エドワード・W・サイードについて語るスレッド

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1名無しさん@お腹いっぱい。
『戦争とプロパガンダ』(みすず書房)などの作者のパレスチナ独立
運動家のパレスチナ系アメリカ人のエドワード・W・サイードについて
語り合いましょう。パレスチナの解放を!
2名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/20 22:05 ID:BrbKAYji
おっ、これは良スレ発生か?

ということで「オリエンタリズム」で2get!
3生い立ち詐称:03/06/21 01:03 ID:XrtNsAFd
サイードはパレスチナ生まれだという生い立ち経歴を偽っていた。
アメリカ国内でその詐称を暴かれ、大慌てで、自書を訂正した。
そんなインチキ男の言をきんか玉条のように信じる日本の左マキの愚者たち。
サイード論については古森義久著の『国の壊れる音を聴け』を読んでみな
4名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/21 01:44 ID:VwsGsvom
タイムリーで米批判本出してたよね。
「戦争とプロパガンダ」は買ったら負けと自分に言い聞かせたなぁ・・

朝鮮有事の際には在日君がタイムリー本、出しまくるんだろな・・・
5名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/21 12:23 ID:W+7Y6F4e
>>3
古森はオピニオン誌の「ボイス」の平成15年3月号の石原慎太郎氏との対談
でエドワード・サイードはパレスチナ系アメリカ人と言っているよ。50頁の
古森の発言を引用するよ。エドワード・サイードがエジプト系というのは
間違いでパレスチナ系アメリカ人だというのが正しいんじゃないの?

古森―コロンビア大学のエドワード・サイードという教授は、パレスチナ系アメリカ
人で、大変な保守派嫌い、ブッシュ嫌いで知られています。今回のイラク攻撃にも
大反対し、「ブッシュこそテロリストだ」と発言している。
6名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/21 14:39 ID:+p6Hjl9n
E・W・サイードは1935年にパレスティナで生まれて(当時、英委任統治下)、12歳ぐらいのときにエジプトへ。
数年後にアメリカの大学へ入学。確かプリンストンへ。そこからハーヴァードで修士・博士をとったんじゃなかったかな?
うろ覚えすまん。

ブッシュ嫌い等の他、現パレスティナの権力機構、早い話がアラファトやハマスなどにも批判の矛先を向けていて、
目くらいは通しておけくらいの人物かと思われ。
確かにブッシュ政権を毛嫌っているのでそれを差っ引いて読む必要はあるが、
他の日本人のパレスティナ関係で左系の本は、ただの反米キチが多いのでまだマシかも。
7名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/21 23:43 ID:bFNzWEKn
サイードはイデオロギーの違いを超えて日本では高く評価されているね。アメリカ
では全然、評価されていないんだけど…『オリエンタリズム』は憲法九条が大好き
な親日派韓国人の呉善花さんが高く評価していたし、『戦争とプロパガンダ』は
『戦争論』を書いた小林よしのりさんに高く評価されていた。反日小説家の大江
健三郎はサイードと往復書簡していたし…

大東亜戦争や旧日本軍に対する評価が180度、違う小林よしのりさんと大江健三郎
の両方にサイードは好かれているんだ…サイードの愛読者って右と左が重なって
いない?
8名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/22 03:42 ID:TAdVWC3Z
>>7
パレスチナに関しては日本人は左右の視点で見ていないのかも。
そえぞれどのようにパレスチナやサイードをとらえているのか見たら、同じ対象に違う意味を見つけてるのかもよ。

大戦の評価だけど、集団疎開や空襲について個別の評価では、左右で違うとは思えないけど。
9名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/24 00:20 ID:UOjgl8Mo
日本赤軍やハマスに共感しないにしても、ふつー日本でイスラエルを支持する
人はいないわな。

やっぱり「日本人」を主張しようとする人も、西洋=ユダヤ-キリスト教的なイ
メージで、パレスチナに肩入れしちゃうのかね。

でも、サイードは、イギリス国教徒の家庭出身だそうだけど、そのへんどうな
んでしょ。
10名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/28 16:54 ID:PJFjvHqy
>>9
イギリス国教徒は× キリスト教徒が○

サイードはイスラム教徒ではなく実はキリスト教徒であることは知られている
ね。俺はサイードはイスラム教徒だと昔は誤解していたけど…
11名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/30 01:23 ID:dyaHHoR/
「ル・モンド・ディプロマティーク」に
サイード氏が、

「もうひとつのアメリカ」

を寄稿されています。

ご興味のある方は、是非どうぞ。


http://www.diplo.jp/articles03/0303.html
12名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/30 20:06 ID:xSDdG8T5
>>3
古森義久って『諸君』という雑誌ではサイードのことをエジプト系だとデタラメな
論文を書いて、その数ヶ月後の『ボイス』の石原慎太郎氏との対談ではパレスチナ系
だと修正していた、あの人のことですか? あなた古森義久の『諸君』のデタラメ論文
鵜呑みにしているね…

『国の壊れる音を聞け』と古森義久が以前『諸君』で書いたことのあるサイード批判
の論文を見比べてみると、微妙にサイードについてデタラメを書いていた部分が、
『国の壊れる音を聞け』では修正されていているぞ。この本で古森義久が修正して
いるようにサイードはパレスチナのエルサレムに生まれたのは本当だ。

