1 :
代打名無し :
01/11/16 01:12 ID:KiLneKRJ どうでしょう? 僕はただの電波だと思います。
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/16 01:21 ID:EnDDTBeY
フクヤマって『レイプ・オブ・南京』の内容を信じていて、 「日本人はこの本を受け入れるべきだ」みたいな発言をしたらしい。 確か、『諸君!』で櫻井よしこが書いてたな。櫻井に言ったんだって。 そのレベルの男ってことだな。
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/16 01:47 ID:mlIKYZl8
具体的に何を指して電波と言ってるんだ?
4 :
電波>よしこも同類 :01/11/16 03:12 ID:2WTmY8EN
http://hayawasa.tripod.com/tanakamakiko.htm フクヤマの議論は前提から間違っている
Perilous Positions
ブライアン・ファーガソン (ラトガーズ大学人類学准教授)
「遺伝的に攻撃的な性質を持つ男性に代わって、より穏やかで争いを好
まない性質を持つ女性が政治に参加し、その比重が増していけば、国際
関係はより平和になる」。フランシス・フクヤマは、論文「もし女性が
世界政治を支配すれば」でこう主張した。フクヤマは、男性(オス)の
攻撃性は遺伝子に組み込まれているとし、その例として、オランダやタ
ンザニアで見られたオスチンパンジー同士の残虐な闘いや、数万年前か
らあったとみられる男性による大量虐殺を挙げる。しかも、環境や文化
をつうじて、遺伝子に刻まれた男性の攻撃的な性格を克服する試みには
限界があると主張した。人類学、そして広く社会科学全般が、性、民族
、人種の普遍性を基盤に、思想や理論を組み立ててきただけに、フクヤ
マの指摘は大きな波紋をよんだ。以下は、文化や環境から人間が受ける
影響、フェミニズム、そして人類学の立場からのフクヤマ論文に対する重厚な反論
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/16 03:55 ID:kz9b4nFQ
フランシス・フクヤマが電波であることは米国では有名。 NYタイムズには、「彼はハイスクールを出たのか?」という 論評まで飛び出し、完全なアホ扱い。 (俺は「歴史の終わり」は名著だと思っているのだが)
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/16 08:01 ID:mgDBQOKW
フクヤマは保守派の論客。 NYタイムズはリベラルだからフクヤマに批判的なのはあたりまえ。 フォーリン・アフェアーズによくフクヤマの論文が載ってるよ。
7 :
msfs :01/11/16 14:48 ID:Bw5XBxon
微妙な感じ。 この前寿司太郎でメシ食ってたな。
8 :
俺 :01/11/16 17:34 ID:???
俺はこいつの事を良く知らないが 「穏やかで争いを好まない性質を持つ女性が政治に参加し、その比重が増していけば、国際 関係はより平和になる」 こんなアホな事を言う奴なんだからろくな人間では無いだろう。 オス同士の競争はメスがけしかけているという事すらわかっていない。
9 :
:01/11/16 23:38 ID:9Dvx1Tqs
age
10 :
福山 :01/11/17 15:46 ID:3ZuLfJq4
あんちゃん!
11 :
福山 :01/11/18 22:16 ID:T1Tk06z6
あんちゃん!
12 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/19 03:23 ID:tVe3jd4b
浅田彰 >>>>> フランシスこ だろ?
13 :
1 :01/11/19 03:26 ID:AEocQyrw
歴史の終焉、これウソだったわけでしょ?
14 :
1 :01/11/19 03:27 ID:U0Hlcn13
1は俺だぞ。
15 :
ア :01/11/19 03:50 ID:AEocQyrw
スマソ、マチガエタ
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :01/12/06 23:09 ID:ZIVINkfS
>>8 >こんなアホな事を言う奴なんだからろくな人間では無いだろう。
>オス同士の競争はメスがけしかけているという事すらわかっていない。
おれはけっこうフクヤマらしい発言だと思うけどな。
君はわりと文化人類学的な立場から男・女をとらえているのだろうから、フクヤマと意見が違うのかもしれないけど。
フクヤマの認識によれば、歴史とはリベラル民主主義が他のイデオロギー(ファシズムとか共産主義とか)に勝利してゆく過程だ。
これは、オスにたいしてメスが勝利してゆく過程ととらえても、しっくりくるものがある。
20世紀による民主主義の勝利(冷戦の終結)と「21世紀は女の時代よ」という言葉は、けっこう根っこでつながってるんじゃないかな?
奥さん、けっこうスキモノだYO
(;´ー`)y-~~突然ですが一つ提案 今回は誰がやってるのかよくわかんないのですが スレ底ageに対抗して、枢機卿暴走時みんなで 自治スレや枢機卿スレや糞スレをage続けたみたいに このスレを臨時に対策スレにして age続けて対抗してみませんか? まぁ、更に底ageが続くようならの話ですが・・・・・ 一応の提案として
(;´д`)y-~~オイッ!
>>19 は偽者だぞ!!
22 :
:02/04/25 09:08 ID:m8PtRC3d
正直、みのもんたに似ているなぁ。
゛,.,゛ ゛,|||||,.,.゜゛,., ,゛||||||||||||,.,.,.゛ ., |||||||||||||||||,.゜ ,.|||||||||||||||||,.,.゛ ゛,.||||||||||||||||,.,.゛゜ ゛,.゛,|||||||||||,.,゛゛ ,.. ,.,|||||゛,.゜,., ,゛ ゛,.,.∧,.,.゛ ,゛ , /∧\,゛,. ,., ,,//.υ\\゛,. , ゛,,./,/ * ,,\\,.゛ .,゛,.,.(,.(゛/λヽ,.,),,)゛,.,.゛,/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ゛,\\νノ,/゜/,.,゜,.< まんこちゃんでーーーす | ゛゛,..\\./,./ ,.゜ \__________/ ゜, ,.\.゛,/,.゛ ,. ,ν ,. ,.,. ゛,.*゛,. ゜゛ ゛,.,.,.../ ´,/\ ゛,/ _`゛,.゜,.,.,/ ヽ,.,.,._゛..,..`゛,.,/  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄
24 :
にょ :02/06/27 06:07 ID:aPoz0CLb
なつかしいの〜、フランシス・フクヤマ、、 大学時代に読んだっけな、なんか結論だけ読めば良いたぐいの論文だと思ったな、、、 民主主義が世界を席巻する。故に歴史は終わるだろう。か、、 しかしまあ、なんだろな、この手の日系人ってのは「日本人にはアイデンティティが存在しない。 外国に住むと、その文化と同化してしまう」などという印象をハンチントンあたりに与えた典型 だと思うんだが、、個人的には敗戦のトラウマが無ければ、存在し得ない人種だと思うね。 それ程、あの負けはデカかったんだと、今更ながら思うね。 自らのアイデンティティから逃避して、アメリカ人だと思いこむ、いや、思いこんでいるふりを する。その裏返しが「世界市民願望」とか「戦前の日本史の卑屈なまでの否定」だったりするの かなとも思う。
25 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/13 18:37 ID:uXEaFkyc
短気そうなオヤジ
26 :
ハリウッド映画、歴史論 :02/07/14 03:30 ID:nxDiDUuO
グリム童話でもなんでも、ハリウッド映画はハッピーエンドにしなければ 観客数を稼げない。 それと同じで、ポスト冷戦で、共産圏は崩壊し、アメリカ型のデモクラシーが 世界を征服しハッピーエンドになると言うエンディングだった。 が、世の中はハッチントンの語るように、様々な文明間の断層から生じるコンフリクト から、衝突に至るという予測が当たった。 「文明の衝突」がでるための前座のような歴史観だったのが印象的。 今は、廃刊になって古本屋を探すしかないです。
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/14 03:58 ID:fbV35qG2
買ったけど読まなかったよ…
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/14 18:52 ID:euXkKjwW
本当にハイスクールレベルの人が歴史本書いちゃったのね
29 :
:02/07/16 21:24 ID:DIpplfvY
文明の衝突と歴史の終わりを読んだが、フクヤマの述べていることの方に部があると思った。 文明の衝突は確かに今世紀最大の課題だが、人類がいつまでも文明の衝突を繰り返しているとは思えない。 結局、全世界はフクヤマの述べている人権民主主義へと収斂していくだろう。 フクヤマノ述べていることは今世紀中に実現される可能性がある。
30 :
にょ :02/07/17 04:50 ID:J6K0t6vS
>>29 いんや、民主主義というのが、とどのつまり文明の衝突を起こしてしまう大きな要因たり
うるということをハンチントンは暗に言っているとも思うのだが、、、
ちなみに人権という概念は、文化に深く根差しすぎている微妙な問題だから、この際省かせて
もらうけど、、
例えば第二次大戦に関しては、ドイツのファシズムはドイツの民意が、内在する
異文明(というか異文化か、、)に対して敵愾心を持つに至ったとも言える。これは民主
主義、まあポピュリズムの最たるもんだしね、、ナチスを選んだのは結局は民意だからね。
もちろんドイツだけではなくて、この時期、世界中の文明や国家が相互に敵愾心を持った
民意で埋め尽くされたのは事実だよ。幾ら民主主義が世界で実現されていても結局、世界
経済がリセッションを迎えてしまえば、パイの争いになるもんだとは思うが、、
世界恐慌以降、各国は程度の差こそあれ、国家主義的なものになっていった訳だし、、
それが民主主義の元であろうが、なかろうが、、、
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/17 10:46 ID:NE8hDomf
フランシス・フクヤマは日系部隊を率いて ヨーロッパ戦線で命をかけて活躍した人ダゾ?
