【勝手に】感じで漢詩【解釈】3

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1ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
漢詩を『我的翻訳』してみます

<注意>
  スレ主が書き込むのは、決して正当な訳文ではありません
  漢詩そのものも、IMEでは出ない漢字が有る為、当て字になっていたり、
  読み下しも全くの適当、つまりデタラメです
  なので、他人様の役にはちっとも立ちません
  悪しからずご了承ください

<お願い>
  皆様、どうか、どーん!と構えていて下さい
  そこんとこ、ヨロシクですよ (* ^ー゚)ノ

<前スレ>
  【勝手に】感じで漢詩【解釈】
  ttp://academy6.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1160294538/

  【勝手に】感じで漢詩【解釈】2
  ttp://desktop2ch.net/kobun/1207406368/
2ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/09/19(日) 11:51:48 ID:qlXYJv31
こんにちはですよ

前スレ【勝手に】感じで漢詩【解釈】2 が何処かへ旅に出たまま音沙汰もねーので、
継続スレ立ててしまいましたよ
あはははは♪

さてさて、お彼岸や仲秋の名月も近づきましたから、我々も秋を思って見ませうか
今日は許渾の『秋思』をどうぞ
3ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/09/19(日) 11:58:11 ID:qlXYJv31
  『秋思』  by許渾

*棋樹(きじゅ)の西風 *枕箪(ちんてん)の秋
楚雲 湘水 同遊を憶(おも)う
高歌 一曲 明鏡を掩(おお)う
昨日の少年 今は白頭。


*棋樹:棋は玉偏に其が正しい字です
*枕箪:箪は竹冠の下に西、早が正しい字です
4ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/09/19(日) 11:59:08 ID:qlXYJv31
厄してみましたw


木々を色付かせる西風が吹き始め
夏物の枕や竹茣蓙では もう 少し肌寒さを感じる秋
流れ行く楚の雲や湘湖の水に いつか遊んだ日のことを思い出す
つい懐かしくて 一曲高らかに歌ってしまったが
鏡に映った己の姿に気付き 思わずそれを覆った
盛りの季節が過ぎたように 私の盛りも過ぎていたのだ
5名無氏物語:2010/09/20(月) 18:44:13 ID:mu0uinH4
たとえ〜kamomeが戻ってこなく〜ても〜
過去ログあるから 立てても〜いいさぁ〜 (以上「みちのくひとり旅」で)

ルビー・Dさん、おかえりなさいませ。
秋は詩の季節ですね。楽しみにしています。
6名無氏物語:2010/09/21(火) 06:05:52 ID:MChrR5ZV
ルビー・Dさん先週は心配しました良かった!
7ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/09/26(日) 19:53:28 ID:tqRAys/z
こんばんはですよ
いきなり寒く成りましたが、皆さん大丈夫ですか?
自分を守れるのは自分だけですし、自分に一番思いやりを持てるのは自分だけですよ
無理はしても無茶はいけません
余裕を無くすと遊べなくなるからつまんねーですよ、ホントに

>>5>>6
あああ、なんて優しい言葉なのでしょう。゚・(ノД`)人(´Д`)人(Д` )・゚。
また、まったり遊んでやって下さいね
宜しくお願い致しますよ>ALL


では、9月最後の日曜日は李賀の『李憑箜篌引』で参りましょうか
8ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/09/26(日) 19:54:02 ID:tqRAys/z
  『李憑箜篌引』  by李賀

呉糸(ごし) 蜀桐(しょくとう) 高秋に張れば
空は白く 雲を凝(こ)らし 頽(くず)れて流れず
江娥(こうが)は竹に啼き 素女は愁う
李憑(りひょう) 中国に箜篌(くご)を弾ず

崑山 玉(たま)砕けて 鳳凰叫び
芙蓉 露に泣いて 香蘭笑う
十二門前 冷光を融かし
二十三糸 紫皇(しこう)を動かす

*女渦(じょか) 石を煉(ね)って天を補う処
石破れて 天驚き 秋雨を逗(ひ)かん
夢に神山に入り *神媼(しんおう)に教うれば
老魚 波に跳(おど)り 痩蛟(そうこう) 舞わん
呉質(ごしつ)は眠らず 桂樹に倚り
露脚 斜めに飛ぶ 寒兎(かんと)を湿(うる)おさん


*女渦:渦の字が本当はさんずいではなく女偏です
*神媼:媼の字が本当は女偏に區です
9ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/09/26(日) 19:54:48 ID:tqRAys/z
やくモドキしてみましたよw


呉の糸と 蜀の桐 そこから生まれた音が 高く澄んだ秋の空に満てば
姿を変えながら流れていた雲は 貼り付けられたように止まり
その胸を打つ調べは 湘江の二女神に 竹に涙注がせ
音楽を知る伝説の素女に 感動の涙を流させる
ああ 今 李憑が都で箜篌を弾いているのだ

それは 崑崙の玉が砕け散る音 鳳凰の歌
蓮からこぼれる密かな涙 蘭の花の妖しい微笑み
都を守る厳めしい12の門さえ開かせる
その23弦の変幻自在の音色は 皇帝陛下のお心すら動かした

もし 女渦が石を煉り 共工が天に空けた大穴を直そうとしている時
この調べが流れて来たなら かの女神はうっとりと聞き惚れてしまい
再び石は破れて天を驚かせ そこから天の川が秋雨となって地に降り注いだろう
李憑が夢で仙界を訪れ 一弦琴の名手 太真王夫人に手ほどきをしたなら
大海に潜む*昆(こん)は波間を跳ね 深海に潜む蛟竜が天に昇って舞っただろう
月の大桂を切り倒せぬ呉質は 疲れ果てて眠るより 音に聞き惚れ桂に凭れ
休む間もなく仙薬を突く月兎さえ しばしの憩いを得たことだろう


*昆:本当は魚偏が要ります
10ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/03(日) 13:47:52 ID:ujMej+yx
こんにちはですよ
朝の龍井、午後の烏龍がめっきり美味しくなった今日この頃、皆さんはどんなお茶を
楽しんでおられますか?
一服というのは簡単ですけど、か〜な〜り大事なことなのですよ
ゆとりを取り戻すというのは、自分のテンポを取り戻すことですから
そうそう、ゆとりと言えば、今月は夜空を眺めてみては如何でしょうね
9日頃にジャコビニ流星群が北西の空で、22日頃にはオリオン座流星群が東の空で
ピークを迎える他、20日が十三夜だそうですから

まあ、今日はひとつ、そんな繋がりで月にちょっこし浪漫ちっくしてみましょうよ
11ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/03(日) 13:48:11 ID:ujMej+yx
  『関山月』  by戴叔倫  ????

月 出でて 関山を照らし
秋風 人 未だ還らず
清光(せいこう) 遠近無く
郷涙(きょうるい) 半書(はんしょ)の間


月が昇り 関所も故郷の山も 同じように照らされる
早くも 秋風が立つ頃となったのに 大切な人はまだ戻らない
月光は隔てなく降り注ぐのに 私達は遠く隔てられたまま
あなたからの手紙を 半分も読まないうちに 涙が溢れて読めなくなった
12ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/03(日) 13:50:03 ID:ujMej+yx
あ、そうそう
題名の後ろの ???? は、並んで月を眺めてる人の後ろ頭だと思って下さい
13名無氏物語:2010/10/03(日) 18:40:55 ID:WboT8t85
>>12
なにそれ
14名無氏物語:2010/10/04(月) 18:39:39 ID:dw1OG6+u
つまり、並んで月を眺めてるのは若い(尼)僧たちなのですね。
逆光の月あかりに照らされているのが、斜め後ろから見えます。
15名無氏物語:2010/10/05(火) 13:45:41 ID:dzHl5Mlb
>>14
見えねえよ馬鹿
16名無氏物語:2010/10/07(木) 19:55:53 ID:3H6U1NiS
このスレ楽しみにしてます
17ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/17(日) 10:41:57 ID:gPZNyUVV
こんにちはですよ
秋は静かな筈なのですがなぜかバタバタで、優雅に物思いに耽る間もありませんよ
まったくもう

やっと出来た余暇ですから、しみじみ李白ワールドに浸りますよ
18ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/17(日) 10:42:14 ID:gPZNyUVV
  『秋浦歌 其一』  by李白

秋浦 長(とこし)えに秋に似たり
蕭條(しょうじょう)として 人をして愁えしむ
客愁(かくしゅう) 渡(すく)う可(べ)からず
行きて 東大楼に上る
正西(せいせい)に 長安を望み
下に 江水(こうすい)の流るるを見る
言(げん)を寄せて 江水に向かう
汝の意 儂(われ)を憶うや不(いな)や
遙かに一掬(いっきく)の涙を伝えて
我が為に揚州に達せよ
19ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/17(日) 10:43:15 ID:gPZNyUVV
訳っぽいものw


秋浦はいつも秋景色
なんとなく淋しくて 切なくなる
沈む心をどうにも出来ず
町の東の大楼山に上ってみた
ここより真西にずっと行けば長安
眼下には長江が流れている
万感の想いを一言にして 川に託そう
あなたはまだ私を憶っていてくれますか
止め処なく流れる涙と共に 伝えてくれ
遙々と 私の為に揚州まで
20ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/17(日) 10:48:26 ID:gPZNyUVV
余談ですが、私、恥ずかしながら「一掬の涙」の意味を「ほんの少しの涙」だと思ってました
本当は「両手に掬うほど大量の涙」で、時には「少しの涙」の意味にも用いるのですね
(あああ、マジで阿保です私……orz)
わかっているつもりでも辞書を引く
基本的なことですが、実に大事だと思いましたよ
21名無氏物語:2010/10/17(日) 18:35:21 ID:kWD97wT0
「蕭條」は「うら寂しい」様子
漱石の漢詩にしょっちゅう使われている。
22名無氏物語:2010/10/18(月) 01:10:12 ID:HCDOVW5b
李白キタ━(゚∀゚)━!!
23名無氏物語:2010/10/19(火) 22:34:46 ID:gboQl5yx
うら‐さびし・い 【▽心寂しい/▽心×淋しい】
[形][文]うらさび・し[シク]なんとなく寂しい。もの寂しい。こころ寂しい。「―・い冬木立」
24ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/24(日) 20:16:23 ID:3LKbFw9L
こんばんはですよ
どうしてでしょうねえ、秋は何かいろいろ物思いに耽ってしまいますよ
  跡もなき 庭の浅茅に結ぼほれ 露の底なる松虫の声(式子内親王) とか
  あだに散る 露の枕にふし詫びて うづら鳴くなり 床の山風(藤原俊成娘) とか
ついつい我が身に準えてしまいますねえ

さて、露は冷たき世間から生まれるのでしょうか
それとも、自分の揺らぐ心から生まれるのでしょうか
しばし みんなで旅人になりましょうか
25ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/24(日) 20:16:40 ID:3LKbFw9L
  『西山』  by常建

一身 軽舟と為る
落日 西山の際
常に 去帆(きょはん)の影に随い
遠く 長天の勢いに接す
物象(ぶっしょう) 余清(よせい)に帰し
林巒(りんらん) 夕麗(せきれい)を分かつ
亭々として 碧流暗く
日 入りて 孤霞(こか)継ぐ
洲渚(しゅうしょ) 遠く陰映し
湖雲 尚お明霽(めいせい)なり
林 昏(くら)くして 楚色来たり
岸 遠くして 荊門(けいもん)閉ず
夜に至りて 転(うた)た清迥(せいけい)
蕭々として 北風 氏iはげ)し
沙辺(さへん) 雁鷺(がんろ)泊し
宿処 蒹葭(けんか)蔽(おお)う
円月 前浦に逗(とど)まり
孤琴(こきん) 又 揺曳(ようえい)す
冷然として 夜 遂に深く
白露 人の袂を沾(うる)おす
26ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/24(日) 20:17:33 ID:3LKbFw9L
はい、お訳束ですw


小舟のような旅暮らし
(今日も早や) 陽は西山に落ちかかる
いつも この舟を見守るかのように聳え
その姿は 天に届きそうだ
何もかもが 秋の清々しさに包まれる中
山麓は夕映えに染まる
長江は青く 暗く 遙か彼方へ流れ行き
日が落ちた後には 朱色を映した一片の雲
遠くの中洲や渚は 仄かに明るく
湖上の雲も まだくっきりと見えている
(やがて 残光は消え) 林は 闇と寂しさに包まれ
ずっと向こうの荊門も 閉ざされてしまった
夜になると いっそう気温が下がり
冷たい北風が 身に凍みる
岸の砂地の巣の中で 雁や鷺が眠っている
私は 葦の茂みの中に宿りしよう
まん丸な月が 目の前の入り江を静かに照らしている
そこへ 漣に煌めく月影に合わせるように
哀調を帯びた琴の音が響く
冷え冷えと更け行く夜
私の袖は 露でしとどに濡れていた
27ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/24(日) 20:18:30 ID:3LKbFw9L
ところで、この板の方々は奥床しい方ばかりとみえ、(素敵だなあ(≧∇≦)b )と憧れていた、
美しい言葉を語り継ぐ素晴らしい幾つかのスレは未だ復活していません
大変勿体なく、残念に思い、過去ログを持たぬ私は露ならぬ涙で袖を濡らしていますよ
28名無氏物語:2010/10/28(木) 23:38:48 ID:OuPwL6da
http://desktop2ch.net/kobun/に無い過去ログですか
当時のスレのURLがあれば、DAT落ちスレミラー変換等で見られるかもしれませんが…
スレの復活は絶望的みたいです。
ルビーさんのように新たにスレを立てるしかないようです。
ルビーさん、いっそスレ立てて当時の住人さん達を召還しちゃえばいいのでわ。
29ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/31(日) 11:02:59 ID:oLPHOe8z
おはようございますよ
知り合いが「台風を蹴飛ばしたら消えた」と言ってましたが、なんのこっちゃ?

>>28
レスして頂いてありがとうございます
>いっそスレ立てて当時の住人さん達を召還しちゃえばいいのでわ。
そうですね
実はそれも考えましたが、私のような糞コテが他人様の大切なものに手出しするのは
烏滸がましいことです
でも、復活して欲しい気持ちも山のように有りますし
今しばらく悩み続けますよ

さあ、それでは今日の詩を
30ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/31(日) 11:03:39 ID:oLPHOe8z
  『夜食炒栗有感』  by陸游

歯根(しこん)浮動して 吾が衰えを嘆く
山栗炮(や)き燔(あぶ)りて 夜の飢えを療(い)やす
喚び起こす 少年 京輦(けいれん)の夢
和寧門(わねいもん)外 早朝し来たるを
31ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/31(日) 11:04:54 ID:oLPHOe8z
訳さなくても良いでしょうが、まあ「お決まり」と言うことでw


歯がぐらつくようになった
ああ 歳は取りたくないものだ
夜 小腹が空いたので 山栗を焙って食べたら
若かりし日のことを思い出した
宮中に出仕していた頃 早朝の時間待ちの間に
よくこうやって炒栗を食べていたなあ
32ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/31(日) 11:05:56 ID:oLPHOe8z
異国での焼き栗って、なんだかお洒落で美味しそうな感じがしませんか?
私も昔、某マンガで主人公が美味しそうに焼き栗を食べている所を見て、
ずっと憧れていたのですよ
ただ、疑問がひとつありました
その時の擬音が「ポリポリ」だったので
普通は「もぐもぐ」とか「ぱくぱく」みたいな感じでしょう?
でも、数年前の正月、イスタンブールで焼き栗を食べてわかりました
鉄板の上で焼かれている栗は、外側が焦げているわりにさほど熱くもなく、
甘みはほんの少しあるものの、どちらかと言えば青臭くて固い生焼け風で、
我々が思っている甘栗のような焼き栗とは全然別物だった訳ですよ
さて、陸翁が食べた炒栗はどんな味だったんでしょうね
33ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/11/07(日) 07:30:06 ID:oTrnk7qp
おはようございますよ
このところ、どこもかしこも雲行きが妖しいですねえ
節が曲がりすぎじゃないかと思える人も多いので、ちょっとこんな詩を選んでみましたよ


  『書端州郡斉壁』  by包拯

清心は 治の本(もと)為(た)り
直道は 是れ 身の謀(はかりごと)なり
秀木は 終(つ)いに棟と成り
精鋼は 鈎(かぎ)を作らず
倉 充(み)たば 鼠雀(そじゃく)喜び
草 尽きなば 兎狐(とこ)愁う
史冊(しさつ)に遺訓有り
来者に 羞(はじ)を貽(のこ)す毋(なか)れと
34ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/11/07(日) 07:31:39 ID:oTrnk7qp
もう、これはそのまんまですね
はいヽ(^^;)


清い心は理念の根本である
正義の道を歩むべく 常に思いを巡らせよ
真っ直ぐな木は やがて棟木となって建物を支えるし
立派な鋼で 曲がったカギを作りはしない
しかし 国庫が豊かになれば それを喰らおうと貪官が喜ぶし
暴き立てれば 小狡いだけの小物ばかりが悲しむことになる
歴史上にはそんな教訓がたくさん残されている
“後世に恥を残す勿れ”と
35名無氏物語:2010/11/11(木) 02:02:35 ID:bn2O2z07
しかし国庫〜以前と以後のつながりがよくわからない
清心だけでもダメってことでしょうか?
36ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/11/14(日) 09:21:46 ID:stvak5ah
おはようございますよ
黄砂のお陰で、昨日はせっせと窓を洗いましたよ

>>35
為政者の腐敗・堕落に憤りを感じ、彼らを倒して新しく政治を司った人々も、最初は
クリーンな政治・民衆の為の政治を心がけたと思うのですよ
しかし、地位と名誉、それに伴う財産が出来てくると、彼らもまた前の人々同様
自分の欲望を満たす事に傾いて行き、やがて別な人々にとって替わられてしまう
……と言うことではないかと思うのですよ
37ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/11/14(日) 09:22:41 ID:stvak5ah
こんな詩もありますよ


  『閑居感懐』  by方孝孺

我は 今世の人に非ず
空しく懐(いだ)く 今世の憂
憂うる所は 諒(まこと)に他無く
慨想す 禹の九州
商君 以て秦に為し
周公 以て周に為す
哀しい哉 萬年の後
誰か 斯(こ)の民の為に謀らん
38ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/11/14(日) 09:22:49 ID:stvak5ah
私は 時代遅れな人間だ
だが どうにもならないとわかりつつ
今の世の中を憂えている
嘆かわしい
この国は伝説の禹が開いたと言うのに
商君は 秦の為に
周公は 周の為に政を司ったのに
しかし 悲しいことに それから万年の後の今
誰が国民の為に心を砕いていると言うのか
39名無氏物語:2010/11/16(火) 00:36:05 ID:ftr0/a+p
わざわざ似た詩までひいてくださるとは!ありがとうございます。
40名無氏物語:2010/11/17(水) 12:43:12 ID:rWIsMf1u
漢文に長じた方々の集まりとお見受けします。
ネットであちこち探しましたが(探し方が下手くそなんだろ...)
どーしても見つけられなんだ。
もし下記の七言律詩の書き下し文や現代語訳をご存知の
方がいましたら是非教えて下せ〜


題東谿公幽居  李白 作と思います

杜陵賢人清且廉、東渓卜築歳時淹。
宅近山同謝眺、門垂碧柳似陶潜。
好鳥迎春歌後院、飛花迭酒舞前簷。
客到但知留一酔、盤中祗有水精鹽。
41名無氏物語:2010/11/20(土) 13:33:28 ID:HPhoWEIK
杜陵:今陝西省西安市東南
賢人:指東谿公
東渓:(今)塗県近くの川
卜築:隠居
歳時淹:長い時間がある
青山:(今)塗県近くの山
門垂碧柳:門の前に柳を植える
同、似:似せる
謝眺、陶潜:人名、有名な詩人
好鳥迎春歌後院:鳥が裏庭に歌う
飛花迭酒舞前簷:花びらと酒の香りが屋下に舞う
客到但知留一酔:客人が来れば酒で招待する
盤中祗有水精鹽:でも、おかずは塩だけ(清廉)
42ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/11/21(日) 14:41:48 ID:0CCBKDLC
こんにちはですよ
今日はいいお天気で、私、近くのお寺の縁日に出かけておりましたよ
ああいう所の出店というのは不思議なもので、新品からガラクタ、重宝な物から不要な物まで
すっげーいろんなものが売られています
見て歩くだけでも楽しいですが、お目当ての物に出会って値段が折り合った時は、ホントに
嬉しいことですよ

あー、さてさて
40さんのご依頼ですが、最初に言っておきますよ
私の場合はスレタイでおことわりしているように、【読み下しも適当で、訳もデタラメ】です
わはははは!

さあ、それではやってみましょうか
41さんの調べて下さった事と全然違う部分がいっぱいありますが、そこは笑って下さい
ヨロシクですよ
43ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/11/21(日) 14:44:15 ID:0CCBKDLC
  題東谿公幽居

杜陵の賢人 清にして廉
東渓に卜築(ぼくちく)し 歳 まさに淹(わた)る
宅 青山に近く *謝眺に同(ひと)し
碧柳 門に垂るるは 陶潛に似る
好鳥 迎春を後院に歌い
飛花 前檐(ぜんえん)に送酒を舞う
客 到らば ただ一酔を留むと知る
盤中 水精の塩あるのみ


*謝眺:眺は目偏になっていますが、正しくは月偏です
44ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/11/21(日) 14:46:12 ID:0CCBKDLC
こんな感じですかw


清らかで高潔な人だと皆が言う 杜陵の賢人は
東渓に良い土地を求めて住居し もう一年になろうとしている
その家から見える雄大な山の景色は まるで謝眺が詠んだ詩のようだ
門前の緑滴る柳の木は あの陶潜が書いた物語を思わせる
裏庭では 小鳥が好い声で 春の喜びを歌っている
花びらは 酒を勧める技女たちのように 艶やかに軒先を舞い飛んで行く
旅人が訪れたなら きっとほろ酔いで夢を見たのだと思うだろう
膳の上には 水晶の塊のように澄んだ酒が置かれているのみ
45名無氏物語:2010/11/21(日) 20:35:09 ID:38N2YrnR
>44さん:その感じですよ
えっと、僕>41です、日本人ではありませんけど、漢文と日本語が大好きです。
ここでみんな様と一緒に勉強したいです。よろしくお願い致します。
46名無氏物語:2010/11/22(月) 15:24:09 ID:RV0CnNRG
>>44
>>45
ありがとうござります〜!!!

それで...
題名?らしき「題東谿公幽居」は何と読めばいいの?
47名無氏物語:2010/11/22(月) 17:13:27 ID:0a+IcWW/
>>45
よろしく!

>>46
『東谿公(とうけいこう)の幽居(ゆうきょ)に題(だい)す』でいいんじゃあるまいか
48名無氏物語:2010/11/26(金) 12:40:05 ID:oG7hquIh
>>44
でたらめでも全く知識がない者から見たら
これが正解になります〜(^◇^;)
>>47
お二人方?
とても助かりました!
ありがとうございました。
49ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/11/27(土) 11:13:26 ID:FuXEWTYc
こんにちはですよ
(ああー、もうじき師走ですよ)なんて思っていたら、知人は昨日忘年会をやったとか
何でも、12月じゃあメンバーの都合の合う日がなかったんだそうです
なんとまあ…

>>45
こちらこそよろしくですよ
ネット上ではリアルのことは全然関係ねーですよ
同じことを一緒に楽しめるなら仲間です(* ^ー゚)

>>48
お礼なんてとんでもねーことですよ
私も知識がねーので、毎回辞書を引き引きやってますから
もし、他所でここの読み下しやら訳なんぞを披露したら、不名誉を被ること確実ですよ(汗


えー、今日の詩は前回「陶潜」が出て来たので、その繋がりで行きますよ
50ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/11/27(土) 11:13:58 ID:FuXEWTYc
  『於王撫軍坐送客』  by陶淵明

秋日 淒(せい)として且(か)つ氏iれい)なり
百卉(ひゃくき) 具(とも)に已(すで)に腓(や)む
爰(ここ)に霜を履(ふ)むの節(せつ)を以て
高きに登りて 将(まさ)に帰らんとするに餞(はなむけ)す
寒気 山澤(さんたく)を冒(おお)い
游雲(ゆううん) 倏(たちま)ち依る無し
洲渚(しゅうしょ) 四(よ)もに緬獏(めんばく)たり
風水 互いに乖違(かいい)す
夕べを瞻(み)て 良讌(りょうえん)を欣(よろこ)ぶも
離筵(りえん) 聿(ここ)に云(ここ)に悲し
晨鳥(しんちょう) 暮来(ぼらい)還り
懸車 餘暉(よき)を斂(おさ)む
逝くと止まると 殊路を判(わか)つ
駕を旋らせば 悵(ちょう)として遅々たり
目送す 回舟の遠きを
情は万化(ばんか)に隨いて遺(わす)る
51ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/11/27(土) 11:14:28 ID:FuXEWTYc
秋の日は冷やかに 速やかに過ぎて行く
様々な草木も 盛りの時を過ぎてしまった
そろそろ 朝夕に霜を踏むようになった頃
寒々しい気配が 山や沼に立ち込め
浮浪雲は 流れ流れて姿を変える
川の中州の波打ち際は どこもかしこもぼんやり霞み
風はこちらへ 川はあちらへ 離れ離れに
素晴らしい夕景色と 立派な宴席は喜ばしいが
これがあなたとの別れなのだと思えば 言葉に出来ぬ程悲しい
朝 巣を飛び立った鳥が 日暮れと共に戻り
空を染めた残照も 次第次第に翳り行く
再び戻ることのないあなた ここに留まる私 この先はもう離れ離れ
帰りの馬車を呼ぶが 後ろ髪を引かれる思いでなかなか乗り込めず
遠ざかるあなたの舟を いつまでも見送った
だが この悲しみもきっと 時の流れと共に心の奥に埋もれてしまうのだろう
52ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/11/27(土) 11:17:41 ID:FuXEWTYc
ちょっとおまけ

「離筵」が「離言(別れの言葉)」になっているものもあるそうです
53Fucakinei:2010/11/27(土) 11:37:23 ID:jIvGN6GP
はい、「離筵」ではなく、「離言」です。

秋日淒且氏C百卉具已腓。
爰以履霜節,登高餞將歸。
寒氣冒山澤,遊雲倏無依。
洲渚四緬邈,風水互乖違。
瞻夕欣良宴,離言聿雲悲。
晨鳥暮來還,懸車斂餘輝。
逝止判殊路,旋駕悵遲遲。
目送回舟遠,情隨萬化遺。
54ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/12/05(日) 14:47:37 ID:MuzWjFMN
こんにちはですよ
なんか一気に加速して冬ですよ
暖かい鍋物と酒がウマー!な季節ですよ
しかし、飲んでも良いですが、他人様に迷惑を掛けちゃいけねーですよ
お酒は楽しく飲まなくちゃあ、ね

そんな訳で、今日はちょいと楽しい酔っ払いの詩をどぞー♪
55ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/12/05(日) 14:47:56 ID:MuzWjFMN
  『遣興』  by辛棄疾

酔裡 且(しば)し歓笑(かんしょう)を貪(むさぼ)らんも
愁いを要す 那(なん)ぞ功夫(こうふ)を得んや
近来 始めて覚(さと)る 古人の書
著わせしを信ぜしも 是とする処(ところ)全く無し

昨夜 松の辺りに酔い倒れ
松に問う 我が酔い何如(いかん)
只だ疑う 松の動きて来たり扶(たす)けんとす
手を以って 松を推して曰く 去れと
56ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/12/05(日) 14:48:38 ID:MuzWjFMN
こんなもんでしょうか


酔っている間だけでいいから 楽しくやりたいと思うが
悲しいことに夢のまた夢 そんな暇があるものか
最近 昔の人の書いた事が やっと少しわかってきたのだが
なるほどなと思うところはあるが 現実には役に立たない

昨夜 松の木の側で酔って寝転んだ
で 松にちょっと聞いてみた 「どうだい 私の酔いっぷりは」と
すると 信じられないことに 松が動いて私を助け起こそうとしたので
慌てて手で松を押し返し あっち行けと言ったんだ
57Fucakinei:2010/12/05(日) 19:16:11 ID:lQjY7JFD
それは詩じゃなく、詞です。詞牌の名は「西江月」です。
58名無氏物語:2010/12/11(土) 20:48:39 ID:quXuDV12
「もし,GMにMSのような技術があれば,我が社の自動車の性能は次のようになるだろう。」
1.特に理由がなくても,2日に1回はクラッシュする。
2.ユーザーは,道路のラインが新しく引き直されるたびに新しい車を買わなくてはならない。
3.高速道路を走行中,ときどき動かなくなることもあるが,これは当然のことであり,
 淡々とこれをリスタート(再起動)し,運転を続けることになる。
4.何か運転操作(例えば左折)を行うと,これが原因でエンストし,再スタートすらできなくなり,
 結果としてエンジンを再インストールしなければならなくなることもある。
5.車に乗ることができるのは,Car95とかCarNTを買わない限り,1台に1人だけである。
 ただその場合でも,座席は人数分だけ新たに買う必要がある。
6.マッキントッシュがサンマイクロシステムズと提携すればもっと信頼性があって,
 5倍速くて,2倍運転しやすい自動車になるのだろうが,全道路のたった5%しか走れないのが問題である。
7.オイル,水温,発電機などの警告灯は「一般保護違反」という警告灯一つだけになる。
8.座席は,体の大小,足の長短等によって調整できない。
9.エアバッグが動作するときは「本当に動作して良いですか?」という確認がある。
10.車から離れると,理由もなくキーロックされてしまい,車の外に閉め出されることがある。ドアを開けるには,
 1ドアの取っ手を上にあげる,2キーをひねる,3ラジオアンテナをつかむ,という操作を同時に行う。
11.GMは,オプションとしてRandMcNally(GMの子会社)社製の豪華な道路地図の購入を強制する。
 もしこのオプションを拒否すると,車の性能は50%以上も悪化する。そして司法省に提訴される。
12.運転操作は,ニューモデルが出る毎に,はじめから覚え直す必要がある。
 なぜなら,それ以前の車とは運転操作の共通性がないからである。
13.エンジンを止めるときは「スタート」ボタンを押すことになる。
59名無氏物語:2010/12/11(土) 22:32:32 ID:N18+e0ae
書道の課題に出た詩の内容がが判らなくて悲しんでおります。
検索しても、現代語訳というか?解釈ですか?がヒットしません。
文法的に厳格な訳は必要ないのですが、おおよそどのような
ことを詠んでいるのか、お聞かせ願えませんでしょうか?
スレに集っていらしゃる方々のお知恵を、無学なわたくしに
どうか分け与えていださいませ。


朱處士希晦 朱希晦

寄周廷石(←という人?) 

門外曾無長者車,一身奔走豈安居。誰憐杜老常為客,我怪洪喬不寄書。
煙色春歸楊柳底,雨香紅入杏花初。溪山咫尺風塵隔,却憶情人會面疎。
60ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/12/12(日) 15:05:22 ID:C4lP4/PW
こんにちはですよ
昨日今日と家の大掃除をしたら、体中がギシッて痛ぇー!ですよ
元々、私は肉体労働には不向きなヒトなのです
これに懲りて、会社の大掃除はうまく口実を作ってフケる事に致しますよ

>>57
ナイス突っ込みありがとう!ですよ
いやいや、一人滑りだったらどうしようかとドキドキしてたので、すんげー嬉しいですよ

>>59
冗談とノリで良ければやってみましょうか
しかしですね、大切なことは遊び場で適当に聞いたりしねーで、師匠や先輩方にきちんと
教わるべきだと思いますよ
61ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/12/12(日) 15:05:39 ID:C4lP4/PW
門外 長者の車 かつて無し
一身に奔走す 豈(あに)安居せざるや
誰ぞ憐れむ 杜老の常に客と為り
我は怪しむ 洪喬の書を寄せざるを
春の色は 楊柳の底(うち)に帰して煙り
雨は 紅入り初(そ)めし杏花に香る
溪山 咫尺(しせき) 風塵を隔て
却って憶う 情人の会面疎し
62ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/12/12(日) 15:09:01 ID:C4lP4/PW
こんなん出ましたけどw



金持ちの門前に そこの車が止まっていたことは全くない
旦那自ら車に乗り込み 毎日東へ西へ走り回る なんでちっとも休まないんだろう
世間様は そんな金持ち旦那を 漂泊の詩人“杜甫”みたいだと憐れんでいるが
私は “洪喬”に手紙を託せば川に捨てられるから 自分で出掛けるんじゃないかと思ってる
あたりは春霞みに覆われ どこもかしこも 楊柳の早緑色でいっぱいになり
雨でさえ ようやく赤く咲き始めたアンズの花の香りを運んで来る
ほんの少し 山や谷川に分け入れば そこはまさに別天地
とても親しい人と会う事でさえ なんだか億劫に思えてしまう程だ
6359:2010/12/12(日) 20:02:45 ID:xGFtmzBa
>>60
送って頂いた手本で通信ぽくやってるのですが、先生にたずねて
良いものなのか、業界?のしきたりを知らないので尋ねることを
ためらっていて、こちらで教えを乞いました。
お手本を丁寧に臨書すれば見た目はそれらしき物は仕上がりますが、
やはり内容がわかると筆の運びも良くなる気がしてきます。
ご教示くださり本当にありがとうございました。
64名無氏物語:2010/12/23(木) 20:05:57 ID:pq7mS1cz
書初めのお題がさっぱり意味がわからないんです
どなたか教えていただけると幸いです

春草池塘詩夢裏 梨花庭院酒樽前(武衍)


ネットで調べてみると
こんなのがありましたが、裏と樽の字が違ってるのが気になる・・・

睡?
睡???忽惘然,起翻云母?炉烟。
半醒不醉宿酲思,欲雨又晴寒食天。
春草池塘?梦里,梨花庭院酒尊前。
?怜倦客?安市,?物?心?旧年。
65ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/12/23(木) 20:54:52 ID:hfsikIFr
こんばんはですよ

>>63
少しきつい言葉になってしまったようで、申し訳ねーですよ
ただ思うのですよ
知識なら、本を読んだり、目の前の箱やモシモシで検索すれば簡単に得ることが出来ます
が、それだけですよ
師匠や先輩方からものを教わる時には、必ず幾ばくかのプラスαが付いてきます
そのプラスαこそが知恵であり、人間性の幅を広げ深みを与えてくれるものなのですよ
だからこそ、『師匠や先輩方にきちんと教わるべき』だと私は思うのです

>>64
すみませんが、まずはお題を出した方に尋ねてみて下さい
66ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/12/23(木) 21:12:15 ID:hfsikIFr
さてさて、日曜日に“年末お買い物ツアー”なるものに参加して参りましたよ
日本海の幸を堪能し、楽しくどっさり買い物して家に戻り、マツバガニと日本酒で締め括って
さあ寝ようと思いましたら、とんでもないアクシデントですよ
なんと、長年愛用の羽布団が少し裂けて、部屋中に羽毛がふわ〜!Σ(゚д゚lll)ガーン
真夜中なので掃除機をかけることも出来ず、とりあえず真新しい布団カバーで破れた布団を
くるみ、ホコリ取りと手で必死に羽毛を集めて捨てましたよ
いや〜、禍福はあざなえる縄の如しと言いますが、本当ですねえ

こんなおバカな事をやってる内に、今夜は既に世間で言うイヴ・イヴですよ
大事な人に逢える人も逢えない人も、相手のことを思うのに良い日ではありませんか?
ロマンティックに流れ星を見たい方は、こぐま座流星群が活動中ですから、北極星の方を
見ると良いですよ

こちらは李商隠の詩をどうぞ
67ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/12/23(木) 21:13:14 ID:hfsikIFr
  『無題』  by李商隠

重幃(ちょうい) 深く下(おろ)す *莫愁(ばくしゅう)の堂
臥して後 清宵(せいしょう) 細々として長し
神女の生涯(しょうがい) 元(もと) 是れ夢
小姑(しょうこ)の居処 本(もと) 郎(ろう)無し
風波に 菱枝(りょうし)弱きを信(まか)せず
月露 桂葉の香を誰に教(つ)げしめん
直(たと)え 相思 了(つい)に益無しと道(い)うも
未だ妨げず 惆悵(ちゅうちょう)は是れ清狂(せいきょう)なるを

*莫愁:洛陽の美女の名前です
68ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/12/23(木) 21:16:25 ID:hfsikIFr
はいはい、適当ですよ


幾重もの帳(とばり)を深く下ろした 莫愁の部屋
彼女は独り横たわり 清らかな時間だけがゆっくり静かに流れて行く
巫山の神女の契りは 元々 夢の中の話だった
青渓の少女のところには 恋人など現われなかった
もしいたなら か弱い菱の枝を風波に翻弄させたりしないだろう
冷たく輝く月の光に 誰が桂の香り高さを思ってくれるだろう
恋愛など 無駄なことだと世間は言う
だが 恋狂いと呼ばれても 我が愛は止まず
69Fucakinei:2010/12/23(木) 22:11:27 ID:fLERoWTM
>>64

「睡覺」

睡覺東風忽惘然,起翻雲母續爐煙。
半醒不醉宿酲思,欲雨又晴寒食天。
春草池塘詩夢裡,梨花庭院酒尊前。
誰憐倦客長安市,節物驚心憶舊年。

これですか?
私 日本語苦手ですから、ルビー・Dさんの解釈を待ちましょう。
70名無氏物語:2010/12/24(金) 11:04:53 ID:oHNy8n2c
chūn mián bù jué xiǎo  
春 眠 不 觉 晓 ,
chù chù wén tí niǎo  
处 处 闻 啼 鸟 。
yè lái fēng yǔ shēng  
夜 来 风 雨 声 ,
huā luò zhī duō shǎo  
花 落 知 多 少 。
71名無氏物語:2010/12/24(金) 11:05:43 ID:oHNy8n2c
七步诗

zhǔ dòu rán dòu qí  
煮 豆 燃 豆 萁 ,
lù chǐ yǐ wéi zhī  
漉 豉 以 为 汁 。
qí zài fǔ xià rán  
萁 在 釜 下 燃 ,
dòu zài fù zhōng qì  
豆 在 釜 中 泣 。
běn shì tóng gēn shēng  
本 是 同 根 生 ,
xiāng jiān hé tài jí  
相 煎 何 太 急 。
72ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/12/26(日) 14:39:49 ID:nJw8Qe9h
こんにちはですよ
早いもので、今日が本年最期の日曜日となりましたよ
みなさま、この1年間、こんなおバカなスレにお付き合い頂いて本当に有り難うございました
少々早いですが、一足先に仕舞わせて頂きますよ
どうか、誰方様もみな良いお年をお迎え下さい
また来年、お会い出来ることを楽しみにしております

それでは、本年最期の詩をどうぞ
73ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/12/26(日) 14:40:10 ID:nJw8Qe9h
  贈従弟司庫員外*球  by王維

少年 事を識ること浅し
強いて学んで 名利(めいり)を干(もと)む
徒(いたず)らに聞く 躍馬(やくば)の年
人に出(い)づるの智無きに苦しむ
事に即(つ)く 豈(あ)に徒言(とげん)ならんや
官を累(かさ)ぬ 試みざるに非ず
既に 性を遂(と)ぐるの歓び 寡(すく)なし
恐らくは 時に背くの累を招かん
清冬に遠山を見れば
積雪 蒼翠(そうすい)を凝らす
皓然として 東林より出で
我が遺世(いせい)の意を発す
恵連(けいれん) 清(せい)を素(もと)より賞す
夙(つと)に 塵外の事を語る
手を携うるの期を 緩(ゆる)うせんと欲す
流年 一に何ぞ駛(はや)き

*球:本当は糸偏に求と書きます
74ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/12/26(日) 14:40:46 ID:nJw8Qe9h
やく:


若い頃は 考えが浅く
ひたすら勉強して 名誉と利益を得ようとした
出世するには43年有ればいいと 話には聞くけれど
人に抜きん出た才覚もなく 悩むばかりの日々だった
ただ 働くのは一生懸命働いた 嘘ではない
次々官職に就いたのだから 怠けていた訳ではないのだ
しかし 自分の才能を活かせる歓びは ほとんどなく
それどころか 高潔の士気取りだと 陰口を叩かれる有様
清々しい冬のある日 遠くの山を眺めれば
降り積もった雪が 濃い緑の木々をすっかり覆い隠している
真っ白に輝いて 東の林の向こうから姿を現し
私に 俗世から去ろうとする気を起こさせる
君は謝恵連のように 普段から 清らかな暮らしを良しとし
昔から 煩わしい世間を離れた生活について語っていた
いつか一緒にそんな暮らしをと言いつつ なんとなく延び延びになっているが
流れる月日というのは 本当に恐ろしく速いのだよ
75名無氏物語:2010/12/28(火) 01:06:11 ID:fsnbftQd
井伏鱒二の訳なんか好きなんですが、
>>1さん影響とか受けてたりしますか?
76ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/01/03(月) 11:17:57 ID:069w3J5s
あけましておめでとうございますよ
本年も相変わらずよろしくお願い致しますよ

初詣にちょいと遠くへ出掛けて、帰って来たら日本列島が冷え冷えで参りましたよ
お酒が買ってあって良かったですよ
なけりゃ今頃凍えてますよ

>>75
返事が遅くなって済まねーですよ
うんにゃ、そんな大先生の影響なんぞ全然ねーですよ
思うのですが、文学などは百人百様の受け取り方や解釈の仕方があって良いのでは
ねーでしょうか
人はみんな資質も環境も違うのですから、感じ方が違ってもおかしくねーでしょう?
まあ、学校のテストの答えはひとつしかねーですがヽ(^^;)

あああ、酔っ払ってると文章がますます怪しいですよ
申し訳ねーですよ
そこで今日は、酔っ払ってもすげー才能を発揮した人々の事をうたった詩をお送りしますよ
どうぞ楽しんで下さいよ
77ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/01/03(月) 11:18:21 ID:069w3J5s
  『飲中八仙歌』  by杜甫

知章が馬に騎(の)るは 船に乗るに似たり
眼花(がんか) 井に落ちて水底に眠る
汝陽は三斗にして 始めて天に朝し
道に麹車(きくしゃ)に逢えば 口に涎を流す
恨むらくは 封を移して酒泉に向かわざりしを
左相の日興(にっきょう) 万銭を費やす
飲むこと 長鯨の百川を吸うが如し
杯を銜(ふく)み 聖を楽しみ 賢を避くと称す
宗之は*瀟洒たる美少年
觴(さかずき)を挙げ 白眼にして青天を望む
皎(きょう)として 玉樹の風前に臨むが如し
蘇晋は長斎す 繍仏(しゅうぶつ)の前
酔中 往々 逃禅を愛す
李白は一斗 詩百篇
長安市上 酒家に眠る
天子 呼び来たれども 船に上らず
自ら称す 臣は是れ酒中の仙と
張旭は三杯 草聖(そうせい)伝う
帽を脱ぎ 頂を露(あらわ)す 王公の前
毫を揮い 紙に落とせば 雲煙の如し
焦遂は五斗 方(まさ)に卓然
高談 雄弁 四筵(しえん)を驚かす

*瀟洒:洒の字が本当はさんずいに麗です
78ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/01/03(月) 11:20:28 ID:069w3J5s
いつもながら、適当にやりましたよw


知章が馬に乗っていると 船上にいるように揺れている
眼が眩んで井戸に落ちても 水底でそのまま眠っているだろう
汝陽王は 三斗の酒を飲んでから やっと朝廷に出向くが
道中 麹を積んだ車に出会えば 涎をたらたら
酒の湧く泉がある所へ 任官したいと願っている
左相である李適之は 毎日の楽しみに大金を費やす
巨大な鯨が百の川の水を一息に吸い込むような飲みっぷり
飲む度に 聖人の境地を楽しみ 賢人なんかになりたくないと言う
宗之は 上品な美少年
杯を挙げ 世俗を離れ 青い空を見上げる様は
まるで 神々しい宝玉の樹が 静かに風に吹かれているようだ
蘇晋は 長々 長々 刺繍の仏を拝んでいるが
酔うとすぐ 坐禅をサボろうとする
李白は 一斗飲むごとに 百篇の詩を作る
長安の居酒屋で酔いつぶれている所に
皇帝から呼び出しが来たが 迎えの舟に乗らなかった
そんな彼が自分で言う 私めは酒の世界の仙人なのです と
張旭は 三杯飲めば筆に神を宿し 人は彼を草聖と讃える
彼は 王公の前でも平気で被り物を取り 素頭を曝す
だが 紙上に筆を揮えば たちまち雲が湧くように 素晴らしい文字が踊る
焦遂は 五斗ほど飲めば それはもう気高さに溢れた人となる
そして 高尚な話を滔々と語り 満座の人々を感動させるのだ
79ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/01/08(土) 23:56:51 ID:gA3NdrNt
こんばんはですよ
年明けからこちら、思い切りガクブルですよ
風邪の人がいらしたら、本当に大変だと思います

この季節、滅多に雪が積もらない大阪でも雪が降ったりしますよ
すると、雪国に暮らす人々から見れば笑い話のような小さな事故があちこちで起こります
雪に慣れていない所為なのですが、そんな所だからこそ降雪の大変さを思うより、
雪景色に憧れを持ってしまうのですね

今日はそんな詩の中から、“豚の角煮”で有名な蘇東坡の詩をひとつお送りしますよ
80ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/01/09(日) 00:00:47 ID:gA3NdrNt
  『雪後書北台壁 其一』  by蘇東坡

黄昏 猶お雨の繊々たるを作す
夜 静かにして 風無く 勢い転(うた)た厳なり
但だ覚ゆ *衾綢(きんちゅう)の水を*溌(そそ)ぐが如し
知らず 庭院の已に塩を堆するを
五更の暁色 書幌(しょこう)に来たり
半月の寒声 画簷(がえん)に落つ
試みに 北台を掃(はら)いて馬耳を看れば
未だ埋没に随(あ)わずして 双尖(そうせん)有り

*衾綢:綢の字が糸偏ではなく衣偏です
*溌ぐ:本当はさんずいに發と書きます
81ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/01/09(日) 00:02:12 ID:gA3NdrNt
こんな感じですかw


夕方 細々と降っていた雨は
夜には止み 風もおさまったが 代わりに寒さがひどく厳しくなった
寒い寒い 布団や夜着は冷水を浴びせられたみたい
しかし まさか 中庭に塩の山が出来ていようとは
夜明けの光が 書斎のカーテンに届き
半月の 寒さと嬉しさが綯い交ぜになった歓声が
軒先の雪に乗って滑り降りる
使用人に 北台(庭の北の築山の建物)の雪掻きをさせ
馬耳という名の 近くの名山を看れば
まだ ピンと立った二つの峰が 雪に埋もれることなくそそり立っていた
82名無氏物語:2011/01/10(月) 14:03:28 ID:Kq7yPD8x
私にとって、詩の半分は音韻で、残りの半分は内容だ。
音とリズムに身をまかせる心地よさ。
その意味で、上の方で 音表記を載せられた方に敬意を表したい。
また、この点について学識高きルビーさんの見解を求めたい。
8382:2011/01/10(月) 14:05:02 ID:Kq7yPD8x
訂正:×音表記→○ピンイン表記
84ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/01/16(日) 13:48:52 ID:08iTD7FC
こんにちはですよ
今日は強烈に寒いですよ
さっきゴミ出しに行って帰って来たら、鼻の下に氷柱が下がってましたよ
ああ、他人様に目撃されねーで良かったですよ

>>82
>学識高きルビーさん
鼻から脳味噌吹いちゃいましたよ、まったくもう
私なんざ“春眠 暁を覚えず”と聞いて、aa(みんみん)の餃子食いてーと思うような、
学識どころか知識の欠片もねーアホですよ
なので難しいことは全然わかりませんよ
でも、楽しみや楽しみ方は人それぞれですよ
同じ「旅行」が好きな人でも、精力的に観光地を見て回りたい人もいれば、お気に入りの
場所でだらーんと過ごしてたいひともいるでしょう?
デミタスカップでエスプレッソ飲むのが好きな人も、マグカップでアメリカンを飲むのが
好きな人も、どっちも「コーヒーが好きな人」ですしね
好きなものを思うように楽しめばいいと思いますよ


さてさて、今日の詩はこんなんですよ
85ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/01/16(日) 13:49:37 ID:08iTD7FC
  『宿温城望軍営』  by駱賓王

虜地 寒膠(かんこう)折れ
辺城 夜柝(やたく)聞こゆ
兵符(へいふ) 帝闕(ていけつ)に関し
天策 将軍を動かせり
塞 静かにして 胡笳(こか)撤(とお)り
沙 明らかにして 楚練(それん)分かる
風旗 翼影を翻し
霜剣 竜紋を転ず
白羽 揺らいで月の如く
青山 断って雲の若(ごと)し
煙は疎にして 幔を巻くかと疑い
塵は滅して *雰(ふん)を消すに似たり
筆を投じては 班業(はんぎょう)を懐(おも)い
戎(いくさ)に臨んでは 顧勲(こくん)を想う
還(ま)た 応(まさ)に漢の恥を雪(すす)ぎ
此を持して 明君に報ずべし

*雰(ふん)を消す:雰はきがまえの中に分、消すは金偏+(小の下に月)が正しい字です
86ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/01/16(日) 13:51:17 ID:08iTD7FC
(訳しながら、アンタ現場へ行ってねーでしょう?と突っ込んでしまいましたよw)


蛮族の住むこの辺りは 凍ったニカワが折れる程
そんな辺境の城に 夜回りの兵士が打つ拍子木の音が響く
朝議で討伐軍の出陣が決まり
それを預かる将と軍が遣わされた
静かな城の中を 寂しげな蛮族の笛の音が通り過ぎる
白く輝く砂と 兵たちの練り絹の軍服
風をはらんだ戦旗は 羽根飾りと共に大きく翻り
霜のように冷たく光る剣は 刀身の竜の姿を煌めかせる
兵を指揮する白羽扇が 月のように高く掲げられて揺れると
周囲の山並は 野を断ち切り 地平に湧く雲かと見紛うし
薄い霧は 陣営の幕を上げたかと思わせ
いつもの砂塵と同時に 不穏な気配すら消え去ってしまったかのようだ
私も筆を投げ捨て あの班超のように 異郷で功績を立てたく
また 戦陣に臨んで 顧栄のように武勲を打ち立てたいと思う
さあ 今こそ蛮族を倒して 我等の名誉と領土を奪い返し
英明なる皇帝陛下のご恩に報いようではないか
87ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/01/22(土) 20:54:05 ID:RYabeLxh
こんばんはですよ
冬の夜空は美しいですが、夜明け前もなかなか美しいですよ
殊にこの数日は西の空の有明の月が見事でした
が、夜明け前と言えばやはり金星は外せませんね
まだ空が白みかける前の東の空に、くっきりはっきり輝いて
それはそれは美しいものですよ

今日は、そんな夜明けの空の描写から始まる詩をお届けしますよ
88ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/01/22(土) 20:54:39 ID:RYabeLxh
  『早朝』  by王維

皎潔として 明星高く
蒼茫として 遠天 曙なり
槐霧(かいむ) 暗くして開かず
城鴉 鳴きて稍(ようや)く去る
始めて聞く 高閣の声
更衣の処を弁ずる莫し
銀燭 已に行を成し
金門 *趨馭(すうぎょ)儼(げん)たり

*趨馭の趨は走にょうではなく、馬偏が正しいです
89ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/01/22(土) 20:56:49 ID:RYabeLxh
これは朝廷へ出勤する官僚の姿をうたった詩だそうですよ


天高く 明けの明星が清らかに輝く頃
暗い夜空の彼方で 夜明けが始まる
槐の木を覆う霧は まだ深く立ち込めているが
城のカラス共は 朝の一啼きをして だんだん飛び立って行く
やっと 建物の辺りで人のざわめきが聞こえ始めたが
まごついて 休憩所が何処なのやら 聞くことすら出来ない
もうとっくに 銀の燭台を持ち 列をなしている人々すらいるのに
金馬門の周辺は 御供の騎士を従えた厳めしい馬車ばかり
90名無氏物語:2011/01/24(月) 21:10:01 ID:nfoHsdKQ
>>89
すみませんが、まずはお題を出した方にいつ出勤されるのか尋ねてみて下さい
91名無氏物語:2011/01/25(火) 12:49:16 ID:5KMj8HZQ
>>90
>お題を出した方
誰それ?
92名無氏物語:2011/01/27(木) 05:52:22 ID:pFcL/5mp
元は是れかな

 早朝
皎潔明星高
蒼茫遠天曙
槐霧暗不開
城鴉鳴稍去
始聞高閣声
莫弁更衣処
銀燭已成行
金門儼〓馭

で去声五御韻か
原文書いてくれると有難い
93名無氏物語:2011/01/27(木) 12:44:34 ID:puqMgqCq
94名無氏物語:2011/01/27(木) 12:51:13 ID:puqMgqCq
>>92
>原文書いてくれると有難い
それはしないと前スレでルビーさんが言ってたYo
95ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/01/30(日) 18:44:00 ID:ewLqRbKL
こんばんはですよ
日本列島冷え冷え!ですが、立春まではもう少し
来週には春節祭ですよ
爆竹鳴らして、獅子舞が来て、熱々の水餃子を頂くですよ
傍らのお酒は関帝などが宜しいですw

あ、さてさて
>>90
宿題やってる訳ではねーので、“お題を出した方”というのはいねーですよ
中国・朝廷等のキーワードでググってみては如何でしょう?

>>92
申し訳ねーですが、ここでは原文はスルーしてるですよ


さあ、それじゃ今日の詩行ってみましょうか
96ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/01/30(日) 18:44:32 ID:ewLqRbKL
  『幽州新歳作』  by張説

去歳(きょさい)荊南(けいなん) 梅 雪に似たり
今年(こんねん)荊北(けいほく) 雪 梅の如し
共に知る 人事は何ぞ嘗(かつ)て定まらん
且(しばら)く喜ぶ 年華(ねんか)の去って復(ま)た来たるを
辺鎮(へんちん)の戍歌(じゅか) 夜を連(つら)ねて動き
京城(けいじょう)の燎火(りょうか) 明に徹して開く
遙々(ようよう)として 西のかた 長安の日に向かい
願わくは上(たてまつ)らん 南山の寿 一杯
97ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/01/30(日) 18:46:54 ID:ewLqRbKL
適当に、まあ


去年 荊南にいた頃は 舞い散る梅が雪に見えた
今年 荊北にいると 雪が梅のように降りしきる
人生 何が起きるかわからない とは誰でも知っているが
とりあえず 新玉の春の再訪を祝おう
この辺境の町では 夜通し 守備兵達の歌が聞こえるが
都では 宮廷の篝火が一晩中焚かれていることだろう
我が君が南山の如く長寿を保たれるよう 乾杯
98ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/02/06(日) 17:38:47 ID:MX1Y+0Rt
こんばんはですよ
いやいや、立春に入った途端に3月なみのポカポカ陽気とは恐れ入りました
でもだがしかーし、油断は禁物ですよ皆様
これからは三寒四温、四日は暖かですが三日は寒いというアメムチ状態に突入!です
ちょうどそんなアメムチ状態の詩を見付けましたのでお届けしますよ

では、どうぞw
99ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/02/06(日) 17:39:04 ID:MX1Y+0Rt
  『立春』  by杜甫

春日 春盤(しゅんばん) 生菜(せいさい)細やかなり
忽(たちま)ち憶う 両京(りょうけい) 全盛の時
盤(ばん) 高門より出でて 白玉(はくぎょく)を行(めぐ)り
菜 纎手より伝わりて 青糸を送る
巫峡(ふきょう)の寒江  那(なん)ぞ眼に対せんや
杜陵(とりょう)の遠客(えんかく) 悲しみに勝(た)えず
此の身  未だ知らず 定処(ていしょ)に帰するを
児を呼び 紙を覓(もと)めて 一詩を題す
100ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/02/06(日) 17:41:21 ID:MX1Y+0Rt
立春の日 細かに切られた五色の野菜が 大皿に盛られている
それを見て 昔 洛陽や長安にいた頃の 華やかな日々を思い出した
祝いの皿は 富貴な家から あちこちの知り合いの元へ届けられ
菜はたちまち女性達の手で 青い糸のように 細く美しく刻まれていた
今は巫峡にいて 目に映る景色は 寒々とした川の流れだけ
都から 遠く杜陵に配されたことが 哀しくてたまらない
いつになれば私は都へ帰れるのか まったくわからない
やるせなく 童を呼んで紙を運ばせ 詩を書き留めた
101ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/02/06(日) 17:44:55 ID:MX1Y+0Rt
「ゴースト・プリンセス」ではありませんが、『生きてりゃいいことあるって』
と言ってあげたくなりますよ

あ、いいことと言えば来週は旅など行って来ようと思いますよ
いいお風呂に入りてーですよ、はい
102名無氏物語:2011/02/12(土) 19:23:43 ID:Xe4bOXSA
このスレは勉強になるなあ
103ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/02/20(日) 19:57:50.74 ID:ByGnBAxo
こんばんはですよ
もう雨水だと言うのにまだまだ寒いですよ
早く春一番が吹かねーかと思いますねえ

>>102
勉強だなんてとんでもねーです
楽しんで頂けたなら嬉しいですよ

あ、さてさて
先週お休みを頂いて我愛羅の所でお泊まりして来ました
いやいや、話には聞いていましたが本当に雪が深いのですね、越後湯沢のあの辺は
大雪で難儀して居られる方々もお有りだとは知っていますが、滅多に雪が降らない
所で暮らしている者にとっては、身の丈よりも深く積もった雪や軒から下がる氷柱など、
それはもう夢の世界なのですよ
殊に我々日本酒好きにはとても嬉しい事があります
それは、ロックグラスにキュッと握り固めた雪の玉を入れ、そこに酒を注ぐ雪割り酒や
その変形で、まぁるく固めた雪に10センチばかり折り取った氷柱を数本指したものに
酒を注ぐ「鬼ころし」が楽しめること
これは本物のフワフワ雪で無ければ全然美味くねーのです
あああ、自分が酒飲みで良かったー、としみじみ思いましたよ

自分の楽しみだけでなく、酒は友達の憂さを晴らす手伝いもしてくれますしね
そんな詩を今日はお届けしますよ
104ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/02/20(日) 19:59:36.34 ID:ByGnBAxo
  『酌酒與裴迪』  by王維

酒を酌(く)んで君に與(あた)う 君 自ら寛(ゆる)うせよ
人情の翻覆(はんぷく) 波瀾(はらん)に似たり
白首の相知(そうち) 猶(なお)剣を按じ
朱門の先達 弾冠(だんかん)を笑う
草色 全く細雨を経て湿(うる)おい
花枝 動かんと欲して春風寒し
世事(せじ)浮雲(ふうん) 何ぞ問うに足らん
如かず 高臥し且つ餐(さん)を加えんには
105ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/02/20(日) 20:00:14.60 ID:ByGnBAxo
こんな感じでどうでしょう


さあ 一杯やろう 気楽にくつろいでくれ
他人の気持ちがころころ変わるのは 寄せては返す波のようなもの
古馴染みの友同士さえ 裏切りの刀を何時抜こうかと謀っているし
先んじて出世した者達は 胸算用して冠の埃を払う連中を嗤ってる
雑草は ほんの僅かな雨さえ養分にしているのに
枝いっぱいの花のつぼみは 冷たい春風に縮こまったまま
でもね 世の中のことは浮き雲みたいに移り変わる
悩むことなんて要らない
そう 何にも気にせず 飯食ってりゃいい
106名無氏物語:2011/02/26(土) 13:01:29.49 ID:DbPck0az
去年今日此門中
人面桃花相映紅
人面不知何處去
桃花依舊笑春風
107ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/02/27(日) 11:06:17.04 ID:luhjkuoI
こんにちはですよ
春の行事は目白押しですが、気温がどうも乱高下なものでワタワタしていますよ

>>106
いらっしゃいませ、その詩なら
 【勝手に】感じで漢詩【解釈】
  ttp://academy6.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1160294538/
こちらの75で『人面桃花』として取り上げてますのでヨロシク


春も待ち遠しいけど、お迎えもまた待ち遠しいものですよ
てな訳で、今日は李商隠の詩をどうぞ
108ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/02/27(日) 11:07:03.27 ID:luhjkuoI
  『重過聖女祠』  by李商隠

白石の巌扉(がんぴ) 碧蘚(へきせん) 滋(しげ)し
上清(じょうせい)より淪謫(りんたく)せられ 帰りを得ること遅し
一春 夢雨(むう) 常に瓦に飄(ひるがえ)り
尽日 霊風 旗に満ちず
萼緑華(がくりょくか) 来たるは 定むる所無く
杜蘭香(とらんこう) 去るは 未だ時を移さず
玉郎 会(かなら)ず此に仙籍を通ぜん
憶う 天階に向(お)いて紫芝(しし)を問いしことを

*萼緑華・杜蘭香:仙女の名
*玉郎:天界で仙人の名簿を管理する役職の仙人
*紫芝:仙人が服用する薬(仙)草
109ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/02/27(日) 11:08:26.56 ID:luhjkuoI
こんな感じでどうでしょう


白い岩の扉は すっかり緑の苔に覆われている
天界から流されて来た仙女がそこに ずっと帰れずにいるのだ
春中 幻のような霧雨が瓦を濡らしているが
終日吹く不思議な風は 旗を翻すには及ばない
萼緑華は何処からともなく現われ
杜蘭香は来てすぐ人界から去って行った
いつかきっと 玉郎が私の名を仙籍簿に記してくれる
ああ 天界の階で紫芝について問うた あの頃が懐かしい
110ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/03/06(日) 11:36:23.01 ID:wbK3jNdS
こんにちはですよ
今日は啓蟄だというのに、まだまだ寒いですよ
それでも、この間の雛祭りの日よりはマシですが
あの日はあんまり寒くて、ちらし寿司を京都のように蒸し寿司に、桜鯛の焼き物は
ホイル鼓焼きに、ハマグリのお吸い物はあんかけにしましたですよ
それでも、折々の祝い事というのは楽しく、その際の人寄りも良いものですねえ
今日はその辺りの繋がりで、こんな詩をお届けしますよ
111ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/03/06(日) 11:38:04.55 ID:wbK3jNdS
  『三日尋李九荘』  常建

雨は歇(や)む 楊林 東渡の頭(ほとり)
永和三日 軽舟を盪(うご)かす
故人 家は桃花の岸に在り
直ちに到らん 門前 渓水の流れ


訳も一緒にやっちゃいましょうw


雨上がり 楊柳の林の外れ 東の渡し場から
昔のあの日とまるで同じ 穏やかな三月三日 小舟を出す
行き先は 桃の花の咲き誇る 川のほとりの友の家
門前にはあっと言う間に着くだろう 谷川の軽やかな流れに乗って
112名無氏物語:2011/03/07(月) 21:41:34.58 ID:VA/bvR2Q
113ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/03/12(土) 15:29:05.28 ID:35U7iJZz
こんにちはですよ

昨日から日本中が、殊に東北・関東方面が酷いことになっています
被災された方々が一刻も早く安全を確保されることを願います
また、不幸にして命を落とされた方々のご冥福をお祈り致します

申し訳ねーですが、諸般の事情により今週は詩をお届けすることが出来ません
どうか悪しからずご了承下さい
114名無氏物語:2011/03/12(土) 23:59:56.88 ID:D0KM4iL4
ルビーさんこんばんは。東京は今も時々少し揺れます。
微弱地震が多すぎて、連日船酔いのようなアタマグラグラの状態で過ごしています。
次回のうpを楽しみにしています。
115名無氏物語:2011/03/13(日) 23:17:44.50 ID:8xQ0VCYa
被災者を励ますような、ゴリッとした漢詩は無いものでしょうかね。。。
116因果:2011/03/14(月) 15:00:32.28 ID:DuWR4ryE
扶桑東望水天哀,
暗日寒雲動遠懷。
何堪眾生多浩難,
白蒼一夢斷仙台。
辛卯二月初十于哈爾濱
117因果:2011/03/14(月) 15:20:02.04 ID:DuWR4ryE
《行路难》
作者:李白
金樽清酒斗十千,玉盘珍馐直万钱。
停杯投箸不能食,拔剑四顾心茫然。
欲渡黄河冰塞川,将登太行雪暗天。
闲来垂钓坐溪上,忽复乘舟梦日边。
行路难,行路难,多歧路,今安在。
长风破浪会有时,直挂云帆济沧海。
118因果:2011/03/14(月) 15:29:46.12 ID:DuWR4ryE
昨日所有之榮譽,今天遙遠之回憶。
to115
辛苦已度過半生,今夜重走入風雨。
我不能隨波浮沉,為了摯愛之親人。
再苦難也要堅強,只爲期待之眼神。
良知若在夢就在,天地之間有真愛。
看成敗人生豪邁,只不過從頭再來。
119名無氏物語:2011/03/15(火) 12:59:00.68 ID:CxsHys1b
>>116>>118 誰か日本語にして下さいm(__)m
120fucakine:2011/03/15(火) 23:40:20.97 ID:PE2R3RDO
日本のみなさん、頑張って!
日本の平安を祈ります。
121ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/03/21(月) 13:46:11.54 ID:LLZPLUas
こんにちはですよ
>>114さん、>>115さん、因果さん、>>119さん、fucakineさん、その他の皆さん
こんなスレを気にかけて下さってありがとうございますよ
深くお礼を申し上げます

静かなお彼岸です
連絡の取れない親類や知り合いは、ただ通信手段が途切れているからだと信じてーですよ
きっと多くの方が私と同じ気持ちでいらっしゃるかと思います

私は、被災地の皆さんに「頑張って下さい」とはとても言えねーです
何故って、皆さんは既に十分頑張っておられるから
だから、せめて復興のお手伝いをさせて下さい
ささやかな物資を送ることしか出来ませんが、どうか宜しくお願いします
122ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/03/21(月) 13:51:03.70 ID:LLZPLUas
まず今日は、因果さんのレスを勝手に解釈させて頂きますよ
私、はっきり言って ア ホ なので、読みも訳もスーパー誤解ですw
どうぞガンガン突っ込んでやって下さいよ

では>>116から参りましょう

扶桑の東を望まば 水天哀し
日は暗く寒し 雲は遠くを懐(つつ)みて動く
何ぞ堪えん 衆生 多いに浩難するを
白蒼 一夢 仙台を断つ


東日本を見れば 天地が一繋がりになっている 何と哀しいことだろう
暗い寒空の下 失われた故郷を覆うように 雲が遠く動いている
どうして黙っていることが出来ようか
こんなにたくさんの人々が水難に苦しめられている事を
轟々たる水煙を上げ 押し寄せる青波が 一瞬にして仙台を滅ぼしてしまったことを
(辛卯の年 二月十日 哈爾濱において)
123ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/03/21(月) 13:52:05.05 ID:LLZPLUas
続いては>>117

  『行路難』  by李白

金樽の清酒 斗(と) 十千(じゅっせん)
玉盤の珍羞(ちんしゅう) 直(あたい) 万銭
盃を停(とど)め 箸(はし)を投じて 食らう能(あた)わず
剣を抜き 四顧(しこ)して 心 茫然
黄河を渡らんと欲すれども 冰(こおり) 川を塞(ふさ)ぎ
将(まさ)に太行(たいこう)に登らんとすれども 雪 天を暗くす
閑来(かんらい) 釣を垂れ 渓上に坐し
忽(たちま)ち復(ま)た舟に乗り 日辺(にっぺん)を夢む
行路 難(かた)し 行路 難し
岐路多し 今 安(いずく)にか在る
長風(ちょうふう) 波を破る 会(かなら)ず時有り
直(ただ)ちに雲帆(うんぱん)を挂(か)け 滄海(そうかい)を済(わた)らん
124ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/03/21(月) 13:53:54.06 ID:LLZPLUas
訳:こんなん出ました〜


黄金の樽の中の酒は 一斗で一万銭
豪華な大皿に盛られた珍味も それに見合う高価なもの
だが 私は酒を飲む気にも 箸を取る気にもなれず 何も食べる気がしない
意気に燃え 剣を振り上げたが 四方を見渡して茫然とした
黄河を渡ろうと思っても 氷が川を塞いでしまい
さあ太行山に登ろうと思っても たちまち雪が空を暗く覆ってしまう
心静かに釣り糸を垂れようと 谷川の辺に座れば
たちまち また舟に乗って 都を目指す自分の姿を夢想してしまうのだ
ああ 人生はなんと ままならないものなのだろう
分かれ道がいっぱいあって 今の自分の居場所さえわからなくなる
けれど 大風が波を左右に吹き分けるような時が いつか必ずやってくる
その時こそ 直ちに舟に帆を掛けて 大海原を渡ってやろう
125ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/03/21(月) 13:55:27.16 ID:LLZPLUas
さて>>118と行きますよ

昨日所有の栄誉 今天遙かに 回憶遠し
辛苦 已に半生度過し 今夜 重(ま)た風雨に走入す
我は波の隨(まま)に浮沈するも能わず
親人の愛を摯(つか)まんと為(す)るのみ
再びの苦難 堅強を要し 只 期待の眼を神に為す
良く知らるるところ 若し夢に在り 就(すなわ)ち在るならば
天地の間に真の愛有りと
看よ 人生の豪邁は成敗にして 只 従頭の再来に過ぎず


昨日までの幸せは 今日はもう遠い昔の思い出話
辛いことばかり 今夜また嵐の中を駆けてくように
逆巻く波に翻弄される私
愛する人よ あなたの心を私に下さい
繰り返す苦しみに心が折れてしまいそう
神様 どうかお願い
もし 夢で会えたら その通りにいられたら
世界でたった1つの真実の愛
人生はメリーゴーランド 何度だって最初からやり直せるわ
126ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/03/21(月) 14:10:32.57 ID:LLZPLUas
人様の落として下さったものばかりでは何なので、何か選ぼうとしたのですが、
ごめんなさい
選ぶことが出来ませんでした

その代わりに、以前やりました『與蘇武詩 其一』を再度お届けしようと思います
被災された方々が一刻も早く平常の生活に戻られるますように
127ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/03/21(月) 14:11:06.70 ID:LLZPLUas
   『與蘇武詩 其一』  by李陵

良時 再びは至らず,
離別 須臾(しゅゆ)に在り
衢路(くろ)の側に屏営(へいえい)し
手を執(と)りて 野に踟躊(ちちゅう)す
雲の馳するを仰ぎ視るに
奄忽(えんこつ)として 互いに相い踰(こ)
風波に一たび所を失えば
各々 天の一隅に在り
長く 当(まさ)に此れ従り別るるべくも
且(しば)し 復(ま)た立ちて斯須(ししゅ)す
晨風の發するに因って
子を送るに 賤躯を以てせんと欲す
128ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/03/21(月) 14:11:52.62 ID:LLZPLUas
(訳)

夢のような一時を 再び過ごす事は無いだろう
間もなく 別れの時が来る
人生の岐路に立つ今 心は大きく揺れ動く
君の手を取り 町外れまで見送りながら
心を横切るいろんな事を 思い悩んで 歩がはかどらない
当て所なくこの世を流離う人々は
浮雲が 互いに追い越し合うのにも似て
定めのまま 共に居場所を失った我々であったが
今や 別々の片隅へ別れようとしている
この後は 相まみえる事も無いだろう
そんな事を思うから 知らぬ間に足を止めてしまっている
朝風の勢いを借り 歩を早めるとしよう
こんな 敵の中で生きているような賎しい私だが
心を込めて 君を見送りたいと思う
129ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/03/27(日) 17:16:03.18 ID:uufgghli
こんばんはですよ、と言っても未だ明るいですがw

お陰様で、生死を含め、少しづつ親類や知人の消息がわかり始めました
ありがとうございます
ご尽力下さっている方々に深く御礼申し上げます


今は通信がダメな所の皆様にも、それが復旧次第また笑って頂けるよう、今週も
おバカな変訳をお届けしますよ
さあ、参りましょうw
130ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/03/27(日) 17:16:41.96 ID:uufgghli
  『小寒食舟中作』  by杜甫

佳辰(かしん)に 強いて飯すれば 食は猶お寒く
几に隠(よ)り 蕭条(しょうじょう)として*曷冠(かつかん)を帯ぶ
春水の船は 天上に坐するが如く
老年の 花は霧中に看るに似たり
娟々たる戯蝶(ぎちょう)は 閑幔(かんまん)を過ぎ
片々たる軽鴎(けいおう)は 急湍(きゅうたん)を下る
雲白く 山青きこと 万余里
愁え看る 直北は是れ長安

*曷:本当の字は曷+鳥です
131ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/03/27(日) 17:18:15.48 ID:uufgghli
変訳ですよ、エッヘン!


