【北方領土】河野太郎・衆議院議員「面積を半分ずつ分けるという選択肢はある。」
日本と旧ソ連の国交を回復させた56年の日ソ共同宣言締結から19日で50周年を迎えた。
モスクワ市内では日ロ双方の民間団体による記念事業「日ロフォーラム」が開かれ、
「日本・ロシア協会」会長の鳩山由紀夫・民主党幹事長は基調報告で、日本の立場を支持
する米国を加えた北方領土問題の解決を訴えた。
基調報告で鳩山氏は「(元首相の)祖父一郎が病躯(びょうく)をおして共同宣言を結んだ
にもかかわらず、日本とロシアがお互いの力のごく一部しか発揮できていない政治的な関係
にとどまっていることを天の上からいたく嘆いているに違いない」と切り出し、「その原因の
一つに宣言自身があることを一郎も後悔しているのではないか」と述べた。
ロシアのプーチン大統領が平和条約締結後の歯舞、色丹二島の日本への引き渡しが盛り
込まれた56年宣言を対日交渉の基本にしており、四島返還を求める日本と立場を異にする
ことを念頭に置いた発言だ。
鳩山氏は宣言に基づき「歯舞、色丹の二島は日本の領土」と主張したうえで、国後、択捉
の二島について「米国は常に日本の領土であるとし、四島一括返還を求めるよう日本政府を
促している。国後、択捉の帰属問題は米国も加えて解決を図るべきだ」と訴えた。
また、同宣言の交渉に携わった河野一郎農相(当時)の孫の河野太郎・自民党衆院議員も
北方領土問題に言及し、「二島と四島の間を取ることを考え始めなければいけない。残された
択捉と国後の面積を半分ずつ分けるという選択肢はある。プーチン大統領の任期中に譲り
合って解決しなければならない」と述べた。
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