衆議院会議録
第166回国会 内閣委員会 第2号(平成19年2月21日(水曜日))
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000216620070221002.htm 自由民主党の戸井田とおる議員の答弁より抜粋
資料二を見ていただきたいと思うんですけれども、
これは官報号外、昭和二十八年二月二十七日に載った第十五回国会の社会党の藤原道子議員の質問の議事録です。
二ページ目の上段に線が引いてありますけれども、そこにはこのように書かれてあります。
「米軍の暴行事件は、昨年十二月まで独立後」独立後ですよ、
「八カ月間におきまして千八百七十八件を数え、
なお泣き寝入りになっておりまする件数は厖大な数であろうと想像されております。」
次に、三段目の線のところを見ていただきたいと思いますけれども、またこうも述べておられます。
私は、米軍の日本進駐に対し、この尊い母に代って青年の純潔と健康と堕落から青年を守つた米軍をこそ、
信頼し、期待していたのであります。併しこの期待はみごとに裏切られました。
基地附近の百鬼夜行の有様は、学童の勉学する所まで荒らされ、幼児さえ米兵の行為の真似をして遊ぶ状態は、
ひとり日本の母を悲しませるのみならず、遠く我が子の上を思うアメリカの妻が、母たちが、
若しこの実情を知りましたならば、その歎きと、当局に対する不信と憤りは、どのような結果を招くでありましようか。
それとも、アメリカの婦人尊重、正義人道とは、アメリカ国内だけであって、
ヨーロッパではそれは紳士道を守るが、アジアの国々においては、
その国内法を無視し、何をしてもよい、軍紀も何も通用しないことになっているのでございましようか。
アメリカの若き兵士の妻、母の立場をもおもんぱかった格調高い日本女性議員の訴えは、
読んでいて心を打つものがあると思うんですね。
私は、戦後失われたものの一つに、正当な抗議をしなくてはならないときにしてこなかったことがあると思うんです。