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大人の奈々氏さん:
与党内で防衛庁長官、中谷元への風当たりが強まっている。自衛隊の
米軍支援をめぐっては、中谷が国会での法案審議の矢面に立つ事に
なるが、公明党や橋本派、官邸内からも「中谷は突出しすぎている」
という批判が噴出し、厳しい立場に立たされている。
口火を切ったのは官房長官の福田康夫だ。自衛隊観戦が米空母キティ
ホークを護衛した問題について、福田は「聞いていなかった」と不信感
をあらわにした。それに対して防衛庁側は「官邸には報告している」と
反論し、互いに責任をなすり合っている。
公明党幹部など、中谷が自衛隊出身者で初の防衛庁長官に就任したこと
に「彼はもともと文民でなく武官じゃないか。テロ対策に乗じてなんと
しても自衛隊を派遣するのが悲願なんだ」という。さらに厳しいのが
元自民党幹事長の野中広務である。
野中は自衛隊の在日米軍基地警備や後方支援慎重論を唱え「行け行け
と引っ張っているのが外務省、それに便乗してるのが防衛庁の制服組だ」
と中谷を強烈にあてこすった。野中と中谷は前回総選挙の際、中谷の
地元、高知で自民党が独自候補を立てるか公明党との選挙協力を優先
するかで激しく対立した。それだけに中谷は「あの人はもう終わった人
だ」と反撃。