政府が、この地域もイエメン国家の一部だと宣言したようなものであろう。簡単に状況 の推移を説明すると、中央政府の関与が緩やかな時はよかったのだが、次第に関与 が強まると、当然のこととしてアルホウシ族の反発が強まった。そして戦闘が起きた、 ということであろう。 サウジアラビアはこのイエメンの内紛を利用したのではないか。アルホウシ族が 居住する地域は、サウジアラビアとイエメンとの間で、領有をめぐり複雑な状況に ある処だ。このため、アルホウシ族の蜂起を利用し、イエメン政府を支援することに より問題を拡大し、イエメン紛争への介入を図ったのではないかと思われる。
サウジアラビアはアルホウシ族がシーア派であることから、この問題はイランが アルホウシ族を支援し、イエメンとサウジアラビアの不安定化を狙った、と主張して もいる。そのことは、西側諸国を味方に付けるうえで、好都合なのであろう。 現在ソマリアの海賊が世界の船舶を襲うという事件が頻発し国際問題となって いるが、イエメンがイランの影響受ける状況になったり、ソマリアの海賊と連携する ようなことになれば、ますますソマリアとイエメンとの間にあるバーブ・ル・マンデブ 海峡やイエメン沖海域は、危険になることが懸念されるからだ。 しかし、このサウジアラビアのイエメンへの介入は、将来的にはサウジアラビア 内部の混乱に繋がっていく可能性があるのではないか。サウジアラビアには シーア派が差別された状態で生息してきている。そして、スンニー派のサウジ アラビア国民のなかにも、体制に対し強い反発を抱いている人たちがいるのだ。 サウジアラビアはアルホウシ族の地域に対する空爆を継続してきたが、十分な 成果を上げていないようだ。それどころか、簡単な武器で抵抗するアルホウシ族 によって、100人を越えるサウジアラビア兵が殺害されているのだ。 述べるまでもなく、サウジアラビア国内では、この戦争による自軍の犠牲を 正確には報じていない。しかし、サウジアラビア国民がその実態を知るのは、 時間の問題であろう。それがどういう状況をサウジアラビア国内に生み出すのか。 あるいはアルホウシ族の人たちの間に多数の犠牲を生み出して、イエメン内紛は 沈静化するのかもしれないが。
沈静化はしとらん模様です。
212 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2010/02/09(火) 11:53:16 ID:lTq9aibY
>100人を越えるサウジアラビア兵が殺害されている この辺りがオープン・ソースじゃ情報が乏しい。 サウジ国内でも同じようだとは想像し難いが、 事実なら総簡単には納まらんだろーな。
213 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2010/02/12(金) 08:53:38 ID:5zZn2I+9
215 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2010/02/28(日) 19:46:50 ID:bMsHtgMX
北イエメンはオスマン帝国の領地として存在していたが、オスマン帝国が倒れた後は、 イエメン王国として独立した形を取っていた。しかし、それはイギリスの強い影響下に あるものだった。その後、1962年イエメンは王制から共和制の国家に変わり、エジプト との間で連合国家となっている。その後、サウジアラビアに亡命した王制派との間で、 1970年まで内戦が続いていた。 他方、南イエメンは1967年意イギリスから独立し、イエメン人民民主共和国となった。 当時、南イエメンはソビエトとの強い関係にあり、援助で成り立っていたが、ソビエトの 崩壊により国家運営が困難となり、北イエメンとの合併に踏み切った。 こうした経緯を南北イエメンが辿ってきたことから、南イエメンの居住者たちの間では、 北イエメンの主導による国家運営に、不満がくすぶり続けてきていた。それが最近の 動きのなかで再燃してきたということだ。 南イエメンにしてみれば、北イエメン側が主導する政府は、アルホウシ部族の抵抗に より大きな損失を蒙っているし、国際社会のなかでもイエメンが注目され、これまで 関心を持たれなかった国内の問題点が関心を呼び、国際的に知られるようになった。 アルホウシ部族掃討作戦による戦費の増大、世界からの批判など、南イエメン住民に とって分離独立運動を起こすに好都合な条件が揃ってきていた、ということだ。 あわせて、ロシアの地域への再台頭、中国外交の活発化などが、南イエメンの人達 をして、北イエメン主導に反旗を翻させ始めたということであろう。そのことは、アメリカ にしてみれば、ペルシャ湾の出口ホルムズ海峡とあわせ、黄海の出口に当たるバーブ ・ル・マンデブ海峡も不安になってきた、ということではないか。 日本人が忘れてならないことは、この二つの海峡が不安定な状態に陥るということは、 エネルギー供給に大きな影響を及ぼす危険性があるということだ。日本は第一次オイル ・ショックを経験した後、エネルギー供給諸国の世界への分散(多国化)を歌っていた にも拘らず、アラビア半島地域諸国に対する依存度は逆に高くなっている。 そのことを日本人は肝に銘じ、イエメンの動向を注視しておくべきであろう。
