952 :
名無氏物語:2007/01/01(月) 00:21:01 ID:Q8hMYjfF
橘の木の丸殿にかをる香はとはぬに名乗るものにぞありける(源俊頼)
953 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 03:43:38 ID:0YeuMd7I
春霞しのに衣をおりかけていくかほすらん天のかご山(藤原良経[続後撰])
954 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 03:48:16 ID:0YeuMd7I
白妙の衣ふきほす木枯しのやがて時雨るる天のかぐ山(藤原雅経[続古今])
955 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 03:51:13 ID:0YeuMd7I
朝あけの霞の衣ほしそめて春たちなるる天のかぐ山(土御門院[続古今])
956 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 03:59:48 ID:5+g0y7V2
うしとてもよもいとはれじわが身世にあらむ限の秋の夕暮
957 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 04:00:42 ID:5+g0y7V2
うかびきぬうきを心にかさぬれば去年の夕の秋の面かげ
958 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 04:02:02 ID:5+g0y7V2
身のうさも今いくほどとなぐさめて思ひすつれば秋の夕ぐれ
959 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 04:02:35 ID:5+g0y7V2
さそふともいなばにさむき初霜よからずは何の夢の秋かぜ
960 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 04:03:29 ID:5+g0y7V2
友ぞなきさらむ此世も生れしもよしや独と月をのみみて
961 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 04:03:59 ID:5+g0y7V2
すみのぼる心にすめる月をみて月をわするる秋のさ夜中
962 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 04:04:47 ID:5+g0y7V2
にほの海の霧ふきたつる程ばかり月に見えたる秋のしほかぜ
963 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 04:12:47 ID:TN4sP0nP
ねざめして誰かきくらん此のごろの木の葉にかかる夜半のしぐれを(千載402)
964 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 04:13:19 ID:TN4sP0nP
ちはやぶる賀茂のやしろの神もきけ君わすれずは我もわすれじ(千載909)
965 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 04:14:55 ID:TN4sP0nP
あふことはこれやかぎりの旅ならむ草の枕も霜がれにけり(新古1209)
966 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 04:16:28 ID:TN4sP0nP
こよひ君いかなる里の月を見て都にたれを思ひいづらむ(拾遺792)
967 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 04:17:08 ID:TN4sP0nP
かきくもれしぐるとならば神な月心そらなる人やとまると(後拾遺938)
968 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 04:17:55 ID:TN4sP0nP
くもでさへかき絶えにけるささがにの命をいまは何にかけまし(後拾遺769)
969 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 04:19:13 ID:TN4sP0nP
玉くしげ身はよそよそになりぬとも二人ちぎりしことな忘れそ(後拾遺923)
970 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 04:23:54 ID:9z1R4sLV
はかなくも来ん世をかねて契るかなふたたびおなじ身ともならじを(千載921)
971 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 04:24:35 ID:9z1R4sLV
恋ひ死なんゆくへをだにも思ひ出でよ夕べの雲はそれとなくとも(続拾遺890)
972 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 04:25:43 ID:9z1R4sLV
心こそうとくもならめ身にそへる面影だにも我をはなるな(玉葉1531)
973 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 04:26:36 ID:9z1R4sLV
悲しさは秋のさが野のきりぎりすなほ古郷にねをや鳴くらん(新古786)
974 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 04:27:33 ID:9z1R4sLV
をしへおくその言の葉を見るたびに又問ふかたのなきぞかなしき(千載590)
975 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 05:34:38 ID:9z1R4sLV
かぞふれば八とせ経にけりあはれ我がしづみしことは昨日と思ふに(千載1262)
976 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 06:34:49 ID:9z1R4sLV
かぞふれば八とせ経にけりあはれ我がしづみしことは昨日と思ふに(千載1262)
977 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 18:17:03 ID:MR5w3fA5
冬きては衣ほすてふひまもなく時雨るる空の天のかぐ山(後嵯峨院[続後撰])
978 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 18:18:34 ID:MR5w3fA5
佐保姫の衣ほすらし春の日のひかりに霞む天のかぐ山(宗尊親王[続後拾遺])
979 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 18:20:20 ID:MR5w3fA5
佐保姫の霞の衣をりかけてほす空たかき天のかぐ山(二条為重[新後拾遺])
980 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 18:21:01 ID:MR5w3fA5
世の中は常にもがもな渚こぐ海人の小舟の綱手かなしも(実朝[新勅撰])
981 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 21:34:03 ID:r4gJQ0ZJ
香久山やあまぎる雪の朝がすみそれとも見えずほす衣かな(正徹)
982 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 21:37:51 ID:r4gJQ0ZJ
郭公とよはた雲に過ぎぬなり今宵の月に又やまたれん(頓阿)
983 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 21:38:34 ID:r4gJQ0ZJ
月もげにすめるこよひかわたつ海や豊はた雲の跡のうら風(二条為重)
984 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 21:41:18 ID:GI5hFCxU
秋の田のかりほの庵に露おきてひまもあらはに月ぞもりくる(後鳥羽院)
985 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 21:42:04 ID:GI5hFCxU
苫をあらみ露は袂におきゐつつかりほの庵に月をみしかな(後鳥羽院)
986 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 21:43:05 ID:GI5hFCxU
足引の山田もるいほの苫をあらみ木の下露や袖にもるらむ(後鳥羽院)
987 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 21:44:31 ID:GI5hFCxU
旅寝するあまの苫屋のとまをあらみ寒き嵐に千鳥さへなく(後鳥羽院)
988 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 21:45:08 ID:GI5hFCxU
小山田のかりほのいほのとことはに我が衣手は秋の白露(順徳院)
989 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 21:46:03 ID:GI5hFCxU
唐衣かりいほのとこの露寒み萩のにしきを重ねてぞ着る(藤原定家)
990 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 21:46:48 ID:GI5hFCxU
露だにもおけばたまらぬ秋の田のかりほの庵に時雨降るなり(藤原家隆)
991 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 21:49:18 ID:IZ3dH4Q6
秋の田のかり庵の露はおきながら月にぞしぼる夜はの衣手(藤原為家)
992 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 21:50:11 ID:IZ3dH4Q6
ことわりに過ぎてぞぬるる秋の田のかりほの庵の露のやどりは(藤原為家)
993 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 21:51:20 ID:IZ3dH4Q6
秋の田のかりほの苫にふく稲のほの上渡る軒の月かげ(正徹)
994 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 21:52:48 ID:IZ3dH4Q6
苫をあらみ小田もる老の心にはなほたへかねて露はらふらん(東常縁)
995 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 21:53:50 ID:IZ3dH4Q6
思へ世は玉しくとても秋の田の仮庵ならぬ宿りやはある(後水尾院)
996 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 21:54:28 ID:IZ3dH4Q6
橘の木の丸殿にかをる香はとはぬに名乗るものにぞありける(源俊頼)
997 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 21:55:18 ID:IZ3dH4Q6
五月雨は雲のおりはへ夏衣ほさでいくかぞあまのかご山(藤原為家)
998 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 22:01:55 ID:Lpz6fTOp
白雲の衣ほすてふ山がつの垣ほの谷は日影やはさす(藤原家隆)
999 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 22:02:32 ID:Lpz6fTOp
白妙の衣ほすなり郭公天のかぐ山おりはへてなけ(藤原家隆)
1000 :
名無氏物語:2007/01/02(火) 22:03:08 ID:Lpz6fTOp
春ををしみ天の香具山袖ぬれてあすは卯月の衣ほすとも(藤原家隆)
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