またジェスタス・ワイナーって人がサイードの「生い立ち詐称」を暴いたと古森義久は
主張しているが、この人はサイードの本を誤読していたという疑惑があるんだ。
いずれにしても古森義久はサイードはパレスチナ系なのにエジプト系だとデタラメ
を書いたんだから、サイードに対して謝罪しなければならないのに、まったくして
いないね…
13名無しさん@お腹いっぱい。:03/06/30 21:16 ID:abYzEAw9
105 名前:サイードの子供[] 投稿日:03/06/29 20:55 ID:WsXVk8/c
>>102
マクナマラというベトナム介入失敗政策の国防長官がお好きな方ですね
あなたはサイード信者、チョムスキー信者みたいですね。日本版サイード・チルドレンの
1人みたいですね。
サイードの書くことは盲信ですね。
だったらサイード自身の書いた自叙伝ふうの本が多数あるので、いまのと、
5年以上まえのと、読みくらべてください。サイード自身が自分の生い立ちの
記述を変えてしまっているのですよ。インチキを指摘されたあとでね。
14名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/02 00:17 ID:V+xnPUiZ
>>13
ふーん、古森がサイードのことをエジプト系だと言っていたが、その間違いを誰か
に指摘されたあとに、なんの謝罪もしないでサイードはパレスチナ系と言い換えてた
みたいなものだね。サイードは嘘つきだと、あなたは言いたいわけだが、その批判
は、そのまま古森にも当てはまるんじゃないかな?
15名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/02 01:01 ID:qlV9842k
サイードの生い立ち詐称については反論がないわけだね。
僕は別に古森を擁護する義理はないけど、あなたはどうかな?
16名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/09 09:46 ID:q17RKxNR
123 名前:書き換えた?(巻くなマラ)投稿日:03/07/02 16:30 ID:9MRNBxI7
>>サイード自身が自分の生い立ちの記述を変えてしまっている
のですよ。インチキを指摘されたあとでね。

記事が掲載された時期と自伝の出版されたタイミングを考えると
それは鵜呑みに出来ないと思います。サイードはOut of Place
(邦題:遠い日の記憶)の執筆を94年に着手し98年に完成したそう
です。それに対してワイナーの記事がCommentaryに掲載されたのは99
年の9月号。つまり時間的に逆です。

それでもまだ記事の後に修正されたという可能性が無いとは言えません。
しかし本は同年9月に発刊されました。ワイナー(古森)が正しければ
サイードはこの1ヶ月弱の間に本の内容を修正しなくてはなりません。
つまり新しい経歴を整理し、事実関係のボロが簡単に出ないような
リサーチをして、差し変える分の200ページを超える文を書く。その
原稿に校正と編集を通し、印刷して卸を仲介して小売に配送、陳列する。
この総べてうを1ヶ月ぐらいで行なわなければなりません。しかもこの時
彼は白血病の症状が悪化している身をおして欧州と中東を講演の為に
まわっていました。(英、ガーデガン誌8/23/99)。まあ完全に不可能
とは断定できないけど常識的に考えればそんなの無理でしょう。
17名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/09 10:43 ID:/MYcBzZw
>>118
>>だったらサイード自身の書いた自叙伝ふうの本が多数あるので

自伝は一つしかないよ(あやふやな鵜呑みであることを露呈)。
パレスチナを訪問した時のルポはあるけど。
別に目くじら立てて擁護する気はないけどソースを調べたり(こりゃ
それ以前の問題だな)違う意見の本を読むことは重要だよ。
18名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/15 08:24 ID:TuPv5B5S
リベラル派のサイードが好きで保守派のブキャナンも好きな俺はおかしいだろう
か?いや、よく考えたら二人とも実はパレスチナ問題では、反イスラエル
の立場に立っているから、共通点があるか。

いずれにしても古森は駄目だ。サイードようにイラク攻撃に反対しているのは
アメリカでは少数の極左だと主張しているが、ブキャナンのように保守派も
イラク攻撃に反対していた人がいることを無視している。サイードを批判して
ブキャナンを批判しない古森は変だな。両方とも反イスラエルで、親イスラエル
の古森にとっては敵なのに…
19_:03/07/15 10:24 ID:4OAdnj3R
20_:03/07/15 12:25 ID:4OAdnj3R
21_:03/07/15 14:36 ID:4OAdnj3R
22_:03/07/15 16:37 ID:4OAdnj3R
23_:03/07/15 17:30 ID:4OAdnj3R
24_:03/07/15 19:04 ID:4OAdnj3R
25なまえをいれてください:03/07/17 17:04 ID:/XFO2Gvr
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
26名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/18 08:14 ID:+MyR/qO0
サイードの『戦争とプロパガンダ』読んだが、そんなに過激な内容ではなかったよ。
ブッシュやシャロンを批判しているが、フセインやウサマ・ビンラディンやアラファトも批判
しているから、必ずしもアラブ万歳の内容とはいえない。

アメリカのブッシュやイスラエルのシャロンも悪いが、俺達パレスチナ人、アラブ人も
問題があってパーフェクトじゃないんだぜ、と主張しているのは共感がもてるね。
27山崎 渉:03/08/01 23:58 ID:BoaXWtxi
(^^)
28山崎 渉:03/08/15 09:55 ID:W/7uO7WR
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
29名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/11 08:16 ID:YX0mmS1x
今日は、9.11の同時多発テロの日だ。エドワード・サイードは、どんな発言を
するだろうか? 
30おすぎとジーコ:03/09/11 22:17 ID:GmnVPMpL
サイードって講演でアメリカ情勢とか語ってても話の趣旨が結局パレスチナ
になっちゃうんだよな。まあ怒りは分かるがちょっと飽きる。彼はオリエンタリズム
や知識人論、そして音楽評論なんかも極めて面白いのに一般の人にとっては
センセーショナルな批評家ぐらいにしか見られてないのは残念。
31名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/12 00:17 ID:0ruxvhOQ
漏れの理解ではエジプトで育ったパレスチナ人で英国籍から米国籍に変えたと言う認識だが。
32名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/18 23:08 ID:MLvSU7Ut
>>31
違うよ。
エルサレム生まれのパレスチナ人で実家はエジプトのカイロにあった。
エルサレムには叔母の家があって、彼は子供時代、
エジプトとパレスチナを行き来して過ごした。
父親はアメリカ国籍を取得したパレスチナ人だったから、
サイードもアメリカ人なの。
33名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/18 23:10 ID:jDvaUEWR
まず、サイードのでの発言がそれまでのそれとどう違うかという問題です。
96年のBetween Two Culturesと題されたインタビュー
(Power,Polititics, and Cultureに収録)彼は上記の事やカイロで
上級階級の私立学校に通っていた事を語っています。さらにパレスチナ
を離れる前も一年の内大半をパレスチナとエジプトで過ごし夏は
レバノンで保養していたと明言しています。これらはワイナーが
使用した資料にも克明に書かれています
(House and Garden,4/1987, The London Review of Books,5/7/1998,)。
ワイナーの主張の肝、というのはサイードは実際にはパレスチナ
に居住した事はなくずっとカイロで育ったと言う点です。そこで
引き出されるのはパレスチナの家は親戚の所有物で有ること、そして
St.Georges学校での記録が無いという所です。さらに一家の資産
はイスラエルで失われたのではなくナッサーに盗られたとも言っている。
34名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/18 23:11 ID:jDvaUEWR
それに対してクリスヒッチェンhttp://www.thenation.com/doc.mhtml?i=19990920&s=hitchens
やサイードは次の点を上げている。
1)家は親戚の所有であるが、中東では広義の意味での家族が一
  緒に暮らす習慣がある。
2)学校の記録自体がサイードが入学する47年の前年から記録自
  体存在していない。さらにワイナーは当時学校にかよっていた
  David Ezraという人物がサイードを覚えていない事を証拠と
  して挙げていたがインタビューされた人がサイードを覚えていた
  時は記事に入れなかった。http://www.counterpunch.org/said1.html
3)事業は政府に売ったのであって搾取されたのではない。さらにイスラエ
  ルに対しては二度返還の申請と訴訟もされている。