32 :
:02/07/17 21:23 ID:aiy0XksV
>>30 第二次大戦後の世界では人権民主主義国(政教分離がなされている国)の間で戦争が起きたことは一度もない。
ヨーロッパとアメリカ、日本において大規模な戦争が発生しただろうか。
文明の差異を越える人権と民主主義という共通の価値観を持つ国家同士は戦争を起こしにくいことは歴史によって証明されている。
ナチスは民主主義から出てきたが、その後人権も民主主義も否定して戦争を行った。人権民主主義の下で戦争が起きたわけではない。
33 :
にょ :02/07/18 01:54 ID:uC7UZiIf
>>32 成熟した民主主義というのは、ある程度の経済的な豊かさがなければ達成できない
点を忘れてはならない。豊かさというのが大きなキーワードであって、人権民主主義
という言葉が戦争を起こさせないキーワードではない。そしてもう一つ、これらの国々で
大規模な戦争を起こさせなかったのは、米ソの冷戦という状況とNATOの存在、日米安保
の存在が大きなキーワードになっている。
もし仮に大恐慌レベルのリセッションがおこったならば、民主主義などは軽く吹っ飛ぶよ。
残念ながら人間というのは自分可愛さ、自分の所属する場可愛さがあるから、他者を
敵とする誘惑に駆られるもの、、国家に於ける民主主義単位で、他国を敵と認識すること
も十分にありうるし、それが戦争の引き金になることもある。
ハンチントンの論理が注目を集めるきっかけとなったのは、共産主義との戦いが終わった
後のユーゴでの内戦だね。あれは完全に民族間対立と殲滅戦になった。ようやく東欧諸国
で民主化が始まり、暗黒の時代が終わったと思った矢先にね、、、
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/18 02:05 ID:tKwaBoGZ
>>32 そもそも政教分離と人権がどう関係あるんだ?
35 :
おいっす :02/07/18 09:36 ID:MZ7FqyPt
でもまぁ この人の分析の仕方や予測などいろいろ意見がある人が多い けれどそれはプラスだと思う。 フランシス・フクヤマの言論に意味はあるのかというと あるということかな。
36 :
ちいにいちゃんねる :02/07/18 14:20 ID:rMLzAT+p
日本を売り、 白人に媚びることで、 白人コミュニティーに参加しようとする哀れな人です。
37 :
にょ :02/07/18 16:35 ID:U5eiyP/r
>>35 そりゃそうよ。もちろん、
世の中でその時代を象徴する論文や物の考え方ってのがある。
第二次大戦前に流行った社会ダーウィニズムが蔓延した時に
現在の状況は近づきつつあるというのが近いかもしれない。
社会ダーウィニズムが流行る前は、ウィルソンによる民族自決という
理想論が流行った。理想論に意味が全くなくなったら世の中は暗い。
それにフクヤマの論文は「基本的な欲望が達成された人間は、名誉
や、正義を重んじるようになる。」というヘーゲルの論旨を踏襲している点
が非常に重要な部分で、、ここの部分は、全く外れているとは思わないしね。
つまり世界中が豊になりさえすれば、、フクヤマの理論は、そう間違っては
いないかもしれない。但し、正義や名誉がどの辺にあるのか、というのは
文明、文化、民族によって大きな差異がある。この点を見落としてはいけない。
38 :
にょ :02/07/18 16:56 ID:U5eiyP/r
二重レス、、 文明、文化、民族によって違う正義、名誉。その差異の幅は、第二次大戦前よりは 現在の方が振り幅は狭まっているとだけ言っておこう。 但し、どうしてもこれを一致できないキーワードとして各文明や文化に横たわる歴史認識の 差が大きな影響を及ぼしていると言える。
39 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/18 17:12 ID:RSxIuK2m
文明の衝突は正直電入ってるような気がする・・・ そこらへんは差し引いて考えないといけないのかな。
40 :
にょ :02/07/18 17:36 ID:U5eiyP/r
>>39 まあなんだろな、、「ブッシュ大統領でもわかる、世界情勢講座」みたいに、
物事を単純化しているけどね、、「文明の衝突」は、、、
だけど、読む価値はある。物事はそれくらい単純化せんと見えてこない時もあるし、、
なによりも米国を動かしている連中が、何を考えているかわかるからね。
フクヤマに関しても同じで、90年代の民主党政権に影響を与えたとも思う。
同時にトフラーのパワーシフトなんかもそうだろうな、、、
41 :
:02/07/18 22:55 ID:tI2dp9VO
>>33 ユーゴスラビアは貧困国ではなかったが人権と民主主義が根付いていなかったため、内戦に突入してしまったのだと思う。
カナダの例を見ればわかるように、人権と民主主義が根付いた国では、民族対立は殺し合いになるまで発展しにくい。
話し合いと双方の権利の折り合いによって独立するかどうか決められるからだ。
話し合いによってお互いに互いの言い分をくみ取り、人権を侵害しないようにしようとすれば、戦争にまでは発展しないだろう。
そう言う意味では私の考え方は人間の理性に対する信頼によっているのだと思う。
42 :
にょ :02/07/18 23:48 ID:AInLyvO1
>>39 お、なかなか良い例を、、
しかしね、、フランス語圏と英語圏の対立の話を例に持ってくるのもなんだと思うぞ。
もちろんお互いが成熟した民主主義をバックボーンとしているが、これは結局、
お互いのエスニシティが近いこと、そしてどちらも現在先進国だということ。
それになによりも、どちらもそれほど経済的な格差がないこと、そして現在のカナダの
経済が破滅的な状況になっていないことが最大の要因だよ。
翻って、ヨーロッパで現在台頭しつつある反移民、極右の台頭は、成熟した民主主義
国家であっても、対立の種子があることを示している。極右が台頭しつつあるドイツや
フランスなんかは共に失業率が10%近い、、これがもっと大きくなれば、対立要因は
より顕著になるだろう。これらの国は、自国民が敵愾心を持つであろう。移民元の国家が
自国から遠く離れているから、文明の断層線からは遠いため、大規模な戦争になる可能性
は非常に少ない。ただテロリズムや文明間の争いに発展する芽はありうる。
但し第二次大戦のような暴走がおこらない要因として、核の抑止力というものは存在する
とは思う。
戦争への種子が
43 :
にょ :02/07/18 23:48 ID:AInLyvO1
二重レスすまそ、、 戦争の種子が>>これいらないです。(w
44 :
:02/07/19 00:42 ID:tyofQUGr
って今さらこいつかよ! テロのときもたいした事言えてなかったじゃん。
45 :
:02/07/22 09:24 ID:+FKq1dVT
テロの時はたいしたこと言ってましたよ。 イスラムファシズムの脅威こそが人権思想の脅威なんだ、とね、 全く正しい意見だと思います。
46 :
にょ :02/07/22 20:26 ID:MP4EcOKn
>>45 ただ、それだと、第二次大戦前の対日、対米の焼き直しなんだよね、、
イスラムファシズムというのは非常に微妙な考え方で、一つの宗教をバカにしているとも
捉えられる。第二次大戦で日本と米国の間におこった文明の衝突に近い。
前にも言ったが、人権思想とは、文明や文化の根幹に関わる問題。
例えば大戦後のC級(だっけっかな)戦争犯罪法廷に於いて、日本国内に墜落した
B29の乗組員に対する虐殺容疑をかけられた軍人がいたが、墜落の際に、大けがを負った
乗組員を見て、最早、余命幾ばくもないと判断した軍人が、「武士の情けで介錯してやったのだ」
と日本側は抗弁した。最終的にこの軍人の罪は確定してしまうんだけど、
この事件には文化、文明の違いによる人権思想の違いが大きく影響を及ぼしている。
そしてこの文明間のパーセプションギャップは必ず、相手に対して「野蛮だ」という印象を
双方に与える。結局文明が違えば、正義や人権という考えは、その文明、文化によって千差万別で、
