952 :
名無氏物語:2008/04/29(火) 18:33:52 ID:nsXocJih
うつろふも心づからの花ならばさそふ嵐をいかがうらみん(伏見院[続千載])
953 :
名無氏物語:2008/04/29(火) 18:35:24 ID:nsXocJih
谷川のうち出づる波も声たてつ鶯さそへ春の山風(藤原家隆[新古今])
954 :
名無氏物語:2008/04/29(火) 18:35:54 ID:nsXocJih
谷川をうち出づる波にみし花の峰の梢になりにけるかな(藤原良経[続後拾遺])
955 :
名無氏物語:2008/04/29(火) 18:36:29 ID:nsXocJih
花に飽かでつひに消えなば山桜あたりをさらぬ霞とならん(藤原俊成[風雅])
956 :
名無氏物語:2008/04/29(火) 18:37:10 ID:nsXocJih
花すすきまだ露ふかし穂に出でて眺めじと思ふ秋のさかりを(式子内親王[新古今])
957 :
名無氏物語:2008/04/29(火) 18:38:57 ID:nsXocJih
白川のたえぬ流れを尋ねきて万代契る友千鳥かな(覚助法親王[新千載])
958 :
名無氏物語:2008/04/29(火) 18:39:23 ID:nsXocJih
我が恋はしる人もなしせく床の涙もらすなつげのを枕(式子内親王[新古今])
959 :
名無氏物語:2008/04/29(火) 18:40:00 ID:nsXocJih
忍びあまり落つる涙をせき返し抑ふる袖ようき名もらすな(読人不知[新古今])
960 :
名無氏物語:2008/04/29(火) 18:40:28 ID:nsXocJih
葛の葉にあらぬ我が身も秋風の吹くにつけつつ恨みつるかな(村上天皇[新古今])
961 :
名無氏物語:2008/04/29(火) 18:41:12 ID:nsXocJih
葛の葉の恨みにかへる夢の世を忘れがたみの野辺の秋風(俊成卿女[新古今])
962 :
名無氏物語:2008/04/29(火) 18:41:46 ID:nsXocJih
今よりの秋の夜風やいかならむ今朝だに葛のうらみ顔なる(寂蓮[続後撰])
963 :
名無氏物語:2008/04/29(火) 18:43:07 ID:nsXocJih
旅衣みやこの月のおくらずはなにか別れのかたみならまし(頓阿[新続古今])
964 :
名無氏物語:2008/04/30(水) 07:36:57 ID:8J7FAzb8
風ふけばこきいれぬ袖もつつむまで都のつとにちるもみぢかな(契沖)
965 :
名無氏物語:2008/04/30(水) 07:37:49 ID:8J7FAzb8
白露とおきゐつつのみあるべきをいづちみすてて秋のゆくらむ(和泉式部)
966 :
名無氏物語:2008/04/30(水) 07:38:44 ID:8J7FAzb8
ながらへてかひ有ることをまつなれや君が千とせのかげにかくれて(慈円)
967 :
名無氏物語:2008/04/30(水) 07:39:27 ID:8J7FAzb8
今こむと頼めてかはる秋の夜のあくるもしらぬ松虫のこゑ(藤原家隆)
968 :
名無氏物語:2008/05/01(木) 14:43:31 ID:KKpjPIQS
ちたび打つきぬたの音に夢さめてものおもうふ袖の露ぞくだくる
969 :
名無氏物語:2008/05/01(木) 15:09:18 ID:uQgcSYc8
山の端に月も待ちいでぬ夜をかさねなほ雲のぼる五月雨の空(藤原定家)
970 :
名無氏物語:2008/05/01(木) 15:09:46 ID:uQgcSYc8
かはらずも待ちいでつるかな郭公月にほのめくこぞのふる声(藤原定家)
971 :
名無氏物語:2008/05/01(木) 15:10:13 ID:uQgcSYc8
長月のありあけの月のあけがたを誰まつ人のながめわぶらむ(藤原良経)
972 :
名無氏物語:2008/05/01(木) 15:11:03 ID:uQgcSYc8
今こむとたのめやはせし郭公ふけぬる夜半をなに恨むらむ(藤原良経)
973 :
名無氏物語:2008/05/01(木) 18:03:59 ID:2j8p4ihi
かからずは何か別れのをしからむなれぬるばかり悔しきはなし(安喜門院大弐[玉葉])
974 :
名無氏物語:2008/05/01(木) 18:04:26 ID:2j8p4ihi
穂に出でてまねくとならば花薄過ぎ行く秋をえやは止めぬ(藤原教長[風雅])
975 :
名無氏物語:2008/05/01(木) 18:05:24 ID:2j8p4ihi
ももしきの大宮人もむれゐつつこぞとや今日をあすはかたらん(藤原師氏[新勅撰])
976 :
名無氏物語:2008/05/01(木) 18:06:30 ID:2j8p4ihi
草も木もふりまがへたる雪もよに春待つ梅の花の香ぞする(源通具[新古今])
977 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 12:42:29 ID:RHpa9E1d
今こむと頼めやおきし郭公月ぞたちいづる有明の声(後鳥羽院)
978 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 12:50:02 ID:RHpa9E1d
長月の有明の月をみてもまづ今こむまでの秋をこそまて(藤原為家)
979 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 12:50:39 ID:RHpa9E1d
秋もいまはしぐるるほどになりにけり山の木の葉の空にうつろふ(藤原雅経)