めでたい日だからと 頑張って箸を付けてみたものの あまり食べる気にはなれず
隠者の冠を被ったまま 何やら寂しい気持ちで脇息にもたれていた
春の水に浮かぶ舟は さながら雲の上に座っているようで
年寄りの目には とりどりの花も 霧の中にあるようにぼんやり霞んで見える
艶やかな蝶がひらひら舞いながら 時の止まったようなこの舟を通り過ぎ
身軽なカモメは 勢いよく早瀬の上を飛んで行く
白い雲と青い山並が 何処までも果てしなく続いている
泣きそうな思いで遙かに望む真北 そここそが我が懐かしき故郷 長安なのだ
132ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/03/27(日) 17:23:07.56 ID:uufgghli
ちょいと豆知識♪

中国では冬至後の105日目とその前後の合わせて3日間、竈に火を炊くことを憚り、
冷たいものを食べたところから、その時期を寒食と言いました
小寒食とはその最期の1日で、更に翌日、つまり冬至後の107日目が清明節に当たります
133ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/04/03(日) 08:35:15.54 ID:PmrnFZfE
おはようございますよ
ここ数日で急に桜の開花が始まりましたよ@大阪
花見など、と自粛される向きもおありでしょうが、桜はその年の天気と豊作を占う花です
特別にお目こぼし願いたいですよ

一日も早くいつもの日々が戻ることを願います

今日の詩はこれを
134ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/04/03(日) 08:35:46.08 ID:PmrnFZfE
  『韋員外家花樹歌』  by岑参

今年(こんねん)の花は 去年に似て好し
去年の人は 今年(こんねん)に到りて老ゆ
始めて知る 人は老いて花に如かざるを
惜しむ可し 落花 君掃(はら)うこと莫(な)かれ
君が家の兄弟(けいてい) 当る可からず
列卿(れっけい) 御史(ぎょし) 尚書郎(しょうしょろう)
朝(ちょう)より回(かえ)れば 花底(かてい)に恒(つね)に客を会す
花は玉缸(ぎょくこう)を撲(う)って 春酒 香(かん)ばし
135ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/04/03(日) 08:36:33.44 ID:PmrnFZfE
こんな風になりましたよ


今年の花は 去年と同じように美しい
けれど 去年ここで花を見た人は 今年はひとつ年寄りになっている
ああ そうか
年々老いて行く人は 繰り返し美しく咲く花には叶わないのだ
(ひとつの命が咲いて終わって と思えば)
落ちた花さえ愛おしい
だからもうしばらく そのままおいてやってはもらえまいか
まあそんな世間と 君のご兄弟は全く無縁だね
なにしろ列卿・御史・尚書郎と言った人々が揃っておられるのだから
皆さんが朝廷から戻られたら いつも優雅に花の下で お客を招いて宴を催される
舞い散る花が玉の酒甕に入り 春の酒がいっそう香り立っているそうじゃないか
136motomasa :2011/04/05(火) 20:46:08.44 ID:v6Dmkm/t
「千葉揚州種 春深霸秀芳」王十朋の芍薬を題にした漢詩で北斎の浮世絵に書かれました。
現代語訳宜しくお願いします。
137名無氏物語:2011/04/06(水) 12:40:35.22 ID:uKMgDMy3
>>136
小町で答もらってるじゃんw
138ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/04/09(土) 21:53:37.47 ID:VVC1DDKH
こんばんはですよ
急な気温上昇につれ、こちらは一気に桜が咲いてしまいましたよ
春ですねえ、まさしく
こんな時は宴会が宜しいですよ
思い切り酒を飲み、楽しく過ごす
最高に良いですよ

さあ、それでは今日の詩を
139ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/04/09(土) 21:54:07.40 ID:VVC1DDKH
  『将進酒』  by李賀

瑠璃(るり)の鍾(さかづき)
琥珀(こはく) 濃し
小槽 酒 漓(したた)って 真珠の紅なり
竜を烹(に) 鳳を炮(あぶ)れば 玉脂(ぎょくし)泣き
羅屏(らへい) 繍幕(しゅうばく) 香風を囲む
竜笛(りゅううてき)を吹き
*鼇鼓(だこ)を撃つ
皓歯(こうし) 歌い
細腰(さいよう) 舞う
況んや是れ青春 日は将に暮んとす
桃花 乱れ落ちて 紅雨の如し
君に勧む 終日 酩酊して酔え
酒は到らず 劉伶が墳上の土


*鼇:本当は大海亀を表わすこの字ではなく、敖の部分が口口の下に田と書き、ワニを表わす字です。
140ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/04/09(土) 21:54:51.37 ID:VVC1DDKH
や〜くデスw


透き通るガラスの盃
その中にはたっぷりと 琥珀色の酒
小さな酒船から滴る酒は 紅い真珠
竜を煮 鳳凰を焙れば ジュウジュウ音を立てる脂
薄絹の屏風と 刺繍された幕屋の内に 香ばしい匂いが立ち込める
伶人は 澄んだ音色の笛を高らかに吹き ワニ皮の太鼓を勇ましく打つ
麗人は 美しい歯を見せて歌い 艶めかしい細腰で優雅に舞う
それだけでも素晴らしいのに 時は春 これ真っ盛り
日はまさに暮れかかろうとするところ
果てもなく降りしきる桃の花は まるで紅の雨
君に勧める
一日中気分良く 飲んで飲んで飲みまくり そして酔え
あの劉伶でも 墓の下どころか その上の土にさえ酒はやって来ないのだから


劉伶:竹林七賢の一人で、大酒飲みとして有名。
141名無氏物語:2011/04/11(月) 23:06:47.10 ID:LKYE/QLe
原発易老御難成
一寸光陰不可軽
未覚炉心臨界夢
改善誤用未修正
142ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/04/17(日) 12:36:59.18 ID:eWfd/xBv
こんにちはですよ
もうお昼間は“暖かい”を通り越して“暑い”ですよ?
いったいコレは何やねん!?と聞きたくなってしまいますが、お陰でいろんな花が盛りを迎えて
眼を楽しませてくれますよ
ここ大阪では、枝垂れ桜に里桜、射干(シャガ)が真っ盛りで、牡丹がもうそろそろという感じ

それに合わせて、今日は久し振りに牡丹の詩を李白でお届けしましょう
ヨロシクですよ
143ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/04/17(日) 12:37:38.59 ID:eWfd/xBv
  『清平調詞 (三首)』  by李白

雲に衣裳を想い 花に容(かたち)を想う
春風 檻を拂(はろ)うて 露華(ろか) 濃(こま)やかなり
若(も)し 羣玉(ぐんぎょく)山頭に見るに非ずんば
会(かなら)ず 瑤台の月下に向(お)いて逢わん

一枝の紅艷(こうえん) 露 香りを凝らす
雲雨 巫山 枉(むな)しく断腸
借問す 漢宮 誰か似たるを得ん
可憐の飛燕 新粧に倚(よ)る

名花 傾国 両(ふた)つながら相い歓(よろこ)ぶ
長(とこし)えに 君王の笑いを帯びて看るを得たり
解釈す 春風 無限の恨み
沈香亭北 欄干に倚る


羣玉山:西王母の住むと云う仙山
瑤台:神仙の住まう土地
沈香亭:沈香(じんこう)という香木で作られた建物
144ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/04/17(日) 12:38:48.93 ID:eWfd/xBv
やく〜♪


綾なす雲は あの美しい人の衣裳のよう
盛りの花は まるであの美しい人のよう
上せる私を冷やかすように 春風が欄干を吹き渡り
濃(こま)かな夜露がきらきら輝いている
あんなに美しい人には 羣玉山の辺りか
瑤台の月光の下でしか巡り会えないことだろう

枝先で鮮やかに咲く 紅牡丹
その高い香りが凍って露になり 花の上で煌いている
雲となり雨となる 巫山の神女の契りは 目覚めれば哀しい夢
だが ひとつ尋ねてみよう
この宮中に あの牡丹に似た美しい人は居ますか
愛らしい趙飛燕が 装い新たに舞い降りたような人は

百花の王と 傾国の美女と どちらもが艶やかに咲き誇る
いつまでも喜んでそれを見詰める天子
止むことなく生まれ出ずる 心悩ます思いを解きほぐし
どこか遠くへやってしまうかのように
美しい人は 沈香亭の北 欄干に倚りかかり 牡丹の花を愛でている
145ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/04/24(日) 00:13:38.10 ID:1PoZSz2T
こんばんはですよ
暑いと思っていたらまた寒くなったりして、衣替えするのも躊躇ってしまう此の頃ですが、
花は次々咲いて、小鳥のヒナの姿なども見られますよ
そうそう、小鳥のヒナと言えばこんな話もありましたっけ
 『昔、楊宝という子供が巣から落ちた黄雀のヒナを拾い、黄花を食べさせて養った。
  そして大きく育った子雀が飛び立った夜、楊宝の夢に黄色い服の童子が現われ、
  自分は西王母の使いで、君(楊宝)への恩返しに子孫を出世させてあげると言った。
  やがて、その言葉の通りに楊宝の子孫は代々公卿となったという』

黄雀と言うのがどんな小鳥かわかりませんが、今日の詩はこの話に引っ掛けた詩ですよ
146ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/04/24(日) 00:14:44.11 ID:1PoZSz2T
  『孟門行』  by崔

黄雀 黄花を銜(ふく)み
翩翩(へんぺん)として 檐隙(えんげき)に傍(そ)う
本(もと) 君恩に報いんと擬(ぎ)す
如何(いか)んぞ 反って弾射す
金罍(きんらい)の美酒 満座の春
平原 才を愛して 衆賓(しゅうひん)多し
満堂 尽(ことごと)く 是れ忠義の士
何んぞ意(おも)わん 讒諛(ざんゆ)の人有るを得んとは
諛言(ゆげん)の反覆す 那(な)んぞ道(い)う可(べ)き
能(よ)く君が心をして 自ら保たざらしむ
北園 新たに栽(う)える 桃李の枝
根株(こんしゅ) 未だ固(かた)からざるに 何んぞ転移す
陰を成し 実を結ばば 君 自ら取れ
若(も)し 旁人(ぼうじん)に問うも 那んぞ知るを得ん
147ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/04/24(日) 00:15:51.64 ID:1PoZSz2T
おおよそこんな感じでどうでしょうw


黄雀が 黄いろい花を銜(くわ)えながら ひらりひらり 軒端を掠めて飛んでいる
あれは あなたの恩に報いようとしているのに
どうして それを撃つような真似をするのか
黄金の酒甕にはなみなみと美酒 何処も彼処も一面の春
平原君は 有能の士を愛して 多くの賓客を集め
其処に居並ぶ人々は 全て彼に忠誠を誓った人々だった
考えもしなかった そんな中に 嘘吐きやおべっか使いが混じっているなんて
そいつらの囁きが 繰り返し 主の耳に入るなら もはや弁解も無駄だろう
しかも それがあなたの心を惑わせているとあれば なおさら
日当たりの悪い北の庭に 新しく植えられた桃や李(すもも)
その根がしっかり育つ前に どうしてそれを植え替えようと思われるのか
木陰が出来る程にそれらが育ち 実を結んだなら あなたはご自分で収穫されるがよい
傍らにいる人に 実の不出来な訳を尋ねても その答えは決して得られまいが
148ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/04/30(土) 22:46:45.26 ID:EC4w01ax
こんばんはですよ
今日は天気が良いと、何日も前から天気予報で言い続けていたので、そうなのかと
思って安心して出掛けたら何のこたぁない、しっかり曇りな1日でしたよ
私の友人なら、きっと言葉の最期に「ボケが」と付けたに違いねーですよ
まあ、晩春から初夏にかけては雨が多いに決まっているのですが

今日の詩は雨上がりの朝を詠んだ詩をお送りしますよ
さあ、どうぞ
149ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/04/30(土) 22:46:59.03 ID:EC4w01ax
  『春日』  by秦観

一夕(いっせき)の軽雷(けいらい) 万糸(ばんし)落つ
霽光(せいこう) 瓦に浮かび 碧(みどり)参差(しんし)たり
情有る芍薬(しゃくやく)は 春涙(しゅんるい)を含み
力無き薔薇(そうび)は 曉(あかつき)の枝に臥す


(訳w?)
一晩中 遠くで雷が鳴り 細かな雨が降っていたけれど
今朝は快晴
甍は輝き 緑は濃く浅く日に照り映える そんな朝
恋する芍薬は 愛しいひとを想って密かに涙し
愛を受けた薔薇は 朝 しどけなく枝先で眠っている
150名無氏物語:2011/05/02(月) 21:22:49.28 ID:Tb4VvQsL
>>149
俳句
151ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/05/08(日) 06:08:08.94 ID:jZnP3pxU
おはようございますよ
今年は桜以外の花が何となく遅れている感がありますねえ
ずれた花見と洒落込むのも一興かと思いますよ

今日の詩は陳師道の『春懐示隣里』をどうぞ
152ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/05/08(日) 06:09:20.40 ID:jZnP3pxU
  『春懐示隣里』  by陳師道

断牆(だんしょう) 雨に着(ぬ)れ 蝸(かたつむり) 字を成し
老屋 僧無く 燕 家と作(な)す
剰(すこぶ)る門を出でて 語笑(ごしょう)を追わんと欲するも
却って 帰鬢(きびん)に塵沙(じんさ)を逐(お)わんことを嫌う
風 手網(しゅもう)を翻して 三面を開き
雷 *蜂窩(ほうか)を動かして 両衙(りょうが)を趁(お)う
しばしば南隣の春事の約を失(たが)えしが
只今 容(ある)いは未だ開かざる花有らん

*蜂窩:窩の字が違っています、正しくは穴の下に果と書きます
153ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/05/08(日) 06:10:09.70 ID:jZnP3pxU
適当にこんなところでw


破れた土塀が雨に打たれ 蝸牛の這った跡が文字のように見える
このボロ家には 托鉢の僧すら訪れず ツバメが喜んで巣をかけている
表で皆と一緒に楽しくやりたい気持ちは十分あったのだが
その前に 埃まみれの髪を整えたりするのが煩わしく つい行きそびれてしまった
風に煽られ 網の三方を破られた蜘蛛共も
雷に巣を揺すられた蜂共も 朝夕出仕する役人のように 忙しなく働いている
何度もご近所から花見に誘われながら ちっとも顔を出せないでいるが
今ならば もしかしたら未だ咲いていない花があるかもしれないと思う
154ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/05/15(日) 10:20:48.94 ID:VxKH2pF9
おはようございますよ
ずいぶんと日も長くなり、私のように旅好きなものにはありがたい季節になりましたよ
花に若葉、きらきら光る水辺、程々の日差しと心地よい風……
思うだけで顔がホニャけそうですよw
しかし、昔の人にとって旅は決して楽しいだけのものではなく、時に辛く哀しいものでも
あったようですねえ
今日ご紹介する詩も、そんな詩のひとつです

では、どうぞ
155ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/05/15(日) 10:21:07.92 ID:VxKH2pF9
  『洪州客舎寄柳博士芳』  by薛業

去年 燕は巣くう 主人の屋
今年 花は発(ひら)く 路傍の枝
年々 客(かく)と為(な)りて 舎(いえ)に到らず
旧国の存亡 那(いか)んぞ知るを得ん
胡塵(こじん) 一(ひと)たび起こりて 天下を乱せしより
何処の春風か 別離無からん
156ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/05/15(日) 10:21:45.81 ID:VxKH2pF9
それなりに


去年の今頃は 宿の母屋にツバメが巣をかけていた
今年は 路傍の枝に咲き誇る花を見ている
来る年も 来る年も ずっと旅
家路は 遠く 遙かな向こう
故郷や みんながどうなったかは わからない
攻め寄せる夷狄に いつもの暮らしが奪われてしまった今
別れの悲しみを追い払う春風は 何処にも吹かない
157ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/05/21(土) 21:28:54.39 ID:MuvxEZW5
こんばんはですよ

あちらこちらで早くも夏の行事が始まっていますが、所によってはまだ春もたけなわ
国は小さいけれど、我らの日本国は季節が重なり合いながら移ろって行く、とても美しい国です
特に里の美しさは、世界の観光地にも引けを取りませんよ

今日はそんな里の遅い春の様子を謳った詩をお送りします
さあ、どうぞですよ
158ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/05/21(土) 21:29:51.53 ID:MuvxEZW5
  『水檻遣心』  by杜甫

郭(かく)を去って 軒楹(けんえい)敞(ひろ)く
村 無くして 眺望はるかなり
澄江(ちょうこう) 平らかにして岸少なく
幽樹(ゆうじゅ) 晩(おそ)くして 花多し
細雨 魚児(ぎょじ) 出で
微風 燕子(えんし) 斜めなり
城中 十万戸
此の地 両三家
159ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/05/21(土) 21:31:58.72 ID:MuvxEZW5
焼く〜♪じゃなくて訳〜♪


我が家は 城壁に囲まれた町から離れ 軒も柱もゆったりした造りで
おまけに 村中でもないから 遠くまで存分に景色を楽しむ事が出来る
澄んだ水の流れる川は 溢れんばかりに豊かで 川岸は猫の額ほど
うっそうと繁る木々には 季節遅れの花がたくさん咲いている
細かな雨がそぼ降る頃 水辺には稚魚の群れが姿を見せ
優しいそよ風が吹く頃には ツバメの子が空を斜めに横切って行く
町には 十万からの家がひしめき合っているが
こちらでは 両隣を合わせ ようやく僅かに三戸あるだけ
160ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/05/28(土) 10:20:15.03 ID:VqBBQzwx
おはようございますよ

いきなり梅雨入りしたと思ったら、もう台風が来てますよ
忙しないにも程がありますですよ、まったくもう
雨の時は、いつもよりゆったりと物思いとか愁いに浸り、“成りきり世界”を楽しむ
絶好のチャンスですのに……
今日はそんなことも言ってられねーので、小雨の間に非常食だけ買い出しに行くですよ

その前に、今日の詩を置いてゆくですよ
私が李白と並んで大好きな李清照のこの詩をどうぞ
161ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/05/28(土) 10:20:43.28 ID:VqBBQzwx
  『添字采桑子』  by李清照

窓前 誰が種(う)えし 芭蕉の樹
陰は満つ 中庭
陰は満つ 中庭
葉々 心々
舒(のば)し 巻きて 余情有り

傷心の枕上 三更の雨
点滴(てんてき) 霖霪(りんいん)
点滴 霖霪
愁損せる 北人は
慣れず 起き来たりて聴く
162ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/05/28(土) 10:21:55.00 ID:VqBBQzwx
これはねえ、もう素直にやるですよ
  ↓


窓の外
あの芭蕉は いったい誰が植えたのだろう
中庭一面の 影
中庭一面の 芭蕉の影
たくさんの葉と芽
あるものは広がり あるものは巻いて まだまだ成長するのだろう

悲しみにくれて横たわる 真夜中

しとしと しとしと 降り止まぬ
しとしと しとしと 芭蕉が雨を受けている
心を凍てつかせた北からの旅人は
眠れぬままに起き上がり 雨音を聴いている
163ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/06/05(日) 09:51:25.22 ID:obTDRozp
こんにちはですよ

身内のドタバタ遊びはTVで垂れ流されるだけで十分なのに、ついに政治業者の皆さんまで
やってくれちゃいましたよ
しかも表舞台で
昏宰相もそいつを世に残した輩も全てくたばれ!ですよ

でも、ただ怒っていても悲しんでいてもダメですよ
バカは放っといて
今日を生きて明日へ踏み出しますよ
164ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/06/05(日) 09:51:42.95 ID:obTDRozp
  『和蔡準郎中見邀遊西湖三首 其三』  by蘇東坡

田間の決水(けっすい) 鳴りて幽々たり
秧(なえ)を挿(さしはさ)みて 未だ遍(あまね)からず 麦 已(すで)に秋なり
相携えて筍を焼く 苦竹(くちく)の寺
却(かえ)り下りて藕(ぐう)を踏む 荷花(かか)の洲
船頭(せんとう)に鮮(せん)を斫(き)る 細かにして縷々(るる)たり
船尾に玉を炊(かし)ぐ 香(かん)ばしく浮々(ふふ)たり
風に臨んで 飽食し 甘寝(かんしん)するを得たり
肯(あえ)て 細故(さいこ)をして胸中に留めせしめんや
君 見ずや 壮士の憔悴せる時
飢えては食を謀(はか)り 渇きては飲を謀るを
功名は時有り 罷休(ひきゅう)すること無かれ
165ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/06/05(日) 09:53:48.22 ID:obTDRozp
(腹が減っては戦が出来ぬ、そのようなものかとw)


田圃のあいだを 用水路から引かれた水が 軽やかな音を立てながら流れて行く
田植えは未だ終わっていないけれど 麦はもう収穫を待つばかり
友達と誘い合い 真竹に囲まれた寺を訪れ 焼きタケノコを味わい
その帰りに レンコンを踏みながら 蓮の花咲く中洲に遊ぶ
船の舳先で作るなますは 糸のように細く細く
艫で炊いている上等の飯からは いい香りが辺り一面に漂う
風に吹かれながら 存分に飲み食いしたあとは ちょっとお昼寝
下らないことを胸に溜めて どうするんだい
君も知っているだろう どんな英雄豪傑であっても 落ち目の時は
飢えれば腹を満たすこと 渇けば喉を潤すこと そのすべを一生懸命考える
功名を得るには時期がある 諦めず 時を待ちたまえ
166ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/06/11(土) 10:39:34.28 ID:lkS6nLwO
こんにちはですよ
今週も台風が来るのかと思っていたら、中国・華南の方へ上陸しちゃいましたねえ
あんまり被害が出ないことを祈りますよ

今日は久し振りに詩経から引っ張って来ましたよ
軽〜く脱力、ですよw
167ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/06/11(土) 10:40:14.01 ID:lkS6nLwO
  『東門之楊』  by詩経

東門の楊(やなぎ)
其の葉 *壮々たり
昏(くれ)以て期と為すも
明星 煌々たり

東門の楊(やなぎ)
其の葉 肺々たり
昏(くれ)以て期と為すも
明星 煌々たり

*壮々:本当の字は爿+羊です
168ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/06/11(土) 10:44:27.40 ID:lkS6nLwO
そのまんまですが
     ↓


東門の柳
その葉っぱが青々と繁る頃
日暮れに逢おうと約束したのに
もう明星が輝いている

東門の柳
その葉っぱは仲良く並んで生えている
日暮れに逢おうと約束したのに
もう明星が輝いている
169ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/06/19(日) 09:28:15.26 ID:yHSfSvnJ
おはようございますよ
16日の月食が雲の所為で見られなくて、ちょっとしょぼ〜ん……な私ですよ
でも、今年の12月10日の深夜にまた起こるそうですから、その時を楽しみに待ちますよ
それまでには流星群も幾つかやって来ますしね

夜空も良いですが、景色もまた良いですよ
今の季節なら、晴れも良いですが小雨もまた風情がありますしね
鬱陶しくないと言えばウソですが、気持ちの持ちようで幾らかはマシだと思いますよ

それでは今日の詩、行ってみましょうか
170ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/06/19(日) 09:32:10.52 ID:yHSfSvnJ
  『夏五月武昌舟中觸目』  by*掲溪斯

両髯(りょうぜん) 背立して 双櫓を鳴らし
短蓑(たんさ) 開合(かいごう)す 滄江(そうこう)の雨
青山は竜の如く 雲に入って去り
白髪 何人ぞ 砂に並んで語る
船頭に放歌すれば 船尾に和し
篷上(ほうじょう)に 雨 鳴って 篷下に坐す
篷を推(お)すも 省(し)らず 是れ何(いず)れの郷(きょう)なるかを
但(た)だ見る 双々 白鴎の過(よ)ぎるを


*掲溪斯:当て字が2箇所あります
       掲の字のヒの部分が亙n人であることと、溪の字はサンズイでなく人偏です
171ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/06/19(日) 09:33:39.32 ID:yHSfSvnJ
見たまんまでw


ヒゲ男の船頭が二人 背中合わせに立って 櫓を漕いでいる
ぱらつく雨に 短い蓑を開けたり閉じたりしながらの 滄江の船下り
山々が竜のように 大地から雲へ天駆ける傍ら
岸辺の石が 砂の上に並んで語り合う老人のようにも見える
舳先で一人が歌い出せば 艫で誰かが一緒に歌い出す
竹編みの屋根に当たる雨の音を その下に座って聞いている
時折 簾を押し上げ 外を眺めるけれど
そこがいったい何処なのか 見当も付かない
ただ 白いカモメの番い達が飛び去って行くのを見送るばかり
172ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/06/25(土) 09:20:43.15 ID:4pZLTLsZ
おはようございますよ
あ〜、朝風呂が気ん持ちいぃ〜季節になりましたですよ
休みの朝は飲茶の前にさっと湯浴み、飲茶の後でだら〜っと入浴

あんまり気持ちがいいので、ついつい歌ってしまいましたよ
 ♪ふんぐるい〜 むぐるうなふ くとぅるふ〜
  るるいえ うが〜〜〜なぐぅる ふたぐんんんん〜

あ〜すっきりですよ〜
みなさんも如何ですか、ごいっしょに?
173ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/06/25(土) 09:21:40.28 ID:4pZLTLsZ
  『初夏即時』  by王安石

石梁(せきりょう) 茅屋(ぼうおく) 彎碕(わんき)有り
流水 濺々(せんせん)として 両陂(りょうひ)を度る
晴日 暖風 麦気(ばくき)を生じ
緑陰 幽草(ゆうそう) 花時に勝れり
174ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/06/25(土) 09:24:19.62 ID:4pZLTLsZ
や〜く〜


石橋の向こうには茅葺きの屋根 手前は緩やかに曲がる岸辺
流れる水は 勢いよく土手を洗いながら 大地を駆けて行く
青空の下 穏やかに風が吹けば 辺り一面 麦の香りが広がる
涼やかな新緑の木陰と 緑濃く 草が生い茂るこの季節は
花いっぱいの春よりも ずっとずっと素晴らしい


余談ですが、“麦気”を“麦酒”に替えてもなんとなくイイ感じだと思いませんかw
175名無氏物語:2011/06/26(日) 23:10:43.44 ID:7JbRM0YJ
朝飲茶とはうらやましいですねー
キンキンの梅酒も飲茶に合うと思うます
176ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/07/03(日) 08:50:10.96 ID:75gzS4tI
おはようございますよ

>>175
>キンキンの梅酒も飲茶に合うと思うます
ああ、良いですねえ
ただ、そうしてしまうと私の場合、飲茶ではなく飲酒に雪崩れ込んでしまうと思うのですよ
なので、梅酒の梅で作ったゼリーぐらいにしておきましょうよ

早くも7月ですよ、皆さん
私はこれから七夕飾りの笹と短冊等々を買いに行きますが、関東の知り合いは盆提灯を
買い換えに行くと言っていましたよ
もうそんな季節なのですねえ
ついでに花火も少し買ってきましょうか
打ち上げは怖いですが、線香花火くらいなら出来ますから

さあ、それでは今日の詩をどうぞ
177ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/07/03(日) 08:51:33.12 ID:75gzS4tI
  『西江月』  by辛棄疾

名月 別枝に驚く鵲(かささぎ)
清風 半夜に鳴く蝉(せみ)
稲花(とうか)香裏(こうり) 豊年を説き
聴取す 蛙の声 一片

七八箇の星は天外に
両三点の雨は山前に
旧時の茅店(ぼうてん)は社林の辺(ほとり)に
路(みち)転じて 渓橋(けいきょう)忽ち見(あら)わる
178ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/07/03(日) 08:54:43.02 ID:75gzS4tI
(こんな感じ?)


月があんまり明るくて 朝だと思ったカササギが騒いでいる
夜風の爽やかさに セミも驚いて鳴き立てかける
稲穂がこんなにも香るなら 今年は絶対豊作なのだろう
そんなことを思いながら 蛙の歌に耳を傾けた

強く輝く星が七つ八つ 空の彼方で瞬いている
雲は見えないが ほんの少し 雨が山のこちら側でぱらつく
そう言えば 土地神様の森の側に 確か茶店があった筈
道なりに角を曲がると たちまち 谷川に架かった橋が見えた
179ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/07/10(日) 09:59:07.52 ID:XMuAxUBz
おはようございますよ
茘枝が美味しい季節になりましたよ
果物で飲茶というのもなかなか良いです
『嶺南(広東)では毎日茘枝が300個も食べられる』と書いたのは蘇軾ですが、そんなには
無理でも、気が付けば30個くらいは平気で食べてしまってますよ
ああ、幸せ♪

今日の詩は蘇軾つながりということで、これをどうぞ
180ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/07/10(日) 10:03:29.09 ID:XMuAxUBz
  『呉中田婦歎』  by蘇軾

今年 粳稲(こうとう)の熟すること 苦(はなは)だ遅し
霜風 見るを庶(ねが)えど 来たるは幾時ぞ
霜風来たる時 雨 瀉(そそ)ぐが如く
杷頭(はとう)は菌(きのこ)を出し 鎌は衣(こけ)を生ず
眼枯れ 涙尽きて 雨は尽きず
見るに忍びんや 黄穂の青泥に臥するを
茆苫(ぼうせん) 一月(いちげつ) 隴上(ろうじょう)に宿り
天晴れて 稲を穫(とりい)れ 車に随いて帰る

汗流れ 肩*赤く 載せて市に入れば
価(あたい)賤(やす)く 乞与(きよ)すること *糠砕(こうせい)の如し
牛を売って税を納(い)れ 屋を拆(さ)いて炊(かし)ぐ
慮(おもんぱか)り浅くして 明年(めいねん)の飢えに及ばず
官は今 銭を要(もと)めて 米を要(もと)めず
西北万里 羌兒(きょうじ)を招く
*キョウ黄 朝に満ちて 人 更に苦しむ
如かず 却って河伯の婦と作(な)らんには


*赤く:本当は赤+貞です
*糠砕:砕けるではなく、米+西で“割れ米・砕け米”の意味です
*キョウ黄:龍の下に共と書き、キョウ遂を指します
       黄は黄覇、両者とも善政を行なった漢代の官僚です
181ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/07/10(日) 10:04:36.79 ID:XMuAxUBz
(やく)


今年のうるちは育ちが悪い
日照りが止んで欲しいと願っても 一向にその気配はない
やっと涼風が立ち始めたかと思えば 土砂降りの それも長雨
鍬の柄にはキノコが生え 鎌には苔が付く有様
目が枯れるほど嘆いても 雨は止まない
青黒い泥に埋もれた黄色い穂を見るのが辛い
畦の上の仮小屋に籠って一ヶ月
ようやく晴れ間が出たので 稲を刈り 車に積んで持ち帰った

汗を垂らし 肩が腫れるほど米を担いで 市場へ行ってみたら
値崩れどころか 糠や屑米と変わらぬ捨て値
牛を売り なんとか税は納めたものの 後は家のあちこちを壊して薪にする始末
今年こんなに飢えることになるなんて 去年は全然考えもしなかった
お役人はお金が大事で 庶民の暮らしはどうでもいいらしい
たっぷり巻き上げたお金を使い 近くや遠くの異国の人に素晴らしくいい顔をして見せる
ああ 立派なお役人がいっぱいで 国民がますます貧困に喘ぐなんてね
いっそのこと 黄河の水神の人身御供になった方がよっぽどマシだ
182ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/07/16(土) 06:12:08.03 ID:3UaUvmRL
おはようございますよ
今年はセミが全然鳴いてねーですよ
おかしなことです
が、夏は夏なので、私これから海まで貝殻拾いに行って来ますよ
親には「変なモノが流れ着いてるかも知れない」と脅かされておりますが、
そんなもの気にしませんですよ
台風の波は気にしますけれど

さあ、お出掛け前にこの詩をおいて行きましょう
どうぞお楽しみ下さい
183ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/07/16(土) 06:12:44.99 ID:3UaUvmRL
  『送友人帰山歌二首(うち一首)』  by王維

山中の人 帰らんと欲す
雲は冥々(めいめい) 雨は霏々(ひひ)
水は波を驚かして 翆菅(すいかん)靡(なび)き
白鷺(はくろ) 忽(たちま)ち翻(ひるがえ)り飛ぶ
君 (ころも)をかかぐべからず

山 万重(ばんちょう)にして 一雲(いちうん)
天地を昆(こん)じて分かたず
樹は*暗曖(あんあい)として*氛温(ふんうん)
猿 見えずして空しく聞こゆ
忽ち 山西(さんせい)に夕陽(せきよう)あり
東皐(とうこう)の遠村を見れば
平蕪(へいぶ)は千里緑なり
眇(はるか)に惆悵(ちゅうちょう)して君を思う


*暗曖:本当は暗の字が日+奄と言う字です
氛温:温の字が气の中に囚+皿です
184ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/07/16(土) 06:13:57.15 ID:3UaUvmRL
(こんな感じで)


山に住む友が そろそろ帰ろうと御輿を上げると
空が厚い黒雲に覆われ どっと雨が降り出した
飛沫を上げて逆巻く川 雨粒に打たれ地に臥す草
白鷺はその前にさっと身を翻し 飛び去った
着物の裾を捲り上げる友よ こんな最中に帰らずともよいではないか

友が帰るその先には 折り重なる山々と一面の雲
何処までが大地で 何処からが天なのか 全く定かではない
鬱蒼と生い茂る樹木が 山の気配をなお濃くし
遠くから聞こえる猿の鳴き声だけが 空しく尾を引いている
折しも 山の端に夕陽が懸かった
東の田の向こうの村を眺めてみれば
見渡す限り 一面の緑の原
自ら臨んで険しい道を行く友を思い 心がとても痛む
185ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/07/24(日) 09:44:17.50 ID:eny3ZKC3
おはようございますよ

今日・明日は大阪三大祭のひとつ『天神祭』があって、けっこう賑わうのですよ
私は家で涼みながらお酒を飲みますが、スモモをつまみながらの淡麗・辛口・冷や、
これは夏ならではの味わいですねえ
まあ、私の場合、理由があってもなくてもお酒を飲んでるワケですがw

こんな詩を読めば、飲み友達がいるのもいいものかなと思いますよ
186ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/07/24(日) 09:44:49.62 ID:eny3ZKC3
  『酔後贈張九旭』  by高適

世上 漫(まん)に相識るも
此の翁 殊に然らず
興 来たらば 書は自(おの)ずから聖に
酔うて後は 語は尤も?(てん)なり
白髪 間事に老い
青雲 目前に在り
牀頭 一壺の酒
能く更に幾回(いくたび)か眠らん
187ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/07/24(日) 09:46:38.61 ID:eny3ZKC3
訳っぽく


世間の付き合いと言うのは 程々で薄っぺらなことが多いが
この爺さんは 全然そうじゃない
テンションが上がれば 神懸かり的なものを書くけれど
酔っ払った後じゃ 言ってることがさっぱりわからん そんな困った爺さんだが
雑事に追われ 白髪頭になってはいても
いつも 高い志を目の前に掲げて暮らしている
枕元には なみなみと酒の入った壷がひとつ
これだけあれば まだ何度かはぐっすり眠れるだろう
188ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/07/24(日) 09:48:54.92 ID:eny3ZKC3
ああ、四行目の「てん」が出ませんでしたか
眞+頁です
すみませんでした
189名無氏物語:2011/07/25(月) 23:55:18.87 ID:s53EN0k3
今週の詩を読んでから、BS-TBSの酒場放浪記見ると、なんかほっとするのです。
ささやかな人生でもいいから、楽しく過ごすのが大事だろうよ、って。
190ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/07/30(土) 22:12:36.73 ID:zHHtgaEc
こんばんはですよ

>>189
>ささやかな人生でもいいから、楽しく過ごすのが大事だろうよ、って。
まるっと同意ですよ
イヤなこと、つらいこと、苦しいこともいっぱいありますけど、そんなことに浸ってるなんて
つまんねーですから
心にチョビッとだけ余裕を、ね


さて、今日の詩は、笑いは笑いでも苦笑いの詩をお届けしますよ
どうぞ
191ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/07/30(土) 22:14:06.42 ID:zHHtgaEc
  『池上 二絶(其の二)』  by白居易

小娃(しょうあ) 小艇を*操り
偸(ひそか)に白蓮を採って廻(かえ)る
蹤跡(しょうせき)を蔵(かく)すを解せず
浮萍(ふひょう) 一道開く

*操り:本当は手偏に掌と書きます
192ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/07/30(土) 22:14:50.10 ID:zHHtgaEc
ほぼそのまんまでw


近在の小娘が 小さな船を静かに操り
こっそり 白い蓮華を採って帰った
が 慌てていたものだから 舟跡を隠すのを忘れてしまい
池の浮き草に しっかり一筋の道がついている
193ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/07/30(土) 22:19:41.81 ID:zHHtgaEc
其の一の方は確か前スレでやってた筈なので省きましたですよ

で、私事で申し訳ねーですが、来週は夏休み致しますので、詩が投下されて
なくてもどうかご心配頂きませんように
とりあえずお知らせまで

でわでわ
194ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/08/13(土) 09:14:14.82 ID:m3HwYyjh
おはようございますよ
今日からお盆ですねえ
あたふたと忙しい方、やっとのんびり出来る方、いつもと何も変わりない方
いろんな方がおいでだと思います

先週お休みを頂いて、私、東北を旅してきましたよ
最上川の川下りの売店で売ってる玉コンニャクは相変わらず美味しいし、それを
アテに呑む出羽桜の旨いこと!
その上各地で催されている祭の、そりゃ〜もう素晴らしいこと!
いや〜、感動でしたよ
特にねぶた祭と竿燈まつり!とても良かったです
近畿にも祇園祭や天神祭など大きなお祭がありますが、この2つはそれらにも
決してひけをとるものではありません
世界に向かって「どや!!」とやってもいいと思いますよ
機会が有ればまた何度でも行ってみたいですね


さてさて、今日は夏ということで、この季節になればぐ〜んと広がる洞庭湖を詠んだ
この詩をどうぞ
195ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/08/13(土) 09:14:55.06 ID:m3HwYyjh
  『望洞庭湖贈張丞相』  by孟浩然

八月 湖水 平らかに
虚を涵(ひた)して 太清(たいせい)に混(こん)ず
気は蒸(む)す 雲夢(うんぼう)の沢(たく)
波は撼(ゆるが)す 岳陽城
済(わた)らんと欲するも 舟楫(しゅうしゅう)無く
端居(たんきょ)して 聖明に恥ず
坐して 釣りを垂(た)るる者を観(み)れば
徒(いたず)らに 魚を羨(うらや)むの情 有り
196ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/08/13(土) 09:16:23.16 ID:m3HwYyjh
こんな感じでDOでしょw


八月の洞庭湖は 鏡のようだ
広々と大地を覆い 遠いところで空とひとつに溶け合っている
湧き上がる靄は 雲夢の沢を思わせるほどに広がり
岸打つ波は 岳陽の城を揺るがすほどに押し寄せる
この水を渡ろうとしても 楫はおろか舟もない私は
恵まれた時代にありながら 為す術もなく日を送るばかり
座って釣り糸を垂れる人を眺めていると
太公望の針に掛かる魚がうらやましい と思うのだ
197名無氏物語:2011/08/15(月) 00:14:54.41 ID:Zfiz0NGZ
TVで東北のお祭り中継見てました。
竿燈は大きいもので50kgあるそうですね。
あれを支えてるなんて、すごいですね。
それを間近で見られたのですか。迫力ありそうです。

TVでお坊様がおっしゃるには、
「今年は初めて還ってくる仏様の多い年です。
しかし、帰る家が失われてしまい、初めて還ってくる仏様は
どこに還ればいいのか分からず、迷子になってしまいます。
そのため、家族が自分たちの居場所を新仏様に知らせる為にも、
今年のお祭りは大事なものです」とのことで。
なるほどなーと思いました。まさに漢詩の世界だなあと。
198ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/08/21(日) 15:53:29.22 ID:q1CNvgey
こんにちはですよ

>>197
ただ支えているだけではねーのですよ
上手な方になると竿を額や腰に乗せた上、開いた両手に笠や扇を持って舞われるのです
本当に「すっげぇえええ!!!」ですよ

それとね、内緒にしておこうと思いましたがバラシますよ
仙台の牛タンは超絶品です!!!
美味しいものは人の活力の素と私は信じておりますが、あんな「旨〜!!!」なものが
いつでも食べられる仙台の人を羨ましいですよ
あああ、思い出しただけでヨダレものです
今日の晩ご飯が決まりましたよ
買い物に行く前に詩を投下しておきましょう
199ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/08/21(日) 15:55:42.19 ID:q1CNvgey
   『望海楼晩景五絶』より其の二、其の三  by蘇東坡

横風 雨を吹き 楼に斜めに入る
壮観 応(まさ)に須(すべか)らく 好句もて誇るべし
雨 過ぎ 潮(うしお)平らかにして 江海 碧(みどり)なり
電光 時に掣(せい)す 紫金の蛇

青山 断(た)ゆる処 塔 層々たり
岸を隔(へだ)つる人家 呼べば応(こた)えんと欲す
江上の秋風 晩来 急なり
為に鐘鼓(しょうこ)を伝えて 西興(せいこう)に至る
200ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/08/21(日) 15:57:10.20 ID:q1CNvgey
テキトーですw


強風に煽られ 雨は斜めに建物の中へ降り込む
この雄大な景色は 是非とも素晴らしい言葉にして喧伝せねばなるまい
雨が通り過ぎれば 海も荒れるのを止め 川共々青く穏やかに静まっているが
遠くの空で まだ稲妻が天空に 紫金の蛇体を踊らせている

連なる山並が途切れる辺りに 幾つもの塔が天を指している
岸を隔てた人家は 呼べば応えそうなところにある
川を渡って来た秋風は 日暮れになり いっそう強くなったから
きっと対岸の西興の町まで こちらの時の鐘の音が届くに違いない
201ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/08/28(日) 10:42:23.27 ID:rIE8vhQX
おはようございますよ

朝がめっきり涼しくなりました
今日から飲茶に担々麺を加えたので、ついついお代わりしそうになりましたよ
やべぇ〜ですよ
今から食欲アップなんぞさせた日にゃ、冬が来る頃に「ウェスト入らね〜!!」って
大騒ぎすることになりますから
ここはひとつ、アッサリめを心掛けるとしましょうよ

はい、それでは詩の方もあっさりめでw
202ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/08/28(日) 10:43:16.88 ID:rIE8vhQX
  『華子岡(かしこう)』  by王維

飛鳥 去って窮(きわ)まらず
連山 復(ま)た秋色
華子岡を上下すれば
惆悵(ちゅうちょう)して 情 何ぞ極(きわ)まらん
203ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/08/28(日) 10:44:10.62 ID:rIE8vhQX
訳もついでにあっさりめw


自由な空をどこまでも飛びゆく鳥
見渡す限りの山々はすっかり秋
華子岡を訪ねれば
止め処なく溢れ出す悲しみ
204名無氏物語:2011/08/28(日) 23:42:37.59 ID:eblRHpin
ホントあっさりめだw
205名無氏物語:2011/08/30(火) 12:25:07.33 ID:M1S3MJfZ

                 ちゅうちょう 
一春惆悵残三日  一春の  惆 悵  三日を残し

酔問周郎憶得無  酔いて周郎に問う 憶え得るやなきやと
            りゅうじょ 
柳絮送人鶯勧酒  柳 絮 人を送り 鶯は酒を勧む

去年今日到東都  去年の今日 東都に到る




この読み下しには間違いがあるようです。どこか教えてください。

206ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/09/04(日) 11:51:25.39 ID:E9XtS57t
こんにちはですよ
台風はどうやら日本海側に抜けたようですが、超スローモーちゃんなので皆様まだまだ
警戒した方がよいですよ
この時間帯だと中部・北陸地方が大雨になっていると思われますが、この台風、今までは
大丈夫だったというのが全然通用しないと思った方が良いですよ
最悪を考えておいて、何ともなかったら後で笑えばよいのですから
誰方様もどうぞお気を付け下さい

>>205
わかりません、申し訳ねーですが
このスレで質問なさるより、質問スレで聞かれた方が正しい答えが得られると思いますよ
ここはテンプレにもある通り、何もかもデタラメで他人様の訳に立つものはありませんので


ところで、先週は全てあっさりでしたので今週はちょっと真面目にやりますよ
私の好きな李清照からひとつ
207ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/09/04(日) 11:52:22.88 ID:E9XtS57t
  『暁夢』  by李清照

暁夢(ぎょうむ) 疎鐘(そしょう)に随う
飄然(ひょうぜん)として雲霞(うんか)を*踏む
安期生(あんきせい)に因縁し
邂逅(かいこう)す 萼緑華(がくりょくか)
秋風 正に無頼
吹き尽くす 玉井花(ぎょくせいか)
共に看るは 船の如き藕(ハス)
同(ともに)食すは 瓜の如き棗(ナツメ)
翩翩(へんぺん)たり 坐上の客
意は妙にして 語も亦た佳(よ)し
嘲辞(ちょうじ) 詭弁(きべん)を闘わせ
火を活(い)こし 新茶を分かつ
帝功を助けざると雖(いえど)も
其の楽しみ 可涯(かぎ)り莫(な)し
人生 能(よ)く此くの如くならば
何ぞ 必らずしも故家(こか)に帰らん
起き来たり 衣を斂(おさ)め 坐すれば
厭わしき喧嘩に 耳を掩(おお)う
心に知る 見るべからずと
念々 猶(なお) 咨嗟(しさ)す


*踏む:本当は足偏+耳を3つ“轟”のように重ねたものです
208ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/09/04(日) 11:54:10.90 ID:E9XtS57t
超うそっぴ〜〜〜な訳ですよw


暁の夢は ゆっくりした鐘の音と共に
宙を彷徨い 雲を踏み
千年も生きたという あの安期生と知り合い
美少女として名高い あの萼緑華と巡り会った
そんな時 秋風が荒々しく吹いて来て
玉井の花々を揺り動かした
私たちが見たのは 船のように大きな蓮華
そこで一緒に ウリのように大きなナツメを食べた
辺りに腰掛けている人々は どことなく風流で
心豊かだと見え 交わす言葉もまた美しい
彼らは囀るように話し 巧みに論を戦わせながら
火を起こし 新茶の善し悪しを判じていた
身を立て名を上げる為には ちっとも役立たないけれど
それでもこの楽しみは終わるところを知らない
世間にあっても このように飄々としていられたなら
故郷へ戻って来なくても良かったかもしれない
目覚めて起き上がり 乱れた夜着を直し 座って考える
世の中は 耳を塞ぎたくなるようなおぞましい喧噪ばかり
わかっている 目を瞑ってやり過ごせばよいと
いつもそう思いながら やはり溜め息を吐いてしまうのだ
209ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/09/11(日) 11:20:35.07 ID:h5Djsvpp
こんにちはですよ
「竹島対馬沖縄尖閣千島樺太沖ノ鳥島は日本領です」

大臣になったらトイレ以外は公人だ、という自覚すら無いとは哀しいことですよ
それを与党にしてしまった方にも責任はありますが

明日は仲秋の名月ですが、こんなバカばっかりが雁首揃えてるとなれば、夜空が
曇ってしまうのではないかとハラハラしますよ

今回は残念ながら美しい月の詩ではなく、これにしましたよ
申し訳ねーです
210ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/09/11(日) 11:21:51.42 ID:h5Djsvpp
  『戦城南』  by詠み人知らず

城南に戦い 郭北(かくほく)に死す
野死(やし)して葬られず カラス食らうべし
我が為にカラスに謂(い)え
  且(しばら)く客の為に豪(な)け
  野死して諒(まこと)に葬られず
  腐肉安(いずく)んぞ能(よ)く子(し)を去(す)てて逃(のが)れんや

水 深くして激々(げきげき)たり
蒲葦(ほい) 冥々(めいめい)たり
梟騎(きょうき) 戦闘して死し
駑馬(どば) 徘徊して鳴く
211ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/09/11(日) 11:23:04.60 ID:h5Djsvpp
(訳と言うより解釈ですねえ)


私は 城郭の南へ撃って出 北へ走って防ぎ そして死んだ
荒れ野に晒されたままの私の身体を やがてカラスがやって来て啄むだろう
誰か 私の為にカラスに言ってくれ
「せめてしばらくは 見知らぬ所で果てた哀れな死者を悼み 大声で泣いてやれ
 弔いもされず 葬られることもない者の気持ちを思いやれ
 少しぐらい間を置いたとて 遺骸がおまえの前から逃げ出したりはしないのだから」

水は深く 轟々と音を立てながら激しく流れている
岸辺の蒲(ガマ)や葦(アシ)の原は 何処までも深く うっそうと生い茂っている
勇敢に敵陣へ切り込んだ騎兵は 戦って死に
主を失った馬だけが なすすべもなく 辺りをうろつき鳴いている
212ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/09/11(日) 11:23:33.49 ID:h5Djsvpp
*梁(リアン)
室(しつ)を築くに
何を以て南し
梁(リアン)
何を以て北するや
禾黍(かしょ) 穫(と)らずんば 君 何をか食らわん
忠臣たらんと願うも 安(いずく)んぞ得可(うべ)けん
子(きみ)の良臣を思え
良臣 誠(まこと)に思う可(べ)し
朝(あした)に行きて出で攻め
暮れて夜には帰らず

*梁(リアン):囃し言葉
213ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/09/11(日) 11:29:30.51 ID:h5Djsvpp
>>212の部分ですが、ここは古来から難解とされていて、様々な解釈があると聞いています
私の場合↓は解釈以前の問題です、ハイ


(さて)
国を豊かにする為に
どうして 南の国と争い
(さて)
どうして 北の国と戦わなければならないのか
百姓が実りを収穫出来なければ 王よ 貴方もまた生きてはいけないとわかっているのか
国を愛する者の一人でありたいのに これではとうてい無理である
王よ あなたの国民のことを考えて欲しい
あなたの国民が心の底から願っていること それが何なのか考えて欲しい
朝 城門を出て 他国へ攻め寄せた兵士達が
日が暮れて夜になっても ずっと戻らないことも
214ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/09/18(日) 21:00:02.34 ID:CfIMsi6q
こんばんはですよ

昨日、詩を投下してからお出掛けしたつもりだったのですが、実はな〜んにもしてなかった
という……
あははは、夢を見ていたのでしょうねヽ(^ ^;)
宇宙キターッ!ってこういう気分なのでしょうか

え〜、今日の詩は結構有名なので、もしかしたら昔やっちゃってるかもしれません
まあ、その時は笑ってやって下さい
ヨロシクですよw
215ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/09/18(日) 21:00:36.36 ID:CfIMsi6q
  『滕王閣』  王勃

滕王(とうおう)の高閣 江渚(こうしょ)に臨む
佩玉(はいぎょく) 鳴鸞(めいらん) 歌舞 罷(や)みぬ
画棟(がとう) 朝(あした)に飛ぶ 南浦(なんぽ)の雲
珠簾(しゅれん) 暮に捲(ま)く 西山の雨
閑雲(かんうん) 潭影(たんえい) 日に悠々
物 換(かわ)り 星 移りて 幾度の秋ぞ
閣中の帝子 今 何(いずこ)にか在る
檻外の長江 空しく 自ずから流る
216ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/09/18(日) 21:02:09.58 ID:CfIMsi6q
はいはい、秋らしく物思いに耽ってみましょうねw


滕王の建てた立派な楼閣からは 長江の流れがよく見える
帯玉や車の鈴を鳴らしながら 人々が集い 歌舞を楽しんだのは遠い日のこと
鮮やかに彩られた屋根の向こうには 朝毎に南浦の雲が飛んでいただろうし
日暮れ時 美しい玉簾を巻き上げれば 雨に煙る西山が眺められたことだろう
ふんわり空に浮かぶ雲 静かな水面に映る景色 繰り返される穏やかな日々
そして 全ては移り変わり 時は流れて もはや何度目の秋だろう
ここに遊んだ帝や御子は 今はどうしておいでなのだろう
手摺の向こうを流れる長江は 何も語らず ただ流れ行くのみ
217ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/09/18(日) 21:03:45.43 ID:CfIMsi6q
ちょこっとメモしときましょうか

2009年12月、王勃が詠んだ「秋日登洪府滕王閣餞別序」(滕王閣序)の「日本版」と
「中国版」が相違していることが明らかになりました
中国版の「滕王閣序」は、「南昌故郡、洪都新府…」で始まりますが、日本版は初めの
部分が「豫章故郡」となっているなど、違いは凡そ4分の1ほど
(*「豫章」「洪州」はともに昔の呼び方)
日本版は王勃がこの詩を詠んだ26年後に伝わったもので、「滕王閣序」の現存する
最古の写本であると言われていますが、両者の差異が生じた訳はまだ調査・研究中だ
ということです
218ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/09/24(土) 14:40:31.87 ID:CEL2E4M8
こんにちはですよ
彼岸の中日は昨日でしたが、今日も良いお参り日和になりましたよ
露天の食べ物というのはどうして微妙に美味いのでしょうか
焼きそば・たこ焼き・おでん・洋食焼き・玉コンニャク・etc……
量も普通よりちょびっとばかり少ないので、ついつい次々買い食いしてしまうのですよ
もしかして、これはご先祖様も一緒に買い食いしてるからなのでしょうか?
もう腹いっぱいで、夕飯までなーんにも食えねーですよ
困ったもんです

太った分のダイエットに夜の散歩がいいかも知れませんよ
少しぐらい歩いても汗ばまなくなりましたしね
どうせなら風情ある所を歩いてみてーと思いますよ、この詩のような所をね
219ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/09/24(土) 14:40:52.94 ID:CEL2E4M8
  『新晴山月』  by文同

高松 疏月(そげつ)を漏らし
影を落として 地に画(えが)くが如し
徘徊 其の下(もと)を愛し
久しきに及んで寐(い)ぬる能(あた)わず
風に怯えて 池荷(ちか)は捲(ま)き
雨に病んで 山果(さんか)墜(お)つ
誰か 余が苦吟に伴える
満林 絡緯(らくい)啼く
220ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/09/24(土) 14:41:41.26 ID:CEL2E4M8
こんな感じでしょうかw


高い松の梢を透かし 月が明るく輝いている
黒々とした松の影は まるで地面に絵を描いたようだ
なんとなく歩いていたが 其処が妙に気に入って
ずっと佇んでいたら すっかり眼が冴えてしまった
冷たい風を恐れてか 池のハスは葉を縮め
雨に打たれた所為だろう 山の木の実がぽとりと落ちる
歌のひとつも詠んでみようと うんうん唸る私の側で
林中の虫どもが 澄んだ声で啼いている
221名無氏物語:2011/09/29(木) 11:02:10.38 ID:lI8KVNTk
柏木如亭の「木工集」51首「如亭山人稿初集」100首

知っている方がいらしたら教えて頂けませんでしょうか。山人遺稿は持っているのですが。
どうぞ宜しくお願いします。
222名無氏物語:2011/09/29(木) 23:17:48.44 ID:nV5kmbB4
>>221
スレ違いです。というかマルチポストは規制対象になります。慎んでください。
223ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/10/02(日) 11:18:42.55 ID:/pvfsGGc
おはようございますよ
「竹島対馬沖縄尖閣千島樺太沖ノ鳥島は日本領です」

ま〜、一気に寒さが来ちゃいましたよ
お上のおツムがどれもこれも寒い所為なのでしょうが、秋冬ものを急いで出さないといけませんよ
やれやれ……

と言う訳で、今日は短くシュッと行きますよ
224ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/10/02(日) 11:20:12.93 ID:/pvfsGGc
  『秋風引』  by劉禹錫

何れの処よりか 秋風 至り
蕭々として 雁群を送る
朝来 庭樹に入り
孤客(こかく) 最も先に聞く


訳も一緒に書いちゃいますよ
     ↓
何処からか 秋風が吹いて来ると
寂しさに乗せ 雁の群を南へ送る
その秋風が 今朝方 庭木の間をすり抜けて行ったのを
独りぼっちで旅している私が 誰よりも先に知った
225ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/10/10(月) 09:04:29.67 ID:21HPoDOq
おはようございますよ

昨日はとても良い運動会日和でございましたよ
いつもの倍の時間をかけ、たっぷり顔面お絵描きしたつもりでしたが、日除けのテントもなかった所為で
しっかり日焼けしてしまいましたよ
ああ、来年からはペルソナ被って行くことにしますよ

それにしても、園児だと人間未満のあやふやな動きですが、小学生になるとだんだんヒトらしい動きに
なるのが観察出来てとても面白いですよ
或る意味感動モノですよ

で、今日の詩は上記のこととは全然関係ねーですよ
あはははは
226ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/10/10(月) 09:05:15.52 ID:21HPoDOq
  『塞下曲』  by王昌齡

馬に飲(みづかい)せんと 秋水を渡れば
水 寒くして 風 刀に似る
平沙(へいさ) 日 未だ沒せず
黯々(あんあん)として *臨兆(りんちょう)を見(のぞ)む
昔日 長城の戦
咸(み)な言う 意気高しと
黄塵 今古に足(み)ち
白骨 蓬蒿(ほうこう)に乱る

*臨兆:本当は兆の字にサンズイが必要です
227ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/10/10(月) 09:06:42.57 ID:21HPoDOq
こんな感じですか