相手のことを「野蛮だ野蛮だ」と罵り合う訳でね、、
そういう意味では「イスラムファシズム」というのも、罵り合いの言葉以外の何物でもない。
フクヤマがこの言葉を罵り合いの言葉だと認識して発言しているか、否かだね、、
まあ認識して、米国とイスラムの間の軋轢が彼にとって都合の良いものならば、
別に否定はせんが、(w
47 :
:02/07/22 22:57 ID:68e5ks94
人権思想というのはフランス革命の自由、平等、友愛の3原理に即した思想をいうのです。 そこには宗教的信条は一切無い。アメリカ独立革命は民主主義の発展に大きな貢献を果たしましたが、そこで規定された人権はあくまでも神によって与えられた人間の権利といいう表現が使われました。 アメリカ独立革命では人間が神から独立していないのです。 しかしフランス革命の人権宣言はカトリックによる政教一致の体制打破を目的としたために、フランス人権宣言の人権思想は神から独立した概念として用いられました。 アメリカの政教分離とフランスの政教分離は性格が本質的に違うのです。 宗教勢力の脅威に直面しなかったアメリカではある特定の宗教を優遇することを禁止している程度であり、宗教の政治的活動は基本的に認められています。 カトリックという巨大な宗教との闘争を行ったフランスでは、政治に対する宗教の介入を原則的に禁止しています。 政教分離無くして人権思想なし、神からの独立無くして人権思想なし、というのがフランス革命以来の人権思想の流れではないでしょうか。 絶対的な教義を報じる宗教団体が可能性の科学である政治に介入するのは危険であるというのがフランス人権宣言の言わんとすることではないでしょうか。 イスラムファシズムというのは政教一致をもくろむ主権在民ならぬ主権在神を唱える政治勢力を指すのでしょう。 イランやサウジアラビアは立派なイスラムファシズムに含まれると思います。 政教一致下での人権は神から与えられた人権にすぎません。人権よりも神権のほうが上位に位置づけられているのですから、フランスの人権思想とは相容れない人権なのです
48 :
にょ :02/07/23 01:31 ID:qYocQ3AO
>>46 フランスの政教分離ね、、
ムスリムの小学生が公共の場である学校にスカーフを巻いていくことが政教分離の原則に
反すると、大まじめに議論した国だからね。
まあ、46さんが挙げたように歴史的な背景があるから、この事自体を否定をするつもりは
毛頭ないが、、その思想自体が果たして普遍的なものかどうかという点では?だね。
米国では2001年のアンケートで、次の世紀に最も重要になるものはという項目が
あったが、「宗教」と答えた人間が「科学」と答えた人間を上回った。科学万能、物欲旺盛、
消費大国のあの米国民にしてこれだからね、笑ってしまう。そもそも人間の心の拠り所なんて
ものは、理論で割り切れるものではない。普遍的といったが、何を基準に普遍であるかを
考えるのかというのは、結局、人間の心の内に依存するものだからね。
西側の人間がムスリムの世界を「野蛮だ」「ファシズムだ」と言ったとしても、彼らにとっては
押しつけでしかないよ。宗教が政治より上に位置するのであれば、チベットもそうだし、
タイあたりも、かなりこれに近い。貧困によって収まりのつかない国が、国内を治めるために
宗教に力を借りることは、古今東西、どこでも見られること。そして宗教というのは、歴史が
深ければ深いほど、その国の文化、習慣などに密接に結びついている。もちろん、科学的な
物事の考え方にも、宗教というのは大きく影響を与えている。プロテスタントから連綿と続く
「近代的」な、西欧の物事の考え方にはその母胎がキリスト教にあるわけだしね。
主権在民、主権在神という点をあげつらって、ファシズムと言うが、これは机上の空論、
主権在神という主張で彼らが守ろうとしている物がなんなのかという点を理解する必要がある。
これも戦前の日本の国体護持に非常に近いと思うが、彼らが守りたいものというのは結局、
彼らの心の内の信条や、文明、文化、そして習慣に他ならない訳でね。
それにファシズムと政教分離というのはそれ程関係あるわけでもないだろ、、、、
49 :
にょ :02/07/23 01:53 ID:qYocQ3AO
ちょと文書を読み違えたて、言い過ぎたな、、(´・ω・`)クールダウン フランスの人権思想と、イスラムが相容れないのは確かだね、、 そりゃそうだ。
50 :
:02/07/28 12:25 ID:hx36slyy
>ファシズムと政教分離というのはそれほど関係あるわけではないだろう 大いに関係あると思いますね。政教分離したファシズムも確かに存在しますが、政教分離無くして人権に基づいた民主主義を確立することは不可能でしょう。 政教分離と言ってもアメリカ型の政教分離とフランス型の政教分離が存在します。 しかしどちらかの政教分離を達成しなければ、全体主義的にならざるを得ないと思います。 イランの民主主義は主権在神のイスラム型民主主義であり、反対意見を自由に述べらる権利は国民に保証されていません。 宗教は聖典という絶対の教義が存在して初めて宗教足り得ます。 絶対の教義を奉じる宗教が可能性を追求する政治という分野に関わることの危険性は歴史が証明済みでしょう。 基本的に人権を基盤とした民主主義と宗教は相性が良くないんです。
51 :
にょ :02/07/29 03:54 ID:1Nx2mwqy
>>50 個人的な印象ではとどのつまり、ファシズムは経済と国防的な危機に一番関係しているもの
であって政治システムや制度というのは付随的な問題である気がするが、、
例え主権在民であったとしても、国家や民族にとって危機的な状況が生まれれば、ファシズムは
台頭する。何故ならば主権在民とは国家の主権を述べているのものであって、他国の主権を述べて
いるものではないからね。イスラエル国内で、パレスチナの過激派を擁護したりすることが
できないのはこの為でしょう。民主主義が数の論理で行う限りにおいて、ファシズムは民主主義が
その内に孕んでいる影の部分だろう。
ちなみに「宗教は聖典という絶対の教義が存在して初めて宗教足り得ます」という部分も、
どうなんだろうか、イスラム教を例にとってみても、コーランという聖典を報じているが、
そこには常に解釈が存在し、その解釈によって人々の行動論理などどうにでもなる。
現にシーア派やスンニ派など派が別れている。インドネシアやマレーに見られるイスラム教が
今は少々原理化しているかもしれないが、それまではかなり穏健だった。つまり絶対の教義なる
ものは存在しない。それはキリスト教、ヒンドゥー教、仏教に関しても右に同じ、、
さらに行ってしまえば、宗教に主権を置くというのは、ある意味、貧しい国民の暴発、混乱を
防ぐための重しになっている点も見逃してはならない。人権、個人の権利というのは数の論理の
国家単位で見れば、遙かに暴走する可能性が高いのでは、、、
もちろん宗教に主権を置いても、その宗教解釈に於いて敵を明確化させたらば、十字軍よろしく
大きな破局が待っている可能性はあるが、、、
これはある意味、チベット仏教とイスラム教の比較だね、、
52 :
世界@名無史さん :02/08/03 13:00 ID:FAt/c9vK
>>50 名前ないけど、50さん、この2ちゃんにあなたみたいにちゃんとフクヤマの意見を理解して、代弁できる人がいるのにおどろいた。
どうも、フクヤマの「歴史の終わり」をろくに読まずに、イメージで批判する人たちが多いもんで、
2ちゃんってこんなものなのかなって、思っていましたよ。
でも、にょさんみたいな意見のほうが、国際情勢板では受けがいいみたいだね。
ちゃんと歴史的な視点(未来史も含む)という物を導入できないと、
フクヤマの意見は理解しがたいから。
現代だけを切りとる国際情勢板では、にょさんの意見のほうがわかりやすいんだろうね。
でも、100年後は、まちがいなく文明の衝突なんて、物笑いのトンデモで終わってるよ。
その点フクヤマは、いまはまだ共感されなくても、100年後はごく当たりまえのこととされてるだろうね。
時間がたてば立つほど、光ってくるのが歴史哲学のすごいところだよ。
53 :
にょ :02/08/05 16:55 ID:jfxSTfAC
