1 :
三ッ目犬:
富家不用買美田 金持ちになるに良田を買う必要はない
書中自有千鍾粟 本の中から自然に千石の米が出て来る
安居不用架高堂 安楽な住居に高堂を建てる必要はない
書中自有黄金屋 本の中から自然に黄金の家が飛び出す
出門莫恨無人随 外出するのにお伴がいないと嘆くな
書中車馬多如簇 本の中から車馬がぞくぞく出てくるぞ
娶妻莫恨無良媒 妻を娶るに良縁がないと嘆くな
書中有女顔如玉 本の中から玉のような美人が出てくるぞ
男児欲遂平生志 男児たるものひとかどの人物になりたくば
六経勤向窓前読 経書をば辛苦して窓口に向かって読め
...のほかに、「勧学歌」をご存知の方、います?
興味ありますワン。
2 :
漢文初心者:2000/02/23(水) 14:43
あの〜勧学歌ってなんすか?
3 :
王安石:2000/02/23(水) 17:58
(王荊公)の「勧学文」つーのなら、
うちの近所の本屋がブックカバーに刷りこんでいた。
4 :
名無しさん:2000/02/25(金) 06:59
なんかお相撲さんが「土俵に金も名誉も埋まってる」とか言われてハッパ
かけられると言う話もその辺から来てるんでしょうか?
5 :
勧学文は:2000/02/27(日) 01:09
文章の一ジャンルとしてあるようですね。
宋の仁宗皇帝や朱子も書いてなかったかな。
『文章規範』や『古文真宝』のようなアンソロジーに
いくつかまとまっていると思います。
蛇足ですが、福沢諭吉の『学問のすすめ』も、
近代中国では『勧学篇』の名で知られたようです。
そもそも福沢もそういうジャンルを意識して書いたのではない
でしょうか。
1は宋の真宗皇帝の勧学文ですね。明治書院版『古文新宝』の星川清孝
解説によると、このジャンルは唐の白楽天の勧学文に始まるようです。
以下に挙げると、
有田不耕倉廩虚 たあれどもたがやさざればさうりんむなし
有書不教子孫愚 しょあれどもおしへざればしそんおろかなり
倉廩虚兮歳月乏 さうりんむなしければさいげつにとぼし
子孫愚兮禮義疎 しそんおろかなればれいぎにうとし
若惟不耕與不教 ただたがやさざるとおしえざるとのごときは
是乃父兄之過歟 これすなわちふけいのあやまちか
宗の真宗の勧学文は立身出世主義的な成功哲学と行った趣ですが、
白楽天は学問を生活に必要なもの、人間形成に欠かせないものと
とらえていることが分かります。以下、暇を見つけて書きこんで
いこうと思います。
7 :
6の訂正:2000/02/29(火) 22:14
宗の真宗→宋の真宗
朱文公(朱子)の勧学文
勿謂今日不學而有来日 いふことなかれこんにちまなばずともらいじつありと
勿謂今年不學而有来年 いふことなかれこんねんまなばずともらいねんありと
日月逝矣 じつげつゆきぬ
歳不我延 としわれとのびず
嗚呼老矣 ああおいぬ
是誰之愆 これたれのあやまちぞや
朱子の勧学文は老いの到来と己の学問の未熟さを嘆く形で、
若者に時を無駄にせず学ぶべきことを警告するものです。
*他の方で別の勧学文見つけた方はどうぞ。宋の仁宗、王安石のものが
今手元にありません。
9 :
名無しさん@1周年:2000/07/27(木) 12:35
ジャンルとしては白居易に始まるかもしれないけど、
もとをたどれば『荀子』勸學篇まで行き着くんじゃないすかね?
いや、それを言い出すと孔子まで行かないといけないのか。
12 :
古文真宝前集:02/04/09 01:51
仁宗皇帝勧学
朕観無学人
無物堪比倫
若比於草木
草有霊芝
木有椿
若比於禽獣禽有鸞鳳
獣有麟
若比於糞土
糞滋五穀土養民
世間無限物
無比無学人
勧学詩、懐かしいな。
大学受験の頃、
>>1の詩を書き写して机に貼ってたよ(W
井上靖「敦煌」の冒頭に出てくるよね。
(^^)
(^^)