馬に水を飲ませようと 秋の川を渡った
水は凍えるほどに冷たく 風は身を切り裂く刃のようだ
果てしなき原野に 陽はまだ沈まぬものの
哀しき臨兆には 既に闇が忍び寄っている
その昔 万里の長城の起点だったあそこで 戦が始まった時
国中の誰もが言った “絶対勝つさ!”と
今も昔も ここには黄砂が吹き付ける
そして 雑草の中に数知れぬ白骨が散らばっている
228ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/10/16(日) 09:51:25.54 ID:mIzBd4J5
おはようございますよ
朝の飲茶がめっきり旨くなって参りましたよ
今日のエビ餃子は我ながら良く出来てましたし、いやもうご機嫌ですよ
来週当りはキノコ焼売にチャレンジしてみましょうよ
朝、ベランダで飲茶しながら本を読むのは、やっぱり秋が最高ですよ

それでは今日の詩をどうぞ
229ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/10/16(日) 09:56:11.01 ID:mIzBd4J5
  『過零丁洋』  by文天祥

辛苦 遭逢(そうほう) 一経(いっけい)より起(た)ち
干戈 落々 四周星
山河 破砕し 風 絮(じょ)を飄(ひるがえ)し
身世 浮沈 雨 萍(へい)を打つ
惶恐灘頭(こうきょうたんとう) 惶恐を説き
零丁洋裏(れいていようり) 零丁を嘆ず
人生 古(いにしえ)より 誰か 死 無からん
丹心を留取して 汗青を照らさん
230ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/10/16(日) 09:57:59.69 ID:mIzBd4J5
(すんなりこんな風に)

苦労は 科挙に合格してから始まった
幾多の戦いに赴くこと 既に4年
故郷の山河は荒れ果て 風は綿毛を吹き払い
我が身もこの世の浮き沈みも まるで雨に打たれる浮き草のようだ
惶恐灘で 人は何を惶(おそ)れ恐(かしこ)むのかと 説かれ
零丁洋では その名の通り 独りぼっちになってしまった
昔から 死なない人間など居はしない
ただ 偽りのない真心をこの世に残し 史書に輝く存在となりたい
231ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/10/22(土) 10:06:56.48 ID:x54krp2K
おはようございますよ
冷え込んだり生暖かくなったり、DoSayッちゅーねん!日が続きましたが、皆さん体調は如何ですか?
雨上がりの朝は、春雨スープに生姜を入れたのが美味しゅうございますよ
そろそろ紹興酒も晩酌の仲間入りする季節がやって来たですよ
嬉しいですねえ

生活が貧乏で、大した贅沢は出来なくても、嬉しいことや楽しいことを自分で見付けられる
そんな心のゆとりだけは無くさねーでいてーですよ

今日の詩はそんなこととは全然関係ねーですがw
232ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/10/22(土) 10:07:52.66 ID:x54krp2K
  『眼中』  by元好問

眼中の時事 益々紛然たり
被を擁して 寒窓 夜眠らず
骨肉 他郷 各々県を異にし
衣冠 今日 是れ何の年ぞ
枯槐(こかい)の聚蟻(しゅうぎ) 多地無し
秋水の鳴蛙(めいわ) 自ら一天
何処の青山か 塵土を隔つる
一庵 吾れは華顛(かてん)を送らんと欲す
233ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/10/22(土) 10:08:56.83 ID:x54krp2K
(いつも通り適当に)


目に映る世相はますます乱れ 人々の心と暮らしは荒んで行くばかり
布団を引っ被るしか出来ない貧乏人でさえ 明日を思って眠れない
人々は身を守る為 住み慣れた地を離れ あちこちへ一族バラバラに身を寄せる
りっぱな衣冠を身に付けたお偉いさんは 今日のこの有様を何と考えているのだろう
アリどもが誇っていた大王国は 実はエンジュの古木の根本のちっぽけな場所
野分の後の水溜まりで鳴くカエルどもは 其処が世界の全てだと思っている
何処か こんな嘆かわしい世界を離れた 落ち着いた場所に
庵を結んで 心穏やかな晩年を過ごしたいと願う
234ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/10/30(日) 08:43:45.24 ID:iZZVUVPD
おはようございますよ

あっちこっちでハロウィンの催し物をやっているようですよ
トリック オア トリート!
お菓子くれなきゃ悪戯するぞ!と言われても、悪戯するならお菓子はやんねーですよ
そんなものより、私はお酒持って錦秋に酔いしれてーですよ
年々同じようでいて少し違う、鮮やかな美しさ
想うだけで溜め息が出てしまいますよ

あの人もそんな気持ちだったのでしょうか
235ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/10/30(日) 08:45:04.43 ID:iZZVUVPD
  『陪侍郎叔 遊洞庭酔後』  by李白

君山(くんざん)を?卻(さんきゃく)するが好し
湘水(しょうすい)を平鋪(へいほ)して流れしめん
巴陵(はりょう) 無限の酒
酔殺(すいさつ)す 洞庭の秋
236ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/10/30(日) 08:47:48.79 ID:iZZVUVPD
李白みたいに、楽しい酔っ払いはいいですねえ


あのポチョンとした君山を すぱっと削ってしまえばいい
そうしたら 湘水は真っ平らになって流れがさっぱりする
巴陵の酒はいくらでもある
秋色の洞庭湖の景色と酒に浸り 心ゆくまで酔いつぶれよう
237 【中吉】 :2011/11/01(火) 23:50:32.37 ID:2wc1KPO5
李白キター
トリック オア トリートでドンチャン騒ぎするのは世界でも米国だけらしいのでパス
今冬は燗酒流行の兆し
お酒は李白のように楽しくのんびり呑みたいものですね
238ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/11/06(日) 11:28:21.01 ID:sFOmrSLt
おはようございますよ
ホタテ入りキノコ焼売がウマー!ですよ

>>237
喜んで頂けて嬉しーですよ
>今冬は燗酒流行の兆し
そうなのですか
でも私はやっぱり冷酒の方が好みですよ
それぞれに楽しくやりましょう


ところでですねえ、先日、友人と陸游の詩について話していたら、話が全然食い違うものが
出て来たのですよ
友人はそれを「ヌコ暖房」の詩だと言い、私は「憂国」の詩だと主張したのですよ
で、お互いに???となってモノを付き合わせてみたら、あら不思議
タイトルも作者も同じなのに中身がAKaBa48なのですよ
前振り長くて申し訳ねーですが、今日はそれを両方投下するですよ
でわでわー
239ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/11/06(日) 11:29:56.04 ID:sFOmrSLt
ではまず「ヌコ暖房」の方から参りましょう

  『十一月四日風雨大作』  by陸游

風 江湖を巻き 雨 村を暗(かく)す
四山 声を作(な)し 海濤 翻(ひるがえ)る
渓柴の火 軟(やわらか)く 蛮氈(ばんせん) 暖かし
我 狸奴(りど)と与(とも)に 門を出でず


風が湖水を巻き上げるように吹き付け 
強い雨の所為で村はすっかり闇の中
周囲の山々からは 木々の悲鳴にも似た音が聞こえ
海では大波が力の限り暴れている
幸い 部屋の中は 囲炉裏で柴が程良く燃え
異国の敷物もあって暖かだ
私は猫を抱いたまま 家から出ずにじっとしている
240ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/11/06(日) 11:31:53.34 ID:sFOmrSLt
では、もうひとつの方を


  『十一月四日風雨大作』  by陸游

孤村に僵(たお)れ臥すとも 自らを哀れまず
尚お思う 国の為に輪台(りんだい)を戍(まも)らんと
夜 闌(たけなわ)に臥して聴く 風の雨を吹くを
鉄馬 冰河(ひょうが) 夢に入り来たる


今 我が身は寒村で病に伏せているが 
だからといって 絶望したり自分を憐れんだりはしない
国の為に辺境の前線で働きたいと 今もなお思い続けている
夜更けに 戸外の雨風の音を聞きながら 横になっていたら
いつの間にか眠ってしまったと見えて
武装した軍馬や 凍てついた山河の景色を夢に見た
241ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/11/06(日) 11:38:00.38 ID:sFOmrSLt
余談ですが、どうしてネコのことを「狸奴」と呼ぶかといえば、昔の中国ではネコは狐狸
(特にタヌキ)の手下だと考えられていたからだそうです
なので、タヌキが踊りに誘うとネコは必ず行かないといけないとか
ネコが踊るというのは日本でも聞いたことがありますが、タヌキが誘いに来るとは聞いた
ことがないので、面白いものですねえ
242ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/11/13(日) 10:15:18.84 ID:NCrXPKuo
おはようございますよ

今朝は早うから着飾った親子連れがウロチョロしてますですよ
七五三ですから当然でしょうね
可愛いのと見苦しいのといろいろ居ますし、祖母と母の火花もちょっこし有って結構面白いです
何はともあれ、今日はいいお天気であって欲しいですよ
せっかくの日ですから

それでは今日の詩をどぞー
243ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/11/13(日) 10:16:05.53 ID:NCrXPKuo
  『馬嵬 二首』  by李商隠

    其一

冀馬(きば) 燕犀(えんさい) 地を動(どよも)して来たり
自ら紅粉を埋め 自ら灰と成す
君王 若し能く国を傾くと道(し)れば
玉輦(ぎょくれん) 何に由(よ)りてか馬嵬を過(よ)ぎらん
244ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/11/13(日) 10:17:41.68 ID:NCrXPKuo
(其一の厄)

冀洲からは騎馬兵団が 燕州からは犀革の甲冑を纏った軍団が 
足音も高く 都へ攻め寄せると
皇帝は 愛する者を自ら殺し 埋め その身体を土に返した
君主として 美女に傾けば国を傾けるのだと 念頭に置いておられたなら
御輿が馬嵬を通って行くことなど おそらくあり得なかった筈なのに
245ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/11/13(日) 10:18:26.33 ID:NCrXPKuo
    其二

海外 徒らに聞く 更に九州ありと
他生 未だ卜(ぼく)せずして 此の生(しょう)休(や)む
空しく聞く 虎旅(こりょ)の宵柝(しょうたく)を鳴らすを
復た 鶏人(けいじん)の暁籌(ぎょうちゅう)を報ずる無し
此の日 六軍(りくぐん) 同(とも)に馬を駐(とど)む
当時 七夕(しちせき) 牽牛(けんぎゅう)を笑う
如何ぞ四紀(しき) 天子と為りて
廬家(ろか)に莫愁(ばくしゅう)有るに及ばざる

四紀:歳星(木星)の周期で1紀=12年です
246ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/11/13(日) 10:21:29.24 ID:NCrXPKuo
(其二の厄)

海の向こうには 聞いたところによれば 同じような世界が9つもあるのだとか
来世がどうなるのか 占う間もなく 美姫の命は絶たれてしまった
当たり前のように聞いていた 夜回りの近衛兵の打ち鳴らす拍子木の音や
夜明けを告げる役人の声も 今は無い
この日 禁軍の兵士たちは一斉に馬を止め 一歩たりとも動こうとはしなかった
幸せだった頃 二人で七夕の日に 年に一度しか逢瀬が叶わぬ牽牛を笑ったけれど
皇帝として四紀も君臨していたのに
その愛しい者は 廬家に嫁いだ莫愁のような幸せさえ掴めなかったのか
247ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/11/20(日) 07:19:38.81 ID:aq4n45nj
おはようございますよ

昨日はひでー雨でしたねえ
目の前でトラックに横転されて、人生オワタか!?と一瞬思いましたデスよヽ(^^;)
大きなものって、小さいものみたいにすぐポテッと転けないで、ゆーーーっくり転けるんで
最初は自分の目か頭が悪くなったのかと思ったですよ
あー、生きてて良かった

さあ、それでは今日の詩、行ってみましょうか
248ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/11/20(日) 07:20:27.04 ID:aq4n45nj
  『少年遊』  by周邦彦

并刀(へいとう)は水の如く
呉塩は雪に勝る
繊手もて新橙(しんとう)を破る
錦幄(きんあく) 初めて温まり
獣煙 絶えず
相対して坐し 笙を調(しら)ぶ
低声に問う 
誰が行(いえ)に向かって宿るや
城上(じょうじょう) 已(すで)に三更
馬 滑り 霜 濃し
去(ゆ)く休(な)きに如(し)かず
直(た)だ 是れ 人の行くこと少(まれ)なり
249ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/11/20(日) 07:21:31.00 ID:aq4n45nj
訳落としw


并州の小刀は水のように美しく
呉の塩は雪にも勝るほど白いと云うが
そんな優美な手で 出回ったばかりのミカンを剥いてくれた
絹の帳の中はようやく暖まり
獣頭の香炉では 絶えることなく煙がくゆっている
差し向かいに座り 笙を奏でながら
その人は私にそっと尋ねた
これから どちらへ行ってお泊まりになるのですか?
さっき お城の上で三更を報じました
ただでさえ 馬も足を滑らせ易い頃ですし 霜もますますひどくなります
行かないで このままここにいらっしゃれば?
表を通る人も もうほとんどありませんよ

*三更:午前0時ごろ
250ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/11/26(土) 11:53:21.96 ID:sBXpXWRN
こんにちはですよ

ここ数日で一気に寒さがやってきた感じですよ
飲茶しててもお茶が冷めるのが早いこと、ビックリですよ
仕方ねーから紹興酒の燗茶瓶を利用してますが、なかなか良いですよ
寒いところで暖かいものを楽しむのも、暖かいところで冷たいものを楽しむのも、
私はどちらも同じくらい好きですよ
というか、何かを楽しめるということをありがてーと思いますよ

では、今日の詩をどぞーw
251ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/11/26(土) 11:54:07.26 ID:sBXpXWRN
  『失題』  by趙延寿

黄沙(こうさ) 風 巻いて半空に抛(なげう)ち
雲は陰山(いんざん)に重なり 雪は郊(こう)に満つ
水を探す人 回(かえ)れば 帳(ちょう)を移して就(つ)き
雕(わし)を射し箭(や)落つれば 弓を着けて抄(すくいと)る
鳥は霜果(そうか)に逢えば 飢えて還た啄(ついみば)み
馬は冰河を渡って 渇して自らける
高原の肥草(ひそう)の地を占め得て
夜 深くして 火を生ぜんとて 林梢(りんしょう)を折る
252ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/11/26(土) 11:56:09.53 ID:sBXpXWRN
この詩は契丹族の遊牧生活に触れた詩だそうですよ


風は黄砂を巻き上げ 天地の半ばに撒き散らす
雲は陰山の山並と連なって 雪は野原を埋めてゆく
新しい水場が見付かれば さっさと幕屋ごと引っ越す
ワシを射て 矢ごと落ちて来たところを 弓でさっと掬い上げる
鳥は霜で凍った果実でも 飢えているから啄むし
馬でさえ 渇きのあまり 蹄で冰河を蹴り割り 氷を口にする
なんとか高原の草のたんとある場所を確保出来たら
夜更けの焚き火用に 林の木の小枝を折り集める
そんな暮らし
253ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/12/04(日) 06:52:14.82 ID:i1t31pfh
おはようございますよ

今日はカニ食べに行って来ますよ
貧乏ですが、その時期に1度くらいは本物を味わいたいと思うのですよ
贅沢ですが、心も贅沢になれる気がするので

さて、今日の詩はそんなこととは全然無関係なこれをどうぞ
254ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/12/04(日) 06:52:58.63 ID:i1t31pfh
  『廉泉』  by蘇東坡

水の性 故(もと) 自(おのずか)ら清し
清からざるは 或いは之(これ)を撓(みだ)せばなり
君 看よ 此の廉泉(れんせん)
五色 摩尼(まに) 爛(らん)たり
廉とは 「我 廉なり」 と謂(い)う
我は 此の名を以て為さん
廉(れん)有れば 則ち貪(たん)有り
慧(けい)有れば 則ち痴(ち)有り
誰か 柳宗元(りゅうそうげん)為(た)る
孰(たれ)か 是れ 呉隠之(ごいんし)なる
漁父(ぎょほ) 足 豈(あに)潔(きよ)からんや
許由(ぎょゆう) 耳 何ぞ*黒きや
紛然として 名字(めいじ)を立つ
此の水 了(つい)に知らず
毀誉(きよ)は 時有って尽くとも
知らざるは尽くる時無し
*曷来(けつらい)す 廉泉の上(ほとり)
須(ひげ)を埒(らっ)して 鬢眉(ひんび)を看る
好在(こうざい)せよ 水中の人
到る処 相(あい)娯嬉(ごき)せん


*黒:本当はさんずい+(上に巛、下に田)という字です。
*曷:本当は曷字の向かって左側に去と言う文字が入ります。
255ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/12/04(日) 06:54:54.37 ID:i1t31pfh
(こんなん出ましたー)


水の性質というのは 本来は清く 澄んでいるもの
そうでない時は 故意に乱されたり汚されたりするからだ
ほら この“廉泉”という名の泉をごらんなさい
五色の光を映した水は 摩尼宝珠のように輝いているでしょう
廉という言葉は 私(わたくし)が清らかという意味
だから 自分はこの言葉を座右の銘にしよう
無欲な人もいれば 強欲な人もいるし
思慮深い人もいれば 浅はかな人もいる
誰が 谷川の名を変え詩を詠んだ あの柳宗元の真似をしようか
誰が 盗人になる泉の水を飲んでみた あの呉隠之の後に続こうか
水が濁ったら足を洗うと漁父は言ったが 漁師の足が泥で汚れていて何がおかしいのか
尭から天下を譲ると言われ許由は耳を洗ったが いったい何処に汚れがあったというのか
誰も彼も あれこれ御高説を宣い ケンケンガクガクやりあっているが
泉にとっては 全然関わりのないことだ
誰かを誹って 誰かを褒めて そんな議論はいずれ尽きるだろうけれど
私心の無い泉の水は いつまでも尽きることがない
泉の側に行き あごひげを引っ張りながら
水面に映った自分の姿 殊に鬢とまゆをじっくり見てみた
達者で暮らせよ 水中の人
どこまでも一緒に 人生楽しくやろうじゃないか
256名無氏物語:2011/12/04(日) 10:38:32.69 ID:U54flsb6
駅の清掃員。いつも、のぞき見。用が足し終わって出ていく人間を、
必ず見る。そのために、わざわざ、ずーっと待つオバハンもいる。
掃除をせずに、やるふりして、だんだん、そういう人間になっていく。
必ずそうなる。
257ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/12/11(日) 10:59:18.07 ID:zsW+tJ5c
おはようございますよ

私、昨夜の皆既月食を頑張って見ておりましたよ
超寒かったのですが、両掌にミニタイプ、後ろ首筋と腰・両膝に各1枚、靴の中にも各1枚、
都合8枚の使い捨てカイロを張った上、ポットに入れたホットジンをちびちびやって、
なんとかそれで乗り切ったですよ
でも、月食なのに新月より明るいのですよ、あれれのれ?


筋を通して生きて行くのは立派ですが、世渡りの為には誰しも程度の差こそあれ
「長いものには巻かれる」ことがあると思いますよ
でもね、自分がされて嫌なことを他人にするとか、最低だと思える相手と同じ振る舞いをして、
自分を貶めるかどうかは本人次第ですよ
こころざしって「士プラス心』ですから
258ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/12/11(日) 11:00:16.37 ID:zsW+tJ5c
  『乾元中寓居同谷県作歌 其一』  by杜甫

客(かく)有り 客有り その名は子美
白頭 乱髪 垂れて耳を過ぐ
歳(としどし) 橡栗(しょうりつ)を拾いて狙公(そこう)に随う
天寒く 日暮るる 山谷の裏(うち)
中原 書無くして帰り得ず
手脚 凍皴(とうしゅん) 皮肉は死す
嗚呼 一歌(いっか)す 歌 已(すで)に哀し
悲風 我が為に天より来たる


橡栗:どんぐり
狙公:猿まわし
259ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/12/11(日) 11:01:37.65 ID:zsW+tJ5c
この辺でどうでしょう


旅人が一人 ぽつんと一人 その名は子美
白髪頭はぼさぼさで 耳の下まで伸びている
来る年も来る年も 小物の下で食うや食わずの生活
凍えながら日暮れを迎える山の中
辞令が来なければ 都へ帰ることは出来ない
手足はひび割れアカギレだらけ 肌は乾き切ってカサカサ
ああ 一番目の歌 この歌さえすでに哀しい
冷たい風は 私を憐れむ天の溜め息
260ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/12/18(日) 11:44:53.47 ID:9F6Avpb2
こんにちはですよ
クリスマスが近づいて来ると、本物か偽物かわかりませんがキリスト教徒みたいな人が
戸別訪問されることが多くなりますよ
さっきも家へ来られた人がおられまして、
「キリストが本当にお生まれになったと思いますか?」と聞かれたのですが、
んなこと知りませんよ
二千年以上昔の外人のオッサンが実在したかどうかなんて
私、そんなに長生きしてませんし、会ったこともない人のことですから
「そういうことはググるとよいです」とお返事しておきましたよ
しかし、何で皆さん判で押したようにお子ちゃま連れなのでせうか?
この寒空に、それは或る意味児童虐待では?と思うのですよ


さてさて、それでは今日の詩行ってみましょうか
261ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/12/18(日) 11:45:36.39 ID:9F6Avpb2
  『早発交崖山還太室作』  by崔曙

東林 気 微(かす)かに白く
寒鳥 忽(たちまち)高翔す
吾も亦(また) 茲(ここ)より去り
*北山 草堂に帰らん
杪冬(びょうとう) 正(まさ)に三五(さんご)
日月(じつげつ) 遥かに相い望む
粛粛(しゅくしゅく)として潁上(えいじょう)を過(よぎ)れば
朧朧(ろうろう)として夕陽(せきよう)を弁ず
川冰(せんぴょう)は積雪より生じ
野火(やか)は枯桑(こそう)より出(い)ず
独往(どくおう) 路(みち) 尽き難く
窮陰(きゅういん) 人 傷み易し
傷むらくは 此の無衣の客(かく)
如何(いかん)ぞ 雪霜(せつそう)を蒙らん

*北山:嵩山36峰のひとつ、太室のある所
262ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/12/18(日) 11:47:04.66 ID:9F6Avpb2
やってみました〜


夜明け前 東の林がうっすらと白いベールを被る中
冬の鳥が 目覚めるや否や 天高く飛び立った
自分もまた この宿りを発って
北山のあの粗末な庵に帰ろう
時は冬 歳も終わりに近づいた15日
東には夜明けの日 西には有明の月 遠く離れて相対する
ひたすら足を速めたが 潁河を渡る頃には
夕陽が残照を投げかけながら 地平線へ沈もうとしていた
川面の氷は 降り積んだ雪から生まれ
野原に出ずる火は 枯れた桑の木から生まれる
終わりの見えない 独り旅
何もかも寂しげな年の瀬は 人をさらに感傷的にする
ああ 最も愁うべきことは 冬支度を持たぬこの旅人
雪や霜に出会ったなら どうして凌げばよいのだろう
263& ◆/1MvrdTblsWP :2011/12/23(金) 10:55:21.80 ID:lEmdBOKz
余观日本文化,只取了中华文化阴阳平衡的特殊一点(阴阳对等),与止观系统中的[止]。未达到阴阳动态平衡,和止观止观的境界。
264ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/12/25(日) 10:58:01.20 ID:BQSdCv/u
おはようございますよ
昨日は少しマシでしたが、今日はまた素敵な寒冷日和ですよ
保冷剤無しに冷凍食品が持ち帰れそうな気がしますけれど、買い物に出るのが億劫ですよ
しかし、ケーキとチキンを買いに行かなきゃならねーですよ
やでやで……

>>263
申し訳ねーですが、読めねーのでわからねーですよ

出掛ける前に今日の詩を置いて行きますよ
でわでわ、メリー・クリスマス!
265ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/12/25(日) 10:58:33.98 ID:BQSdCv/u
  『送遠』  by杜甫

帯甲(たいこう) 天地に満つるに  
胡為(なんす)れぞ 君 遠行(えんこう)する
親朋(しんぽう) 一哭(いっこく)を尽くし
鞍馬 孤城を去る
草木 歳月晩(く)れ
関河 霜雪清し
別離 已に昨日
因(よ)りて見る 古人の情
266ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/12/25(日) 10:59:39.44 ID:BQSdCv/u
適当に、まあ


戦仕度をした人々でどこもかも溢れかえる この危うい最中に
友よ どうして君は旅立とうとするのか
家族や親類 友人達が別れを惜しみ 大泣きしながら見送る中
友は馬上の人となり 孤立したこの町から出て行った
草木も枯れ果てた年の暮れ
国境の河の辺りでは 霜が降り 雪が舞っていることだろう
その別れも もう昨日のことになってしまった
だから私は
 (“君を送りしは昨日の如し”と詠んだ)
昔の人の気持ちが痛いほどわかるのだ
267ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/12/29(木) 17:54:42.05 ID:AXzkBlA8
こんばんはですよ

皆様、今年一年どうもありがとうございました
おかげさまでどうにかこうにか1年無事に過ごすことが出来ましたよ
少々早いですが、皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい

それでは本年最後の詩をどうぞ
268ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/12/29(木) 17:55:25.81 ID:AXzkBlA8
  『子夜歌』  by詠み人知らず

年少 当(まさ)に時に及ぶべし
*磋だとして 日々に老(おい)に就(つ)く
若(も)し 儂(わ)が語を信ぜざれば
但(た)だ看(み)よ 霜下の草を

*磋だ:だ は足偏+它です
269ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2011/12/29(木) 17:56:04.56 ID:AXzkBlA8
もうそのまんまw


若い頃こそ 時間を大切にするべきだ
もたもたしているあいだに 日一日と老いに近づいているのだから
もし 私の言うことが実感出来ないと言うのなら
ごらん あの霜の下の枯れ草を
270ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/01/07(土) 12:07:07.53 ID:AfzCL2bA
明けましておめでとうございますよ
みなさま、本年もどうぞよろしくお願い致しますよ

えー、今日は七草粥の日ですよ
でもあれはどう見ても道端の草っぽいので、私は好きではねーのですよ
でも縁起物なので一応やっとこうかと思いまして、七草=七種の具材でやってみたですよ
【一夜干しのフグ、高菜の漬物、トリのササミ、レンコンのきんぴら、ロースハム、煮染めの人参、炒り卵】
一緒に入れて作るとおそらくかなりカオ〜ス!な事に、っていうより雑炊になりそうですから
白粥にちびちび乗っけて頂きましたですよ
あー、満腹満腹ですよ

季節は寒に入ったところですが、お正月が来るとなんとなく春と言う文字がちらほらしますよ
なので今日の詩もちょっと季節先取りしてみたですよ
楽しんで頂けると嬉しいですよ
271ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/01/07(土) 12:07:43.75 ID:AfzCL2bA
  『和晋陵陸丞早春遊望』  by杜審言

独り宦遊(かんゆう)の人有り
偏えに驚く 物候(ぶっこう)の新たなるに
雲霞(うんか) 海を出でて曙(あ)け
梅柳 江を渡って春なり
淑気(しゅくき) 黄鳥を催(うなが)し
晴光 緑蘋(りょくひん)を転ず
忽(たちま)ち古調を歌うを聞きて
帰思 巾(きん)を沾(うるお)さんと欲す
272ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/01/07(土) 12:09:39.70 ID:AfzCL2bA
ほのぼのちっくでどうぞ、ですよ


故郷を遠く離れた所で 役所勤めに明け暮れる独りの男 それが私
何かに付け とりわけ季節の移り変わりに心が動かされる
雲や霞が海から立ち上り 新しい夜明けが始まって
紅の梅 緑の柳も長江を越え 春が広がって行く
穏やかな温もりが ウグイスの歌を誘い
暖かな日の光が 水中の藻まで色柔らかに萌えさせる
そんな中 あなたの古風で雅な詩を拝見した私は
たちまち望郷の念に駆られ ハンカチが涙で湿っている
273名無氏物語:2012/01/09(月) 23:06:29.92 ID:ndsTANBZ
明けましておめでとうございます。今年もこのスレ楽しみにしております。

道端の草ですかw確かに普段あまり食べない菜ものが多いですよね。
ちなみに我が家は雑穀入りの七草粥でしたので、道端の草入りのトリのエサ粥でした。
ともあれ、野菜に限らず七種であれば良いそう(中国では七つの具入りの汁ものらしい)なので、おいしそうなお粥をなさいましたね。
274ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/01/15(日) 22:51:32.95 ID:hFzOiL/i
こんばんはですよ

>>273
お誉めに与り恐縮ですよ
>道端の草入りのトリのエサ粥でした。
ああ、申し訳ないことですよ
ついウッカリ他人様のことを失念して、ロクでもない表現をしてしまいました
どうか許して下さい

そうそう、ウッカリと言えば昨日、某工事の方が誤って我が家のネットの線をプッツンして
しまわれたので、私は2ちゃんどころかお買い物すら出来なくなってしまったのですよ
うぉい!てめーら、なーにやっちゃってくれてるザマスか!
と文句を垂れ、今日直してもらったのですけれども、出来て当たり前のことが出来ねーと
地味に苛つくのですよ
ああ、人間が小せぇなあ私は……
もっと大きな人間になりてーですよ
275ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/01/15(日) 22:54:25.10 ID:hFzOiL/i
  『遊仙詩』  by郭璞

京華(けいか)は遊侠(ゆうきょう)の窟(くつ)
山林は隠遁(いんとん)の棲(せい)
朱門 何ぞ栄とするに足らん
未だ蓬莱に託するに若(し)かず
源に臨んで清波を*抒(く)み
崗(おか)に陵(のぼ)って*丹ていを*採る
霊谿(れいけい) 潜盤す可(べ)し
安(いずく)んぞ 雲梯(うんてい)に登るを事とせん

*抒み:本当の字は手偏+邑です
*丹てい:ていの字は草冠+夷と書きます
*採る:本当の字は手偏+(又×4)
276ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/01/15(日) 22:55:44.34 ID:hFzOiL/i
ここまでの訳を


華やかな都は遊び好きな連中の溜まり場
山林は世俗に背を向けた人々が隠れ住むところ
立身出世を鼻に掛けてなんとしよう
そんなもの あの伝説の蓬莱に身を寄せることに比べたら 本当に下らないことさ
迸る流れの元に赴いて 青く清き水を掬い
小高い山に登って霊芝を採る
神秘の谷の大岩の元で暮らすのがいい
どうして 出世の梯に取り付くのが幸せだなどと思えるのだろう
277ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/01/15(日) 22:56:18.07 ID:hFzOiL/i
後半を


漆園(しつえん)に傲吏(ごうり)有り
莢氏(らいし)に逸妻(いつさい)有り
進めば則ち竜見(りゅうけん)を保てども
退いては藩(かき)に触るる羝(ひつじ)と為る
風塵のそとに高蹈(こうとう)し
長揖(ちょうゆう)して夷斉(いせい)に謝せん
278ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/01/15(日) 22:57:04.42 ID:hFzOiL/i
後半の訳を


その昔 漆園にいた荘子のように 誇り高く
莢氏を諫めた妻のように 毅然とありたい
役人となり その時は意見を重んじてもらえたとしても
ちょっと風向きが変われば 角が柵に引っ掛かった牡羊のように身動きが取れなくなる
煩わしい世間を離れ 遠く旅立とう
伯夷・叔斉に「これからよろしく」と挨拶などして
279ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/01/22(日) 21:03:54.28 ID:bQkp/P0y
こんばんはですよ
昨夜からずっと書き込めませんでしたよ
もしかして、某所に正○の悪口を書き込んだ所為かも……(汗)とドキドキしていたですよ

明日は春節祭ですよ
日本は正月七日に若菜を摘んでお粥に入れますが、中国でもやはり若菜を摘んで新たな命を
頂いたようですねえ
国が変わっても人の思いは変わらないようですよ
当たり前ですけれど

明日が暖かでありますように
皆が幸せでありますように
天に、地、善き力に、請い願い奉りますよ
280ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/01/22(日) 21:04:32.60 ID:bQkp/P0y
  『杜介送魚』  by蘇東坡

新年 已(すで)に賜(たも)う 黄封(こうほう)の酒
旧老(きゅうろう) 仍(な)お分つ *貞尾(ていび)の魚
陋巷(ろうこう) 門を関(とざ)して 朝日(ちょうじつ)を負い
小園 雪を除(はら)って春蔬(しゅんそ)を得たり
病妻 起って斫(き)る 銀糸の鱠(かい)
稚子 讙(よろこ)びて尋(たず)ぬ 尺素(せきそ)の書
酔眼 朦朧(もうろう)として 帰路を覓(もと)むれば
松江の煙雨 晩に疎々(そそ)たり

*貞尾:本当のていは赤+貞です
281ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/01/22(日) 21:06:15.95 ID:bQkp/P0y
訳っぽいものですよ


年が明け 帝より黄封の酒も頂戴した
そこへさらに 物知りの友人が縁起物の赤い魚を持って来てくれた
裏路地へ続く門を閉め 朝陽を背に受けながら
小庭の雪を払って 春の若菜を摘んだ
病気で伏せっていた妻も起き出し 銀糸のようななますを作っていると
幼い子供が喜んで 「手紙は入ってなかったの?」などと聞く
酒に酔い 眼同様 ぼんやりした頭でふと思う
望郷の念に駆られた蘇武が立ち戻ったのは
こんなふうに 宵闇にそぼ降る雨に煙る松江だったのだろうか 
282ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/01/31(火) 21:32:18.55 ID:bi4ZgeXA
書けますかねー?
283ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/01/31(火) 21:47:25.91 ID:bi4ZgeXA
おお、良かった!

では、改めてこんばんはですよ
気温が下がると回線の途中で情報が凍るのでしょうか
ネットには繋がるけれど画面は変わらず、カキコも出来ず、ちょっと幽霊な気分でしたよ
春節祭は済んだというのに、真冬の寒さが続いていて、特に節分前後が一番!?だとか
思わず特売の使い捨てカイロを買い込んでしまいましたよ
こんな夜には熱い目の紹興酒とか、レモンをたっぷり搾ったホットジンが良いですよ
程良く酔って誰かになりきると、心も熱くなるかも知れませんよw

それでは、今夜は李商隠の詩をどうぞ
284ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/01/31(火) 21:47:56.32 ID:bi4ZgeXA
  『武侯廟古栢』  by李商隠

蜀相(しょくしょう) 階前の柏
龍蛇 *秘宮を捧ず
陰は成る 外江の畔
老いて向かう 恵陵の東
大樹 馮異(ふうい)を思い
甘棠(かんどう) 召公を憶う
葉は彫(しぼ)む 湘燕(しょうえん)の雨
枝は折らる 海鵬(かいほう)の風
玉塁(ぎょくるい) 経綸(けいりん)遠く
金刀(きんとう) 歴数終(つ)く
誰か出師(すいし)の表を将(も)って
一たび為に昭融(しょうゆう)に問わん

*秘宮:秘ではなく、門構えに必が正しい字です
285ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/01/31(火) 21:49:26.06 ID:bi4ZgeXA
こんな感じで如何でしょう


蜀の丞相(孔明)の廟 その階前の柏の古木は
まるで聖地を護る大蛇のようだ
城外を流れる川に黒々と影を落とし
主君(劉備)の眠る恵陵へ 東へと 未だに枝を伸ばし続けている
決して手柄を誇らなかった将軍 馮異 がそっと退いていたのは大樹の下だった
善政を行なった召公を慕い 人々が大切にしていたのは甘棠だった
そんな木々の葉も 今ではすっかり萎んでしまっている
石燕を舞わせる湘江の雨より もっと激しい雨に撃たれて
枝もまた 痛ましいほど折れている
北海の鵬(おおとり)が南海へ翔る時のような 恐ろしい大風のせいで
玉塁山の如く 揺るぎないものだと思えたものが いつの間にか道を外れていて
劉氏の王朝は 誰一人気付かぬうちに 命数が尽きていた
ああ 誰か 心から国を憂える者よ ここに出師の表を示し
今一度 天の心を確かめてみてはくれないだろうか
286ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/02/05(日) 14:23:28.13 ID:qS0K5dNK
こんにちはですよ
こちらは少し前まで飛びっ切り冷え冷えでしたよ
雪国の人にとっては何でもない温度でも、雪さえあまり降らない所では超絶寒冷温度!!に
思えてしまうのですよ
私、バイク通勤してるのですが、フルフェイスのメットの中で鼻水がパリパリに凍ってしまい、
それが3日ばかり続いたもので、鼻の下が霜焼け気味になってしまいましたよ
あぁ、カッコ悪ぃ……
せっかく今年はMYバケツとMY雑巾持参で毎朝“足湯”して、サヨナラ霜焼けしましたのに
何のこっちゃーないですよ

さて、それでは今日の詩行ってみるですよ
287ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/02/05(日) 14:24:00.12 ID:qS0K5dNK
  『野望』  by杜甫

西山の白雪 三城の戍(じゅ)
南浦の清江 万里の橋
海内(かいだい) 風塵 諸弟隔たり
天涯 涕涙(ているい) 一身遙かなり
惟(た)だ遅暮(ちぼ)を将(も)って多病に供し 
未だ涓埃(けんあい)の聖朝に答うる有らず
馬に跨がり 郊に出で 時に目を極むれば
堪えず 人事の日に蕭条(しょうじょう)たるに
288ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/02/05(日) 14:27:06.28 ID:qS0K5dNK
お訳そくのw


西の方 遠く白雪を抱いた山々の中に 三つの城塞がある
ここは南浦 万里へ続く橋がかかる 清江のほとり
国の内では戦火が絶えず 弟達とも離れ離れ
たった一人 私は天の果てで涙している
為すこともすべもなく 長い間いたずらに病に時を費やし
天子さまのご恩に 何にもお応えしていない
馬に跨がり 郊外へ出 四方をとっくり見渡せば
世間が日に日に寂れて行く その有様に心が痛む
289名無氏物語:2012/02/08(水) 22:08:01.37 ID:ynRhLMBP
漢詩譯成日本語后,很奇怪
290ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/02/12(日) 14:01:34.10 ID:ZLvE8Ss+
こんにちはですよ
デパ地下は今日も結構戦場ですよ
私は偵察だけで転戦致しましたがw
人というのは何かしら季節毎に折り目、節目を付け、そうして時を過ごしているのだなあと
最近しみじみ思いますよ
待てるということは強いことだとも思いますしね

では、今日の詩はこれをどうぞ
291ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/02/12(日) 14:02:50.53 ID:ZLvE8Ss+
  華陰寄子由  by蘇東坡

三年 日として帰るを思わざる無く
夢裏(むり)に 家に還るも 旋(たちま)ち覚(さ)むれば非なり
臘酒(ろうしゅ) 寒を送り 去国を催す
東風 雪を吹いて 征衣(せいい)に満つ
三峰 已(すで)に過ぎ 天 翠を浮かぶ
四扇 行くゆく看(み)ん 日の扉(ひ)を照らすを
*里侯(りこう) 消磨して 尽くるに禁(た)えず
速やかに家餉(かしょう)を携え *参非(さんぴ)を労(ねぎら)え


*里侯:候は土偏+侯が正しいです
*参非:参、非とも馬偏が要ります
292ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/02/12(日) 14:03:44.22 ID:ZLvE8Ss+
いつもながら適当ですw


三年の間 帰りたいと思わなかった日は1日とて無い
夢で家に戻っても 目覚めれば たちまち孤独
寒絞りの酒を飲みながら 冬を過ごし ひたすら帰国を願っていた
やがて 東風が雪を吹き払い 旅衣を膨らませる
華山の三峰を通り過ぎれば 春霞む空に緑の山々が浮かぶように姿を現し
太陽に照らされた関所の4枚の扉も そのうちだんだん見えて来るだろう
ずっと目印にしてきた一里塚も まもなく姿を消す
さあ早く 弁当を私に届け 飛ぶように駆けた馬どもを労ってやってくれ
293名無氏物語:2012/02/13(月) 14:29:12.56 ID:L3yUs7gw
漢詩超初心者です。
いろんな方の日本語現代語訳を読んで楽しんでいます。

>>30の『夜食炒栗有感』by陸游なんですが、
私みたいな初心者だと、
ちょw じいさん乙ww としか思えないんですがw

原文を読むと、絶妙な言い回しだったり、さすがと思えるものなんでしょうか?
いや、何かあまりにも生活感が漂いすぎてたので・・
294ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/02/19(日) 11:40:47.31 ID:oU0IOat6
こんにちはですよ
今日は優雅に飲茶してると、お茶がすぐ冷えてせわしねーのですよ

>>293
ようこそいらっしゃいませ、スレ主のスーパー素人ルビー・Dと申しますよ
>原文を読むと、絶妙な言い回しだったり、さすがと思えるものなんでしょうか?
私はなーんにも考えてねーので、ハッキリ言ってよくわかんねーですよ
ただ、訳してて、向こうの方から勝手にスルンと言葉がほどけて来るような、そんな詩に
出会った時は嬉しくなりますよ
だって、それというのは直接心へに思いを届けて頂いたようなものですから


あ、ところで
世間は冷え冷えですが、恋人同士には暑い寒いもあんまり関係ねーのですよ
なにもかもどうでもよくて、ただ恋人だけが側に居てくれれば良いという、超シンプル世界!
ずーっと昔からそうだったみてーですよ
今日の詩みてーにw
295ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/02/19(日) 11:41:13.91 ID:oU0IOat6
  『北風』  by詩経

北風 其れ涼(さむ)し 雪 雨(ふ)ること 其れ*ホウたり
恵にして 我を好まば 手を携えて同(とも)に行かん
其れ虚 其れ邪 既にして亟(すみや)かなり

北風 其れ*ハヤし 雪 雨(ふ)ること 其れ霏(ひ)たり
恵にして 我を好まば 手を携えて同(とも)に帰(ゆ)かん
其れ虚 其れ邪 既にして亟(すみや)かなり

赤きは狐に匪(あら)ざる莫(な)し 黒きは烏に匪(あら)ざる莫(な)し
恵にして 我を好まば 手を携えて車を同(とも)にせん
其れ虚 其れ邪 既にして亟(すみや)かなり


*ホウ:雨冠に方と書きます
*ハヤ:口偏に皆と書きます
296ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/02/19(日) 11:44:02.92 ID:oU0IOat6
訳要らねーでしょうが、まあお約束ですので……(^ ^;)ゞ


北風がぴゅうぴゅう吹いている 雪もたくさん降っている
でも あなたが私を愛してくれるなら 手に手を取って出て行きましょう
ひっそりと こっそりと 気付かれぬよう大急ぎ

北風はますます強く吹いてくる 雪も激しく降りしきる
でも あなたが私を愛してくれるなら 手に手を取って帰りましょう
ひっそりと こっそりと さあさあ急いで

赤いのはキツネ 黒いのはカラス 人は人 自分は自分
あなたが私を愛してくれるなら 手を繋ぎ 同じ車に乗りましょう
ひっそりと こっそりと 誰も知らない今の内
297ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/02/25(土) 10:59:14.01 ID:EW06BEox
おはようございますよ
今年は梅の開花が遅くてヤキモキしてたのですが、いきなり咲き出してすごい勢いで
満開になりましたよ
よく見れば、まだ枯れ枝みたいな桜の枝も所々ほんのちびっとですがふくらんでますし、
桃にいたってはかなりハッキリふくらんでますよ
こんなどうでもいいことが嬉しくて、今朝のお茶は梅湯と桃茶と桜湯にしましたよ
ウグイスの声までもう一息、そんなところですかよ

そんな訳で今日は梅繋がり
蘇東坡の『梅花 其一、其二』を続けてどうぞ
298ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/02/25(土) 11:00:02.27 ID:EW06BEox
  『梅花 其一』  by蘇東坡

春来 幽谷 水 潺々(せんせん)たり
的?(てきれき)たる梅花 草棘(そうきょく)の間
一夜 東風 石を吹いて裂く
半ば飛雪に随い 関山を渡る


  『梅花 其二』
何人か 酒を把(と)って 深幽(しんゆう)を慰む
開きて自ら無聊(ぶりょう) 落つれば更に愁う
幸い 青渓(せいけい)三百曲有り 
辞せず 相送りて 黄州に到るを
299ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/02/25(土) 11:01:15.34 ID:EW06BEox

そのまま、こんな感じでどうでしょう


春が来た
奥深い谷から 水がさらさら流れて来る
未だ目覚めぬ木々の間で 梅の花が色鮮やかに咲いている
一晩中 岩をも裂きそうな勢いで風が吹き荒れると
梅の花は雪と一緒に舞い上がり 山の関所を越えて行った


こんな山奥へ 酒を持って訪ねてくれる そんな誰かはいるのだろうか
咲いたところで寂しかろう 散ってしまえば侘びしかろう
幸い この谷川はいくつもいくつも折れ曲がっている
流れに乗って 私と一緒に黄州までついておいで
300ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/02/25(土) 11:05:28.51 ID:EW06BEox
あ、「れき」の文字出てませんねえ
申し訳ねーですよ
そこは礫という文字の、石偏の部分が「白」になった文字ですよ
301ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/03/04(日) 09:01:12.73 ID:doLafa/c
おはようございますよ
春は名のみの風の寒さよ、と歌にありますが、げにげに風の冷たきことですよ
日溜まりはそこそこ暖かいですのにねえ

春と言えば恋なのですよ、安直ですが
いつも会える人のことを思うのも良いですが、詩や小説などではやはり離れ離れの恋というのが
なかなか良い題材だったりしますよ
今日の詩はそんなのを選びましたよ

ではどうぞ
302ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/03/04(日) 09:01:55.72 ID:doLafa/c
  『春雨』  by李商隠

新春に悵臥(ちょうが)す 白袷衣(はくこうい)
白門 寥洛(りょうらく)として 意 多く違(たが)う
紅楼 雨を隔てて 相い望めば冷やかなり
珠箔(しゅはく) 燈(ともしび)に飄(ひるがえ)り 独自(ひと)り帰る
遠路 応(まさ)に春の*宛晩(えんばん)たるを悲しむべし
残宵(ざんしょう) 猶(な)お夢の依稀(いき)たるを得たり
*玉當(ぎょくとう) 緘札(かんさつ)  何に由(よ)りてか達せん
万里の雲羅(うんら) 一雁(いちがん)飛ぶ


*宛晩:宛の字は本当は日偏が要ります
*玉當:當の字には王偏が要ります
303ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/03/04(日) 09:02:48.60 ID:doLafa/c
こいつは超適当なので信じちゃいけねーですよw


春だと言うのに 何もしたくなくて 白い袷(あわせ)を着たまま 身を投げ出した
恋人達で賑わう白門の辺りも 今日はひっそり 熱情だけが空回り
冷たく降りしきる雨の向こうには あの人と夢を結んだあの館
灯りに煌めく真珠の簾をかいくぐり 独り虚しくそこを立ち去る
今は遠い空の下 あの人も過ぎ行く春を惜しんでいるのだろうか
とある明け方 夢うつつに幻を見たような気がする
手紙に耳飾りを添えて送りたいけれど どうすれば届けられるだろう
薄霞む果てしない空を横切り 一羽の雁が飛んで行く
304ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/03/04(日) 09:04:24.77 ID:doLafa/c
ところで、先週ゼイタク茶をやらかした所為で蓮のお茶を切らしてしまいましたよ
仕方ねーので来週はちょっくら買い出しに行きますよ

ではでは
305ミヤビ:2012/03/04(日) 15:23:14.62 ID:+4bmECep
不自見故明、不自是故彰、不自伐故有功、不自矜故長
306ミヤビ:2012/03/04(日) 15:24:22.23 ID:+4bmECep
在天願作比翼鳥、在地願為連理枝~
307ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/03/18(日) 10:49:02.46 ID:b6MTumCS
おはようございますよ
昨日からお彼岸ですねえ
という訳で、けさは牡丹餅ならぬカスタード・タルトで飲茶しておりますよ
たまには良いものですね、朝から甘いものというのも

先週はちょっくらベトナムの古都フエとホイアンを巡ってきましたですよ
あちら、史跡には意外と漢字が多くありまして、碑文など読んでると結構楽しかったですよ
ただ、漢字が普通に読めるベトナム人と言うのは、今はほんの僅かなお年寄りだけで、
若い方は全く読めなくなってしまっていると聞きましたよ
勿体ないことだと思いますよ

旅立つ前はワクワクですが、帰る時になると何だか寂しくなるのですよ
もう少しここにいたい、そんな気がして
休みとお金が有限ですから無理なのですけれど

さあ、では今日の詩をどうぞ
308ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/03/18(日) 10:49:44.72 ID:b6MTumCS
  『金陵酒肆留別』  by李白

白門の柳花  満店 香(かんば)し
呉姫 酒を圧し  客を喚(よ)びて嘗(な)めしむ
金陵の子弟  来たりて相い送る
行かんと欲して行かず  各(おのおの)の觴(さかずき)を尽くす
請う 君  問い取れ  東流の水に
別意と之(これ)と  誰(いずれ)か短長なると
309ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/03/18(日) 10:50:51.23 ID:b6MTumCS
適当てんこ盛りでw


雅な白門に 柳絮が花のように舞い散る頃 店中が好い香りで満たされる
呉の若い娘達が新しい酒を絞り 道行く客を呼んで味見をさせるから
そんな最中に 金陵の若者達が私を見送ろうと集まってくれた
程々にするつもりが ついつい心のままに語り合い 互いの盃を重ねるばかり
君よ 東流する長江に尋ねてみてはくれまいか
別れのこころと 水の流れと どちらの方が遙か遠くへ届くのだろうか と
310ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/03/25(日) 10:20:28.43 ID:i2AEfrbk
おはようございますよ
お彼岸も済んだのに寒いですよ?
その上昨日から強風が吹き荒れまくり、時々びたびた雨wも降ってきますよ?
それでもあちこちで桜が咲いてるそうですから、春は春なのでしょうけれど
綿入れ羽織って飲茶しましたよ
この“ナンダカナァ……”な気持ちは何処へ持っていけば良いでしょうね

とりあえず、今日の詩は李商隠再びです
どぞー
311ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/03/25(日) 10:24:27.65 ID:i2AEfrbk
  『無題四首 其三』  by李商隠

情を含みて 春 *宛晩(えんばん)たり
暫く見れば 夜 闌干(らんかん)たり
楼 響きて 将(まさ)に登らんとして怯(お)じ
簾 *コウして 過(よぎ)らんと欲するも難(かた)し
多(た)だ羞(は)ず 釵上(さじょう)の燕
真(まこと)に愧(は)ず 鏡中の鸞(らん)
帰り去れば 横塘(おうとう) 暁(あ)け
華星(かせい) 宝鞍(ほうあん)を送る


*宛晩:宛の字が正しくは日偏+宛です
*コウして:コウは火偏に共と書きます
312ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/03/25(日) 10:25:24.80 ID:i2AEfrbk
ここで盛大にデタラメをw


不透明な気持ちのまま 春は静かに暮れかかる
すべもなく時が過ぎ 夜が刻々深まって行く
静まりかえった館に響く 足音に怯えて踏み出せず
簾越しの灯りに照らされるのが恐く 廊下を渡ることさえ出来ない
釵上の燕のように 心から睦み合えたなら どれほど良かっただろう
鏡中の鸞のように 心から燃えることが出来たなら どんなに素晴らしかっただろう
横塘で夜明けを迎えた帰り道
強く輝く明星だけが 華やかな装いの私を冷たく見送る
313ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/04/01(日) 09:10:42.43 ID:5demCAVi
おはようございますよ
いよいよ4月ですねえ
えらいもので、大阪でも桜の花がちらちら綻び始めましたですよ
桜が咲くと嬉しいですねえ
お花見したくなりますよ
お花見といえばやっぱり宴会でしょう
昔も同じだったようですよ
こんな具合に
314ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/04/01(日) 09:11:05.50 ID:5demCAVi
  『従岐王夜*宴衛家山池 応教』  by王維

座客(ざかく) 香貂(こうちょう)満つ
宮娃(きゅうあい) 綺幔(きまん)張る
澗花(かんか)は 粉飾を軽ろんず
山月は燈光を少(ないがしろ)にす
積翠(せきすい) 紗窓(さそう)暗し
飛泉 繍戸(しゅうこ)涼し
還(ま)た歌舞を将(ひき)いて出(い)ず
帰路 長きを愁うる莫(な)かれ

*宴:本当は言偏+燕です
315ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/04/01(日) 09:11:45.91 ID:5demCAVi
こんな感じでしょうか


お揃いの面々は 誰方も良い香りと貂の帽子を身に付けた高官ばかり
御殿の自慢の美女達が 鮮やかな綾絹の幔幕を張り巡らせる
谷川を彩る花々は 妍を競う彼女らに嫉妬してか つれない素振り
山上に昇った月は 庭の篝火に張り合い これでもかと明るく輝く
緑濃き樹々に囲まれ 絹が張られた窓は薄暗く
滾り落ちる滝の飛沫に 美しい刺繍の扉もひんやりしている
お帰りの時も 賑やかに歌舞を引き連れて出て行かれるから
お館まで多少道程があろうとも 全然気にすることはない
316名無氏物語:2012/04/03(火) 06:18:00.38 ID:s/4/xx+2
と、発達障害者(チビ、ブサ、知的障害)が申しております
317ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/04/08(日) 09:08:06.25 ID:VXa1r0QH
おはようございますよ
今日は全国的に好いお日和ですよ
私も今日の一煎目はいつものお茶ではなく、桜湯にしましたよ
(いえ、別にお結納ではありません)
肌寒いですが、流石に清明に入ると気分が晴れ立ちますよ
小さなことですが、とても幸せですよ

今日はこんな詩を選んでみました
楽しんで頂けると良いのですが
318ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/04/08(日) 09:09:41.22 ID:VXa1r0QH
  「東坡八首 其四」  by蘇東坡

稲を種(う)う 清明の前
楽事(らくじ) 我 能(よ)く数(かぞ)えん
空に毛(もう)して 春沢(しゅんたく) 暗く
水に鍼(しん)して 好語(こうご)を聞く
秧(おう)を分(わか)ちて 初夏に及び
漸く風葉(ふうよう)の挙(あが)るを喜ぶ
月 明らかにして 露の上(のぼ)るを看る
一々 珠 縷(る)を垂る
319ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/04/08(日) 09:10:13.10 ID:VXa1r0QH
秋来 霜穂(そうすい)重く
顛倒(てんとう)して 相(あい)*トウシュす
但だ聞く 畦隴(けいろう)の間
*サクモウ 風雨の如きを
新舂(しんしょう) 便(すなわ)ち甑(ソウ)に入る
玉粒 筐呂(きゅうきょ)を照らす
我久しく官倉を食む
紅腐して泥土に等し
行くゆく 当に此の味を知るべし
口腹 吾 已(すで)に許せり

*トウシュ:トウは手偏+掌または掌の部分が牙になったもの
       シュは手偏+主

*サクモウ:サクは虫偏+乍、モウは虫偏+孟
320ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/04/08(日) 09:11:21.46 ID:VXa1r0QH
お約束通り“適当”です


清明節の前に 稲の種を播く
これから起こる 楽しいことを指折り数える
細かな雨が苗代を薄暗く煙らせる頃 
銀の針のような苗が水面から天を指したと 喜びの声が聞かれる
田植えが終わり 初夏が訪れると
ようやく 渡る風に稲の葉先が翻るようになる
月が美しく輝くようになれば 露が結び
まるで無数の真珠を連ねたように見える
321ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/04/08(日) 09:11:47.24 ID:VXa1r0QH
秋 霜をくぐった稲穂はずっしりと重くなり
頭を垂れながら 互いに支え合う有様
聞こえるのは 田畑の間を
飛び交うバッタどもの ざわざわという羽音
早速に刈り取られ 搗かれた米は蒸し器に入れられる
四角や丸の竹籠の中 米粒が玉のように光っている
私は長らく お上から下される扶持米を食べてきたが
それは赤みを帯びた傷んだ古米で 泥のように不味かった
いずれきっと 取れたての新米を味わえる日が来る
そのことを もう自分の口と腹に約束しておこう
322ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/04/15(日) 14:47:36.13 ID:gkzEz5C0
こんにちはですよ
陽気に誘われのほほんとお散歩してきましたら、世間様はすっかり花盛りですよ
ここら辺りの平地の桜は半ば散ってしまいましたが、山へ行けばまだまだ見頃はこれからだとか
花の下で傾ける盃は本当にいっそう旨いものですよ
お花見弁当に悩むなら、その時は駅弁が良いですよ
駅弁は旅を楽しみながら地元の味も楽しめるように、かつ傷み難いようしっかり味付けされて
いますから、お茶にもお酒にも合うことが多いのですよ
ものによっては、日本酒やワインがセットになってますしね

さあて、私も今夜のお花見の為に仕入れに行って来ますよ
その前に今日の詩をどうぞ
323ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/04/15(日) 14:48:01.19 ID:gkzEz5C0
  『読曲歌』より二首  by無名氏

歓(かん)を思うも来たるを得ず
被(ふとん)を抱(いだ)いて空中に語る
月も没し 星も亮(あか)るからず
底(なに)を持ってか 儂(わ)が緒(おもい)を明かさん

歓を憐(いとおし)んで 敢えて名を喚(よ)ばんや
歓を思って字(あざな)を呼ばず
連(しき)りに喚ぶ 歓 復(ま)た歓
両(たがい)に誓う 相棄(す)てじと
324ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/04/15(日) 14:49:14.28 ID:gkzEz5C0
乙女チックに行っちゃいましょうw


逢いたいと こんなにも思っているのに ひとりぽっち
布団を抱き締めながら呟いた
お月様は隠れてしまい 星の光も届かない
この気持ち どうやって伝えたらいいのでしょう

あの人の本名を呼び捨てなんて 勿体なくて出来ないし
みんなと同じように字(あざな)で呼ぶのも嫌
だから私だけの愛称で呼ぶの 何度も何度も
そして二人で 一生心変わりしないって永遠の愛を誓うの
325ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/04/22(日) 21:15:28.36 ID:8dFaE1F2
こんばんはですよ
今年は花も雨もズレてますよ
季節感が微妙に外れて違和感がありますよ
それでも春は春で、人は春の物思いに到るのでしょうね
そこで見付けた道はあなただけのもので、他人の道とは似ていても違うものだと知ってて下さい
腹魂を据え、迷いのない人こそが強い人なのだと友が申しておりましたよ
私は未だにフラフラしておりますがw

今日はこんな詩を見付けて来ましたよ
気に入って頂けると良いのですが
326ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/04/22(日) 21:18:50.61 ID:8dFaE1F2
  『遊化感寺』  by王維

翡翠 香烟(こうえん)合(がっ)し
瑠璃 宝地(ほうち)平らかなり
竜宮 棟宇(とうう)を連(つら)ね
虎穴 簷楹(えんえい)に傍(そ)う
谷 静かにして 惟(た)だ松響(しょうきょう)あり
山 深(ふこ)うして 鳥 声無し
瓊峰(けいほう) 戸に当たりて拆(さ)け
金澗(きんかん) 林を透して鳴る
郢路(えいろ) 雲端に迥(はる)かに
秦川(しんせん) 雨外に晴(は)る
雁王(がんのう) 果を銜(ふく)みて献じ
鹿女(ろくじょ) 花を踏みて行く
*トウソウして貧里(ひんり)を辞し
帰依(きえ)して化城(けじょう)に宿す
籬(り)を繞(めぐ)りて 野蕨(やけつ)を生じ
空舘(くうかん) 山桜(さんおう)発(ひら)く
香飯(こうはん) 青菰(せいこ)の米
嘉蔬(かそ) 緑芋(りょくう)の羮(こう)
誓いて清梵(せいぼん)の末に陪(ばい)し
端坐(たんざ) 無生(むしょう)を学ばん


*トウソウ:トウは手偏に斗、ソウは手偏に數と書きます
327ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/04/22(日) 21:20:19.00 ID:8dFaE1F2
いつもよりうんとデタラメです、心して下さいよw


立ち上る翡翠色の香の煙はひとつになり
浄土に価するここは 瑠璃色の海原のように平らかに広がる
龍宮ほどに豪壮な屋根が 幾つも幾つも連なり
昔 虎を立ち退かせた僧坊は その軒端に寄り添うように建てられている
静かな谷に響くのは 松の梢を渡る風のざわめき
鳥の声さえ吸い込まれてしまう 深い山
戸口に向かい合う美しい峰は 引き裂かれたように鋭く聳え
豊かな渓流のせせらぎが 林の木々の向こうから聞こえる
郢へ向かう街道は 雲の生まれる遙か遠くへ続き
秦川に広がる平原は 雨雲の向こうでからりと晴れている
雁の王は果物をくわえ来たりて 僧侶に献上し
鹿から生まれた美女が 蓮の花を踏みながら参詣する
私も日常のしがらみを振り払い 俗世間を離れて
仏法僧に身心を委ね 幻の城で休みながらも先を目指そう
生け垣の周りは 萌え出ずるワラビがいっぱい
人気のない館の側で 山桜が咲いている
お供養の香りのよいご飯は マコモの米
美味しい精進料理に 青イモのスープ
私は誓う この清らかな悟りの修行の末座に連なり
姿勢を正して 無生の道を学ぶことを
328ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/04/28(土) 10:45:14.44 ID:F009gMw3
おはようございますよ
何だか今年は春特有の“ほわん”とした感じが少なかったと言いましょうか、短かったと言いましょうか、
ふと振り向けば、鼻息荒く「夏」が季節のバトンを奪いに迫って来る、そんな感じがしますよ
ものごとが荒らかなのは何事によらずわわしく、心まで荒む思いですよ
心を痛めてしまった時のお薬はやはり、美しいものや優しいものに触れることでしょう
もうお休みに入られた方も、まだお休みでない方も、これからしばらくは気候の良い時期ですから
十分リフレッシュされることを願いますよ

それでは今日の詩をどうぞ
329ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/04/28(土) 10:45:47.77 ID:F009gMw3
  『過百家渡 其三』  by楊万里

柳子祠前(りゅうししぜん) 春 已(すで)に残(つ)き
新晴(しんせい) 特地(ことさら)に春寒(しゅんかん)を却(しりぞ)く 
疎籬(そり)は花の与(ため)に護りと為らず
只だ蛛糸(しゅし)の為に網竿(もうかん)と作(な)る
330ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/04/28(土) 10:48:12.56 ID:F009gMw3
や〜く?


柳(宗元)先生の御廟の前では 春はもう名残だけ
からりと晴れた空が 春の肌寒さをここから追い払ってくれる
疎らな垣根は 花の為に風を防ぐ役目がもう済んで
今度は蜘蛛の為に 網を張る竿になってやっている
331ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/05/06(日) 21:30:17.47 ID:u6h8EFuW
こんばんはですよ
GWも終わりですねえ
何処かへお出掛けしていた人も、接客する側にいた人も、なーんにもしなかった人も、
とにかくお疲れさまでございましたよ
今夜は気持ちをふにゃーっと緩めてゆっくり休んで下さいよ
ええ、私ももちろんふにゃーっとしますよ
だから今夜はこの詩をお届けしますよ
受け取りやが…いえいえ、どうぞですよ
332ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/05/06(日) 21:30:46.53 ID:u6h8EFuW
  『過百家渡 其四』  by楊万里

一晴一雨 路(みち)乾湿(かんしつ)
半ば淡く 半ば濃く 山 畳重(じょうちょう)す
遠草(えんそう) 平らかなる中に 牛背を見る
新秧(しんおう)の疎らなる処に 人踪(じんそう)有り
333ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/05/06(日) 21:31:19.26 ID:u6h8EFuW
のほほんと、ね?


