952 :
名無氏物語:2009/05/01(金) 22:53:24 ID:RpOUhaPY
移り来てなけや鶯うららなる南のかたえ木のめ春風(冷泉為村)
953 :
名無氏物語:2009/05/01(金) 23:05:15 ID:RpOUhaPY
染めつくす峰の紅葉をいづる日のあからさまにしあふは逢ふかは(橘千蔭)
954 :
名無氏物語:2009/05/01(金) 23:06:52 ID:RpOUhaPY
深山にも秋はかぎりになりにけりおちくる水の色かはるまで(土御門院小宰相)
955 :
名無氏物語:2009/05/01(金) 23:08:25 ID:RpOUhaPY
白浪のこすかとぞみる卯花のさける垣ねや末の松山(藤原長方)
956 :
名無氏物語:2009/05/01(金) 23:13:06 ID:RpOUhaPY
しら浪のこえてかへると見えつるや雪に風吹くすゑの松山(慈円)
957 :
名無氏物語:2009/05/01(金) 23:15:49 ID:RpOUhaPY
さざなみのこすかとぞみる唐崎や松のしづえにふれる白雪(澄覚法親王)
958 :
名無氏物語:2009/05/01(金) 23:17:10 ID:RpOUhaPY
松かげに咲ける桜は末の山したより浪のこすかとぞみる(小沢蘆庵)
959 :
名無氏物語:2009/05/01(金) 23:18:07 ID:RpOUhaPY
年をへてつれなき人を恋ふる身は涙の河の身をつくしかな(能因)
960 :
名無氏物語:2009/05/01(金) 23:19:07 ID:RpOUhaPY
きみゆゑに涙の川にゆらさるるみをつくしともなりはてねとや(藤原経家)
961 :
名無氏物語:2009/05/01(金) 23:29:29 ID:RpOUhaPY
涙川あふせもしらぬ身をつくしたけこす程に成りにけるかな(慈円)
962 :
名無氏物語:2009/05/01(金) 23:31:34 ID:RpOUhaPY
身をつくし忍ぶ涙のみごもりにこの世をかくてくちやはてなむ(藤原定家)
963 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 00:01:46 ID:j2kw1ZYu
ぬきみだる涙もしばしとまるやと玉の緒ばかり逢ふよしもがな(紀貫之)
964 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 00:02:48 ID:j2kw1ZYu
おほかたはしひて忘れむと思へどもいかにせよとて袖の濡るらむ(源重之女)
965 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 00:03:40 ID:DlJ7lAhw
いかにせむ今はたたえて春の夜の人だのめなる夢をだにみず(藤原家隆)
966 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 00:19:11 ID:DlJ7lAhw
かきつめて誰しのぶべきかたみとは涙の底のもくづなれども(俊成卿女)
967 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 00:55:10 ID:DlJ7lAhw
夜な夜なのまくらのちりをもくづにて涙の床や海とならまし(頓阿)
968 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 00:56:25 ID:DlJ7lAhw
かたみとて涙にうかぶもくづをばかへすをみても袖やぬれなむ(飛鳥井雅親)
969 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 00:57:35 ID:DlJ7lAhw
そなたにもとめてやはみぬあふことのいまは涙のもくづなりとも(三条西実隆)
970 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 00:58:00 ID:0ylg0UYg
春ふかくなりゆく草のあさみどり野原の雨はふりにけらしも(新後拾遺639)
971 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 00:58:54 ID:DlJ7lAhw
涙川うかぶもくづのうたかたもあはれはかなきかたみなりけり(木下長嘯子)
972 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 00:59:00 ID:0ylg0UYg
をしめどもとまらぬ春もあるものを言はぬにきたる夏衣かな(新古今176)
973 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 01:01:35 ID:DlJ7lAhw
雁がねのなきてもいはむ方ぞなきむかしのつらの今の夕暮(藤原定家)
974 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 01:02:35 ID:DlJ7lAhw
老をせく菊のした水手にむすぶこの里人ぞ千世もすむべき(藤原定家)
975 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 01:09:10 ID:DlJ7lAhw
天つ星光をうつすみかは水老せぬ菊のかげやせくらむ(順徳院)
976 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 01:10:25 ID:DlJ7lAhw
よしの川はやくのとしをかへさめや菊の下水老をせくとも(後水尾院)
977 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 01:12:16 ID:DlJ7lAhw
老をせくためしまでこそくみしらねこの谷川も菊の下水(霊元院)