216 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2010/03/01(月) 03:00:47 ID:RTf6YfSE
217 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2010/03/02(火) 20:58:40 ID:zdev4gTP
219 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2010/03/27(土) 18:10:04 ID:NoUPUXBo
ドイツのシュピーゲル紙の報道が発信源で、サウジアラビアがイスラエルのイラン空爆を 支援するという情報が流れている。もし、これが事実であるとするならば、政治的に大きな 変化が、サウジアラビア国内の権力者集団のなかで起こっているということであろう。 サウジアラビアはこれまで、アラブ・イスラムの指導的な立場の国の一つに、内外から 認められてきていた。イランはシーア派とはいえ、イスラム教徒の国であり、サウジがもし イスラエルのイラン空爆を認めるとなれば、それはイスラム教徒に対する大きな裏切り 行為ということになろう。このサウジアラビアがイスラエルのイラン空爆に際し、自国の 領空をイスラエルの爆撃機が飛行することを認めるという情報は事実なのだろうか。 敢えてこの情報を肯定するとすれば、次のような理由が挙げられるのではないか。 サウジアラビアのワハビー派は、イランのシーア派をイスラム教の一宗派と認めながらも、 あくまでも亜流であり正当なものではないと考えているということが原因だと言えよう。 もう一つ考えられる理由は、イランがアラブ諸国の過激派を支援し、シーア派を支援して、 イランの勢力圏を広げようとしていることと、それに伴ってスンニー派のアラブ諸国の なかのシーア派国民が、反政府運動を活発に行うようになってきているからだ。 サウジアラビアのシーア派も例外ではない。サウジアラビアのペルシャ湾岸サイドに 位置するアルカティーフ地域はシーア派が居住する地域だが、そこでは過去に何度も 政府に対するスンニー派国民と同等の権利を求めるデモが起こったし、それをサウジ アラビア政府は力で抑えてきている。
220 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2010/03/27(土) 18:13:00 ID:NoUPUXBo
サウジアラビアが恐れるように、レバノンではシーア派のヘズブラがイスラエルとの 間で戦争をし、精神的に勝利したために、アラブ各国の不満分子は、ヘズブラを高く 評価するようになった。そして、レバノン国内でもヘズブラの政治的力は、イスラエル との戦争のあと強化されている。述べるまでも無く、ヘズブラはイランから物心両面で 支援を受けてきている。加えて、シリアのアサド政権はアラウイ派であることから、 ヘズブラやイランとの関係が強い。したがって、レバノン・シリア・イランとの間には、 強固な信頼関係が出来上がっている。 イラクでもマリキー首相に見るように、シーア派の人物が首相の座にあり、今回の 選挙で例えマリキー首相がアッラーウイ氏に敗北して、首相職がマリキー氏から アッラーウイ氏に交替しても、アッラーウイ氏はシーア派教徒であり、スンニー派の イラク人が首相職に就任することは無いだろう。つまり、たとえアッラーウイ氏が首相 になっても、イランとの一定の良好な関係は維持されるだろうということだ。もちろん、 アッラーウイ氏は首相になった場合、彼は世俗的な政治をうたい文句にしている ことから、それほど緊密な関係にはなるまい。 イラクでは首相職ではないが、絶対的な影響力を持つ二人のシーア派代表者がいる。 それはサドル師とハキーム師だが、両者ともにイランとの関係は極めて良好だ。 この二人がマリキー氏あるいは、アッラーウイ氏のいずれかが首相に就任した場合、 イランとの関係でイラク政府に対し一定の影響力を行使することになろう。 これらのアラブ諸国以外にも湾岸諸国には多くのシーア派国民がいることから、 彼らの動きも非常に気になるところであろう。バハレーン、カタール、クウエイト、アラブ 首長国連邦のシャルジャなどは、シーア派の割合が非常に高い。もちろん、それらの いずれの国でも、スンニー派の割合は実際より多く公表されていると思われる。
