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名無氏物語:
「一、何れ之城之傳々にも、輝元御人数入被置候御分別、肝要に候、
此段子細有之候間、御分別あつて、勢州を初、太田駒野に今度城を構候而能候はんと存候、
江濃之境目松尾之城、何れの御番所にも、中國衆入可被置御分別、尤にて候、
如何程慥成遠国衆にて候共、今時分は國郡之心さし有之付て、人之心難計候、御分別之前に候事」
上の文の最後の一行の訳は、次のどちらが正しいでしょうか?どちらも間違っているなら正しい訳をご教授下さい。
A:どれほど遠い国から来た衆でも、今では国郡、その土地の人間みたいな心を持っている、だから人心とは計り難いものだ。
B:どれほど確かな遠国衆であっても、今時分は国元のことを思う気持ちがあるので、人の心を推し量るのは難しいものだ。