もちろんそれだからサイードが絶対に正しくワイナーが誤っているとは
断定できないでしょう。しかしこの反論を古森は勿論知っている
はずですから(知らなかったらジャーナリストとしてはかなり無能)
ワイナーの説を引用するのであれば古森はサイード達の弁論を
「あんたやっぱ嘘言ってるで」と論破する
必要はあるでしょう。反論があるのを無視し自分好みの意見だけを
宣伝するってのは批評家としてあまり誉められる姿勢ではない
と思いますが。
35名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/18 23:11 ID:jDvaUEWR
サイードはOut of Place
(邦題:遠い場所の記憶)の執筆を94年に着手し98年に完成したそう
です。それに対してワイナーの記事がCommentaryに掲載されたのは99
年の9月号。つまり時間的には逆です。

それでもまだ記事の後に訂正したという可能性が無いとは言えません。
しかし本は同年9月に発刊されました。ワイナー(古森)が正しければ
サイードはこの1ヶ月弱の間に本の内容を修正しなければなりません。
つまり新しい経歴を整理し、事実関係のボロが簡単に出ないような
リサーチをし、差し変える分の200ページを超える文を書く。その
原稿に校正と編集を通し、印刷して卸を仲介して小売に配送,陳列する。
この総てを一ヶ月ぐらいで行なわなければなりません。しかもこの時
彼は白血病の症状が悪化している身をおして欧州と中東を講演の為に
回っていました(英ガーディアン誌8/23/99)。まあ完全に不可能
とは断定できないけど常識的に考えればそんなの無理でしょう。

36名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/18 23:23 ID:BXlJAb03
>ナッサーに盗られた

これってエジプトのナセルのこと? ひょっとして。
37名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/19 02:14 ID:V/JgyNbR
チョムスキーもサイードもノーマン・メイラーも
アメ世論の右傾化で彼らの発言はマスコミに無視されてるらしいね。
いまは日本の左翼マスコミが唯一の活躍の場かな
38名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/19 11:12 ID:U2t3dRQd
36

ナセルの英語(米語?)発音は彼の様にナッサーの方が近い。
39名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/19 13:33 ID:k9PqC/fb
>>9
>>10
日本人にはキリスト教=西洋の宗教というイメージを持っている人が多いよね。
レバノンのマロン派、エジプトのコプト、エチオピアあたりのことはあまり
知られていないね。
40名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/19 18:52 ID:bUhRtMfA
サイードのオンライン・コメント
http://home.att.ne.jp/sun/RUR55/home.html
41名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/26 01:54 ID:lO5Fl+kj
追悼。
42名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/26 02:42 ID:lO5Fl+kj
サイード
43名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/26 02:44 ID:LsIZUA37
エドワード・サイード死去
http://www.asahi.com/obituaries/update/0926/001.html
44名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/26 03:05 ID:D7R7gQ/7
45名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/26 03:20 ID:XbsuQQlG
自伝に死期が近いとはあったが、ついに逝ったか。
46名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/26 03:34 ID:tilbejFP
数ヶ月前のカイロ講演(NHKBS)でもすでに老けたな〜と思ってましたが…
合掌。
http://www.edwardsaid.org/
47名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/26 03:37 ID:bx8MMwwf
BBCで今サイードでてるよ
48名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/26 10:10 ID:YiJ9GOhH
4911cc:03/09/26 10:35 ID:FMSu2ioO
合掌
50名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/26 18:26 ID:mzArBV3B
イスラエルの起こした「75万前後のパレスチナ人の直接・間接的な
追放、400人以上の村落と20の都市区域の組織的な破壊、40件
前後におよぶ非武装パレスチナ人の虐殺」の一例:

ジョン・ピルジャー:民族浄化とイスラエルの建国
http://home.att.ne.jp/sun/RUR55/J/Others/pilger-cleansing.htm

「1948年5月、ハイファ南方の海岸近くの村Tanturaで、200人
以上のパレスチナ人が前進するユダヤ人民兵によって殺された。アラ
ブ人もユダヤ人も含む40人の証人による証言記録によれば、一般市
民の半分が「狂乱騒ぎ」のなかで撃たれた。残った者は海岸まで行進さ
せられ、そこで男たちは女や子供たちと引き離された。男たちはモスク
の近くの壁に連れて行かれ、後ろから頭を撃たれた。」


51名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/26 23:46 ID:sP+cOnfq
52名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/27 01:45 ID:FkFXaWGd
53名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/27 01:57 ID:c8YwsHZq
サイード氏に合掌
54(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/09/27 02:00 ID:6iE3hDkA
ショック。
少し振り戻しつつある米国世論の流れで
これから、という時に亡くなるとは・・・
55名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/27 03:02 ID:Gy5u4mde
>>54少し振り戻しつつある米国世論の流れで.....

