1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
ここ数十年の国際紛争で何かと議論の的になる「人道的介入」について考えて
みませんか?果たして「正戦」はあり得るのか?それとも大国が他国に介入する
ための口実に過ぎないのか?といった根本的な問題から人道的介入の見地から見た
今回の自衛隊イラク派遣の是非についてなど、なんでもござれでいきましょう。
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/08 22:37 ID:fuGNUB3K
突然の書き込み失礼します。
田舎の人たちをびっくりさせる企画のご案内です。
といってもとても良いことをするので気分はすっきりします。
今回は北北海道の西海岸にある辺鄙な田舎町(小平町)の企画を2ちゃんねらーが救って上げようという
痛々しくもとてもいい話です。
詳しくは下のURLを見ればわかりますが、
町内でリングプルを集めて車椅子を養護学校に寄付しようと言う企画です。
690キロの目標に対し、3年経っても185キロしか集まら途方に暮れているというものです。
送付先は
〒778-3301
留萌郡小平町字小平町
小平町立小平小学校『リングプル係』
(記事↓)
http://plaza22.mbn.or.jp/~obira/info/tp_2002/tp_200208.html#topics04
3 :
がむ:04/02/08 22:59 ID:ljHrBqZ9
人道的介入は独裁国家に対して行われる場合が殆んどです。
基本的人権の抑圧、思想・宗教・言論の弾圧、飢餓・貧困、組織的な虐殺
などが大義ですが、私は組織的な虐殺特に民族浄化の場合のみ介入すべきだと思います。
人権は宗教、慣習で変わるので内政干渉になりかねません。
飢餓・貧困は憂慮すべき事態ですがなるべく民間支援、民間外交に委ねたいです。
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/09 00:07 ID:sUPzskm+
今回の自衛隊のイラクでの活動については人道的介入の側面からは
あまり語られていませんが、人道的介入の事例としてはかなり重要な
ものとなるのではないか、と思っています。また、武器を持った「自衛隊」
ならではの良い意味での復興への貢献が期待出来ると思うのですが、どうで
しょうか?
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/09 02:34 ID:+kYsISq2
冷静な予測を行うべき。
介入で当事国の死者が10000人とする。もし独裁が今後10年続くと予想され、過去の実績から20000人の死が見込めるなら、介入したほうがよい。
ただ、人道的介入といってもボランティアじゃないんだから、国民を納得させるには(自国の安全のようなものも含めた)利得も必要。
6 :
がむ:04/02/09 03:12 ID:1Mf3RJOF
>5
私は人道介入は国家が国際社会にするボランティアであるべきだと思う。
利得を考えて派遣介入の是非を決めたら人道見地などは建前論になってしまう。
派遣国は自国の若者の命を犠牲にするのだから対価、利益を求めたくなるけれど、
利権目的介入を極力防止するには人道介入は狭き門で割に合わない行為で良いのでは。
非人道的国家に対して打算抜きで助ける神々しい行為が人道介入、これが理想です。
現実には難しい問題だが異文化間紛争に大国が大国の理念で
勝手に介入するのを防ぐにはハードルは今よりずっと高くて良いと思う。
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/09 12:37 ID:CfE6XvIw
最上敏樹さんの「人道的介入」(岩波新書)読まれましたかね?