221 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2010/03/27(土) 18:14:27 ID:NoUPUXBo
こうして考えてみると、サウジアラビアがイラン空爆に便宜を図る可能性は無いとは いえない。イラクについては、これまでアメリカがイスラエル爆撃機の、イラク領空通過 を認めていない。それはアメリカにとって、イラク駐留アメリカ軍の安全を確保する上で 極めて不都合であり、危険な状況を生み出す可能性が高いからであろう。 さて、サウジアラビアは過去にイスラエル爆撃機の領空通過を認めたことがあるの だろうか。実は黙認という形でそれを許したことはある。イスラエルがイラクのオシラク 原発(タンムーズ原発)を空爆した時、イスラエルの爆撃機はヨルダンとサウジアラビア の領空を通過して作戦を実行している。そうであるとすれば、サウジアラビアがイスラ エルのイラン攻撃に際して、黙認する可能性はあるということではないのか。 しかし、ドイツのシュピーゲル紙は極めてイスラエル寄りであることから、 アドバルーンを挙げたのであろう、という見方をする専門家もいる。 願わくば、この情報は単なるアドバルーンであって欲しいものだ。 イスラム教徒がイスラム教徒の虐殺に加担することは、極めて不幸なことだし、 イスラエルによるイラン攻撃が起これば、完全な攻撃をしない限り、世界経済を 破壊する危険性が高いだけに、あってはならないことだと思われる。
イラン人がイスラム教徒であってもアラブ人ではなくペルシャ人である事を忘れていないか? イラク・イラン戦争がペルシャ対アラブの戦争であった事も そして古代イスラエル人は人種的にはアラブと同一であった事も
ま、普通に空域を貸すことはやるだろう 何が驚きなのかがよくわからない イスラエルとともに滅びるんだよ、シオサウジは
224 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2010/04/08(木) 22:38:26 ID:iLcyfh28
サウジアラビアのイスラム教は、スンニー派のなかでも厳格なワハビー派が多数を占めている。 ワハビー派からみると、シーア派は邪道であり、イスラム教として認められないということのようだ。 このため、長い間サウジアラビアでは、シーア派教徒が二等国民のような扱いを受けてきている。 彼らはシーア派であるだけで、国家公務員になれても、上級職には就けないのだ。 このため、多くのシーア派国民は、優秀な者ほど国外に出ていく傾向があった。 このところ、サウジアラビアのシーア派に関するニュースはほとんど耳にしなかったが、 最近になって再度流れ始めている。サウジアラビアのペルシャ湾側に面する、アルホバール市の ある個人宅で、シーア派のアシューラの祭りの前の集団礼拝したことが原因で、その中心となった 人物数人が逮捕されたということだ。アルホバールでは幾つものシーア派のモスクが、閉鎖されて もいるということだ。つまり、シーア派教徒はモスクを所有することも、建設することも許されて いないばかりか、スンニー派のモスクでの礼拝も認められていないということだ。 サウジアラビアでは、ペルシャ湾に面したアルカティーフ地域にシーア派教徒が多く居住して いるが、アルホバールばかりではなく、それ以外の集落も同じような状況であろう。個人宅での 集団礼拝で逮捕されるということは、集会の禁止に関わるという理由であろうか。 最近、サウジアラビアの隣国クウエイトでも、シーア派の書籍がイラクから持ち込まれている ことを問題とし、クウエイト人議会議員が厳しく取り締まるよう提言している。こうした動きが、 クウエイトやサウジアラビアで顕著になってきたのは、イランの同地域への影響力が強まって きているからではないか。アメリカとイランの緊張関係が高まる中で、シーア派国民がイランと 通じて破壊工作を行ったり、反米的な動きをすることを警戒しての措置なのかもしれない。 シーア派の割合が多いバハレーンでは、彼らによる反政府の行動が大きな問題となりつつある。 クウエイトの場合もカタールの場合も、シーア派国民の割合は低くない。ちなみに、サウジアラ ビアの場合は、10パーセント程度と言われている。