それをもって米国が世界の声を聞き出した....と甘い幻想を抱くとどうなるか。
「一国主義は間違いだったかもしれない.....ということで、これからは多極主義で世界にもっと協力してもらいましょう。」となって、日本は金ないのにアメの尻拭いのイラクへの資金提供、人材提供をさせられる仕組みなわけだ。
米国が世界の声なんてきくわけがない。ブッシュ、ラムズフェルドは単なる悪役をひきうけてるだけだと思うよ。巧みな世界経営だ。
56電波板住人 ◆z/.55F0Qu6 :03/09/27 08:43 ID:94G4Oefh
オリエンタリズムには本当に衝撃を受けた。
彼の議論に賛否はあれど、
いつもマイノリティとしてのこの上なく貴重な意見だったと思う。

合掌。
57名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/27 15:13 ID:VVXLwdT1
合掌
58名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/27 16:15 ID:CyhchlSg
合掌
つぎはチョムスキー?
59名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/28 03:29 ID:lDBYSohv
60名無しさんの主張:03/09/28 04:15 ID:MIT/Gj6C
サイードは
基地外右翼残虐国家であるアメリカとイスラエルを敵に回して
がんばってきたけど
アメリカ一般人や右翼からの脅迫とか脅しとか
ものすごいストレスだったろうね。
それでがんになちゃったのであろう。
61名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/28 08:51 ID:zhxmDv93
62(-_-)さん ◆Press/FIEQ :03/09/29 20:20 ID:gQ6UCfUk
>>55
まぁ実際にはそんなもんなのかもしれませんが
自虐的、悲観的になりすぎですよ。

BS1 21:00〜
BSプライムタイム「サイードイラク戦争を語る」 (再)
開戦前夜カイロにて エドワード・サイード

早速再放送してくれるみたいですね。
63名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/29 22:12 ID:7fcdhJwJ

ぎゃあ、見逃した。
前回の放送時にはおわりの十五分しか録画できなったんだよな。
64名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/30 03:09 ID:8gBkq6ac
>>63
この番組、かなり再放送の頻度が高いから、
またきっと放送してくれると思う。
6563:03/09/30 09:21 ID:PNvxUvyE
>>64

慰めありがとう。気長に待ってみます。
66名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/30 14:33 ID:afeRHnGy
インディペンデントにロバート・フィスクが追悼文を書いていたが・・・
有料化されちゃったから読めない人多いかもなあ。
67名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/30 16:55 ID:nCbIzN1h
>>66
これとは違うやつ?こっちはZNetから引っ張ってきたんだけど。
ttp://www.zmag.org/content/showarticle.cfm?SectionID=22&ItemID=4266

トップページからもサイード関係のコンテンツに行けるので、どーぞ。
6866:03/09/30 18:14 ID:afeRHnGy
それそれ。
69名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/30 19:08 ID:PNvxUvyE
あ、ここ知らなかった。さんくす。
70名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/09 03:14 ID://Wj2liL
http://www.melma.com/mag/58/m00026258/a00000413.html
ニューヨーク・タイムズに載ったリチャード・バーンスタインによる追悼文の訳(一部)
71名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/10 05:57 ID:9BZOa6Iv
冥福を祈ります。
惜しい方を亡くした・・・
72名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/10 16:29 ID:oqiGyWbp
サイードをみて誰かににてるなあと思ったら昔好きだった女だった、あの眼が特に
73<b>lo;)`ゝ_´ / ≡ &lro;中の人 </b>:03/10/13 22:29 ID:DrqiFYne
74<:03/10/13 22:30 ID:DrqiFYne
75名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/14 11:08 ID:PfhE1Dcj
サイード本て高いんだよな
76名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/24 17:54 ID:51jbw5z9
政府は23日、エルサレム近郊とヨルダン川西岸北部のユダヤ人入植地に、
約320棟の集合住宅を新たに建設する方針を明らかにした。

米国などが提示する中東和平の指針、ロードマップ(行程表)はイスラエル
に入植地の建設停止を求めている。

同国は10月上旬にも約600棟の増設を発表しており、相次ぐ拡張計画に
パレスチナ側が反発するのは必至だ。

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20031024AT2M2400424102003.html
77あぼーん:あぼーん
あぼーん
78名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/13 16:18 ID:wKGSvRKg
新年age
79名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/15 15:20 ID:ZkPKi31X
チョムスキーは馬鹿。
サイードの方がまだ信用できる。
80名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/01 15:03 ID:d3FlAz1n
 
81名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/17 23:11 ID:QweWSGHS
age
82名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/27 00:18 ID:WXEE0Gu2
たまにはageてみるか
83カワセミ:04/07/31 17:18 ID:Tbzrjyfi
オリエンタリズムに対するオクシデンタリズム。ちょっと面白いので。
英語は全文掲載がある。

http://www.foreignaffairsj.co.jp/source/CFRreport_and_transcripts/occidentalism.htm
http://www.cfr.org/pub6987/fouad_ajami_ian_buruma/occidentalism_the_west_in_the_eyes_of_its_enemies.php
84名無しさん@お腹いっぱい。:04/10/20 02:00:58 ID:aBb6ttwx
サイードはアメリカでの評価が高くないって本当?
85名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/01 17:34:39 ID:xhHL18wO
>>83