>>52 まあなんでしょうな、、、
成熟した民主主義は、圧倒的な中産階級によって成り立つというなら、それは
正しいかもしれん。ただ、大恐慌などで、この中産階級が吹き飛んでしまったら、
その国は成熟した民主主義を維持できなくなるのではって言いたかっただけやねん。
もちろん哲学というのは、「未来はこうあるべきだ」という点があるからこそ、
哲学足りうる。「未来はこうなってしまうのでは」というのは単なる無為な予想
でしかない。そういう意味では52さんがいわんとすることも解らないでは
ないんだけどね、、、
54 :
50 :02/08/05 20:56 ID:eAJhTe4k
どうも、50です。お褒めくださってありがとうございます。 歴史を大局的に見ればフランシスフクヤマの述べる通りになる可能性が高いでしょうが、短期的にはハンチントンの文明の衝突論の通りに推移していくのではないでしょうか。 例え全ての国が人権を基本理念とした民主主義国になるとしても、人間が本来的に抱える同胞意識をうち消すことは出来ないでしょう。 同じ文明圏に属する人々への同胞意識から国際的な紛争が勃発する可能性は否定できません。 ユーゴスラビアの紛争はロシアと西欧という民主主義国同士を巻き込んだ国際紛争に発展しました。 文明の衝突を現実にある問題として認識することが、大規模な文明の衝突を防ぐことにつながると思います。 文明の衝突を回避するには、他者の尊厳と意見の尊重を基盤にした人権を尊重する国家でなくてはなりません。 民主主義になったから文明の衝突が回避できるとは限りませんが他の政体よりは信頼することができます 人権に基づいた国家を建設していくことが文明の衝突を回避するための最前の方策でしょう。
55 :
50 :02/08/05 21:19 ID:LwCbPzP6
>>51 主権在民は人権民主主義の一つの側面にすぎません。
ファシズムと人権が相容れないものであるいじょう、ファシズムの台頭は人権民主主義の崩壊と軸を一にする。ナチス時代のドイツがその典型です。
多数による支配は人権とは関係ありません。イランのイスラム民主主義は多数決によってなりたっています。
人権とはあくまでも自由、平等、友愛という抽象的な概念であり、そのときの政体がその概念から外れるかどうかで全体主義なのか判断するものでしょう
このように曖昧な抽象概念である人権というものを基本理念にしているため、人権民主主義にはピンからキリまで存在すると思います。
アメリカとスゥエーデンはまるで違いますからね。
だから人権民主主義国同士の摩擦も起きると思います。
ただし、多様な人権国家の中にも言論の自由や権利としての平等という共通点が存在します
相互承認と権利の平等を基盤とした社会では他者に対する無知や偏見は是正される傾向にあり、人々が極端な行動に駆られる要因が少なくなります。
現状の政体では最も扮そうがおきにくい政体だと思います。
人権という曖昧で抽象的な概念と宗教の教義を比較した場合、宗教の持つ絶対性というものが理解できるのではないでしょうか。
確かに教義の読み方によっていかようにも解釈出来るのかもしれませんが、それでは宗教ではなくなるというのが信心深い人々の率直な意見でしょう。
信者にとって原理主義が大きな魅力たり得ているのは、信仰に対する誠実さゆえであります。
絶対の聖典が存在するいじょう、教義の解釈に対する自由には限界があると思います。
56 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/08 21:08 ID:zp7/hki8
57 :
にょ :02/08/08 21:19 ID:02iLXW82
お、久々、、、
>>55 う〜ん、抽象的な概念とは言うが、これを拡大解釈して、ファシズムっぽく
なることはありえないだろうか?自由、平等、友愛といっても、これを強要
すること、そして、その国が持つ、文化や宗教に強制的になじませると、
大きな摩擦は生まれるだろうし、そこでのせめぎ合いは、共産主義のような
勢力を、地球上に再び現出してしまうことにならないだろうか?
そのことが少々心配。
58 :
ののみ :02/08/08 22:16 ID:dk2sX7gc
ぷろれたりあどくさいは でもくらし〜の きょくそ〜なの。 じんけんしそ〜を きょくげんまで かくだいしていけば、 いつかは しょゆ〜の がいねんと こんふりくとを おこすのよ。
59 :
50 :02/08/09 21:20 ID:auXA3/4+
>>57 にょさん、お久しぶりです。
人権思想がファシズムっぽくなる可能性は全ての思想の中で最も少ないと思います。
自由、平等、友愛の3原理は人間が民主主義に基づいて社会を形成するために必要な信条をこれ以上出来ないところまで簡素化した概念です。
自由も平等も友愛もどれか一つの概念がかけても民主主義は機能しないと。
しかしこれ以上の概念も必要ないと。
他の何かを付け足すとすれば人々の自由意志を奪ってしまうことになりかねないからです。
例えば、イスラム教の豚肉を喰ってはならない、男性はあごひげを生やさなければならない等の信条を付け足すことは人々の自由意志を奪うことになるわけです。
また殺してはならない、姦淫してはならない、等の道徳的観点も強制すべきではないと。人間は正当防衛の場合は殺す権利があるかもしれないから。
また不倫も許される社会がくるかもしれません。不倫を認めるかどうかはその社会に生きる人々が民主主義の手続きに基づいて決めるべき事だと思われます。
民主主義を維持しながら人々に最大限の自由意志を保証する思想が人権思想なのです。
民主主義を維持する上において人権思想より人々の自由意志を認める概念が他に存在しないと思われるいじょう、最もファシズム化しにくい思想であると思われます。
60 :
50 :02/08/09 21:28 ID:1hq22LWS
>>58 所有の概念と衝突を起こすのは、人権思想ではなく平等思想でしょ。
極端な平等思想には自由という観点がない。
物を所有してもいいという自由が存在しない。
全ての人間がなにからなにまで平等でなければならないと言うのが極端な平等思想でしょ。
人権思想は平等と自由を基本理念にしています。
平等と自由は対立する緊張関係にあります。しかし民主主義を健全に機能させるためにはどちらも必要不可欠な概念です。
自由と平等の緊張関係のバランスをとるために友愛の精神(ヒューマニズム)が必要とされるのです。
友愛の精神のかけた自由と平等は人間が本来的に宿した自己中心性によって都合良く解釈されてしまうでしょう。
今の世にはびこる利己主義とは、友愛の精神(公の意識)のかけた自己中心的な自由と平等の思想ではないでしょうか。
61 :
にょ :02/08/09 23:25 ID:OzyAVauG
>>59 >姦淫してはならない、殺してはならないという道徳的観点も強制すべきではない
そして1000年後には男女の区別もできなく、、、(以下トレインスポッティング参照のこと)
というか、それはまた、アナーキーな状態でごんすな、
ハンチントンが言うには、これらの自由思想の拡張、人権思想の拡張が国家における
犯罪の増加、青少年のモラルの低下、就労意欲の低下、学習能力の低下、そして国家全体の
退廃を生むってなことを言っていたと記憶しているが、、
ローマ帝国の崩壊時と、20世紀初頭に人類は同じ事を経験しているのでは
ないかな、、もちろん成熟した国家というのは、この自由、平等、友愛という
思想とのつきあい方をある程度学んで、チェック&バランスがとれるように
なると言えるかもしれない。ただし人間とは自分と同じ価値観を持った他人を
欲しがるし、それを共有できるグループを捜し、そして税を納め、政治に対して
の発言権を持っている限り、国家にそれを期待するもの。自由という孤独は、
20世紀初頭の失望になり、共産主義や全体主義への夢へと導いた原動力で
はなかったのかな?今、米国に見られるような、寄る辺無い価値観の状態を
見るとそう思わざるを得ないのだが、、、
またこれらの人間の集まりは自分と価値観を同じくする人々を欲しがると
同時に、全く違った価値観を持つ敵も欲しがるもの。それでこそ、自らの正当性を