225 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2010/05/05(水) 00:28:40 ID:/NBfWEpB
最近、サウジアラビアで12歳の少女が離婚に成功した、というニュースが流された。 相手は80歳の老人だったというのだから、常識の限界をはるかに超えている。 こんな少女が何故結婚するのかといえば、述べるまでも無い、父親が結婚させた のであり、嫁に取る男性が決めたことなのだ。もちろん、そこには少女の意志は 全く働いていない。12歳といえば、日本では小学校の6年生か中学1年生の年齢だ。 80歳の男性からすれば、曾孫の年齢であろうか? では、何故そうした低年齢の娘を親が結婚させるのかといえば、婚資(マハル) 欲しさからであろう。イスラム教では結婚するに際し、男性側が女性の親に対して マハルを支払うことになっているからだ。悪い表現をすれば売買婚のようなものだ。 サウジアラビア政府や人権団体は少女婚に反対なのだが、正式なイスラム法の 裁定(ファトワ)は出ていないようだ。つまり、政府や宗教権威者が少女婚はハラーム (禁止行為)であるとしない限り、今後も少女婚は続くだろう。この少女の場合幸運にも 離婚できたのだが、心の中に出来た傷は、なかなか癒されないのではないか? 同様のことがイエメンでも起こっている。やはり12歳の少女が結婚させられていたが、 セックスを求められ、最後には死んでしまったのだ。彼女の結婚時の年齢は、10歳 あるいは11歳だったのかもしれない。これが問題となって、イエメンでは17歳以上で 無ければ結婚が出来ないという法律を定めようとしたところ、保守派のイスラム学者の 強硬な反対を受けているということだ。イスラム教では結婚年齢を定めてはいない、 ということがその法的根拠であろうが、それでは常識は介入する余地はないのか、 ということになるのだが。 ここでニュースとして取り上げられた少女婚の例は、まさに氷山の一角であろう。 表面に出ていない少女婚の例は、サウジアラビアにもイエメンにも、他のイスラム国 にも多数あるのではないか。この問題に対する外国からの関与は、そう簡単では あるまい。しかし、放置したままでいい問題とも思えない。キリスト教世界が関与 すれば、宗教的争いに発展する危険性があろう。
滅ぼすしかないな
レバノン、シリアとサウジの争いの中心に 2008年05月13日付 E'temad-e Melli紙
http://www.roozna.com/Images/Pdf/14_24_2_1387.Pdf レバノンの新聞アル・アフバール紙によると、日曜日、カイロでの公式会議開会前に、エジプトと
サウジアラビアは会議の議事案を提示し、その行動を理由にヒズブッラーを厳しく非難するとともに、
『アラブ軍』のレバノン派遣案の検討を要請した。しかしこの案は、カタールとオマーン、及びアラブ
連盟のシリア代表からの激しい反対にあった。
また、本会議でもアラブ連盟のアムル・ムーサー事務総長が議場に入る前、サウジアラビアの
サウード・アル=ファイサル外相は演説の中で、レバノンで狂気の戦争を始めたとしてヒズブッラー
を告発し、続けて、ヒズブッラーのサイイド・ハサン・ナスルッラー書記長についてシオニスト体制の
アリエル・シャロン元首相を引き合いに出して、「ナスルッラーは、シャロンと同じく、ベイルートを
占拠しようとしている」と非難した。
ファイサル外相は続けて、「レバノンの合法政府は真の戦争の危険に晒されており、アラブ世界
はイランが紛争を操り、ヒズブッラーがイスラーム法学者による統治を打ち立てようとしているのを、
手をこまねいて見ているわけにはいかない」と語り、さらに次のように続けた。
「我々は全力でこの紛争の停止に努力し、レバノン派遣へ向けて一刻も早くアラブ軍を組織し、
それによって合法政府を支援しなければならない」。
また外相は「我々が今しなければならないのは、ヒズブッラーとイランを明確に批判する声明を
出すことだ。そして次に、レバノンの武装勢力に対し街から撤退するよう警告しなければならない。
またその後には、シニオラ政権の忍耐をねぎらい、我々の同政権に対する支援を確約しなければ
ならない」と付け加えた。 (後略)
228 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2010/05/30(日) 22:59:01 ID:MZSwqQ07
229 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2010/06/11(金) 19:12:21 ID:hypBZriG