よりによってイアン・ブルマの仕事でつか。なるほどねえ。
86カワセミ:04/11/01 21:17:09 ID:NZx/UudB
ブルマもさりながら、アジャミーがいいと思う。これに限らないが。
米国を代表する中東研究者らしいが、さもありなん。
87経歴詐称:04/11/02 01:38:07 ID:ItM0fvWG
経歴詐称のいかがわしい人物をカミさまのようにうやまう日本の反米左翼
のアホぶりは、7歳の知能ですね。
88名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/02 03:53:37 ID:5VoZcdKc
あっ、古森「しか」読んでない奴が来た!
89名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/04 15:27:49 ID:vNJ7hVNp
サイードは左翼だの右翼だのと関係する人間なのか?
90名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/04 15:32:51 ID:xzTmU5QR
オリエンタリズムはウヨサヨ関係なく名著。
91名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/04 15:33:14 ID:hShJR7rr
右か左かは知らんが、「オリエンタリズム」は必読だな。
92名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/04 16:00:24 ID:hFABxopJ
サイードはサヨ!
サイードはサヨ!
サイードはサヨ!
サイードはサヨ!
93名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/04 16:06:07 ID:T4XKEvTq
>>92
だからどうした?
94名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/05 10:05:35 ID:9WNcEZGF
>>83
オクシデンタリズムが「都市に対する憎悪」
とすると、
オリエンタリズムが「田舎(と考える地域)に対する見下し」
という風にも取れるような気もするんだけど?
95名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/05 12:59:50 ID:MEFRFzyR
アメリカ市民
いまでも教授?
96名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/05 17:48:25 ID:FUkq0yIw
>>84
アメリカでは日本ほど、知名度は高くないというのは本当。
だけど、コロンビア大学でのサイードの授業は満員状態だったとか。
意外とユダヤ系アメリカ人やイスラエル人も授業を受けに来ていてイスラエル
人のほうが、ユダヤ系アメリカ人よりオープンでサイードを理解していたらしい。

アメリカでは知名度が高くないけど、なぜか、日本だけでなくイスラエルでも
知名度が高いらしい。
97名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/05 18:31:10 ID:9WNcEZGF
>>96
やっぱりイスラエルの人間というのは抜け目が無いな。
しっかりと研究してやがる。
98カワセミ:04/11/06 02:19:29 ID:0rAt2fs/
>>94
それはあると思います。

ここでのポイントは、オクシデンタリズムは西洋の考え方のフィードバック効果として
アラブ世界に現れているということではないでしょうか。

中東研究者の池内氏の著作などを読んでも良く分かるのですが、「イスラム世界が
西洋世界より優れている」という大前提ですべての話を組み立てるので議論が屈折する。

同様の前提で話をしているときでも、例えば十字軍の時代と今では結果としての事実関係が
違うのでイスラム世界での議論の推移はおかしなものになるようですね。
もちろんオリエンタリズムの論自体は正当性があるにしても。
9994:04/11/06 12:33:39 ID:MiRqEZmS
>>98
ご教示ありがとうございます。

最初に「オクシデンタリズム」にある「都市に対する憎悪」というくだりに、
「これは都市と田舎が存在する限りどこにでも当てはまることだわな」
と思ったもので。

ところで
「イスラム世界が西洋世界より優れている」
という大前提ですべての話を組み立てるので議論が屈折する。
というのは、
「十字軍の時代と違って『田舎』(ちょっと語弊があるかも)
になっているにもかかわらず、いまだに自分たちのほうが
すぐれている。」
というに考えて良いのでしょうか?。
100カワセミ:04/11/06 13:16:54 ID:WhRgYdTI
どこの国の人間でも、自国の一番羽振りのよかった時期を基準にします。
(ギリシャはまだ国際会議でヨーロッパ文明の源流云々というそうですね・・・・
もちろん他のEU諸国は何千年前の話だとうんざりするのですが)

かつてのイスラム世界は中世ヨーロッパに比して開明的で先進的でした。
その時の論理を現在においてもそのまま適用していると思って良いでしょう。

しかし産業革命以降の西洋のパワーが優越していることは明らかで、
にもかかわらずそんな話の筋立てをするわけですから結果陰謀論の花盛りなわけです。
自国に劣った部やいきとどかない部分があるという理屈が存在しない場合
どんな議論になるかは日本の周辺国を見ても明らかです。

そのあたりの理解として、この本を推薦しておきます。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4120034917

著者は20代から令名のあった人で、日本のアラブ研究者では屈指でしょう。
言いにくいことをズバズバ言うので変にアラブに肩入れする年長の研究者からは
煙たがられているようです。しかし内容は大半当たっているでしょう。
101名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/06 13:17:26 ID:sIRJXYd8
横レスなんですが、すみません。

“オリエンタリズム”は部分読みしかしてないんですが、自分の荒理解でいえば“西洋”
は自己を規定するためにオリエントを必要とした、ってことになるように思います。
そこでこの西洋とオリエントのどちらが優位なのか、という問いは西洋が発して西洋が
自己回答するそうして西洋というシステムのアイデンティティが成立するんだと思う。

たとえばオリエンタルな日本に関して言えば、日本はかなり長い間西洋に遅れている、西洋にな
りたいというコンテキストで動いてきたと思う。ただ最近になって産業革命以前の段階では、日本
は西洋より優れていたつーコンテキストが出てきた。

自分的にはどっちがどっちより優れているって議論はどーもにがてなんですけども、だって
“西洋”“日本”でくくられる物がなんなのか、そして“優位性”とは何を指しているのか、
よく分からなくなってきてる。

サイードの歴史分析は面白いと思う。ただ、彼の語法を持ってきて現在を分けてかかるのはちと
危険な気がします。

10294:04/11/06 14:16:48 ID:MiRqEZmS
>>100
またまたありがとうございました。
池内恵さんの本、お金に余裕があったら、ぜひ購入したいと思います。

>>101
たしかにサイードの考え方だけでは説明のつかない部分があって、
その点「オクシデンタリズム」、とくに「都市に対する憎悪」
下りには、納得のいく所があったのでした。
今回の米大統領選でも「東海岸の気取った連中に支配されたくないので、
ブッシュに入れた」というのがありましたし。

