日本初? 擬古文スレッド

このエントリーをはてなブックマークに追加
72考える名無しさん
現代人が古文を音読するとき、もとの発音どおりに発音することは
ないのは事実だが、これはどうみても大きな問題ではない。
たとえば東京生まれの小説家が共通語で書いた作品をだれかが
多少関西弁のアクセントまじりで朗読したら、原文の趣はだいなし
だろうか。だいなしだと思う人もいるだろうが、それは江戸っ子としての
優越感のようなものがそういわせているだけだと思う。また谷崎の、たとえば
「卍」を黙読するときも音声のイメージはついてまわるが、その音声のつけかたが多少
共通語っぽいからといって、大きな問題があるわけではない。
(関西弁のネイティヴ・スピーカーには噴飯物であったとしてもだ)

かりに中古の人が現代に突然出現したとしたら、おそらく数日で、
彼または彼女のアクセントを学びきれると思う。発音矯正なんて
その程度のものなのであり、不断、現代人が「よこなまりたる」
発音で読んでいることは、別に致命的な欠陥のようなものではない。