チェックするための鏡として、退廃を防ぐ防波堤として、互いのパワーバランスが
計れる訳でね。
そういう意味では米ソ冷戦というのは人類に訪れた僥倖なのかもしれない。
62 :
にょ :02/08/09 23:25 ID:OzyAVauG
続きだす。 ただし、片方の軸を失った時点で、重要なチェック&バランスの装置を失った とも言えるわけで、世界の主要国に存在した陣営という意識は消えつつある。 と同時に、敵を認識することで成り立っていた、仲間意識は希薄になった言える。 民主主義、人権思想という概念も、冷戦下ほど、お互いを引き留める 為の接着剤の役割を負わすのには、少々緩い物なのではないかな。 曖昧な物に対して、信心するほど、この寄る辺無き価値観の喪失に耐えられる程、 人間の心は強くないのでは?すると人間は何処に思考するかというと、共産主義 という幻影があるが故に、伝統や文化、そして宗教に心を寄せるようになるのでは ないか? まあ文明の衰退ということを昔から一番興味を持って眺めていた人間だから、 ちょっと悲観的になりやすいんだけどね、、、 それと自分は一つの思想という物が世界のすべてになるというのを自由主義の観点から(笑) 反対だと思う人間なんでね、、ある思想に対するアンチテーゼは、世界の何処かに 持っていないと、遺伝子と同じく、ダイナミズムも何もなくなります。(笑 それとちなみに日米同盟賛成派ですんで、、(←こりゃ関係ないか)
63 :
@ :02/08/10 04:38 ID:EhFX+A1z
「歴史の終わり」の邦訳版は絶版になったの? アマゾンでも買えないよ。
64 :
世界@名無史さん :02/08/10 05:45 ID:bm2Cp9Hs
>>63 なったらしいよ。
他スレで見た情報なんだけど、フクヤマが日本に講演に来たとき、
自分の歴史終焉論がびみょうに誤解されていることに気づき、原因を調べてみたら訳者の渡辺昇一の誤訳がひどかったらしい。
それで、フクヤマ自身の要望で、絶版になったんだって。
おれは、古本屋の百円均一のコーナーで購入したけど。
>>60 >自由と平等の緊張関係のバランスをとるために友愛の精神(ヒューマニズム)が必要とされるのです。
へ〜っ、50さんすごいね。
なるほど、たしかにその通りだと思う。すっごい鋭い指摘だ。
この指摘は知識だけの人にはできない。ちゃんと民主主義というものを肌で感じていないと。
自由・平等の振り子の原理だけが強調されるけど、ほんとに重要なのは「友愛の精神」だというのは核心だと思う。
逆に言えば、「友愛の精神」を無視した民主主義批判は、それだけで的をはずしてしまっている。
フクヤマも、「合理的で普遍的な認知」とか言って、友愛(博愛)の精神を重要視してたよね。
過去と現代で、いちばんちがうのは、この友愛の精神(ヒューマニズム)が発達しているとことだよ。
ここの点に注目しなくては、歴史の進歩は語れないし、民主主義も論理的な矛盾に陥ってしまう。
(優越主義的で排他的なナチスが、選挙戦術によって政権を獲得したように。ナチスの問題点は、「友愛の精神」というものを決定的にもっていなかったところだ)
65 :
50 :02/08/10 23:12 ID:NwYt0l9t
>>61 >アナーキーな状態
その社会に法の秩序が確立されていればアナーキーではないでしょう。
イスラム諸国や北朝鮮から見れば日本やアメリカはアナーキーな社会に見えるかもしれません。
しかしそれらの国には自由も平等もない。人権思想の自由意志に基づいて形成されていく社会こそが理想的な社会だと。
人間が同じ価値観の人をほしがるのですから、表現の自由や結社の自由は認められるべきです。それらの行為を保証するのも人権思想の観点からでしょう。
全体主義の下では、同士を募る自由は著しく制限されますよ。
>米国に見られるような寄る辺もない価値観の状態
米国にはよるべき価値観がたくさん存在すると思います。国家主義、愛国主義は日本よりも遙かに強い。市場主義やキリスト教などへの信仰も強力なものが存在します。
アメリカは先進国で最も宗教的な国家の一つですよ。
人権思想の優れている点は他の思想の存在もまた最大限認められると言うことであります。
ですから大変な柔軟性も多様性もある。状況に即して的確に変化していくことが出来る。民主主義を維持しながら人々の自由意志を最大限尊重する体制だからです。
人権思想がダイナニズムを失うことは無いでしょう。また人権思想に基づかないダイナニズムなど起こらないほうがいいでしょう。
66 :
50 :02/08/10 23:23 ID:OOLR/mHd
アメリカは人権思想に基づいていますが、平等という理念よりも自由という理念を重視しています。 ある程度、平等を犠牲にしても自由を最大限享受しようとする社会です。 財産の神聖不可侵性を説いたレッセフェール理論、市場主義も自由を平等よりも重視するための思想です。 逆にフランス等のヨーロッパ諸国は平等を自由よりも重視しています。 ワークシェアリングや35時間制など、市場の自由を規制してでも社会的な平等を追求する傾向が見られます。 アメリカの抱えている多くの問題は、ゆきすぎた自由主義が基でおきているように思えます。
67 :
P-kun ◆ONm6pCjE :02/08/10 23:28 ID:joIVtT6L
F・フクヤマって,結構たたかれることも多いね。西尾幹二「自由の悲劇」 アンディ・グリーン「教育・国家・グローバリゼーション」などなど。 完全な原理主義者だよこいつは。アメリカ的な体制が正しく世界もそうなるべき みたいなただのあほ。「歴史の終焉」は「レクサスとオリーブの木」の本ネタみたいな本だな。 「トラスト」ではアメリカ型やイギリス型の自由放任以外にも経済発展の道があるとか言い出してるが 基本路線は川ランだろう。
68 :
50 :02/08/10 23:38 ID:PKmNVJrn
>>64 確かに友愛の精神が欠けていては、自由も平等も利己的で恣意的に解釈されてしまう。
だから友愛の精神を教育によって教えていくことは必要だと思う。
しかし友愛だけでは人権思想は機能しない。カルト信者の多くは友愛の精神が備わっている人格の優れた人が多い。
友愛の精神を備えていても、自由と平等よりもカルト独特の教義体型を信仰している(聖書、コーランなど)
そのためカルトの原理主義者は人権を侵害する行為が後を絶たない。
多くのカルトの問題は友愛の精神の欠如ではなく、自由と平等を信仰していないところにある(例え自由と平等を信仰していても他の信仰が多ければ人々の自由意志を侵害する)
人格は優れていても理念に狂っている、これが現代社会のカルトが抱えている問題ではないだろうか
ナチスのように友愛の精神が欠けているカルトも存在するが、基本的には少数だと思う。
69 :
真相 :02/08/11 03:15 ID:7cEm//hi
渡部昇一の「歴史の終わり」の邦訳は完璧だったよ。 でもね、日本の自称知識人たちが、西洋の思想哲学をまったく 理解していないんで、フクヤマにマヌケなことを言ったらしい。 それで、フクヤマが私はそんなことは書いていない、そんなデタラメを 誰が広めたんだと怒ったんだ。それで、その自称知識人どもは、 「いや、日本語版にはそう書いてあったんだ」と言っちまった。 実際は自分たちが無能で、西洋の思想史を理解できてなかっただけにも関わらずね。
70 :
世界@名無史さん :02/08/11 08:20 ID:Ku0V2crS
>>67 >完全な原理主義者だよこいつは。アメリカ的な体制が正しく世界もそうなるべき
>みたいなただのあほ。「歴史の終焉」は「レクサスとオリーブの木」の本ネタみたいな本だな。
>「トラスト」ではアメリカ型やイギリス型の自由放任以外にも経済発展の道があるとか言い出してるが
>基本路線は川ランだろう。
ありゃ、ヘーゲル主義の本なの。
だから、上部構造論(イデオロギー論)なんだよ。だからそう言う風に見ないとダメだよ。
経済だって、人間の精神性があってはじめて生まれるものなんだから(動物や昆虫は経済的活動をしない)、そういう視点から「アメリカ型やイギリス型の自由放任以外にも経済発展の道がある」って言ってるんだろ?