ところで日本では国際社会=西洋(特にアメリカ)という意識があって、
一方で石油の大半を輸入している中東にはなかなか目が向かないようですね。
「一番力を持っている所だけ見てりゃ十分だ」といった所かもしれませんが。
103カワセミ:04/11/06 14:52:41 ID:XTLfbFDW
>>101
>そこでこの西洋とオリエントのどちらが優位なのか、という問いは西洋が発して西洋が 
>自己回答するそうして西洋というシステムのアイデンティティが成立するんだと思う。 

全く持っておっしゃる通りと思います。良くも悪くもあくまで西洋的な文脈かと。

>りたいというコンテキストで動いてきたと思う。ただ最近になって産業革命以前の段階では、日本 
>は西洋より優れていたつーコンテキストが出てきた。 

うーん、その付近はどうでしょうか。
むしろ日本の啓蒙的保守主義者の間では、伝統的に日本はたまたま欧州と似た経路の
国家形成の道筋を辿って来たという認識があり、それが再確認されているだけに過ぎないのでは。

個別的な内容では、確かに日本が先進的なものはありますね。
「法の下の平等」に関しては、例えば御成敗式目あたりは世界的に見ても早いタイミングかと。
鎌倉仏教の、新時代に即した伝統宗教の再解釈は誇るべきものでしょう。

そういう観点からすると、ちょっとイスラム世界の停滞感は否定できないかもしれません。

日本というのは何かというと、それは実のところ定義する必要も無いほど自明なんだと思います。
あるフランス人が日本人に対して、「あなたがたが羨ましい。我々はフランス人だと絶叫し続けないと
フランス人であり続けられないのに、あなた方は何の苦労も無く日本人であり続けられる」と
言ったことが、シンプルな事実のように思います。
104カワセミ:04/11/06 15:03:38 ID:XTLfbFDW
>>102
>その点「オクシデンタリズム」、とくに「都市に対する憎悪」 
>下りには、納得のいく所があったのでした。 

私も同じです。似たような構造は日本と韓国や中国にもありますね。
この場合は都市と田舎ではないですが。

>今回の米大統領選でも「東海岸の気取った連中に支配されたくないので、 
>ブッシュに入れた」というのがありましたし。 

アメリカの場合はまた文脈が違うのでひとくくりには出来ないと思います。
確かに田舎の得票が多いですが、今回はより都市での支持を伸ばしました。
一番下を参照。だから、民意としては明らかなんだろうと思います。
http://www.cnn.com/ELECTION/2004/pages/results/states/US/P/00/epolls.0.html

>「一番力を持っている所だけ見てりゃ十分だ」といった所かもしれませんが。 

やっぱり西洋的リベラリズムと啓蒙主義の国なんだと思います。
今回のイラク戦争、日本で反対が強かったのはヨーロッパの影響でしょう。
ユーゴのときと比較すると明らかかと。
105101:04/11/07 09:14:52 ID:4CS99u1V
>>102
サイードの観点(たぶん)で見れば“オリエンタリズム”に対応するのは植民地主義だと思います。
資本主義の拡張が植民地という市場拡大世策を通じて可能になった。この流れは米国の
フロンティア政策も、ある時期の各地での対共産戦争も含まれると思う。
クリントン時代はフロンティアガITセクターになった、しかしITバブルがはじけて米国はまたしても
植民地政策に逆戻りしている、ってな風に考えることも出来る。

この場合、“オリエント”あるいは“被植民地”あるいは“田舎”が“西洋=都市”に抱く感情は、
憎悪なんでしょうか。
米国の“レッドステイト”に関して言えばこれはかえって対する“ブルーステイト、あるいはケリー”
に対するというよりも、近年のエヴォルーション/進展?あるいは変化全体に対する恐怖に裏付け
られた拒絶って気がします。その恐怖をカール・ローブはケリーに対する憎悪へとみごとに先導し
たんじゃないか。

植民地主義と、現在の米国南北戦争の比較は自分の力量を超えてるんでなんとも、、なんですが。

あと、オリエンタリズムに戻って書けば、御存知のように当時の欧州ではオリエンタリズムはたいした流行だっ
たわけですね。日本も同様に大きな関心を引いた。ここにはたとえば、遅れた“非殖民国”が持つであ
ろうと同じタイプの強い“羨望”がありました。同じように過度な“美化”もあった、これも忘れちゃあいけ
ない点だと思います。
106101:04/11/07 09:48:54 ID:4CS99u1V
>>103
>伝統的に日本はたまたま欧州と似た経路の国家形成の道筋を辿って来たという
そうなんでしょうか。自分は>日本の啓蒙的保守主義者、の本を読んだことがないので
分らないんですYO。

>イスラム世界の停滞感は否定できない
こりゃ、あたしも否定できないw 
ただ御成敗式目も知らない自分なんですけど、日本に関して言えば周辺国の文化をうまい
具合に導入して上手い具合に鎖国してアレだけの文化を立ち上げる力があった。ただ維新
時にしてもWW2敗戦後も“西洋”コンプレックスというのは政治的レトリックとして使われたんだ
と思っています。ただこの頃は400年前オペラも歌舞伎もほぼ同時に生まれた、ってな話を
耳にすると、こりゃ倭人には心地よいですから、、ははあとか思うw でもちょっと待てよ、って
気にもなるんだが、なんでなんだろう。

は、脱線しましたが。ひとつは歴史を進歩する一直線と見るか、あるいは単なる偶然のかさ
なりあいと見るかにもよると思います。
ネオコン論客が見るように、世界の行き着く先が米国なのか。だったら旧植民地国は米国になれ
ば言い訳なのか。進歩さえすれば言い訳なのか。(米国は退化してると思うけども)
あるいは、スーザン・ソンタグのように民主主義はまだその展開の半分当たりにある、お楽しみ、
いや最悪情況はこれから来るってのが正解なのか。
それともそれ以外の進展は可能なのか。漏れなんかはもう、めんどいんで超個人主義で達観
風にごまかしてんですけど。