晴れ ぱらりと雨 そんな天気で 道も渇いていたりぬかるんでいたり
淡く濃く グラデーションで彩られた山が幾重にも重なっている
遠く広がる草原の中に ぽつんぽつんと牛の背中が見えていて
新しく植わった苗がちょっと疎らになった所に 人の足跡がある
334名無氏物語:2012/05/06(日) 23:59:38.02 ID:xp42N1D2
>>331
もし、"断った"と聞いて、ルビーさんが倒れたりしたら、スレが混乱しますので、作詩者先生とスレ住民各位のためにもらっといてやる。
-----芥○賞

今日の詩は、GWの締めにぴったりだと思います。明日から仕事だなーって感じがします。
335名無氏物語:2012/05/11(金) 06:42:48.46 ID:T3nrn7Br

春来也 襠銭蝮萵 甼固待

仔之弭 匙乃鼻 差廼尾 此乃尾
336 ◆LUZ9IGA2pU :2012/05/12(土) 18:39:35.09 ID:90eUAeRF
ぬな
337ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/05/13(日) 12:16:14.46 ID:Lu6xZyJW
こんにちはですよ

>>334
ありがとうございますよ
構って頂けてとても嬉しいですよ♪

今日は何故だか寒いのですよ
この間せっかく仕舞った冬物を少し引っ張り出しましたよ
なので今日の飲茶は生姜をたっぷり利かせた鶏肉の餃子と中華粥にしましたよ
ツバメの巣のスープとは行きませんが、春雨のスープも付けましたよ
楽しいことを考えたり、やってみたりしてると、案外寒さを忘れるものですよ
では、全然関係ねーですが、今日の詩はこれをどうぞ
338ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/05/13(日) 12:16:33.00 ID:Lu6xZyJW
  『金陵驛』  by文天祥

草は離宮を合(かこ)み 夕暉(せきき)転ず
孤雲 飄泊(ひょうはく)して 復(ま)た何にか依らん
山河 風景 元異なること無きに
城郭 人民 半ばは已(すで)に非なり
満地の芦花(ろか)は 我と和(とも)に老い
旧家の燕子(えんし)は 誰に傍(そ)ってか飛ばん
今より別却(べっきゃく)す 江南の路(みち)
化して啼鵑(ていけん)と作(な)り 血を帯びて帰らん
339ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/05/13(日) 12:18:07.13 ID:Lu6xZyJW
適当ですよ


雑草の蔓延る離宮に 沈む陽が残照を投げかける
漂うはぐれ雲は いったい何処へ行こうというのだろう
山も河も 辺りの様子は昔と変わらないのに
町と住民は 随分変わってしまった
一面のアシの花は 私と共に年月を重ねたが
巣掛けする家を失ったツバメは 今度はどの軒先から飛び立てば良いのか
今から江南の地に別れを告げることになるけれど
啼いて血を吐くホトトギスになってでも 必ず再びここへ戻る
340ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/05/20(日) 11:46:29.07 ID:P3DPaN52
こんにちはですよ
いよいよ明日は金環日食ですよ
お空が大好きな友人が、餌を待ってるライオンみたいにウロウロしてて、かなり邪魔ですよ
なんでも明朝は曇り空なんだそうですよ
 ルビー「薄曇りなら、日食メガネとかややこしいモノ無しで直接見られるのでは?」
 友人「アホか」
おっとりさんですねえ、今頃気付いたのですかよ
まあ、他人が楽しみにしてることに茶々を入れるのはよくねーので、照る照る坊主の頭に
金色折り紙のカブト被せて吊しときましたよ
今日も明日も好い日であれ、ですよ


さて、今日の詩はこんなのを選んでみましたよ
341ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/05/20(日) 11:48:37.36 ID:P3DPaN52
  『蓬莱三殿侍宴奉勅詠終南山』  by杜審言

北斗 城辺に挂(かか)り
南山 殿前に倚(よ)る
雲標(うんぴょう) 金闕(きんけつ) 迥(はる)かにして
樹杪(じゅびょう) 玉堂 懸(かか)れり
半嶺に佳気通じ
中峰に瑞烟(ずいえん)繞(めぐ)る
小臣 持して寿を献ず
長(とこし)えに 此に堯天(ぎょうてん)を載(いただ)かん
342ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/05/20(日) 11:50:10.06 ID:P3DPaN52
共に栄えあれ、ですねえ


城の上には 冠のように北斗が懸かり
城の前には 楯のように終南山が聳えている
雲の上 いと高き所にそそり立つ 黄金作りの宮殿
その屋根は 山の木々の梢に届かんばかり
山腹には吉祥の気が漂い
主峰を瑞兆の霞が取り巻いている
家来達は 杯や言祝ぎの詩を捧げて聖寿無窮を祝い
長く久しく 仁徳溢れる治世が続くことを祈る
343ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/05/26(土) 11:53:57.08 ID:T25KbUHO
こんにちはですよ

金環食、なんとか見ることが出来ましたよ
曇りだ曇りだと言われてたので半分諦めてたのですが、運良く薄曇りになってくれたので
裸眼でしっかり見ることが出来ましたよ
惜しむらくはカメラを持ってなかったので、デジカメで撮影したのですが、肉眼で見て
ちょうど良い時は輝きが強過ぎて只の光体にしか映らず、薄雲の向こうにあってやっと
上手く撮れたらなんだかずいぶん小さくてアレレ?でしたよ
まあ、記念だから良いことにしましたよ
この後は4日の月食、6日の金星食と食続きですが、地面に影響がないことを祈りますよ


さて、5月最後の土曜日はこんな詩でどうでしょう?
344ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/05/26(土) 11:54:31.56 ID:T25KbUHO
  『至端州駅見杜五審言沈三?期閻五朝隠王二無競題壁慨然成詠』  by宋之問

逐臣(ちくしん) 北地にて厳譴(げんけん)を承(う)け
謂(おも)えらく 南中に到らば 毎(つね)に相見んと  
豈(あに)意(おも)わんや 南中には岐路多く
千山万水 郷県を分かつ
雲揺らぎ 雨散じて 各々飜飛(ほんぴ)し 
海濶(ひろ)く 天長く 音信(いんしん)稀(まれ)なり
処々の山川 同じく瘴癘(しょうれい)
自ら憐む 能(よ)く幾人か帰るを得ん
345ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/05/26(土) 11:55:34.76 ID:T25KbUHO
タイトル長ぇーですよw


官位を追われた臣下は 北の都で厳しい叱責を受けたものの
南方へ行ってしまえば また以前のように会えるとたかをくくっていたろう
きっと考えもしなかったに違いない
南方にはこんなに多くの分かれ道があって
たくさんの山や川が 町や村を隔てていると
雲が湧き 降り出した雨が それぞれ違う所へ散らばるように
(互いを隔てる)海は広く 空は遠く 便りなどほとんど通わない
各自の行く手の山も川も みんな毒と病に満ちた場所
そして気の毒な彼ら同様 私も流人
我々のうち 何人が運良く無事に都へ戻れるだろう
346ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/06/03(日) 14:07:37.53 ID:7sn+GbbY
こんにちはですよ
いよいよ6月に入りましたねえ
私の住む大阪では、今月末にもう“愛染祭”という大阪三大祭のひとつが始まるのですよ
愛染堂の御本尊・愛染明王様もとっても立派ですが、その裏の御堂にいらっしゃる大日如来様は
腕が6本という珍しいお姿ですから、興味のある方はどうぞ出掛けてみて下さいよ
お祭の時はやっぱり夜店が楽しいですよ
大好きな金魚すくいにヨーヨー吊り、焼きそば、イカ焼き、トウモコロシ、etc.

ああ、そう言えば小さい頃、オモチャの刀を売りつけられたことがありますよ
プラスチックのじゃなくて、5月人形の鎧のオッサンが持ってそうなやつw
私、ちゃんと女の子の格好してたんですよ?
ついでに寄越された殿様チョンマゲは、流石に親が断わったようですが
まったく、世の中何が起きるかわかんねーですよ


今日の詩は刀を思い出したので、これをどうぞ
347ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/06/03(日) 14:08:17.34 ID:7sn+GbbY
  『日本刀歌』  by欧陽修

昆夷(こんい)は道遠くして 復た通ぜず
世々に切玉(せつぎょく)を伝うるも 誰か能く窮(きわ)めん
宝刀 近ごろ日本国に出で
越賈(えつこ) 之を滄海の東に得たり
魚皮もて装貼(そうてん)す 香木の鞘
黄白 閑雑す 鍮(ちゅう)と銅と
百金もて伝え入る 好事(こうず)の手
佩服せば 以って妖凶を禳(はら)う可し
348ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/06/03(日) 14:09:44.21 ID:7sn+GbbY
長いので、区切りごとに訳入れますね


昆吾(こんご)の国は遙か彼方で 今や行き来もない
昔から その国には玉を泥のように切り裂く名剣があると言い伝えられて来たが
今ではそれを確かめる術がない
しかし最近 宝刀が日本の国で作られ
越の商人が これを青き大海原の東の果てで求めてきた
香木の鞘には鮫皮を貼って美しく仕上げ
飾りは 金と銀の間に 真鍮と銅を上手くあしらっている
好事家が大枚をはたいて手に入れたが
この剣を帯びていると 災厄を祓うことが出来るという
349ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/06/03(日) 14:17:21.82 ID:7sn+GbbY
伝え聞く 其の国は大島(だいとう)に居り
土壤 沃饒(よくじょう)にして 風俗好しと
其の先の徐福 秦の民を詐(いつわ)り
薬を採って淹留(えんりゅう)し 丱童(かんどう)老ゆ
百工 五種 之と与(とも)に居り
今に至って 器玩(きがん) 皆精巧なり
前朝に貢献して *屡々(しばしば)往来し
士人は往々にして 詞藻(しそう) に工(たく)みなり

*屡々:屡の字は尸(しかばね)+婁が正しいです
350ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/06/03(日) 14:18:06.02 ID:7sn+GbbY
(や)

伝え聞くところによれば その国は大きな島の中に有り
大地は肥沃で 人々の気質や暮らしぶりも好ましいものだという
彼らの先祖の徐福は 秦の民を騙して国を出
薬を集めながら ずっとその地に留まり
彼が連れだした少年や少女らも そこで成長した
また 徐福は各種の工匠や五穀をも伴っていたので
今でも 彼らが作る道具や玩具の類は どれもみな良く出来ている
前朝の唐代には 貢ぎ物を奉る使いが何度も行き来しており
身分の高い人々は 普段から詩歌を作るのが上手い 
351ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/06/03(日) 14:18:47.98 ID:7sn+GbbY
徐福の行く時 書 未だ焚かざれば
逸書 百篇 今尚ほ存す
令 厳しくして 中国に伝うるを許さず
世を挙げて 人の古文を識るもの無し
先王(せんのう)の大典 夷貊(いはく)に蔵す
蒼波 浩蕩(こうとう)として 津(しん)を通ずる無し
人をして 感激せしめ 坐(そぞ)ろに流涕せしむ
*銹渋(しゅうじゅう)の短刀 何ぞ云うに足らんや

*銹渋:銹の字は本当は金偏に肅と書きます
352ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/06/03(日) 14:19:26.74 ID:7sn+GbbY
(く)

徐福が日本に渡った時は 始皇帝の焚書坑儒がまだだったから
本国で散逸してしまった百篇の貴重な書は 今なお日本に有る筈だが
法令は それらを中原の国に伝えることを厳しく禁じている為
今では誰一人 昔の人が綴った文字を理解することが出来ない
古代の帝王の大切な書物が 東北の異民族の許に収められてある
けれども 青い波は何処までも続き 彼の港へ渡る術がない
そう思うと 胸がいっぱいになり 涙は止め処なく溢れ出る
錆びた小刀のようなものを有り難がっている場合ではないのだ
353ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/06/10(日) 16:04:48.81 ID:/s0bhp/A
こんにちはですよ
暑いのか涼しいのか、よくわからないお天気ですよ
こんな日のおやつはワラビモチに龍井茶が良いですよ
葛切りに烏龍茶も良いですね
他人様のお宅の窓辺のゴーヤ・カーテンがそれなりに育っているのを見てると、
糸瓜の炒め煮が食べたくなりましたよ
まだ出回っていないのに、困ったものです

今日は瓜繋がりで探してみましたよ
ガイシュツでなければ良いのですがw
354ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/06/10(日) 16:05:17.17 ID:/s0bhp/A
  『詠懐 其六』  by阮籍

昔 聞く 東陵の瓜
近く青門の外に在り
畛(あぜ)に連なり 阡陌(せんぱく)に距(いた)り
子母(しぼ) 相鉤帯(あいこうたい)す
五色 朝日に曜(かがや)き
嘉賓(かひん) 四面より会せりと

膏火(こうか)は自ら煎熬(せんごう)し
多財は患害(かんがい)と為る
布衣(ふい)もて身を終う可(べ)し
寵禄(ちょうろく) 豈(あ)に頼るに足らんや
355ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/06/10(日) 16:07:02.95 ID:/s0bhp/A
適当ですよ


昔 “東陵公の瓜”の話を聞いた
それは 長安の東南 覇城門を出た辺りに
畦から畦へ 四方へ広がる大きな畑があった
そこでは 大きな瓜や小さな瓜 たくさんの瓜が鈴成りになっていて
朝日を受け 五色に輝くそれら見事な瓜を
立派な客達が国中から集まって買い求めたという

灯火が自分の油を使って燃えるように
多くの財産は 禍と憂いをもたらす元になる
庶民のまま一生を終えるのがいい
立身出世したところで その身分がいつまで無事か わからないのだから
356名無氏物語:2012/06/11(月) 04:29:09.96 ID:zpm+92c6
【高知】 「県内各地で、ご神木など大木が人為的に枯らされる被害が相次いでいる。いったい誰が、何のために…謎は深まる」
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1339341979/
357ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/06/17(日) 10:32:44.67 ID:iwuqgyS3
おはようございますよ

昨夜はひでー雨でしたよ
お陰で、雨漏りするんじゃないかと一晩中冷や冷やしましたよ
皆さんもご家族も大丈夫でしたか?
梅雨の最中は案外、台風並みに自然災害が多いので要注意ですよ
&ものが腐れ易いのでそれも注意ですよ
カレーはジャガイモを入れたままだと冷蔵庫に入れても傷みますよ
6月に夏越祓をするのはその辺に理由が有りそうな気がしますよ
発展途上国へちょこっと行った人が
「劣悪な環境でも人はそれなりに生きられる」とか「多少のことは大丈夫」などと
ふざけたことを抜かしてますが、信じちゃいけませんよ
今生きてる人々の何倍もの数の人が幼少の頃に死んでるのですよ
怪しい屁理屈に惑わされないで、常識的に、自分の身を自分で守ることが大事ですよ


さてさて、今日の詩は↑とは全然無関係ですよ
あはははは
358ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/06/17(日) 10:33:23.92 ID:iwuqgyS3
  『大秦寺』  by蘇東坡

晃蕩(こうとう)として 平川(へいせん)尽き
坡陀(はだ)として 翠麓(すいろく)横たわる
忽ち孤塔(ことう)の迥(はる)かなるに逢う 
独り乱山(らんざん)に向かって明らかなり
足に信(まか)せて 幽尋(ゆうじん)すること遠く
風に臨んで 却立(きゃくりつ)して驚く
原田(げんでん) 浩(こう)として海の如く
滾々(こんこん)として 尽(ことごと)く東に傾く
359ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/06/17(日) 10:33:55.90 ID:iwuqgyS3
や〜く♪


穏やかな日差しの下 ゆったりした平野が尽きる辺りに
高く 低く 緑の森が山裾に連なっている
その遙か彼方に塔がひとつ
重なる山々の中 天を指すように聳えている
足の向くまま 遠く ここまで美しいものを尋ねて来たが
風の吹くままに出会い 感動して立ち尽くした
高原の田畑は 海のように遙々と広がり
湧き出した水が悉く東へ向かうように どこまでも続いている
360名無氏物語:2012/06/22(金) 16:59:16.97 ID:0+P4DsJi
可否附上漢字原文?
361ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/06/23(土) 15:53:19.49 ID:J3EQYnTT
こんにちはですよ
こないだ台風4号がすんげー勢いで日本を横切りましたが、今日は沖縄がすんげー勢いで梅雨明けですよ
例年より2週間も早いって、ガイキチですよ
しとしと雨が少ないというのは、地中にゆっくり蓄えられる筈の水が少ねーってことですから、
今年は深刻な水不足になるやもしれませんよ
祈ることも大切ですが、対策を立てることはもっと大切だと思いますよ
これから暑くなるのに電気もねー、水もねーで大変ですが、頑張って乗り切るしかねーですよ
憂さ晴らしには祭が良いですよ
楽しみは明日への活力ですから


で、全然関係ねーですが、今日は王維の詩からほのぼのしたのを持ってきましたよ
ではどうぞ
362ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/06/23(土) 15:54:00.18 ID:J3EQYnTT
  『積雨?川荘作』  by王維


積雨 空林 烟火(えんか)遅し
藜(れい)を蒸し 黍(しょ)を炊(かし)いで 東?(とうし)に餉(しょう)す
漠々(ばくばく)たる水田に 白鷺 飛び
陰々たる夏木に 黄?(こうり)囀(てん)ず
山中に習静(しゅうせい)して 朝槿(ちょうきん)を観じ
松下に清斎(せいさい)して 露葵(ろき)を折る
野老(やろう) 人と席を争って罷(や)むに
海?(かいおう) 何事ぞ 更に相い疑う
363ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/06/23(土) 16:01:11.23 ID:J3EQYnTT
ああ、やっぱり出ない文字がありましたね
申し訳ねーですよ

*?川荘:?の部分は車偏+罔で「もう」と読みます
*東?:?は草冠の下に「巛」、その下に「田」です
*黄?:?は麗+鳥です
*海?:?は區+鳥です(鴎)
364ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/06/23(土) 16:02:41.10 ID:J3EQYnTT
おっと 訳を忘れるところでしたよ
あぶねー(汗


長雨の頃 静かな林の側で ゆっくりかまどの煙が上がる
アカザを蒸し キビを炊いた弁当を 東の田圃へ運ぶ
灰色の空の下 青々した水田の上をシラサギが飛び
薄暗い夏木立の中 萌葱色のウグイスが軽やかに鳴いている
山に分け入り 心を澄ませ その日限りの花に無常を思い
清らかな場所で身を慎み 野菜を食する精進の日々
ご近所さんと席の取り合いっこが出来る程になり
すっかり役人臭さも抜けたと思うのに
みんなの心の奥底では まだ何か警戒されているらしい
365名無氏物語:2012/06/24(日) 23:42:19.43 ID:a1kKr2Kl
>>362
積雨輞川莊作 BY王維
積雨空林煙火遲,蒸藜炊黍餉東菑。
漠漠水田飛白鷺,陰陰夏木囀黃鸝。
山中習靜觀朝槿,松下清齋折露葵。
野老與人爭席罷,海鷗何事更相疑。
366名無氏物語:2012/06/26(火) 12:48:43.70 ID:3kPmwhGo
>>365
君の書いてくれたものだと、携帯じゃ文字化けするんだ。
ルビーさんはそのことも分かってるんだ。
367名無氏物語:2012/06/26(火) 20:16:12.37 ID:9lTRKCB/
>>366
へー
368名無氏物語:2012/06/26(火) 22:06:21.92 ID:BpM/2c1E
369名無氏物語:2012/06/27(水) 00:24:05.19 ID:3FrqIrYZ
『IPひろば』
http://www.iphiroba.jp/index.php
でpoco.cnを検索

IPアドレス 121.9.211.214
ホスト名 poco.cn
IPアドレス割当国 中国 ( cn )
市外局番 該当なし
接続回線 該当なし
都道府県 該当なし
370名無氏物語:2012/06/27(水) 12:30:49.23 ID:1upBKoXW
勝手に変なもの貼ってる奴は無視でいいじゃん。
IMEで出ない字は当て字にしたりするって>>1に断り書きがあるんだから。
371名無氏物語:2012/06/27(水) 12:58:58.69 ID:3FrqIrYZ
>>1
既にご存知かもしれませんが。

2chで外国語の特殊文字を使うには[unicode][専ブラ] 2
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/gogaku/1298542858/

10進、16進文字コードin HTMLユニコード
http://code.cside.com/3rdpage/jp/unicode/converter.html

輞 輞 輞
372ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/07/01(日) 11:18:54.38 ID:sl6tFmrv
こんにちはですよ

皆さん、どうか肩の力を抜いて下さいよ
とっくにご存じでしょうけれど、私は適当でいい加減なヤツですよ
ムズかしいことも面倒なこともイヤだっPー!で、ふいんきを楽しんでるだけのアンポンタンですよ
書き込みも当然、適当でいい加減ですよ
真面目に相手をしたりしたら、頭と胃がやられますよ
ご用心、ご用心w


さあさあ7月ですよ
水着を買いに行く前に、浮き輪に空気を入れてみましたよ
ついでにシャチの波乗りにも空気を入れてみましたが、あれはやはり人力でやるものではねーですよ
去年もやって酷い目にあったことを、ふくらましてる最中に思い出しましたよ
お祭も始まったし、金魚すくいとヨーヨー吊りは夜に行きますが、あとで綿飴買いに行きますよ
ではその前に今日の詩をどうぞ
373ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/07/01(日) 11:19:48.12 ID:sl6tFmrv
  『江夏別宋之悌』  by李白

楚水 清きこと空しきが若(ごと)く
遙かに碧海と通ず
人は 千里の外に分かれ
興は 一盃の中(うち)に在り
谷鳥 晴日に吟じ
江猿 晩風に嘯(うそぶ)く
平生は涙を下(おと)さざるに
此に於いては 泣くこと窮(きわ)まりなし
374ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/07/01(日) 11:21:26.25 ID:sl6tFmrv
勝手にやりましたよw


楚の国を流れる川は 何も染めず何も染まらず ただ通り過ぎ
遙か彼方で紺碧の海になる
千里を越え なお遠く別れ行くあなたに
万感の思いを込めて 一献差し上げよう
谷間の小鳥が 晴れ渡る青空に喜びの歌を歌い
川辺の猿が 日暮れの風に切なく不安を訴える
普段なら そんなことぐらい感動したりしないのに
今この場では それらでさえ涙の種になり もう泣けて泣けて仕方がないのだ
375ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/07/08(日) 12:05:04.31 ID:fMPR5mzH
こんにちはですよ
昨日は七夕でしたよ
もっとも旧暦の七夕は、今年は8月24日だと聞きましたが
まあ、他人がくっつこうが離れようがどうでもいいですが、何かをダシにして
好きな人と楽しくやるのはとても良いことだと思いますよ
ほぼ数日おきにお祭や夜店があるので、財政を引き締めねばと思いながら、
昨日もしっかり夜店巡りをして、金魚すくいとヨーヨーで散財してしまいましたよ
大人なので食べ物に関しては自制心が働くのですが、後のことはどうしても
やめられねーのですよ、楽しくて♪

今日は、こんな私から遠ーい遠ーい大人の恋の詩を引っ張って来ましたよ
ではどうぞ
376ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/07/08(日) 12:05:50.00 ID:fMPR5mzH
  『碧城三首』のうち其三  by李商隠

七夕(ひちせき) 来たる時 先に期(き)有り
洞房の簾箔(れんぱく) 今に至るまで垂る
玉輪(ぎょくりん)顧兎(こと) 初めて魄(はく)を生じ
鉄網(てつもう)珊瑚(さんご) 未だ枝有らず
神方(しんぽう)を検与(けんよ)して 景(ひかり)を駐(とど)めヘ(し)め
鳳紙(ほうし)を収将(しゅうしょう)して 相思を写す
武皇(ぶこう)内伝(ないでん) 分明(ぶんめい)に在(あ)り
道(い)う莫(なか)れ 人間(じんかん) 総て知らずと
377ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/07/08(日) 12:07:35.71 ID:fMPR5mzH
えー、どっこいせ


七夕にお逢いしましょうと いつか約束した筈
なのに あなたの部屋の入り口はひっそりと閉ざされたまま
夜空に輝く月に いつのまにか影が差し始めたように
珊瑚が鉄の網に宿らず 枝も伸ばさなくなったというのだろうか
霊薬の作り方を片っ端から探し 神仙になって時を止めてしまおうか
それとも 仙界の魔力溢れる紙を手に入れ 私の一途な愛を伝えようか
『武皇内伝』の中にも 仙女と人の恋物語はちゃんと書かれている
未だ嘗て人の世でそんなことがあった試しがない などとは言わせない
378ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/07/16(月) 14:05:48.27 ID:yLOesVbq
こんにちはですよ

暑いですよ、セミも鳴きませんよ
でも夏ですよ、祇園祭ですよ
人混みはイヤですが、夜店が好きなので行きますよ
もう少ししたらお昼寝をして、体力を蓄えて、湯浴みをしてベビーパウダーたっぷりはたいて
新しい藍染めの浴衣着て出陣ですよ
さあ、今日も気合い入れて行きますよ、と言いたいですが、今から気張ってると肝心の時に
アウトですから、ちょっとダラけますよ

今日の詩もそんな感じですよ
こんなこと言うと叱られるかも知れませんがw
379ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/07/16(月) 14:06:27.82 ID:yLOesVbq
  『江南行』  by張潮

茨菰(しこ) 葉 爛(か)れしとき 西湾に別れ
蓮子 花 開くも 猶(な)お未だ還らず
妾が夢は 江水の上(ほとり)を離れず
人は伝う 郎は鳳凰山に在りと
380ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/07/16(月) 14:08:32.76 ID:yLOesVbq
あ、訳がくっついてませんねえ
申し訳ねーですよ ヽ(^^;)ヾ


クワイの葉が枯れた秋 西の入り江であなたと別れた
ハスの花が咲く夏 あなたは未だ帰らない
夢に見るのは 水辺でいつまでもあなたを見送り続けたあの日のこと
風が言う おまえの愛しい人は鳳凰山の辺りにいるよ と
381R4i GOLD 3DSマジコン:2012/07/21(土) 18:21:49.58 ID:EJAT0/uU
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382ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/07/22(日) 15:46:57.61 ID:htPNEfd5
こんにちはですよ
今日から大暑なのでと言う訳でもねーでしょーが、○ソ暑いですよ
昨日、今日の為に作っておいたエビ餃子とカニ焼売を客に食われてしまったので、
朝から一仕事してしまいましたよ
ついでに、天気予報が外れてカンカン照りなんで、お洗濯などしていたら、朝昼兼用
飲茶になってしまいましたよ
お買い物は暑いので日暮れ前に行きますよ
こんな日は高原で爽やかに避暑してーですよ
井戸水で冷たく冷やした果物なんかがあれば最高ではねーでしょーか
早く来い来い盆休みーですよ


さて、今日の詩はこれをどうぞですよ
383ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/07/22(日) 15:47:47.04 ID:htPNEfd5
  『宿海會寺』  by蘇東坡

籃輿(らんよ) 三日 山中を行く
山中 信(まこと)に美なれども 曠平(こうへい)なること少なし
下は黄泉に投じ 上は青冥
線路 毎(つねに)猿?(えんどう)と争う
重楼(ちょうろう) 束縛して 澗坑(かんこう)に遭う
両股 酸哀にして 飢腸(きちょう)は鳴る
北に飛橋を度(わた)り 彭鏗(ほうこう)たるを踏む
繚垣(りょうえん) 百歩 古城の如し
大鐘 横さまに撞(つ)いて 千指 迎え
高堂 客(かく)を延(ひ)いて 夜 ?(とざ)さず
杉槽(さんそう) 漆斛(しっこく) 江河を傾く
本来 無垢(むく)にして 洗いて更に軽し
床に倒れて 鼻息 四隣 驚く
?如(たんじょ)たる五鼓 天 未だ明けず
木魚 粥を呼び 亮として且つ清し
人声を聞かず 履声(りせい)を聞くのみ
384ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/07/22(日) 16:03:55.33 ID:htPNEfd5
今回も出ない字がありましたね
申し訳ねーですよ


(えんどう):どうは獣偏に柔と書きます
(とざ)さず:戸垂れ+向−′
(たんじょ):たんは糸偏+耽−耳です
385ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/07/22(日) 16:05:21.86 ID:htPNEfd5
訳はこんな風になりましたよ


竹籠に揺られて3日 山を行く
景色はいいんだけど 平地じゃないから
地獄みたいな谷底ありーの 仙界みたいな高所ありーの
細ーい細ーい山道を 猿と奪りあいながら進んでく
眼下にやっと 建物が一塊り 
もう 足腰ヨタヨタ 腹減りまくり
でもなんとか 足音高く 北から高架を渡った
寺を囲む土塀はどーんと百歩 まるで古城
合図の大鐘をごーんと撞けば 大勢の僧侶がお出迎え
案内された立派な建物 夜も開けっ放しでいいらしい
スギの湯船から 漆塗りの桶で 天の川を引いて来たほど湯を浴びた
本来清浄なこの身を更に洗い スッキリさっぱり身心軽し 
爆睡した私は 憚ることなく大いびき
やがて 未明の空に五更の太鼓が響く
そして 高く澄んだ木魚の音 これは朝餉の粥が出来た報せ 
余分な話は聞こえない 静かな足音だけが過ぎて行く
386名無氏物語:2012/07/27(金) 21:10:18.54 ID:U7wRw1EP
>>383
籃輿三日山中行,山中信美少曠平。
下投黃泉上青冥,線路每與猿猱爭。
重樓束縛遭澗坑,兩股酸辛饑腸鳴。
北度飛橋踏彭鏗,繚垣百步如古城。
大鐘撞千指迎,高堂延客夜不扃。
杉槽漆斛江河傾,本來無垢洗更輕。
倒床鼻息四鄰驚,紞如五鼓天未明。
木魚呼粥亮且清,不聞人聲聞履聲。

387名無氏物語:2012/07/28(土) 00:35:48.00 ID:bkWrAyZ4
楽天の江州司馬を授けられしを聞きて 元槙

灯りにほのおなく 影はゆれる
このゆうべ 君の九江への流謫を知った
末期の床に驚き起きれば
暗夜の風は雨を含んで寒い窓に入る
388ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/07/28(土) 11:01:58.38 ID:eNj55XwX
こんにちはですよ
おやおや、お客様がいらしてましたか
ようこそですよ
お茶どころかお水も何にも出ませんが、まあごゆっくり

それにしても、大暑とはいえマジ暑〜ですよ
毎日煮えそうですよ
今朝、ベランダに子供プールを出して水を張っといたら、今そろそろいい具合にぬるくなってますよ
大人が子供プールで遊んじゃイカン!という法はねーので、夜店でGETしてきた熱帯魚のオモチャを入れて水遊びしますよ
お昼ご飯は水辺のふいんきでカレーとか焼きそばとか、そうめんも捨て難いですよ
夜になったらこっそり線香花火するですよ
おおおwkwk!

では、遊びモードに入る前に今日の詩をおいていきますよ
389ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/07/28(土) 11:02:28.14 ID:eNj55XwX
  『丁都護歌』  by李白

雲陽より上征し去(ゆ)けば
両岸 商賈(しょうこ)饒(おお)し
呉牛 月に喘(あえ)ぐの時
船を*曳く 一(いつ)に何んぞ苦しき
水 濁りて飲む可からず
壺漿(こしょう)も半ば土と成る
一たび都護の歌を唱(うた)えば
心 摧(くだ)けて 涙 雨の如し
万人にて 磐石(ばんせき)を繋ぐも
江滸に達するに由(よし)無し
君 看よ 石の*芒昜(ぼうとう)たるを
涙を掩(おお)いて 千古に悲しむ


*曳く:正しくは施の方部が手偏になった字です
*芒昜:昜は石偏+昜が正しいです
390ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/07/28(土) 11:05:00.57 ID:eNj55XwX
でたらめw


雲陽から まっすぐ運河を上って行くと
両岸には 多くの店が立ち並んでいる
呉の牛が月をみても喘ぐような 真夏の燃えるような日中に
船を曳かねばならぬとは なんと辛い仕事だろう
干上がりかけの川の水は 濁って飲めない
壷に汲んでおいた水も 半ばは泥
ひとたび「丁都護」の歌を唱えば
哀しみが重なって 涙がぽろぽろこぼれだす
たくさんの人々が 大きな石に綱を掛け 力の限り引いているが
長江は遠く そのほとりへ辿り着くさえいつになるやら
見るがいい 幾つもの大石が延々連なるあの様を
太古から繰り返される悲しみに 私の涙は止まらないのだ
391名無氏物語:2012/07/28(土) 11:36:50.29 ID:F5QLcbRC
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392名無氏物語:2012/07/28(土) 12:15:01.94 ID:z6bjuMIn
雲陽上征去,
兩岸饒商賈。
吳牛喘月時,
拖船一何苦。
水濁不可飲,
壺漿半成土。
一唱督護歌,
心摧淚如雨。
萬人鑿磐石,
無由達江滸。
君看石芒碭,
掩淚悲千古。
393ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/08/14(火) 15:50:52.65 ID:Ppl93wUi
盆中ーる♪
皆様、ご機嫌如何ですかよ?
この数日は空模様が大荒で、昨日も迎え火を焚いた直後に激雷雨!
一瞬で麻殻が燃え残ってしまいましたよ、あーあー……
明日の送り火が無事に済ませられるよう、祈りますよ

ああ、そう言えば数年前のことですが、友人が送り火を焚くのが遅くなってしまったので、
仏壇に原付の鍵を置き
「じいちゃん、コレ貸してやるから間に合うように帰れよ」
と言ったところ、翌日、原付のエンジンが全く掛からなくなってしまったそうですよ
後で調べてもらったら、エンジン部分がまるっと壊れてしまってたとか
前日まで何ともなかったのに不思議だ、と友人は首を捻っていたですよ


盆中閑有り、今日の詩はこんなのをやってみたですよ
394ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/08/14(火) 15:51:18.16 ID:Ppl93wUi
  『同王徴君洞庭有懐』  by張謂

八月 洞庭 秋なり
瀟湘(しょうしょう) 水 北へ流る
家へ還(かえ)る 万里の夢
客(かく)と為(な)る 五更の愁い
用いず 書帙(しょちつ)を開くを
偏(ひと)えに宜(よろ)し 酒楼に上るに
故人 京洛(けいらく)に満つ
何(いず)れの日か 復(ま)た同(とも)に遊ばん
395ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/08/14(火) 15:56:04.52 ID:Ppl93wUi
(この詩は厳維と言う詩人の作だとする説もあるそうですが、ここでは張謂としておきますよ)
訳はこんな感じですかねえ


八月 洞庭はすっかり“秋”だ
瀟湘の水は ひたすら北へ 洞庭湖へと流れる
夢に見るのは 遙かな我が家へ戻る日のこと
夜明けを待たず目覚めてしまう そんな旅人の憂さ晴らしには
書を開き 先人の言葉を探すより
美味しい酒を飲み 楽しく騒ぐ方がずっといい
都にいる大勢の友人達とも
またいつか一緒に遊びたいものだ
396名無氏物語:2012/08/14(火) 16:48:09.91 ID:JpNcdnj4
夏日山居 xià rì shān jū 朱希晦

九衢赫赫漲塵埃,
 jiǔ qú hè hè zhǎng chén āi ,
車馬憧憧自徃來。
 chē mǎ chōng chōng zì wǎng lái 。
爭似山人忘世念,
 zhēng sì shān rén wàng shì niàn ,
枕書高臥竹扉開。
 zhěn shū gāo wò zhú fēi kāi 。


397ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/08/19(日) 11:20:45.34 ID:Vcn0p3c4
おはようございますよ
昨日の雷雨は超ひでー!だったですよ、マジ災害レベルでしたよ@大阪
天候も変ですが、私の頭もかなり変度が進みましたよ
暑いからキャベツと夏ミカンでさっぱりコールスローサラダ作ろうと思ったのに、気が付くと
お好み焼き作ってましたよ
暑い時にじっくり火を使うものを作るって、どんな冗談ですかよ?
あ、流石に夏ミカンはお好み焼きには入れてませんよ
でも、飲茶のラーメンはしっかり餡掛けにしてますよ
熱いもの×熱いもの=ΣΣД-(- -¨)-Д =煮えますよ

「熱さ寒さは彼岸まで」ですが、「おバカは続くよ何処までも」なので、
今日も張り切っておバカですよw
398ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/08/19(日) 11:21:23.69 ID:Vcn0p3c4
  『還至端州駅前与高六別処』  by張説

旧館 分江の口(ほとり)
凄然として 落暉(らくき)を望む
相逢うて 旅食を伝え
別れに臨んでは 征衣を換えたり
昔 記せし山川は是なるも
今は傷む 人代の非なるを
往来 皆 此の路なるに
生死 帰るを同(とも)にせず
399ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/08/19(日) 11:22:28.95 ID:Vcn0p3c4
間違い満載ですよw


川の分かれ目にある宿は 昔のまま 
心の涙が止まらぬまま ただ 沈む陽を見ていた
しばらく一緒に旅をして 弁当を分け合って
再会を約して 旅衣を交換したのに
景色は あの頃の記憶とまるで同じ
でも 人はそうじゃない 悲しいけど
行きも帰りも 誰もみんなこの道を通るのに
一緒に帰れない 今はもういない君とは
400名無氏物語:2012/08/20(月) 21:58:31.64 ID:pCAmALY3
400get
401ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/08/26(日) 15:45:27.70 ID:k8JdUwNR
こんにちはですよ
残暑がまだまだ厳しいですよ
でも朝夕はずいぶん涼しくなりましたし、何よりお昼寝が気持ちいい頃になりましたよ
セミの声もめっきり少なくなりましたし
このダブル台風が通り過ぎたら一気に秋っぽくなるかもしれませんよ
とは言え、私はまだ頭煮モードでおかしいままですよ

今日も突っ走るです、宜しくですよ
402ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/08/26(日) 15:48:07.44 ID:k8JdUwNR
  『漢宮詞』  by李商隠

青雀 西に飛んで 竟(つい)に未だ廻(かえ)らず
君王は長(つね)に集霊台(しゅうれいだい)に在り
侍臣 最も相如(しょうじょ)の渇(かつ)有れども
賜(たま)わらず 金茎(きんけい)の露 一杯
403ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/08/26(日) 15:50:11.31 ID:k8JdUwNR
ちょー壊しましたよw


青い鳥は西の空へ飛んだ
もう一度会いたいと 待っているけれど
面影を求め 心は渇く
一滴の愛もこぼれて来ない
404ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/08/26(日) 15:51:33.57 ID:k8JdUwNR
あれだけではなんなので、もちっと普通に


青い霊鳥は西の空へ舞い上がり 以来そのまま戻って来ない
その帰りを 王様は来る日も来る日も 神聖な宮殿で待っている
お側に侍る臣下は 司馬相如のように重い悩みを抱えているのだが
金茎で集めた 不老長生の天の露の一杯さえ賜ることが出来ない
405ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/09/08(土) 13:53:47.46 ID:n/Vkzn3m
こんにちはですよ
ちょっと油断してるとすぐに日にちが経ってしまいますよ
学生時代、日曜の夜に寝て、水曜の夕方友人達に起こされるまで眠り続けたおバカがいましたが、
他人のことは笑えなくなりましたよ
うかうか仮眠出来ませんよ
困ったですよ
ヒマがあったら眠りてーですが、そんなことをしてたら家が無茶苦茶になるですよ
頑張って起きてますよ
ああ、お昼ご飯食べるの忘れてましたよ
もうこんな時間ですから、軽く温素麺にするですよ

ではその前に今日の詩を♪
406ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/09/08(土) 13:56:52.01 ID:n/Vkzn3m
  『東府雨中別子由』  by蘇東坡

庭下 梧桐の樹
三年 三たび汝を見る
前年 汝陰(じょいん)に適(ゆ)き
汝の秋雨に鳴るを見る
去年 秋雨の時
我 広陵自(よ)り帰る
今年 中山に去り
白首 帰るに期無し
客(かく)去るも 嘆息する莫(な)かれ
主人 亦(ま)た是れ客なり
対床(たいしょう) 定めて悠々
夜雨 空しく蕭瑟(しょうしつ)たらん
起(た)って梧桐の枝を折り
汝が千里の行に贈らん
帰り来たって知る 健ならんや否や
忘るる莫かれ 此の時の情
407ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/09/08(土) 13:57:59.18 ID:n/Vkzn3m
や〜く ^^;

庭のアオギリよ
この三年で おまえに会うのは三度めになる
一昨年 汝陰に行くことになった時
秋雨に打たれ おまえは寂しげに葉を鳴らしていた
そして去年 秋雨の季節に
広陵からここへ戻って来たのだが
今年は中山へ行くことになった
自分はすっかり年老いたから 再び帰れるかどうかはわからない
けれども 去り行く人を徒らに悲しむな
主人もまた 他郷を流浪する旅人なのだから
この次 床を並べて眠るのは きっとずっと遠い先の日
それまで 夜の雨は虚ろにしめやかに降るだろう
庭のアオギリの枝を折り取り 主人が言う
「あなたの千里の旅の無事を祈ろう
 君が帰って来た時 私が未だ無事かどうかはわからないが
 忘れないでくれ 今の心を」
408ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/09/17(月) 15:30:27.62 ID:37lFu/5h
こんにちはですよ
台風で被害を被っているところがたくさんあって、とても気の毒に思いますよ
人の暮らしがどれほど豊かになっても自然には叶わないことを、自然災害の度毎に思い知らされますよ
我々に出来ることは、過去の積み重ねから得られる対処と、人の繋がりから生まれる復旧だと思うのですよ
加えて、大難が小難で済みますようにと願いますよ


では、詩の方へまいりましょうか
409ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/09/17(月) 15:31:23.16 ID:37lFu/5h
  『古従軍行』  by李?

白日 山に登りて烽火を望み
黄昏 馬に飲(みずか)う 交河(こうが)の傍(ほとり)
行人の?斗(ちょうと) 風沙暗く
公主の琵琶 幽怨多し
野雲 万里 城郭無く
雨雪 紛々として 大漠(たいばく)に連なる
胡雁 哀鳴して 夜々飛び
胡児の眼涙 双々落つ
聞く道(なら)く 玉門 猶お遮(さえぎ)らると
応(まさ)に 性命(せいめい)を将(も)って 軽車を逐(お)うべし
年々 戦骨 荒外に埋(うづ)め
空しく蒲桃(ぶどう)を見て漢家に入る
410ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/09/17(月) 15:41:23.71 ID:37lFu/5h
あるぁ〜、2箇所ダメでしたか
申し訳ねーですよ

李?:?の部分は斤+頁で「キ」と読みます。
?斗:刀の字の ノ の部分がちょっと右上がりの一になったような字です。
411ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/09/17(月) 15:42:30.29 ID:37lFu/5h
んじゃ、ヤク行きますよ


日中は 山に登って狼煙を見張り
日暮れには 交河の辺で馬に水を飲ませる
野戦鍋を提げ 黙々と進む兵士達の姿は 砂塵の中で影になり
公主達が奏でた琵琶の音は 悲しく切なく 無言の怨みを今に伝える
町ひとつありはしない 見渡す限り有るのは雲だけ
原野のミゾレは途切れることなく 砂漠にまでも降り注ぎ
異郷のガンは 哀れな声で鳴き交わしながら 夜毎 空を飛び
蛮族の子供の目から 二筋の涙が流れている
かつて 勅命で玉門関が遮られ 故郷へ戻れぬ兵士達が
必死で指揮官の後に続き 戦い続けたこともあったと聞く
年々 数多の戦死者を地の果てに葬り続けて得たものは
虚しくブドウを見ながら戻る故国
412ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/09/23(日) 09:04:43.72 ID:ObGCTEzF
おはようございますよ
ただいまお彼岸の最中ですが、今日の大阪は朝から雨ですよ
お参りに行こうと思ってましたが、雨が止んでからにしますよ

急に肌寒さを感じるようになりましたよ
てな訳で、今朝の飲茶はお粥をメインにしましたよ
熱々の龍井茶も旨ー!ですよ
美味しくものを頂いた時は、身体に力が行き渡るような気がしますよ
逆に、空腹を埋める為だけにものを口にした時は、ただ詰め込んだだけで、身体の力には全然なってない
そんな気がしますよ
非科学的ですけれど


今日の詩はこれを選んでみましたよ
413ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/09/23(日) 09:05:38.36 ID:ObGCTEzF
  『渡河北』  by王褒

秋風 木葉(もくよう)を吹けば
還(ま)た洞庭の波に似たり
常山 代郡に臨み
亭障(ていしょう) 黄河を繞(めぐ)る
心は異方の楽を悲しみ
腸(はらわた)は隴頭(ろうとう)の歌に断たる
薄暮 征馬に臨み
道を北山の阿(くま)に失う
414ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/09/23(日) 09:07:43.79 ID:ObGCTEzF
ご訳そくw


秋風が立ち 木々の葉をざわめかしている様は
いつかの洞庭湖のさざ波に似ている
常山の関所は代郡を見下ろすように聳え
防壁は黄河に沿い 曲がり連なる
異国の音楽を聞けば 心が悲しみで満たされ
隴頭の歌を聞けば 胸の潰れる思いがする
夕暮れに馬を駆り 遠乗りに出たが
北方の山の辺で 道に迷ってしまった
415ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/09/30(日) 11:38:54.15 ID:FHZ4mq7F
こんにちはですよ
今日は中秋の名月ならぬ強襲の台風ですよ
天の定めですから仕方ありませんが、もちっとどうにかならなかったのですかよ
しかも最近の台風と来たら、親子か兄弟姉妹か知りませんが、たいていペアで来やがりますよ
根性無しめ
他は他、我は我で、ひとつずつ堂々と来やがれ
と、思うのですよ
それもあんまり大型でなく、風がそんなに強くもなく、そこそこ地面を潤し水瓶を満たしてくれる
その程度のものだけで良いですよ
ささやかな望みですけれど
まあ、ブツクサ言ってても始まりませんよ
こんな時、動物は物陰に潜んでやり過ごすしかないのでしょうが、我々はまがりなりにもヒトですので、
空想世界を楽しみましょうですよ


では、今日の詩をどうぞ
416ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/09/30(日) 11:39:40.40 ID:FHZ4mq7F
  『中秋月三首のうち 其二』  by蘇東坡

六年 此の月に逢う
五年 離別を照らす
君が別時の曲を歌えば
満座 為に凄咽(せいえつ)す
留都(りゅうと)は信に繁麗(はんれい)なれども
此の会 豈(あ)に軽(かろが)ろしく擲(な)げんや
銀を鎔(と)かす 百傾(ひゃくけい)の湖
鏡を掛く 千尋の闕(けつ)
三更 歌吹(かすい)罷(や)んで
人影 *清越(せいえつ)に乱る
帰り来る 北堂の下
寒光 露葉に翻る
酒を喚(よ)んで 婦とともに飲み
我を念(おも)いて 児に向かって説かん
豈に知らんや 衰病(すいへい)の後
空盞(くうさん) 梨栗に対せんとは
但だ見る 古河の東
蕎麦(きょうばく) 雪を鋪(し)くが如きを
去年の曲に和せんと欲し
復た恐る 心の断絶せんことを


*清越:越の字は本当は木偏が要ります
417ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/09/30(日) 11:41:28.41 ID:FHZ4mq7F
ヤク?ですよ

中秋の月に六度出会ったが
そのうちの五度 私達は離れ離れで月に照らされていた
あなたが別れの歌を歌った時
誰もが悲しくなって泣いてしまったっけ
あなたのいる都は 賑やかで楽しいこともたくさんあるだろうが
だからといって お月見がどうでもいいなんて考えたりしないだろう
遠く遙かに広がる 銀を溶かしたような湖 
壮麗な宮殿を抱き 夜空に輝く鏡のような月
やがて夜も更け 楽の音も止んだ頃
清冽な月夜の木陰を ふらふらしながら歩む影ひとつ
帰り先は 家族の待つ暖かな家
月光が葉上の白露に映え きらきら光っている
そして あなたは酒を運ばせ 奥方と共に飲みながら
私との思い出話を子供に聞かせるのだろう
しかし 私が病み上がりで
酒が飲めず 梨や栗を前にしているとは よもや思いもすまい
こちらはただ 古い河道の東側に
ソバの花が 一面に積もった雪のように見えるばかり
去年あなたが作った曲に合わせ 何か歌を作ろうと思うのだが
この途切れそうになる気力を いったいどうしたものか
418ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/10/07(日) 10:46:28.25 ID:K3HYSnJC
おはようございますよ
朝夕ばかりか、日中もそこそこ涼風が立つようになりましたよ
今は新酒を心待ちにしている私がいますよ
秋は殊更“もの思う”という言葉が付きますけれど、自分以外のもののことを考えてもよいと思いますよ
ひとの痛みを慮ること、これを惻隠の情と言いますよ
自分だけが不幸だと言う人は世の中に結構居ますし、ところによってはそんな人が集中していますけれど、
実は、ものが言える人はそんなに不幸じゃなくて、本当に不幸なのはものが言えねー人なのじゃねーかと
思うのですよ
これは「我等降伏せず」(田中徳祐著:復刊ドットコム)という本を読んでの感想でもあるのですが
秋は読書の秋ともいいますから、いろんな本を読んでいろんな人の考えに触れるのも良いと思いますよ


では今日はこの遍で
419ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/10/07(日) 10:47:04.27 ID:K3HYSnJC
  『悲歌』  by無名氏

悲歌 以て泣くに当(あ)つ可(べ)し
遠望 以て帰るに当(あ)つ可(べ)し
故郷を思念すれば 鬱々累々たり

帰らんと欲するも 家に人無く
渡らんと欲するも 河に船無し

心思(しんし) 言うこと能(あた)わずして
腸中に 車輪 転ず
420ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/10/07(日) 10:48:20.72 ID:K3HYSnJC
こんな感じでしょうか


悲しい歌を歌うのは 泣けないから
遠い空を眺めるのは 帰れないから
故郷を思うたび こんな筈じゃあなかったと思う

帰りたいけれど 私の家族はもう居ない
帰りたいけれど 河を渡してくれる船が無い

苦しさ 悲しさ 切なさ 辛さ 
どれも言葉にならなくて
傷だらけの心が 自分の中で回るばかり
421名無氏物語:2012/10/08(月) 11:28:28.81 ID:V+uBOUPI
すばらしい朝鮮人たちが集うスレッド

【考察厨】高岡フジ韓流ゴリ凸観察スレ17【お断り】
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1349194806/
422ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/10/13(土) 10:51:59.11 ID:koil6UdK
こんにちはですよ
焼き芋と赤ワインが微妙に合ってビックリですよ
イモだけより、豚バラで挟んだり巻いたりして塩胡椒で焼いたら、もっと旨ー!ですよ
ああ、長生きはするもんですよ

大きな喜び事も良いですが、ささやかな喜び事でも結構幸せな気持ちになれますよ
それは自分だけのちっぽけなことですけれど、他人と比較する必要のないものですよ
他人の喜び事を良い意味で羨ましく思うのはともかく、妬ましく思ったらその途端に
自分の中の喜び事が全部吹き飛んじゃってカラッポどころかマイナスになりますよ
勿体ないことですよ

同じカラッポなら、余分なものを放り出して心を洗うのがいいですよ
この詩みたいに
423ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/10/13(土) 10:53:54.05 ID:koil6UdK
  『宿駱氏亭寄懐崔?崔?』  by李商隠

竹塢(ちくお) 塵無く 水檻(すいかん)は清し
相思 迢逓(ちょうてい)として 重城(ちょうじょう)を隔つ
秋陰散ぜず 霜飛ぶこと晩(おそ)く
枯荷(こか)を留め得て 雨声を聴く
424ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/10/13(土) 10:59:05.40 ID:koil6UdK
崔ヨウ・崔コンが出ませんでしたか……

ヨウは草冠+雍
コンは哀のナベブタの下にハの字が入ったような字です

またまた申し訳ねーですよ(汗
425ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/10/13(土) 11:00:11.28 ID:koil6UdK
気を取り直して ヤク ですよ


竹堤の上には塵もなく 水辺のあずまやの欄干も清々しい
そんな場所から 遠く 幾重もの城壁に囲まれた都にいるあなたを思う
秋の気配はいよいよ濃く かといって霜が降りるにはまだ早く
枯れたハスの葉に当たる幽かな雨音に じっと聴き入る
426ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/10/21(日) 09:03:57.88 ID:Tjif03VP
おはようございますよ
先日、目薬を切らしたので薬局へ買いに行ったのですよ
すると、いつものヤツが見あたらねーのですよ
某社のそれはシャープな銀色のパッケージなので、何処にあってもすぐわかるのですが、
なんと全然見あたらねーのですよ
うっりょぉ?おっけしぃのぉお?な〜ぜね〜のですかよぉ?と悩みながら棚を眺めること数分、
あったあった有りましたですよ
パッケージが何故か綾波レイになっていたのですよ
中の容器も黒蓋からオレンジ蓋with記号付に……(-ι-;)
エヴァ、嫌いではねーですが、思い切り脱力しましたよ
まあ、中身がいつも通り強烈スッキリで良かったですけれど


今日の詩はそれとは全然関係ねーですよ
ではどうぞ
427ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/10/21(日) 09:04:24.25 ID:Tjif03VP
  『古意呈補闕喬知之』  by沈?期

盧家(ろか)の少婦 鬱金堂(うっこんどう)
海燕(かいえん)双棲(そうせい)す 玳瑁(たいまい)の梁(りょう)
九月 寒砧(かんちん) 木葉(もくよう)を催(うなが)し
十年 征戍(せいじゅ) 遼陽(りょうよう)を憶(おも)う
白狼(はくろう)河北 音書(いんしょ)断え
丹鳳(たんぽう)城南 秋夜長し
誰が為にか 愁いを含む 独不見(どくふけん)
更に 明月をして 流黄(りゅうこう)を照らさしむ
428ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/10/21(日) 09:05:43.50 ID:Tjif03VP
あ、ヤラれました
沈セン期のセンは人偏+全ですよ
429ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/10/21(日) 09:07:16.84 ID:Tjif03VP
じゃ、焼くしてみますよ


盧家の若妻が暮らすのは 鬱金香の薫る館
べっこうの梁を飾るのは 仲睦まじいウミツバメのつがいの姿
だが 9月になればそこでさえ 夜空に砧を打つ音が高く響く
まるで 木の葉の紅葉を急かすかのような冷たさで
この十年 良人は辺境の討伐に赴任したまま
あの人がいる遼陽は もうずいぶん寒いことだろう
白狼河の北から来る筈の便りは一向に届かず
丹鳳門の南で 私は秋の夜長を侘びしく過ごす 
遠くで聞こえる「独不見(ひとりぼっち)」は
誰の為にあんなに愁いを込めて歌っているのだろう
冷やかな月光に照らされながら 砧を打っていると 
いっそう孤独が身に凍みる
430名無氏物語:2012/10/26(金) 19:40:24.77 ID:LNieAu45
特亜系エセ左翼・カルト宗教団体が行っている敵対する人物への組織的な嫌がらせ、集団ストーキング、電磁波悪用による体調不良、マインドコントロールの手口、「集団ストーカー カルト」で検索してください。
431ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/10/28(日) 11:31:53.97 ID:F3ZT6jvy
こんにちはですよ
今日は朝から雨が降ってて少し寒いですよ
お出掛けが昨日で良かったですよ
鴨川の辺は未だ紅葉には少し早くて、でもそぞろ歩きにはよいお天気でしたよ
橋の上から眺めると、澄んだ流れの中、苔を食む鮎の腹がキラリキラリと輝いてとても綺麗でしたよ
あれ取って焼いて食ったらさぞ旨かろなー、などとついつい妄想が膨らみましたよ
あああ、ハシタナイ
一人歩きも良いですが、こういう時、ちょっと言葉を交わせる相手が傍らにいてくれるのも良いものですよ
秋、冬は特にそう思いますよ


今日の詩はその辺をぽちっと
432ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/10/28(日) 11:32:35.88 ID:F3ZT6jvy
  『秋日』  by*耿韋

返照(はんしょう) *呂巷(ろこう)に入る
憂え来たるも 誰と共にか語らん
古道 人の行くこと少(まれ)に
秋風 禾黍(かしょ)を動かす


*耿韋:韋にはサンズイが付きます
*呂巷:呂は門構えの中に呂が正しいです
433ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/10/28(日) 11:33:46.15 ID:F3ZT6jvy
ではアッサリめでw


照り返す夕陽が 小さな村を染めている
ふっと感じる寂しさを 一緒に語り合える人がいない
野道で誰かと出会うこともほとんどない
秋風に 田畑の葉っぱが揺れるばかり
434名無氏物語:2012/11/03(土) 11:24:01.76 ID:l5XcgsVr
雨が私の姿を隠してくれるので貴女に会いに行っても問題ないでしょう?という意味の和歌で有名な貴族といえばふじわら○○○○?
435ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/11/04(日) 22:23:32.47 ID:/SzPAtHJ
こんばんはですよ
いつの間にか11月ですよ
入れ歯の大敵、千歳飴のシーズンですよ
皆様覚悟は宜しいですかよ

本日、ちょいっと紅葉狩りなどに行って参りましたが、いやいや最高でしたよ
日本の秋はかくも美しきかなと思わず呟いてしまいましたよ
しかし、しかし、冬は確実に側まで来ておりまして、霜柱もそこかしこに有りましたし、
何より北・中・南の日本アルプスの高峰は既に雪化粧しておりますよ
四季を愛でられることの有り難みをしみじみ実感致しましたですよ

では、今日の詩はこれをどうぞ
436ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/11/04(日) 22:24:27.23 ID:/SzPAtHJ
  『陪族叔刑部侍郎曄及中書賈舎人至遊洞庭 其五』  by李白

帝子(ていし) 瀟湘(しょうしょう) 去りて還らず
空しく秋草を余す 洞庭の間
淡く明湖掃(はら)いて 玉鏡(ぎょくきょう)開かば
丹青もて画(えが)き出(いだ)すは 是れ君山(くんざん)
437ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/11/04(日) 22:26:39.24 ID:/SzPAtHJ
タイトルがえらく長ぇーですよ
でも、やくは短けーですよw


瀟湘に身を投げた公主達は 人の世を抜け女神となった
洞庭湖の周りでは 秋を彩る草花が静かに風にそよいでいる
ほんの一時 玉の鏡を開くように 明るい湖面が鎮まれば
そこに現れるのは まるで絵画のように美しい“君山”
438ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/11/11(日) 11:47:36.85 ID:sjr9PQQ3
こんにちはですよ
一週間というのは早いものですよ
きっと、それが積み重なるからあっと言う間に年齢を重ねることになるのでしょうけれど
私、先日“初体験”いたしましたよ
いやいや、20年以上人間やってますが初めてですよ
カモシカなんぞに遭遇したのは
しかも2頭
で、カモシカというのは、奈良公園で見慣れてるあの普通のシカとは全然顔も姿も違うのですよ
だから見付けた時、思わず「シシ神さまっ!?」などとアホなことを口走ってしまいましたし、
顔が2つになった時は「でぁあっ?!?!」と奇声を発してしまいましたよ
先方は怪訝な顔をした後、何事もなかったかのように山の中へ分け入って行きましたけれど
私はいい歳をして平常心の欠片もねーのだなあと、改めて思いましたよ


さて、それでは今日の詩行ってみましょうか
439ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/11/11(日) 11:48:19.94 ID:sjr9PQQ3
  『悲陳陶』  by杜甫

孟冬(もうとう) 十郡の良家(りょうか)の子
血は陳陶(ちんとう)沢中(たくちゅう)の水と作(な)る
野*虚しく 天清くして 戦声(せんせい)無し
四万の義軍 同日に死す
群胡(ぐんこ)帰り来たって 血もて箭(や)を洗い
仍(な)お 胡歌を唱(うた)って 都市に飲む
都人 面(かお)を回(めぐ)らして 北に向って啼(な)き
日夜 更に官軍の至るを望む

*虚しく:本当は日+廣です
440ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/11/11(日) 11:50:22.05 ID:sjr9PQQ3
約してるのかどうかw


初冬の頃 広く十群から集められた良家の子弟が
陳陶沢を血の池に変えた
地に立つものは無く 空に砂塵も舞わず 
剣戟も 戦鼓も 人々の雄叫びも そこにはもう何もない
四万の義勇軍は たった1日で全滅したのだ
胡兵どもは都に戻り 血まみれの矢を振り回しながら
勝利の歌を歌い 祝杯を挙げている
住民達は北におられる皇帝に向かい 涙を流しながら 
一刻も早い官軍の更なる派遣を 日夜待ち望んでいる
441ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/11/18(日) 09:11:45.77 ID:5fv8PDkP
おはようございますよ
先週、友人と映画の梯しましたよ
朝一に「花の詩女」、次に「サイボーグ009」、お昼食べてから「のぼうの城」
いやー、流石に1日3本も観たら目が疲れましたよ
にょほほのほ♪
でも、今日も懲りずに「エヴァンゲリオン」観に行くですよ
付き合ってくれる友人に大感謝!ですよ
友達とはずっと楽しく遊べる仲でいてーですよ


んでは今日の詩を
442ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/11/18(日) 09:13:15.00 ID:5fv8PDkP
  『送李侍郎赴常州』  by賈至 

雪晴れ 雲散じて 北風寒く
楚水(そすい) 呉山(ござん) 道路難し
今日 君を送る 須(すべか)らく酔いを尽すべし
明朝 相憶(おも)うも 路(みち)漫々
443ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/11/18(日) 09:14:17.27 ID:5fv8PDkP
こんな感じでやってみましたよ


降り続いていた雪は止み 雲が散って空は晴れたが 北風はずっと冷たいまま
楚を流れる川も 呉の山々も これからの道程は何かと大変だ
今日はそんな君を送る日
さあ 後々の語りぐさになるほど 思い切り飲もう
明日からは どれほど互いを思いやっても 私達は遠く離れ離れになってしまうのだから
444ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/11/24(土) 09:09:38.74 ID:YGnCyZGJ
おはようございますよ
とうとう小雪に入ってしまいましたよ
町の紅葉もいい具合になってきましたよ
おかげで、目的地が行楽地でなくても乗り物がギュウギュウですよ
旅に来た人は良い思い出がたくさん出来て、お店屋さんはたくさん儲かるといいなと思いますよ

私は今から大掃除ですよ
やはり12月よりは今の方がまだ寒さはマシですよ
がんばりますよ
では、その前に今日の詩を
445ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/11/24(土) 09:10:23.68 ID:9SkbTCBO
  「月夜」  by杜甫

今夜 *鹿州(ふしゅう)の月
閨中に只独り看(み)ん
遙かに憐れむ 小児女の
未だ長安を憶(おも)うを解せざるを 
香霧(こうむ) *雲環(うんかん)湿(うるお)い
清輝 玉臂(ぎょくひ)寒からん
何(いず)れの時か 虚幌(きょこう)に倚(よ)り
双(なら)び照らされて 涙痕(るいこん)乾かん


*鹿州:“ふ”は鹿+おおざとが正しい字です
*雲環:環は正しくは玉偏ではなく、髪がしらです
446ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/11/24(土) 09:11:21.81 ID:9SkbTCBO
適当ですよ


今宵の月は美しい
遠い鹿州でも同じように美しく
妻は寝室で独りそれを寂しく眺めているだろう
可哀相に
子供たちは幼なく まだ長安の父を思うことも その意味もわかるまい
夜霧が出れば 妻の黒髪はしっとりと濡れ
月光の冷たさに 美しい腕は寒さすら覚えるだろう
いつの日か 妻と水入らずで窓辺に寄り
並んで こんな見事な月に照らされたなら 
今流れている涙の跡は きっとその時乾くだろう
447ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/12/02(日) 07:16:29.09 ID:Ya/92+oQ
おはようございますよ
いよいよ12月に入ってしまいましたよ
12月はクリスマスも良いですが、その前に「カニだーっ!!!!!」と言うことで、
今日はカニの買い出しに行きますよ
それにしても、こんなに寒い最中、沖へ船を出し美味しいものを取ってきて下さる漁師さんには
本当に感謝ですよ
お陰様で私などが大変良い目が出来るのですから

今日の詩はそんなことには全然関係ねーですよ
ではでは
448ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/12/02(日) 07:17:19.45 ID:Ya/92+oQ
  『岐陽』  by元好問

百二の関河 草横たわらず
十年 戎馬(じゅうば) 秦京(しんけい)暗し
岐陽 西を望むも来信なく
隴水(ろうすい) 東に流れて哭声(こくせい)を聞く
野蔓(やまん) 情有り 戦骨にまつわり
残陽(ざんよう) 何の意か 空城を照らす
誰に従ってか 細やかに 蒼々に向かって問わん
争(いか)で 蚩尤(しゆう)をして五兵を作らしめしか と
449ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/12/02(日) 07:18:10.29 ID:Ya/92+oQ
二人で護れば百人に敵すると謳われた 数々の要害に守られ 
秦の国では 野の草さえ踏みにじられずにいたのに
この十年 迫り来る兵馬の影に 都はすっかり暗く覆われてしまった
岐陽から 西の方を眺めても どこからも便りのひとつすらなく
隴水はただ静かに 死者を悼む嘆きを乗せ 東へ ひたすら東へと流れる
蔓草が まるで情有る人のように 優しく戦場の白骨を抱き締め
夕陽は物言いたげに 静まりかえった無人の城跡を照らしている
誰に頼み 切々とこの有様を蒼天に訴え また問えばよいのだろう
どうして 蚩尤にあれこれと武器を作らせたのですか? と
450ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/12/09(日) 14:23:32.89 ID:abGjk9Rs
こんにちはですよ
昨日の夜あたりからこちらはすんげー冷たい風が吹きまくりですよ
流石に今日は朝から暖房を付けてますよ
ドライフルーツをつまみながら、熱々のお茶を頂いてホッとしますよ
今夜はタコヤキ鍋にしようか、水餃子にしようか、はたまた田舎豆腐にしようか
悩んでしまいますよ
ああ、タラちりやカニちりも美味ーですよ
ボーナスが出たらてっちり食べに行きてーですよ
やっぱり冬は鍋ですよ
嫌いな人とはぜってーイヤ!ですが
まあ、そういうことで、今日はカレー麺にしますよ
皆さんのお家の晩ご飯はなんでしょうか?楽しみですよ

ご飯が決まったところで、今日の詩はこれですよ
さあどうぞ
451ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/12/09(日) 14:24:19.19 ID:abGjk9Rs
  『述懐』  by魏徴

