1 :
名無しさん@1周年:
スレ違いなら許してください。
僕は高知県出身なのですが、先日郷土史を調べていたところ、古代で
は土佐を”都佐”と表記していた、という事実を知り興味を持ちました。
この字には古代ではどういった意味があったのでしょうか??
「都の左」とかいう意味では、、、無いですよね??
それともただの当て字でしょうか?
当時未開の地であった高知に都の文字が使われているのはどういう
ことなんでしょう?古文についての知識を全く持ち合わせていない
為、どなたか教えて頂けないでしょうか?
2 :
Nanashi_et_al. :2001/04/09(月) 11:55
当て字といえば言えなくもないけど、「都」に「みやこ」という意味はないね。
昔は上代特殊仮名遣いといって「ト」に甲乙二種の表記上の区別があったんだ。
だから「都」のかわりに、同じ甲類の「刀」や「斗」を用いることはあっても、乙類の「止」や「登」は使われない。
この手のことは国語学の概論書に必ず記されてるよ。
もっと詳しく知りたいなら大野晋『上代仮名遣の研究』など読んでみるといい。
3 :
吾輩は名無しである:2001/04/09(月) 12:45
当て字というのは、正しい表記以外の表記ということで、正しい表記と
いうことを前提している。「土佐」「都左」「土左」「刀左」などのどれかが正しい
ということではない。いずれもトサという音を写しただけ。上代仮名遣いは
1の問題に関しては2次的なもの。
4 :
Nanashi_et_al. :2001/04/09(月) 13:36
>>3 >トサという音を写しただけ。
まあそーなんだけどね。
それで処理しちゃったらこのスレ終わっちゃうし、音を写す行為の周辺をちょっと挙げておいたほうが親切だと思ったんだ。
それはそうと、「都の左」って
>>1にあるでしょ。
西国を宮城の左とする観念って古代にはあったのかなあ。
平安京の場合だと、内裏から南に向って左側つまり東側を左京っていうでしょ。
5 :
1です:2001/04/10(火) 22:59
遅レス申し訳ありません。
沢山の方々が答えてくださって、大変嬉しく思います。
そうですか、”都佐”の字自体には意味は存在しないのですね。
しかし、それならそれでまた新しい疑問が持ちあがります。
”とさ”の音の持つ意味、最早こうなると語源の話になると思いますが、
名付けた以上何らかの意味を持つのだと思います。
またこの音は、現地の言葉(高知の現地語)であるのか、それとも京都(奈良?)
の中央の言葉であるのか??
勉強もせずに勝手なお願いですが知っておられる方が居れば教えて頂けない
でしょうか?
当て字と聞いて佐都弓との関連を疑ってしまいましたが、
単なる万葉仮名でしたか。
その意味を解けと言われても〜。
7 :
名無しさん@1周年:2001/04/13(金) 05:58
勉強しているわけではないのですが、言霊的にはたしか
「と」は夏を意味して、恵みの季節であることから収穫や豊穣などを
示す音だったと思います。言霊神にトの皇子というのがいたと思う。
「さ」は「神」や「神の力」のようなものを意味すると考えているの
ですが、定かではありません。
いずれにしろ、「とさ」という言葉が古代からあるのなら言霊的には
とてもいい意味合いの音だと思います。
思いますばっかでごめんなさい。
専門に勉強している方、間違っていたら訂正して下さい。
8 :
万戸侯:2001/04/13(金) 13:13
鹿島の由来(語源)って何ですか?
波打ち際の神域ではないかと想像したんですが、門外漢なので専門の人に聞いてみたいです。
かしま→かしましい→波音がかしましい→神威である→神域
万葉に所聞多(かしま)とあったので、↑のように想像してみました。
ちなみに、福島県、茨城県、石川県、島根県、佐賀県、鹿児島県に鹿島があります。
samermoh2002
10 :
吾輩は名無しである:2001/04/17(火) 09:45
想像というより妄想では・・・
11 :
世界@名無史さん:2001/04/17(火) 10:46
大きな地名の語源は、新造されたその瞬間の記録が残っていないかぎり、
いくら考えても結論がでません。言葉のこじつけがいくらでもできるのは
古今の学者の例にみるとおりです。文字に確定された時点で信じられてい
た語源も、実はこじつけなのかもしれません。まして今の人の説をや。
でも8のように小地名で数が多いものは実地形と照らし合わせれば確認
できます。妄想とは言いませんね。アイヌ地名の山田氏の仕事は立派な
業績ですよ。でも私は門外漢なので8には答えられません。
12 :
Nanashi_et_al.:2001/04/17(火) 11:12
>>11 だいたい同意。
「小地名で数が多いもの」って、オレなら例えば「ヤツ(谷津など表記)」あたりを想起するけど、そういう地名のことかな。
ただ
>>8にある「ちなみに、福島県、茨城県、石川県、島根県、佐賀県、鹿児島県に鹿島があります」っていうのは、別の可能性として、後に、その土地の領主などが鹿島明神を勧請した結果、地名として定着したという考えもできそうだなあ、地名に関して素人の意見だけど。
魏志倭人伝に對蘇国という記述があるよ!
やっぱり勉強し直して来ます。
と、は鳴門の門と同じ意味です。さ、は接尾語。
鹿島の、か、は接頭語。島は小高い丘の意。
(^^)