http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070927-00000000-maip-int ベトナム 橋崩落、60人死亡…日本のODAで建設中
カントーの位置
【アジア総局】ベトナム南部カントー市で26日午前8時(日本時間同10時)ごろ、日本の政府開発援助
(ODA)で建設中の「カントー橋」が崩落した。ロイター通信によるとベトナム人作業員ら約60人が下敷きに
なるなどして死亡、約150人が負傷した。工事を請け負っている大成建設(東京都新宿区)によると現場には
同社の技術者ら日本人16人がいたが、全員無事だった。
崩落原因は不明だが、地元テレビは雨で地盤が緩んだ可能性もあると報じている。
カントー橋はメコンデルタのハウ川に架かる全長2.75キロの斜張橋。ベトナムを縦断する国道1号の
バイパス道路の一部として、陸路による物流促進と経済発展への寄与が期待されていた。248億円の円借款で
04年11月に着工し、08年10月に完成する予定だった。
工事は大成建設と鹿島、新日鉄エンジニアリングの共同企業体、施工監理は日本工営などがそれぞれ受注。
工事には常時、現地労働者800〜900人が従事していた。
2基の主塔からケーブルで橋げたをつり上げる斜張橋と呼ばれる構造のカントー橋は主塔の間隔が550メートル
あり、このタイプの橋としては世界最大級という。
日本のODA事業では05年7月にも、タイとラオスを結ぶ「第2メコン国際橋」(昨年末完成)の建設現場で
クレーンが横転し、日本人3人を含む9人が犠牲になった。