中原 還(ま)た鹿を追い 筆を投じて戎軒(じゅうけん)を事とす  
縦横の計(はかりごと)は就(な)らざれども 慷慨の志は猶(な)お存せり
策に仗(よ)りて天子に謁し 馬を駆りて関門を出ず
纓(えい)を請うて南越(なんえつ)を繋ぎ 軾(しょく)に憑(よ)りて東藩を下さん
鬱紆(うつう) 高岫(こうしゅう)に陟(のぼ)り 出没 平原を望む  
古木に寒鳥鳴き 空山に野猿啼く
既に千里の目を痛ましめ 還(ま)た九逝(きゅうせい)の魂を驚かす  
豈(あに)艱険(かんけん)を憚(はばか)らざらんや 深く国士の恩を思う
季布(きふ)に二諾無く *侯エイ(こうえい)は一言を重んず  
人生意気に感ず 功名(こうめい) 誰か復(ま)た論ぜんや

*侯エイ:エイは、亡の下に口、その下に横並びで月・女・迅−しんにょう です。
452ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/12/09(日) 14:26:45.87 ID:abGjk9Rs
こんなふうになりましたよ


皇帝の座を求め 中原の群雄がまた争い始めた頃
私も筆を投げ捨て 戦乱の中に身を投じた
合従連衡の策は成らなかったが 理想に燃える思いは未だ胸に有る
杖をつきながら陛下の御前に罷り出で 臣となり 馬を駆って函谷関から撃って出る
綱を賜って南越王を縛り上げ 戦車に乗って東方の国を従えよう
曲がりくねった山道を辿り 高い山の峰を越え 
時折視界の開けた辺りで 眼下に広がる平原を眺めていると
冬枯れの木立の中では寂しく鳥が鳴き ひっそりした山の中では猿が悲しげに叫んでいる
こうした旅路の景色に心は痛み また望郷の念に魂も彷徨い出しそうな程
決して苦労を厭わぬ訳ではない 
しかし 自分を国士として扱って下さる陛下の御恩に報いたいのだ
季布は一度承諾すれば必ずやり遂げ 侯エイはたった一言を重んじた
人の志に 自分が深く思うところがあったなら その信義を貫け
地位や名声など 問題ではない
453ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/12/16(日) 08:42:28.89 ID:Lm5OM5ip
おはようございますよ
今日は衆院選ですよ
今から行って来ようと思いますよ
何処の誰方の仰ることも皆一長一短ですが、でも一番大事なのは国の在り方だと思いますよ
他国に隷属しない、独立国家として揺るぎなく立つ国
その為に何を為すべきか
他国の顔色を窺う国には経済の隆盛もなく、安心も安全も、もちろん平和なんて有りませんよ
亡国党と売国奴を放り出す為に、1票を投じようと思いますよ

さてさて、今日の詩はそんなこととは全く無関係の、どっちかと言えば忘年会関連(?)の詩ですよ
軽ーく 軽ーく 読み流して下さいよ
では
454ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/12/16(日) 08:43:02.54 ID:Lm5OM5ip
  『酔中作』  by張説

酔後 方(まさ)に楽しみを知る
未だ酔わざる時に 弥(いよいよ)勝ると
容(すがた)を動かせば 皆 是れ舞にして
語(ことば)を出(いだ)せば 総て詩と成る
455ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/12/16(日) 08:44:37.38 ID:Lm5OM5ip
いつもながら、まともな訳では有りませんので
念の為w


“酔い心地”を知って初めて 酒を飲む楽しみがわかる
酒もやらず 酔いもしないなんて どれだけ損なことか
ほろ酔い加減で盛り上がり 身振り手振りでほら さのよいよい
溢れる思いは言葉になり まるで詩みたいに紡がれるのさ
456ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/12/23(日) 11:46:45.85 ID:f8k9Y/wk
こんにちはですよ
今日は今上陛下のお誕生日ですよ
日曜と重なったので、明日のクリスマスイヴも休日になったのが私的には嬉しいですよ
おかげでゆっくり流星がみられますよ
ピークは昨日でしたが、今日もまだまだ北の空で見られますよ
地上のイルミネーションも大変素敵ですが、夜空のショーもまた素敵ですよ

冷たい夜に誰かを待つ、そんな詩を見付けたので今日はそれにしましたよ
楽しんで頂けると良いのですが
457ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/12/23(日) 11:47:20.90 ID:f8k9Y/wk
  『無題』  by李商隠

紫府の仙人 宝燈と号す
雲漿(うんしょう) 未だ飲まざるに結びて氷と成る
如何ぞ 雪月 光を交うるの夜
更に瑤台(ようだい)十二層に在るや
458ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/12/23(日) 11:48:50.26 ID:f8k9Y/wk
信じちゃいけない訳ですよw


仙界の紫府宮に 宝燈という名の仙女がいる
そこは 五色の雲の秘薬さえ 口にする前に氷になってしまうとか
今夜は 地上でさえ月と雪が輝き合うような 凍てついた夜
そんな時でも彼の仙女は 瑤台の十二層で 人待ち顔で佇んでいる
459あぼーん:あぼーん
あぼーん
460ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/12/30(日) 12:00:59.55 ID:ju69jfd0
こんにちはですよ
いよいよ今年最後の日曜ですよ
余り寒くはないですが、雨なのが残念ですよ
今年一年を振り返れば、個人的にも世間的にも、良いことも悪いことも竜巻並みにいろいろ有りましたよ
うむ、流石は辰年ですよ
そんな中でタラタラこのスレを続けさせて頂けたこと、本当にありがたく思いますよ
きっとこの流れは来年も相変わらずですよw
皆様、どうぞ良いお年をお迎えになりますよう、大阪の中心で強く願っておりますよ
それではご機嫌良う(* ^ー゚)ノ

少し早いですが、この詩を今年の締めとさせて頂きますよ
さあ、どうぞ
461ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/12/30(日) 12:03:29.46 ID:ju69jfd0
  『初過漢江』  by無名氏

襄陽(じょうよう)好し *見亭(けんてい)に向(おい)て看るに
人物 蕭条(しょうじょう)として 歳闌(さいらん)に値(あた)る
為に報ぜよ 習家(しゅうか) 多く置酒せよと
夜来の風雪 江を過(よぎ)って寒し


*見亭:見ではなく、山偏+見が正しい字です
462ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2012/12/30(日) 12:04:09.79 ID:ju69jfd0
最後までいい加減ですよw


襄陽はいい 特に見亭からの眺めがいい
年の瀬を迎えた今は 人も街もとても静かだ
誰か 知らせをやってくれ
集の家で 山簡をもてなした時のように たくさん酒を置いといて欲しいと
昨夜からの雪が降り止まない中 川を渡ったから とても寒いんだ
463名無氏物語:2012/12/31(月) 14:43:24.37 ID:4DodYXkf
民主党 野田元総理

増税 庶民いじめで英雄気取り

軽減税率導入なし(財務省の方針)

わが身を削る気はなし

政治家&公務員天国は温存
464ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/01/05(土) 10:03:00.74 ID:DtuGf0m9
あけましておめでとうございますよ
皆様、本年もまた生暖かく見守って下さいませよ

今日が突然休みにされてしまった所為で、1月の土曜の休みが全然無くなってしまいましたよ
何てことしてくれるんですかよ、まったくもう
蝦子麺を啜りながら、飲茶してますよ
お昼からは飲酒タイムに突入ですよ
春の花も良いですが、冬の花も良いですよ
水仙など姿形がすっきりしている上に香りもとても良いですよ
大きな酒杯に花を浮かべて、と言いたいですが水仙は危険なのでやっちゃあいけねーですよ
花は花、酒は酒で愛でるのが良いですよ

さあ、今年も酔い酔いの良い年になりますように願いますよ
465ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/01/05(土) 10:03:44.39 ID:DtuGf0m9
  『宴城東荘』  by崔敏童

一年 始めて一年の春有り
百歳 曾(かつ)て百歳の人なし 
能く花前に向(おい)て幾回(いくたび)か酔わん
十千もて酒を沽(か)う 貧と辞すること莫かれ
466ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/01/05(土) 10:04:34.74 ID:DtuGf0m9
年の初めのデタラメですよw


一年経って それからその年の春が来る
人生百歳というけれど 百回も春を迎える人なんていない
ああ あと何度 花の下で楽しく酔えるだろう
ありったけのお金でお酒を買おう
貧乏?
気にしない 気にしない
467林田唖然:2013/01/06(日) 01:31:38.05 ID:d00qMCjf
唯の下手糞が自作漢詩を書き込みます
家人既囲華節卓
羹香充廊撲嗅胞
毎旭毎星射光矢
不覚経年如一日
468ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/01/14(月) 11:09:24.67 ID:LttwPSvZ
おはようございますよ
今朝は雨が降っててチョー冷てーですよ

>>467
いらっしゃいませですよ
でも、ここに自作を投下なんて勿体ねーですよ
ここは昔の漢詩をデタラメに解釈するスレなので、創発板で披露なさった方が良いと思いますよ

えー、昨日は成人の日でしたが、私は成人式に出てねーのですよ
何処かでカキコしたかもしれませんが
誰も彼も似たりよったりな形振りをして、十把一絡げでお役所のいう通りに動いて
そこにすんげー違和感持ったのですよ、コレ ナニカ チガウ って
で、バイク乗って旅に出ましたよ
但し、それはあくまで自分についてのことのみであって、他人も同じように考えるべきだとは思いませんよ
皆それぞれに事情が違うのですから


さて、それでは今日の詩行ってみましょうか
469ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/01/14(月) 11:10:21.99 ID:LttwPSvZ
  『山園小梅』  by林逋

衆芳 揺落(ようらく)して 独り嬋妍(せんけん)たり
風情を占断(せんだん)して 小園に向かう
疎影(そえい) 横斜して 水 清浅(せいせん)
暗香 浮動して 月 黄昏(こうこん)
霜禽(そうきん) 下らんと欲して 先ず眼を偸(ぬす)み
粉蝶(ふんちょう) 如(も)し知らば 合(まさ)に魂を断つべし
幸いに微吟(びぎん)の相い狎(な)る可(べ)き有り
須(もち)いず 檀板(だんぱん)と金樽(きんそん)とを
470ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/01/14(月) 11:14:01.29 ID:LttwPSvZ
いい加減ですねえ


草木も花も枯れる冬 ただ独り美しく咲いている
おかげで この小さな庭の風情は雅を極める
澄んだ浅い水面に映る 疎らな枝の影
月の昇る黄昏時 揺れ動く花の香り
霜枯れ時 小鳥は競争相手が居ないかと まず目を配るが
もし 白蝶がここに花有りと知ったなら どんなに口惜しいことだろう
幸いにも 我が家の梅は私の微吟に親しんでくれている
花を愛でるのに 歌や踊り お酒は不要だ
471ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/01/20(日) 06:56:55.15 ID:p3zIvHlF
おはようございますよ
今日から大寒、一年で一番寒い季節になりましたよ
でも、この後は立春ですよ
頑張って乗り越えましょうよ
暖かい鍋物が美味しい季節ですよ
贅沢の出来る人は贅沢に、出来ない人はそれなりに暖まりましょうよ
体が暖まると心が穏やかになりますよ
過ぎるといけませんがw

さて、今日の詩は陶淵明ですよ
どうぞ楽しんで下さいよ
472ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/01/20(日) 06:57:32.07 ID:p3zIvHlF
  『雑詩 其七』  by陶淵明

日月 肯(あ)えて遅れず
四時(しいじ) 相い催(うな)がし迫る
寒風 枯れたる條(えだ)を払い
落葉 長き陌(みち)を掩う
弱質 運と与に頽(くず)れ
玄鬢(げんびん) 早や已に白し
素標(そひょう) 人頭に插(さ)さば
前途 漸く窄(さく)に就く
家は逆旅(げきりょ)の舎たりて
我は当に去るべき客の如し
去り去りて何(いず)くに之(ゆ)かんと欲す
南山に旧宅あり
473ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/01/20(日) 06:58:17.10 ID:p3zIvHlF
こんなものでしょうか


月日は 敢えて流れを緩めたりしない
四季は互いに連れ立ち 急ぎ足でやって来る
冷たい風に 枯れ枝が揺すられ
積もる落ち葉に 延々続く道もすっかり埋もれる 
強くもない身体は 時のままに衰え
黒かった髪も もう既に真っ白だ
白い標(しるし)が 人の頭に現れるのは
そろそろ人生の終着駅が近いということ 
この身の置き所は仮の宿り
そして 私は出立間近な客である
ここを去り 去って何処へ行こう
南山の古い家 先祖が眠るそこへ行こう
474ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/01/27(日) 07:29:36.91 ID:9OfpJ/CC
おはようございますよ
寒さ厳しい折柄、皆様如何お過ごしですかよ
私め、先週、京の冬の旅なんぞに行って参りましたよ
その中に某寺の本堂の地下を巡り、御本尊の真下にある錠を掴んで結縁させて頂くという
御戒壇巡りにトライしたのですが、日常体験出来無い「真の暗闇」が体験出来、とても良かったですよ
でも、係の方のお話によれば、最近、懐中電灯や携帯の明りを使う中高年の方々がいらっしゃるそうで、
マジびっくりーですよ

今日の詩はそんなことには全然関係ねーですよ
ではどうぞ
475ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/01/27(日) 07:30:11.62 ID:9OfpJ/CC
  『度桑乾』  by賈島

并州(へいしゅう)に客舎(かくしゃ)して 已に十霜
帰心 日夜 咸陽(かんよう)を憶(おも)う
端無(はしな)くも更に渡る 桑乾の水
却(かえ)って并州を望めば 是れ故郷
476ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/01/27(日) 07:30:52.50 ID:9OfpJ/CC
かなり手抜きですよw


旅の宿だと思っていた并州での暮らしは いつの間にか10年を数えていた
その間 毎日 早く咸陽へ帰りたいものだと思っていたのに
思いがけなく 更に桑乾河を渡り 遠くへ行かねばならなくなると
并州で過ごした日々が胸に迫り まるで故郷だったかのように思えてくる
477ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/02/11(月) 15:09:36.84 ID:46MFlWSk
こんにちはですよ
やっと手が使えるようになってやれやれですよ
本当にねー、この世に当たり前というものはないのだと思い知りましたよ
また、不幸というのは重なるもので、パソコンのHDDがいきなりあぼーんされまして……
リカバリーが出来ず、データだけなんとか救済して頂きましたが、もうマジで大変でしたよ
パソコンなんぞ余程のことがない限り壊れないものだと信じていましたが、全然違うのですよ
精神的にも金銭的にもすんげーショック!!!でしたよ
しかし、なってしまったことはどう思ったところでしょーがねーので、取り敢えず出来るところから
手を付けようと思いますよ

さて、それでは今日の詩へ行きますよ
478ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/02/11(月) 15:10:53.59 ID:46MFlWSk
  『独居有懐』  by李商隠

麝(じゃ)は重くして 風の逼(せま)るを愁い
羅(ら)は踈(そ)にして 月の侵すを畏る
怨魂 迷いて断たれんかと恐れ
嬌喘(きょうぜん) 細くして沈まんかと疑う
数(しばしば)急(きつ)うす 芙蓉の帯
頻りに抽(ひ)く 翡翠の簪
柔情(じゅうじょう) 終(つい)に遠からず
遥妬(ようと) 已(すで)に先んじて深し
浦は冷やかにして 鴛鴦去り
園は空しくして 蛺蝶(きょうちょう)尋ぬ
蠟花(ろうか) 長(とこし)えに涙を逓(てい)し
筝柱(そうちゅう) 鎮(つね)に心を移す
使いを覓(もと)むるも 嵩雲(すううん)暮れ
頭を廻らすも *覇岸(はがん)陰(くも)る
只だ聞く 涼葉(りょうよう)の院
露井(ろせい) 寒砧(かんちん)近きを


*覇岸:正しくはさんずい+覇です
479ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/02/11(月) 15:12:26.68 ID:46MFlWSk
こんな感じでしょうか


せっかく焚き染めた麝香の香りが 風に流れて行きはしまいか
薄いレースのカーテンだから 月明かりが入り過ぎはしまいか
忍ぶ心はいつもさ迷い 終わりを恐れ
密やかな溜息さえ そのまま消え入りそうだ
すっかり窶れ 緩くなった芙蓉の帯を何度も締め直し
乱れ髪から落ちそうなヒスイの簪を幾度となく挿し直す
どれほど離れようと 愛する心に変わりはないが
それよりも あの人の側の誰かがとても妬ましい
寒々とした水辺から オシドリの番は姿を消し
ひっそりした庭に 孤独な蝶が舞い込んだ
灯るロウソクから垂れる雫のように 涙は止めどなく流れ
琴柱を動かすように 心はいつも惑いに惑う
誰か 便りを届けてくれる人を探しても ここ嵩山は雲に覆われ 既に日暮れ
あの人の姿が見えはしないかと振り返っても 覇陵の岸辺も雲の中
枯葉舞い散る庭 砧の音が寂しく井戸辺に響くばかり
480ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/02/17(日) 15:11:14.99 ID:55JGFA82
こんにちはですよ
今日も冷え冷えですよ
フライパンで焼き芋作りましたが、ウーロン茶にも結構合いますよ
知り合いは、そこにハチミツと黒ゴマかけて“な〜んちゃって大学イモ”にするそうですが、
私は塩と黒ゴマにしますよ
バターしょうゆという人もいましたよ
まあ、食べ物の味というのは基本的に個人的なものですので、よほど変なものでない限り
何でも有りかと思いますよ
焼き芋が余ったら鍋にも使えるのですよ
冬の夜は基本的に“明るい鍋生活”ですよ
そして、身体が温まったら夜空を見るのも良いですよ
冬は空が澄んでますから、月や星がきれいに見えますよ

では、今日の詩ですよ
481ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/02/17(日) 15:15:22.68 ID:55JGFA82
  『二月十一日崇國寺踏月』  袁宏道

寒色 精藍(せいらん)を浸し
光明 題額を見(あら)わす
月を踏んで九衢(きゅうく)に遍(あまね)きも
此の一方の白きは無し
山僧 尽(ことごと)く扉を掩(おお)い
月を避くること 客(かく)を避くるが如し
空階(くうかい)に*きゅう枝(し)を写し
格 老いて健なること 石の如し


*きゅう枝:きゅうは虫偏+“し”によく似た乙繞で、みずちを表す字です。
482ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/02/17(日) 15:16:10.38 ID:55JGFA82
霜吹いて 体に透って寒く
酒は胸膈(きょうかく)を暖めず
一身 数氈(すうせん)を加(くわ)う
天街(てんがい) 行跡(こうせき)を断ち
伝柝(でんたく)の人有りと雖(いえど)も
見慣れて 憐惜(れんせき)すること少なし
惜しい哉(かな) 清冷の光
長夜 沙磧(させき)を照らす
483ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/02/17(日) 15:18:08.36 ID:55JGFA82
まあ、この辺で


伽藍の上には 寒夜の月
冴え冴えとした光に 額の題字がくっきり浮かぶ
月影を踏み 方々の町の中 余す所なく歩いてみたが
この寺程 月明かりが映える所はない
それだのに 山の僧侶たちは扉を全部閉ざし
まるで 俗客を避けるように 月を避けている
誰もいない石段に みずちのように曲がりくねった枝が
歳月を経てなお確かに在る石のように 黒々した影を落としている
484ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/02/17(日) 15:18:55.92 ID:55JGFA82
外は霜 その厳しい寒さが身に染みる
酒を飲んでも 腹の中さえ暖まらない
仕方ないから たくさんの毛布に包(くる)まった
大通りはもう人っ子一人居やしない
拍子木を持った夜回りはいるけれど
夜空なんて見慣れているから 別に感動することもない
ああ もったいない
こんなに美しい月の光が
一晩中 ただ砂漠を照らしているだけなんて
485ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/02/24(日) 11:22:23.30 ID:wa5ydD8d
こんにちはですよ
サルダンゴがちょっと羨ましいくらい、今日もよく冷えてますよ
こんな日は飲茶の時にも鍋が良いですよ
ここんとこやたら鍋付いてますが、何故か飽きねーですよ
期限が迫って値引きになってた、あのカニカマを白ネギと一緒に鶏ガラスープで炊くと案外うめーのですよ
カマボコ・チクワ・サツマアゲ系は温めるのも乙なものですよ
おかずにもお茶にもお酒にも合うので、ちょっとあれば便利ですよ
ちょっとといえば業務用スーパー、これは食品を大量に売ってるだけじゃなく、業務用なのでいろんな種類の
調味料もおいてるので、料理の目先を変えたい時に行ってみるとおもしれーですよ
食生活は貧しくても、心の持ちようで少しは変わりますよ


さあ、今日の詩はこんなのを選んでみましたよ
486ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/02/24(日) 11:23:10.25 ID:wa5ydD8d
  『謫居三適三首のうち 夜臥濯足』  by蘇東坡

長安 大雪の年
束薪(そくしん) *衾?(きんちゅう)を抱く
雲安(うんあん) 市に井(せい)無く
斗水 百憂をェ(ゆる)うす
今 我 空谷(くうこく)に逃れ
孤城 *休留(きゅうりゅう)嘯(うそぶ)く
米を得るは 珠を得るが如く
菜を食(くら)いて 敢えて留めず
況(いわん)や 松風の声有り
釜鬲(ふれき) 鳴って*しゅうしゅうたるをや
*瓦央(がおう) 深くして 膝に及び
時に復(ま)た 冷暖 投(い)る
明燈 一たび爪を剪(き)れば
快なること 鷹の*弓籠手(ゆごて)を辞するが若(ごと)し
天は低く 瘴雲(しょううん)重く
地は薄(せま)り 海気 浮かぶ
土(ど)に*重追(じゅうつい)の薬無く
独り薪水(しんすい)を以って*癒(いや)す
誰か能(よ)く更に包裹(ほうか)せん
冠履(かんり) 沐猴(もくこう)を装う
487ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/02/24(日) 11:23:52.85 ID:wa5ydD8d
今回は当て字・適当な文字が多いですよw

*衾?:ちゅうは衣偏+周です
*休留:どちらも右側に鳥が付きます
*しゅうしゅう:風+叟を連ねます
*瓦央:央の下に皿が入ります
*弓籠手:当て字です、正しくは韋+冓と書きます
*重追:ついは月+追です
*癒:正しくは病垂れ+膠-月です
488ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/02/24(日) 11:24:34.98 ID:wa5ydD8d
やくしませう♪


昔 長安が大雪に見舞われた時は
人々は薪を掴み 夜着の上から布団を着込んで寒さを凌いだと言う
雲安の街中には井戸が無く
僅か一斗の水でさえ たくさんの憂いを晴らすことが出来たと聞く
今 私は 世間から離れた谷で暮らしている
人気の無い砦で 夜 ミミズクが鳴くような
こんな所で米を得るのは 宝玉を得るのと同じほど大変で
普段の食べ物は菜っ葉 それさえ残すなんて贅沢は出来ない
そんな生活だから 松風の音を立て
釜に湯が沸き しゅんしゅんいうのがどれだけ嬉しいことか
焼き物の鉢は深く 膝まで浸けられるから
湯や水を足して いい湯加減にする
そして 明かりを灯し パチンと爪を切れば
もう 弓籠手から鷹がひゅっと飛び立つような爽快さ
空には 毒気を含んだ雲が低く垂れ込め
最果ての地だから 海の湿り気がとても近い
ここら辺じゃ 腫れた足を治す薬は無い
せいぜい 自分で湯を沸かし 温めて癒すぐらいのもの
包み込むように世話してくれる者など もちろん有りはしない
自分で身形を整え 水浴びをするサル程度には見えるようにしておこう
489ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/03/03(日) 13:01:59.82 ID:QRO4y7Bz
こんにちはですよ
いよいよ3月に入りましたよ
しかも今日は桃の節句ですよ
朝から雛人形出してたら、思いの外時間がかかってしまいましたよ
年に1度のことなので飾り方をすっかり忘れて、ネットで確認しながらやりましたよ
でも、こういうものは地方によって多少やり方が違うので、いくつかのサイトで確かめる方が良いようですよ
そうしてたら、朝、飲茶の時間どころか朝ご飯も当たってねーですよ
あー、腹減りましたですよ
朝兼昼でご飯にしますよ
今日もまためっきり冷えてるので餡かけチャーハンにしますよ(AA略

その前に今日の詩を投下して行きますよ
さあどうぞ
490ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/03/03(日) 13:03:10.14 ID:QRO4y7Bz
  『賦得古原草送別』  by白居易

離々(りり)たる原上(げんじょう)の草
一歳(いっさい)に一たび枯栄(こえい)す
野火(やか) 焼けども尽きず
春風吹いて 又生ず
遠芳(えんぽう) 古道を侵し
晴翠(せいすい) 荒城に接す
又 王孫(おうそん)の去るを送る
萋々(せいせい)として別情(べつじょう)満つ
491ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/03/03(日) 13:04:27.34 ID:QRO4y7Bz
いつも通りいい加減ですよw


広い原っぱいっぱいの青々とした草は
年に一度すっかり枯れるけれど 再び葉を茂らせる
たとえ野火で焼かれようと 絶えることはない
暖かな春風が吹けば また新たに萌え出ずる
芳しい草は 遠く続く古道をも埋め
鮮やかな緑が 荒れ果てた城壁にも芽吹いている
ここに 旅立つ人を見送りに来た
風に揺れる草原に 別れの悲しみが広がる
492ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/03/10(日) 07:13:56.46 ID:wTbP+yIE
おはようございますよ
今日は昨日の暑さから一転して寒い日になりそうですよ
風がぴゅーぴゅー言ってますよ
三寒四温といいますが、これはちょっと極端ですよ
生姜をたっぷり利かせたタンメンを作りますよ
今日はお出かけなのでのんびりしてられねーのですよ
と言いながら、しっかりカキコしている訳ですよw


で、今日の詩はこんなのを選んでみましたよ
493ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/03/10(日) 07:14:28.97 ID:wTbP+yIE
  『堤上行』  by劉禹錫

酒旗 相望む 大堤の頭(ほとり)
堤下には檣(ほばしら)を連ね 堤上には楼
日暮れて 行人(こうじん) 渡るを争うこと急なり
*將声(しょうせい) 幽(かす)かに軋って中流に満つ


*將声:正しくは將の下に木が付きます
494ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/03/10(日) 07:15:48.37 ID:wTbP+yIE
こんな感じですかよ


大きな土手の辺には 飲み処の旗 旗 旗
土手の下にはずらりと帆柱 
土手の上にはひしめく店
日暮れになれば 道行く人は船に乗ろうと先を急ぎ
微かな櫂の軋りが 水面の上を忙しく行き交う
495裁判負一声会さくら接骨院親分歌代英二:2013/03/14(木) 19:01:24.50 ID:mIesKrUd
bgr
496名無氏物語:2013/03/15(金) 14:22:26.62 ID:TNg9qn2R
お知らせ

市原警察署の生活安全課の帰化人創価警官の指導の元、
入学式から2週間ほど、在日の創価学会員を主体とした自称防犯パトロールが、
2週間ほど行われることになりました

生活安全課の指導であることと、パトロールであることは、
絶対に公言してはいけないとの指導も、帰化人創価警官より出ています

期間中は2人組の在日の創価学会員が、頻繁に創価批判者の自宅周辺を、
うろつき回ると思われます
日本人の方は、充分に注意してください
497ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/03/17(日) 22:07:06.46 ID:DXxztR+K
こんばんはですよ
今日からお彼岸の入りですよ
本当は牡丹餅をお供えするのでしょうけれど、糯米も餡もなかったので、紫蘇ふりかけのおにぎりと
鮭ふりかけのおにぎりを作ってあげましたよ
実は私のおにぎりの方が大きくて、若布のふりかけおにぎりもあったことはシッカリ内緒ですよ
お寺のお詣りは後の千軒覘きがとても楽しいのですよ
思いがけない所に思いがけないものがモノ凄い値段で出ていますよ
今日一番びっくりしたのは、クラッシックギター800円とビスクドール1000円ですよ
ありえねーと思いましたが、こういう出店は訳のわからないカオ〜ス!なところが良いのですよ
私は縁日大好きですよ

さて、今日の詩行ってみますよ
498ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/03/17(日) 22:07:40.60 ID:DXxztR+K
  『寄黄幾復』  by黄庭堅

我れは北海に居(お)り 君は南海
雁に寄せて書を伝えんとするに 「能(あた)わず」と謝す
桃李の春風 一杯の酒
江湖(こうこ)の夜雨 十年の燈(ともしび)
家を持(じ)して 但(た)だ四立(しりつ)の壁有るのみ
病を治(じ)するに *求めず 三たび肱(ひじ)を折れるを
想い得たり 書を読んで 頭 已(すで)に白く
渓(たに)を隔て 猿は哭(こく)せん 瘴渓(しょうけい)の藤に


*求め:正しくは草冠+單+斤です
499ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/03/17(日) 22:08:59.04 ID:DXxztR+K
や〜くですよw

私は北海に居て あなたは南海に居る
帰る雁に言伝を頼んだら 「ごめんなさい」と言われた
花咲く春 風に吹かれ 杯を交わした
あれから十年
今では江湖を隔て 互いに独り 夜雨を聴く身
我が家は 家とは名ばかり ただ四方に壁があるだけのもの
けれど 上手くやる術(すべ)を身に付けて出世するつもりはない
思うのだ
読書に励むあなたの髪も きっと白くなっているのだろうと
谷の向こうで 猿が悲しげに泣き叫んでいる
瘴気渦巻く谷の中 ゆらゆら揺れる葛(かずら)の上で
500ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/03/24(日) 10:45:53.13 ID:s/eeAGMe
おはようございますよ
せっかく咲いた山桜が春の嵐に叩かれて散ってしまいましたが、よくしたもので、普通の桜がそろそろ咲き始めましたよ
小さなウグイス餅さながらのメジロどもが花の蜜を吸っているのを見ると、本当に春が来たんだなと思いますよ
我々の暦では3月の24日ですが、旧暦で行けば今日はまだ2月の13日なのですよ
だから、漢詩で2月頃に花や柳や春のことを詠んだものがあるのは当然なのだなと、改めて実感致しましたよ

ところで今、京都で“ちゃーひー”なる日本茶とコーヒーをブレンドした飲み物が流行っているそうですよ
香港の“半分半分(ハーフ&ハーフ)”は、コーヒーと紅茶を別々に作っておいて飲む時に合わせるという代物ですが、
“ちゃーひー”は茶葉とコーヒー豆が同じティーパックの中に入っていて、抽出時間が短いとお茶に近く、逆に長いと
コーヒーに近いそうですよ
だから、どんなものなのかちょこっと飲んでみてーと思いながら、今日は龍井茶と紅茶をブレンドしてみましたよ
……飲めねーことはねーですが、別々の方が旨ーと思いましたよ


それでは今日も一つ行ってみますよ
501ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/03/24(日) 10:47:05.48 ID:s/eeAGMe
  『夢江南』  by温庭?

千萬の恨み
恨みの極まれるは天涯に在り
山月は知らず 心裏の事
水風に空しく落つ 眼前の花
碧雲 揺曳(ようえい)して斜めなり

梳洗(そせん)罷(おわ)り
独り江楼に倚(よ)りて望む
過ぎ尽くす千帆 皆 是れならず
斜暉(しゃき)は脈々として 水 悠々
腸断す 白蘋(はくひん)の洲(うきす)
502ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/03/24(日) 10:50:37.48 ID:s/eeAGMe
あらら、作者の名前で躓いてますよ
申し訳ねーですよ
?の部分は竹冠に均と書きますよ
503ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/03/24(日) 10:51:52.79 ID:s/eeAGMe
仕切り直して焼く行ってみますよ


願いは限りなく
とりわけ強く請い願う
逢いたい
遥か遠くのあの人に
この世の誰も知らないだろう
今にも胸が張り裂けそうな私の心を
川風に吹かれ 花は 空しく水面に舞い散る
そして 穏やかに青空を横切る 白い雲


髪も服も化粧も みんな綺麗にして
ただ独り
ベランダから川を眺める
船はたくさん行き交うけれど 
あの人の姿は何処にもない
傾く夕陽が光の腕を差し伸べる
水は素知らぬ顔で流れるだけ
通り過ぎる 一群れの白い花咲く浮草が 
とても哀しい
504ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/03/31(日) 12:01:51.38 ID:PybV9aa3
こんにちはですよ
今日で3月が終わりますよ
来年まで会えないのはちょっと寂しいですが、仕方ねーですよ
どの日だって来年までまた会えねーのですよ
でも、去るものがあれば来るものもあるのですよ
さっき、近所の方から模様の書いた茹で玉子を貰いましたよ
よくよく考えたら、今日はイースターなのですよ
神仏混合信仰者の私ですが、クリスマスやハロウィンにケーキを食べることはあっても、
イースターに茹で玉子食べたことはねーですよ
そうそう、昔タイを旅行した時、あちらでは炭火で丸ごと卵を焼いていましたよ
出来上りに醤油をかけて食べるのですが、結構旨かったですよ
台湾のお茶玉子ともまた違っていいお味でしたよ


さあ、それではお昼ご飯の前にひとつおいて行きましょう
505ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/03/31(日) 12:04:31.55 ID:PybV9aa3
  『減字木蘭花』  by李清照

担上の売花 
買い得し一枝より 春 放たれんと欲す
涙の染めて軽く*均(あまね)し
猶(な)お*丹(あか)き霞を帯びる 暁露(ぎょうろ)の痕(あと)

郎が猜(うたが)い 道(い)うを怕(おそ)る
奴の面(おもて)は 花の面の好(よ)きに如(しか)ずと
雲鬢(うんびん)に斜めに簪(かんざ)し
徒(いたず)らに 郎をして比べ並らび看せしむを要しむる

*均う:本当は土偏が要りません
*丹き:正しくは丹+さんづくりです
506ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/03/31(日) 12:05:32.06 ID:PybV9aa3
ヤックー!


物売りが 花の小枝を担いで売り歩く
一枝買い上げてみると そこから春が広がるよう
一輪一輪を 涙のようにそっと包むのは
まだほんのりと赤みを残している 優しい朝露の跡

あの人に言われたらどうしよう
“君より花の方が美しいね”
でも聞いてみよう
結い上げた髪に 花を斜めにかざしてみて
ねえ 花と私とどっちが綺麗? 答えて
507ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/04/07(日) 08:56:22.39 ID:hxx7Yq5o
おはようございますよ
昨日からひでー雨風ですよ
こちら大阪は、今は雨はどうってことねーですが、風がまだ強ーですよ
皆さんのところは大丈夫ですかよ
大丈夫なところの人もご用心ですよ
やべー状況の人は大事を取った方がいいですよ
よくねーことは針小棒大に考えて、後で笑い飛ばせばいいだけですから
花は散ってもまた咲きますよ
でも、幹が折れたら葉も花も実も無くなるのですよ
賢く嵐をやり過ごしましょうよ

こんな日には綺麗な詩がいいですよ
それでこれを選びましたよ
楽しんで頂けたら嬉しーですよ
508ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/04/07(日) 08:57:25.96 ID:hxx7Yq5o
  海棠渓  by薛濤

春は風景を教(し)て 仙霞を駐(とど)めしめ
水面の魚身 総て花を帯ぶ
人世(じんせい)思わず 霊卉(れいき)の異(い)を
競って紅纈(こうけつ)を将(も)って 軽沙を染む
509ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/04/07(日) 08:59:42.23 ID:wVAlgRkp
適当ですよw


春は その風と光の中に 仙界の霞を漂わせ
水中に遊ぶ魚はどれも 水面に映る花影を纏う
誰も知らない この不思議を
競うように 河原の白砂を紅絞りで染めようとする
神聖な海棠の花の心を
510ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/04/14(日) 07:15:33.17 ID:gwp9+QaN
おはようございますよ
昨日は結構揺れましたよ
皆様は大丈夫でしたかよ?
揺れが収まってから急いでパンツ穿いて、服着て、ご飯食べたと電話で友達に話しましたら、
おバカ!と叱られましたよ
「ご飯食べるより先に化粧でしょ、他所へ避難しなきゃいけないかもしれないのに、あんた
 スッピンで行く気?みっともない」
そう言われましたが、私はやっぱりご飯の方が大切ですよ
避難先で化粧を落とす余分な水なんぞ無い、むしろそんな余分があるなら飲み水に回した
方がいいと思うのですよ
あれから何度も余震がありましたが、どうか大事にならず鎮まってほしいですよ


では、今日の詩行ってみますよ
511ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/04/14(日) 07:16:21.41 ID:gwp9+QaN
  『奉和聖製立春日侍宴内殿出翦綵花応制』   上官婉児

密葉(みつよう) 裁(た)つに因(よ)って 吐(ひら)き
新花 翦(き)るに逐(お)いて舒(の)ぶ
條(えだ)に攀(よ)づるは 謬(あやま)たずと雖(いえど)も
蕊(ずい)を摘むは なんぞ虚なるを知らん
春 至れば 由来 発し
秋 還(かえ)れど 未だ肯(あえ)て疏(そ)ならず
借問(しゃもん)す 桃は李を將(たす)くるも
相乱るるは 何如にかせんと欲(ほ)っす
512ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/04/14(日) 07:17:33.90 ID:gwp9+QaN
いい加減ですよw


茂り過ぎた葉を切り落とし 光と風の通り道を開いてやれば
ほら そのお蔭で新しい花がどんどん育って行く
枝によじ登るのは まあ いいけれど
いくら摘んだところで 花は尽きたりしない
春が来れば また新しい芽が出て花が咲き
秋になったからといって 枝はそうそう減るものじゃなし
ところで ちょっとお尋ねする
モモはスモモを助け その樹下に人が争って押し寄せ 小道が出来るものだが
肝心のモモとスモモが花を競っているのは いったいどうした事だろう
513ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/04/21(日) 14:30:58.43 ID:7P3ykPRC
こんにちはですよ
雨は上がりましたが、風が結構冷てーですよ
今日は揚げ焼売にタコ焼きで、遅い目の飲茶してますよ
どっちもお醤油を垂らすと、これまた妙にアジアンテイストが深まるのですよ
どうしてこうなったのかはよくわかりませんよ
本当は肉団子と春雨のスープも付けようと思っていましたが、お腹が空いたのでそれは晩に回しましたよ
で、メインディッシュを八宝菜にすれば野菜不足をばっちり補えますよ
うんうん
人間、身体が資本ですよ
ああ、そうそう
そろそろ“こと座流星群”が見頃ですよ
ピークは22日の夜9時頃だそうですから、その時分に東の空を見てるといいですよ
星風吹という訳にはいかねーですが、通り過ぎるまでに「流れ星」を3回言えるかどうかチャレンジですよ


さてさて、今日の詩行ってみますかよ
514ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/04/21(日) 14:31:55.25 ID:7P3ykPRC
  『聞歌』  by李商隠

笑みを斂(おさ)め 眸(ひとみ)を凝(こ)らして 意 歌わんと欲す
高雲 動かず 碧 嵯峨(さが)たり
銅臺 望むを罷(や)めて 何処にか帰り
玉輦(ぎょくれん) 還(かえ)るを忘るる事 幾多(いくばく)ぞ
冢(せいちょう)の路辺 南雁 尽き
細腰宮裏 北人 過(よぎ)る
此の声の 腸(はらわた)断つは 今日のみに非ず
香 *消え 燈 光り 爾(なんじ)を奈何(いかん)せん


*消え:本当は火+也です
515ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/04/21(日) 14:33:29.73 ID:7P3ykPRC
気合いを入れて誤訳しますよw


歌姫は真顔になり 天を見詰めると 心を込めて歌い始めた
その声に 空高く行く雲も留まり 険しく聳ゆる緑深き山々さえ耳を傾ける
銅雀臺で今は亡き帝を祭れと言われた宮女達は いったい何処へ行ったのだろう
朝廷を捨て 都を離れた帝が遊び呆けた日々は いったいどれほど長かったことだろう
帝の為に蛮族へ嫁がされ 一生を終えた人の塚の傍には もう南へ帰る雁の姿はない
帝の為に細腰を望み 死者まで出した女人達の居た宮跡は 今は時折北の他所者が通るばかり
彼女の声がこんなにも胸を締め付けるのは それが過去の悲しい出来事だからではない
香が燃え尽きようとし 灯が最後の輝きを放とうとしている今 
歌姫の運命の前に無力な自分が悲しい
516ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/04/29(月) 23:20:39.95 ID:SFACMmbB
今晩はですよ
今夜で前半の連休はお終いですよ
でも、G.Wは日本人には関係あるけど、外人には関係ないのに、旅行の宿泊費などが高くなるのが
とても不思議ですよ
遊びに出る人も多いでしょうが、案外、故郷の様子を見に……というのもありそうですよ
でも、盆や正月と違って、順番に休んで良さそうなものが、どうして全国同じ日なのでしょうか?
これも不思議ですよ
まあ、休める人も休めない人も、みんなご安全にあってほしいと思いますよ


そんなこととは全然無関係な今日の詩、行ってみましょうか
517ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/04/29(月) 23:21:17.19 ID:SFACMmbB
  『慈烏夜啼』  by白居易

慈烏(じう) 其の母を失い
唖々 哀音(あいいん)を吐く
昼夜 飛び去らず
経年 故林(こりん)を守る
夜々(やや) 夜半に啼き
聞く者 為に襟を*濡(うるお)す
声中 告訴するが如し
未だ反哺(はんぽ)の心を尽さずと
百鳥 豈(あ)に母無からんや
爾(なんじ)独り 哀怨(あいえん)深し
応(まさ)に是れ 母の慈しみ重くして
爾をして悲しみ任(た)えざら使(し)むべし
昔 呉起なる者有り
母没すれども 喪に臨まず
嗟哉(ああ) 斯(こ)の徒輩(とはい)
其の心 禽(きん)に如かず
慈烏 復た慈烏
鳥中の曽参(そうしん)たり


*濡(うるお)す:本当は雨冠の下にさんずい+占という字です
518ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/04/29(月) 23:22:18.71 ID:SFACMmbB
こんなものかとw


母を亡くしたカラスが 哀しげに鳴いている
昼が過ぎ 夜になり それでも飛び去ろうとはしない
まるで 母の巣のある林を守るかのように
夜毎 夜中の切ない叫びは聞く者の胸を打ち 誰もが涙せずにはいられない
カラスは訴える
私はまだ母の恩に報いていないのだ 孝養をつくしていないのだ と
どの鳥にも母はいる
だのに どうしてカラスだけがそれほどまでに嘆き悲しむのか
それはきっと 母が子を心から慈しんで育てたから
その思いを受け止めたから カラスは耐え難い悲しみを味わっているのだろう
昔 呉起という武将がいた
彼は母親が亡くなった知らせを受けても 葬儀にさえ出なかった
ああ このような輩 
身は人でも 心は鳥にも及ばない
それに比べ カラスよ 情深き鳥よ
お前は鳥の中の曽参(孝行者)だ
519ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/05/12(日) 14:12:22.92 ID:gRLFPz5b
こんにちはですよ
久々にアク禁なんぞ食らってしまいましたよ
私も一生懸命に遊ぶのは大好きですが、アク禁になるほど熱心には成れねーですよ

ところで、今日は母の日ですよ
でも、うちじゃあ何もしねーですよ
世間様が決めた日に取って付けたようなことをするより、普段からのふれあいの方が大事だと思うのですよ
ちょっとしたことの積み重ねで、家族が穏やかにいられたら、それが何より幸せな気がしますよ
もちろん、人生は波瀾万丈
明日は何が起きるかわかりませんが、本当の意味で人間関係が築けていたら、大事にぶち当たっても
一緒に乗り越えていける
そんな気がしますよ
まあ、それは家族に限ったことじゃねーですが
願わくば、他人様に優しく有りてーし、他人様からも優しくされてーですよ


いろんなことを思いながら、今日の詩はこれですよ
520ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/05/12(日) 14:19:10.43 ID:gRLFPz5b
  『擬古 其八』  by陶淵明

少時 壮にして且つ*励(はげし)く
剣を撫して 独り行遊す
誰か言う 行遊 近しと
張掖より幽州に至る
飢えては 首陽の薇(わらび)を食らい
渇しては 易水の流れに飲む
相知の人を見ず
惟(た)だ 古時の邱(おか)を見る
路辺に両(ふた)つの高墳あり
伯牙と荘周と
此の士 再び得難(えがた)し
吾 行きて 何をか求めんと欲す


*励く:本当は雁垂れ+萬が正しいです
521ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/05/12(日) 14:20:58.21 ID:gRLFPz5b
適当ですよw


若い頃は そりゃあ威勢が良くて 気を吐いて
この尚武の志を以って身を立てようと 当てのない独り旅に出たんだ
え? せいぜい近場だろうって? とんでもない
この国の果て 張掖から幽州に至るまで ずーっとだよ
腹が減ったら 義士のように首陽のワラビを食い
喉が乾いたら 壮士のように易水の水を飲んだ
でも 心から理解し合える友に出会うことが出来なくてさ
ただね 大昔の墓なら見たよ
道端に二つ 大きな墓だった
それは 真の知己を持った 伯牙と荘周の墓だったよ
互いが互いを支え合う こんな立派な人々は今じゃ何処にもいないだろう
そう思いながらジタバタしている自分は いったい何がしたいんだろうな
522ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/05/19(日) 09:50:19.25 ID:vcnrXGWm
こんにちはですよ
ようやくちょこっと初夏らしい気温になってきましたよ
今年は全てに遅れている、そんな感がありますよ
抹茶と言っても私にはお濃茶はムリですから、お薄を点てますよ
もちろん、作法も何も知りませんから適当にやってますよ
注意はたった2つ、自分が飲んでうめー!と思える濃さと量であること、もうひとつはガチャガチャしく
作らねーことですよ
他の料理でもそうですが、手早くやることと荒っぽく雑にすることは違うことなのですよ
例えば、合わせ酢を熱々ご飯にかけ回した後、さっさと切り混ぜるのと、ぐちゃぐちゃに混ぜ合わすのでは、
出来上りの酢飯の味が全然別物になるのと同じですよ
美味しいものが出来ると嬉しいですよ
それが得意になるともっと嬉しいですよ
料理に限らず、得意なものでいい気分になれたら最高だと思いますよ


そいじゃ今日の詩をひとつ
523ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/05/19(日) 09:51:49.58 ID:vcnrXGWm
  『五日観妓』  by万楚

西施謾(せいしまん)に道(い)う 春紗(しゅんさ)を浣(あら)えりと
碧玉 今時(こんじ) 麗華を闘わす
眉黛(びたい)は奪将(うば)う 萱草(けんそう)の色
紅裙(こうくん)は妬殺(とさつ)す 石榴(せきりゅう)の花
新歌一曲 人をして艶(うらや)ましめ
酔舞 双眸 鬢(びん)の斜めなるを歛(おさ)む
誰か道(い)う 五糸 能(よ)く命を続(つ)ぐと
卻(かえ)って 今日 君が家に死せむ
524ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/05/19(日) 09:53:45.68 ID:vcnrXGWm
こんなところでしょうか


あの西施は 紗を晒す田舎娘であった頃から美しかったというけれど
とりどりの碧玉が艶やかさを競う今なら 果たしてどうであったのか
くっきり引かれた眉墨は 憂いを無くすと言われる萱草を追いやり 
優雅な裳裾の紅は 晴れやかな石榴を嫉妬させるほど鮮やかだ
新しく歌いだす曲は 誰もを魅了して止まず
酔うてしなやかに舞う そのふたつの瞳
髪の乱れを抑える その手の優しさに心が乱れる
誰が言ったのだろう 五色の糸に命をつなぐ力があるなどと
それどころか 私は今日 君の家で恋死にしそうになってしまった


*5月5日に5色の糸を肘に括り付けると疫病が避けられる、という言い伝えがあり、
 これを「続命縷(ぞくめいる)」と呼んだそうです。
525ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/05/25(土) 06:17:04.74 ID:coKgsEdH
おはようございますよ
今日は5月最後の土曜日ですよ
橘の花の香りがどことなく漂って来ていい感じですよ
せっかくのこんな日にお出かけしない手はありませんので、今日は飲茶を早い目に切り上げて、
ひとつ電車に乗ってみますよ
山も良さげですが、人のまだ少ない海も良さげですよ
そんなところで頂くお食事もいいですよ
日常から少し離れるだけで、気分はとても変わりますよ
それで何か殻が破れて、いい方法が見つかったりして、気持ちが楽になることも有りますよ
という訳で、ちょっくらお出掛けしてきますよ
もちろんお財布と相談しつつ、ですよ


その前に詩をおいて行きますよ
526ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/05/25(土) 06:17:56.23 ID:coKgsEdH
  『与史郎中欽聴黄鶴楼上吹笛』  by李白

一たび遷客(せんかく)と為りて 長沙に去る
西のかた 長安を望めども家を見ず
黄鶴楼中 玉笛を吹けば
江城 五月 梅花落つ
527ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/05/25(土) 06:20:32.85 ID:coKgsEdH
訳は要らねーでしょうが、お約束なので


今は配流の身となり 長沙へ送られてしまった
西の方 長安の方へ目を凝らしても 我が家は見えない
黄鶴楼の中で 誰かが笛を吹いている
五月たけなわの川辺の町に 落梅花の調べが静かに降っている
528ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/02(日) 16:23:29.39 ID:VFXILSDq
こんにちはですよ
あっちこっち梅雨入りですよ
小さい子供が嬉しそうに傘を持って歩いてるのを見ると、本当に微笑ましく思いますよ
こんな季節に家のオカメインコが卵を産み始めましたよ
中々産まないので、もしかしたらこの子はオスだったのかしらん?と思い始めていたのですが、
まあ、性別がわかって良かったですよ
でも、一昨日の夕方、いきなり掌の中で産卵されたのにはびっくりですよΣ(・ω・ノ)ノ!
小学生の頃からずっと小鳥を飼い続けてますが、こんなことは初めてですよ
次もやられたらどうしようとドキドキしてますよ


気を落ち着けて、今日の詩行きますよ
おかしかったらごめんなさいですよ
529ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/02(日) 16:24:10.66 ID:VFXILSDq
  『細雨』  by李商隠

瀟洒(しょうしゃ)として 廻汀(かいてい)に傍(そ)い
依微(いび)として 短亭(たんてい)を過ぐ
気 涼しくして 先に竹を動かし
点 細くして 未だ萍(うきくさ)を開かず
稍(や)や促す 高々たる燕
微かに疎(まば)らにす  的々たる蛍
故園 煙草(えんそう)の色
仍(な)お近し 五門の青
530ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/02(日) 16:25:04.56 ID:VFXILSDq
あ、おかしいのはいつものことでしたよ
申し訳ねーですよ


軽やかに雨が降る ゆったり曲がる川の流れに沿うように
しとしと しとしと 細かな雨は小さな駅舎を通り過ぎる
先触れの涼しい風が 竹の葉をさやさや鳴らせば
浮き草さえ散らさぬ程の 小さな小さな滴が落ちて来る
空の高みを行くツバメは 少し急いで巣へ戻り
ホタルも葉陰に隠れたのか いつもより輝きが少ない
故郷の 雨に濡れた草の色も 
この都で雨に濡れている草と同じように きっと美しいことだろう
531名無氏物語:2013/06/02(日) 23:59:09.85 ID:PFd7bWaY
オカメさんが増えそうで、楽しみですねー

詩にもあるつばめ、今年も東京に来ました
ただ、巣が見当たらないんですよね
今のこの国が果たして、つばめたちの故郷に成りえているのか心配です
532ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/09(日) 15:02:32.08 ID:9Lj1I+BH
こんにちはですよ

>>531
>オカメさんが増えそうで、楽しみですねー
ありがとうございますよ
でも、残念ながら孵らない卵なので、すぐに取り上げてしまったのですよ

>>ただ、巣が見当たらないんですよね
>>今のこの国が果たして、つばめたちの故郷に成りえているのか心配です
街中ではツバメたちの巣が掛けられる場所が減っているのと、餌になる虫などが減っているので、
だんだん見かけ難くなっているようですよ
ただ、ツバメたちも知恵を絞っていろんな所に新しい住まいをみつけてはいるようなので、そちらで
増えればいいなあと思いますよ
野生の生き物には、人に飼われている動物とはまた別種の愛しさを覚えるのですよ

さてさて、雨の降らない梅雨ですよ
でもじわじわ湿気てますよ
暑いのも苦手ですが、湿度が高いのも苦手ですよ
この季節、食べ物が腐りやすいですが、人の気持ちも腐りやすそうですよ
お互い用心致しませうよ
糸を引きそうな脳味噌にちょっと喝を入れてみてーですよ

では、今日の詩行ってみるですよ
533ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/09(日) 15:03:14.86 ID:9Lj1I+BH
  『袁公濟和劉景文登介亭詩復次韻答之』 by蘇東坡

昏々として酔夢に堕つ
此の六月の溽(じょく)を奈(いかん)せん
君が詩は清風の如く
我が朝睡(ちょうすい)の足れるを吹く
登臨(とうりん)して佳句を得たり
江 白くして 湖の*清きを照らす
手を袖して 独り言わず
黙稿(もくこう) 已(すで)に腹に在り
是の時 風雨過ぎ
靄々(あいあい)として 雲 麓に帰す
疎星(そせい) 微月(びげつ)を帯び
金 火 争いて伏(ふく)せらる
惜しいかな 此の清景(せいけい)
変滅して 逐(お)う可(べ)からず
帰り来たって 君の詩を読めば
耿々(こうこう)として 目に在るが猶(ごと)し


*清:本当はさんずい+(碌-石)です
534ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/09(日) 15:04:28.84 ID:9Lj1I+BH
この詩、結構長ーのでチョビチョビ厄いれますよ



ぼんやりしている
昨夜の酒が残っているのか それとも夢の続きなのかというほどに 
この6月の蒸し暑さ 
いったいどうにかならないものか
寝床でうだうだしているそんな私を目覚めさせてくれるのは
あなたの爽やかな風のような詩
この美しい言葉は 美しい自然さながら
川面は初夏の日差しにキラキラ輝き 湖面は空を映して青く澄む
あなたは手を袖に入れ 何も言わなかったが
腹の中ではすでに詩稿が仕上がっていたのだろう
やがて風雨がおさまり 雲がたなびきながら山の麓に寄せ行けば
少しづつ姿を現し始めた星々に 月が光を分かち与え
輝きを誇る金星と火星も月には及ばず その配下に置かれる
残念なことに この清らかな景色は刻々移り変わり 一時たりとも留まらない
けれども あなたの詩を読めば
そこに居なかった私にさえ その情景が鮮やかに浮かび上がる
535ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/09(日) 15:05:05.08 ID:9Lj1I+BH
却(かえ)って思う 少年の日
声価(せいか) 場屋(じょうおく)に争いき
文は水を翻(くつがえ)すが如くに成り
賦は作(な)す 叉手(さしゅ)の速やかなるを
秋風 鴻雁を起こし
我も亦(ま)た華躅(かちょく)を継げり
那(な)んぞ知らん 君が*曾登(そうとう)として
独り荊山(けいざん)の玉に泣かんとは
相見る 南新の道
青衫(せいさん) 破幅(はふく)を垂る
早く 事の大いに繆(あやま)るを知らば
恨むらくは 十年読まざるを
嫌う莫(な)かれ 馮唐(ふうとう)の老を
終に勝る 賈誼(かぎ)の哭(こく)するに


*曾登:両方とも足偏が要ります
536ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/09(日) 15:05:48.23 ID:9Lj1I+BH
yaku


思い出してみる 若い日のことを
私達は名声と評価を試験場で競い合っていた
文章は 水が流れる如くに出来上がり
賦は 温八吟の如く 手を組むたび速やかに一韻が生まれた
秋風が吹き 雁が空に連なる頃
私もまたあなたに続いて名誉を得た
それが 私の前をずっと歩んでいると思っていたあなたが
まさか 才を生かす場もなく 疲れ苦しんで嘆いていようとは
全く思いもかけないことだった
南新の路上で出会った時 
あなたの制服は擦り切れ ところどころ縁が垂れ下がっていた
もっと早く あなたの実情を知っていたら 何か力になれただろうに
馮唐のように下級官吏のまま老いて行くのだなどと そんな風に嘆かずに
賈誼のように都を遠く追われて慟哭するよりずっとましだから
537ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/09(日) 15:06:21.86 ID:9Lj1I+BH
今年 復(ま)た僚と為り
旧好 重続(ちょうぞく)を許さる
升沈(しょうちん) 何ぞ道(い)うに足らん
等しく是れ蕃と触と
共に湖山の主と為り
出入して *澗谷(かんこく)を窮(きわ)めん
衆 馳するも 君 争わず
人の棄つるは 我が欲する所
何れの時か 神武門(しんぶもん)
相約して 冠服を掛けん
538ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/09(日) 15:07:40.25 ID:9Lj1I+BH
ラストですよ


今年 再び同僚になった
古なじみとして前のように付き合い続けられる
官位の上下なんかどうでもいい
ああ カタツムリの角突き合いと大差なし
そんなことより 湖とその周りの山々の主になって歩き回り
隅々までしっかり知り尽くそうじゃないか
世間が名利を求めて走り回っても あなたはそこに加わることなく
他人が関心を示さぬ所にこそ 私の求める所がある
いつの日か 二人で官を辞し
神武門に制服を掛けて どこかへ隠棲しようじゃないか
539名無氏物語:2013/06/12(水) 15:27:27.18 ID:ksrrrhxn
今年また君と同じ職場
これからも続くむかしの竹馬
官位の上下は気にしない
蝸牛の角のみぎひだり


どうせ散文なら漢詩のエッセンスであるリズムと韻を再現してみたいね
540ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/16(日) 10:41:42.43 ID:6QrB/F6p
こんにちはですよ

>>539
おやおや、ようこそですよ
素敵な言葉をありがとうございますよ
もし、よろしかったら詩も訳も全文どどーん!と投下して下さいですよ
遠慮なんて全然不要ですよ

あ、さてさて
やっとちょびっと雨が降りましたよ
草木がちょびっと息を吹き返したようで、何となく嬉しいですよ
でも贅沢をいうなら、もう何日か降って地面の下に蓄えられるになって欲しいですよ
我々ヒトが使う水も元をただせば天から降る雨で、雨は決して家の外の生き物の為だけではないのですよ
てな訳で、今年も節水・節電ガンバるつもりですよ


で、今日の詩はそんなこととは全然無関係ですよ
541ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/16(日) 10:43:40.07 ID:6QrB/F6p
  『潭州』  by李商隠

潭州(たんしゅう)の官舎 暮楼(ぼろう)空し
今古(きんこ)端無(はしな)く 望中(ぼうちゅう)に入る
湘涙(しょうるい) 浅深(せんしん)として 竹色(ちくしょく)に滋(しげ)く
楚歌 重畳(ちょうじょう)として 蘭叢(らんそう)を怨む
陶公の戦艦 空灘(くうたん)の雨
賈傅(かふ)の承塵(しょうじん) 破廟(はびょう)の風
故園(こえん)を目断(もくだん)するも 人 至らず
松醪(しょうろう)の一酔(いっすい) 誰と同(とも)にせん
542ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/16(日) 10:45:10.33 ID:6QrB/F6p
ややくですよw


夕闇迫る潭州の役所は ひっそり静まり返っている
そこに佇んでいると 昔のこと 今のこと とりとめもなく思いを馳せてしまう
湘江の辺で二人の妃が流した涙は 浅く 深く 竹の肌を斑に染め
楚から追われた屈原の悲しい歌は 繰り返し 繰り返し 蘭の茂みを吹き抜ける
かつて 陶侃の戦艦が勢いよく行き交った瀬に  今はただ空しく雨が降っている
不吉な鳥が天井に集まり 怯えていた賈誼の家は 寂れた廟となり もはや風が通り過ぎるだけ
道の果ての果て 故郷へ一心に目を凝らしても 心待ちにする友の姿はない
この薫り高い松酒を いったい誰と酌み交わせばよいのだろう
543ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/22(土) 18:44:56.95 ID:FVLUNUwd
こんばんはですよ
いつの間にか夏至を迎えてしまいましたよ
こちらでは夏祭りの幟があちらこちらで立ち始めましたよ
来週の日曜は大阪三大祭のひとつ、愛染祭ですよ
張り切ってヨーヨー釣りの特訓ですよ
でも、ヨーヨー釣りの風船は膨らますのが大変なのですよ
かといって、普通の風船じゃダメなので、やっぱり松屋町へ走りますよ
最新のおもちゃは希少ですが、キッチュなおもちゃ、レトロなおもちゃ、お宝おもちゃがいっぱいなのですよ
ついでに、交差点近くの某お寿司屋さんにも寄りますよ
思うだけですんげーシアワセ!な気分になれる、昔ながらの本当に旨いお寿司なのですよ
で、来週はお祭りを楽しんで、お宮の近くのお蕎麦屋さんでめっちゃ旨い蕎麦食べて、感激にひたろうと
今から計画している訳ですよ
ああ、大阪人で良かったですよ♪


で、今日の詩は、そんな私の気持ちとは全然無関係ですよw
544ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/22(土) 18:46:04.87 ID:FVLUNUwd
  『蘇小小墓』  by李賀
                       
幽蘭(ゆうらん)の露
啼(な)ける眼の如し
物の同心を結ぶ無く
煙花は翦(き)るに堪えず
草は茵(しとね)の如く
松は蓋(かさ)の如し
風を裳(しょう)と為(な)し
水を珮(はい)と為す
油壁(ゆうへき)の車
夕べごとに相待つ
冷ややかなる翠(あお)き燭(ともしび)
光彩を労(わずら)わす
西陵の下(もと)
風 雨を吹く
545ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/22(土) 18:47:14.92 ID:FVLUNUwd
どうでしょうねえ


ひっそり咲いた蘭に
まるで涙がこぼれたような 一粒の露
永遠の愛を交わすことなく
愛しい気持ちを絶つこともなかった
いまや 敷物のように 草は足元に広がり
傘のように 松は頭上に広がる
翻る風があなたの衣裳
走る水があなたの帯玉
漆塗りの輿(こし)に乗り
毎夕 恋しい人と待ち合わせたのは 遠い日のこと
冷たく青い鬼火が ふらふら彷徨う
いつか西陵で変わらぬ愛を誓おうとしたものを
無情の風が 二人の涙を吹き散らす
546ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/30(日) 10:05:03.38 ID:n0HjRodE
おはようございましよ
今日は先週お伝えした通り、愛染祭ですよ
朝からテンション高いですよ、ええもう
飲茶に肉餃子(但しニンニク抜き)、から揚げ&チャアハン添えで腹パンパンでございますよw
これで昼食抜きで特訓して、いい具合にお腹が減ったところで出陣できますよ
天気予報では何とか持ちそうなのですが、こいつがクセモノで全然油断できねーのですよ
何故かと申しますと、昔から“愛染パラパラ”という言葉があって、このお祭りの3日間は昼間
どれほど晴れていようと夕刻には雨がパラつくことが多いのですよ
その所為で、本当に相手を思い合っている人々はより幸せに、そうでない人々は縁が切れて
しまうそうですよ
人の心というものは、案外簡単なことで露呈してしまうものなんだなあと思いますよ
さてさて、お腹が減ったので朝ご飯にしましょうよ
白いご飯にトマトの味噌汁、卵焼きにアジの開き、ナメコおろしに豆板醤
こんなもので軽く済ませてしまいますよ

おっと、その前に今日の詩を
547ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/30(日) 10:05:50.79 ID:n0HjRodE
  『漁歌子』  by徐積

水の曲(くま) 山の隈(くま) 四、五の家
夕陽の煙火(えんか) 蘆花(ろか)を隔(へだ)つ
漁唱(ぎょしょう) 歇(や)み
酔眠 斜めなり
綸竿(りんかん) 蓑笠(さりゅう) 是れ生涯
548ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/06/30(日) 10:07:58.72 ID:n0HjRodE
あらら、挨拶がおかしいですよ
申し訳ねーですよ
改めまして、おはようございますよ
訳行きますよ


右に左にうねる川
その上流の山裾に 家がぽつぽつ四つ五つ
夕日の中 アシの穂の向こうにかまどの煙
漁り歌が止むときは
酔いがまわって眠るとき
大事なものは 釣り糸 釣り竿 蓑に笠 
これが暮しの全て
549ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:jQEIJhNk
こんにちはですよ
みなさん、お元気ですかよ
七夕飾りを作っていたら、意外に時間がかかっちまいましたですよ
まあ、作りかけた時に今年初のセミの鳴き声を聞いたもので、帽子かぶって網と虫かご持って
外へ行ってしまった自分が悪いのですがよ
今時の笹は根元に水をやりつつでないと、すぐに葉っぱがチリチリになってしまうのですよ
ほんにやりにくいったらありゃしねーですよ
で、ふと思ったのですが、織姫はそのまんま“織姫”と呼ぶことも多いのですけれど、彦星は
“彦”とは呼ばねーで、星とワンセットで“彦星”と呼ぶことが多いですよ?
元々ただの“彦”ではなく“牽牛”という名前らしいですから、せめて“牛彦”とか呼んであげたら
よかったんじゃねーのではと思うのですよ