上部構造がそれに則して働いて、労働者にモチベーションを与えれば、べつに自由放任以外にも経済成長の道はあるんじゃねーの?
下部構造論(経済論)しか、素養のない人にはちょっとわかりにくいだけなんじゃないの?
71 :
50 :02/08/18 13:23 ID:YcNVlWRj
この社会は永遠のイデオロギーの闘争の場だ。 イデオロギーの終演はありえない。 しかし人権思想以上のイデオロギーも現状では存在していない。
72 :
世界@名無史さん :02/08/19 20:21 ID:JypPT+fc
>>71 フクヤマを理解するときには、弁証法という概念を導入しないとダメだよ。
弁証法的に言えば、「ここにあるものは彼方にあるものであり、ここにないものにはどこにもない」という言説が可能だ。
いま現在、民主主義を超えるイデオロギーがないということは、もう未来にわたっても永遠に民主主義を超えられないと言うことだよ。
だから歴史の終わりという言説が可能なんだ。
その点を理解しないと、たしかにフクヤマが電波に思えるのは仕方ないかも。
73 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/19 21:26 ID:ZgqUzDeR
フクヤマやハンティントンに対する批判はアメリカのそれと日本のそれとでは かなり論点が違った。とくにフクヤマに対しては。なんだかなあと思った。
74 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/26 07:21 ID:rXxYKrDP
良スレあげ。 にょさんとか、50さんは院生ですか?
75 :
50 :02/08/29 17:13 ID:ghl9Ua0u
>>74 私は人権団体の主催者です
まだ会員は5人しかいませんけど(w
76 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/31 12:46 ID:xmoxGh3H
77 :
にょ :02/09/01 00:41 ID:XO7wUsVi
なんか、久々にカキコするが、とどのつまり文明の進歩vs循環の話だとは思う。 それと前にも書いたが理想主義と悲観主義の違いなのかなとも思う。 結局、フクヤマは進歩をとり、ハンチントンは循環論をとったんだろう。 おいら的には、西欧文明に中世的停滞が訪れる予感があるし、、文明とは資源の求める ところによってその盛衰があるのではないか、と感じている非常にペシミスティックな 考えがある訳なんだけど、、、 確かにフクヤマはその著書でこの循環論を否定しにかかっていし、楽観主義者だ。 循環しても一歩一歩前に進んでいる、一度手に入れた知恵が失われることは有史以来 一度もなかったという論でね、、 ただね、、産業革命、いやグーテンベルグが活版印刷を発明した以降の西欧文明の 勃興はある意味、科学や理論にそのウェートをおいて今日まで爆発的に発達してきたが、 ここにきてその発展が鈍化しているのではないかな、とも思う。例えば哲学というもの が、一昔前よりも、それほど人の心に響かなくなったのと同じで、一見成熟化した 我々が住んでいる世界は、どちらかといえば心のよりどころは分散されている。 これは豊かになったから故の贅沢だろうが、逆に自然を超克し、巨大な建造物、速く移動 できる交通手段、そして月にまで人類を運んでしまった、あの70年代の米国を作り 上げた気概は一体何処へいったのか?子供の頃は2001年と言えば人類は木星まで 到達していたのではなかったか?あの頃の爆発的な西側自由世界の外へ向かうエネルギー をこの所感じられない。 現在、西側先進国を文明論で言ったら、この世の中の人々は 上辺だけの科学技術に浮かれがちだが、未だ世界の需要を支えるエネルギーの殆どは 内燃機関の壁を脱していない。核技術で得たエネルギーさえも、タービンで電気を 得ることには他ならないのは何故か、、70年代には核融合の技術が30年後には 実現しているはずではなかったのか?
78 :
にょ :02/09/01 00:42 ID:XO7wUsVi
続きだす。
コンピューターやネットの発達に関しても、これで世界は一つになれる。距離を克服
した議論の場は科学技術を飛躍的に発展させる。記憶容量の増大によって、世界の知恵を
ポケットに治められるという理念は何処に消えたのか、替わりにネットは互いの不信感を
つのらせ、処理速度の速さは高度なグラフィックのレンダリングに当てられるだけで、
知を解き明かすためにはそれほど使われず、記憶容量の増大は、エロ画像でそれを埋め
合わせている。(w
これらの一連の現象は、人々の心がすべて内向きに向かっていることの証左ではないか?
昔の若者は政治家、将軍、学者になりたかったし、それが立身出世の為の目標だったろう、
今はミュージシャンやスポーツ選手にそれを見出しているのは何故か?平和で民主的で
そして人権思想の頂点を極めたような国々で起こる政治への無関心は何処へ向かうのか?
ある意味で成熟しきってしまった平和な社会は諦観と退廃しか生み出さず、最終的に
はより核力の強い新興勢力にその場を脅かされるか、ゆっくりと衰弱していく運命に
あるのではないか?
例えばイスラムの勃興に見られる新興勢力の台頭に対処しきれず、西欧諸国は結局
キリスト教を頼りにして、価値観の再構築を迫られ、最終的にかつて経験した中世的
な停滞を迎える可能性はゼロではないのではないかな?