サウジアラビアの王家の一員に、トルキー・ビン・アブドルアジーズ・ア―ルサウードという王子がいる。 彼はエジプトのカイロに居住しているが、彼が最近、ワグザ通信社とのインタビューのなかで、 奇妙な発言をしている。それは、近くサウジアラビアで、軍事クーデターが起こり、サウド王家は打倒され、 捕まった者は斬首されると警告したのだ。まさかと思うのだが、彼は明確にこの言葉を口にし、 命が惜しければ、サウジアラビアから少しでも早く逃げ出すべきだと語っている。 彼はサウジアラビアの王家のメンバーが、イラクのサダムフセインやイランのパーレビのように、 権力の座を奪取されると語った。彼はもはや、サウジ王家が宗教を語って、国民を縛り付ける能力を 失っている。王家の行動はサウジアラビア国民の個人生活や自由を奪っている、とその原因を語った。 トルキー・ビン・アブドルアジーズ・アールサウード王子は、王家のメンバーは十分すぎるほどの資産を 既に手に入れたのだから、スイスでもオーストラリアでもカナダにでも亡命し、生命の危険がなくなるまで サウジアラビアに戻るべきでは無いとも語っている。そして、アメリカやイギリス、イスラエルに頼るという、 馬鹿なことはするなとも語ったのだ。そして、誰も外部の者がわれわれを攻撃するのではなく、国内の 軍人が攻撃してくるのだとも語っている。 このトルキー・ビン・アブドルアジーズ・アールサウード王子は、1950年に設立されたサウジアラビア の自由王子運動(フリー・プリンス・ムーブメント)のメンバーだ。この運動のメンバーは、故ファイサル 国王によってエジプトに追放されたが、後に赦されている。 このアールサウード王子の発言内容から推測すると、アメリカやイギリス、あるいはイスラエルが 一体となってか、個別にか、近い将来、サウド王家を倒すためにサウジアラビアの軍部に働きかけ、 クーデターを計画しているということになりはしないか?もしこの情報が、信頼に足るものであると すれば、近い将来、とんでもない大激変がサウジアラビアで起こるということなのだが?? 最後に、この情報はイランのプレス・TVが伝えたものだということを書き添えておこう。
230 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :
2010/06/28(月) 12:09:53 ID:GUJJC/At 過去数日の間に、とんでもない情報が飛び交い始めている。それは、仇敵同士であるはずの イスラエルとサウジアラビアとの間で、イランをめぐり軍事協力関係が構築されつつあるというものだ。 最初に流れた情報は、サウジアラビアがイスラエルに対し、イラン攻撃の祭に領空通過を認めた という情報だった。以前、イスラエルがイラクのオシラク原発を攻撃した際、ヨルダン領空を通過し、 サウジアラビア領空も通過して攻撃は行われている。もちろんこの場合、ヨルダンとサウジアラビア 両国政府は、イスラエルに対して領空通過を認めてはいなかったと説明している。しかし、認めようが 認めまいが、イスラエルの爆撃機が領空を通過したことは事実であり、結果的にイラクの原発は 稼動寸前で破壊されている。 今回の場合は、イラク空爆の例に比べ、より信憑性を持って受け止められている。それは、 イランが核兵器を持つことになれば、サウジアラビアにとって明らかな脅威に繋がるからだ。 そのために、イスラエルとの間に協力関係が成立しても、おかしくないということだ。 次に流れている情報は、サウジアラビアの西部タブークの軍事基地に、イスラエル軍が武器を 搬入しているというものだ。そして、そこに集積された武器は、やがて実施されるであろうイラン攻撃 の際に使用されるというものだ。 これら二つの情報について専門家の間では、幾通りもの説明、推測が行われている。 ある専門家は「サウジアラビア政府がオバマ大統領を弱腰と見て、イスラエルとの協力をすると 迫ったのではないか」というものだ。またこれらの情報の発信源がイランであることから、イラン 政府がサウジアラビア政府に対して、「イスラエルとの協力関係が生まれないよう、事前に警告を 発したのではないか」という説を述べる専門家もいる。 アメリカ政府がイスラエルのイラン攻撃を黙認せざるを得ないとすれば、成功裏に終わるよう、 最大の便宜を図ることは当然であろう。もし、イスラエルのイラン攻撃が失敗に終わるようなことに なれば、まさに中東地域は大混乱に陥るからだ。したがって、アメリカの説得でサウジアラビアが 自国領土内へのイスラエルの武器搬入を認めるということは、全くありえない話ではあるまい。