今夜は七夕なので、夕飯はおそうめんのお家が多いでしょうよ
うちはソーメンチャンプルーを提案したら家族に却下されたので、ソーメンとゴーヤチャンプルー、
イワシの塩焼きとナスの煮浸しにしましたよ
さて、そろそろお買い物に行きますよ
その前に今日の詩をどうぞ、ですよ
550ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:jQEIJhNk
  『舟中夜起』  by蘇東坡

微風 蕭々(しょうしょう)として菰蒲(こほ)を吹く
門を開いて 雨かと看(み)れば 月 湖に満つ
舟人 水鳥 両(ふた)つながら夢を同じゅうす
大魚 驚竄(けいざん)して 奔狐(ほんこ)の如し
夜 深うして 人と物と相管(あいかん)せず
我独り 形影(けいえい) 相嬉娯(あいきご)す
暗潮 渚(しょ)に生じて 寒蚓(かんいん)弔(とぶら)い
落月 柳に掛って 懸蛛(けんちゅ)を看る
此の生 忽々(こつこつ)たり 憂患の裏(うち)
清境 眼を過ぎて 能(よ)く須臾(しゅゆ)ならんや
鶏鳴き 鐘動いて 百鳥は散じ
船頭(せんとう)に鼓を撃って 還(ま)た相呼ぶ
551ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:jQEIJhNk
うそっぴーw


そよ風が吹いて マコモやガマを騒めかせる
雨なのかと思って船の戸を開けてみたら 月が明々と湖面を照らしていた
船人も 水鳥も きっと同じ夢を見ているだろう
何かに驚いた大きな魚が まるでキツネのように一目散に逃げて行く
人も ものも それぞれ勝手に過ごしている そんな夜更け
私だけが影法師と楽しく遊んでいる
流れの所為で近づいた岸辺から聞こえるのは ひっそり鳴く哀れなミミズ
傾く月を宿した柳の小枝から 頼りなくぶら下がるのはクモ
悩んで 苦しんで あっという間の人生だった
“良い時”というのは 目の前を通り過ぎるだけ
ニワトリが鳴き 朝の鐘が鳴れば 鳥たちは空へ飛び立ち
船は舳先で太鼓を打ち 船頭が威勢のいい声を響かせる
552ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:/JP8Q01R
おはようございますよ
セミがとってもうるせー!ですよ
夏らしくてとても良いのですけれど
今日から関東はお盆ですよ
関西は来月ですが、この1ヶ月のズレというのは気候や自然の差から来るのではないか、
そんな気がするのですよ
だって、お盆の時期は海や山へ入るのを禁じられるところが有りますよ
東の方では、7月はまだ気温や水温がそれほど高くなく、平地に居るのと同じ感覚で分け入ると
とてもあぶねーと思うのですよ
逆に西の方だと、8月のその時期は気温や水温の変わり目でクラゲや毒虫の活動が盛んに
なるとかですよ
本当の所は知りませんですがよ
ところで、ご先祖様が東西にいらっしゃったり、海を越えていらっしゃったりすると、いったい
どちらのお盆に帰ってこられるのか、ちょっと大きな謎ですよ
生きてる人間の都合はともかく、ご先祖様の気持ちはどうなのでしょうよ
ご先祖様とお話が出来る方がいらっしゃったら、是非とも伺ってみたいところですよ

あ、もっちりカキコしてましたら、お出掛けの時間が来てしまいましたよ
関西人なのに何故か8月にお休みのねー私は、今日から3日間サマーバケイションなのですよ
何やら複雑ですよ
まあとりあえず行って参りますよ
553ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:/JP8Q01R
  『遊長寧公主流杯池 二十五首之六』   by上官婉兒

清波 洶湧(きょうゆう)して 
碧樹 冥蒙(めいもう)たり
怪しむ莫(な)かれ 留歩するを
桂叢(けいそう)を攀(ひ)くに因(よ)る
554ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:/JP8Q01R
訳の方が長ぇーですよw


とめどなく 清らかな水が昏々と湧き出す泉
どこまでも続く 碧玉のような見事な木々の生い茂る森
(そんな世界に限りなく憧れています、が)
此処に留まる私を怪しまないで下さい
それは 仙界からの使者のような方々に心惹かれている所為なのです
555ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/07/21(日) NY:AN:NY.AN ID:46yZhYtd
こんばんはですよ
何故だか思いがけないことが展開し、あたふたしてたらこんな時間になってしまいましたよ
それでも、参院選の投票にだけは行きましたよ
どんなことでも、文句を言っていいのは義務を果たしたものだけだと思ってますですよ
あ、さてさて
明日は土用丑の日ですよ
ウナギを食べると良いそうなのですが、実はそれには根拠がないそうですよ
個人的にはウナギは家ではなく、ちゃんとしたお店で食いてーですよ
だってねえ、高ぇーことは高ぇーですが、その分本当に美味ぇー!のですよ
江戸前のも好きですが、大阪のも好きですよ
こないだ行った伊勢のウナギもまた違った旨さがありましたよ
家で食べるなら、炊きあがったご飯の上に乗せてしばらく蒸らしてから、ひつまぶしにして食いてーですよ
ああ
明日は節約ご飯にして、明後日ウナギ食べますですよ
うむうむ


今日の詩はウナギとは無関係ですよ
ではでは
556ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/07/21(日) NY:AN:NY.AN ID:46yZhYtd
  瑤瑟怨  by*温庭イン

冰簟(ひょうてん) 銀床 夢成らず
碧天(へきてん) 水の如く 夜雲軽し
雁声(がんせい) 遠く瀟湘(しょうしょう)へ過(わた)って去る
十二楼中 月 自(おのずか)ら明らかなり

*温庭イン:インは竹冠+均です
557ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/07/21(日) NY:AN:NY.AN ID:46yZhYtd
適当ですよw


涼しげな竹すだれ 冷んやりしたシーツ
でも 私は覚めている
濃紺の空は茫漠と広がる海のよう 
ゆったり流れ行く雲
遠く 瀟湘へ渡る雁が鳴き交わす 
全てが眠りについた高楼の中 
独り 月だけが明るく輝いている
558名無氏物語:2013/07/22(月) NY:AN:NY.AN ID:tFn0jFAW
同じく選挙行きました。
ごはんの上に乗せて食すのは江戸前の鰻のほうがいい、酒の肴にするのは関西の頭付いてるほうがいい、と思うのであります。
ここ数日の東京の夜は、今回の詩のように涼しいのであります。
559ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/07/27(土) NY:AN:NY.AN ID:AUHHn6vl
おはようございますよ
このところ、雨というと妙に激しい、鉛筆みたいな雨がダーッ!と一気に降るのですよ
>>558も他の皆さんも、大丈夫ですかよ?
大雨で交通機関や道路がやられると、帰宅難民になってしまうのが困りものですが、
でも、人間が無事であればそれが何よりだと思いますよ
で、同じ天を仰ぐなら、同じ降るものを仰ぐなら、大雨より流星の方がずっといいですよ
今年も夏の流星群の季節がやって来ましたですよ
明日、28日の夜には東から南東の空にかけてみずがめ座流星群が、30日には
ほぼ同じような位置やぎ座α流星群がし、8月13日頃にはペルセウス座流星群が
ピークを迎えますよ
たまにはボーっとするのも良いと思いますよ


さて、今日の詩行ってみますかよ
560ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/07/27(土) NY:AN:NY.AN ID:AUHHn6vl
  『清平楽』  by辛棄疾

茅檐(ぼうえん) 低く小さく
渓上 青々たる草
酔裏 呉音(ごおん) 相媚好(あいびこう)なり
白髪 誰家(いずこ)の翁媼(おうおう)ぞ
大児(たいじ)は豆を渓東に鋤(す)き
中児(ちゅうじ)は正に鶏籠(けいろう)を織る
最も喜ぶ 小児 無頼にして
渓頭に臥(ふ)して蓮蓬(れんほう)を剥(む)くを
561ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/07/27(土) NY:AN:NY.AN ID:AUHHn6vl
こんなものでしょうか


ちんまりと 軒も低い茅葺の家は
勢いよく茂った青草の広がる 谷川のほとり
ほろ酔い加減の耳に届く 柔らかな江南の言葉が心地良い
あの白髪頭は 誰の家の爺さん婆さんだろう?
一番年嵩の子は 川の東の豆畑を鋤き
次の子は 一生懸命ニワトリの籠を編んでいる
遊んでばかりのチビさんは 手持無沙汰になったのか
河原に寝転び ハスの実を剥いている
562juden張:2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN ID:Xtw2dXv0!
為何漢文仍授於日本耶?
563ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/08/04(日) NY:AN:NY.AN ID:29ecHAbL
こんばんはですよ

>>562
歓迎 歓迎!
>為何漢文仍授於日本耶?
我覚得 很好

すみません、後は日本語になってしまいますよ

喜怒哀楽
人の“感動する心”は時代も人種も関係無いと思うのですよ
そして、それに共感する気持ちも同じだと思うのですよ
私は大変愚かですよ
だから、難しいことは全然わかりませんよ
でも、詩の言葉が私の心を動かすのですよ
雲無き夜空の満月が何処から見ても美しいように、素晴らしい言葉は万人の心を動かしますよ
それは金銀・宝石なんぞよりずっと凄い宝物ですよ
いつまでも、いつまでも、この宝物を大切にしたいと私は思うのですよ


あ、頭を使っているうちにすっかり夜になってしまいましたよ
夜更かししてるとナマハゲが来るそうですよ
生え際前線の後退はライダー&ヘルメッターの宿命とは云え、まだまだ死守してーお年頃ですよ
なので、詩を投下して布団に入りますよ
564ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/08/04(日) NY:AN:NY.AN ID:29ecHAbL
  『九曲詞』  by高適

鉄馬横行す 鉄嶺の頭(ほとり) 
西のかた *邏娑(らさ)を看て封侯(ほうこう)を取らん
青海 只今 将に馬に飲(みずか)わんとす
黄河用いず 更に秋を防ぐを

*邏娑:娑は沙+しんにゅうです
565ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/08/04(日) NY:AN:NY.AN ID:29ecHAbL
お約束なので一応


最強の騎兵達が 鉄嶺の地を闊歩する
誰もが西方を見 ラサ攻めで軍功に与かり 地位と名誉と財を得ようとしている
この青海で 彼らは今 まさに馬に水を飲ませるところ
毎年悩まされて来た秋の蛮族の襲撃に 今年は怯えなくてもよいのだ
566ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/08/18(日) NY:AN:NY.AN ID:nMDbinem
おはようございますよ
うちの近所からは、もうセミがほとんどいなくなってしまいましたよ
暦の上でも盂蘭盆は終わり、今度は地蔵盆が来てしまいますよ
でも、私にはお盆休みがなかったのですよ
だのに、会社から帰ると家の中が親戚でごった返してて、かーなーり不幸な3日間でしたよ
仕事に行くのは、別に構わねーのですよ
土日祝・その他休日に働いてらっしゃる方はたくさんおられますよ
それは良いのですが、帰って来て寛げる居場所がねーというのは疲れが倍増するですよ
おまけに、気の合う相手ばかりじゃねーですから、要らないところでストレスも溜るですよ
それに、私は仕事に出てしまえば客のことは無関係で無問題ですが、その分、家族の誰かが
客の相手になりながら家の仕事をしてる訳で、いっそう負担が増えてる訳ですよ
迎えられる側ばっかりだった時には気付きませんでしたが、迎える側になってから親しい仲・
近い間柄でも幾分かは気遣いが必要だと思いましたよ


ではでは、今日の詩行ってみますよ
567ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/08/18(日) NY:AN:NY.AN ID:nMDbinem
  『入若耶溪』  by王籍


*余皇(よこう) 何ぞ泛々(はんはん)たる
空 水 共に悠々たり
陰霞(いんか) 遠岫(えんしゅう)に生じ
陽景(ようけい) 回流を逐(お)う
蝉(せみ) 噪(さわ)いで 林 逾々(いよいよ)静かに
鳥 鳴きて 山 更に幽(ゆう)なり
此の地 帰念を動かし
長年(ちょうねん) 倦遊(けんゆう)を悲しむ


*余皇:余、皇とも舟偏が付きます
568ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/08/18(日) NY:AN:NY.AN ID:nMDbinem
いつもの出鱈目をw


美しく飾られた船が ゆったり進む
果てしなき空の下 川は滔々と流れる
遥かな山並みは おぼろに霞み
日は 渦巻く流れに映えて煌めく
蝉しぐれだけが響く 静かな林 
小鳥の声が 山深く吸い込まれて行く
このままここで ひっそり隠棲したいと思う
任地を回る生活には もううんざりしているのだ
569ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/09/01(日) 09:13:12.20 ID:9fLqqESM
おはようございますよ
皆さんお変わりねーですかよ

“良くないことは集団でやって来る”と言うそうですが、本当にそうだと思いましたよ
休みはねーわ、ここはデータ流出騒動で書き込めねーわ、その他etc.
全くもう甚だ迷惑な2週間でしたよ
しかし、その間に世間様はすっかり秋っぽくなってますよ
昨日久しぶりに電車なぞに乗ってみましたら、夏まんまの冷房が利いていて結構寒かったですよ
日中は仕方ねーですけど、朝晩は冷房の温度を少し上げていいんじゃねーかと思いましたよ
でもって、そろそろお茶が美味しくなってきましたよ
飲茶の点心も、冷やした冬瓜の煮物のようなさっぱり系から、トリだんごの甘酢餡かけみたいな
しっかり系に変りますよ
願わくば、穏やかな季節が長くあって欲しいですよ

では今日の詩、行ってみますかよ
570ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/09/01(日) 09:13:49.64 ID:9fLqqESM
  『宿建徳江』  by孟浩然

舟を移して 煙渚(えんしょ)に泊まれば
日 暮れて 客愁(かくしゅう)新たなり
野は曠(ひろ)く 天は樹に低(た)れ
江は清く 月は人に近し
571ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/09/01(日) 09:15:19.74 ID:9fLqqESM
こんな感じでw


黄昏る渚に船を停めた
瞬く間に陽は落ちて 一層深い孤独に包まれる
野は ただただ果てしなく広く
空の果ては 樹の根のかたのずっと向こう
片時も留まらぬ水の清き流れ
寂しい私に寄り添うように 月が夜を照らしている
572名無氏物語:2013/09/08(日) 22:11:51.81 ID:a1hWyQLK
良スレ発見!
573名無氏物語:2013/09/08(日) 22:21:16.01 ID:a1hWyQLK
漢詩を訳すうえで音韻を意識する必要はありますか?
574名無氏物語:2013/09/10(火) 11:36:42.53 ID:bSrAfUE1
嬉しいスレ発見!

できれば 韻目もお願いしたいです
575ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/09/15(日) 11:45:37.54 ID:BoYEV3CP
こんにちはですよ
台風ですよ、大きいですよ、皆さんお気を付けて下さいよ


>>572
ありがとうございますよ
どうぞ楽しんで下さいよ

>>573
えー、本当は必要なのかも知れねーですが、私は全然意識した事ねーですよ
>>1にある通り全くの『我的翻訳』ですし、そもそもどうしてこんなことやってるかと言えば、
そこに何が書いてあるのか知りたかっただけで、本当にまるっと出鱈目ですよ

>>574
褒めて頂いたのにこんなお返事で申し訳ねーのですが、韻目の件は無理ですよ
私はアホなので難しいことを求められても出来ねーのですよ
自分が理解していないことを他人様に説明出来る道理はありませんよ
賢いことはちゃんとした人に訊かれる方が宜しいですよ


あー、さてさて
せっかくの連休ですが、お出掛けする人もお出掛け先にいる人も、どうかご安全にですよ
皆さんのご無事を願いながら、今日の詩行ってみますよ
576ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/09/15(日) 11:46:17.71 ID:BoYEV3CP
  『金陵城西楼月下吟』  by李白

金陵 夜 寂(せき)として涼風発(おこ)り
独り高楼に上りて 呉越を望む
白雲 水に映じて空城を揺(ゆす)り
白露 珠を垂れて秋月に滴(したた)る
月下に沈吟(ちんぎん)して 久しく帰らず
古来 相接(つ)ぐもの 眼中に稀(まれ)なり
道(い)い解(え)たり *澄江(ちょうこう)浄(きよ)きこと練(ねりぎぬ)の如しと
人をして 長く謝玄暉(しゃげんき)を憶(おも)わ令(し)む
577ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/09/15(日) 11:47:54.44 ID:BoYEV3CP
や〜く〜?


静かな金陵の夜 涼しい風が吹いている そんな時間
一人高楼に上がって 遥かな呉越の地を眺めてた
空っぽのお城みたいな白雲は 川の流れのままに揺れ
珠のような白露の澄んだ輝きが 秋の月に跳ねて行く
その冷たい月明かりの下 ずっと小声で歌ってた
古今の詩人で 自分が皆にその良さを語り継ぎたいと思えるようなのは 滅多にない
でも 『澄江浄きこと練の如し』なんて 凄くいい言葉だ
だから私は昔から大好きなんだ 謝玄暉が
578ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/09/23(月) 12:09:52.33 ID:ULJbjbpL
こんにちはですよ
朝がいきなり肌寒くなりましたよ
熱々胡麻団子が旨ーのですよ
あんこがどうも苦手という方は、しっかり握った塩結びを団子型に丸めて胡麻をまぶして揚げると良いですよ
あー、龍井茶も旨ーですよ
薄目に切ったカボチャやサツマイモの揚げたのもいい点心になりますし、変わったところでは
少し甘めのきんぴらごぼうで小さめの寄せ揚げなんかも良いですよ
美味しいものが出回る秋はとても楽しみな季節ですよ
そうそう、今日は早くも秋彼岸の中日ですよ
お参りに行って、ついでに屋台をひやかして来ましょうよ
金魚すくいとヨーヨー釣り、それに古道具屋は外せませんよ
せっかくのお休みは楽しく過ごしたいものですよ


で、今日の詩はそんなこととは全く無関係ですよ
ほい!
579ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/09/23(月) 12:10:36.10 ID:ULJbjbpL
  『*覇橋寄内 其一』  by王士禎

太華 終南 万里遥かなり
西来(せいらい) 処(ところ)として魂の銷(き)えざるは無し
閨中(けいちゅう)にて若(も)し金銭の卜(ぼく)を問わば
秋雨 秋風 覇橋(はきょう)を過ぐ


*覇橋:覇はさんずい+覇が正しい字です
580ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/09/23(月) 12:12:34.16 ID:ULJbjbpL
素直に、へい


覇橋は太華山と終南山の辺 都は遥か万里の彼方
西へ向かう旅に出た時から 何処にいてもあなたが心配になる
もしあなたが私を案じ 部屋で金銭占いをするなら
私は秋雨が降り 秋風が吹く中 覇橋を通ったと出るだろう
581名無氏物語:2013/09/26(木) 14:33:29.84 ID:jzJZopWZ
FAQ. 吉川裕(東北大学 文学部 D5)との関係について

A 吉川裕は2011年の追いコンの二次回で
一緒にカラオケに行って勝手に勃起したあげく他のクラスメイトに見られたことから
どう対処していいか解らず、「女が誘惑する」と
創価学会員の教員に救いを求めた
(勃起の理由はカルト体制による、抑圧が原因である)

その内容に脚色があったか解らないが
創価学会員の教員は
吉川君の神聖なるを邪魔する邪教が東北大地震を起こした等を折伏をはじめた

その教員はよっぽどそのネタが好きなのか
後に創価系雑誌「灯台」で邪教徒地震説を発表している
582ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/09/29(日) 15:35:43.24 ID:1KrbV2Yh
こんにちはですよ
今日はとうとう9月最後の日曜日ですよ
秋の花と夏の花がそろそろ入れ替わりですよ
所によれば、もう既に秋の花ばかりになっているかもしれませんよ
本物の花も良いですが、お三時に菊花茶が美味しくなってきましたよ
菊花茶は氷砂糖なども少し入っているので、塩せんべいとも相性がいいのですよ
花が開く様子も見ていて楽しいので、耐熱ガラスの急須や茶碗もいいですよ
ちょこっとした贅沢と、それを楽しめるというのは本当にありがたいことだと思いますよ
そうやって笑っていられる時ばっかりじゃありませんが、だからこそ笑えることは嬉しいですよ


それでは、今日の詩をどうぞですよ
583ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/09/29(日) 15:39:06.40 ID:1KrbV2Yh
  『望江道中』  by陸游

吾が道は非なるか 曠野(こうや)に 来たる
江濤(こうとう) 此(か)くの如し 
去りて何(いづ)くにか 之(ゆ)く
起つは 烏鵲(うじゃく)の初めて翻(ひるがえ)る後に隨(したが)い
宿るは 牛羊(ぎゅうよう)の下(くだ)らんと欲する時に及ぶ
風力(ふうりょく) 漸く帆力(はんりょく)の健(けん)なるに添い
艫声(ろせい) 常に雁声(がんせい)の悲しきを雑(まじ)う
晩来 又た入る 淮南(わいなん)の路(みち)
紅樹 青山 合(まさ)に 詩有るべし
584ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/09/29(日) 15:40:51.81 ID:1KrbV2Yh
どうでしょうw


私は道を間違えたのだろうか 草波揺れる原野に来てしまった
瞬間そう思った程 長江は広く豊かに波打っていた
さあ 何処まで行こう?
朝 夜明けに飛び立つカラスやカササギの後を追うように発ち
夕方 牛や羊が里へ下りる頃 宿に入ろう
帆にあたる風がだんだん強まると 船足もどんどん早くなる
艪を漕ぐ音は いつも雁の声が混じっているようで物悲しい
日暮れになって 船はまた淮南路に入った
紅葉した木々 緑の山 なんと素晴らしい
天然の詩がここにある
585名無氏物語:2013/10/11(金) 14:50:41.05 ID:pXt0rVXK
586ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/10/13(日) 16:16:24.71 ID:RCkf8J0c
こんにちはですよ
暦の上ではディセンバーじゃなくオクトーバーなのですが、30度を超える日がいっぱいで、
一体なんじゃあこりゃあ?ですよ
それにしても、我が身以外の事情で右往左往せねばならないのは結構大変ですよ
やりたいことが後回しになるとストレス溜りますよ
私はストレス溜る前に座って飲茶しますので、周りの方がストレス溜りますよ
まあ、お気の毒に

>>585
>古書即売会に4億6千万円の漢詩選集 入手経緯は不明
売る方も買う方も凄いと思いますよ
でも、私にお金があったならその選集を買うより図書室を作りてーですよ
出来れば他の人にも利用してもらえるようなのがいいですよ
きっとすごくちっぽけでしょうけれど、本は大切ですよ
本というのは、民族も宗教も関係なく、人から人へ受け継がれる“形ある意思”だと思いますので


ちょっと偉そうで申し訳ねーですよ
さーて、今日の詩はこれですよ
587ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/10/13(日) 16:17:35.32 ID:RCkf8J0c
  『玉華宮』  by杜甫

渓(たに) 回(めぐ)りて 松風長く
蒼鼠(そうそ) 古瓦(こが)に竄(かく)る
知らず 何王の殿ぞ
遺構 絶壁の下(もと)
陰房 鬼火青く
壊道(かいどう) 哀湍(あいたん)瀉(そそ)ぐ
万籟(ばんらい) 真に笙?(しょうう)
秋色 正に瀟灑(しょうしゃ)
美人も黄土と為る
況や 乃ち粉黛の仮をや
当時 金輿(きんよ)に侍せしもの
故物(こぶつ) 独り石馬(せきば)のみ
憂え来り 草を藉(し)いて坐し
浩歌(こうか)すれば涙 把(は)に盈(み)つ
冉々(ぜんぜん)たる征途の間
誰か是れ長年(ちょうねん)なる者ぞ
588ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/10/13(日) 16:18:55.86 ID:RCkf8J0c
嘘たっぷりですよw


谷川に沿い 山の風が巡り巡って吹いている
毛艶の悪いネズミが 慌てて古瓦の下へ逃げ込んだ
ここは 何という王の宮殿だったのか
建物の脱け殻だけが 崖下に残っている
薄暗い部屋には 鬼火が青く燃え
壊れた石畳の道の脇を 侘しく水が流れてゆく
天も地も 全てが悲しみの歌を歌っている
かつての情熱は すっかり時の向こうに流されてしまった
絶世の美人でさえ 死ねばただの土に戻る
まして 化粧のように宮殿を彩ったあれこれなど 微塵も残るべくもない
その昔 天子の輿に付き従ったもののうち
今なおここにいるのは石の馬だけ
切なくて 草の上に座り
高く 天に響けと 歌を放てば
あふれる涙は 両掌からこぼれるほど
世界は悠久の時を旅し続ける
そこに永遠の命を持つものなど 何もありはしない
589名無氏物語:2013/10/14(月) 21:16:35.42 ID:xh8gsp5s
>>587 >>588
毎回 うp乙!
こっそりと楽しみにしてます!
590名無氏物語:2013/10/19(土) 04:32:48.68 ID:GvMXM1B4
廃墟の部屋に鬼火が青く燃えるってすげー怖いな
591名無氏物語:2013/10/19(土) 08:18:53.31 ID:B2H/+J2/
李賀が好きそうなイメージだね。
592ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/10/20(日) 14:15:38.16 ID:rlKVg/bZ
こんにちはですよ
気候の良い時期をすっ飛ばして一気に寒くなってしまいましたよ
皆さんお元気ですかよ
ところで、ドアの錠というものは突然壊れるものなのですね、初めて知りましたよ
しかも、案外高いですよ
給料までもう少し日にちがあるのに、おさいふの余裕がねーですよ
仕方ねーからしばらく朝晩食パン生活ですよ
こんな私の所にお客様がいらっしゃってとても嬉しいですよ

>>589
どうもありがとうございますよ

>>590
情念というのが如何に悲しいものか思い知らされますですよ

>>591
私もそのように感じましたですよ


お茶も出ませんし、お役に立つことは何もありませんが、どうぞごゆっくりなさって下さいですよ
さてさて、それでは今日の詩行ってみますですよ
593ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/10/20(日) 14:16:29.46 ID:rlKVg/bZ
  『雁門太守行』  by李賀

黒雲 城を壓(あっ)して 城 摧(くだ)けんと欲し
甲光(こうこう) 日に向かい 金鱗 開く
角聲(かくせい) 天に満つ 秋色の裏(うち)
塞上 燕支(えんし) 夜 紫を凝らす
半ば巻ける紅旗  易水に臨(のぞ)み
霜 重く 鼓 寒くして 聲 起こらず
君の黄金台上の意に報いて
玉龍を提攜して 君が為に死せん
594ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/10/20(日) 14:18:41.26 ID:rlKVg/bZ
“やく”っぽい?


敵は不吉な黒雲のように 我が方の城を襲い 滅ぼそうとしている
良く磨かれた甲冑は 日の光を反射して まるで金鱗煌めく魚群のようだ
そこかしこで 戦闘開始の角笛が吹き鳴らされ 秋の天高く澄んだ空を埋めて行く
城は臙脂色の血潮に染まり やがて 夜には紫色に凍てついた 
戦旗は竿に半ば巻きついたまま ただ易水の方を示し
厚く霜が降りた陣営では 戦鼓の音も空しく 気勢を上げる声すら聞こえない
それでも 我が兵士達よ
陛下が我らを選び 取り立てて下さった そのご恩に報いる為
玉龍の如きこの剣を執り 陛下の為に命を懸けようではないか
595名無氏物語:2013/10/20(日) 16:29:58.65 ID:iPCU2QlW
いわき出身の清水典夫、放射能で逝け
596名無氏物語:2013/10/20(日) 20:07:21.43 ID:CN5AjFT8 BE:2921751348-2BP(0)
    ∩_∩     
   / \ /\   鶏姦★衆道★やらないか★
  |  (゚)=(゚) |    人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
  |  ●_●  |   <  吉川裕をシャブ漬けにしてSEX         >
 /        ヽ  <  そしてビックリするほどユートピア        >
 | 〃 ------ ヾ |   YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
 \__二__ノ     ★魔羅ビンタすると悦びます★ 
裕のお腎水出ちゃうよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
anosono.dyndns.tv/search?q=id%3ASYnSJ0ml0 嫌儲でのIDは割れましたw
見ないでええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
597ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/10/27(日) 11:08:21.22 ID:+9f0rTgn
おはようございますよ
夕べは余りに寒くて、思わず毛布使って眠りましたよ
そんな訳で今朝の飲茶は身体が温まるよう、餃子も焼売も揚げちゃいましたよ
それだけだと胸焼けしそうなので、白菜の餡かけと冬瓜の生姜入りスープも付けましたよ
暖かい食べ物は良いですよ
それだけで幸せな気持ちになれますよ
これから寒くなるとますます温かいものがおいしくなりますよ
本当に嬉しいことですよ
でも、お酒は冷やが好きですよw


それでは、今日の詩を投下しますよ
598ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/10/27(日) 11:09:09.12 ID:+9f0rTgn
  『憶秦娥』  by李清照

高閣に臨む
乱山 平野 煙光 薄し
煙光 薄し
棲鴉(せいあ)帰りし後
暮天 角を聞く

断香 残酒 情懐(じょうかい)悪(わろ)し
西風 催襯(さいしん)して 梧桐 落つ
梧桐 落つ
又た秋色に還る
又た寂寞(せきばく)に還る
599ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/10/27(日) 11:10:35.00 ID:+9f0rTgn
お訳測ですがw


高い窓から外を眺めてみる
向こうの山々も このあたりの平野も みんなおぼろ
何処も彼処も 薄霞む
カラスが山に帰り
陽の落ちた空に 遠く角笛が聞こえる

香は燃え尽き お酒も空っぽ
沈むばかりの気持ち
冷たい西風に急かされて 桐の葉が落ちて行く
はらり はらり 落ちて行く
また 秋が来た
孤独な私を悲しませる秋が
600名無氏物語:2013/10/27(日) 22:34:23.41 ID:bepXtmha BE:4108711695-2BP(0)
残酒はからっぽなの
すこしのこってるんじゃないの?
601名無氏物語:2013/10/27(日) 22:38:58.33 ID:bepXtmha BE:1369571235-2BP(0)
ああ挨拶がまだだった
わたしも一応無職だめ板の固定なの ちゅうこちゃんって呼んでね

銷と残と断はぽっけにいれて
無職板に連れて帰ります
寂寞もよく見るけど連れて帰るか
602名無氏物語:2013/10/27(日) 23:02:29.57 ID:bepXtmha BE:1095656843-2BP(0)
女性?おかま?
なんで読みやすいんだろう
ふしぎ
603名無氏物語:2013/10/27(日) 23:09:26.54 ID:bepXtmha BE:4382625986-2BP(0)
>>33とかよく見つけてくるなあ
604名無氏物語:2013/10/29(火) 22:43:17.19 ID:1n9EDTLn
http://youtu.be/0bhe1EnfU5c
中華民国国歌『三民主義』
三民主義、吾黨所宗、
以建民國、以進大同、
咨爾多士、為民前鋒、
夙夜匪懈、主義是從、
矢勤矢勇、必信必忠、
一心一コ、貫徹始終!

http://youtu.be/7wvyITD2stg
中華人民共和国国歌『義勇軍行進曲』
起來!不願做奴隸的人們!
把我們的血肉、築成我們新的長城!
中華民族到了最危險的時候、
每個人被迫著發出最後的吼聲。
起來!起來!起來!
我們萬眾一心、
冒著敵人的炮火、前進!
冒著敵人的炮火、前進!
前進!前進!進!

どう考えても三民主義のほうが美しいと思う
605名無氏物語:2013/10/31(木) 00:56:44.34 ID:DJBrmZnf
中国人?
606ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/11/04(月) 12:13:01.10 ID:Q/aLarSS
こんにちはですよ
ハロウィンが過ぎてもう11月、七五三の月ですよ
身内にケーキをねだられてしまいましたよ、小さい子はいないのに
変ったところで、粒あんをご飯に混ぜてきな粉でコーティング、青海苔と鰹節をトッピング、
中身はサプライズで刻みザーサイ……なんてのを考えてますよ
もっと楽しいものを思い付けるといいのですがw

>>600-603
いらっしゃいませ、ちゅうこちゃんさん
お返事が遅れて申し訳ねーですよ
>残酒はからっぽなの
>すこしのこってるんじゃないの?
はい、おそらく酒器の底に少しはあると思いますよ
しかし、杯を満たすには至らない、逆さに振ってもポトポト程度だろうと勝手に解釈して
“空っぽ”としましたよ
正しく訳される方なら呆れられること間違いなしですよ、わっはっは
>なんで読みやすいんだろう
読みやすいと思っていただけならありがたいことですよ
私はアホなので、難しい言葉が使えねーだけなのですけれどw
こんな所で良かったら、いつでもどうぞお越し下さいよ


あー、さてさて
今日は久々に2本立てやっちゃいますよ
といっても同じ人の同じシリーズですが
607ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/11/04(月) 12:14:45.78 ID:Q/aLarSS
  『斉州送祖三 其一』  by王維

相い逢いて方(まさ)に一笑し
相い送りて還(ま)た泣(なみだ)を成す
祖帳(そちょう) 已(すで)に離るるを傷(いた)み
荒城 復(ま)た入るを愁う
天 寒うして 遠山浄(きよ)く
日 暮れて 長河 急なり
纜(ともづな)を解けば 君 已に遥かなれど
君を望みて猶(な)お佇立(ちょりつ)せり
608ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/11/04(月) 12:17:57.07 ID:Q/aLarSS
片方ずつ≒置いて行きますよ


君に逢えて 本当に嬉しかったのに
もう見送らなければならないなんて 涙が出る
宴会の幕屋を見ただけで 別れが悲しくて
君の居ない町へ戻ると思うだけで 胸が痛い
冷たい空にくっきり浮かぶ遠い山
残光を映す長河の流れは速い
艫綱を解(ほど)けば 君を乗せた船はあっという間に遠ざかる
その姿が点になっても 見えなくなっても
それでも立ち去り難くて ずっと見送っていた
609ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/11/04(月) 12:19:06.01 ID:Q/aLarSS
  『斉州送祖三 其二』  by王維

君を南浦(なんぽ)に送れば 涙 糸の如し
君は東州に向かい 我をして悲しましむ
為に報ぜよ 故人 憔悴し尽くし
如今(じょこん) 洛陽の時に似ずと
610ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/11/04(月) 12:21:04.89 ID:Q/aLarSS
その2≒


旅立つ彼を南浦で見送った時 涙がとめどなく溢れ出した
東州に向かった彼の事を思うと 今でも悲しくてたまらない
伝えておくれ (風よ 波よ 飛ぶ鳥よ)
あなたの友は 愁いにやつれ果て
かつてあなたが知っていた 都での彼とは別人のようだと
611名無氏物語:2013/11/04(月) 13:09:33.00 ID:hYYS2d5G
悲しさをしっかり表現する詩がいいね

関西で漢詩っていうとこういうのがメジャーなの?
ルビーさんだけなの?
612名無氏物語:2013/11/04(月) 13:14:27.63 ID:hYYS2d5G
http://www.chinese-poems.com/lb21.html

ちゅうこちゃんエモい詩これしかしらないけど
どうぞ
613ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/11/10(日) 14:31:44.44 ID:47EcoJ+0
こんにちはですよ
あっちもこっちも酷いことになってますよ
気の毒としか言いようがねーですよ
人の無力を嫌というほど思い知らされますよ
でも、キツイ言い方ですが、泣いて座っていても何にもならねーと思うのですよ
人は協力し合って立ち上がることが出来ますよ
災害に遭った所が一日も早く復興されるよう、心から祈りますよ

>>611
いらっしゃいませ、ちゅうこちゃんさん
>関西で漢詩っていうとこういうのがメジャーなの?
>ルビーさんだけなの?
さあ、他人様のことは全然気にしてないのでわかりませんよ
申し訳ねーですよ

>>612
おお、李白は大好きですよ
ありがとうございますよ
せっかくなので堕訳を付けさせて頂きますよ

ついでに今日の詩もそっち路線で行きますよw
それではどぞーですよ
614ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/11/10(日) 14:33:31.81 ID:47EcoJ+0
  『寄遠 其十一』  by李白

美人 在りし時 花 堂に満ち
美人 去りし後 牀 空(むな)しく余る
牀中の繍被を巻いて寝(いね)ず
今 三載に至って 余香を聞く
香も亦(ま)た 竟(つい)に滅せず
人も亦た 竟に来たらず
相思へば 黄葉落ち
白露 青苔に点ず
615ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/11/10(日) 14:35:06.19 ID:47EcoJ+0
11の役


大切な人が居た時 この部屋は愛でいっぱいだった
彼女が去ってからは ぽつんとベッドが残るだけ
彼女が残した夜着を纏い そっと横になってみた
あれから三年 
懐かしい彼女の香りがする
私の愛が変らぬように 彼女の香りもまた尽きない
しかし 天の定めが変らぬように 彼女も決して戻らない
思い出は舞い落ちる木の葉のように積り
滴る涙は白露となって 心の庭に散って行く
616ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/11/10(日) 14:36:22.37 ID:47EcoJ+0
では今日の分をw


  『寄遠 其三』  by李白

本(もと) 一行の書を作り
殷勤(いんぎん) 相憶うを道(い)う
一行 復た一行
紙 満つるも 情 何んぞ極まらん
瑤台 黄鶴有り
為に 青楼の人に報ぜよ
朱顔 凋落(ちょうらく)し尽し
白髮 一(いつ)に何んぞ新たなる
自ら知る 未だ応に還るべからざるを
離居 三春を経たり
桃李 今 若為(いかん)
窓に当たって光彩を発せん
香風をして 飄(ひるがえ)らしむ莫かれ
紅芳を留与して待て
617ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/11/10(日) 14:38:06.05 ID:47EcoJ+0
焼くですよw


最初はただ一言書くつもりだった
心から君を愛すと
それが 一行 また一行
いっぱい書いたが まだ足りない
瑤台の黄鶴 仙界の使いよ
遥か彼方で暮らす彼女に伝えてくれ
私は 見る影もなくやつれ 
白髪ばかりが増えて行くと
私は全然帰れそうにない
君と離れて三度目の春
庭のモモやスモモは今どんなふうだろう
きっと もう窓辺で鮮やかに花開いているんじゃないか
いたずらな春風に散らされないで
どうか美しいまま 私の帰りを待っててくれ
618名無氏物語:2013/11/11(月) 03:36:05.64 ID:doph1qX4 BE:7395681299-2BP(0)
わあい李白わあい

考えてみれば
詩の意味を知るものが
他人を気にするわけないんだよね
619名無氏物語:2013/11/11(月) 03:47:57.10 ID:doph1qX4 BE:6573939089-2BP(0)
泣いた
620ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/11/17(日) 10:43:18.35 ID:ztBOtAvI
おはようございますよ
しっかり七五三ですよ
行き交う人のなりふりは様々ですが、一目でお家の有り様がわかる気がしますよ
とにもかくにも、どちらのお子さん達もみんな健やかにありますように、そう祈るばかりですよ

>>618
あ、どもどもいらっさいませですよ>ちゅうこちゃんさん
>詩の意味を知るものが
>他人を気にするわけないんだよね
いえいえ、そんな御大層なものではねーのですよ
私は辞書無しには一言一句の意味さえわかりませんし、文法も知らねーですよ
そこへ妄想がはいってますから、とんでもない勘違いがいっぱいある筈ですよw
で、他人様を気にしねーのは、単に私がアホだからですよ
くらべようもねーアホですから、自分が楽しけりゃあそれでいい
それだけなのですよ


あー、では今日の詩行ってみましょうか
621ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/11/17(日) 10:44:19.30 ID:ztBOtAvI
  『御街行(秋日懐旧)』  by范仲淹

紛々(ふんぷん)たる墜葉(ついよう) 香砌(こうせい)に飄(ひるがえ)り
夜 寂静(じゃくせい)にして 寒声(かんせい)砕(くだ)く
真珠の簾(れん)巻きて 玉樓 空(むな)しく
天 淡くして 銀河 地に垂(た)る
年々の今夜
月華(げっか)は 練(れん)の如く
人は 是れ 長(とこしえ)に千里にあり

愁腸 已(すで)に断たるも 酔うに由(よし)無し
酒 未だ到らざるに 先(ま)ず涙を成す
残燈(ざんとう) 明滅して 枕頭(ちんとう) ?(そばだ)つ
諳(あん)じ尽(つ)くす 孤眠(こみん)の滋味(じみ)を
都来(とらい) 此(かく)の事
眉間 心上より
相い回避せんとすれども 計(すべ)無し
622ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/11/17(日) 10:49:03.45 ID:ztBOtAvI
おやおや、「そばだつ」が出ませんでしたかよ
奇+攴ですよ
申し訳ねーですよ

気を取り直して、ヤク行きますよ
623ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/11/17(日) 10:49:42.52 ID:ztBOtAvI
舞落ちる枯葉が 次々階(きざはし)に降り積もる
夜の静寂(しじま)を破る その微(かす)かな音
誰もいない館で 真珠の簾(すだれ)を上げ 外を見やれば
薄明りに満ちた空には 大地に流れ落ちる銀河の滝
来る年も 来る年も この秋の夜は
月は変ることなく 練り絹のように白く美しく輝いている
だのに
私の思う人はずっと 遙か彼方へやられたまま

悲し過ぎて 一時でいい 忘れたいのに 酔えない
お酒を飲む前に 涙が溢れてしまうから
眠れぬままに時が過ぎ 枕元の明りもそろそろ切れる
そんな独り寝の辛さは もう嫌と言うほど味わった
昔から言う
心の中が顔に表れるんだ と
私にはどうすることも出来ない 
あなたと一緒に笑いたいのに
624名無氏物語:2013/11/17(日) 13:43:20.21 ID:7l9JUA+D
まあ勘違いしてなきゃ意味もない書き下しなんかしないよな
ぎりぎり人間であるための方法か
ぎりぎり
625名無氏物語:2013/11/17(日) 15:55:20.04 ID:9F+pFaHp
大学の卒業論文で『懐風藻』を研究対象にしています。
漢詩は奥が深くて面白いですね。
私は六朝時代の詩が好きです。
626名無氏物語:2013/11/17(日) 16:14:45.84 ID:7l9JUA+D
奥が深いって解ってなくても言えるよね
627名無氏物語:2013/11/17(日) 16:15:33.11 ID:7l9JUA+D
奥行を与えるのは投影しすぎてると思うんだよね
628名無氏物語:2013/11/17(日) 16:17:28.93 ID:7l9JUA+D
日本の「漢」詩っておかしくね
629名無氏物語:2013/11/17(日) 16:18:35.12 ID:7l9JUA+D
創価が奥深いって言うことは
たいてい記号と様式だけの
うすっぺらいものなんだよ
630ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/11/24(日) 10:55:52.79 ID:Z3OljxZn
こんにちはですよ
昨日、勤労感謝の日に大掃除しましたら、身体が結構筋肉痛ですよ
お天気が良かったので、仕事がサクサク捗ったのが救いですけれども、
今日は手抜きの飲茶で済ませて、有並ンと番手リンのお世話になってますよ

おやおや、お客様がいらっしゃってたのですね
ようこそですよ

>>624
>ぎりぎり人間であるための方法か
よくわかりませんが、“ぎりぎり人間”なんて言われると、そこはことなくカッケー!感じで嬉しいですよ

>>625
>漢詩は奥が深くて面白いですね。
漢詩に限らず、言葉の世界は面白いものだと思いますよ
音に表されたことと表されていないこと、その両方が有って初めて成るものですから

とにかくも、誰方様もこんな所で宜しければどうぞごゆっくりですよ
2ちゃんは遊び場、楽しくやりてーですよ
それじゃあ今日の詩、投下しますよ
631ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/11/24(日) 10:57:00.67 ID:Z3OljxZn
  『搗練子 其二』  by李イク

深院 静かに
小庭 空し
断続せる寒砧(かんちん) 断続せる風
奈(いかん)ともする無し 夜 長くして 人 寐(いね)ず
数声(すうせい) 月と和(とも)に簾槞(れんろう)に到る


*李イク:イクは火偏+縦に日・立です
632ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/11/24(日) 10:58:34.68 ID:Z3OljxZn
や〜く〜ですよw


奥庭はひっそりして
前庭にも誰もいない
こん こん こん……
寒空に砧の音が響き 時折風が通り過ぎる
心さ迷い 眠りに付けぬ長い夜
便りも声も届かない
私の窓辺に届くのは 月の光と風や砧
633名無氏物語:2013/11/24(日) 12:29:03.47 ID:DkDX9Yjw
ルビーはこれでも仕事をしてるのか!
634名無氏物語:2013/11/24(日) 13:06:17.01 ID:gpJtIEDr
ちんちん欲しいなう

ちんちん欲しいなう
635名無氏物語:2013/11/24(日) 13:07:08.90 ID:gpJtIEDr
端的に言うとそうなるけど
636名無氏物語:2013/11/24(日) 13:07:48.83 ID:gpJtIEDr
月見て泣いたんじゃ電波が足りない
637名無氏物語:2013/11/29(金) 05:18:31.86 ID:xXx3CAfz
http://www.chinapage.com/sushi2n.html#008

るびーこれやってー
638ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/01(日) 12:06:37.43 ID:9scwW7Ra
こんにちはですよ
いよいよ12月のスタートですよ
少し前から街のイルミネーションはクリスマスだらけですが、うちはまだ何もしていねーのですよ
昼から、玄関飾りとツリーぐらい出そうかと思ってますよ
あ、どっこいしょ
友人から恐ろしく手抜きのチャーハン教わりましたよ
何でも、フライパンで炒める前に全部の具材を混ぜておくのだそうですよ
まあ、黄金チャーハンなどは最初からご飯と卵を混ぜておくと言いますから、そのアレンジでしょうか
ちょっと今日やってみようかとおもいますよ

>>633
相済みません、これでも仕事をしておりますよ

>>637
リクエストありがとうございますよ
但し、私のは本当に出鱈目ですよ
それで良ければこんな感じになりましたよ
           ↓
639ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/01(日) 12:07:57.30 ID:9scwW7Ra
  『水調歌頭』  by蘇東坡

丙辰の中秋、歓び飲みて旦(あさ)に達す。大いに酔いて此の篇を作り、兼(くわえ)て子由を懐(おも)う


明月 幾時よりか有る
酒を把(と)りて 青天に問う
知らず 天上の宮闕(きゅうけつ)は
今夕 是れ何(いず)れの年なるかを
我 風に乗りて帰去せんと欲すれど
又 恐る 瓊樓(けいろう)玉宇(ぎょくう)の
高き処 寒さに勝(た)えざらんことを
起舞すれば 清影弄(ろう)す
何ぞ似ん 人間(じんかん)に在るに

朱閣に転じ
綺戸に低くして
照らされ眠ること無し
応(まさ)に恨み有るべからざるも
何事ぞ 長(つね)に別かるる時に向(お)いて円(まどか)なる
人に悲歓((ひかん)離合(りごう)有り
月に陰晴(いんせい)円欠(えんけつ)有り
此の事 古(いにしえ)より全(まった)きこと難(かた)し
但(た)だ 願わくは 人 長久にして
千里 嬋娟(せんけん)を共にせんことを
640ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/01(日) 12:09:12.78 ID:9scwW7Ra
訳っポイド


月は何時からあるのだろう
盃を持ち 青き天に問うてみる
天上世界の宮殿では 
今年はどんな歳回りなのだろう
私は 仙人のように 風に乗って月へ帰りたいと思うけれど
壮麗な館の立ち並ぶ月世界は遥かな高み
きっと寒くて耐え難いのではと 恐れてもいる
舞いだせば影が本人に従うように
月世界も 地上の人の世に似ているのだろうか

月は高楼の上を次々渡り行く
その光は窓からも戸口からも差し込んで
寝付けぬ人を照らしている
別に何の怨みがある訳でもあるまいに
どうしてだろう
これから誰かが長い旅に出て 家族の和から欠けるというのに
それを見送る場を 皆が揃った=団円というのは
人には悲しみと喜び 別れと出会いがあり
月には見えない時と見える時 満ちている時と欠けている時がある
それらは昔から 全く人の恣意にはならないこと
ならば せめて願わくは 遠く旅する家族が長らく無事であって
千里の彼方で この美しい月を共に眺めていてくれますように
641ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/01(日) 12:12:15.08 ID:9scwW7Ra
この蘇東坡という人、美しい詩も良いのですが、ユーモアに溢れた詩も作っておられるのですよ
今日の詩はひとつそれで行きますよ


  『縦筆三首 其一』  by蘇東坡

寂々(せきせき)たり 東坡の一病翁
白須(はくしゅ) 蕭散(しょうさん) 霜風(そうふう)満つ
小児 誤りて喜ぶ 朱顔の在るを
一笑す 那(な)んぞ知らん 是れ酒紅なるを
642ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/01(日) 12:13:12.84 ID:9scwW7Ra
読んでそのままなのですがw


東の丘に独り寂しく住む 病気の爺
昔は黒々していた髭も 今じゃすっかり霜枯れ色
せがれが来て 爺さんの血色がいいと喜んでるが
とんでもない
ありゃ 酒飲んで顔が赤くなってるだけなのに
それもわからないとはお笑い草だ
643名無氏物語:2013/12/01(日) 18:14:52.62 ID:SkEwD54R
わあいるびーありがとー
644名無氏物語:2013/12/01(日) 18:15:52.26 ID:SkEwD54R
中古ちゃんもマグカップで混ぜます>チャーハン
ウェイパー汁と卵まぜちゃう
それでも難しいんだよ
645名無氏物語:2013/12/01(日) 18:23:41.56 ID:SkEwD54R
中古ちゃんのまぐかっぷアメリカ製で大きいからねえ
646名無氏物語:2013/12/01(日) 18:26:16.18 ID:SkEwD54R
コンソメでもかつおだしでも
できそうっちゃできそう
647ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/08(日) 15:03:11.07 ID:UdmYznpD
こんにちはですよ
最近何だか鯖落ちが多いですよ
お客さんが増えてるようでもなさそうですのに、不思議なことですよ
まあ、場所をお借りして遊んでるので文句は言えねーですよ

>>643->>646
あ、いえいえどういたしましてですよ
おや、ちゅうこちゃんさんも先混ぜ派でしたかよ、ふむふむ
ウェイバー使ってる人けっこう多いようですが、私は中華の調味料は李錦記のものを使ってますよ
鶏ガラスープとオイスターソース、それに豆板醤はかなり重宝してますよ
特にオイスターソースはチャーハンにも焼きソバにも欠かせないものですよ
この間やった中華味風お好み焼きもなかなかイケましたし、それさえあればちゃんと味がする調味料というのは
本当にありがたいものですよ


えー、今日の詩は中華料理とは何の関係もないこんな詩ですよ
では行ってみますかよ
648ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/08(日) 15:04:31.12 ID:UdmYznpD
  『南郷子』  by辛棄疾

  京口 北固亭に登りて懐(おも)い有り


何処にか 神州を望まん
満眼の風光は北固樓
千古の興亡 多少の事
悠々
尽きざる長江は 滾々(こんこん)と流る

年少 萬(あまた)の*兜帽(とうぼう)
東南を坐断(ざだん)して 戦い未だ休(や)めず
天下の英雄の 誰か敵手なる
曹・劉ならん
子を生むは 当(まさ)に孫仲謀の如くあるべし


*兜帽:帽ではなく、矛+攵の下に金が正しい字です
649ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/08(日) 15:05:58.97 ID:UdmYznpD
yakuという程ではねーですが


どっちを向けば 母なる中原が見えるのだろう
北固亭から見渡す景色は何処までも 故郷の景色とは違っている
昔から幾つもの国が興り 滅び その間には様々なことがあっただろう
悠久の時の中
長江は尽きることなく 豊かに水を湛え 流れ行く

若者 孫権は数多の軍勢を率い
東南部を奪い取りながら まだ兵を収める気配がない
天下の英雄で 一体誰が彼と渡り合えるかと言えば
それは曹操と劉備しかいないだろう
子を作るなら まさに孫仲謀(孫権)のような子にせねば
650名無氏物語:2013/12/08(日) 23:09:13.60 ID:rZ8T5fIQ
鯖堕ちすると新スレハックで建てられるの
651名無氏物語:2013/12/08(日) 23:11:58.23 ID:rZ8T5fIQ
李錦記 S&Bね 覚えとく
652ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/15(日) 15:26:15.78 ID:xwIaIm27
こんにちはですよ
このところ一段と寒さが厳しいですよ
皆さん大丈夫ですかよ
などとのたまいつつ、昨日北陸でしっかりカニ食べて来ましたですよ
尾籠な話で恐縮ですが、運子がカニカマになりそうなほど頂きましたよ
食べ放題のカニは大雑把な味ですが、一人前の量が決まってるカニは甘みがあって繊細な味ですよ
やっぱり日本海のカニは旨ー!ですよ
特に北陸のカニが私的には良いですよ
それと日本酒が有れば、もう最高ですよ
ああ、思い出しただけで幸せな気分ですよ 
他にもフグ、タラ、ボタン、カモ、マル、などなど、冬に食べたいお鍋がいっぱいありますよ
その為にも頑張って働かねば、と思うのですよ

>>650
>鯖堕ちすると新スレハックで建てられるの
ごめんなさい、意味がよくわかんねーですよ

>>651
あ、いえいえ、覚える必要はねーですよ
味覚は人それぞれですから、気にしねーで下さいよ


さて、それじゃ今日の詩行きますかよ
653ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/15(日) 15:27:46.68 ID:xwIaIm27
  『金錯刀行』  by陸游
          
黄金の錯刀(さくとう) 白玉の装(よそい)
夜 窓扉(そうぴ)を穿って 光芒(こうぼう)を出だす
丈夫(じょうふ)五十 功 未だ立たずして
刀を提げ 独り立ちて八荒を顧(かえり)みる
京華(けいか)に交を結ぶは 尽(ことごと)く奇士
意気 相い期すに 生死を共にせん
千年の史冊に 無名を恥ず
一片の丹心 天子に報う
爾来(じらい) 従軍す 天漢の濱
南山の暁雪 玉 *リンシュンたり
嗚呼 楚は三戸と雖(いえど)も 能(よ)く秦を亡(ほろぼ)す
豈(あ)に堂々の中国 空しく人の無きこと有らんや


*リンシュン:リンは山偏+(隣-こざと偏)、シュンは山偏+旬です
654ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/15(日) 15:29:00.39 ID:xwIaIm27
やっくるーですよw


白玉の鞘に収まる 黄金造りの太刀 
その輝きは 夜ともなれば窓や扉さえ貫く程
男の齢は既に五十 しかし これと言った功績は未だない
太刀を携え 彼を取り巻く荒野を独り見渡す
花の都で得た知己は 誰も皆凡庸ならざる者ばかり
互いの意気に感じて 生死を共にしようと誓い合った
無名のまま歴史に飲み込まれることを恥とし
真心一つを以って 陛下の御心にお応えしよう
そう決めてからは 天の川の如き漢水の辺に従軍した
暁の終南山の峰々は 雪を頂き 折り重なる玉のようだ
ああ 楚は国民が僅かになってさえ 見事に秦を滅ぼした
このれっきとした中華の国に どうして 国難を撃ち払う者が居ない筈があろうか
655名無氏物語:2013/12/15(日) 17:56:46.35 ID:1mpObyf+
鯖の具合がわるくて
全部スレがなくなっちゃう時は
スレ立ての間隔規制が狂うから
その隙にパソコンとiPhoneで「裕ちゃん」のスレを立てるの
656名無氏物語:2013/12/15(日) 18:00:13.33 ID:1mpObyf+ BE:3286969294-PLT(14000)
さむげたんって
中国料理でもあるみたいね
この間食べたかったんだけど
材料あつめるの難しかったの

生のジンセン手に入る所わかる?
657名無氏物語:2013/12/15(日) 18:02:34.98 ID:1mpObyf+ BE:2191313546-PLT(14000)
食べるために働くのか
働くために食べるのか
なぜ人は矛盾を生きるんだろう
虚しいよね
658名無氏物語:2013/12/15(日) 18:03:51.62 ID:1mpObyf+ BE:2465226893-PLT(14000)
裕ちゃんはGAYだけど
夢では愛し合ってるんだよ
私の事は月だと思って
いつもラブソング聴きながらウイスキーのんでる
659名無氏物語:2013/12/15(日) 18:05:15.87 ID:1mpObyf+ BE:5113063687-PLT(14000)
まあ私は裕ちゃんのそういう気持ち解らないから
けつまんこだと思ってるんだけど
裕ちゃんは中古ちゃんに夢中なの

だけど人前で勃起しちゃったから
創価学会の佐藤弘夫にチクって
私の社会的立場を消したんだ
660名無氏物語:2013/12/15(日) 18:08:35.66 ID:xAv6Upzn
あんなに愛し合ったのにね
661名無氏物語:2013/12/15(日) 18:09:56.53 ID:xAv6Upzn
中古ちゃん他人のスレでも連投だけが取り柄だからねえ
662名無氏物語:2013/12/15(日) 18:13:03.25 ID:xAv6Upzn
男と女の関係は難しいから
男同士で詩を読むんでしょ
それってゲイだよ
663名無氏物語:2013/12/15(日) 18:13:39.47 ID:xAv6Upzn
文士様はゲイ
けつまんこびちゃびちゃ
664ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/22(日) 11:34:56.47 ID:rdFJwGOI
こんにちはですよ
今日は冬至ですよ
カボチャの天ぷらを柚子塩とか柚子酢で頂くととっても美味ー!ですよ
柚子酢作った後の皮をお風呂に入れとくといい香りがしますよ
あああ、日本人で良かったー!ですよ
そのままで食べる時は、天ぷらの衣は薄い方が好みですよ
うどん、そばに入れるなら衣が厚くても良いですが

>>655
どうも、最近この板に妙なスレが乱立してると思ったら、ちゅうこちゃんさんの仕業でしたかよ
やれやら

>>656
>生のジンセン手に入る所わかる?
申し訳ねーですが、わかりませんよ


さて、それじゃ今日の詩行きますよ
665ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/22(日) 11:35:34.02 ID:rdFJwGOI
  『飲酒 其八』  by陶淵明


青松 東園に在れど
衆草 其の姿を没す
凝霜 異類を *尽(ほろぼ)さば
卓然として 高枝を見(あらわ)す
林に連なれば 人 覚(さと)らざるも
独樹にして 衆 乃(すなわ)ち奇とす
壺を提げて 寒柯(かんか)を撫(な)で
遠望して 時に復(ま)た 為(な)す
吾が生 夢幻の間
何事ぞ 塵羈(じんき)に*繋(つな)がる



*尽:本当はがつ偏+(診-言)です
*繋:正しくは糸偏+世です
666ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/22(日) 11:36:22.08 ID:rdFJwGOI
おやくそくですよw


東の庭に一本 松があるが
いつもは雑草がその姿を隠している
霜が降り 他の草が全部枯れた時
松は 枝振りの良い美しい姿を現す
もし 林の中にあったなら 誰も気付かなかっただろうけれど
一本だけ立っているから みんな それを珍しいと思う
片手に酒壺を持ち 空いた手で 枯れた味わいの松の幹を撫でながら
いろんなことを思い出しては また物思いに耽る
私の人生など ほんの夢か幻 うつつの間
それだのに どうしてこうも俗世に縛られなければならないのか
667名無氏物語:2013/12/22(日) 12:43:08.80 ID:iAunwf6n BE:2921750584-PLT(14000)
週末しか2chできない固定は俗世に縛られてるっぽいね
668ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/28(土) 12:51:24.88 ID:9mIDEWQ5
こんにちはですよ
やって来ましたよ、年末ですよ
朝から餅搗きに駆り出されて腰が痛ーですよ
昼ご飯食べて来ると言って抜け出して来ましたよ
餅に搗く前のおこわを少し貰って来たので、山菜と塩少々を混ぜてお昼ご飯にしますよ
あああ、お家の暖かさが身に沁みますよ
今日は今までで一番寒く感じますよ
昨日は少しですが雹も降りましたけど、今日は降らねーで欲しいですよ
明日なら日曜だから人手もあるのですが、29日は苦が付くと言ってダメだというのですよ
全くもう!

>>667
私のみならず、この世に生まれたものはみんな何かに縛られてるんじゃねーでしょうか
時間とか引力とか


では、今日の詩行きますですよ
669ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/28(土) 12:52:34.73 ID:9mIDEWQ5
  『調笑令』  by戴叔倫

辺草
辺草
辺草 尽き来たりて 兵 老ゆ
山南 山北 雪は晴れ
千里 万里 月は明るし
明月
明月
胡笳の一声 愁い絶す
670ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/28(土) 12:54:16.45 ID:9mIDEWQ5
やくザーっとw


辺境の草
何処まで行っても草
今は何もかも枯れ果て 兵士も老い果てた
山の南 山の北 
雪が止んで晴れた空
千里 万里に届く月の影
輝く月
美しい月
異国の笛の悲しい響き
遠い故郷を思い 胸が詰まる
671ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/28(土) 12:58:58.82 ID:9mIDEWQ5
えー、皆様
本年もいろいろお世話になりましたよ
ありがとうございましたよ
また来年も宜しくお願い致しますよ
少々早いですが、年末のご挨拶とさせて頂きますよ
どうぞ皆様も良い御年を迎えられますよう、お祈り申し上げますよ

御機嫌良う!
672名無氏物語:2013/12/28(土) 22:37:13.62 ID:SvrvOeOX BE:3834797876-PLT(14000)
何かに縛られて
何かができなかった
それを伝えるのが詩ではないのか
673名無氏物語:2013/12/28(土) 22:40:40.62 ID:SvrvOeOX BE:4930454096-PLT(14000)
漢詩なんかやってて働きにくくならない?
それとも本心意味なんか感じないで訳してるなの?
674ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/28(土) 23:26:52.26 ID:WUWpP0KY
こんばんはですよ
年末のご挨拶を致しましたが、もうちょこっとだけカキコしますよ
わはははは!

>>672
出来なかったこと、残念・無念に思ったことを綴った詩も有りましょうが、それ以外に喜びや
楽しみを記した詩もたくさんありますよ
詩に限らず、芸術というものは感動=自分の心を動かした何かを他人に伝える手段・方法だと
私は思うのですよ

>>673
>漢詩なんかやってて働きにくくならない?
どうして働き難くなるのか、私にはわかりませんよ
真に素晴らしいものは、人種も民族も国境も何もかも越えて人の胸を打つものですよ

>それとも本心意味なんか感じないで訳してるなの?
詩に込められた真意が理解出来ているかと聞かれたら、それは出来ていないと答えるしかねーですよ
私は文字を追い、それを自分勝手に解釈しているだけですから、ちゃんとした訳者の方々から見れば
おそらく噴飯ものだと思いますよ
675名無氏物語:2013/12/28(土) 23:51:08.44 ID:SvrvOeOX BE:1278265872-PLT(14000)
ちゃんとした訳者じゃない訳を提供してる理由は?
ちゃんとした訳者はちゃんとしてなかったんじゃないの?
676名無氏物語:2013/12/28(土) 23:52:21.87 ID:SvrvOeOX BE:1917398873-PLT(14000)
>真に素晴らしいものは、人種も民族も国境も何もかも越えて人の胸を打つものですよ

じゃあ漢詩ってあまり素晴らしくないじゃない
677名無氏物語:2013/12/28(土) 23:54:03.44 ID:SvrvOeOX BE:821742833-PLT(14000)
普遍性カルトこええ
678名無氏物語:2013/12/29(日) 01:02:42.62 ID:rEcizhRQ
>>671
こちらこそ、1年間楽しませてもらいました、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
李錦記の具入りラー油とともに年越しを迎えようと思っております
(大晦日の夕飯は水餃子したいと思ってる→年こしそばはその後に)。

よい年をお迎えください。
679ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/29(日) 10:50:18.60 ID:FBB+7ApO
おはようございますよ
雪の所為で大幅に予定が狂いましたよ
困ったものですよ、はぁー

>>675
>ちゃんとした訳者じゃない訳を提供してる理由は?
訳を提供などと、そんなご立派なことは一度もしたことねーですよ
私はここで遊んでるだけですよ
>ちゃんとした訳者はちゃんとしてなかったんじゃないの?
すみませんが、おっしゃってることの意味が全然わかんねーですよ

>>676-677
私は万人が感動するとは書いてねーですよ
人は一人一人違っているのでそれぞれ感性が違いますよ
だから当然感動のツボも違いますよ
そこんとこ誤解しねーで下さいよ

>>678
あ、これはどうもご丁寧にありがとうございますよ
美味しく楽しく、どうぞ素敵な年越しをなさいますようお祈り致しますよ
680名無氏物語:2013/12/29(日) 21:05:04.22 ID:5Rt2Q0oq BE:3834798067-PLT(14000)
来年も煽りにくるよ
681名無氏物語:2013/12/29(日) 21:05:40.62 ID:5Rt2Q0oq BE:3286970249-PLT(14000)
ここで遊んでるってことは固定なんだよね?
実名特定されたり家の前でオフ会されたことある?
682名無氏物語:2013/12/29(日) 21:06:55.24 ID:5Rt2Q0oq BE:1643485829-PLT(14000)
ちゃんとした訳者っていうのは
文学部、中国文学専攻とか日本文学専攻の訳者は
人格的に狂ってるんじゃないの?ってこと
私は漢文をちゃんと読むと人格的に狂うことを知っている
683名無氏物語:2013/12/29(日) 21:09:09.05 ID:5Rt2Q0oq BE:821742833-PLT(14000)
芸妓とかに縁が深いの?
キャバ嬢?
なんで漢詩なんか読んでるの?
684名無氏物語:2013/12/29(日) 21:09:41.31 ID:5Rt2Q0oq BE:913047825-PLT(14000)
それとも立正安国論?それはやめたほうがいい
685ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2013/12/30(月) 00:26:50.54 ID:ZZqsYhQi
こんばんはですよ

>>681-684
>実名特定されたり家の前でオフ会されたことある?
皆さんはこんなアホに関わったりしねーですよw
>なんで漢詩なんか読んでるの?
ある日李白にツボったからですよ
>それとも立正安国論?
そんなものと漢詩は普通、結び付きませんよ?