980 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 12:51:03 ID:RHpa9E1d
おのれさへうつろふばかりそめてけり山の木の葉の秋のしら露(正徹)
981 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 12:51:31 ID:RHpa9E1d
春風にあかずちりぬる花よりもちぎりしことのはこそわすれね(大江匡房)
982 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 12:51:55 ID:RHpa9E1d
ねになきて我恋ひ死なばうつせみのむなしきからを哀ともみよ(藤原行家)
983 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 13:18:33 ID:AMhmx6N2
手向けする紅葉に飽けるみかみ山つづりの袖をあはれとも見よ(藤原為顕)
984 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 13:18:57 ID:AMhmx6N2
植ゑ置きてもみぢにあける主や誰ただ深山木のかげの家ゐに(後柏原院)
985 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 13:19:22 ID:AMhmx6N2
いざさらば花のぬさをや手向山もみぢにあける神の心に(細川幽斎)
986 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 13:19:51 ID:AMhmx6N2
ふきはらふ風もとがめずさもこそはもみぢにあける神なびの森(下河辺長流)
987 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 13:20:29 ID:AMhmx6N2
露霜のかぎりを見せよ手向山もみぢにあける秋のにしきも(霊元院)
988 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 13:21:05 ID:AMhmx6N2
おぼつかな谷より出づる鶯のそこにありとはきかするものを(源頼政)
989 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 13:21:33 ID:AMhmx6N2
うぐひすの谷より出づるはつ声にまづ春しるは深山べの里(藤原教長)
990 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 13:25:07 ID:NrQxhniU
あし引の山のはかすむ明ぼのに谷よりいづる鳥の一こゑ(式子内親王)
991 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 13:28:40 ID:NrQxhniU
あきらけき御代の春しる鶯も谷よりいづる声きこゆなり(宗良親王)
992 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 13:29:09 ID:NrQxhniU
うらやまし谷よりいづる鶯よわが山里は春もしらぬに(後崇光院)
993 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 13:29:41 ID:NrQxhniU
さゆる夜はまだ冬ながら月かげのくもりもはてぬけしきなるかな(藤原定家)
994 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 13:30:04 ID:NrQxhniU
志賀の浦のおぼろ月夜の名残とてくもりもはてぬ曙の空(後鳥羽院)
995 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 13:30:46 ID:NrQxhniU
空も猶おぼろ月夜の比とてやくもりも果てぬ春雨ぞふる(藤原為家)
996 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 13:34:40 ID:JQCpG2xg
月影はくもりもはてぬうす雲のたえまがちにもふるあられかな(飛鳥井雅有)
997 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 13:35:39 ID:JQCpG2xg
むらさめはくもりもはてぬひとそそきはれ行く空に鳴く郭公(進子内親王)
998 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 13:36:05 ID:JQCpG2xg
月ぞ猶くもりもはてぬ山のははあるかなきかにかすむ夕べに(頓阿)
999 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 13:36:39 ID:JQCpG2xg
ながめやる遠の高ねの花の色にくもりも果てぬ夕月夜かな(慶運)
1000 :
名無氏物語:2008/05/02(金) 13:37:05 ID:JQCpG2xg
てりもせずくもりもはてぬ冬の日の空ゆく雲はうちしぐれつつ(宗良親王)
1001 :
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