まあ、おいら悲観主義者だすんで、こんな強迫観念にとらわれてしまうわけだす。
>>74 陰性ちがいます、その辺にいぱーいいる甲斐性のない兄ちゃんです。
79 :
50 :02/09/03 18:38 ID:1xkqt8qK
ハントントンとフクヤマの意見は両者の述べている時間の観点の違いではないかと思う。 フクヤマは今後の歴史を述べているのに対し、ハンチントンは今世紀の状況を述べているのではないか。 今世紀は欧米文明以外の他の文明の勃興が見られるだろう。 イスラムや中国、インドなどは今よりも国際的影響力を強めるだろう。そうなれば欧米とのパワーバランスに変化が生じてくると思われる。 今世紀の文明の衝突を回避するにはハンチントンの述べる文明間の対立が存在することを認めた上で、文明を越える共通の価値観を見いだしていくしかない。 文明を越える共通の価値観を探した場合、人権以外の価値観を今のところ見いだせない。 人権というルールに基づいたパワーゲームが展開されなければならないと思う。、ルールのないパワーゲームでは破滅に貧する可能性がある。
80 :
にょ :02/09/05 06:44 ID:uOTVxMbc
>>79 いやいや、フクヤマが述べたのは彼が考える「今後の歴史のあるべき姿」だと思うぞ。
それでこそ哲学なんだから、、
自由・民主主義陣営として、その上に人権という考え方があり、その陣営を重視すべきというのは
わかる、ただしパワーゲームの展開というのは、本来、国家が個々に行うもの。まあここでは米国のことを
言っているのだと思うから、そのことについて言及する。
で、問題はその「振りかざし方」かな、、違うスレでも書いたけど、米民主党はよくこの手の理想主義を
振りかざす、だけど、どうしてもパワーゲーム上、大国(現中国、旧ソ連)など、米国が何を言っても
聞く必要もなければ、聞く耳を持つ必要もないほど大国にとっては、米国の口やかましい人権外交
などは屁でもないわけで、、、、結局、同盟国や、パワーポリティクス上さしたる意味のない国家に
その矛先が向けられちゃったりする。パーレビ王朝が倒れた時も、カーターの人権外交があった訳だろうが、
結局それが何をもたらしたか、、現地の文化や人々がいったい何を求めているのか、どうすることが緩やか
な民主的国家につながるのか、ということを余りにも考慮に入れず、ただ民衆の声を聞けと言い、革命が
起こってしまったことに関しては何の責任も持たず、、で、宗教を帯びた階級闘争系の革命はろくな政権
をもたらさなかった。個人的には今のハタミ政権は、よりイスラムの文化に根ざした民主的な政権を作ろう
としていて、良い方向に向かっていると感じるが、むしろここまでくるのにどれほどイランの人々が
苦しんだか、、ホメイニによってもたらされた政権は、結局ソ連に力を与えたにすぎなかったし、、
まあアリストテレスの言う、無産階級が政権を握った時には非常に短命に終わる最悪の政権ができるって
奴の受け売りだけど、、これを考えずに人権という基準をもとに圧力をかけるだけの政策ってのはあんま
巧くいくとは思えないな、、
また、西側の人権思想をサウジ王朝や、パキスタンの軍事政権に押しつけることも現在の米国のパワー
ポリティクス上、それほど現実的なものではない。アフリカの国々に対してもある意味一緒かな、、
この点、共和党の政策の方がより現実的だとは思ったりする。
81 :
50 :02/09/13 21:32 ID:b5DcXamK
お久しぶりです。 私の述べた人権思想に基づいたパワーゲームとは、最低限のルールが確立された下での国家間の勢力争いということです。 今世紀には中国、イスラム、インド文明の経済的文化的な発展は必然の流れだと思います。 それらの文明圏の急速な発展によって欧米文明の影響力は相対的に小さくなるでしょう。 人類が欧米という一つの文明に統一された時代は20世紀で終演し、21世紀は文明観の力関係が拮抗してくると思います。 そうなると必然的に文明間によるパワーゲームが展開されることになる。冷戦のようにそれぞれの勢力圏に別れることになる。 自らの文明圏の勢力増強を主眼とするパワーゲームでは国家主義、民族主義、文明主義が全面に躍り出ることになり、かっての冷戦時のような野蛮な力の行使が行われてしまう可能性があります。 例えば、経済発展のためには、労働基準を設けず労働者を出来るだけ低賃金で働かせ続けるというような事態が生まれている。 一部の文明が経済発展のために人権侵害を正当化し、なりふり構わないやりかたで文明の勢力を増強させようとすると、他の文明も同じような政策を行わざるを得なくなる。 世界中の労働者が自分で自分の首をしめあうような事態に陥りかねない。 このような無制限のパワーゲームを克服するためにも、人権思想に基づいた世界的なルールの確立が求められていると思います。 万国の労働者よ、団結せよ!というマルクスの格言はグローバル社会になればなるほど、文明観の対立が激しくなればなるほど切実なものとなるでしょう。
82 :
:02/10/18 00:02 ID:QNUoJJal
皆さんはフランシスフクヤマの最新作、人間の終わり、という本を読みましたか? フランシスフクヤマはこの著の中でバイオテクノロジーの暴走をくい止めるのは可能だと断言しています。 当たり前と言えば当たり前の事だと思うわけですが、バイオテクノロジーに対する敗北主義的な悲観的見解が多いという現状ではフクヤマ氏の意見は大変貴重な示唆を含んだものと言えるのではないでしょうか
83 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/10/18 00:48 ID:FksvLiYn
えーい、バイオハザードでもなんか起こればすぐに規制でもかかるんじゃない? もっとも治療薬で、製薬会社の株はなおさら上がりそうな気がするが。
84 :
:02/10/20 19:30 ID:R7Bws+tn
バイオテクノロジーに対する知識人層の敗北主義はなんとかならないものか。
85 :
:02/10/27 19:41 ID:2lV41LpO
バイオテクノロジーに着いて語りましょう。
86 :
age :02/12/27 15:57 ID:ga3LIi71
age
87 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/01/01 05:48 ID:SNOM+1aE
「人間の終わり」で述べられている 自然主義は誤謬にあらず生命倫理に適応可能だろう について考察するに適したスレを教えて下さい
88 :
山崎渉 :03/01/07 07:13 ID:ourGA5+R
(^^)
89 :
:03/01/09 21:18 ID:5J5zg8n5
90 :
山崎渉 :03/01/20 12:53 ID:GaGlp9FC
(^^;
∧_∧∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( ;´Д`)/<先生! _ / / / \ フランシス・フクヤマにノート貸したら \⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄\ \ 「もう終わりだ」とか言って返してくれません ||\ \ \________________ ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| .|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
92 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/02/02 11:40 ID:YApzLxdO
優良スレすぎなのであげ
93 :
戦略家志望@ヘーゲル研究中。 :03/02/10 18:24 ID:ko28fteP
ということは、フクヤマとハンチントンはヘーゲル弁証法からそれぞれ導き出したジンテーゼ として、自由民主主義と文明の衝突を主張してるんですかね? っていうか、せっかく借りてきたから読みます。この2人でネオヘーゲリアリズムについての プレゼンを対照的にしようと試みてるんですけど。
先日初めて来てみたけど、この板はこういうレベル高いスレとくだらんスレが混在してるんだね
95 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/03/14 06:09 ID:gJkiRFgK
良スレあげ
96 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/03/14 22:50 ID:GQSLaCSU
フランシス・フクヤマって、ハンチントンと一緒で「政治に奉仕する学者」なんだよな。
これを見ろ
http://www.newamericancentury.org/iraqclintonletter.htm クリントンにあてたイラク攻撃を勧める手紙の差出人に
ラムズフェルド、ウォルフォウィッツ、パール、ボルトン、ウズリーその他今をときめく面々に名を連ねてるぞ
まあ、こういうてあいは昔からいたわけだが...
「王権神授説」って聞いたことあるだろう?
日本書紀なんかもプロンパガンダの部分が大いにあるというしな
これを編纂したやつが藤原不比等=史人ってわけで、大昔の出世頭
って本当かどうか知らんが、好きだなこういう話。
97 :
山崎渉 :03/04/19 23:18 ID:7ub3S6Nw
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
98 :
というか :03/04/27 11:56 ID:GeeJyCmL
フクヤマを語るなら、近著『人間の終わり』を読んでからにしろよ。 『人間の終わり』におけるフクヤマの将来予測では、 遺伝子操作による一種の貴族性社会というのが、 民主主義社会の対抗原理として出現する可能性を認めている。 フクヤマ自身は、そういう民主主義の敵が出て来ないように、 ヒト遺伝子操作・人為進化を国際的に規制するべきだという立場だが、 いずれにせよこの問題が、近未来の世界を分断する イデオロギー的対立軸になるだろうと考えている。 つまり、「民主主義が最終的社会形態だ」という説は、 『歴史の終わり』では「……である」という事実認識の問題だったのに、 『人間の終わり』では「……であれ」という願望・規範の問題になっていて、 もはや事実認識レベルでは主張されてないんだよ。 フクヤマ本人がもはや主張してないような理屈を、 フクヤマの名を借りて主張するのは止めたほうがいい。
99 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/04/29 01:26 ID:Ynyypn26
爆笑した。 フクヤマ、星界の紋章でも読んだのか。
95年の本について述べれ
101 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/04/29 06:02 ID:bMzAXwSI
って言うとどれだっけか?
102 :
96 :03/04/29 07:33 ID:MD8X/yQB
>>98 何かすげーな。フクヤマって。
SFの人だったのか…。
104 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/04/29 16:54 ID:pepwcyQ2
邦題は?
「信あれば・・・」・・・はよく知らん
106 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/06 06:05 ID:uwap9LJ1
前の方でも言ってたけど、絶版なんだね。 図書館行くのもめんどいから、アマゾンで原本買っちゃったよ。 というか、the End of the History and the Last Manを誤解している人は、 序章を読んだらすっきり誤解が解けるね。俺も誤解してた訳だが。(笑 「文明の衝突」は以前に読んでいたが、こっちの方がはるかに難解だな。 できれば、この本を読む前に読んでおきたい哲学書は、 プラトンの「国家論」 ヘーゲルの「歴史哲学講義」 ニーチェの「ツァラトゥストラはこう言った」 あとマルクスは知識だけあれば・・。 基本的にはもちろん全部読まなくても今挙げた本の内容は最低限 知っていると、Fukuyamaの文脈が少しクリアになる気がする。 他にもいろいろあるだろうけど。 個人的には「国家論」は、はずせないように思う。 しかしuniversal historyとはね・・。 フランス革命とアメリカ独立革命の差異に触れないとか・・。 気になる所は盛りだくさんだな。 あと今さらだろうけど、 「歴史の終り」(歴史哲学書) 「文明の衝突」(外交戦略書) って感じ。
107 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/06/12 15:31 ID:kMrfC7Rj
>>98 >つまり、「民主主義が最終的社会形態だ」という説は、
>『歴史の終わり』では「……である」という事実認識の問題だったのに、
>『人間の終わり』では「……であれ」という願望・規範の問題になっていて、
>もはや事実認識レベルでは主張されてないんだよ。
>フクヤマ本人がもはや主張してないような理屈を、
>フクヤマの名を借りて主張するのは止めたほうがいい。
はぁ?