さてさて、やっと旅立ちの準備が出来ましたよ
改めて、皆様の行く年来る年が安寧でありますようお祈り申しあげますよ
御機嫌良う!
686名無氏物語:2013/12/30(月) 20:48:59.91 ID:EHd8rKTE BE:6573939089-PLT(14000)
>それとも立正安国論?
>そんなものと漢詩は普通、結び付きませんよ

吉川裕っていう服部南郭研究してるやつは
バリ活の創価だから注意な
687名無氏物語:2013/12/30(月) 20:49:59.99 ID:EHd8rKTE BE:6573938898-PLT(14000)
創価が漢文読むのに
カムフラで古事記とか漢詩やる
688名無氏物語:2013/12/30(月) 20:52:47.47 ID:EHd8rKTE BE:1460875182-PLT(14000)
東洋文庫とか怪しい
689名無氏物語:2013/12/30(月) 20:54:21.46 ID:EHd8rKTE BE:2921751348-PLT(14000)
吉川裕っていう服部南郭研究してる創価に
いじめらて
セクハラされて
そいつの指導教員に折伏されそうになった
ちょおこわい
690名無氏物語:2013/12/30(月) 21:11:56.30 ID:EHd8rKTE BE:1643485436-PLT(14000)
唐詩原理主義(美化された思い出)を語ってる人の中にこそ
未来を創造するカルトがいるんだよ

ちょおこわい
691名無氏物語:2013/12/30(月) 21:12:29.35 ID:EHd8rKTE BE:547828823-PLT(14000)
まあ東北大だけかもしれない

東北大(文)マジやばいよ
692名無氏物語:2013/12/30(月) 21:20:21.94 ID:EHd8rKTE BE:1917399637-PLT(14000)
国立大学は特定の出版社のために書き下しの仕事をしているだけだとしたら

漢詩を感じてる暇なんてないわけで
693ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/01/11(土) 11:08:29.51 ID:sEoyqAT0
皆様、明けましておめでとうございますよ
少々遅くなりましたが、まだ松の内ということでご勘弁くださいよ
今年もまたどうぞ宜しくお願い致しますよ
十日戎が済んで、今日は鏡開きですよ
お汁粉にするところもお善哉にするところもありましょうが、私は小さめの餅を焼いて入れたお善哉に
ピーナッツの砕いたのを加えたのが好きですよ
そこに伽羅蕗か塩昆布が添えてあれば、とんでもなく幸せですよ


さあ、本年も相変わらずやってみますですよ
ではどうぞ
694ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/01/11(土) 11:09:37.95 ID:sEoyqAT0
  『天道』  by馮道

窮達 皆(みな) 命に由(よ)り
何ぞ 嘆声を発するを労せん
但(た)だ知る 好(よ)き事を行ない
前程を問うを要する莫(なか)れ
冬 去らば 氷 須(すべか)らく拌(わ)れ
春 来たらば 草 自ら生ぜん
君に請う 観(み)よ 此の理(ことわり)を
天道 甚(はなは)だ分明なり
695ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/01/11(土) 11:10:46.21 ID:sEoyqAT0
適当ですよw


貧乏も富貴も 全て天命
溜め息を吐いたところでどうなろうか
それより ひたすら善行に努めればよく
余計な先行きの心配など不要だと知り給え
冬が去れば 氷は自ずと割れて消え
春が来れば 草は自ずと萌え出ずる
どうか君 この自然の本質をしっかり見て考えて欲しい
天の示す筋道は まことに明らかなのだ
696ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/01/18(土) 23:15:14.31 ID:JGlE7ntq
こんばんはですよ
今日は雪だ、雪だと散々脅されていましたが、今のところ全然降っていませんよ
明日も降るらしいけど、朝は止めて欲しいなと切に願うのですよ
何故なら明日は初釜に行かねばならないのですよ
足元が悪いのは嫌ですよ
たかがお茶
されどお茶
明日は要領よくお客の真ん中に陣取って、先鋒と殿(しんがり)は頑張って
退けるとしましょうよ
お菓子はやっぱり花びら餅でしょうよ
牛蒡が程良い甘さであることを期待しますよ
1年ぶりなので緊張してますよ

それでは今日の詩行くですよ
697ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/01/18(土) 23:16:02.20 ID:JGlE7ntq
  『如夢令』  by秦観
                       
遙けき夜 沈々として 水の如く
風 緊(きつ)うして 駅亭 深く閉ざす
夢 破れ 鼠 燈(あかり)を窺(うかが)う
霜 暁寒(ぎょうかん)を送り 被(ふすま)を侵(おか)す
寐(い)ぬる無し
寐(い)ぬる無し
門外に 馬 嘶(いなな)きて 人 起く
698ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/01/18(土) 23:17:45.19 ID:JGlE7ntq
ヤクそくですよw


まるで時の水底に沈んでいくような 長い夜
吹き荒ぶ風に 宿場の宿はしっかり戸を閉ざしている
夢を破るは 陰から陰へ走るネズミ
霜が明け方の寒さに拍車を掛け 布団の中まで凍て付きそうだ
どうにもこうにも眠れない
眠れない
そのうち 外で馬が嘶いて 人も起き始めた
699名無氏物語:2014/01/19(日) 12:41:22.00 ID:uAH/11Xy
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/psycho/1314005547/121
  ↑  ↑  ↑  ↑  ↑  ↑
700風老児 ◆ZPG/GcTAlw :2014/01/22(水) 02:56:35.82 ID:T+fXzlD6
全くの素人ですが、先日温泉に浸かったときに

一泊湯宿行
普賢燦陽光
眺海波静静
垂頭想故郷
701風老児 ◆ZPG/GcTAlw :2014/01/22(水) 03:03:47.49 ID:T+fXzlD6
続き
ふざけて短歌調で

一泊湯宿行
普賢山脈陽燦燦
眺海波静静
挙頭望山空快晴
垂頭想郷何日歸年
702おしっこボトラー吉川裕 ◆.LMqmG8Hlg :2014/01/22(水) 03:31:31.48 ID:U4thiVol
じょろろろ・・
703おしっこボトラー吉川裕 ◆.LMqmG8Hlg :2014/01/22(水) 04:09:36.78 ID:R2nWMzrf
また出るっ
704おしっこボトラー吉川裕 ◆.LMqmG8Hlg :2014/01/22(水) 04:11:20.70 ID:R2nWMzrf
ふぅ
705おしっこボトラー吉川裕 ◆.LMqmG8Hlg :2014/01/24(金) 07:59:19.36 ID:kaSJgjk2
尿道から寂寞が出てくる・・・
706おしっこボトラー吉川裕 ◆.LMqmG8Hlg :2014/01/24(金) 08:01:22.86 ID:kaSJgjk2
ふぇぇ・・寂寞が止まらないよぉ・・・
707おしっこボトラー吉川裕 ◆.LMqmG8Hlg :2014/01/24(金) 08:01:53.86 ID:kaSJgjk2
寂寞お漏らししちゃった・・・><
708おしっこボトラー吉川裕 ◆.LMqmG8Hlg :2014/01/24(金) 08:02:52.75 ID:kaSJgjk2
ボトリングしたのは
おしっこではなくて
寂寞
709ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/01/26(日) 10:34:55.85 ID:515d3Ws9
おはようございますよ
1月最後の日曜日ですよ
「1月 去ぬる」といいますが、初〜をあれこれやってる間にさささっと過ぎてしまった、
そんな気がしますよ

>>700-701
風老児 ◆ZPG/GcTAlwさん、ようこそいらっしゃいませですよ
何も出ませんが、楽しんで頂ければ幸いですよ
そうそう、詩作をなさるのでしたら、創作発表板に下記のようなスレも有りますよ
  【漢詩】宜以漢文創作
  ttp://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1281089925/
また覘いて見られては如何でしょうかよ

昨日は春並みの暖かさでしたが、今日はまた冬に戻りつつあるようですよ
それでも近所で早くもスイセンの花が開いていましたよ
ウメもモモもサクラも可愛らしい芽がたくさん出ていましたよ
四季の有る国の幸せを感じますよ
本当にありがたいと思いますよ


で、今日の詩は花と全然無関係ですよw
さあ、どうぞ
710ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/01/26(日) 10:36:01.65 ID:515d3Ws9
  『酔花間』  by毛文錫

相い問うを休(や)めよ
相い問うを怕(おそ)る
相い問わば 還(ま)た恨みを添う
春水 満塘に生じ
*鶏勅(けいちょく) 還た相い趁(お)う

昨夜 雨 霏々(ひひ)として
明けに臨みて 寒さ一陣
偏(ひと)えに憶(おも)う 戍樓(じゅろう)の人
久しく辺庭の信を絶つ

*鶏勅:正しくは、さんずい+鶏と勅+鳥で、 オシドリに似た水鳥ということです
711ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/01/26(日) 10:38:21.03 ID:515d3Ws9
うそっぴぃですよw


聞かないで下さい
どうか お願い
言葉にすれば 辛さが一層募るから
春の池は堤まで水を湛え
水鳥さえ 仲睦まじく互いを追っているというのに


昨夜 しとしと雨が降り続いた所為で
今朝の寒さはひとしおだった
こんな日はいつもにも増して 辺境にいるあの人のことを思う
長らく便りが途絶えているから 余計に
712ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/02/02(日) 09:47:41.70 ID:ogWClgyD
おはようございますよ
今朝はしとしと雨ですよ
こんな日は揚げ餃子と鶏のお粥がいいですよ
餃子の具を心持ち少なめにするとパリパリ感が増しますよ
皮を細切りにして揚げ、それをお粥に少し混ぜるのも美味しいですよ
春節祭も始まってますし、後でちょっくら中華街を訪ねて来ようと思いますよ
寒さが厳しい所は何処でも、春を待つ気持ちは同じですよ
でも、何といっても本当に一番寒いのは2月ですから、まず美味しいものを食べて、
身体の中から温まるのはとても素敵なことですよ
もしかしたら、昔の人はそういう節目を設けることで身体に滋養を供給していたのかもしれませんよ
だとしたら凄い知恵ではないですかよ


さて、それでは今日の詩投下しますよ
713ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/02/02(日) 09:48:23.54 ID:ogWClgyD
  『胡笳曲』  by無名氏 

月 明らかに 星 稀に 霜 野(や)に満つ
氈車(せんしゃ) 夜 宿す 陰山の下(もと)
漢家 李将軍を失いしより
単于(ぜんう) 公然と来りて馬を牧す
714ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/02/02(日) 09:49:40.12 ID:ogWClgyD
まんまですよw


月があんまり眩しくて 数えるほどしか星が見えない
野原は一面 霜で銀色
そんな夜
厚いフェルト張りの匈奴の車が 陰山の麓で野営している
漢が 李将軍を失ってからというもの
匈奴は王自ら民を率い 堂々と漢の領地へ馬を放牧に来るのだ
715いち:2014/02/02(日) 19:27:50.20 ID:GK54QoJ7
『酔花間』by毛文錫 の冒頭の部分、
「深く憶うと
憶わないように
情けに極めて難い」
716名無氏物語:2014/02/03(月) 12:23:47.02 ID:oTznqJVs
>>715
日本語でOK
717名無氏物語:2014/02/06(木) 02:55:29.27 ID:hGWOlQJX
ちょっと質問なんだが、五言詩で三字・二字の区切りの例ってある?

人口に膾炙したような詩で。
718おしっこボトラー吉川裕 ◆.LMqmG8Hlg :2014/02/06(木) 12:39:25.69 ID:1t0NSOeM
     _______                     __
    // ̄~`i ゝ                    `l |
    / /        ,______   ,_____    ________  | |  ____ TM
   | |     ___ // ̄ヽヽ // ̄ヽヽ (( ̄))   | | // ̄_>>
   \ヽ、   |l | |    | | | |    | |  ``( (.  .| | | | ~~
      `、二===-'  ` ===' '  ` ===' '  // ̄ヽヽ |__ゝ ヽ二=''
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719おしっこボトラー吉川裕 ◆.LMqmG8Hlg :2014/02/07(金) 09:54:28.29 ID:waLO4g+Y
kobun:古文・漢文の削除議論
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/sakud/1391734406/
720いち:2014/02/08(土) 23:47:50.68 ID:/uSjsuOr
》》717 五言詩の区切り
五言の詩は四言の詩からできたのだ、音韻でほとんど四言の特徴が示された。
例え:
十步 殺 一人 (xx x xx)
千里 不 留行 (xx x xx)
721いち:2014/02/09(日) 00:06:38.42 ID:aXtg27x5
ちなみに最近見た一つ変(しんし)な詩の朗唱(廣東語)をここに添付す。
ツッコミおねがい
http://www.youtube.com/watch?v=kbxujUv7kFM&feature=share
722名無氏物語:2014/02/09(日) 00:15:48.75 ID:iuwN6iDc
広東語は巻舌音がない分、
楽だが、声調が多い。
723ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/02/09(日) 10:08:37.35 ID:vya+DDhT
おはようございますよ
この週末は雪で大変でしたですよ
冬の降雪・積雪に慣れてる地方の方はそうでなかったかもしれませんが、滅多に降らず
また積もらない所で暮らしている者にとっては、歩くのさえおっかなびっくりでしたよ
それでも人や物の流れがストップしないというのは本当に凄いことだとつくづく感じましたよ

おやおや、お客様がいらしてたのですね
ようこそですよ

>>715
テンプレにも書いていますが、私の読み下しは適当で訳はデタラメですよ
そこんとこヨロシクですよ

>>717
私の知る限りでは無さそうなのですが、私はアホなことでは人後に落ちませんので断言は出来ませんよ
こちらの質問スレで尋ねてみられては如何でしょうかよ
  古文漢文板の質問スレ2
  ttp://awabi.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1333786530/


では、今日もひとつ行ってみますかよ
724ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/02/09(日) 10:09:31.82 ID:vya+DDhT
  『春寒』  by陳与義    

二月の巴陵(はりょう) 日々の風
春寒 未だ了(おわ)らず 園公を怯(おびや)かす
海棠(かいどう)は惜しまず 臙脂(えんじ)の色を
独り立つ 濛々(もうもう)たる細雨の中(うち)
725ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/02/09(日) 10:11:11.64 ID:vya+DDhT
海棠は臙脂色だったでしょうか?と思いつつ約しましたよ


2月の巴陵には毎日冷たい風が吹いている
春先の余寒は未だ続き 小園の主たる私の身を竦ませる
しかし 海棠は臙脂色の花を惜しみなく咲かせ
小雨に煙る庭の中 ただ独りすっくと立っている
726いち:2014/02/12(水) 05:11:21.24 ID:WARw9Ll2
海棠が香らないので、咲いても見られず。
「ただ独りすっくと立っている」海棠は、独りで寒さに盛らう。
だが、無名の英雄であって、さらに孤独が感じられた。
それは作者が梅ではなく海棠を選んだ理由かもと思う。
727いち:2014/02/12(水) 05:21:58.99 ID:WARw9Ll2
海棠の無香について
「一恨鰣魚多骨,二恨金橘太酸,三恨蓴菜性冷,四恨海棠無香,五恨曾子固不能作詩。」の五恨
「海棠無香,鰣魚多骨,紅楼未完」の三恨
と言う評価があった。
小説で、七星海棠と言う物がよく無色無味な劇毒として登場した。
面白かった。
728名無氏物語:2014/02/12(水) 12:34:05.70 ID:hRYd63Zj
>>726,>>727
あんたの解釈なんてイラネ\(>ヘ<)/
729いち:2014/02/12(水) 16:22:02.32 ID:WARw9Ll2
ちょっと感じたものを書いただけです
730あぼーん:あぼーん
あぼーん
731ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/02/16(日) 13:56:08.22 ID:y4iwTuU5
こんにちはですよ
2週続きの雪、それも大雪でしたよ
あっちこっちで交通機関が止まったり、事故が起きたり、本当に大変だったですよ
みなさんはご無事ですかよ
私など、バレンタインチョコ買いに行ったのについスノーブーツ買っちゃいましたよ
チョコは天気の所為にして後からでも渡せますが、足元取られて転んだ日には服はびちゃびちゃ、
ぶつけた身体は痛い痛い、しかもアザのおまけ付きなんてことになるのが目に見えてますよ
何事も“御身御大切”ならぬ“我が身御大切”ですよ
自分自身がしっかりしていないと、他人様のお役に立てねーからですよ
……なんてね、他人様のお役に全然立たねー私が言ってみますよw

で、今日の詩は雪には全然関係ねーのを選んでみましたよ
こんなの↓ですよ
732ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/02/16(日) 13:56:58.87 ID:y4iwTuU5
  『昨日』  by李商隠

昨日 紫姑(しこ)の神 去れり
今朝 青鳥の使 来たること*遅し
未だ言語を容れざるに また分散し
団円を得ること少(まれ)にして 怨嗟(えんさ)足る
二八の月輪 蟾影(せんえい)破れ
十三の絃柱(げんちゅう) 雁行(がんこう)斜めなり
平明の鐘の後 更に何事かあらん
笑いて牆辺(しょうへん)に倚(よ)る 梅樹の花

*遅し:本当は貝偏+余です
733ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/02/16(日) 13:58:12.37 ID:y4iwTuU5
ドキドキものですよw


運命の女神と別れた昨日
使いの青い鳥を待ち侘びる今朝
愛の言葉を交わす間もなく離れ
ほんの束の間寄り添えるだけ
こんなにも逢いたいのに
十六夜の月は涙を映して朧に霞む
琴柱が本物の雁であったなら この心を託せたものを
夜明けの鐘が鳴り止んでも 我が身には何も起こらない
いっそ死んでしまえたらと思うのに
悲しい恋を笑う私の傍で 梅の花が咲いている
734ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/02/23(日) 13:57:04.68 ID:acf1so8H
こんにちはですよ
まだまだ朝晩しっかり寒いですよ
みなさんお元気ですかよ
年末からこっち、行事に参加するとお餅を頂くことが時々あるのですが、私はお餅は食べねーので
ずっと他人様に貰って頂いてたのですよ
が、去年からその方が遠くへ行ってしまわれたのでどうしようかと思っていたのですが、ここ数日
寒くて乾燥したお天気だったのでお餅を干し、今日細かく切って揚げ餅にしましたよ
ちょっと塩を利かせ気味にしたところ、お茶請けにつまんで良し、お粥に入れて良し、我ながら
良い感じに仕上がりましたよ
作ってる間はいい匂いがして結構楽しかったですよ
美味しいことと楽しいことが結び付くと喜び2倍!な気分ですよ

そんな気分のままに、こんな詩を見つけましたよ
いっちょ行ってみますかよw
735ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/02/23(日) 14:02:01.67 ID:acf1so8H
  『新城道中二首 其一』  by蘇東坡

東風は我が山行せんと欲するを知りて
吹断(すいだん)す 簷間(えんかん) 積雨(せきう)の声
嶺上の晴雲 絮帽(じょぼう)を披(こうぶ)らせ
樹頭(じゅとう)の初日(しょじつ) 銅鉦(どうしょう)を掛けたり
野桃(やとう)笑みを含み 竹籬(ちくり)短く
渓柳(けいりゅう)自ずから揺れ 沙水(さすい)清し
*西奄(せいえん)の人家は 応(まさ)に最も楽しかるべし
芹(せり)を煮  筍(たけのこ)を焼きて 春耕に餉(しょう)す

*西奄:奄は山偏+奄が正しいです
736ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/02/23(日) 14:03:34.42 ID:acf1so8H
ふふんふん♪


東の風は 私が山へ散歩に行こうとしたのを知り
軒端まで垂れ込めていた雨雲を 跡形もなく吹き払ってくれた
嶺に掛るのは 綿帽子のような白い雲
梢に掛るのは 銅(あかがね)色に輝く陽
野に咲く桃は花盛り 籬(まがき)のように並んだ竹は未だ短い
谷川の柳の枝は独りでに揺れ 渚に寄せる水は清らか
この西の山の麓に住む人々は 今が一番心弾む季節だろう
セリを煮て タケノコを焼き 春の畑で働く人の弁当を作っている
737ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/03/02(日) 15:06:34.78 ID:KBCjFcg1
こんにちはですよ
月日は既に3月ですよ
明日は早くも桃の御節句ですよ
いやはや、なんともまあまあまあ
今日は朝から魚市場へ行って蛤選り倒して来ましたよ
結構いいのが有って良かったですよ
お雛祭りには何といっても蛤が要るですよ
今からしっかり砂を吐かせておくですよ
明日の献立は、雛散らし、蛤のお吸い物、鯛と蕪のしんじょ、菜の花の天ぷら、鶏つくねの味噌焼きですよ
頑張りますよ♪
桃の花はまだそこそこだったので、木瓜と梅も入れましたよ
季節を楽しむというのは良い事ですよ
また数日で寒くなるとのことですが、なあに三寒四温、繰り返すうちに春が来ますよ
そう思うだけで楽しい私はとてもおめでたい人ですよw

さあ、それでは今日の詩行ってみますよ
738ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/03/02(日) 15:07:42.91 ID:KBCjFcg1
  『永遇楽』  by李清照

落日 金を熔かし
暮雲 璧(へき)を合わす
人 何処にか在る
柳を染めて 烟(けぶ)ること濃く
梅を吹く 笛の怨み
春意 幾許(いくばく)なるかを知らん
元宵(げんしょう)の佳節
天気 融和すれど
次第に 豈(あに)風雨の無からん
来たりて相い召くは
香車 宝馬
謝す 他(そ)の酒朋(しゅほう)詩侶(しりょ)を

中州の盛んなる日
閨門(けいもん) 多暇にて
記し得たり 三五を偏(ひと)えに重んぜしを
鋪翠(ほすい)の冠児
撚金 雪柳
簇帯(ぞくたい)は 済楚(せいそ)を争う
如今(じょこん) 憔悴し
風鬟(ふうかん) 霜鬢(そうびん)
怕見(はけん)す 夜間に出去するを
簾児の底下に向かいて
人の笑語するを聴くに如(し)かず
739ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/03/02(日) 15:08:52.58 ID:KBCjFcg1
“トンでも”ですよw


落ちかかる陽は黄金
たなびく雲は重なる玉
この世界の何処に私の居場所があるのだろう
柳は夕焼け色に染められて
誰かの吹く「梅花落」が悲しげに流れる
春が来たというけれど さあ どうなのか
上元の佳き日
お天気は穏やか
でも 私の心は波立ち始める
風流な友達が 見事な馬車を仕立て
祭りに行こうと誘いに来た
ごめんなさい 今日は遠慮するわ

国と都が栄えていた頃
私はとても若かった
覚えている 
どれだけこの元宵節に情熱を傾けていたか
可愛らしいカワセミの羽の冠を付け
金糸を縒り 銀糸を垂らして髪を飾り 
装いの麗しさを 皆と激しく競い合った
今ではその情熱もなく
髪は乱れ 鬢には白いものが混じる有様
夜に出歩くのも気が重い
すだれの後ろに座り
祭を楽しむ人の 笑い 語り合う様を聴いている
その方がいい
740あぼーん:あぼーん
あぼーん
741名無氏物語:2014/03/02(日) 18:23:18.92 ID:Et1lhGOH
○九○-二四四八-八五四■


♪最期の■が押せなかったテレフォン♪ 
     ♪燃える胸は 熱い痛みです♪


さて■には何が入るでしょうか!?

クイズなのであぼーん対象にはなりません
あしからず
742名無氏物語:2014/03/02(日) 18:24:53.40 ID:Et1lhGOH
東北大学大学院院ペニス生。ハッテン空ケツ吉川裕うんこ間史学研究会委員 アナルローズ
ホモ近世思ガチムチちんこ想史。特に文人裕(特ホモに服部食糞南郭らを中心吉川とした
?園学ケツ派)の在り方や交遊に関心を持っています。男色若色男色若色ホモセックス
日本思想史研究会6月例会、ぽこちん2008年6月、於東北大学うんちぺろぺろうんちぺろぺろ
吉川裕,「服部南郭の憂悲とその解消−雄雄♂ちんこちんこ男色若色男色若色ホモセックス
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743ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/03/09(日) 11:48:56.75 ID:wFHuxjHm
こんにちはですよ
東大寺・二月堂のお水取りも始まっているというのに、まだ寒い日が続いていますよ
皆さんお元気ですかよ
この冬は何とか風邪を引かず、しもやけも作らず乗り切ってきましたが、
次は花粉だの、PM2.5だのに備えなくてはいけませんよ
花粉症の友人は早くも専用メガネとマスクを着け、ティッシュをどっさり持ち歩いてますよ
本格的なシーズンが来れば、うがい薬と洗眼剤も持ち歩くそうですよ
大変気の毒に思いますよ
症状がマシになるお茶でも有れば良いのにと思いますよ
私が一緒に出来るのは、話を聞くことと、食べたり飲んだりすることぐらいですから
それで少しでも心が晴れてくれればと思いますよ


んじゃ、今日もいっちょやりますかよ
744ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/03/09(日) 11:49:32.09 ID:wFHuxjHm
  『東坡八首のうち其三』  by蘇東坡

昔自(よ)り 微泉(びせん)有り
来たるは 遠嶺の背(うしろ)従(よ)り
城を穿って 集落を過(よぎ)る
悪を流して 蓬艾(ほうがい)壮(さか)んなり
去りて 柯氏(かし)の陂(ひ)と為り
十畝(じゅっぽ) 魚鰕(ぎょか) 会す
歳 旱(かん)して泉も亦た竭(つ)く
枯萍(こへい) 破塊(はかい)に粘(ねん)す
昨夜 南山の雲
雨は到る 一犂(いちり)の外(ほか)
*玄然(げんぜん)として *故涜(ことく)を尋ね
我が荒薈(こうかい)を理(おさ)むるを知れり
泥芹(でいきん) 宿根(しゅくこん)有り
一寸 嗟(ああ) 独り在り
雪芽 何れの時にか動かん
春鳩(しゅんきゅう) 行くゆく膾(かい)にす可(べ)し


*玄然:玄は本当はさんずい+玄です
*故涜:涜はさんずい+賣が正しいです
745ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/03/09(日) 11:50:37.42 ID:wFHuxjHm
ほとんど“まんま”ですよw


昔から小さな泉がある
その流れは 遠い山の向こうから始まって
城壁を潜り 村の中を抜けて行く
いろんなものも一緒に流れるし 岸にはヨモギもいっぱい茂る 
そして最後は 柯さんの溜池に注ぎ込む
池の広さは十畝ばかり 魚やエビが住んでいる
今年は日照り続きで泉も枯れて
(池も干上がり)
カラカラになった浮草が ひび割れた水底の泥にへばりついていた
ところが昨夜 南の山に雲がかかり
鋤より深く 雨が大地に沁みてくれた
嬉し涙が流れるように 水は元の水路を辿る
私が枯草をどけておいたのを知っていたかのように
泥の中のセリも去年からの根を残している
ほら 小さな芽もちゃんとある
春待つこの芽は いつになったら食べ頃だろう
時が来たなら 春告げ鳩と美味しい膾にして食べよう
746名無氏物語:2014/03/10(月) 00:02:34.13 ID:pp43WVhe
今週はなんともおいしそうなものの並んでいる詩ですなあ
春を感じます
747ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/03/16(日) 06:31:56.47 ID:pSQSHoTN
おはようございますよ

>>746
ようこそいらっしゃませですよ
何も出ませんが、どうぞごゆっくりですよ

奈良・東大寺二月堂のお水取りも終わりましたから、春はもうじき来る筈ですよ
といいつつ、この時間は未だかなり冷えますよ
布団から出るのが億劫ですよ
今日の日中はそこそこ暖かくなるようですが、早く朝夕の気温が上がって欲しいですよ
表の生き物たちもそんなふうに思っているのではないでしょうかよ
 ♪春は名のみの風の寒さよ
今日の詩はそんな早春の一コマをお届けしますよ
さあどうぞ
748ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/03/16(日) 06:38:13.39 ID:pSQSHoTN
  『魏王堤』  by白居易

花は寒くして發(ひら)くに懶(ものう)く 鳥は啼(な)くに慵(ものう)し
馬に信(まか)せて闕s(かんこう)すれば 日 西に到る
何(いずれ)の処(ところ)か 未(いま)だ春ならずして 先(まず)思い有る
柳條(りゅうじょう)力無し 魏王堤(ぎおうてい)
749ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/03/16(日) 06:39:11.63 ID:pSQSHoTN
だらだらとw


寒さの所為で 花はもうひと寝入りを決め込み 鳥の歌もなんとなく投げやり
馬に任せてそぞろ歩きをしていると いつの間にか日が傾いている
本物の春が来る前に 何処かに春らしい風情がないものかと考えていたら 
魏王堤の柳の枝が 艶っぽくおいでおいでと手招いている
750ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/03/22(土) 13:03:46.86 ID:uVdwS7Iv
こんにちはですよ
せっかく近所で桜が咲き始めたと思ったら、また冬の寒さに逆戻りですよ
お彼岸のお寺参りも行って来ましたが、寒くて境内の出店を楽しんでる余裕も有りませんでしたよ
おまけに雨パラぱらついたので、閉めてしまったお店もありましたし
とほほのほですよ
でも、めげてたって始まらねーのですよ
面白いこと、楽しいことは自分で見つけねーと
こんな日はお豆腐の餡かけが良いですよ
身体がとても温まりますよ
生姜を添えるのも良いですが、和辛子もなかなか合いますよ
もちろん、お手軽な七味や一味もいけますよ
そこに沢庵や、炒め胡瓜の甘酢醤油漬けがあると飲茶にはもってこいですよ
美味しいことはいいことですよ

そんな食べ物とは無関係な今日の詩ですよ
まあどうぞ
751ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/03/22(土) 13:05:10.90 ID:uVdwS7Iv
  『別詩』  by元帝

別れ罷(や)みては 花枝 共に攀(つ)かず
別れて後 書信 相い関せず
行人を覓(もと)めんと欲して 消息を寄(よ)す
衣帯の潮水 暝(くれ)に応(まさ)に還るべし
752ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/03/22(土) 13:09:35.44 ID:uVdwS7Iv
嘘ですよ、これはw


恋が終わると 親しく手を取り合うことも無くなった
別れてからは 手紙のやり取りすらない
人づてに 今の私を 去った人に伝えてもらう
夜 潮の流れが川を遡るように 恋しい人よ帰って来い
753名無氏物語:2014/03/30(日) 12:20:11.05 ID:0y03olHH BE:1826094645-PLT(14000)
佐藤弘夫(創価学会)研究室に11年いた吉川裕は
やっぱり創価学会。創価じゃないと出世できない東北大学のからくりがバレる。

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/716475.html (創価の見分け方)
週刊新潮はいつも真実が書いてあるっていうとファビョるのが創価

http://www.geocities.jp/myudash/new.html (裕チャンのブログ)
べいべー!! 週刊誌に書かれてるのは全部嘘だぜ! のピレプーです。違いますか、違います。エジャナイカエジャナイカどーでもエジャナイカ〜。
754ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/03/30(日) 18:13:47.05 ID:j6sQpVC+
「こんばんは」な時間ですよ
皆さん如何お過ごしですかよ
今日の雨は、ただの雨じゃなくてひでー嵐でしたよ
私、危うく帰宅難民になるところでしたよ
今雨が降ってる所、或いはこれから雨が予想される所にお住いの方は、どうぞ十分注意なさって下さいよ
あああ、気が張ってる時はお腹が空いたとは思わなかったですが、今になって目が回りそうですよ
今日はお豆腐と玉子の暖かいスープを作りますよ
先週も何かお豆腐使ってた気がしますが、まあ気にしませんよ
それにハムで焼き飯と、トマトサラダを添えますよ
これなら買い物に行かなくて済みますですよ

さて、ご飯の前にひと仕事
今日の詩をどうぞですよ
755ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/03/30(日) 18:15:53.14 ID:j6sQpVC+
宮中調笑 王建
                 
団扇
団扇
美人 病みて来(よ)り 面(おもて)を遮る
玉顏 憔悴して三年
誰か 複(ま)た 管弦を商量せん
弦管
弦管
春草 昭陽の路を断つ
756ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/03/30(日) 18:18:05.48 ID:j6sQpVC+
ヤ・ク?

見せじとて
見せじとて
美しい人は 病を得てから顔を隠すようになった
あんなに綺麗だった人がやつれて もう三年
誰か管弦の催しをしようと図っただろうか
弦の響きと 管の息吹き
弦の響きと 管の息吹き
何時しか茂った春草が 昭陽殿への通い路を塞いでしまった
757名無氏物語:2014/03/31(月) 05:08:17.05 ID:YwgOjSsI BE:3652188285-PLT(14000)
東北大の馬鹿の考え方

@研究はクオリティに関わらず金を貰える(役所気質)
A遊び金はバイトで稼ぐ
B創価学会は民間からのバイトを無能力者の役人にくれるからエラい
758ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/04/06(日) 15:24:28.74 ID:ZGFAgheL
こんにちはですよ
清明も過ぎたというのにこの寒さはとても厳しいですよ
こちらでは昼前にあられなんぞ降ってたくらいですよ
あやや、およよ
ただ、気象庁によれば今日は“寒の戻りの特異日”なんだそうですよ
だから寒くても当たり前ですが、それはちょびっとノーサンキューですよ
といいながら、市場で美味しそうなタラを見つけましたよ
今夜は降ろしダイコンでタラのみぞれ鍋にしますよ
シンプルな鍋も美味しいですよ
今日はビールをわざわざ冷やさなくても、勝手に冷えててくれるのでありがてーですよw

さあ、それじゃ今日の詩行ってみますかよ
759ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/04/06(日) 15:30:14.90 ID:ZGFAgheL
  『江城子』  by秦観

南来の飛燕 北帰の鴻
偶(たまた)ま相い逢う
惨たる愁容
緑鬢 朱顏は
重ねて見(まみ)えれば 両衰の翁たり
別後の悠々たるは 君 問うこと莫(なか)れ
無限の事
中を言(かた)らじ

小槽の春酒 珠なす紅を滴らす
怱々(そうそう)たる莫(なか)れ
金鐘に満たす
飲 散ずれば 落花流水 各(おのお)の西東す
後会知らず 何処(いづ)こか 是れなるを
煙(かす)める浪(なみ)遠く
暮雲重なりし
760ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/04/06(日) 15:31:32.36 ID:ZGFAgheL
てきとーですよw


南から来た燕と 北へ帰る雁が
ちょうどすれ違った
どちらもよれよれ
かつては緑の黒髪をした若者だったのに
再び出会えた今 お互いもうすっかり爺さんだ
昔 君と別れてからの長い日々のことは それはまあ聞かないでくれ
話し出したらきりが無いんだ
わかるだろう?


器から春の酒を注げば 玉のような赤い滴が踊る
さあ ゆっくり飲もうじゃないか
この金色の深い酒杯を満タンにしよう
宴が終われば 水に落ちた花びらが 流れるまま西へ東へ散らばるように
この次いつまた何処で会えるのか それは誰にもわからない
彼方に遠ざかる波がおぼろに霞み
地平線に雲が重なり合う日暮れ
761名無氏物語:2014/04/07(月) 03:22:55.29 ID:h0Y1qeyV BE:454657494-2BP(1000)
そんな事より東北大学大学院の吉川裕チャンの話なんだけど
2011年に勃起したチンチンを見せておきながら
完全に拒絶されたから
口封じに創価学会員の教員に相談して
被害者女性を折伏するように仕向けたんだ

最低だよね
762ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/04/20(日) 13:43:10.04 ID:GhZnxVFi
こんにちはですよ
今日は春の最中というのに少々肌寒いですよ
先週は書き込もうとしたら何故か弾かれてしまいましたし、おかしなことが続きますよ
そうそう、おかしいと言えば、『徒然草』の中にこんな言葉があるのですよ
“狂人のまねとて大路を走らば則ち狂人なり”
本人はそれがおかしなことだと自覚した上でのこと、承知してのことだから自分はおかしくない、
ただ“おかしなことをしているだけ”だと思っていますよ
でも、世間から見れば、おかしなことをするその人自身が“おかしい人”なのですよ
うむうむ、納得!ですよ
私の場合は自分で自分のことを“おかしい奴だ”と思っていますから、そこが違いますけれどw

さあて、今日もおかしく過ごしましょうかよ
763ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/04/20(日) 13:45:44.48 ID:GhZnxVFi
  『春中与盧四周諒華陽観同居』  by白居易


性情 懶慢(らんまん) 好(よ)く相い親しみ
門巷(もんこう) 蕭条(しょうじょう) 隣を作(な)すに称(かな)う
燭(しょく)を背(そむ)けては 共に憐れむ 深夜の月
花を*踏みては 同じく惜しむ 少年の春
杏壇(きょうだん) 住 僻(へき)にして 病いに宜(よろ)しと雖(いえど)も
芸閣(うんかく) 官 微にして 貧を救わず
文行(ぶんこう) 君の如くにして 尚お憔悴(しょうすい)す
知らず 霄漢(しょうかん)何人をか待つ


*踏:正しくは旁の沓の部分が日の下に羽です
764ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/04/20(日) 13:50:09.67 ID:GhZnxVFi
どうでしょw


どっちも気楽な性格で あっという間に打ち解け
互いの家も格式に拘る方ではなかったから 良い隣付き合いが出来た
燭台を後ろ向けにして 真夜中の月を一緒に観たり
君と 花の影を踏みながら行く春を惜しんだ 青春の頃
学問所は 療養には良さげだが 住まいするには辺鄙な所
役人とはいえ 秘書省の官員は地位が低く 暮らしはつましい
博識で人柄も良い君のような人が こんな所で不遇をかこっている
御上が求めるのは いったいどんな人材なのだろう
765名無氏物語:2014/04/21(月) 01:44:01.52 ID:M/VCLlC3 BE:454657494-PLT(15000)
東北大学大学院文学部/文学研究科の日本思想史はただの創価学会
766名無氏物語:2014/04/21(月) 01:45:45.88 ID:M/VCLlC3 BE:454657494-PLT(15000)
少数派に仏敵として業を背負わせてやる田舎やり方
767ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/04/26(土) 14:31:56.81 ID:JQwa/BQe
こんにちはですよ
今日は“よい風呂の日”だそうですよ
私は温泉も銭湯も大好きですよ
休みの日は家の風呂でなく、近所の銭湯に行くですよ
大きい湯船に浸かると本当に気持ちがいいですよ
湯船の中で腕を水平ブン回しとか、斜め45度で足漕ぎなんてのは家の風呂じゃ出来ねーですよ
それに、湯船に出たり入ったり、時間を気にせずに入っていられるのもいいですよ
家の風呂だとそうは行きませんよ
で、仕上げに湯上りの一杯
(私はビールですが、友人たちは牛乳系だの炭酸系だのいろいろですよw)
何といっても堪らんですよ!
これからだんだん暑くなってくると益々お風呂がいいですよ
もう少ししたら銭湯が開く時間なので、今日もまた行って来ますよ
小さな幸せ、でも大きな幸せですよ


では、銭湯とは全然無縁の今日の詩行ってみますかよ
768ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/04/26(土) 14:34:27.95 ID:JQwa/BQe
  『屏風』  by李商隠

六曲(りっきょく)連環して 翠帷(すいい)に接す
高楼 半夜 酒 醒(さ)むるの時
燈(ともしび)を掩(おお)い 霧を遮りて 密なること此(か)くの如ければ
雨落つるも 月明らかなるも 倶(とも)に知らず
769ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/04/26(土) 14:36:30.62 ID:JQwa/BQe
嘘Pですよw


ひと連ねの六枚の その向こうは翡翠色の帳
ひと睡りして酔いも醒めた 高楼の夜
灯りに晒されぬよう 幻に惑わぬよう 守られ過ごす恋人たちは
降る雨も 輝く月も 互い以外は何も要らない
770ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/05/18(日) 10:53:39.17 ID:OnQMCKCT
書き込めますかよ?
771ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/05/18(日) 11:09:06.26 ID:OnQMCKCT
おお、良かったですよ

改めまして、おはようございますよ
やっと書き込めるようになりましたよ
連休も何も遠い彼方で、ご無沙汰してましたが皆さんお元気ですかよ?
私はご覧のとおり、相変わらずですよ
最近のタケノコは1月から出回るそうですが、やっぱり今頃が一番美味しそうな気がするですよ
メバルの煮付けとタケノコのお澄ましなんて、夕飯にもってこいですよ
少し前ならそこに豆ご飯や菜飯が入ったりして
四季の有る国というのはとても有り難いものだとつくづく思いますよ
それじゃあ、今夜の夕飯は豆腐ハンバーグにしますかよ
おろしソースをかけると冷酒によく合うのですよ
お買い物に行く前に、詩を置いて行きますよ
ではでは(^^)/
772ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/05/18(日) 11:11:15.27 ID:OnQMCKCT
  『漁家傲』  by李清照

天は 雲濤(うんとう)に接して 曉霧(ぎょうむ)に連なり
星河 転ぜんと欲して 千帆(せんぱん)舞う
彷彿たる夢魂 帝所に帰り
天語を 聞くに
殷勤 我に問う 何処にか帰らんと

我は報(こた)う 路(みち)長く 日暮を嗟(なげ)く
詩を学ぶれど 謾(むな)しく有るは 人を驚かすの句
九万里の風 鵬 正に挙げよ
風 住(や)む 休(なか)れ
蓬舟 吹き取(え)て 三山へ去らしめよ
773ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/05/18(日) 11:14:23.45 ID:OnQMCKCT
飛んでますよw


夜明け前 天には波打つ如き雲が懸かり 地に立ち込める霧に連なる
銀河の流れが変わろうとする辺りには 漁り火の煌めきにも似た数多の星々
あてどなく彷徨う魂は 夢のまにまに天宮へ身を寄せる
すると 天帝の声が聞こえた
声は優しく私に尋ねる 「あなたは何処へ行きたいのですか」

私は答えた 「目指すところは遥か先なのに もう人生の日暮れが近づいている。それが悲しいのです」
詩を学び 世に出すも 人は奇抜な句のみを取り沙汰するだけ
一羽ばたきで九万里の風を起こす鵬よ どうかその翼を振るっておくれ
そして風よ 止まないで
小さな私の魂を どうぞ神仙境へ あの三山まで吹き寄せて
774ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/05/24(土) 12:13:25.26 ID:IcQrykn1
こんにちはですよ
ずっと長いこと牡丹と芍薬の見分け方がわからなかったのですが、やっと解決ですよ
先日友人から教わったのですが、牡丹は木で枝分かれするのに対し、芍薬は草なので
地面から真っ直ぐ生えるのだそうですよ
それと、生け花にする場合も格があって、牡丹は床の間だけで、芍薬なら玄関でもOK
とのことでしたよ
他にも葉っぱの大きさなどで見分ける場合もあるそうなのですが、とりあえずはこれで
十分ですよ
うん、良かった良かったw
ものを知るというのは実に楽しいことですよ
時々違う場合もありますけれど、それはそれで自分の糧だと思えばいいですよ

さて、それでは今日も参りますよ
775ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/05/24(土) 12:18:05.63 ID:IcQrykn1
  『訴衷情』  by顧夐 
           
永き夜 人を抛(ほう)りて何処へか去り
音(たより)来たること 絶ゆ
香閣を掩(とざ)し
眉を斂(ひそ)む
月 将に沈まんとせば
怎(いかで)か忍ばん 相い尋ねざるを
孤衾を怨む
我が心を換えて*汝が心と為し
始めて知る 相い憶うことの深きを


*汝:正しくは人偏+尓です
776ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/05/24(土) 12:19:01.79 ID:IcQrykn1
嘘ですよん♪


永い夜
私を残して出掛けたまま
連絡ひとつも寄越さぬあなた
部屋に閉じ籠り
ただ鬱々と時を過ごす
沈み行く月を眺めながら
来ない人を待ち続けるのはとても辛い
独りぽっちは悲しい
あなたに私の心を移せたら
この深い想いをわかってもらえるのに
777名無氏物語:2014/05/25(日) 05:29:26.24 ID:Dr8IuTOO BE:454657494-PLT(15000)
ちんぽがこいしいけど
簡単に寝たら負け
ちんぽちんぽ
778名無氏物語:2014/05/25(日) 05:29:38.41 ID:Dr8IuTOO BE:454657494-PLT(15000)
ワイのポエムもなかなかええで
779名無氏物語:2014/05/25(日) 05:30:26.38 ID:Dr8IuTOO BE:454657494-PLT(15000)
ところでウェイパーが終わったので
鶏がら微粒だしにしてみたで

鶏がら微粒だしはよかった
野菜炒めにつかったで
780名無氏物語:2014/05/25(日) 05:31:17.46 ID:Dr8IuTOO BE:454657494-PLT(15000)
東北大学大学院文学研究科の吉川裕チャンね
おちんちん見せたの
おっきくして見せたの
なのにね嘘ついて女が研究の邪魔するから創価の方で社会的抹殺しといてって
佐藤弘夫に頼んだの

東北大学大学院文学研究科の吉川裕チャン
781ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/06/01(日) 16:08:13.86 ID:V5ZDBA6o
こんにちはですよ
いきなり暑くなって大変ですよ
Tシャツ何処に入れたか、一生懸命探して洗濯しましたよ
おかげで今日1日の大部分を消費してしまいましたよ
ちょっともったいない気分ですよ

>>779
野菜炒めも美味しいですねえ
私はこの間、シンガポール風のチキンライス、海南風チキンライス作ってみましたですよ
鶏がら出汁は応用範囲が広いので、また美味しいものが出来たら教えて下さいよ

さあ、そろそろ洗濯物が乾く頃なので取り入れて来ますよ
それではまた
あ、その前に詩をどうぞ
782ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/06/01(日) 16:09:27.34 ID:V5ZDBA6o
  『浪淘沙(山寺夜半聞鐘)』  by辛棄疾

身世 酒杯の中
万事 皆 空たり
古来 三五個の英雄
雨に打たれ 風に吹かれ 何処か是れ
漢殿 秦宮なる

夢は入る 少年の叢(そう)
歌舞 匆々(そうそう)たり
老僧 夜半 誤りて鐘を鳴らし
驚き起きて 西窓に眠り得ず
地を巻く西風
783ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/06/01(日) 16:11:20.89 ID:V5ZDBA6o
やっく?などw


我が身もこの世も 酒杯の中と同じこと
留まるものなど 何一つ有りはしないのだ
今までに英雄と呼ばれた人は何人かいる
しかし 時が流れた後 彼らを生み出した国はどうなったのか
栄華を誇った漢や秦の宮殿は 何処にあるのか


夢に見るのは 若い頃 大勢の仲間と共に過ごした日々のこと
楽しい日々はあっけなく過ぎ去るものだ
真夜中に 老僧が間違って起床の鐘を鳴らしたものだから
驚いて飛び起き それから 傾く月を見ながらずっと起きている
表には 私を招くような 西からの強いつむじ風
784早稲田住友商事:2014/06/01(日) 17:28:28.81 ID:OgMMiPEU
稲城市立向陽台小学校評判
http://tn.en.fishki.net/26/upload/en/201406/01/1273947/ximtb330.jpg
稲城市立向陽台小学校評判
785名無氏物語:2014/06/01(日) 18:01:12.02 ID:U01FiaEl BE:454657494-PLT(15000)
なかなか面白いものを作りますね<シンガポール風
786名無氏物語:2014/06/01(日) 18:02:03.01 ID:U01FiaEl BE:454657494-PLT(15000)
庭にどくだみが発生しまして
いくらでも食えるという感じなんですが
中国や東南アジアでは食べるみたいなんですよね

良いレシピあったら教えてください
787ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/06/08(日) 13:32:45.52 ID:iBu8+klt
こんにちはですよ
いきなり梅雨入りですよ
でも、梅雨といっても今年の梅雨は全然梅雨らしくない、どしゃ降りですよ
梅雨というのは連日しとしと、降りみ降らずみ、気付かぬうちに降ったりやんだりしているものなのに、
今年のは風雨雷鳴激始・激活・激止ですよ
梅雨前線によるものではないからとのことなのですが、これはイカンですよ
奥ゆかしさがねーですよ
まったくもう、日本の四季は日本の四季らしくあってほしいものですよ
ぷんぷん

>>786
私も知らなかったので友人に聞いてみましたよ
どくだみは加熱すると苦みが薄れるので、天ぷらやぬたにするといいそうですよ
苦みが平気ならそのままジュースにして、蜂蜜などを加えて飲むという手もあるそうですし、6月から
7月の間に刈り取って干してお茶にすると良いそうですよ
但し、腎臓が悪い人やよく下痢をする人にはお勧め出来ないとのことですよ


では、今日の詩行ってみますかよ
788ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/06/08(日) 13:34:10.09 ID:iBu8+klt
  『更漏子 其四』  by*温庭イン

相い見ゆること稀(まれ)に  
相い憶うこと久し
眉 浅く淡く烟(かす)めること 柳の如し
翠の幕を垂らし 同心を結ぶ
郎に侍りて 繍衾(しゅうきん)を燻ず

城上の月
白きこと 雪の如し
蝉鬢(せんびん)の美人 愁絶す
宮樹暗く 鵲橋(じゃっきょう)たう
玉籤(ぎょくせん) 初めて明を報ず

*温庭イン:インは竹冠+均です
789ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/06/08(日) 13:36:22.04 ID:iBu8+klt
むちゃくちゃですw


もうほとんど逢わなくなった
熱い思いは昔の夢
眉を引くさえやるせなく 薄く淡く枝垂れる有様
閨に翡翠の帳を巡らし 深く愛し合ったあの頃
絹の夜具に香を焚きしめて 恋人の帰りを待っていた

街の上の月が
汚れ無き雪のように純白な光を投げかける その下で
美人が独り 昔を偲び 深い哀しみにくれている
宮中のうっそうと茂る木々も深く眠り
天には銀河が横たわる頃だというのに
時は移り やがて無情に夜が明ける
790名無氏物語:2014/06/08(日) 14:06:54.80 ID:aBLVeZWr BE:454657494-PLT(15000)
どくだみについて色々調べてくれてありがとう
791名無氏物語:2014/06/08(日) 14:57:42.99 ID:aBLVeZWr BE:454657494-PLT(15000)
よあけーだ
あいだと
さわぎたてずに(ry
792名無氏物語:2014/06/08(日) 15:03:27.96 ID:aBLVeZWr BE:454657494-PLT(15000)
よあけだ
あさだ



793名無氏物語:2014/06/08(日) 15:09:48.22 ID:aBLVeZWr BE:454657494-PLT(15000)
恥ずかしながら院卒アラサーです
27の時東北大学大学院文学研究科の吉川裕チャンの肉便器という本当の天命を知りました
いますぐ裕チャンにおちんぽぶち込んで欲しいです
794ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/06/15(日) 09:45:12.31 ID:8Qo9PjYJ
おはようございますよ
みなさんお元気ですかよ

>>790
いえいえ、あまりお役に立てなくて申し訳ねーですよ

ところで、何かを楽しんでる時にそれを中断させられるというのは、大なり小なり不愉快ですよ
先日、久々に早く帰宅出来て、それこそ久々に『ナルト疾風伝』を観てたのですよ
うぉお、オロチ丸のお出ましじゃー!とwktkしてましたら、あろうことか電話ですよ
んぎぎぐがっ!と怒りながら電話に出ると「あ、オレオレ」ですと!?
速攻ガチャ切りしましたよヽ(`Д´)ノプンプン
知り合いの声に似ていたような気もしますが、放っておきますよ
用があるのは向こうで、私ではねーのですから


で、今日の詩はそんなこととは全く無関係ですよ
さあ、どうぞ
795ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/06/15(日) 09:47:01.87 ID:8Qo9PjYJ
  『節婦吟 寄東平李司空師道』  by張籍

君は 妾に夫有るを知りて
妾に双明珠を贈れり
君が纏綿(てんめん)の意に感じ
紅の羅襦(らじゅ)に繋ぎて在り
妾家の高楼は 苑に連なり起ち
良人 戟(げき)を明光の裏に執る
君が心を用うは 日月の如きと知れども
夫に事(つか)え 誓って生死を同じゅうせんと擬(ぎ)す
君に明珠を還し 双涙垂る
恨むらくは 未だ嫁がざる時に相い逢わざりしを
796ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/06/15(日) 09:48:28.40 ID:8Qo9PjYJ
ゆうふれんですねえ


あなたは 私に夫がいると知りながら
一対の真珠を贈って下さった
その深い愛は
この紅の心にしっかりと刻みつけました
我が家は 皇帝に仕えるもの
夫は武人として 二心無く陛下にお仕えしています
あなたのお心に何の曇りもないことは承知しておりますが
私は夫に仕え 終生共に在りたいと誓いました
あなたに真珠をお返し致します 
そこに 私の両目からこぼれる涙を添えて
ああ 嫁ぐ前にあなたにお逢い出来ていたら 
797名無氏物語:2014/06/15(日) 14:09:25.51 ID:V2PyfvwV BE:454657494-PLT(15000)
恥ずかしながら院卒アラサーです
27の時東北大学大学院文学研究科の吉川裕チャンの肉便器という本当の天命を知りました
いますぐ裕チャンにおちんぽぶち込んで欲しいです
798名無氏物語:2014/06/15(日) 14:13:55.14 ID:V2PyfvwV BE:454657494-PLT(15000)
裕チャンのおちんちんの事考えるだけで
おまんこやばい
799ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/06/22(日) 12:13:55.96 ID:PKQhvLED
こんにちはですよ
給料日が間近だというのに、何故かお財布にゆとりがありますよ
おかしーなと思っていたら、そうですよ、お中元をすっかり忘れていましたよ
やべー!あぶねー!イイ歳をして非常識な人になるところでしたよ
ですが、今日は雨なのでお出掛けしたくねーですよ
私はとっても自己中なのですよ
だから来週の6月最後の日曜日に行って来ますよ
さて、何を贈りましょうかよ
たまには変わったものを…とも思うのですが、ラインナップがそうそう変わんねーのですよ
毎年夏・冬、ほんの少しだけ悩みますよ
贈り先はそんなに多くないのですけれど


では、今日の詩行ってみますかよ
800ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/06/22(日) 12:15:27.28 ID:PKQhvLED
  『竹枝』  by劉禹錫

瞿塘(くとう) *曹々(そうそう)たる十二灘(じゅうにだん)
人の言う 道路 古来より難(かた)し
長(とこし)えに恨む 人心 水に如(し)かず
等閑 平地に波瀾を起こす

*曹々:正しくは口偏+曹です
801ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/06/22(日) 12:17:35.34 ID:PKQhvLED
てきとーですよw


瞿塘峡は 波音も高く 十二の難所が待ち受けている
昔から船頭泣かせの水路だと 人は言う
何時の世も 恨めしいのは そんな水より人の心
穏やかな大地に 突然襲い掛かって荒れ狂うのだから
802名無氏物語:2014/06/22(日) 16:16:33.05 ID:1osjCr56 BE:454657494-PLT(15000)
お前給料って俗人だったのかよ
俗人の書き下した詩は読まねえ
803名無氏物語:2014/06/22(日) 16:17:22.23 ID:1osjCr56 BE:454657494-PLT(15000)
書き下しは故人に限る
804名無氏物語:2014/06/26(木) 21:48:38.63 ID:Z12CgN1O
>長(とこし)えに恨む 人心 水に如(し)かず
>等閑 平地に波瀾を起こす

なんという的確な詩
805名無氏物語:2014/06/28(土) 03:02:04.37 ID:B4bNaXFh BE:454657494-PLT(15000)
東北大学大学院文学研究科の吉川裕は2011年2月追い出しコンパのカラオケの席で
ペニスを勃起させ、それを見てもらう為にわざわざ席移動し、
宗教研のクラウタウ氏が被害者女性に「フェラチオくらいできるだろ」と野次を飛ばした事で
心に大きな傷を負ったにも関わらず、
創価学会員佐藤弘夫に頼み、被害者女性を仏敵だと恫喝してもらう事により
自分の責任を回避しました。
806ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/06/29(日) 11:19:21.62 ID:9hJ6Bgix
こんにちはですよ
6月最後の日曜日ですよ
明日はいよいよ夏越しの大祓、あちこちの神社で大きな茅の輪が組まれているでしょうよ
そんな日に大阪では夏祭りの先駆け、愛染祭りが始まりますよ
元々、“夏祭り”というのは夏越しの大祓以降に行われるものなのだそうで、その意味で行けば
愛染祭りは日本で一番最初に行われる夏祭りということになるのだそうですよ
そして、記録によれば愛染祭りは593年に聖徳太子様がお始めになったと言うことで、やはり
日本最古の夏祭りなのだとか
このお祭りには不思議と小雨がつきものなのですよ
試し雨とでも言いましょうか、真に思い合っている二人はなお親密に、そうでなければさようなら
なのだそうですよ
でも、私はそんなことより屋台の方が気になりますよ
どんなお店が出ることやら
楽しみですよw


それとは全然無関係な今日の詩ですよ
さあどうぞ
807ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/06/29(日) 11:20:21.65 ID:9hJ6Bgix
  『漁父詞』  by周紫芝

好個(こうこ)の神仙 張志和
平生 只だ是れ一漁蓑(ぎょさ)
月に和して酔い
船を棹さして歌う
楽は江湖に在るを 奈何(いか)にすべきや
808ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/06/29(日) 11:21:25.92 ID:9hJ6Bgix
適当ですよw


そのまま仙人みたいな張志和は
普段は 蓑を着けた只の漁民で
月と一緒に酔いながらご機嫌
船を漕ぎながら歌ってご機嫌
釣り三昧の暮らしを楽しんでいるのに
あの人たちは それをいったいどうしろと言うのだろう
809名無氏物語:2014/07/01(火) 23:59:04.95 ID:TDKgz8Bx BE:454657494-PLT(15000)
古文辞は吉川裕の人生を予知していた!?

★荻生徂徠の人生もう一回おさらい★

宗教のお見合いで変な嫁貰って
遊女遊びで現実逃避して貧しいのを
政府の御用学者として税金ちょろまかして生きる
農家の嫁を思い出して羨ましく思うが
自分の人生が狂っているので手遅れ
810ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/07/06(日) 15:30:31.46 ID:n0b8rCTh
こんにちはですよ
明日の為に七夕飾りを作っていたらすっかり遅くなってしまいましたよ
明日は雨っぽいですが、なあに、地上は雨でも天の川は雲の上ですよ
空から見てもらえないのが残念ですが、作るのも飾るのも自分の勝手ですから仕方ねーですよ
本当は七夕のごちそうはお素麺なのですが、今年は冷麦にしようか、それともビーフンにしようか
大いに迷ってますよ
ただ普通に食べるのはつまらないので、熱々を丼に入れ、あられをたっぷり載せてお出汁をかけ、
お茶漬け風にしてみようと思いますよ
薬味は好みで、汐吹昆布や塩・醤油の追加ももちろん好みですよ
ふふふ、今から楽しみですよ
食べ慣れたものでもちょっと目先が変わると箸が進みます、面白いものですよ



では、今日の詩行ってみますかよ
811ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/07/06(日) 15:31:11.14 ID:n0b8rCTh
  『漁歌子』  by趙懿

壮にして功名を誤ち 老いて詩を学ぶ
五湖の煙水 鴟夷(しい)に似たり
鶏犬を呼び 妻児を載せ
共に住まん 瓜皮艇(かひてい)の一枝
812ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/07/06(日) 15:33:31.85 ID:n0b8rCTh
嘘っぴですよw


若い頃は 分不相応な出世を夢見て挫折したが
年老いて 詩から自然に添う生き方を学んだ
この五つの湖のなんと懐広いこと
ニワトリや犬を連れ もちろん妻子も載せて一緒に暮らそう
ウリの皮みたいな小さな船の上で
813名無氏物語:2014/07/12(土) 04:06:53.09 ID:+87xt+vo
 中原 初めて鹿を追い 筆を投じて戎軒を事とす
 縦横の計就らざれど 慷慨志は猶お存せり
 策を杖きて天子に謁し 馬を駆りて関門を出づ
 纓を請うて南粤を繋ぎ 軾に憑りて東藩を下さん
 鬱紆 高岫に陟り 出没 平原を望む
 古木 寒鳥鳴き 空山 野猿鳴く
 既に千里の目を痛ましめ 還た九逝の魂を驚かす
 豈に艱険を憚らざらんや 深く国士の恩を思う
 季布に二諾無く 侯エイ 一言を重んず
 人生意気に感ず 功名 誰か復た論ぜん
814名無氏物語:2014/07/12(土) 04:50:18.90 ID:+87xt+vo
梟雄並び立ち覇権を追う中、文士の身を捨ていくさに暮らす
縦横家ほどには功を挙げられずとも、天下を想う心は未だ尽きない
馬鞭を杖として天子に拝謁し、すぐさま馬を馳せて関門を越える
長紐を頂いては南のかた群雄を捉え、この舌鋒三寸で東のかた諸侯を降そう
何度と無く曲がり道を行き峻峰を攀り、彼方なる平原がちらちらと眺められる
千年の大樹に冬鳥が声をあげ、人跡無き山々には野猿が啼く
千里の果ては見晴らかす我が眼を憂わしめ、想い乱れるこの心を益々揺さぶる
茨の道が怖くないわけではない、全ては私を国士としたあの方に報いるため
季布は引き受ければ二度と背かず、侯エイは自身のことばを決して翻さなかった
人生は凄絶の志に感じ入って動くもの、功も名誉さえも振り返りはしないさ
815名無氏物語:2014/07/12(土) 05:00:00.93 ID:+87xt+vo
おっと、書き忘れ

述懐 魏徴 『唐詩選』より

自分も感じ入ってやってしまいました、ハイ
816ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/07/13(日) 15:16:58.51 ID:y2VNtAM7
こんにちはですよ

>>814、815
ようこそですよ
詩と訳を上げて頂けて、とても有り難くまた嬉しいですよ
何も出ませんが、どうぞ楽しんでって下さいですよ

さて、関東の方では今日からお盆なのですよ
お盆と言えば、何故か私はヒグラシを思い出してしまうのですよ
別に、迎え火や送り火を焚いた時、精霊流しの時などにヒグラシの声を聞いた訳ではねーのに、
それを思い浮かべてしまうのですよ
おかしなことですよ
ヒグラシよりクマゼミが喧しい今日この頃は、どちらかと言えばそろそろ避暑に行きてーですよ
夏休みが待ち遠しいですよ


それでは今日もおひとつどうぞ
817ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/07/13(日) 15:18:49.82 ID:y2VNtAM7
  『敕借岐王九成宮避暑 応教』  by王維

帝子 遠く辞す 丹鳳(たんぽう)の闕(けつ)
天書 遥かに借す 翠微(すいび)の宮
窓を隔てて 雲霧 衣上に生ず
幔を巻けば 山泉 鏡中に入る
林下の水声 語笑 喧(かまびす)し
巌間の樹色 *房槞(ぼうろう)隠る
仙家(せんか)も未だ必ずしも能く此に勝らざるに
何事ぞ 笙(しょう)を吹いて碧空に向かう

*房槞:槞の字は正しくは木偏に龍です
818ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/07/13(日) 15:22:30.32 ID:y2VNtAM7
やっくですw


皇子は 丹鳳門を遠く後にして
皇帝の親書を胸に 山の離宮に入られた
窓の向こうの雲や霧は 新緑の衣を包むよう
簾を上げれば 山や泉が鏡の中に
木立の下 川のせせらぎは 賑やかに笑いさざめく
岩間の樹々に紛れ隠れる連子窓
仙人の住居でもこれほど素晴らしくはあるまいに
なぜ 王子喬は笙を吹きながら青空へ上ってしまわれたのか
819ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/07/21(月) 13:50:52.77 ID:kyBoxUHv
こんにちはですよ
毎日暑いですよ
もっとも、夏が暑くないと気持ち悪いのですが、でも大変ですよ
汗をかくと自分が気持ち悪い上に、食べたものの匂いは案外汗の中に出てきますので、
それが他人様に不快感を与えないかと気に掛りますよ
かといって、クサい臭いを誤魔化すために香水モドキを振り掛けるなどというのは、男女共に
言語道断!だと思いますよ
その意味で、夏は香辛料を使うにも少し考えますよ
ただ、何といっても身を清潔に保つことが一番だと思いますよ
日本が比較的水に恵まれた国で本当に良かったですよ
シャワーやお風呂は衛生的にも良いことですし、精神的にも良いことですよ
あ、精神的にも良いといえば、夏場は水辺での遊びも良いですよ
水遊びそのものも良いですし、水辺の景色を楽しむのもよいですし、ね

今日の詩はそんな水辺のワンシーンをお届けしますよ
暑いので手短ですよw
820ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/07/21(月) 13:52:22.94 ID:kyBoxUHv
  『詠鵝』  by駱賓王

鵝 鵝 鵝
曲項 天に向いて歌う
白毛 緑水に浮き
紅掌 清波を撥す
821ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/07/21(月) 13:53:34.88 ID:kyBoxUHv
簡単にw


がぁ がぁ ガチョウ
曲がった首を伸ばし 天を仰いで歌う
真っ白な体で 透き通る碧い水に浮かび 
赤い水かき動かして さざ波を起こしてる 
822名無氏物語:2014/07/21(月) 23:38:38.88 ID:DJih5PNz
従軍慰安婦問題に火をつけた朝日新聞の植村隆記者は、韓国在任したことの
ある人で、その夫人は韓国人であり、同婦人の母親はその方面の反日活動家
であることを知っていますか?