>何の苦労も無く日本人
こりゃやっぱ天皇制に逝っちゃうんですか?
自分は日本人で居続けるのに案外苦労してんですけっども。
107101:04/11/07 09:55:44 ID:4CS99u1V
横スレ御免

>今回のイラク戦争、日本で反対が強かった
え、強かったんですか?まあ米国本土に比べれば強かったかもしれない。
まあユーゴの時に比べればそうです。あの時は報道がほぼ皆無だったせいでしょう。
シューアップがなかった。単なる事後報告だった。
108101:04/11/07 10:49:15 ID:4CS99u1V
大恥ハケーン、ソマソ
>>106
民主主義→資本主義。
109名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/07 11:43:59 ID:yYR8iwHl
俺みたいないいかげんな人間は「オリエンタリズム」を読んで、
一言一句じゃなくてその洞察力とか批評精神を学ぶべきだと思ったな。
少なくとも世界を見るときの、まったく新しい視点を提供してくれたわけだから。
確かにどうかと思う部分もあるけどね。

でも本当に真摯に受け取ろうとする人は凄いね。>>101とか。
頑張ってくれ。
110名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/08 23:36:52 ID:Yf4S7Em5
『オリエンタリズム』は
読む先から結論が見えているような著作というのが印象です。

西欧の言説空間に表れたアラブ世界の分析にしても、
とくに文学テクストの分析は大雑把に映りました。
シャトーブリアンの評論などは、この作家の抱える膨大なコーパスを考えると
適当に使えるところだけ使ったような観があります。

つまり提案されている読解のモデルが
使用されているテクストに比べて単純すぎるというか。
少なくとも文学研究の立場からは。

フーコーから方法論的な影響を強く受けたようなことを言っていますが、
どうしても引っかかるのが厳密さです。

ただ読みながら(はるか昔のことですが)思ったことですが、
西欧の文脈の中で、日本の表象の歴史を考えると、
どうなるんなるのでしょう?
111名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/09 02:50:41 ID:MJBci36D
101です。

>少なくとも文学研究の立場からは。
これはよく理解できます。
友人の歴史オタもひいきのルナンがクソミソに書かれてるんで腹立ててました。

自分はトックヴィル批判のあたりに興味があって部分読みした、つまり植民地主義
時代にアメリカをよく読み抜いたトックヴィルが王政支持/植民政策支持者だったってな
部分が面白いと思ったわけです。

>フーコーから方法論的な影響を強く受けた
ある時代のサヴォワール=知、がどのように構築されてるのか、そこを各言説を通して
みてくってことじゃないでしょうか。

厳密さはどーか、手元にある本がペンギン版で英語が苦手な漏れにはなかなか、ソコまで
読みきれない、、、もう一回通して読んでみようかと思っているところです。

ただ、西洋の中の東洋を分析して西洋を読む、つーのは魅力的です。

>西欧の文脈の中で、日本の表象の歴史を考えると、
ここがネックなんですよね、やっぱ自分には。
サイードがパレスティナ生まれにして、キリスト教徒、アメリカ人でってなとこも、身につまされる。
今日はサイードのアラファト批判本を古本屋で見つけてきたところです。
112101:04/11/09 03:00:26 ID:MJBci36D
>>109
>本当に真摯に受け取ろうとする人
これ、皮肉だったらお受けします。
じゃなきゃ、買いかぶりというもんです、ホント。
113名無しさん@お腹いっぱい。:04/12/22 13:57:18 ID:R4gDDEsB
サイードのパレスチナ問題観についてはどう?
binational statesとか。
114名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/18 21:28:34 ID:B/UtkOSN
age
115名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/19 15:08:11 ID:bP+t+Y/n

ttp://workhorse.cocolog-nifty.com/blog/2004/11/the_economist.html
ではなぜイスラム教徒ばかりからテロリストが生まれるのか?
Economist誌はいくつかの仮説を提示している。

・偏った報道

9月1日に、調理師として働く12名のネパール人がイラク人ゲリラに惨殺
されるという事件がエジプトであった。彼らは「仏教徒の侵略者どもに
神罰を下した」という声明を出したのだが、エジプトの最有力紙
(国営)アル・アハラムはこの記事を3面記事程度(原文ではinside
pages)で扱っただけだった。
次の日に、怒ったネパール人が首都カトマンズでモスクを襲撃すると
いう事件が起こったのだが、アル・アハラムはこの事件を1面で扱い、
しかもこの事件と前日のネパール人惨殺事件との関係には言及しなかった。
116名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/19 15:08:48 ID:bP+t+Y/n
・ムスリムの被害者意識

Economist誌はカイロの日刊紙アル・アクバルの編集者ガラル・
デュウェイダルの言葉を引いている。曰く、イラクでの外国市民の
誘拐・殺害はアラブとムスリムの残虐性を印象付けるためのアメリカの
エージェントの仕業だ、ということだ。結局、なんでもかんでも
「被害者意識」というゆがんだレンズで世の中を見ることが彼らの習慣
(comfortable habit)になってしまっている、とEconomist誌はいう。
・穏健派の沈黙

もちろん、彼らテロリストの所業が全てのムスリムに支持されている
わけではない。9/11の3周年に合わせたかのように行われたベスランの
悲劇に際しては、テロリズムに対してだけでなく、彼ら過激派を
サポートする言説を吐く僧侶に対しても非難の声が沸き起こった。
しかし、とEconomist誌は続ける。クウェートの閣僚経験者がサウジの
日刊紙への寄稿で書いたように、「なぜ悪魔の詩を書いたサルマン・
ラシュディには先を争うように死刑宣告のファトワを出したにも
かかわらず、オサマ・ビン・ラディンにはたった1枚のファトワすら
出ていないのか?」という疑問は残る。
117名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/20 22:05:15 ID:xVPEBvdK
結局のところ、アメリカメディアが煽る《アラブ人は危険、、》というラベリングと
ミュスリム圏の《アメリカは危険、、》というふたつの《妄想》が見事に対応しあ
ってる。これを思う込むふたつの世界は直接なつながりはありませんから、
現実にぶつかってフィードバック受けて修正されると言うこともない、固定化さ
れたものです。サイードがやった仕事というのは、この間違った二通りの思い
込みを現実に返す試みだったと思いす。911以前は、アラブはまったく無視、
あるいはオイルを中心に利用されるだけだったですが。