978 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 01:18:12 ID:DlJ7lAhw
まちをしむ花にまぎれし心からすぐす月日の春ぞすくなき(藤原為家)
979 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 01:23:32 ID:DlJ7lAhw
けふのこる花のかとりの白がさねあすたちかへむ春ぞすくなき(正徹)
980 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 01:26:14 ID:DlJ7lAhw
高砂のをのへの松や君がへむ千代のともとはならむとすらむ(藤原俊成)
981 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 01:27:31 ID:DlJ7lAhw
いかにせむ鏡のそこにみづはぐむかげもむかしの友ならなくに(鴨長明)
982 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 01:28:55 ID:DlJ7lAhw
高砂の松をともとて鳴く千鳥きみがやちよのこゑやそふらむ(藤原良経)
983 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 02:04:44 ID:DlJ7lAhw
友と見しよそのもみぢは散りはててひとりしぐるる高砂のまつ(藤原為家)
984 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 02:06:33 ID:DlJ7lAhw
みよしのの吉野の宮はふりにけり松も昔の松やすくなき(順徳院)
985 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 02:08:33 ID:DlJ7lAhw
子の日せし代代のみゆきのあとふりて松もむかしの春や恋しき(宗尊親王)
986 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 02:21:46 ID:DlJ7lAhw
知る人と松をもいかがたのむべきうきよをいとふ友ならなくに(宗尊親王)
987 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 02:23:05 ID:DlJ7lAhw
風かよふ松もむかしの友とてやおなじ軒端ににほふたち花(飛鳥井雅世)
988 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 02:25:32 ID:DlJ7lAhw
年こゆる色やはかへむ高砂の松もむかしの沖つしらなみ(正徹)
989 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 02:28:45 ID:DlJ7lAhw
したふなよ松もむかしのとばかりにあだなる花の春の別れは(後柏原天皇)
990 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 02:31:01 ID:DlJ7lAhw
君が代は雲井はるかに高砂の松もむかしの友づるのこゑ(三条西実隆)
991 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 02:32:30 ID:DlJ7lAhw
高砂の松をためしも雪のけさいたづらにふる友とやはみむ(木下長嘯子)
992 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 02:33:24 ID:DlJ7lAhw
いはそそぐ清水も春の声たてて打ちてや出づる谷の早蕨(藤原定家)
993 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 03:26:09 ID:DlJ7lAhw
吉野山かすまぬ方の谷水も打ち出づる波に春は立つなり(藤原定家)
994 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 03:26:59 ID:DlJ7lAhw
すはの海や氷のうへは霞めども猶うちいでぬ春のしら浪(宗良親王)
995 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 03:27:56 ID:DlJ7lAhw
おく霜の氷吹きとく松風にうちいづる波や梅の初花(正徹)
996 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 03:29:03 ID:DlJ7lAhw
雪消えぬ谷の古巣を鶯のうち出づる声も春の初花(賀茂季鷹)
997 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 03:30:22 ID:DlJ7lAhw
ありはてぬ命をさぞと知りながらはかなくも世を明け暮らす哉(藤原定家)
998 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 03:31:13 ID:DlJ7lAhw
暁の鳥よりさきに鳴きそめてなれも別れや惜しむ雁がね(後水尾院)
999 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 03:32:05 ID:DlJ7lAhw
さきだたぬ世々の契りを恨みても悔いのやちたびねをのみぞなく(葉室光俊)
1000 :
名無氏物語:2009/05/02(土) 03:32:52 ID:DlJ7lAhw
さめてのち悔いのやちたびかなしきは昔をみつるうたたねの夢(宗尊親王)
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。