■■古典文法に関する質問はこちら・その3■■

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298名無氏物語
>>291(以下の『私』とは、詠み人のこと)

(私のことを)探す(or 訪ねる)人もいない住の江の渚(海岸)に、
どうして誰か(=『私』のこと)を待つという松風は絶えず吹くのでしょうか。

・「なぎさ」…「渚」と「無き」の掛詞。
・「まつ」…「松」と「待つ」の掛詞。
・「らむ」…この場合、詠み人は「『実際に』風が吹いている」状況に身を置いている
      のだから、「原因推量」で訳すのが妥当。

「誰も私のことを待ってたり探したりしてくれないのに、
 なんで私を『待つ』風がふきつけるのら?」

…って歌でしょうかと。

細かなシチュエーションについては ↓
ttp://www.yozemi.ac.jp/nyushi/sokuho/sokuho05/tokyo/zenki/index.html