君はほんとうに「人間の終わり」を読んだの?
宣伝コピーか、他人の論評かなんかを読んで、また聞きで言ってるだけだろ?
ちょっと読めばわかるけど、「歴史の終わり」と、「人間の終わり」まったく思考次元の異なるものだ。
「人間の終わり」は、「歴史の終わり」の自己批判本じゃないんだよ。
現に、フクヤマは9/11テロに、すぐ「歴史は終わったままだ」というコメントを出している。
「歴史の終わり」は、ヘーゲル・コジェーブ主義的歴史哲学を考察した本で、
「人間の終わり」は社会学の本なの。脱歴史世界での社会の変化を述べいるだけで、リベラル民主主義批判じゃないよ。
あくまで、リベラル民主主義の枠内での社会変化を考察しているだけ。
フクヤマは本文中で、「こうした未来社会を受け入れる必要なはい」とはっきり断言している。
フクヤマはここまで高次元な歴史段階に到達した人間の理性が、じゅうぶん生命科学をコントロールできるという確信があるだよ。
108 :
山崎 渉 :03/07/15 09:33 ID:WG1ORhbu
__∧_∧_ |( ^^ )| <寝るぽ(^^) |\⌒⌒⌒\ \ |⌒⌒⌒~| 山崎渉 ~ ̄ ̄ ̄ ̄
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。 貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。 黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。 (黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。 また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。 「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。) 彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
110 :
山崎 渉 :03/08/02 00:14 ID:T4xvtOMQ
(^^)
111 :
山崎 渉 :03/08/15 10:26 ID:W/7uO7WR
(⌒V⌒) │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。 ⊂| |つ (_)(_) 山崎パン
112 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/15 01:53 ID:F/bHkaiJ
FF
113 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :04/01/13 02:11 ID:VTKhTakb
まだこのスレあったんだ。 一年ぶりだよ(w
114 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :04/01/13 02:12 ID:VTKhTakb
ネオコンについては皆さんはどう考えているのでしょうか? フクヤマはどう考えているのだろう?
115 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :04/01/13 02:13 ID:fOpChlxt
116 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :04/05/05 20:34 ID:DKbdwSdD
117 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :04/05/21 23:49 ID:AQp9dehY
また『歴史の終わり』の著者、フランシス・フクヤマ氏も『ウォールストリート・ジャーナル』
(二月二十八日付)への寄稿文でこう指摘した。
最近のアメリカでは謝ることより言い逃れすることの方が重視されているかのようだが、
謝罪の“技術”は個人にとっても国家にとっても大切な手腕であるとしながら、日本に対し
ては「謝罪要求のエスカレートは日米間の安全保障関係にも悪影響を与えかねない。
その日本人は戦争責任についてまともに謝罪もせず、あのアイリス・チャンの『ザ・レイプ・
オブ・ナンキン』の邦訳すら出来ずにいるではないか」とも述べた。
http://www.seikyo.org/article127.html 要するに、フクヤマって、単なるアホだろ。
日本に醒めた態度をとることで、自分が知的な人間だと思っているんだろう。
118 :
:04/07/21 22:47 ID:kvM8dzUO
119 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :04/07/21 23:46 ID:M1NT4nHW
アジア通貨危機は未解決のノルマントン号事件のようなもんだな。 フクヤマ氏は、ノルマントン号事件も知っちゃいないとおもうが。
120 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :04/07/21 23:47 ID:M1NT4nHW
加えて言えば、アメリカは謝罪も認識もする必要はない。 そのほうが将来を確実に誤って犠牲を増やすだろうからな。 現にそうなっているが。
121 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :04/07/22 00:02 ID:JwTSREJd
アメリカを信頼すれば酷い目に遭う事を証明したアジア通貨危機も、 戦前戦中戦後の諸事件や、その隠蔽、その人脈を利用した金儲けも、 隠切れないヒロシマナガサキを、逆に日本へ転嫁するための攻撃も、 全ては民主党が自分たちの為にやってきたことだが、 それら為にする虚偽や隠蔽や正当化のツケを共和党が負わされている。
122 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :04/07/22 00:10 ID:2E+Hj5r0
民主党が真実を話し、言い逃れをせずに白状していれば、 ここまでのアメリカ兵が犠牲になる事も無かったろう。 口で奇麗事を言ってるが、やってきたことはアメリカ人への加害行為だ。 民主党の御陰で、アメリカドルを信頼すれば全てを失うこと、 アメリカとの約束を守れば蹂躪され、それも徹底して隠蔽され、 アメリカは同盟国すらも平気で裏切ると言う事を皆が知りつつある。 南京キャンペーンを張ったのも民主党らしいが、 そうやってさらにアメリカ人に煙幕をかけて御誘導して行くんだろうな。
123 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :04/07/22 00:21 ID:2E+Hj5r0
中国における靖市や日本占領期の実態を知れば、 恩恵に預からないアメリカ人なら民主党を信頼しなくなるだろう。 まさか民主党は日本占領期をアメリカで再現するつもりなんじゃないか。 武器禁止法+中国系コリア系移民移入+言ってること、隠蔽してること =アメリカにおいて占領期の日本で行い隠蔽している事を再現する。
124 :
:04/10/20 15:25:29 ID:SCn03ArP
125 :
コジェーブ :04/10/23 18:46:12 ID:8PKKukWK
∧_∧∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( ;´Д`)/<先生! _ / / / \ フクヤマの師匠ヘーゲルは、結局リベラルデモクラシー \⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄\ \ の徒でしょうか、立憲君主制の徒でしょうか。 ||\ \ \________________ ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| .|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
アメリカも、ヒスパニック問題で鎖国に転ずるのは時間の問題でしょ。 さもなくば、国家破産して南米型の国に成り下がるか。 100年スパンで見れば、内戦すらあり得る。
127 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :04/12/14 22:28:10 ID:y4nwQA29
>>126 それを誘致する事で、「しかたなく」国力を引き上げるのかも
129 :
& ◆TTLQTUMllo :05/01/21 13:20:19 ID:w5wr9EQG
117> この福山の発言は 正直はったりだね こういう事いうことが まだ少しは かっこつけの道具になっていた だから福山は 身分隠しのために こういっているにすぎない でも ブッシュ二期目 2005年に入り もうこういう状況も終わりでしょう なにせ シナ人のテロリストが米国を襲う時代だから 米国の(特に民主党リベラル以外の)対中感は変わってきてるよ
130 :
& ◆TTLQTUMllo :05/01/21 13:27:53 ID:w5wr9EQG
要するにゲイなのこの人? Bush's Asian Toy Boy? まあ 保守派論客として 日系の繁栄のために がんばってくれそうには無いな 日系の弱いところ 欧米人にこびるあまり ネオ紺にも親シナリベラルにも どっちにも転びそうなところ 所詮アイデンティティの弱さか 全世界に跋扈する 統一シナ系の団結力を 少しは見習ったらどうだ 日系は あほ 嘘尽きルーズベルト サマー図 ルービン民主党にていよく利用されるだけじゃなくてさ ロバート松井も グレン福○も みんなそう。 そういえば グレン○島の妻 って CIA左派のスパイなの? いまだに? 現W政権にやられそうね 危ないよ。
131 :
& ◆tNtHsziLno :05/02/20 04:20:04 ID:VFzQ2K6y
132 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :
2005/05/03(火) 07:14:23 ID:0CMaOvJD あげ