中韓が世界に広めているデタラメの南京大虐殺の記事が朝日新聞の本多勝一
(本名が崔泰英と云う在日朝鮮人)が捏造していたことを知っていますか?
彼は朝日新聞社社長の広岡知男氏の知遇を得て校正係から出発して、記者
になった男です。
823ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/07/27(日) 15:44:30.72 ID:5+siPnDE
こんにちはですよ
そろそろ流星のシーズンがやって来ましたよ
今は南西の空でみずがめ座流星群が見られますよ
今夜は新月なのでより見やすいと思いますよ
私、夕べ徹夜して、明け方ちょっと休憩するだけのつもりが、結局さっきまで寝てましたよ
だから今朝は飲茶なしですよ
お昼ご飯も当然なしですよ
すっごく損した気分ですが仕方ねーですよ
でも、何にもなしだとあんまりにも腹が減るのでオレンジジュースを飲みましたよ
結構ウマーですよ
ところで、今日の夕飯は何にしますかよ
しばし悩もうと思いましたが、行き当たりばったりで何とかしてみますよ


そんな訳で今日の詩も行き当たりばったりですよ
申し訳ねーですがw
824ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/07/27(日) 15:45:27.87 ID:5+siPnDE
  『聴箏』  by李端

箏を鳴らす 金粟(きんぞく)の柱(ことじ)
素手(そしゅ)  玉房の前
周郎の顧を得んと欲し
時々 誤りて弦を拂(はら)う
825ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/07/27(日) 15:47:52.76 ID:5+siPnDE
おや、苦束w


とある部屋から 琴が聞こえる
花の琴柱のついたそれを弾いているのは
しなやかな手を持つ美しい人
憧れの君の気を引きたくて
時々微妙に音を外す
826ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/08/03(日) 16:08:13.92 ID:zQyX7nTo
こんにちはですよ
台風12号の所為でなんだか凄いことになってますよ
みなさんご無事であって下さることを祈りますよ
今日はさくっと投下しますよ
827ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/08/03(日) 16:09:03.74 ID:zQyX7nTo
  『水龍吟(過南剣双渓楼)』  by辛棄疾
             
頭を挙げれば 西北に浮雲
天に倚りて 万里に長剣を須(もと)めん
人は言う 此の地
夜 深くして 長(ひさ)しく見あらわる
斗牛(とぎゅう)の光焔(こうえん)を
我 覚(おも)うに 山は高く
潭(ふち)は空しくして 水は冷し
月 明るけれども 星 淡し
犀(さい)を燃やすを待ち 下を看(み)んとして
欄に凭(よ)るは 却って怕(おそ)る
風雷 怒りて
魚龍 慘(さん)たるを


峽は 滄江を束(つか)みて対起し
危楼を過(よ)ぎれば
飛ばんと欲して 還(ま)た斂(おさ)む
*元龍 老いたれば
高臥するを妨たげず
冰壺(ひょうこ)と涼簟(りょうてん)に  
千古の興亡
百年の悲笑  
一時に登覽(とうらん)す
問う 何人か又
片帆(へんぱん)を 沙岸に卸(おろ)して
斜陽に 纜(ともづな)を繋(つな)ぐを

*元龍:陳元龍(陳登)のことで、高潔で救世済民を志した広陵の人です
828ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/08/03(日) 16:12:06.25 ID:zQyX7nTo
違々加減ですw


頭を上げ 空を見れば 西北に白い雲が浮かんでいる
天の心に従い 遠く 長剣を求める旅に出よう
この地の人々は言う
夜更けになれば 北東の方角に神剣が放つ炎の如き明かりが現れ
夜毎それが見えるのだと
しかし 私が思うに ここは周囲の山は高く
淵には竜がいる訳でもなく 水が冷たく
月が明るくても 空に浮かぶ星は少なく 暗い
サイの角を燃やし 怪しいものの正体を探ってやろうと
欄干につかまり 下を照らしたりしたら
かえって 風神を怒らせ 魚龍の逆鱗に触れるのではないかと恐れる


峡谷は 岩壁が青い川を挟むようにそそり立ち
水の流れは この高楼を過ぎた辺りで激しくなったかと思うと また穏やかになる
元龍は年老い 隠遁生活をしているのだから
たとえ客人があったとしても
側に冷たい水を入れた壺を置き 夏ござに寝転がったままでも構わないだろう
遠い遙かな昔から 幾つもの王朝が生まれては滅び
その間 人々は時に悲しみ 時に笑って生きてきた
眼下に広がる景色を見ながら それらのことをしみじみ思う
教えて欲しい
片帆の船で 砂の岸辺に纜を繋ぎ 
夕日の中で また荷卸しをしているのはいったい誰なのか
829名無氏物語:2014/08/03(日) 23:53:45.24 ID:ulCrX+cM
ルビーさんどうぞ台風お気をつけください
東国は無事ですがテレビで西国見てビビッた
今年やばいコロッケ多いですよね
中国にコロッケの概念はなさそうですが
台風の詩とかあるのかしら
830名無氏物語:2014/08/09(土) 18:28:54.14 ID:NbMj0Uug
そんなつまんない話よりも、こっちこっち↓笑える休憩タイム。

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※ http://blog.goo.ne.jp/nichikon1/e/475621ba2615792fe2478f597e31b488

http://www.reinou.jp/bai.html
http://www.reinou.jp/rei.html
http://www.reinou.jp/warashi.html

http://blog.goo.ne.jp/nichikon1
http://www.reinou.jp (八意先生の携帯番号はここ。)

八意先生が口にしたことは絶対に起こりません(地震が発生する日付の予想など)
でも、あなたのどんな悩みでも、八意先生が「指ぱっちん」で解決してくれます。

一応、コメントも含めてすべて読んでみてください。
☆コメントの書き込み・誹謗中傷も大歓迎です。☆
831名無氏物語:2014/08/10(日) 11:16:25.58 ID:kcpJHHtE
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832ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/08/10(日) 21:32:54.85 ID:n0SnSQc6
こんばんはですよ
台風は高知の方に上陸した後いきなり速度を上げ、能登半島の沖合の方へズーリ ズーリと去って行きましたよ
そのまま大陸の方へ行くとはいえ、沿岸部の方は本当に大変だと思いますよ
どうぞ、誰方様も無茶をせず、無事台風をやり過ごして下さることを祈っていますよ

>>829
コロッケがわからなくて、目の前の箱で検索してみましたよ
なるほど、そういうことでしたか
中国で“唐揚げ”や“素揚げ“は買って食べましたが、ただそれだけでしたよ 
台風そのものは中国全土では少なく、ごく限られたy地域に大風や大波・おおあめが押し寄せるのではないかと思いますよ 


じゃあ、まあ今日はこんなところで((^^;)
833ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/08/10(日) 21:34:51.27 ID:n0SnSQc6
  『茅屋為秋風所破歌』  by杜甫

八月 秋高くして 風 怒号し
我が屋上 三重の茅を巻く
茅は飛んで江を渡り 江郊に灑(そそ)ぎ
高きは長林の梢に*挂(かい)ケンし
下は飄転(ひょうてん)して塘に沈む
南村の群童 我が老いて力無きを欺(あなど)り
忍んで能く対面して盜賊を為し
公然 茅を抱いて竹に入りて去る
唇焦げ 口燥(かわ)き 呼ぶこと得ず
帰り来たりて杖に倚(よ)り 自ら歎息す
俄頃(がけい) 風 定まりて 雲は墨色(ぼしょく)
秋天 漠々として昏黒(こんこく)に向う
布衾(ふきん) 多年 冷ややかなること鉄に似たり
驕児(きょうじ) 悪臥(あくが)して 裏を踏みて裂く
牀頭(しょうとう) 屋 漏りて乾処(かんしょ)無く
雨脚 麻の如く 未だ断絶せず
喪乱を経てより 睡眠少なく
長夜 沾湿(てんしつ) 何に由(よ)りてか徹せん  
安(いずく)にか 広廈(こうか) 千万間(せんまんげん)を得て
大いに天下の寒士を庇(おお)いて 倶(とも)に顔(かんばせ)を歓ばせしめ
風雨にも動かず 安きこと山の如くならん
嗚呼 何(いずれ)の時か 眼前に突兀(とっこつ)として此の屋を見れば
吾が蘆(いおり)のみ 独り破れて 凍死を受くるも亦(ま)た足れり


*挂(かい)ケン:ケンは縦に横目+口+月です
834ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/08/10(日) 22:16:35.75 ID:n0SnSQc6
ごめんなさい、ちょっとPCの調子が悪いですよ
では厄を


八月 高い秋の空に大風が荒れ狂い
我が家の屋根の三重に葺いた茅を吹き飛ばしてしまった
茅は飛んで川を渡り 向こうの野原に散らばる
高く飛んだものは 高い樹々の梢に引っかかり
低く飛んだものは 地を転がって水に浸かっている
南村のクソガキどもが 我が老人で何も出来ないとたかをくくり
こっそりと しかし目が合っても平気でそれらを盗み
終いには堂々と茅を抱え 竹藪の向こうに消えて行く
唇はパリパリ 口はカラカラ もはや声すら出ない
家に戻り 杖に縋ってため息を付く
やがて 風が収まったかと思えば 墨色の雲が湧き始めた
刻一刻 暮れて行く秋の空 
使い古した布団は もうずっと鉄のように冷たく
その裏地は やんちゃな子供たちの寝相が悪く すでに破れている
枕元と言わず 家の中は漏り放題で乾いた場所など亡く
降り出した雨は 細かく 麻糸のように長く いつまでも降っている
争乱を経験してこの方 ただでさえ眠れなくなっているのに
何故 この夜長を濡れたままで過ごさねばならぬというのか
いつか 千も万も部屋のある 大きな館を手に入れ
世に埋もれた能士を掬い上げ 一緒に喜び事を生み出せたなら
きっとその家は 雨にも風にも揺るぎなく どっしりした家になるだろう
ああ いつかもし そんな素晴らしい家が建てられるのを しっかりこの目で見られたなら
今 このボロ家がひとつ壊れ 私がそこで凍死したとてちっとも構わないのだが
835ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/08/17(日) 11:45:57.28 ID:32Jq9PIW
こんにちはですよ
今年のお盆はどこもかしこも大荒れで、さぞかし大変だったでしょうよ
京都・五山の送り火も心なしか今年はえらくさっさと終わってしまい、しみじみご先祖様を偲ぶ間もなくて、
ちょっとがっかりしましたが、それでも雨の中あれだけのことが出来たというのは偉いと思いましたよ
ご先祖様は大事ですが、幾つもの警報が出ていたのですから、ここはやはり生者が優先ですよ
家族や子孫が危険な目に遭うことなど、誰方様もお望みではないでしょうから


では、今日はこの詩行ってみますかよ
836ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/08/17(日) 11:49:05.90 ID:32Jq9PIW
  『帰園田居 其四』  by陶潛

久しく去(はな)る 山沢(さんたく)の游び
浪莽(ろうもう)たる林野の娯(たの)しみ
試みに 子姪(してつ)の輩を携(たづさ)え
榛(しん)を披(ひら)きて 荒墟を歩む
徘徊(はいかい)す 丘壟(きゅうろう)の間
依々たり 昔人の居
井竈(せいそう) 遺処(いしょ)有り
桑竹(そうちく) 朽株(きゅうしゅ)を残す
借問(しゃもん)す 採薪(さいしん)の者に
此(ここ)の人 皆 焉(いづ)くにか如(ゆ)く
薪者 我に向いて言うに
死沒(しぼつ)して 復(ま)た余(のこ)ること無し
一世 朝市(ちょうし)を異(こと)にす
此の語 真に虚ならず
人生 幻化(げんか)に似て
終(つい)には当(まさ)に空無に帰す
837ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/08/17(日) 11:50:25.90 ID:32Jq9PIW
そのまんまですw


もうずいぶんと 山や川で遊んだり
広々した林や野原での楽しみから離れていたので
ちょっと 子供や甥・姪らを連れ
生い茂った草木を掻き分けながら 元村が有った所を歩いてみた
小高い丘の間の道を進んで行くと
昔の住民の家があった
井戸や竈はそのまま遺っていて
桑や竹が植わっていた跡も残っている
薪採りの人に聞いてみた
ここの人は何処へ行かれたのですか
その人は答えた
みんな死んで 誰もいなくなってしまったよ
『一世 朝市を異にす(一代違えば世界が変わる)』というが
この言葉は本当にその通りだ
人生は幻に似て 
終いにはとうとう空に還ってしまうのだ
838ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/08/23(土) 12:53:04.83 ID:xnYymrWs
こんにちはですよ
先日来、断続的な大雨の日が続いてあちこちでエラいことになってますよ
被災された方々の暮らしが一刻も早く元に戻ることと、救助・救援に当たっておられる方々の
ご無事・ご安全を強く願っていますよ
それから、今は全然被害を受けていない所の皆さんもどうぞ用心なさって下さいよ
多少の備えが明暗を分けることも有るのですから

そんな最中に済みませんが詩をおいて行きますよ
では
839ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/08/23(土) 12:55:32.49 ID:xnYymrWs
  『醜奴児(書博山道中壁)』  by辛棄疾

少年は識らず 愁いの滋味を
愛(この)みて層樓に上る
愛(この)みて層樓に上り
新詞を賦するに 強いて愁いを説く

而今(じこん) 識り尽くす 愁いの滋味を
説かんと欲して 還た休む
説かんと欲して 還た休み
却って道う 
天 涼しく 好(よ)き秋なりと
840ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/08/23(土) 12:58:40.56 ID:xnYymrWs
テキトーですよw


若い時には“愁い”の奥深さがわからない
ただ 高い所に上がるのが大好きで
高い所へ上がっては
とにかく愁いを詠った詩を作るのが大好きだった

今ならわかる 本物の“愁い”が
しかし 言いかけた言葉は全て止まってしまう
この万感の思いを いったいどう表せというのか
一切を飲み込み 何事もなかったように言う
今日は涼しくて 好い秋日和だと
841名無氏物語:2014/08/29(金) 09:23:45.13 ID:ESJpmpXe
国宝級、18代琉球国王・尚育の「書」発見
http://daily.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1409262647/
http://ryukyushimpo.jp/uploads/sg/img53fee6eebf59f.jpg
書家としても知られる第18代琉球国王・尚育の直筆による漢詩の書が、このほど神奈川県鎌倉市で見つかった。
842ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/08/31(日) 15:50:41.93 ID:nUbqnPUY
こんにちはですよ
気が付けば8月も今日でお仕舞いですよ
学生の皆さん、提出物の準備はOKですかよ?

>>841
記事を貼って下さってありがとうございますよ
こうしたことは、私はとても素敵だと思うのですよ
まるで、言葉が遺されて心が伝えられてゆくことの表れのようで
言葉そのものも大切ですが、文字も同じぐらい大切だと思いますよ

さて、今日の詩はこれをどうぞですよ
843ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/08/31(日) 15:52:24.70 ID:nUbqnPUY
  『感遇三十八首 其二』  陳子昂

蘭若(らんじゃく) 春夏に生じ
*千蔚(せんい) として 何ぞ青々たる
幽独(ゆうどく) 空林(くうりん)の色
*朱ずい 紫茎(しけい) を冒(おか)す
遅々たる白日の晩(くれ)
嫋々(じょうじょう)として 秋風生ず
歳華(さいか) 尽(ことごと)く搖落(ようらく)し
芳意 竟(つい)に何をか成さん

*千蔚:千は草冠+千が正しい字です
*朱ずい:ずいは草冠+豕+生です
844ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/08/31(日) 15:53:34.88 ID:nUbqnPUY
やっくーw


蘭や杜若は 春から夏にかけて生える
葉は豊かに青々と茂るが
花はひっそり 人知れず咲く
赤い花は重たげに 紫色の茎に届くほどだというのに
そして ゆっくり時が過ぎ
やがて 秋風そよ吹く頃
春の花も 夏の花も 悉く凋んで落ちた
艶やかな花だけを追い続け 得られたものはいったい何だったのだろう
845名無氏物語:2014/09/06(土) 07:09:02.85 ID:LoX1DyY+
遊廓の女性を口説こうとして、果たせぬ思い(愁い)を
つづった詞じゃないかな?
しかし、この“愁い”こそが、恋愛の滋味なのだと!
少年は識らじ、と…
846ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/09/07(日) 23:34:57.07 ID:drFVQkBa
こんばんはですよ
今宵は宵待月、明日は中秋の名月ですよ
そろそろ新米や新酒が出回るこの季節、私はついつい心が弾むのですよ
みなさんは如何ですかよ

>>845
うむうむ、そういう解釈も素敵ですねえ
いつかまた時を改めてやってみたいと思いますよ

今夜はずいぶん遅いので、ささっとやっちゃいますよ
ではどうぞ
847ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/09/07(日) 23:35:41.52 ID:drFVQkBa
  『一剪梅』  by李清照

紅藕(こうぐう) 香を残す玉簟(ぎょくてん)の秋
軽く羅裳(らしょう)を解き
独り蘭舟(らんしゅう)に上がる
雲中 誰か錦書を寄せ来たる
雁字(がんじ)回(めぐ)る時
月 西楼に満つ

花 自(おのずか)ら飄零(ひょうれい) 水 自ら流る
一種(ひとえ)に 相い思い
両処にて 閑(むなし)く愁う
此の情 消除(しょうじょ)し可(う)る計(すべ)無し
纔(わずか)に眉頭下るも
却って心頭 上る
848ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/09/07(日) 23:37:35.84 ID:drFVQkBa
嘘っPですよw


紅の蓮の香りがうっすら残る秋
そっと 薄い衣を傍らに置き
独り小さな船に乗った
雁は いったい誰に便りを届けるのだろう
文字のように並んだ雁の群れが 大空を渡り終える頃
冴え冴えとした月の光が西楼を満たした

花はひとりでにはらはらと散り
水は誰憚ることなく滔々と流れる
思いはひとつに結ばれているというのに
身はあちらとこちら
逢えぬ苦しさにただ涙する
私達の愛は誰にも消せない
近頃 少し憂い顔は減ったけれど
心中ではますます強くあの人を思っている
849ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/09/15(月) 11:55:43.30 ID:6k43RHgX
こんにちはですよ
朝夕めっきり涼しくなって、熱いお茶が一段と美味しくなってきましたよ
秋の味覚もいろいろ出回って来始めて、とても嬉しいことですよ
イモ類にキノコ類、新米も良い感じですよ
その中で今私がハマっているのは、魚の干物一口とご飯一口、それにお茶の組み合わせですよ
なんだか微妙に旨いのですよ、堪まらんですよ
旨いと思えるものに出会えるのは本当に幸せだと思いますよ
うむうむ

今日の詩はそんなこととは全く無関係ですよ
ではどうぞ
850ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/09/15(月) 11:57:42.54 ID:6k43RHgX
  『懐呉中馮秀才』  by杜牧

長洲苑外 草 蕭々(しょうしょう)
卻(かえ)って 遊程を算(かぞ)うれば 歳月遙かなり
唯 別時の今に忘れざる有り
暮煙 秋雨 楓橋を過ぐ
851ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/09/15(月) 11:58:58.65 ID:6k43RHgX
こんなものでしょうかねえw


長洲苑の外は 寂しげな草原が風に吹かれているばかり
思えば 旅に出たのはずいぶん昔のことだった
でも あなたとの別れだけは今も忘れられない
秋雨に煙る夕暮れ 楓橋を通り過ぎたあの日 あの時
852名無氏物語:2014/09/15(月) 13:29:49.50 ID:q+jEcWiA BE:454657494-PLT(15000)
東北大学大学院文学研究科の吉川裕チャン
おちんちん見せて来たのね
勃起してたの
853名無氏物語:2014/09/15(月) 16:41:11.38 ID:q+jEcWiA BE:454657494-PLT(15000)
おちんちん
勃起したやつ
見せたのね
854名無氏物語:2014/09/17(水) 15:17:41.39 ID:wXg1NR9U
遼遠の大海、青く果て無く蒼天の下。夢想の波及は知らぬ最果てまで。
紅霞(こうか)を背景に、涼風漂う季節の変遷。喧騒と交錯、四重奏へ。
雪月花、遡及に溺れ、寂寞(せきばく)を醸(かも)し、寂寞を放つ。
明窓浄机。遮光無く、窓から清風、微眠(まどろ)みを呼び。
透徹のせせらぎが止水へと。願わくば、流れ続けて、淀(よど)み無く滞り無く。
万緑の森閑の中を鳥と同じくして佇(たたず)み、清澄に身を任せ。
暁に、涼気と朝日、静寂と小宇宙、悠長に静かに、瞳を彼方、対岸へ。
薄紅の、不尽の桜花。甘味匂わせ花冠は風で散在し、そして地に伏す。
紫電、刹那に界隈(かいわい)を一閃、喫驚と戦慄の渦を招来。
屹立(きつりつ)の山嶺、山嶺さえ千尋と林立、濃霧に匿(かくま)う仙境。
行雲の間隙(かんげき)から光芒(こうぼう)が差し、摩天楼は衝天し続ける。
砂塵と土壌の枯渇、幾星霜を経ても荒廃の大地は慟哭(どうこく)を止めず。
炎天の地に陽炎(かげろう)が走る。地と空の空隙を歪曲させ蜃気楼を生む。
無月の宵(よい)、闇路を歩き、常夜灯に晒され、無風を纏(まと)い参ずる。
渺茫(びょうぼう)の草原に伏し、天を仰視、大宇宙の欠片に恍惚(こうこつ)す。
時雨サラサラと。雲表から陽光が照臨し、流光煌(きらめ)く雨上がりの路地。
轟音奏で、轍を作る。高楼から見下ろす天地人。見上げる天空と色々の斑。

刻下、天地の狭間、人、活かされ、生き、今際(いまわ)を、握る。


by 七天御司 (1987〜)
855名無氏物語:2014/09/17(水) 15:20:25.29 ID:wXg1NR9U
>>854
『自然』
856名無氏物語:2014/09/17(水) 18:35:01.86 ID:Cohm4TdP BE:454657494-PLT(15000)
勃起見せたのね
857ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/09/21(日) 15:57:25.26 ID:4sZP3xgl
こんにちはですよ
昨日からお彼岸ですよ
お盆程ではないでしょうが、お墓参りに行かれる方も多いのではないですかよ
“暑さ寒さも彼岸まで”とはよく言ったもので、朝夕めっきり涼しくなりましたよ
元々この夏は蚊が少なかったのですが、ここに来てほとんど姿を見かけることがなくなりましたよ
これでデング熱の方も収まってくれればいいなと思うのですが…

>>854
えー、誰方が貼って下さったのかわかりませんが、私にはとても虚しく感じられますよ
これだけの言葉を並べながら、訴えてくるものが何もない
綺麗事を羅列しただけの空々しさ
とても勿体ないを通り越して、むしろ哀しささえ覚えますよ
小難しい言葉が良い言葉なのではなく、人の心に届く言葉が良い言葉なのではないでしょうかよ
駄文を垂れ流してる者が言うことではねーのですがw


さて、今日の詩行ってみますかよ
858ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/09/21(日) 15:58:56.82 ID:4sZP3xgl
  『秋晩』  by陸游

新築の場は 鏡面の如く平らかに
家々 歓喜して秋の成(みの)りを賀(ことほ)ぐ
老来(ろうらい) 懶惰(らんだ)にして丁壮(ていそう)に慚(は)ず
美睡の中に聞く 稲を打つ声
859ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/09/21(日) 16:01:35.11 ID:4sZP3xgl
豊かな秋に感謝ですよw


新築の脱穀場は 鏡のように真っ平
どの家もみんな大喜びで この秋の豊作を祝っている
自分は爺なので 若い者に済まないと思いつつ何もせず
心地好く転た寝しながら 稲を打つ音を聞いている
860名無氏物語:2014/09/21(日) 20:25:13.38 ID:Qhu1G38r
>>857
はは


『色』

血煙交わす紅蓮の死地。果てに、劫火に焼かれる暴虐の群れ。
空と海、蒼茫(そうぼう)繋ぐ水平線。紡ぎ合っては、地球を放つ。
乾いた黄土に同色の光輝をサンサンと。明色は希望の後光へと。
常緑の草木、新緑の草木、生命を象(かたど)り、荘重と安堵を。
甘い香気を溢れさす。百花繚乱、紅一点、どちらも健気な花模様。
天地開闢(かいびゃく)、天壌無窮の闇の時空。点在するは数多(あまた)の惑星。
鉛色の重厚な空。散りばむ灰塵、鎮(しず)め死灰と平伏させる。
高らかに飾る、優艶と自尊の色調。無下に、紫煙は揺蕩(たゆた)い紫雲は行く。
黄金(こがね)に光る潤う甲殻。小さな命は勇壮に、縦横無尽に奔走す。
天恵と豊穣を与える沃土(よくど)。枯骨は還り、土中で森羅と一になる。
雪洞(ぼんぼり)は陰影をつける。淡く朧(おぼろ)に、安らかに照る。
至純の包容。染められ染めて、浮き彫りにする。ただ甘んじては、世界を見守る。


景色繕い万象創り射光と見(まみ)ゆ。宇宙の彩色、千色、万色、億色なり。


by 七天御司 (1987〜)
861名無氏物語:2014/09/21(日) 20:30:12.49 ID:HpXGRdtY
勃起してたの
吉川裕チャン
東北大学大学院文学研究科の
吉川裕チャン
ぺにすもっこりしてたの
862名無氏物語:2014/09/22(月) 12:35:04.02 ID:GQ3xuuyr
漢詩じゃねえしwww
863名無氏物語:2014/09/22(月) 19:18:52.31 ID:CWXehSBd BE:454657494-PLT(15000)
東北大学
有吉川裕
而身为
電脳笑
864名無氏物語:2014/09/22(月) 19:24:50.41 ID:CWXehSBd BE:454657494-PLT(15000)
吉川裕曰
作愛
865名無氏物語:2014/09/22(月) 19:43:08.55 ID:CWXehSBd BE:454657494-PLT(15000)
雞巴極其小
866名無氏物語:2014/09/22(月) 19:47:27.77 ID:CWXehSBd BE:454657494-PLT(15000)
不能作愛
867名無氏物語:2014/09/22(月) 20:32:51.17 ID:CWXehSBd BE:454657494-PLT(15000)
那話兒寂寞
868名無氏物語:2014/09/22(月) 20:33:07.59 ID:CWXehSBd BE:454657494-PLT(15000)
なかなかうまくかけた
869名無氏物語:2014/09/22(月) 20:33:30.31 ID:CWXehSBd BE:454657494-PLT(15000)
lonely genitaliaは変だけど
変じゃなきゃ詩じゃないもん
870名無氏物語:2014/09/22(月) 20:38:33.16 ID:CWXehSBd BE:454657494-PLT(15000)
生殖器が寂しい・・

言うか

言うね
裕チャンなら言うかも
871名無氏物語:2014/09/22(月) 20:43:15.42 ID:CWXehSBd BE:454657494-PLT(15000)
愛してるって言うと萎えるらしいね男は
だから詩人はそれを語らない
だけどおちんぽびんびんなのね裕チャンね
872ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/09/27(土) 14:28:13.70 ID:lRyeL/ib
こんにちはですよ
いやー、午年は荒れ年だと言いますが本当にそのようですよ
今日のお昼前に長野県と岐阜県の境にある御嶽山が噴火したそうですよ
怪我人がいらっしゃるとのことなのですが、どうかかすり傷でありますように
それから、この先の作物の収穫はもちろん、観光などにも障りがないことを祈りますよ
小笠原の辺で足踏みしてる台風がさっさと進んで、御山を冷やし、火山灰も何処かへ
流してくれないでしょうかと思いますよ
本当に、いろんなことが起こるのでビックリですよ


では、今日の詩はこれですよ
どぞー
873ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/09/27(土) 14:29:33.21 ID:KQis9RVE
  『代東門行』  by鮑照

傷禽(しょうきん)は 弦(げん)の驚(おどろ)かすを悪(にく)み
倦客(けんきゃく)は 離(わかれ)の声(うた)を悪む
離れの声は 客情を断ち
賓御(ひんぎょ) 皆 涕(なみだ)零(お)つ
涕 零ちて 心 断絶し
将(まさ)に去らんとして 復(ま)た還(かえ)りて訣(わか)る
一息(いっそく)すら相い知らず
何ぞ況(いわ)んや 異郷の別れをや

遥々(ようよう)として 征駕(せいが)遠く
杳々(ようよう)として 白日 晩(く)る
居人(きょじん)は閨(ねや)を掩って臥(ふ)するも
行子(こうし)は夜中に飯(くら)う
野風(やふう) 草木を吹き
行子 心腸 断つ

梅を食らえば 常に酸(す)きに苦しみ
葛(くず)を衣(き)れば 常に寒きに苦しむ
糸竹は徒らに坐に満つるも
憂人は顔(かんばせ)を解(と)かず
長歌して自ら慰めんと欲すれば
弥々(いよいよ)長恨(ちょうこん)の端を起こす
874ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/09/27(土) 14:31:29.02 ID:KQis9RVE
適当ですよw


傷付いた鳥は 弓弦の響きを嫌い
旅に疲れた者は 別れの歌を嫌う
別れの歌は 旅人の心を引き裂き
見送る者も 御者も 誰もが皆 涙する
涙 連なるまま 未練の情絶ち難く
去りかけては立ち返り 再び言葉を交わしてようよう旅立つ
一瞬先さえわからぬのが人の運命
まして 異郷での別れとあれば思いは尚更

遙々と 旅人を乗せた馬車が行く
やがて 日がとっぷりと暮れる
世間の人は 寝間の戸を閉め 寝んでいる
旅人は そんな時間にやっと食事
野を渡る風が 草木を揺らせば
旅人の心も千々に乱れる

梅の実がいつも酸っぱくて食べ辛いように
葛布では暖かい冬でも寒さが凌げないように
宴席にどれほど管弦の音が満ち溢れていようとも
愁いを秘めた人は 心の底から笑えない
せめて歌って 憂さを晴らそうとしたのに
寂しさ 切なさ 哀しさがますます強く募るだけ
875名無氏物語:2014/09/28(日) 17:18:18.44 ID:3FpszV+H BE:454657494-PLT(15000)
おちんちんびろびろびろーんw
876名無氏物語:2014/10/02(木) 02:35:04.65 ID:Y3dbAeaN BE:454657494-PLT(15000)
安倍「国立大学へ。文系学部は廃止の方向でよろしく。今後は理工系と医療系に注力するように」 [811689173]
http://fox.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1412180891/
877ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/10/05(日) 14:11:29.54 ID:VGhyuQVw
こんにちはですよ
出雲でのご婚礼は恙無く終えられたとのこと、本当に良かったですよ
日本国民として心からお祝い申し上げますよ
台風の襲来もさしたる影響が無かったようですが、それは出雲大社の主祭神であられる
大国主大神様ご自身がとても大きな力をお持ちになっておられる上に、今は10月
世間では神無月ですが、出雲に於いては神在月
神様達がみんなして台風を押さえられたのでは、と密かに想像してみますよ
八百万の神様すげー!ヽ(≧▽≦)ノ
この勢いでダブル台風どうにかして頂きてーとお願いしてみますよ
どうぞヨロシクですよ


で、そんなこととは全然無関係の今日の詩行ってみますかよ
878ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/10/05(日) 14:12:17.00 ID:VGhyuQVw
  『示三子』  by陳師道 

去って遠ければ 即ち相い忘れ
帰り近ければ 忍ぶ可(べ)からず
児女 已(すで)に眼に在り
眉目 略(ほぼ)省(し)らず
喜び極まって語るを得ず
涙尽きて 方(はじ)めて一笑す
了(あき)らかに知る 是れ夢ならざるを
忽々(こつこつ)として 心 未だ穏(さだ)まらず
879ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/10/05(日) 14:13:54.97 ID:VGhyuQVw
こんな感じですかよ



長いこと ずっと遠く離れ離れで
その間 寂しさを忘れることにしてた
でも そんな我慢はもう要らない
家族の元へ帰れるようになったから
子供たちの姿が眼に入ったけれど
ずいぶん大きくなって 誰が誰やらさっぱり
嬉し過ぎて 言葉ひとつ満足に言えない
ひとしきり泣いた後 やっと笑顔になれた
わかっている これは夢ではないと
だのに 気分はまだまだ夢の中
880名無氏物語:2014/10/06(月) 01:45:44.43 ID:aOzuFDu2 BE:454657494-PLT(15000)
ルビーはネトウヨだったのか
881名無氏物語:2014/10/06(月) 01:46:23.46 ID:aOzuFDu2 BE:454657494-PLT(15000)
ネトウヨ「八百万の神様すげー!ヽ(≧▽≦)ノ」
882名無氏物語:2014/10/06(月) 01:47:43.43 ID:aOzuFDu2 BE:454657494-PLT(15000)
ワイおちんちん教
古事記の世界より
古いしグローバルやねん
883ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/10/12(日) 11:28:16.86 ID:cs1PbF6J
こんにちはですよ
またまた台風ですよ
今年は花が遅くてようやく秋明菊が咲き出したくらいで、成りものの実りも遅く、
やっと収穫出来るようになってきたというのに、全くもって難儀なことですよ
既に暴風域に入ってる所もあって、本州は明日・明後日2日間で通過とのことですが、
台風の目が通り過ぎても吹き返しが来ますから、みなさんどうぞお気を付け下さいですよ
大雨や強風の最中にしなくてもよいことをして怪我しても、表で同情されて裏で嗤われるだけですよ
私は笑われてもいいですが嗤われるのはイヤですから、晴れてる間に買い出しに行きますよ

では、その前に今日の詩を
884ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/10/12(日) 11:29:04.94 ID:cs1PbF6J
  『菊蹊』  by高啓

独り行く 林下(りんか)の路(みち)
望み 望む 南山の暮れ
酒 無くして *潤(うる)おう英(はな)を嘗(な)むれば
寒香(かんこう) 已(すで)に零露(れいろ)なり


*潤(うる)おう:本当の字は衣という字を亠と以下に分け、その間に邑と書きます
885ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/10/12(日) 11:30:03.09 ID:cs1PbF6J
お約束w


独り 林の道を歩いた
目を上げれば 夕暮れの南山
酒は無かったが 露に潤う花びらを摘み 嘗めてみると
その滴は 凛とした香りに満ちていた
886名無氏物語:2014/10/12(日) 15:51:42.40 ID:Ke+g0SY8 BE:454657494-PLT(15000)
http://jp.8chan.co/yyoshikawa/
裕チャンの板をよろしく
887名無氏物語:2014/10/13(月) 23:47:39.09 ID:TjJqTj12
>>884-885
秋の夕暮れといったらこういう情景でなくてはですね
今東京は雨風ピークです
体育の日を過ぎて台風一過を迎えるとは思わなんだ
農家さんの苦労をしのびながら明日は栗ごはんをいただくとします
888名無氏物語:2014/10/14(火) 06:01:52.61 ID:993torM3 BE:454657494-PLT(15000)
>>887
くりごはんちょうだい
889ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/10/19(日) 06:40:15.45 ID:JJEq4I1m
おはようございますよ
最近は朝の冷え込みで目覚めるようになりましたよ

>>887
ようこそですよ
栗ご飯いいですねえ
そこにサバかサンマの塩焼きとキノコと豆腐のお清ましが有れば、とても幸せですよ
今日のお買い物を考えつつ、いつものように飲茶してーのですが、今日はそーはいかねーのですよ
今日は町内会の日帰り旅行なのですよ
昼間働いてるので周りはほとんど知らねー人ですが、要は自分がそれなりに楽しめれば良い訳で、
幸い天気も好いので秋の一日を満喫しようと思いますよ

で、今日の詩は秋の景色つながりでこんなの選んでみましたよ
890ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/10/19(日) 06:40:50.27 ID:JJEq4I1m
  『書李世南所画秋景』  by蘇軾

野水(やすい) 參差(しんし)として漲痕(ちょうこん)落つ
疎林(そりん) *奇倒 して霜根(そうこん)出(い)ず
扁舟(へんしゅう)一棹(いっとう) 何(いず)れの処にか帰る
家は在り 江南 黄葉の村に


*奇倒:奇は奇+欠が正しい字です
891ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/10/19(日) 06:41:38.63 ID:JJEq4I1m
まんまですよw


野中の川には 先日の大水の痕が 高く 低く 残っている
木々の疎らな林は あるものは傾き あるものは倒れ 霜を被っている
流れに棹さす小舟が一艘 一体何処へ帰るのだろう
きっと 江南の 黄葉真っ盛りの村にある家だろうな
892名無氏物語:2014/10/19(日) 06:45:26.41 ID:5DeQvFVQ BE:454657494-PLT(15000)
ワイちゃん今月サンマ5本はたべたよ

塩、酒、醤油とすだち
オリーブオイルと塩

他になんかない?
893名無氏物語:2014/10/19(日) 06:52:43.20 ID:5DeQvFVQ BE:454657494-PLT(15000)
あと「陰」の食べ物で
おいしいレシピおしえて
894ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/10/26(日) 11:14:11.97 ID:Ey3oQIZr
こんにちはですよ
朝夕と日中の気温差がだいぶ大きくなってきましたよ
キンモクセイが一気に咲いて、一気に散って、まー忙しないったらねーですよ

>>892
3枚おろしにして小麦粉付けて、油を引いたフライパンで焼いて、最後に砂糖醤油で味付け
まあ、蒲焼きもどきですが、結構いけますよ

>>893
「陰」の食べ物=身体を冷やす食べ物、ということでよろしいですかよ?
だったら一番簡単なのは、トマトとキュウリとレタスの生野菜サラダにレモンをかけて、ですよ
カキ、キウイ、ナシも身体を冷やすそうなので、それらでスムージーを作るとか
もう少し手を掛けるなら、甘めの出汁で糸こんにゃくやシメジ、ほうれん草をさっと煮て、
豆腐で白和えとか、
ゴーヤと豆腐を炒めて塩こしょう、最後に卵を絡めてゴーヤチャンプルーとか、如何ですかよ?

何にせよ、食べ物は美味しく頂きてーものですよ
うんうん


さて、それでは今日もひとつやってみましたよ
895ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/10/26(日) 11:14:56.01 ID:Ey3oQIZr
  『巴江野猿』  by馬戴

日(ひび)飲む 巴江(はこう)の水
還(ま)た啼(な)く 巴岸(はがん)の辺(ほとり)
秋声 巫峡(ふきょう)に断(た)え
夜影 楚雲(そうん)に連なる
露は滴(したた)る 青楓の樹
山は空(むな)し 名月の天
誰か知らん 泊船(はくせん)の者
此れを聴き 眠る能(あた)わざるを
896ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/10/26(日) 11:16:04.89 ID:Ey3oQIZr
ウソップではなくウソッぴですよw


(猿は)日々 巴江の水を飲み
巴江の岸辺で よく鳴いている
秋 哀しげなその叫びは 巫峡を鋭く貫き
夜 梢を渡るその姿は 空に連なる雲間に消える
青い楓の樹に夜露が滴り
輝く月が中天に差し掛かる頃 山は静寂の中に眠る
船に泊まる旅人が 猿の声を聴いて眠れずにいるなど
一体 誰が知っていようか
897名無氏物語:2014/10/26(日) 20:10:38.09 ID:490XcDX6 BE:454657494-PLT(15000)
>>894
けっこういいねそのレシピ
898名無氏物語:2014/10/26(日) 20:13:13.72 ID:490XcDX6 BE:454657494-PLT(15000)
白和えつくったことないからねえ
作ってみるわ今度
899名無氏物語:2014/10/26(日) 20:14:04.55 ID:490XcDX6 BE:454657494-PLT(15000)
小麦粉つけるってのもいいよね
皮もちょっと食感あったほうが食えるからね
うんうん
900名無氏物語:2014/10/26(日) 20:18:38.09 ID:490XcDX6 BE:454657494-PLT(15000)
さんきゅーるびーまたくるわ
901ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/11/02(日) 11:02:36.36 ID:PUUNXPOO
おはようございますよ
急に冷え込んで来たのでそろそろ何か暖房器具を出そうと思いますよ
昔は石油ストーブの上で煮物など出来たのですが、今はどうなのでしょう?
そんなことを悩みながら熱々のビーフンすすりましたよ

>>897-900
お役に立てたなら良かったですよv(^_^)

さてさて、昨日から三連休の人も、全然休みでない人もいらっしゃるでしょうが、
空は人の都合とは無関係にグズついてますよ
でも、この雨がないと綺麗な紅葉にはならないのだそうですよ
紅葉と書いてモミジと読ませるのは、葉っぱが冷たい秋雨に打たれることで
揉み出づるように赤みが増すところからで、揉み出づ→もみず→モミジとなったとか
美しいけれど淋しさを感じさせられるのは、案外その辺に訳があるのかも知れねーですよ


では、そろそろ今日の詩行ってみますかよ
902ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/11/02(日) 11:04:32.77 ID:PUUNXPOO
  『秋朝覧鏡』  by薛稷

客心(かくしん) 落木に驚き
夜 坐して秋風を聴く
朝日(ちょうじつ) 容鬢(ようびん)を看(み)れば
生涯 鏡中に在り
903ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/11/02(日) 11:05:22.28 ID:PUUNXPOO
適当ですよw


不安な旅の空の下 枯れ葉の触れ合う音にも驚き
一晩中眠れもせず 座って木枯らしの音に耳を澄ませていた
朝になり 姿見に映った自分をよくよく見れば
そこには 人生に疲れた哀れな男が独りいた
904ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/11/09(日) 14:05:50.80 ID:JwYSVPQz
こんにちはですよ
十三夜と十五夜の月、とても見事でしたがご覧になりましたかよ?
特に十三夜の月は日付が変わってからの方がとても見事で、月見で夜明かししてしまいましたよ
何故か中国では十五夜はあるが十三夜はないのだそうで、一衣帯水、ほんの少しの隔たりしかないのに
違いがあるのだなあと面白く思いますよ
そして、今日は朝から雨降りでちょっとひんやりしてますよ
こういう感じの冷え加減をこちらの言葉では“氷寒(ひさむ)い”というのですが、
他のところではどのように表現するのでしょうか、ちょっと興味がありますよ
よろしかったらどうぞ教えてやって下さいよ


さて、今日の詩はこれ↓ですよ
905ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/11/09(日) 14:06:37.62 ID:JwYSVPQz
  『野望』  by王績

東皐(とうこう) 薄暮に望み
徙倚(しい)して 何(いずこ)に依(よ)らんと欲する
樹々 皆 秋色
山々 唯(た)だ落暉(らっき)
牧人 犢(こうし)を駆って返り
猟馬(りょうば) 禽(きん)を帯びて帰る
相い顧(かえり)みるに 相識(そうしき)無く
長歌して 采薇(さいび)を懐(おも)う
906ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/11/09(日) 14:07:56.16 ID:JwYSVPQz
おやーくそくw


東の丘に登り 黄昏の景色を眺めながら
行く当てもなく ただ彷徨う
樹々はどれも美しく紅葉し
山々は等しく夕映えの中にある
牛飼いは仔牛を追い立てながら村へ戻り
馬上の猟師は獲物の鳥を引っ提げ 家へ帰る
振り返ったところで 知り合い一人居る訳で無し
声を引いて歌いながら 昔 ワラビを摘んだあの伯夷と叔斉に思いを馳せた
907名無氏物語:2014/11/10(月) 22:01:33.11 ID:CCTCKnqq
知ってる?

長崎ストーカー事件で謝った杉田義弘が、市川署でまたストーカー殺人事件起こしたのかよ。
普通、辞めるよなあ。

2女性遺族に千葉県警幹部
www.youtube.com/watch?v=yEnvQ6Xm-rw
2012年5月31日 ... 長崎県西海市の2女性殺害事件で、千葉県警の杉田義弘刑事部参事官ら幹部3人が1 日、
西海市の寺で遺族十数人と面会し「結果的に2人の命を守れなかった。
ご冥福を お祈り申し上げる」と謝罪した。

【市川女性刺殺】湯浅さん 千葉県警に3度のトラブル相談
sankei.jp.msn.com/affairs/photos/131128/crm13112801280000-p7...
2013年11月28日... 死亡の湯浅さん 千葉県警に3度のトラブル
市川市の 女性殺人事件で捜査本部を設置し、記者会見に臨む市川署の杉田義弘署長(左)
と 千葉県警の茶谷秀樹捜査1課長=27日午後10時20分、

2013年02月25日 千葉県警 (26日付) 市川署長(刑事部参事官)杉田義弘
908名無氏物語:2014/11/11(火) 21:59:10.67 ID:yp+H+8O+ BE:454657494-PLT(15000)

http://imgur.com/UHCDFuc.jpg

おちんちんですよ
909ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/11/16(日) 12:55:34.48 ID:d6/49zI+
こんにちはですよ
この数日はめっきり冬っぽくなりましたよ
という訳で、来週の大掃除に備え、洗剤や雑巾の確認をしてたらいい時間になりましたよ
本当は大掃除というものは年の暮れ辺りにするものなのでしょうが、その頃だとマジ寒いですよ
お正月前に風邪引くのも嫌ですし、何より12月は忘年会だのクリスマスだの、
あれこれ行事があるので、休日は家でゆっくりしてーですよ
なので、私めは家の大掃除はいつも11月の末にやってしまうのですよ
大掃除には100均のカッパがあると便利ですよ
濡れるのを気にしなくても良いですし、防寒にも良いです
セパレートタイプなら特に腹及び腰回りが暖かいので、これは重宝ですよ
年末に怠けたい分、ちょっと頑張りますよ


では、今日の詩をひとつ
910ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/11/16(日) 12:56:46.89 ID:d6/49zI+
  『赴洛道中作 其二』  by陸機

遠游(えんゆう)して 山川を越ゆ
山川 脩(なが)くして 且(か)つ広し
策(むち)を振るって 崇丘(しゅうきゅう)に陟(のぼ)り
轡(たづな)を案(ひか)えて 平莽(へいもう)に遵(したが)う
夕(ゆうべ)に息(いこ)うては 影を抱(いだ)いて寐(い)ね
朝(あした)に徂(ゆ)きては 思いを銜(ふく)んで行く
轡(たづな)を頓(とど)めて 嵩巌(すうがん)に倚(よ)り
聴(みみ)を側(そばだ)て 風の響きを悲しむ
清露(せいろ)は素輝(そき)を墜(おと)し
明月 一(いつ)に何ぞ朗(あき)らかなる
几(き)を撫して 寐(い)ぬる能(あた)わず
衣を振るって 独り長く想う
911ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/11/16(日) 12:58:46.62 ID:d6/49zI+
ウソはっぴ やくw


長く旅をして 幾つもの山河を越えた
大地は果てしなく広い
時には 馬に鞭をくれて高い山を登り
また 手綱を緩め 草原を道なりに進む
夜は影法師と共に眠り
朝は侘しさを胸に仕舞い 旅立つ
馬を留め 高い岩にもたれながら
耳を澄ませ 通り過ぎる風の音を悲しく聞いた
透き通る露は 無心に白く輝き
空に懸かる月は ただひたすらに美しい
眠れぬまま 肘掛けを撫でていたが
とうとう服を着て 独り物思いに耽る
912ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/11/30(日) 07:31:06.49 ID:GlfE5ehm
おはようございますよ
いよいよ11月も今日でお終いですよ
先週の連休はとても好い天気で、絶好の大掃除日和でしたよ
お陰様で全部綺麗さっぱり片付きましたが、頑張り過ぎたのかギックリ腰になってしまったのが
ちょっと余分でしたよ
とほほのほ……
今日はそんな自分のご褒美に、これからちょっと美味しいものを食べに出掛けますよ
冬の鍋料理は最高ですよ
よくぞ日本に生まれける、そんな気分になりますよ


では、出掛ける前に今日の詩を
913ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/11/30(日) 07:32:03.50 ID:GlfE5ehm
  『魯山山行』  by梅堯臣

適(まさ)しく 野情(やじょう)と*叶い
千山 高く 復(ま)た低し
好峰 随処(ずいしょ)に改まり
幽径(ゆうけい) 独り行きて迷う
霜 落ちて 熊は樹に升(のぼ)り
林 空しく 鹿は渓(たに)に飲む
人家 何許(いずこ)にか在る
雲外 一声の鶏


*叶い:立心偏+匚の中に夾が正しい字です
914ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/11/30(日) 07:33:01.37 ID:GlfE5ehm
てきとーですよw


野山を歩きまわりたい そんな私の願い通りに
山々は高く 時に低く
素晴らしい峰は先々で また違った景色を見せてくれる
独りで道なき道を進むうち ついうっかり迷ってしまった
もう霜が降り クマが木に登ろうかという季節
木の葉が落ち 静まり返った林の中で シカが谷川の水を飲んでいる
さて こんな所に人家があろうかと考えていたら
どこからか ニワトリが一啼き
915名無氏物語:2014/11/30(日) 12:10:24.88 ID:UicGF/vl
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916名無氏物語:2014/12/01(月) 17:05:58.93 ID:vp4/D/It
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岡田英弘『この厄介な国、中国』
152頁
  もともと唐代の詩というものは、ただ目で読まれるだけで、
 歌われるものではなかった。詩が音楽と関係がないというのは、
 ひじょうに不思議な現象だが、それは、もともと漢文が話し言葉とは
 乖離した存在だからなのだろう。
 ただひとつの例外は、王維の 「元二の安西に使いするを送る」 という
 詩である。これだけは曲が付いていて歌われた。しかし、それはなにも、
 中国人がこの詩の描く別離の情景に感銘を受けたからではない。
 ……中略……
 つまり、酒の席で相手に酒を勧めるのに都合がよかったから吟じられた
 にすぎない。


割って入って恐縮ですが、王之渙がつくった多数の詩は、
当時(唐代)さかんに歌われたはずなのですが。
いったい、どういうことなんでしょうか?
こんなこと、ありえるのでしょうか?
917ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/12/07(日) 15:50:04.37 ID:SJDfNQ/c
こんにちはですよ
先週の日曜日はクエ料理をたっぷり堪能して参りましたよ
クエという魚はアンコウ同様、身も皮も骨も内臓もヒレも余すところなく食べられるのですよ
味はフグよりあっさりめですが脂の乗りがとても良いのですよ
お料理のシーズンは冬ですが、今は近大が養殖に成功して沖縄で育てているので、
通年食べられるとのことですよ
ところで、この数日恐ろしく冷え込んでますよ
ギックリ腰が再発しそうで怖ーですよ
という訳でお手軽で安上がりな鍋料理が続きそうなのですが、案外いろんな種類があるので
飽きずに続けられそうですよ
最近ちょっと嵌まっているのが手抜きおでんですよ
作り方は水に好きな具材と出汁の素とオイスターソースを入れて煮るだけ、ちょー簡単ですよ
美味しい鍋は冬の友ですよw


で、今日は鍋とは全く無関係の詩ですよw
918ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/12/07(日) 15:53:14.05 ID:SJDfNQ/c
改行が多いと怒られたので2分割しますね
919ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/12/07(日) 15:53:43.02 ID:SJDfNQ/c
  『橡媼嘆』  by皮日休

秋 深くして 橡子(しょうし)熟し
散落す 榛蕪(しんぶ)の崗(おか)
傴々(うう)たり 黄髪の媼(おうな)
之(これ)を拾いて 晨霜(しんそう)を践(ふ)む
時を移して 始めて掬(きく)に盈(み)ち
日を尽くして 方(まさ)に筐(かご)に満つ
幾たびか曝(さら)し 復(ま)た幾たびか蒸し
用(も)って 三冬の糧(かて)と作(な)す

山前に熟稲(じゅくとう)有り
紫穂(しすい) 人を襲うて香(かん)ばし
細やかに獲(かりと)り 又 精(くわ)しく舂(つ)いて
粒々(りゅうりゅう) *玉當(ぎょくとう)の如し
之を持って官に納(い)れ
私室に倉箱(そうそう)無し
如何(いかん)ぞ 一石余(いっこくよ)
只だ五斗(ごと)と作(な)して量(はか)るや


*玉當:當は正しくは玉篇が必要です
920ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/12/07(日) 15:54:32.54 ID:SJDfNQ/c
狡吏(こうり)は刑を畏(おそ)れず
貪官(たんかん)は贓(ぞう)を避けず
農時 私債(しさい)を作(な)し
農 畢(おわ)って 官倉(かんそう)に帰す
冬より春に及び
橡(とち)の実 饑腸(きちょう)を誑(あざむ)く

吾(われ)聞く 田成子(でんせいし)
仁を詐(いつわ)るも 猶(な)お自(おのずか)ら王たり
吁嗟(ああ) 橡媼(しょうおう)に逢(あ)って
覚えず 涙の裳(もすそ)を沾(うるお)すを
921ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/12/07(日) 15:56:19.45 ID:SJDfNQ/c
こっちも2分割ですよw


晩秋になると トチの実が熟し
丘の雑木林に落ちて散らばる
腰の曲がった白髪の老女が
朝の霜を踏みながら それらを拾い歩く
長いことかかってやっと一掬い
一日がかりで何とか籠一杯
拾った実は 何度も日に晒し さらに何度も蒸し上げ
それを冬の三月の間の食料にするのだという

山の麓の田にはよく実った稲が植わり
重たげな穂からは香ばしい匂いすら漂ってくる
丁寧に刈り取り 念入りに搗いて採れた米は
一粒一粒がまるで玉の耳飾りのように美しい
これをお役所に納めると
何故か 農家の倉も米櫃も全部空っぽになってしまう
どうして一石以上の米が
お役所では五斗として量られてしまうのだろう
922ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/12/07(日) 15:56:58.19 ID:SJDfNQ/c
狡猾な小役人は法律を恐れず
貪欲な御役人は賄賂を歓迎する
農家は耕作の為に借金せざるを得ず
収穫が終われば その分までお役所に返さねばならない
だから 冬から春になるまでは
トチの実を食べ 飢えを凌ぐしかないのだと

その昔 田成子という男は
仁者のふりをしただけだったが それでも王者になれたという
ああ……(なんと酷い時代になってしまったのだろう)
トチの実拾いの老女に出会い
私は思わず大粒の涙をぼろぼろこぼしてしまった
923ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/12/21(日) 12:12:57.24 ID:Kk5aPv7X
こんにちはですよ
一気に寒さが来てビックリですよ
生姜湯と昆布茶で暖を取っていましたが、追いつかないのでとうとうエアコンとホットカーペット出して
両方時々使う羽目になってしまいましたよ
あー、電気代が痛ーですよ
でも、それで体調崩して病院通いする方がもっと嫌なので、ここはひとつ我慢しますよ
ところで、正月用のお煮染めに使うものを買っておこうと思い、さっき買い物に行って来たのですが、
なんだかアレコレ微妙に値上がりしてますよ
しかも、いつもの安いやつとかお徳用サイズとかが無かったりというのはどういうことですよ?
私はセコいのでちょっとプンスカしてしまいますよo(`ω´*)o
あ、しまった!クリスマスのチキンを頼みに行ったのにすっかり忘れてましたよ
お昼ご飯の後で行って来ましょうよ


その前に、今日の詩はこんなのですよ
924ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/12/21(日) 12:14:46.58 ID:Kk5aPv7X
  『使清夷軍入居庸』  by高適

匹馬(ひつば) 行くゆく将(まさ)に久しからんとす
征途(せいと) 去ること転(うたた)た難(かた)し
辺地の別(ことな)れるを知らず
祗(た)だ 客衣(かくい)の単(ひと)えなるを訝(いぶか)る
渓(たに) 冷やかにして 泉声(せんせい)苦(さ)え
山 空しくして 木葉(もくよう)乾(かわ)けり
言う莫(な)かれ 関塞(かんさい)極まれりと
雲雪(うんせつ) 尚(なお)漫々たり
925ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/12/21(日) 12:16:24.99 ID:Kk5aPv7X
嘘っぽいデスよw


馬で行く今度の旅は ずいぶん長くなりそうだ
進めば進む程 旅路は厳しさを増す
辺境の気候がこんなにも違うものだと知らず
普通の旅装で来てしまった自分の思い至らなさに呆れてしまう
冷え冷えした渓谷には 湧き立つ泉の音だけが響き 
静まりかえった山には 裸の木と枯れ葉だけ
居庸の砦についても 終着点はそこではない
雲と雪の向こうに まだまだ旅路は続いている
926名無氏物語:2014/12/21(日) 23:46:38.10 ID:+RLdmD8w
>>923
年々値段があがる「ちょろぎ」がいまだに売り場に出てないのです
今年は「ちょろぎ中止のお知らせ」が出てるのでしょうかねぇ
あれで一献やるのが正月の楽しみなのに

今日の詩は増税後の財布の詩のようですな
いまだに会計たんびに「えぇー?そんなにするか?」って焦るです
927ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/12/28(日) 15:42:25.83 ID:ztkfTNIJ
こんにちはですよ
今日も冷え冷えですよ

>>926
私も「ちょろぎ」好きですよ
チョコチョコつまめていい感じなのですよ
ただ、こっちではデパートへ行かないと手に入らないのですよ
美味しいのだからもっとあっちこっちで売って欲しいですよ


えーさてさて、とうとう今年最後の日曜日が来てしまいましたよ
この1年お付き合い下さいました皆様方、本当にありがとうございましたよ
ただただ感謝ですよ
今年も後数日ですが、誰方様もどうぞお元気で無事に良いお年を迎えられますよう
心からお祈り致しますよ

では本年最後の詩、行ってみますかよ
長いので詩・訳・詩・訳と分割ですよ
928ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/12/28(日) 15:43:29.76 ID:ztkfTNIJ
  『江城子(密州出猟)』  by蘇軾

老夫 聊(いささ)か發(はっ)す 少年の狂(きょう)
左に 黄(いぬ)を牽(ひ)き
右に 蒼(たか)を*敬(も)つ
錦帽 貂裘(てんきゅう)
千騎 平き岡を巻く
為に報ぜん 傾城して太守に隨(ずい)せるに
親しく虎を射ん
孫郎を看よ

*敬(も)つ:正しくは敬の下に手が要ります
929ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/12/28(日) 15:45:28.63 ID:ztkfTNIJ
や〜くw

年寄りが ちょっと若者のようなことをしてみたくなった
左手に猟犬を引き
右手にオオタカを乗せ
錦の帽子をかぶり テンの毛皮の衣裳を付けて
千騎で低い丘を取り巻いた
城を挙げ 太守たる私に付き従ってくれる皆の為に
是非とも 自らの手で虎を射止めよう
(虎退治をした)あの孫権の再来を見よ
930ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/12/28(日) 15:46:39.63 ID:ztkfTNIJ
酒 酣(たけなわ)にして 胸胆 尚お開張す
鬢(びん) 微(わず)かに霜すとも
又 何ぞ妨げん
節を雲中に持たらせる
何(いづれ)の日か 馮唐を遣(や)らん
會(かならず)や 雕弓(ちょうきゅう)を満月の如く挽き
西北を望み
天狼を射ん
931ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2014/12/28(日) 15:47:38.92 ID:ztkfTNIJ
や〜くw2


酔いに任せ 胸の奥の鬱屈を吐き出してしまおう
髪に白いものが混じるようになったとはいえ
気弱になったりするものか
雲中に再び符節がもたらされたように
いつか馮唐のような使者が私の許へ遣わされるだろう
その時はきっと 美しく強い弓を満月のように引き絞り
西北の空へ向け
戦災を招く凶星 天狼星を射てやろう
932ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2015/01/11(日) 12:09:39.56 ID:mBvbh1Nr
明けましてお芽出度うございますよ
本年も宜しくお願い致しますよ
いやいや、新年のご挨拶が図らずも鏡開きの日になってしまいましたが、15日までは松の内
どうか看過して下さいませよ
皆様はどんなお正月を過ごされましたかよ?
私は雪の所為で帰宅出来なかったり、何故かネットが繋がらなくなったり、
波瀾万丈の予感たっぷりの年始でしたよ
そして今年も相変わらずおバカなことをしでかしますが、楽しんで頂ければ幸いですよ

それでは年始一発目の詩、行ってみますかよ
933ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2015/01/11(日) 12:10:26.37 ID:mBvbh1Nr
  『南朝』  by李商隠

地険(ちけん)は悠々 天険(てんけん)は長し
金陵の王気 瑤光(ようこう)に応ず
誇るを休(や)めよ 此の地 天下を分かつと
只だ徐妃(じょひ)の半面の粧を得たるのみ
934ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2015/01/11(日) 12:11:21.67 ID:mBvbh1Nr
適当ですよw


高く 長く 自然の要害に守られた土地
この金陵の発する王気は 天の斗宿(としゅう) 北斗にも相対している
しかし ここに都を置いたからとて 天下を二分したなどと誇ってはならない
それは 徐妃の化粧と同様 たった半分でしかないのだから
935靖国参拝、皇族、国旗国歌、神社神道を異常に嫌うカルト:2015/01/29(木) 19:54:26.64 ID:aABGUogX
★マインドコントロールの手法★

・沢山の人が偏った意見を一貫して支持する
 偏った意見でも、集団の中でその意見が信じられていれば、自分の考え方は間違っているのか、等と思わせる手法

・不利な質問をさせなくしたり、不利な質問には答えない、スルーする
 誰にも質問や反論をさせないことにより、誰もが皆、疑いなど無いんだと信じ込ませる手法


偏った思想や考え方に染まっていたり、常識が通じない人間は、頭が悪いフリをしているカルト工作員の可能性が高い


10人に一人はカルトか外国人 「ガスライティング」で検索を!
,,,,
936ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2015/02/15(日) 10:31:31.15 ID:XqYHcKPQ
おはようございますよ
お久しぶりですよ、皆さんお元気でしたかよ?

今まで当たり前のように週末はネットで遊んでおりましたが、いやいや、当たり前に思ってたことが
実は全然そうではねーのだと思い知りましたよ
生活に不自由はありませんが、楽しみにしてることが出来ないというのはこれまた本当に味気ないものですよ
気付けば節分もヴァレンタイン・デーも過ぎてますが、寒さだけはまだしばらく続きそうですよ
暖かいものでも食べて元気に春を迎えましょうよ

それでは早速今日の詩行きますですよ、はい
937ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2015/02/15(日) 10:32:18.47 ID:XqYHcKPQ
  『清平楽』  by李清照


年々 雪の裏(うち)に
常に梅花を插して酔いき
梅花を*揉み尽くせど 好意無く
勝ち得たり 満衣の清き涙を

今年 海角(かいかく)天涯
蕭々として 両鬢に華(しろ)生ず
晩来の風勢を看取(みと)る
故に 応(まさ)に梅花を看るに難(かた)し


*揉み:正しくは手偏+妥です
:勝ち:正しくは亡の下に口、その下に横並びで月・貝・凡です
938ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
変ですよw


いつも 雪降る最中でさえ
髪に梅花を挿し 美しく装い 楽しく酔ったのに
何もかも色褪せて 手にした髪飾りすら持て余す
我が身を包むは 止むこと無き悲しみの涙

今は 海の彼方 最果ての地
若き日は去り 髪にも白いものが混ざるようになった
遅くから吹き始めた風は ますます吹き荒れる
最早 華やかな日も 香しき時も 再び訪れはしない