アメリカ側の大きな過失は、アラブ世界・ムスリム世界を、政府関係者も一般
市民も知らなすぎること。たとえばイランはアラブじゃないって知ってる人間が
どれだけ居るやら。

現在、世界中で活動するヒュマーニティ団体の若い連中は、サイードも読んで
るし、いい意味での個人主義:人種だの国籍とかいったアトリヴュー(属性・表象)
で人を見るのではなく、(医療関係とはは特に)具体的生活レベルで人とじかに付
き合っていく、その仮定で背後にある政治・歴史等を考える、といったアプローチが
でてきているように思います。

tsunami 援助でも、援助側から復興プランを押し付ける、ではなく現地人々に任せる、
といったやり方も少しづつだが出てきてるようです。
遠いところから罵倒を投げあい、あげくにミサイルやらなんやら投げ合うのでは、あまり
にオソマツすぎると思います。
118名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/05(水) 01:47:35 ID:oZjub+Bx
今日、寄った古本屋で
みすずのサイード本が4,5冊あったなあ。
『戦争とプロパガンタ』だけしか読んでないのだが
他のも買いかな?
119名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/28(土) 09:49:32 ID:SofraFGy
http://www.amazon.com/gp/product/0195109236
Great Mirrors Shattered : Homosexuality, Orientalism, and Japan (Ideologies of Desire) (Hardcover)
by John Whittier Treat

This book is not about homosexuality, Orientalism, or Japan per se. It is about the author's personal experiences as a Western gay man living in Japan.
(つまりブログみたいな感じか。)

You should consider writing an autobiography only if you 1) are famous; 2) have had REALLY fascinating experiences; or 3) can connect your experiences to greater social and political issues.

Since Treat is not famous, and being gay doesn't count as fascinating anymore, he should really have concentrated on #3.
↑ 辛辣でわろた。

> Treat's own experience being HIV positive and having to hide it during his stay.

Orientalism, August 20, 2001
Reviewer: A reader
As an Asian, this book makes me uneased while reading it. Yeah, the author cites Edward Said's "Orientalism" couple times. But the tone of mighty American looking down the funny Japanese is running through lots of the pages.
I really like to hear Japanese gays and lesbians's opinions on this book.
120名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/16(木) 04:28:54 ID:e369mksj
「Orientalism」は読んだ
著作が多すぎて次の本選べないんですが、おすすめあったら教えてください
121名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/04(火) 20:24:31 ID:k4rnTLoV
サイードの記憶をたどる、佐藤真監督のロードムービー
「エドワード・サイード OUT OF PLACE」
ttp://www.cine.co.jp/said/

大江健三郎講演会+完成記念上映会
2006年4月29日(土)九段会館大ホール
完成記念上映にあたって、サイードと親交の深かった大江健三郎さんと、
ニューヨーク在住のマリアム・サイードさんをお招きします。この機会にぜひお集まり下さい。
14:30開場
15時〜「エドワード・サイード OUT OF PLACE」上映
(上映前に、佐藤真監督の舞台挨拶あり)
18時〜 あいさつ:マリアム・サイード
講演:大江健三郎「《後期スタイル》という思想―サイードを全体的に読む―」


『エドワード・サイード OUT OF PLACE』上映会&シンポジウム
2006年5月1日(月)京都芸術劇場<春秋座>(京都造形芸術大学内)
上映 一回目 13:00〜15:20
関連シンポジウム 16:00〜18:00
上映 二回目 18:30〜20:50

関連シンポジウム・パネリスト
マリアム・サイード(エドワード・サイード夫人)
鵜飼哲(一橋大学言語社会研究科教授/フランス文学・哲学研究者)
佐藤真(京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科教授/映画監督) 他
122名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/02(火) 22:38:48 ID:+kdfolbQ
bs-1に今出てる。
123名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/29(月) 16:59:03 ID:EaFOZxSX
           ´   ヾ
           ゛ (⌒) ヽ
           ((、´゛))
            |||||
            |||||||
          / |   ∠|
      (゜\./,_ ┴./゜ノ(  黄色猿が白人サマを批判するのは許さん!!
       \ \iii'/ /,!||!ヽ
ファビョ━━ /V,,ニ..,ニ、、 ノ( \━━━ン!!!!
       \ヽY~~/~y} `/~,/
        | ,k.,.,!,.,.,r| ,!  く (デビト君)
      / <ニニニ'ノ    \

白人サマの俺サマが黄色猿の批判に回答するはずが無い! 回答は訴訟だ、覚悟しろ!
124名無しさん@お腹いっぱい。:2006/07/04(火) 15:51:09 ID:bXFM6kAE
sage
125名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/17(木) 12:30:48 ID:UQhLKVrE
sage
126名無しさん@お腹いっぱい。:2006/10/10(火) 12:00:18 ID:SJYMziD8
sage
127名無しさん@お腹いっぱい。:2006/11/02(木) 13:39:59 ID:tFJPs2vH
sage
128名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 01:29:16 ID:gwhMcCmU
遅れながら「イスラム報道」二日で読破してしまった。
この人は本当のことを言ってるだけなんだなぁと思った。


20歳になったら北欧あたりに留学(亡命)しようかな。
129名無しさん@お腹いっぱい。
「オリエンタリズム」読み始めたけど、つまんなくてすぐやめたw。なんか文章がくどいんだもん。
同じようなことを繰り返して言ってるように感じる。