小泉の言っていることがいかに欺瞞に満ちているかよくわかりますね
>私は人道介入は国家が国際社会にするボランティアであるべきだと思う。
そのとおりでしょうね。難しいけど。
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/09 20:26 ID:8yilX6a2
>>7 読みました。内容をまとめておこうと思っていたんですが、なかなか時間が
なくて出来なくています。これを機会にちょっとまとめようかなあ…。
最上さんは、折に触れてボンヘッファーになぞらえて人道的介入を語っています
が、この問題意識が今のイラクへの介入などに関する議論に欠けているものかな、
と思っています。
9 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/09 23:19 ID:IK214xkk
>>4 アメリカのソマリア派兵などですでに「武力による人道援助の支援」はナンセンスであり、
成功した事例がないことは国際関係では常識です。
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/10 01:50 ID:jhhxR/OJ
>>9 武力による人道援助の支援ってなにさ・・・。
人道介入=人権弾圧国家を潰すこと
人道援助=北朝鮮への食糧援助みたいなもの=(結果的に)独裁国家を延命させること
全然違うが。
介入の成功例は、コソボだろ。
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/10 02:19 ID:D5/HyCVs
>>10 軍服を着て防弾チョッキを装着して銃器を携帯して行う「復興支援」
12 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/10 02:25 ID:HWd3q7PR
人道支援の必要性が無い時から決まっている油田
と派遣先の一致
13 :
がむ:04/02/10 15:55 ID:XhBFIaK+
最上著読みました。
>10
ユーゴ介入は人道見地から必要でしたが、果たして合法か、との問題がありました。
必要だからやらねばならず、やらねばならないから合法である。といった理論です。
圧倒的武力で押さえ付けるやり方(空爆)が人道的といえるのかどうかも疑問点です。
国際法は常に現実の後追いですので、国連の定める内政不干渉の原則、侵略戦争禁止。
これらと人道的介入との整合性は今後の課題です。
イラク隊員は酒も豚肉も禁止です。この真摯な態度は素晴らしい。
しかし、政府の説明は政民どちらも程度が低く切ないです。
>>13 コソボにしても「民族浄化」を引きおこした直接の原因が「人道的介入」
ではないかと大分前から指摘されているんだが。介入前には大規模な「民族浄
化」がなかったことが明らかになってきてるし。その上「成功例」であっても
今だに軍隊を引きあげられない状態。
コソボの「人道的介入」については雰囲気優先で行なわれ、しかも、その雰囲
気を形成するためにメディア操作があったことはかなり知られていると思って
たんだけど。
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/11 20:41 ID:5w7ufi1K
>>14 もともとユーゴの内戦自体が
ドイツの秘密政策の一環だったような気が・・・
スロベニアとクロアチアの国家承認があまりにも早い。。。
16 :
:04/02/11 22:08 ID:zY/V3zL3
独裁者に対してその国の人々だけでクーデターが行われるのと、
他の国が介入・援助して独裁体制を壊すことの両者には大きな違いがあるだろうか?
独裁者・独裁政治はどれもよく似ている。
フセインも金正日も白馬が好きだし。きっとローマのネロ皇帝も白馬にまたがっていただろう。
イスラム世界の複雑な政治体系に民主主義を押し付けても反発されるとか定着しないとか人は言うが、
民主主義が生まれた国でさえ、一部のもの意外にとっては押し付けではないだろうか?
一部の学者と、その著書を読んで革命を起こした人々を除けば、つまり一般の多くの人々にとっては押し付け以外の何物でもないだろう。
そうやって押し付けられたかといって、問題が起きているわけでもない。
民主主義という手法を押し付けられた国々は、平和な国々である。
漏れはこのテーマについて全然詳しくないが、
確かに、25年前にベトナム軍がカンボジアに(人道的?)介入しなければ、
(そのときは世界中から非難されたが)
あの虐殺ポル・ポト政権がもっと続いていたかと思うと
ぞっとするわな
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/11 23:06 ID:41z8J1SH
ベトナム軍の動機はよくわからんな。半分以上は利得だと思うが…
そのあとの中国軍の「膺懲」とやらは100%侵略だが。
19 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/21 18:44 ID:i5RlFq5/
2550万人の自国民のうち400万人も餓死させる政権は武力で倒すのもやむなしでは?
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/21 19:19 ID:YmYOBR39
難民を大量に受け入れて、懸念国の国民を
国外に脱出させるシステムを取れればいいが、
これは主権侵害にあたる可能性があるしな。
北朝鮮の拉致が正当化されそうだしな。
21 :
漂流人:04/04/21 20:53 ID:dQlcxdlE
人道的介入といえば、その先駆けは南アフリカのアパルトヘイトに対して、
国連が「不干渉原則も、国際社会の重大な関心事項の場合は例外」
みたいなことを宣言したことでしたっけ?
アマルティア・センは何か言ってなかったっけか
23 :
某スレッド93:04/04/22 01:53 ID:A8KIV1WB
>>20 いい意見をおっしゃてますが、難民は帰国しても迫害を
受けそうなら逆に返しては駄目ですね。国際法上。
ただ今日問題になっているのは、ベトナムのボートピープル
みたいに典型的な国外避難民ならともかく、国内避難民
なんですよね。内乱やっている既存政府特に独裁軍事政権は、
国連が「難民保護させて欲しい」といえば「内政干渉だ!」
となりますし。
自然法は内政不干渉の原則に優先するのだ。